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LinuCとはどんな資格か|LPICとの違いと仕事での活かし方

@SOHO編集部
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LinuCとはどんな資格か|LPICとの違いと仕事での活かし方

この記事のポイント

  • ✓LinuCの資格について
  • ✓レベル1の試験範囲と受験料
  • ✓自宅で受けるオンライン受験

LinuCの資格を調べている人がまず迷うのは、「LPICと何が違うのか」「どちらを取れば仕事で評価されるのか」「レベル1を取るとどんな仕事に近づけるのか」という点です。結論から言うと、LinuC(リナック)は日本のLPI-Japanが運営するLinux技術者の認定で、LPICは国際的な団体であるLinux Professional Instituteが運営する認定です。どちらもLinuxの操作と管理の力を段階的に証明するもので、レベル1はどちらも2つの試験に合格して認定されます。この記事では、LinuCの4つのレベルと試験の仕組みを公式の情報で整理し、LPICとの違い、学び方、インフラの仕事や副業での活かし方まで順に説明します。

LinuCとはLinuxの技術力を段階的に証明する資格

LinuCは、特定非営利活動法人LPI-Japanが運営するLinux技術者の認定試験です。Linuxとは、サーバーやクラウド、組み込みの機器で広く使われているOS(コンピュータを動かす土台のソフト)のことです。Webサイトや業務のシステムを動かすサーバーの多くでLinuxが使われているので、サーバーを作ったり、動かし続けたりする仕事をする人には欠かせない知識です。

LPI-Japanは、LinuCの特長として、現場の技術者が試験の開発に参加していることと、特定の会社の製品に縛られない内容であることを挙げています。公式の案内では、200を超える企業や教育機関との協力と、1,400名以上の技術者が参加するコミュニティに支えられていると説明されています。

試験はレベル1からレベル4までの4段階に分かれています。レベル1は、Linuxの基本的な操作と、システムの管理ができる技術者を認定するものです。仮想マシン(1台のコンピュータの中で動かす別のコンピュータ)とコンテナ(アプリを動かす環境をひとまとめにした軽い仕組み)を含めたLinuxサーバーの操作と運用、クラウドのセキュリティの理解、オープンソースの文化の理解までが範囲に入っています。

レベル1は、国の「ITスキル標準(ITSS)」という、IT技術者の力の段階を示す指針の中でもレベル1に位置づけられています。IT技術者の育成の指針として、この資格を社員教育に使っている会社もあります。

受験に必要な実務経験や前提の資格はありません。Linuxに触れたことがない人でも、学習してから受けられます。インフラの仕事に入りたい未経験の人が、最初に取る資格として選ぶことが多いのはこのためです。

LinuCの4つのレベルと受験料

LinuCの4つのレベルの違いを、公式の案内をもとに表にしました。受験料はいずれも税込です。

レベル 認定の内容 合格が必要な試験 受験料(1試験)
レベル1 仮想環境を含むLinuxの基本操作とシステム管理 101試験と102試験 16,500円
レベル2 仮想環境を含むLinuxのシステム設計とネットワーク構築 201試験と202試験 16,500円
レベル3 高い可用性や安全性を備えたシステムを構築するスペシャリスト 3PS試験か3SS試験のどちらか 公式で確認
レベル4 システム全体を見渡してアーキテクチャを設計する技術者 4SA01試験と4SA02試験 27,500円

レベル1とレベル2は、2つの試験に合格して初めて認定されます。レベル1を取るには、101試験と102試験の受験料として合わせて33,000円がかかります。1回で合格できなかった場合は、その試験の受験料がもう一度かかるので、学習の計画と費用の計画はあわせて立てておきます。受験チケットをまとめて買うと割引の制度があると案内されていますが、これは主に会社などが多くの社員に受けさせる場合の制度です。

上のレベルに進むには、下のレベルの認定が必要です。レベル2の認定を受けるには、有効なレベル1の認定を持っている必要があります。レベル3とレベル4も、有効なレベル2の認定が前提です。

レベル3は、2つの専門に分かれています。仮想化と自動化、冗長化(機器が1台止まっても動き続けるように予備を持つこと)を扱うプラットフォームスペシャリストと、Linuxのセキュリティを扱うセキュリティスペシャリストです。なお、古い形のレベル3(300、303、304試験)の受験期間は2026年11月30日までと案内されています。

公式の案内では、初めて学ぶ人の勉強期間の目安も示されています。

LinuCレベル1 物理/仮想Linuxサーバーの操作と運用 仮想環境を含むLinuxシステムの基本操作とシステム管理が行える技術者として認定されます。 勉強期間目安 1か月~3か月程度(初めての方の場合の目安) 出典: linuc.org(LinuCで証明できるレベル)

レベル2の目安は3か月から半年程度、レベル3とレベル4は半年から1年程度とされています。仕事をしながら学ぶ人は、1日に使える時間から逆算して、レベル1なら3か月を1つの目安に計画すると無理がありません。

レベル1の試験の中身:101試験と102試験の範囲

LinuCレベル1は、現在はVersion 10.0という版で実施されています。101試験と102試験は、それぞれ次の主題で構成されています。

試験 主題
101試験 Linuxのインストールと仮想マシン・コンテナの利用
101試験 ファイル・ディレクトリの操作と管理
101試験 GNUとUnixのコマンド
101試験 リポジトリとパッケージ管理
101試験 ハードウェア、ディスク、パーティション、ファイルシステム
102試験 シェルおよびスクリプト
102試験 ネットワークの基礎
102試験 システム管理
102試験 重要なシステムサービス
102試験 セキュリティ
102試験 オープンソースの文化

101試験は、Linuxを入れて動かし、ファイルを扱い、コマンドで操作し、ソフトを入れる、という「Linuxを使う」ための内容が中心です。102試験は、シェルスクリプト(コマンドを並べて自動で動かすための簡単なプログラム)、ネットワークの設定、ユーザーの管理、時刻やログなどのシステムのサービス、セキュリティといった「Linuxを管理する」ための内容が中心です。

試験の形式は、どちらも同じです。問題数は約60問で、試験時間は90分です。試験の後に5分ほどの簡単なアンケートがあるので、問題を解く時間は実質85分と案内されています。マウスで答えを選ぶ問題がほとんどですが、キーボードで入力する問題も多少出ることがあります。実技や面接はありません。

101試験と102試験は、どちらから受けても構いません。ただし、2つの試験は5年以内に両方合格する必要があります。101試験だけに合格して、その合格日から5年のうちに102試験に合格しないと、101試験の合格は無効になり、もう一度101試験から受け直すことになります。

学習の順番としては、101試験から始めるのが自然です。102試験で扱うシェルスクリプトやネットワークの設定は、101試験で学ぶコマンドの操作とファイルの扱いが分かっていないと理解しにくいからです。

受験の方法:テストセンターと自宅からのオンライン受験

LinuCは、コンピュータで答えるCBT方式で実施されます。試験の配信はピアソンVUEという試験配信の会社が受け持っています。受ける場所は、全国のテストセンターか、自宅や職場からのオンライン受験(OnVUE受験)のどちらかを選べます。

受験までの流れは、次のとおりです。

  1. LinuCの受験者マイページで、受験者としての登録をする
  2. 受験チケット(バウチャー)を購入する。決済が確認できてから5営業日ほどでメールで届く
  3. ピアソンVUEのサイトで、テストセンターかオンライン受験かを選び、空いている日時を予約する
  4. 当日、テストセンターに行くか、自宅のパソコンからオンラインで受ける
  5. テストセンターの場合は、試験を終えるとその場で結果が表示される。オンライン受験の場合は、試験の後にピアソンのページで結果を確かめる
  6. 認定された場合は、約3週間で認定証が届く。PDFの認定証は受験者マイページからダウンロードできる

自宅からオンラインで受ける場合は、受験の環境の確認が必要です。パソコン、カメラ、ネットワーク、部屋の条件が決められているので、予約の前にピアソンVUEの案内で準備の内容を確かめます。テストセンターでもオンライン受験でも、日時は空き状況しだいなので、受けたい時期が決まったら早めに予約します。

不合格だった場合に同じ試験をもう一度受けるには、決まりがあります。前回の受験日の翌日から数えて7日目以降でないと受けられません。つまり、最短で翌週の同じ曜日です。不合格で待っている間に、別の試験を受けることはできます。たとえば101試験が不合格でも、待っている間に102試験を受けることは認められています。

認定された人は、認定を第三者に示せるURLをメールで受け取れます。また、デジタルバッジ(認定を示すオンラインの印)を受験者マイページから取得できます。仕事の提案や自己紹介のページに認定を載せたいときに使えます。

LPICとの違い:運営する団体と成り立ち

LinuCとよく比べられるのが、LPIC(エルピック)です。LPICは、Linux Professional Institute(LPI)が運営する、国際的なLinux技術者の認定です。

2つの資格の関係を理解するには、成り立ちを知るのが早道です。日本では、もともとLPI-JapanがLPICの試験を運営していました。LPI-Japanは2018年8月までLPICを運用し、その後は日本の現場に合わせた独自の認定としてLinuCの運営を始めました。2018年9月以降、日本で受けられるLPICは、LPIが運営する試験です。

LPI-Japanは、2018年8月以前にLPI-Japanの運用の下でLPICを受けた人の受験の履歴と認定を、LinuCの履歴として確認できるようにしています。受験者マイページにログインするだけで手続きができ、費用はかかりません。ただし、LPICの有意性の期限が切れている場合は、LinuCとしても期限が切れた状態になります。

2つの資格の違いを、公式の案内で確かめた範囲で表にしました。

項目 LinuC LPIC
運営する団体 LPI-Japan(日本) Linux Professional Institute(国際団体)
最初の段階 レベル1(101試験と102試験) LPIC-1(101試験と102試験)
レベル1の試験の形 約60問、90分 60問、各90分
現行の版 Version 10.0 5.0(101-500、102-500)
有効の考え方 認定日から5年以内に再認定で有意性を保つ 有効期間5年
受験料 1試験16,500円(税込) 国ごとの価格をLPIの価格ページで確認

LPIは、LPIC-1について次のように説明しています。

LPIC-1は、候補者がコマンドラインでメンテナンスタスクを実行し、Linuxを実行するコンピューターをインストールして構成し、基本的なネットワークを構成する能力を検証します。 出典: lpi.org(LPIC-1)

レベル1の段階で問われる中身は、どちらもLinuxの操作と管理の基本で、大きくは重なっています。LinuCは、仮想マシンとコンテナ、クラウドのセキュリティ、オープンソースの文化を範囲に入れていることを特長としています。LPICは、世界の多くの国で受けられる国際的な認定であることを特長としています。

LinuCとLPICのどちらを選ぶか

どちらを選ぶかは、資格を使う場面で決めるのが分かりやすい方法です。判断の目安を並べます。

  • 日本の会社で働く、または日本の会社から仕事を受ける … LinuCで十分に伝わる。ITスキル標準の中に位置づけられているので、会社の育成の指針と合わせやすい
  • 外資系の会社や、海外の取引先と仕事をする … 国際的に通じるLPICのほうが説明しやすい場面がある
  • 勤務先や応募先が指定している … 指定されたほうを取る。会社が受験の費用を負担する制度がある場合は、その対象の資格を確かめる
  • 求人票に名前が挙がっている … 応募したい求人で多く挙がっているほうを選ぶ

迷ったときは、応募したい求人や、仕事を受けたい相手が、どちらの名前を挙げているかを見るのがいちばん確実です。求人票に「LinuCまたはLPIC」と両方が並べて書かれていれば、どちらを持っていても応募の条件を満たします。

両方を取る必要は、多くの場合ありません。レベル1の中身は大きく重なっているので、同じ段階の資格を2つ持つより、レベル2に進むか、クラウドやネットワークなど別の分野の資格に広げるほうが、できる仕事の幅が広がります。たとえばネットワークの分野に広げるなら、ネットワーク機器の設定と運用を問う資格が次の候補になります。

有効期限と再認定:5年ごとに知識を更新する

LinuCの認定そのものに有効期限はありません。ただし、「有意性の期限」という考え方があり、その期間は5年です。認定日から5年以内に、同じレベルの最新の版の試験で再認定を受けるか、上のレベルの認定を取ると、認定の状態が「ACTIVE(現役)」のまま保たれます。

5年を過ぎて再認定を受けないと、認定の状態は「INACTIVE」に変わります。INACTIVEは、過去にはそのスキルを持っていたが、現在の技術にはそのまま合わない、という意味です。認定された事実が消えるわけではありません。ただし、INACTIVEからACTIVEに戻すには、すべての試験を受け直す必要があります。

レベル1とレベル2の場合、5年の起点は2つ目の試験に合格した日(認定日)です。上のレベルの認定を取ると、下のレベルも合わせて有意性の期限が延びます。たとえば、レベル1を取った後、5年以内にレベル2を取れば、レベル1の再認定を受け直す必要はありません。

5年ごとの再認定の仕組みがあるのは、Linuxとその周りの技術の変化が速いからです。LPI-Japanは、最新の技術を理解しているかどうかの目安としてこの仕組みを取り入れていると説明しています。仕事で資格を示すときに、認定の状態がACTIVEかどうかを見る会社もあるので、認定日はカレンダーに残しておきます。

合格に向けた学習の進め方

LinuCの学習は、独学でも十分に進められます。LPI-Japanは、Linuxの基本からサーバーの構築、ネットワーク、セキュリティまでを扱う「Linux標準教科書」のシリーズを無償で公開しています。まずはこの教科書と、公式のサンプル問題を軸にするのが、費用をかけずに始める方法です。

レベル1の学習を手順にすると、次のようになります。

  1. 自分のパソコンに仮想マシンを作り、Linuxを入れて動かせる環境を用意する
  2. Linux標準教科書を読みながら、出てくるコマンドを実際に打って結果を確かめる
  3. 101試験の出題範囲の主題ごとに、公式のサンプル問題と解説を読む
  4. 市販の問題集で出題の形に慣れ、間違えた主題に戻って手を動かす
  5. 101試験を受け、続けて102試験の範囲を同じ順で進める

1つ目の「動かせる環境を用意する」が、合格の近道でもあり、仕事で使える力をつける近道でもあります。コマンドの意味を本で読むだけでは、問題文の状況が思い浮かびません。ファイルの権限を変える、ユーザーを作る、ログを見る、といった操作を自分の手でやっておくと、試験の問題を読んだときに画面の動きが想像できます。

LPI-Japanは、学習の環境の作り方や、主題ごとの技術の解説、勉強会の案内も公開しています。レベル2の範囲の勉強会がオンラインで開かれていることもあるので、独学でつまずいたときに使えます。

学習の時間の目安は、公式の示す1か月から3か月程度です。平日に1時間、休日に3時間ほど取れる人なら、3か月で101試験と102試験の両方まで進めるのが1つの目安です。Linuxに触れたことがない人は、最初の1か月をコマンドの操作に慣れる期間と考えて、焦らずに進めます。

手を動かして覚える練習の例

LinuCレベル1の範囲は広いので、主題ごとに「何を自分の手で試すか」を決めておくと、学習が進めやすくなります。仮想マシンにLinuxを入れた後に試したい練習を、主題ごとに挙げます。

主題 手を動かす練習の例
ファイル・ディレクトリの操作と管理 ファイルを作り、所有者と権限を変えて、別のユーザーから読めるかを確かめる
GNUとUnixのコマンド ログのファイルから特定の語を含む行だけを取り出し、件数を数える
リポジトリとパッケージ管理 ソフトを入れて、入ったことを確かめ、取り除く
シェルおよびスクリプト 決まったフォルダのファイルの一覧を日付つきで書き出す短いスクリプトを作る
ネットワークの基礎 自分のIPアドレスを確かめ、別のマシンとの通信ができるかを試す
システム管理 ユーザーとグループを作り、決まった時刻に処理を動かす設定をする
重要なシステムサービス システムの時刻とログの設定を確かめ、ログを読んで何が起きたかを追う

練習のときは、あえて失敗してみることも役に立ちます。権限のないファイルを開こうとして出るエラー、存在しないコマンドを打ったときの表示、設定を間違えたときのログを見ておくと、仕事で同じ表示に出会ったときに慌てずに済みます。試験の問題には、エラーの原因を選ばせる形もあるので、失敗の表示を知っていることは得点にもつながります。

仮想マシンは、壊しても作り直せるのが利点です。設定を変える前に仮想マシンの状態を保存しておけば、失敗しても元に戻せます。本番のサーバーでは試せない操作も、仮想マシンなら安心して試せます。仕事で本番のサーバーを触る前に、同じ操作を検証用の環境で試す習慣は、この段階から身につけておくと後で役に立ちます。

仕事をしながら3か月で合格を目指す計画の例

公式の目安である1か月から3か月のうち、仕事をしながら学ぶ人に合わせて、3か月で101試験と102試験の両方に合格する計画の例を示します。平日に1時間、休日に3時間ほど使える人を想定しています。

  1. 1か月目の前半 … 仮想マシンを用意し、Linux標準教科書でコマンドの操作に慣れる
  2. 1か月目の後半 … 101試験の主題のうち、ファイルの操作、コマンド、パッケージの管理を進める
  3. 2か月目の前半 … 101試験の残りの主題(インストールと仮想環境、ディスクとファイルシステム)を進め、問題集を1周する
  4. 2か月目の後半 … 間違えた主題に戻って手を動かし、101試験を受ける
  5. 3か月目の前半 … 102試験の主題(シェルスクリプト、ネットワーク、システム管理)を進める
  6. 3か月目の後半 … 残りの主題(システムのサービス、セキュリティ、オープンソースの文化)を進め、問題集を解いて102試験を受ける

この計画で大切なのは、101試験を受ける日を2か月目の終わりに先に決めてしまうことです。受験の日が決まっていないと、学習はいつまでも「もう少し準備してから」になりがちです。予約してしまえば、そこから逆算して1日の学習量が決まります。

もし101試験が不合格だった場合も、計画を大きく崩す必要はありません。同じ試験は7日目以降に受け直せますし、待っている間に102試験の学習を進められます。1回目の試験で手応えのなかった主題を書き出し、そこだけを集中して復習すれば、2回目の受験までの1週間を有効に使えます。

レベル1の後に進む道

LinuCレベル1を取った後の進み方は、目指す仕事によって分かれます。主な道を3つ挙げます。

  • サーバーとネットワークの構築を目指す … LinuCレベル2に進む。ネットワークの構築、Webサーバー、DNS、仮想化サーバーなどを扱う
  • データベースを扱う仕事を目指す … LPI-Japanが運営するOSS-DB(オープンソースのデータベースの技術者認定)が関連する資格として案内されている
  • コンテナの運用を目指す … 同じくLPI-Japanが関連する資格として案内しているKubernetesの分野に進む

LPI-Japanの公式サイトでは、LinuCの関連資格としてOSS-DB、HTML5、OPCEL、Kubernetesの名前が挙げられています。どれもLinuxの上で動く技術なので、レベル1で身につけた操作の力がそのまま土台になります。

レベル2に進む場合は、レベル1の有意性の期限にも気を配ります。レベル2の認定には有効なレベル1の認定が必要です。一方で、5年以内にレベル2を取れば、レベル1も合わせて有意性の期限が延びます。仕事でLinuxを使い続ける人にとっては、レベル1の再認定を受けるより、5年のうちにレベル2へ進むほうが、知識も資格も一度に新しくできます。

インフラの仕事でのLinuCの活かし方

LinuCが活きるのは、サーバーやネットワーク、クラウドを扱うインフラの仕事です。インフラとは、Webサイトや業務のシステムが動くための土台(サーバー、ネットワーク、ストレージなど)のことです。インフラの仕事には、大きく分けて次の3つの段階があります。

  • 運用と監視 … 動いているサーバーの状態を見守り、決められた手順で対応する
  • 構築 … 設計にもとづいてサーバーを作り、設定する
  • 設計 … どんな構成にするかを決める

未経験から入る場合は、運用と監視の仕事から始まることが多くあります。LinuCレベル1の知識は、この段階でそのまま使えます。ログを読んで何が起きたかを確かめる、決められたコマンドで状態を見る、手順書どおりに設定を変える、といった作業は、レベル1の範囲そのものです。

構築の仕事に進むには、レベル2の範囲であるネットワークの構築や、Webサーバー、DNS(ドメイン名とIPアドレスを結びつける仕組み)などの設定が必要になります。LPI-Japanは、レベル2の202試験の範囲として、BINDというDNSのソフトや、nginxというWebサーバーの設定に関するサンプル問題を公開しています。構築の仕事を目指す人は、レベル1の後にレベル2に進むのが自然な流れです。

クラウドの仕事でもLinuxの知識は欠かせません。クラウドのサービスで動かすサーバーの多くはLinuxなので、クラウドの資格を取る前にLinuCレベル1で土台を作っておくと、クラウドの学習が進めやすくなります。

副業でLinuxの知識を仕事にするときの考え方

LinuCの知識を副業で使う形として、次のようなものが考えられます。

  • 小さな会社や個人のWebサイトのサーバーの設定や保守を受ける
  • Linuxやサーバーの学習を始めた人に、つまずいたところを教える
  • Linuxやインフラの技術について、記事や手順書を書く

教える仕事は、資格の知識がそのまま役立つ分野です。資格の学習のつまずきを手伝う仕事の種類と始め方は、家庭教師・受験・資格サポートのお仕事で整理しています。自分が学んだときにつまずいたところは、これから学ぶ人もつまずきやすいところなので、合格したばかりの人でも教えられる内容はあります。

サーバーの設定や保守を受ける場合は、責任の範囲を契約の前に決めておくことが欠かせません。本番で動いているサーバーを触る仕事では、設定の誤りがサイトの停止につながることがあります。どの作業を受け持つのか、作業の前にバックアップを取るのは誰か、障害が起きたときの連絡の流れはどうするか、を書面で決めておきます。資格を取ったばかりの段階では、本番のサーバーの設定を1人で受け持つより、手順書の作成や、検証用の環境での作業から受けるほうが安全です。

セキュリティの分野に広げたい人は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、セキュリティの仕事の種類と求められる経験を確かめられます。LinuCレベル1の範囲にもセキュリティの主題があり、レベル3にはセキュリティのスペシャリストの試験があるので、段階を踏んでこの分野に進めます。

会社員が副業で仕事を受ける場合は、勤務先の就業規則で副業が認められているかを先に確かめます。インフラの仕事をしている会社員が、同じ業界の仕事を副業で受けると、競業や秘密の保持の扱いになることがあります。どこまで認められるかは会社ごとに違うので、就業規則を読み、必要なら勤務先に相談してから始めます。

在宅の仕事を見てきた運営者の視点と、次の一歩

在宅の仕事とフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、インフラの分野で長く仕事を続けられる人は、資格の名前よりも「作業の記録と説明が丁寧な人」です。サーバーの設定を変えたときに、何を、なぜ、どう変えたかを手順書に残し、依頼した側に分かる言葉で報告できる人は、次の仕事も任されやすくなります。LinuCの学習で身につく用語と考え方は、その説明の土台になります。

仲介の手数料が乗らない直接のやりとりでは、同じ予算で依頼する側はより多くの作業を頼め、受ける側の手取りは厚くなります。小さな会社のサーバーの保守のような仕事は、予算が限られていることが多いので、直接相談できる関係は双方にとって得になりやすい形です。手数料0%で直接取引できる場では、その差が受ける側の手取りとしてそのまま残ります。

データの分析やAIの分野に進みたい人にとっても、Linuxの知識は役に立ちます。分析や機械学習の環境の多くがLinuxの上で動いているからです。この分野の仕事の全体像と、必要な資格の流れは、データサイエンティスト AI機械学習の違いと年収・資格・成功ロードマップで説明しています。

LinuCは、レベル1なら101試験と102試験の2つに合格して認定され、受験料は1試験16,500円(税込)、学習の目安は1か月から3か月です。自宅からのオンライン受験も選べます。まずは無償のLinux標準教科書と仮想マシンで、コマンドを打つところから始めてください。AIの分野まで視野に入れる人は、E資格(JDLA ディープラーニング エンジニア)のように、Linuxの土台の上に積み上げる資格もあわせて確かめておくと、次の一歩が決めやすくなります。

よくある質問

Q. LinuCとLPICはどちらが評価されますか?

どちらもLinuxの操作と管理の力を証明する資格で、レベル1で問われる中身は大きく重なっています。日本の会社で働く場合はLinuCで十分に伝わり、外資系の会社や海外の取引先と仕事をする場合は国際的なLPICのほうが説明しやすい場面があります。応募したい求人や勤務先が挙げているほうを選ぶのが確実です。

Q. LinuCレベル1の受験料はいくらですか?

1試験あたり16,500円(税込)です。レベル1の認定には101試験と102試験の両方に合格する必要があるので、合わせて33,000円かかります。不合格だった試験を受け直すと、その試験の受験料がもう一度かかります。同じ試験の再受験は、前回の受験日の翌日から数えて7日目以降に受けられます。

Q. 自宅で受験できますか?

受けられます。全国のテストセンターのほか、自宅や職場からのオンライン受験(OnVUE受験)を選べます。オンライン受験では、パソコン、カメラ、ネットワーク、部屋の条件の確認が必要なので、予約の前に試験配信会社のピアソンVUEの案内で準備の内容を確かめてください。日時は空き状況しだいです。

Q. LinuCの資格に有効期限はありますか?

認定そのものに有効期限はありませんが、5年の有意性の期限があります。認定日から5年以内に同じレベルの最新版の試験で再認定を受けるか、上のレベルの認定を取ると、ACTIVEの状態が保たれます。5年を過ぎるとINACTIVEになり、ACTIVEに戻すにはすべての試験を受け直す必要があります。

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年9月2日最終更新:2026年10月17日
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