Microsoft 365の資格|MS-900などの認定の種類と取る順番

@SOHO編集部
@SOHO編集部
Microsoft 365の資格|MS-900などの認定の種類と取る順番

この記事のポイント

  • ✓Microsoft 365の資格を
  • ✓管理者向けのMicrosoft認定と
  • ✓利用者向けのMOSに分けて整理しました

Microsoft 365の資格を調べると、MS-900、MS-102、MOS など、さまざまな名前が出てきます。実際には、Microsoft 365 を管理する人のための「Microsoft 認定資格」と、Word や Excel を使う人のための「MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)」という、対象の違う2つの系統があります。さらに、2026年には管理者向けの認定で入れ替えが続き、よく知られていた MS-900 はすでに受けられなくなりました。この記事では、Microsoft 365の資格の種類を今日時点の公式の記載で整理し、目的に合わせた取る順番、試験の受け方、勉強の進め方を説明します。

Microsoft 365の資格は2つの系統に分かれる

Microsoft 365の資格は、管理する人のための認定と、使う人のための認定の2つの系統に分かれます。どちらを目指すかで、勉強の中身も、試験の運営元も変わります。

系統 対象 問われること 主な試験
Microsoft 認定資格 会社の Microsoft 365 を管理する人 利用者の管理、セキュリティ、Teams や端末の設定 AB-900、MS-700、MD-102、SC-300 など
MOS Word、Excel、PowerPoint などを使う人 アプリの操作の技能 Word 365、Excel 365、PowerPoint 365 など

Microsoft 認定資格は、マイクロソフトの学習サイト Microsoft Learn で案内されている認定です。会社の IT の担当者や、Microsoft 365 の導入を支援する人が、管理の力を示すために受けます。利用者のアカウントの作成、メールや Teams の設定、情報の保護、端末の管理といった、管理の画面で行う仕事が問われます。

MOS は、Word や Excel などのアプリを使いこなす力を証明する資格です。日本では、株式会社オデッセイ コミュニケーションズが試験を運営しています。事務の仕事や、資料を作る仕事に就く人が、アプリの操作の技能を示すために受けます。

「m365 資格」と調べる人の中には、会社の Microsoft 365 の管理を任された人もいれば、Excel の操作を証明したい人もいます。自分がどちらの立場で資格を探しているのかを最初に決めると、目指す試験がはっきりします。

2026年に起きた変化

Microsoft 365 の管理者向けの認定は、2026年に大きく入れ替わりました。マイクロソフトは、AI を使う仕事の広がりに合わせて認定を見直し、古い認定の終了と、新しい認定の追加を続けています。

マイクロソフトが2026年6月に出した認定の告知には、終了する認定について次のように書かれています。

As we introduce new credentials, we also retire older ones to keep the portfolio aligned with current technologies and evolving job roles. 出典: Microsoft Tech Community Microsoft Credentials roundup June 2026

新しい認定を出すのに合わせて、今の技術と仕事の役割に合うように、古い認定を終了していく、という意味です。この告知と、各認定のページに書かれている Microsoft 365 に関わる主な変化は次のとおりです。

認定(試験) 変化 公式の記載
Microsoft 365 認定: 基礎(MS-900) 2026年3月に終了 直接の後継の認定は予定されていない
Microsoft 365 認定: 管理者エキスパート(MS-102) 2026年11月30日に終了予定 推奨される新しい認定は Microsoft 365 および AI サービス管理者アソシエイト(AB-650)
Microsoft 365 認定: Copilot とエージェント管理の基礎(AB-900) 新しい基礎の認定 Microsoft 365 の中心の機能と、Copilot とエージェントの管理の基本を問う

古い本や解説の記事では、「まず MS-900、次に MS-102」という順番がよく紹介されていました。今は、この順番のどちらの試験も、これから目指す人にとっては選びにくい状況です。勉強を始める前に、Microsoft Learn の認定のページで、試験が受けられる状態かどうかを必ず確かめます。

MS-900はもう受けられない

MS-900は、Microsoft 365 の基礎の知識を問う試験で、長く入門の資格として選ばれてきました。マイクロソフトは2025年8月の告知で、Microsoft 365 認定: 基礎(MS-900)を2026年3月31日に終了すると発表し、MS-900の準備をしている人には、その日までに受験するよう強く勧めていました。

Microsoft Learn の Microsoft 365 認定: 基礎のページにも、この認定資格は終了したという表示が出ています。これから MS-900を受けることはできません。

すでに MS-900に合格して認定を持っている人は、心配する必要はありません。同じ告知の中で、取得済みの認定は Microsoft Learn のプロフィールの記録に残ると説明されています。基礎の認定は期限切れにならないため、取得した事実はそのまま示せます。

MS-900の代わりに何を受ければよいかについて、2026年6月の告知は、直接の後継となる新しい認定は予定していないとしています。ただし、Microsoft 365 の基礎を問う認定としては、Copilot とエージェント管理の基礎(AB-900)が新しく用意されています。Microsoft 365 の基礎を学びたい人は、AB-900を入り口として考えるのが現実的です。

新しい基礎の認定 AB-900

AB-900は、Microsoft Learn で「Microsoft 365 認定: Copilot とエージェント管理の基礎」として案内されている基礎レベルの認定です。AI を組み込んだ Microsoft 365 の環境を、支え、守るための基本を問うものです。

英語版の認定ページによると、試験で評価されるのは次の3つです。

  • Microsoft 365 のサービスの中心の機能と、ユーザー、グループ、チーム、サイト、ライブラリといった要素の理解
  • Microsoft 365 と Copilot のデータの保護と管理の作業の理解
  • Copilot とエージェントの基本的な管理の作業

受験する人には、Microsoft 365 の中心のサービス、セキュリティ、ID とアクセス、データの保護に加えて、Microsoft 365 Copilot とエージェントに慣れていることが求められています。Exchange Online、SharePoint、Teams、Microsoft Entra、Microsoft Purview といった管理の画面にも触れておく必要があると書かれています。

MS-900との違いは、AI の要素が加わっていることです。Copilot とは、マイクロソフトが Microsoft 365 に組み込んでいる AI のアシスタントのことで、エージェントとは、決められた仕事を AI が自動で進める仕組みのことです。会社で Copilot を導入する動きが広がる中で、その管理の基本を問う認定になっています。

AB-900は、日本語を含む複数の言語で提供されると英語版の認定ページに書かれています。基礎の認定なので、期限切れにはなりません。

アソシエイトレベルの認定

Microsoft 365 の管理を担う人が目指すアソシエイトレベルの認定は、役割ごとに分かれています。今日時点で Microsoft Learn に載っている主なものを整理します。

認定 試験 想定する役割
Teams 管理者アソシエイト MS-700 Teams の設定、会議や通話、チームの管理を担う人
エンドポイント管理者アソシエイト MD-102 会社のパソコンやスマートフォンの設定と管理を担う人
アイデンティティおよびアクセス管理者アソシエイト SC-300 利用者のアカウントとアクセスの権限を管理する人
情報セキュリティ管理者アソシエイト SC-401 会社の情報を守る仕組みを設定する人
Microsoft 365 および AI サービス管理者アソシエイト AB-650 Microsoft 365 と Copilot などの AI のサービスを管理する人

Teams 管理者アソシエイト、エンドポイント管理者アソシエイト、アイデンティティおよびアクセス管理者アソシエイトは、英語版の認定ページで更新の頻度が12か月と示されています。この3つと SC-401は、日本語を含む言語で提供されると書かれています。

エンドポイントとは、会社の人が使うパソコンやスマートフォンなどの端末のことです。在宅勤務が広がり、会社の外で使う端末を安全に管理する仕事の需要が高まっています。Teams の管理は、会議やチャットを日常的に使う会社で欠かせない役割です。

アイデンティティおよびアクセス管理者と、情報セキュリティ管理者は、名前に「SC」が付く、セキュリティの系統の認定です。Microsoft 365 の管理では、誰がどの情報にアクセスできるかと、情報が外に漏れないようにする仕組みが重要なため、Microsoft 365 の管理者の認定の条件にも含まれてきました。

アソシエイトの試験で問われること

アソシエイトの認定は役割ごとに分かれているので、試験で問われる内容も大きく違います。英語版の認定ページの「この試験で評価されること」の欄をもとに、それぞれの中身を整理します。

Teams 管理者アソシエイト(MS-700)で評価されるのは、次の4つです。

  • Teams の環境の構成と管理
  • チーム、チャネル、チャット、アプリの管理
  • 会議と通話の管理
  • Teams の監視、報告、問題の切り分け

会社の Teams を日々管理している人には、なじみのある内容が多い試験です。一方で、会議の録画の扱いや外部の人との共有の決まり、通話の設定など、普段は触らない設定まで範囲に入っています。

エンドポイント管理者アソシエイト(MD-102)で評価されるのは、次の5つです。

  • 端末のための基盤の準備
  • 端末の管理と保守
  • 端末の保護
  • アプリの管理と保護
  • 自動化、監視、報告による端末の運用の最適化

会社のパソコンやスマートフォンを、離れた場所から設定し、守る力が問われます。在宅勤務の社員の端末を、会社に持ってこさせずに準備する仕組みなども含まれます。

アイデンティティおよびアクセス管理者アソシエイト(SC-300)で評価されるのは、利用者の ID の実装と管理、認証とアクセスの管理、アプリなどが使う ID の計画と実装、ID のガバナンスの計画と実装の4つです。認証とは、ログインする人が本人かどうかを確かめる仕組みのことで、多要素認証の設定などが含まれます。

情報セキュリティ管理者アソシエイト(SC-401)で評価されるのは、情報の保護の実装、データの損失の防止と保持の実装、リスク、アラート、操作の管理の3つです。会社の情報に分類のラベルを付けたり、大事な情報が外に送られるのを防いだりする仕組みを扱います。

AB-650 と MS-102 の関係

Microsoft 365 の管理の全体を担う人のための上位の認定は、これまで管理者エキスパート(MS-102)でした。英語版の認定ページによると、この認定と関連する試験は2026年11月30日に終了し、それ以降は取得も更新もできなくなります。

MS-102の認定を得るには、試験に合格することに加えて、エンドポイント管理者アソシエイト、Teams 管理者アソシエイト、アイデンティティおよびアクセス管理者アソシエイト、情報セキュリティ管理者アソシエイトといったアソシエイトの認定を、決められた組み合わせで持っていることが条件でした。終了の日が近いため、これから MS-102を目指すと、準備が終わる前に試験が終了してしまうおそれがあります。

2026年6月の告知は、MS-102の代わりに推奨する新しい認定として、Microsoft 365 および AI サービス管理者アソシエイト(AB-650)を挙げています。告知の予定では、AB-650は2026年7月にベータ版、10月に正式な提供が始まるとされていました。ベータ版とは、正式な提供の前に問題の質を確かめるために行われる試験のことで、結果がすぐには出ません。Microsoft Learn の認定ページでは、今日時点でまだベータ版の表示が残っているため、受験の前に試験の状態を確かめます。

AB-650の英語版の認定ページは、この認定の候補者が、Microsoft 365 のテナントとサービス、そして Microsoft 365 Copilot やエージェントなどの AI のサービスを構成し、管理し、守り、統治する役割を担うと説明しています。テナントとは、会社ごとに用意される Microsoft 365 の契約と設定のまとまりのことです。

役割ごとの取る順番

Microsoft 認定資格の中で、Microsoft 365 に関わるものをどの順番で取ればよいかは、目指す役割によって変わります。代表的な順番の例を整理します。

  1. Microsoft 365 の全体像を理解したい人 AB-900
  2. Teams の管理を担う人 AB-900 → MS-700
  3. 会社のパソコンやスマートフォンの管理を担う人 AB-900 → MD-102
  4. アカウントと権限の管理を担う人 AB-900 か SC-900 → SC-300
  5. 情報の保護を担う人 AB-900 か SC-900 → SC-401
  6. Microsoft 365 と AI のサービスの管理の全体を担う人 AB-900 → アソシエイトの認定のいずれか → AB-650

SC-900は、Microsoft Learn で「セキュリティ、コンプライアンス、ID の基礎」として案内されている基礎の認定です。セキュリティの系統に進みたい人は、AB-900と合わせて、あるいは代わりに SC-900を入り口にする方法もあります。

基礎の認定は、アソシエイトの認定の受験の条件にはなっていないことが多く、実務の経験がある人は、いきなりアソシエイトから受けても構いません。一方で、Microsoft 365 の管理の画面を触ったことがない人は、基礎の認定で全体像をつかんでから進むと、勉強が進めやすくなります。

MOSは使う人のための資格

管理者向けの認定とは別に、Word や Excel などのアプリを使う力を示したい人に向いているのが MOS です。MOS の公式サイトでは、Word、Excel、PowerPoint などの利用の技能を証明する資格と説明されています。

MOS の公式サイトの試験の科目の一覧によると、科目には、Microsoft 365 に対応した版と、2019 に対応した版があります。

科目 一般レベル 上級レベル(エキスパート)
Word Word 365、Word 2019 Word 365 エキスパート、Word 2019 エキスパート
Excel Excel 365、Excel 2019 Excel 365 エキスパート、Excel 2019 エキスパート
PowerPoint PowerPoint 365、PowerPoint 2019 なし
Access なし Access 2019 エキスパート
Outlook Outlook 2019 なし

Word と Excel には、一般レベルと上級レベル(エキスパート)の2つのレベルがあります。公式サイトには、試験の科目は個々に独立しているので、最初から上級レベルを受けることもできると書かれています。

受験料は、公式サイトの受験料のページで、どの科目も一般価格12,980円、学割価格9,680円(税込)と示されています。学割は、学生が対象の価格です。

MOS の公式サイトには、全国一斉試験の終了についてのお知らせも出ています。MOS には、決まった日に全国で一斉に行う全国一斉試験があり、公式サイトのお知らせでは、この全国一斉試験の終了(2026年12月まで)が案内されています。受験の方法を選ぶときは、公式サイトで最新の案内を確かめます。

MOSとMicrosoft認定の選び方

MOS と Microsoft 認定資格のどちらを目指すかは、仕事でどちらの力を求められているかで決めます。

MOS が向いているのは、次のような人です。

  • 事務の仕事で、Word の文書や Excel の表を作ることが多い人
  • 資料を作る仕事に就きたい、または転職したい人
  • 在宅で、データの入力や資料の作成の仕事を受けたい人
  • 学生で、就職の前にパソコンの操作の力を示したい人

Microsoft 認定資格が向いているのは、次のような人です。

  • 会社の Microsoft 365 の管理を任された人
  • 情報システムの部署で働きたい人
  • Microsoft 365 の導入や設定の支援を仕事にしたい人
  • 会社で Copilot の導入を担当している人

両方を持つ意味もあります。たとえば、社内の IT の担当者が、管理の認定と Excel の MOS の両方を持っていれば、システムの設定だけでなく、社員からの操作の質問にも答えられる人として説明できます。

迷ったときは、求人や仕事の募集の説明を見て、どの資格の名前が出てくるかを確かめます。事務の仕事の募集では MOS が、IT の担当や導入支援の募集では Microsoft 認定資格が挙げられていることが多いはずです。

試験の受け方と合格の基準

Microsoft 認定資格の試験は、試験の運営会社である Pearson VUE を通じて申し込みます。試験の会場で受ける方法と、監督官の見守りのもとオンラインで受ける方法があります。学生や教員は、Certiport を通じて申し込める試験もあります。

申し込みのときは、個人の Microsoft アカウントで登録することが勧められています。認定ページには、会社や学校のアカウントで登録すると、その組織を離れたときに試験の記録が失われ、取り戻せなくなると書かれています。転職や独立を考えている人は、個人のアカウントで登録しておきます。

試験の時間と合格の基準は、Microsoft Learn の案内によると次のとおりです。

項目 内容
基礎の試験 試験時間45分、着席時間65分
ラボを含まないアソシエイトの試験 試験時間100分、着席時間120分
問題の数 多くの試験は40問から60問程度
合格の基準 1から1,000の尺度で700以上

受験料は、試験を受ける国や地域によって決まると認定ページに書かれています。申し込みの画面で、今日時点の金額を確かめます。

MOS は、運営会社の案内に沿って申し込みます。試験の方式や会場は、MOS の公式サイトで確かめられます。

更新の決まり

Microsoft 認定資格のうち、アソシエイトとエキスパートの認定は、1年で期限が切れます。期限を延ばすには、Microsoft Learn で更新の評価に合格する必要があります。

Microsoft Learn の更新の案内によると、更新にお金はかからず、期限が切れる前の6か月間のうちに更新の評価に合格すれば、有効期限から1年間延びます。基礎の認定は期限切れになりません。

注意したいのは、終了する認定は更新できなくなることです。MS-102の管理者エキスパートを持っている人は、2026年11月30日の終了の後は更新できません。期限が来れば失効するので、AB-650などの新しい認定に移るかどうかを、早めに考えておきます。

MOS には、こうした更新の決まりはありません。ただし、対応するアプリの版が古くなると、仕事で求められる操作との差が出てきます。新しい版の科目が用意されたら、学び直しを考えると、技能を新しく保てます。

勉強の進め方

Microsoft 365 の認定の勉強は、Microsoft Learn の無料の教材を中心に進めるのが効率的です。

  1. 認定のページと学習ガイドで、試験で問われる分野を確かめる
  2. Microsoft Learn のラーニングパスで、分野ごとの解説を読む
  3. Microsoft 365 の管理の画面を実際に操作して、設定の流れを覚える
  4. 練習評価で、問題の形式と自分の弱い分野を確かめる
  5. 弱い分野を復習し、練習評価を繰り返す

3番目の実際の操作は、アソシエイト以上の認定では特に大切です。管理の画面のどこで何を設定するかを知らないと、場面を想定した問題に答えにくくなります。会社の Microsoft 365 を管理している人は、本番の環境で試すのではなく、練習用の環境を用意してもらうか、影響の小さい範囲で確かめるようにします。

新しい試験やベータ版の試験では、練習評価がまだ用意されていないことがあります。その場合は、学習ガイドの項目に沿って、公式のドキュメントで設定の手順を一つずつ確かめていきます。

MOS の勉強は、試験の範囲に合った対策の教材で、操作の練習を繰り返すのが一般的です。MOS の公式サイトでは、対策の教材も紹介されています。実際のアプリで、問題に出てくる操作を手で覚えることが合格への近道です。

勉強のための環境を用意する

Microsoft 365 の管理者向けの認定は、管理の画面を実際に触ったことがあるかどうかで、勉強の進みやすさが大きく変わります。会社の Microsoft 365 を管理している人でも、本番の環境で試験の範囲の設定を試すのは危険です。利用者全員に影響する設定を誤って変えてしまうおそれがあるためです。

練習のための環境を用意する方法は、主に次の3つです。

  1. 会社の IT の部署に、練習用の環境を用意してもらう
  2. Microsoft Learn のモジュールに用意されている演習を使う
  3. 試用の仕組みを使って、自分で練習用の環境を作る

どの方法でも、練習用の環境では、実在の社員の情報や会社の大事なデータを使わないようにします。架空の部署や架空の利用者を作り、試験の範囲の設定を一つずつ試していきます。

自分で練習用の環境を作る場合は、試用の期間が終わった後に費用がかかる仕組みになっていないかを、申し込みの画面で確かめます。使い終わったら、解約や削除の手続きを忘れないようにします。

会社として資格の取得を支援するとき

Microsoft 365 の資格は、個人が自分で受けるだけでなく、会社が社員の取得を支援することもあります。会社で Copilot などの AI の導入を進める場合、管理を担う社員の知識をそろえておくことは、導入の失敗を防ぐことにつながります。

会社として支援するときに考えたいことを整理します。

  • どの役割の社員に、どの認定を目指してもらうか
  • 受験料と、勉強の時間をどう扱うか
  • 合格した後の更新を、誰がいつ確かめるか
  • 終了の予定のある認定を目指していないか

特に大事なのは、更新の管理です。アソシエイトの認定は毎年の更新が必要なため、担当者が更新を忘れると、会社として示せる認定の数が減ってしまいます。更新の時期を一覧にして、期限の前に知らせる仕組みを作っておくと安心です。

社員の側から見ると、会社の支援で取った認定も、自分の力を示すものになります。試験の申し込みは個人の Microsoft アカウントで行うよう勧められているので、会社の支援を受ける場合も、登録に使うアカウントを最初に確かめておきます。

資格を取る前に確かめておきたいこと

Microsoft 365 の資格は、試験の入れ替えが多いため、勉強を始める前に確かめておきたいことがあります。

  • 目指す試験が、今も受けられる状態か(終了の予定がないか)
  • ベータ版の試験ではないか、正式な提供が始まっているか
  • 日本語で受けられるか
  • 学習ガイドの日付と、最近の変更点
  • 練習評価が用意されているか

特に、終了の予定は見落としやすい点です。認定のページの上部に、終了の予定の表示が出ていることがあるので、勉強を始める前と、申し込む前の2回、確かめておくと安心です。

古い本や解説の記事を使う場合は、出版された時点の試験の番号と、今の試験の番号が同じかを確かめます。番号が変わっていたら、学習ガイドで変更点を確かめ、足りない部分を公式のドキュメントで補います。

資格を仕事に生かす

Microsoft 365 の資格は、会社の情報システムの仕事だけでなく、在宅で受ける仕事にも生かせます。中小企業では、社内に Microsoft 365 の管理に詳しい人がいないことも多く、Teams の設定や、利用者の管理、Copilot の導入の支援を外部に頼みたいという需要があります。MOS の技能は、資料の作成やデータの整理の仕事で直接役立ちます。

在宅ワークとフリーランスの仲介を長く続けてきた運営者として見てきた限りでは、IT の支援の仕事を長く任される人は、設定ができるだけでなく、使う人に分かる言葉で説明し、使い方が会社に定着するまで付き合える人です。Microsoft 365 は、会社の全員が毎日使う道具なので、設定する力と教える力の両方が評価されます。

資格の知識を、人に教える仕事に生かす道もあります。資格の勉強を支える仕事の中身は、家庭教師・受験・資格サポートのお仕事で紹介しています。Microsoft 365 のセキュリティや情報の保護の知識を生かせる仕事は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で確かめられます。AI の分野の資格や仕事の全体像を知りたい人は、データサイエンティスト AI機械学習の違いと年収・資格・成功ロードマップも参考になります。取った資格と自分の経験を合わせて、どの仕事に生かすかを考えてみてください。

よくある質問

Q. MS-900はまだ受けられますか?

受けられません。マイクロソフトの告知によると、Microsoft 365 認定: 基礎(MS-900)は2026年3月31日に終了しました。すでに取得した人の認定は記録に残り、基礎の認定なので期限切れにもなりません。Microsoft 365 の基礎を学びたい人は、新しい基礎の認定 AB-900(Copilot とエージェント管理の基礎)を入り口にする方法があります。

Q. MS-102の管理者エキスパートは今から目指すべきですか?

MS-102の管理者エキスパートは、2026年11月30日に終了すると英語版の認定ページに書かれています。終了の後は取得も更新もできません。マイクロソフトは後継として Microsoft 365 および AI サービス管理者アソシエイト(AB-650)を推奨しているので、これから目指す人は AB-650の提供の状態を確かめてください。

Q. MOSとMicrosoft認定資格はどちらを取ればよいですか?

Word や Excel を使う仕事なら MOS、会社の Microsoft 365 を管理する仕事なら Microsoft 認定資格が向いています。MOS は日本ではオデッセイ コミュニケーションズが運営し、受験料はどの科目も一般価格12,980円、学割価格9,680円(税込)です。求人の説明にどちらの名前が出ているかで判断するのも確実です。

Q. Microsoft 365の認定に有効期限はありますか?

アソシエイトとエキスパートの認定は1年で期限が切れ、Microsoft Learn で無料の更新の評価に合格すると1年延びます。更新の評価は、期限が切れる前の6か月間に受けられます。基礎の認定は期限切れになりません。MOS には、Microsoft 認定資格のような更新の決まりはありません。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年1月31日最終更新:2026年10月18日
@SOHO編集部

この記事を書いた人

@SOHO編集部

フリーランス・在宅ワークの専門メディア

@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

@SOHOで仕事を探してみませんか?

手数料0%・登録無料のクラウドソーシング。フリーランスの方も企業の方も、今すぐ始められます。

関連記事

カテゴリから探す

クラウドソーシング入門

クラウドソーシング入門

クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド

職種別ガイド

職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク

副業・在宅ワーク

副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス

フリーランス

フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金

お金・税金

確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

比較・ランキング

比較・ランキング

サービス比較・おすすめランキング

AI活用

AI活用

職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド

最新トレンド

市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド

発注者向けガイド

クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア

転職・キャリア

転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人

看護師の転職・求人

看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人

薬剤師の転職・求人

薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人

介護職の転職・求人

介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人

保育士の転職・求人

保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人

医療職の転職・求人

医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険

保険

生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人

採用・求人

無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース

オフィス・ワークスペース

バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業

法律・士業

契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代

シニア・50代

シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ

セキュリティ

サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック

金融・フィンテック

暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス

経営・ビジネス

経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材

ガジェット・機材

フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方

子育て×働き方

子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金

補助金・助成金

個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

M&A・事業売却

M&A・事業売却

会社売却・事業承継・事業譲渡を考える経営者向け。売却の流れ、税金、従業員への伝え方、仲介会社の選び方

アウトソーシング・外注ガイド

アウトソーシング・外注ガイド

SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方