LINE公式アカウントに予約システムをつなぐ手順と、連携方法の違い

渡辺 彩音
渡辺 彩音
LINE公式アカウントに予約システムをつなぐ手順と、連携方法の違い

この記事のポイント

  • ✓LINE公式アカウントで予約を受ける方法は
  • ✓LINEビューティープラス
  • ✓外部の予約ページをリッチメニューに設置する方法の4つです

LINE公式アカウントで予約を受けたいと考えたとき、最初に戸惑うのは「LINE公式アカウントだけでは予約の管理まではできない」という点です。LINE公式アカウントは、お客様とつながりメッセージを届けるための道具で、予約の空き枠を管理し、重複を防ぎ、確定の連絡を返すには、予約システムとつなぐ必要があります。

この記事では、LINE公式アカウントに予約システムをつなぐ方法を4つに分けて、それぞれ使える業種、費用、手順の違いを整理します。結論を先に書くと、飲食店なら公式の「LINEで予約」、ヘアサロンならLINEヤフーの「LINEビューティープラス」、それ以外の業種なら拡張機能か、外部の予約ページをリッチメニューやプロフィールに設置する方法が現実的な選択肢になります。自分の店に合う方法を選べるように、公式の案内をもとに順に説明します。

LINE公式アカウントで予約を受けたい店が増えている背景

LINEヤフーのLINEビューティープラスの案内ページには、LINEは日本国内で月間1億人以上に利用されていると書かれています(2026年3月末時点の自社調べ)。お客様の多くが毎日開くアプリの中で予約まで済ませられれば、電話をかける手間や、予約サイトの会員登録の手間が省けます。

店の側にとっても、LINEで予約を受けることには分かりやすい利点があります。

・予約したお客様が、そのまま店のLINE公式アカウントの友だちになり、次回の案内を届けやすくなる ・電話の受け答えに取られていた時間を、施術や接客に回せる ・営業時間外にも予約を受け付けられる ・予約サイトに払っていた掲載料や予約ごとの手数料を見直すきっかけになる

一方で、LINE公式アカウントを開設しただけでは、予約の受付はできません。トークで「明日の15時は空いていますか」と聞かれて、店のスタッフが手作業で返信する運用では、営業時間中に返信が遅れたり、電話予約と重なってしまったりする問題が残ります。

ここで必要になるのが、予約システムとの連携です。予約システムとは、空いている日時を表示し、お客様が自分で予約枠を選び、確定と同時に店の予約表に反映させる仕組みのことです。LINE公式アカウントにこの仕組みをどうつなぐかで、使える機能も費用も大きく変わります。

薬局やクリニックのように予約の扱いに気を遣う業種で働いていた人ほど、「予約の確定の連絡がどこから届くか」「キャンセルがどこに反映されるか」を先に確かめるべきだと口をそろえます。連携の方法を選ぶ前に、予約の流れを一度紙に書き出しておくと、比べる軸がはっきりします。

つなぎ方は大きく4つある

LINE公式アカウントで予約を受ける方法は、大きく次の4つに分けられます。

方法 対象の業種 予約の管理 主な費用
LINEで予約 飲食店 連携する予約サービス側 連携先の予約サービスの料金
拡張機能(LINEマーケットプレイス) 美容、習い事、整体など 拡張機能側 拡張機能ごとの料金
LINEビューティープラス 美容院・ヘアサロン、理容店 LINE公式アカウントと同じ管理画面 Beautyオプションの料金
外部の予約ページを設置 業種を問わない 外部の予約システム側 予約システムの料金

どの方法でも、LINE公式アカウントそのものの料金は別にかかります。LINE公式アカウントには無料から始められるプランがありますが、予約の案内や再来店のお知らせを多く送るなら有料のプランを検討することになります。料金とメッセージの数え方は、後の節でくわしく説明します。

たとえば、ひとりで営む整体院が、月に数十件の予約を受けている場合を考えます。LINEで予約は飲食店向けなので使えず、LINEビューティープラスもヘアサロンと理容店向けなので対象外です。残るのは拡張機能と外部の予約ページの設置で、LINEの中で予約を完結させたいなら拡張機能、ホームページやGoogleマップからも同じ予約ページで受けたいなら外部の予約システムが向いています。このように、業種で最初に候補を絞り込むと、比べる対象が2つ程度に減り、判断が楽になります。

4つの方法の大きな違いは、「予約がLINEの中で完結するか」と「予約の情報をどこで管理するか」です。LINEで予約やLINEビューティープラスは、LINEの画面の中で予約を受け付ける作りで、お客様はアプリを切り替えずに済みます。一方、外部の予約ページを設置する方法は、リッチメニューなどのボタンを押すとブラウザで予約ページが開く作りで、業種を問わず使える代わりに、予約の確定の連絡がメールになることが多くなります。

方法1 公式の「LINEで予約」を使う(飲食店向け)

「LINEで予約」は、LINEヤフーが提供している、LINE公式アカウントから店舗の来店予約ができる機能です。公式のマニュアルには次のように説明されています。

LINEで予約とは、LINE公式アカウントから店舗の来店予約ができる機能です。 ユーザーはLINE公式アカウントから受け取ったメッセージやプロフィールなどから予約フォームに遷移し、予約をすることができます。 出典: lycbiz.com

ここで大事なのは、LINEで予約は単独では使えず、連携する予約サービスとつながっているLINE公式アカウントでだけ使えるという点です。LINEヤフーのサービス紹介ページでは、LINEで予約は「飲食店対象」と書かれており、連携サービスの提供会社として、ぐるなび、TableCheck、トレタ予約台帳、Yahoo!リザベーションマネージャー、ヒトサラなど、飲食店向けの予約サービスが並んでいます。つまり、美容室や整体院、習い事の教室がLINEで予約を使うことは、現時点の公式の案内では想定されていません。

使い始めるまでの流れは、公式の案内では3つのステップです。

  1. LINE公式アカウントを作成する(個人のLINEアカウントかメールアドレスで登録できる)
  2. 連携する予約サービスの管理画面から、LINE公式アカウントとの紐づけを行う
  3. LINE公式アカウント側と予約サービス側の設定を終えれば利用を始められる

連携の細かな手順は予約サービスごとに違うため、公式の案内でも、各サービスのマニュアルを見るか、連携サービスに問い合わせるよう書かれています。

LINEで予約の利点として、公式ページでは「LINE公式アカウントからの予約手数料0円」が挙げられています。ただし、同じページに「連携パートナーの契約プランにより異なる可能性がございます」と注記があるので、実際の費用は連携する予約サービスの契約で確かめます。予約フォームへのリンクは、メッセージ配信、あいさつメッセージ、リッチメニュー、プロフィールなどに設置でき、予約数やキャンセル数、来店数を分析の画面で確認できます。

方法2 LINEマーケットプレイスの拡張機能を使う

飲食店以外の業種で、LINEの中で予約を完結させたい場合に候補になるのが、拡張機能です。拡張機能とは、LINE公式アカウントに後から追加できる外部の会社のサービスのことで、LINEヤフーが運営するLINEマーケットプレイスで探せます。公式のマニュアルでも、LINEで予約とは異なる方法として、アプリを利用することでLINE公式アカウントに予約機能を実装できると案内されています。

LINEマーケットプレイスの拡張機能の一覧では、「予約を受付する」という機能の分類と、「美容・サロン」「クリニック・医院」「塾・習い事・趣味」などの業種の分類で絞り込めます。一覧のピックアップには、LINE公式アカウントを使った自動予約管理システムや、ヨガ・整体・習い事などの予約に使える予約アプリが紹介されています。

拡張機能を選ぶときに確かめたい点は次の5つです。

・自分の業種に合った予約の形(スタッフ指名、コース、回数券、定員のあるレッスンなど)に対応しているか ・料金は月額の固定か、予約の件数で変わるか、初期費用はかかるか ・予約の確定やリマインドのメッセージが、LINE公式アカウントのメッセージの通数に数えられるか ・電話や店頭で受けた予約を、同じ予約表に手で登録できるか ・解約したときに、顧客の情報や予約の履歴を書き出せるか

特に3つ目は見落としやすい点です。予約に関する自動の通知が、LINE公式アカウントの無料のメッセージの枠を消費する作りだと、予約が増えるほどメッセージの上限に近づきます。導入前に、提供会社の説明を確かめておきます。

拡張機能の料金や機能は提供会社ごとに異なり、改定されることもあります。LINEマーケットプレイスの各サービスの詳細ページと、提供会社の公式の料金ページの両方で、最新の内容を確認してから申し込みます。

方法3 ヘアサロンならLINEビューティープラス

美容院・ヘアサロンと理容店であれば、LINEヤフーが公式に提供するLINEビューティープラスという選択肢があります。公式ページでは、LINE公式アカウントと「Beautyオプション」を組み合わせたヘアサロン向けのパッケージと説明されており、予約から顧客管理、メッセージ配信までをLINE上で行えるとされています。対応業種は美容院・ヘアサロンと理容店で、その他の業種への対応予定は案内されていないと明記されています。

公式ページに書かれている主な機能は次のとおりです。

・LINE公式アカウントからの予約、変更、キャンセル ・予約完了、キャンセル、予約前日のリマインドを店のLINE公式アカウントから無料で自動通知 ・LINE、電話、店頭の予約をまとめた予約表(予約枠は最短15分から設定) ・施術履歴、来店数、カウンセリングシートの回答をまとめた顧客管理 ・外部の予約サイトとの連携でダブルブッキングを防ぐ機能(別のオプションが必要)

料金は税別で、初期サポート費用が30,000円、Beautyオプションの月額費用が年契約で月額14,000円、月契約で月額17,500円です。スタッフが2名以上在籍する場合は、複数スタッフ利用料として月額11,000円が加わると書かれています。公式ページでは期間限定のキャンペーンも案内されていますが、条件や期間が決まっているので、申し込む前に公式ページで確かめます。また、予約に関する自動の通知を除くメッセージ配信の料金は、LINE公式アカウントの料金プランに従うとされています。

LINEヤフーが直接提供するため、LINE公式アカウントと同じ管理画面で運用できることが利点です。一方で、月額の費用は小規模な個人のサロンにとっては軽くない金額なので、月の予約件数と、今使っている予約サイトの費用を並べて比べると判断しやすくなります。

方法4 外部の予約ページをリッチメニューやプロフィールに設置する

業種を問わず、最も手軽に始められるのが、外部の予約システムで作った予約ページのURLを、LINE公式アカウントのリッチメニューやプロフィールに設置する方法です。リッチメニューとは、トーク画面の下に表示される大きなボタンのメニューのことで、公式のマニュアルでは、外部サイトや予約ページなどにユーザーを誘導できると説明されています。

画面を大きく占有するためユーザーの注意を引きやすく、クリエイティブと共にリンクを設定することで、LINE公式アカウントの各機能のほか、外部サイトや予約ページなどにユーザーを誘導することができます。 出典: lycbiz.com

設定の流れは次のとおりです。

  1. 外部の予約システムで予約ページを作り、公開用のURLを控える
  2. LINE公式アカウントの管理画面でリッチメニューを作成し、テンプレートで押せる領域の分け方を選ぶ
  3. 予約用の領域のアクションに「URL」を選び、予約ページのURLを入力する
  4. アクションラベル(音声読み上げなどに使われる説明。最大20文字)に「ご予約はこちら」などと入力する
  5. 表示期間を決めて保存し、スマートフォンで実際に押して予約ページが開くかを確かめる

この方法の利点は、業種や規模を問わず、今使っている予約システムをそのまま生かせることです。予約システムを乗り換えても、リッチメニューのURLを差し替えるだけで済みます。あいさつメッセージや、問い合わせへのチャットの返信にも同じURLを使えます。

弱点は、予約の確定やリマインドの連絡がLINEのトークに届かず、予約システムからのメールになることが多い点です。お客様から見ると、LINEで予約ボタンを押したのに、確定の連絡はメールで届くという流れになります。予約ページの完了画面や、リッチメニューの近くに「予約の確定はメールでお送りします」と書いておくと、お客様が迷いません。

LINE公式アカウントの料金とメッセージの数え方

どの方法を選んでも、LINE公式アカウントの料金は別にかかります。LINEヤフーの料金プランのページによると、2026年10月時点の料金は次の3つです(税別)。

プラン 月額固定費 無料メッセージ通数 追加メッセージ
コミュニケーションプラン 0円 200通 不可
ライトプラン 5,000円 5,000通 不可
スタンダードプラン 15,000円 30,000通 1通あたり3円以下(配信数で変わる)

開設したときはコミュニケーションプランに設定され、ライトプランやスタンダードプランにするには開設後にプランを変える必要があります。追加のメッセージを送れるのはスタンダードプランだけで、ほかの2つのプランでは無料の通数を使い切るとその月は配信できなくなります。

メッセージの通数は、「メッセージを送った回数」×「送った友だちの数」で数えると公式に説明されています。たとえば友だちが300人いる店が1か月に2回お知らせを一斉に送ると、それだけで600通になり、コミュニケーションプランの200通を超えてしまいます。一方で、公式ページには、チャットの送受信や自動応答メッセージなどは無料で使え、すべてのメッセージが通数に数えられるわけではないとも書かれています。

予約システムをつなぐときに確かめたいのは、予約の確定やリマインドの通知が、この通数に数えられるかどうかです。LINEビューティープラスでは予約に関する自動の通知は無料と案内されていますが、拡張機能では提供会社ごとに扱いが異なります。予約の通知だけで無料の通数を使い切ってしまうと、肝心の再来店のお知らせが送れなくなるので、導入前に提供会社に確かめておきます。

自分の店に合う方法の選び方

4つの方法から選ぶときは、次の順番で考えると迷いにくくなります。

1.業種で絞る。 飲食店で、すでにぐるなびやトレタなどの連携サービスを使っているなら、LINEで予約が第一候補です。美容院・ヘアサロンと理容店なら、LINEビューティープラスと拡張機能を比べます。整体、エステ、ネイル、習い事、カウンセリング、教室など、それ以外の業種では、拡張機能と外部の予約ページの設置の2つから選びます。

2.予約をLINEの中で完結させる必要があるかを決める。 お客様の年齢層が高く、ブラウザが開くと戸惑う人が多い店では、LINEの中で予約が完結する方法のほうが向いています。逆に、ホームページやInstagramからも予約を受けたい店では、どの入口からも同じ予約ページに案内できる外部の予約システムのほうが管理しやすくなります。

3.月の予約件数とスタッフの人数で費用を比べる。 予約システムの料金は、月額の固定、予約件数に応じた段階、スタッフの人数に応じた加算など、決まり方がさまざまです。今の月の予約件数と、1年後に見込む件数の両方で計算し、LINE公式アカウントの料金と合わせた年間の総額で比べます。

4.電話や店頭の予約との一本化ができるかを確かめる。 LINEからの予約だけを別の画面で管理すると、電話の予約と重なる事故が起きます。どの方法でも、電話や店頭で受けた予約を同じ予約表に手で登録できるかを確認します。

5.やめるときのことを考える。 予約システムを乗り換えるときに、顧客の情報や予約の履歴を書き出せるかは、長く使うほど大事になります。CSVなどで書き出せるかを、契約前に確かめておきます。

つなぐ前に整えておく準備と注意点

どの方法を選んでも、予約システムをつなぐ前に整えておきたい準備があります。

メニューと所要時間を決める。 予約システムには、メニューの名前、所要時間、料金、受けられるスタッフを登録します。紙の料金表と、実際の施術や接客にかかる時間がずれていると、予約が詰まりすぎたり空きすぎたりします。後片付けや準備の時間も含めて設定します。

キャンセルの決まりを書いておく。 何日前までなら無料で取り消せるのか、当日の取り消しはどう扱うのかを、予約ページと確定の連絡に書いておきます。決まりを先に示しておくと、無断のキャンセルへの対応で揉めにくくなります。

友だち追加をしない人への入口も残す。 LINEを使っていない人や、店のLINE公式アカウントを友だち追加したくない人もいます。LINEで予約や外部の予約ページなら、プロフィールの予約ボタンやホームページからも予約できるようにしておくと、取りこぼしが減ります。公式のマニュアルでも、プロフィールに予約ボタンを設置すると、友だち追加していないユーザーからも予約を受けられると案内されています。

個人情報の扱いを確認する。 予約では、氏名、電話番号、メールアドレスに加えて、施術やカウンセリングの内容など、慎重に扱うべき情報を集めることがあります。LINEビューティープラスの公式ページにも、顧客情報の取得や利用にあたっては事業者の側で必要な同意を取る必要があると書かれています。予約システムの提供会社がどこに情報を保存するか、店のプライバシーポリシーにどう書くかを確認し、判断に迷う場合は専門家に相談します。

スタッフ全員で操作を確かめる。 予約表の見方、電話予約の登録、キャンセルの処理を、スタッフ全員が同じ手順でできるようにしておきます。導入の初日に、スタッフどうしで予約を入れて取り消す練習をしておくと、本番での戸惑いが減ります。

友だちに予約を案内する文面の例

予約システムをつないでも、お客様が予約の入口に気づかなければ使われません。LINE公式アカウントには、案内を届けられる場所がいくつかあります。それぞれの場所で使える文面の例を紹介します。

あいさつメッセージ。 友だち追加をした直後に自動で届くメッセージです。最初の1通で予約の方法を伝えておくと、予約したいときに迷いません。

「友だち追加ありがとうございます。ご予約は、画面下のメニューの『ご予約』から24時間受け付けています。予約の確定と前日のお知らせはメールでお送りしますので、受信できるアドレスをご入力ください。お電話でのご予約も、これまでどおり営業時間内に承ります。」

応答メッセージ。 お客様がトークで特定の言葉を送ったときに、自動で返す文面です。「予約」「空き」などの言葉に反応して、予約ページのURLを返すように設定しておくと、スタッフが手で返信する手間が省けます。

「お問い合わせありがとうございます。空いている日時の確認とご予約は、こちらのページからどうぞ(予約ページのURL)。当日のご予約やご相談は、お電話でも承ります。」

一斉のお知らせ。 月に1回程度、空きの多い日や新しいメニューを案内するときに、予約ページへのリンクを添えます。料金の節で説明したとおり、一斉のお知らせは友だちの数だけ通数に数えられるので、送る回数と対象は絞ります。

文面で気をつけたいのは、予約の確定の連絡がどこに届くかを必ず書くことです。LINEで予約ボタンを押したお客様は、確定の連絡もLINEに届くと考えがちです。メールで届く仕組みなら、そのことを最初に伝えておくと、「予約できているか分からない」という問い合わせが減ります。

導入したあとに見ておきたい数字

予約システムをつないだら、1か月ごとに次の数字を見て、案内の仕方を見直します。

LINEからの予約の件数と割合。 全体の予約のうち、LINEの入口から入った予約がどれくらいあるかを見ます。LINEで予約を使っている場合は、公式の分析の画面で予約数、キャンセル数、来店数を確認できます。外部の予約ページを設置している場合は、予約システムの側で入口ごとの件数を見られるかを確かめます。

キャンセルの件数。 前日のお知らせを送るようにしてから、無断のキャンセルが減ったかを比べます。減らない場合は、お知らせを送る時刻や文面を見直します。

友だちの数とブロックの数。 一斉のお知らせを送ったあとにブロックが増えていないかを見ます。送る回数が多すぎると、予約の入口そのものを失うことになります。

電話の予約の件数。 LINEからの予約が増えるにつれて、電話の予約が減っているかを見ます。電話が減っていなければ、店頭やホームページで予約の方法を案内できているかを確かめます。

数字を見る目的は、どの入口からの予約を増やしたいかをはっきりさせることです。3か月ほど続けて見ると、店に合った案内の頻度や文面が見えてきます。

LINEの外の予約ページも含めて検討したいときの候補

LINEで予約が使えない業種や、ホームページやInstagramからも同じ予約ページで受けたい店では、外部の予約システムで予約ページを作り、そのURLをLINE公式アカウントのリッチメニューやプロフィールに設置する方法が現実的です。この使い方の候補の1つが、Rizaflow(リザフロー)です。

公式サイトの記載によると、Rizaflowのフリープランは月50件・スタッフ1名までの予約を、期限なく無料で受けられます。予約カレンダーと予約フォーム、予約完了・前日のリマインダー・御礼のメールの自動送信、お客様自身が変更や取り消しをできるキャンセルURL、会員マイページ、来店履歴やメモを残せる顧客管理が、フリープランから使えると案内されています。登録にクレジットカードは不要です。

有料のプランは税込で、ひとりで営む店向けのライトプランが1か月あたり3,300円(月300件・スタッフ1名)、複数スタッフの店向けのスタンダードプランが1か月あたり7,700円(月1,000件・スタッフ10名)、プロプランが1か月あたり19,800円(月3,000件・スタッフの人数の上限なし)です。年契約にすると月あたりの金額が下がり、スタンダードプランからはスタッフの指名とシフト管理、独自ドメインが加わります。なお、公式の機能一覧には、LINE公式アカウントと直接つなぐ機能の記載はなく、予約の確定やリマインドはメールで届く作りです。LINEとあわせて使う場合は、予約ページのURLをリッチメニューに設置する形になります。詳しくはRizaflowの紹介ページで確認できます。

Rizaflowは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

LINEの中で予約を完結させたい飲食店やヘアサロンなら、公式の連携や専用のサービスのほうが合います。業種を問わず1つの予約ページで受けたいときに、選択肢の1つとして比べてみてください。

予約の仕組みづくりを仕事にするという選択

LINE公式アカウントと予約システムの導入は、店の側だけで進めるには手間のかかる作業です。メニューの登録、リッチメニューの画像づくり、あいさつメッセージの文面、スタッフへの操作の説明まで含めると、慣れていない人にとっては数日がかりになります。そのため、導入や運用の支援を外部の人に頼む店は少なくありません。

リッチメニューの画像やアイコンを作る仕事は、キャラクター・アイコン・LINEスタンプのお仕事で紹介している、LINEで使う絵や図案を作る仕事と重なります。予約システムと顧客管理や会計の仕組みをつなぐ開発の仕事は、Web・業務システム開発のお仕事の領域です。

店の業務の流れを聞き取り、どの予約システムをどうつなぐかを提案する立場で関わるなら、システムコンサルタント・設計者の年収・単価相場で、仕組みの設計を担う仕事の一般的な相場を確認できます。美容業界の予約管理、顧客管理、決済の仕組みの全体像は、美容・サロン業界のDX2026|予約管理 × 顧客管理 × 決済のSaaS一括導入で、サロンの業務をまとめてデジタル化する流れとして整理しています。

運営者の視点から見た予約導入の支援

フリーランスと在宅ワークの市場を20年見てきた立場から言えば、店のLINE公式アカウントや予約システムの導入を手伝う仕事で長く続く人は、設定の作業より、店の人が自分で運用できる状態をつくることに時間を使っています。予約システムは、導入した日がゴールではなく、メニューの変更、休業日の設定、キャンセルの対応が毎週のように発生します。店の人が自分で直せないと、小さな変更のたびに連絡が来て、店も受け手も疲れてしまいます。

導入の支援で信頼される人は、最初の打ち合わせで、電話予約の件数、キャンセルの多い時間帯、スタッフのLINEへの慣れ具合を聞き取り、店に合った方法を1つに絞って提案しています。4つの方法を並べて店に選ばせるより、理由を添えて1つを勧めるほうが、店の判断は早くなります。

仲介の手数料が上乗せされない手数料0%で直接取引できる場では、同じ予算で店はより多くの作業を頼め、受け手の手取りも厚くなります。予約の仕組みづくりは、導入のあとの運用の相談につながりやすい仕事だというのが、現場を見てきた実感です。

LINE公式アカウントの予約システムは、業種によって使える方法が違います。飲食店はLINEで予約、ヘアサロンはLINEビューティープラスと拡張機能、それ以外の業種は拡張機能か外部の予約ページの設置を軸に、費用とメッセージの通数、電話予約との一本化を確かめてから選んでください。

よくある質問

Q. LINE公式アカウントだけで予約を受け付けられますか?

LINE公式アカウントには、予約の空き枠を管理して重複を防ぐ機能は標準で備わっていません。トークで個別に日時を調整することはできますが、予約が増えると手作業では追いつかなくなります。予約サービスとの連携、拡張機能、専用のサービス、外部の予約ページの設置のいずれかを組み合わせるのが一般的です。

Q. 「LINEで予約」は美容室や整体院でも使えますか?

LINEヤフーのサービス紹介ページでは、LINEで予約は飲食店対象と書かれており、連携サービスも飲食店向けの予約サービスが並んでいます。美容室や整体院では、LINEマーケットプレイスの拡張機能や、外部の予約ページをリッチメニューに設置する方法を検討します。ヘアサロンと理容店ならLINEビューティープラスも候補です。

Q. 予約の通知はLINE公式アカウントのメッセージ通数に数えられますか?

つなぐ方法によって異なります。LINEビューティープラスでは予約に関する自動の通知は無料と案内されていますが、拡張機能では提供会社ごとに扱いが違います。無料の通数を予約の通知で使い切ると再来店の案内が送れなくなるため、導入前に提供会社へ確認しておくと安心です。

Q. LINE公式アカウントは無料のプランで予約を受けられますか?

無料のコミュニケーションプランでも、リッチメニューやプロフィールに予約ページへのリンクを設置して予約を受けることはできます。ただし、無料で送れるメッセージは1か月あたり200通までで、追加の配信はできません。友だちが増えて一斉のお知らせを送るようになったら、有料のプランへの変更を検討します。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年1月4日最終更新:2026年10月11日
渡辺 彩音

この記事を書いた人

渡辺 彩音@SOHO編集部

薬剤師ライター

調剤薬局・ドラッグストアでの勤務経験を経て、フリーランスの薬剤師ライターに。派遣薬剤師+ライター+オンライン服薬指導の3本柱で活動しながら、薬剤師のキャリア系記事を執筆しています。

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