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詫び状の書き方|手紙でお詫びするときの構成と例文

@SOHO編集部
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詫び状の書き方|手紙でお詫びするときの構成と例文

この記事のポイント

  • ✓メールではなく手紙を選ぶ場面
  • ✓便箋と封筒とペンの選び方
  • ✓前文と主文と末文の構成

取引先やお客さんに大きな迷惑をかけてしまい、上司から「詫び状を出しておくように」と言われた。メールでのお詫びは書いたことがあっても、手紙で詫び状を書くのは初めてで、便箋は何を使えばよいのか、どんな順番で書けばよいのか分からない。詫び状の書き方を調べている人の多くは、こうした場面に立っています。

詫び状は、形式の正しさ以上に、迷惑をかけた事実を受け止め、原因と再発防止を正直に伝えることが大切な文書です。ただ、手紙には手紙の決まった形があり、形が崩れていると、それだけで誠意が伝わりにくくなります。この記事では、手紙を選ぶべき場面、便箋と封筒とペンの選び方、前文と主文と末文の構成、原因と再発防止の書き方、場面別の例文、送るときの注意までを順番に整理します。お客さんからの苦情の受付と対応の記録を残す仕組みとして、受付から返信までをまとめて扱えるフォームのサービス「Halict」にも触れます。

詫び状とは。メールのお詫びとの違い

詫び状とは、相手に迷惑をかけたことについて、お詫びの気持ちと、原因、今後の対策を伝えるために送る手紙のことです。お詫び状、謝罪文と呼ばれることもあります。

ビジネスのお詫びは、多くの場合、まず電話や訪問で直接お詫びし、そのあとにメールで経緯を伝える、という流れで行われます。詫び状は、その中でも、とくに改まった形でお詫びの気持ちを伝えたいときに使います。手紙は、メールより届くまでに時間がかかる一方で、手間をかけて書かれたものとして受け取られ、お詫びの重さが伝わりやすいという特徴があります。

詫び状とメールのお詫びの違いを整理します。

項目 詫び状(手紙) メールのお詫び
届く速さ 数日かかる すぐに届く
改まった度合い 高い 普通
形式 便箋、封筒、頭語と結語などの決まりがある 件名と本文の型がある
記録 紙として相手の手元に残る メールとして残る
向いている場面 重大な迷惑、会社としての正式なお詫び 素早い報告とお詫び

詫び状は、メールのお詫びの代わりではありません。まず電話や訪問、メールで素早くお詫びと報告をし、そのうえで正式なお詫びとして詫び状を送る、という順番が基本です。詫び状が届くまで何の連絡もない、という状態は避けます。

全体の流れを整理すると、次のようになります。まず、ミスに気づいたらすぐに電話でお詫びし、分かっている事実と、これからの対応を伝えます。迷惑が大きい場合は、上司と一緒に訪問してお詫びします。次に、電話や訪問で伝えた内容を、メールで記録として送ります。原因の調査と再発防止の対策が決まったら、それらをまとめた詫び状を送ります。詫び状には、電話や訪問でお詫びをしたことにも触れ、「先日はお電話にて取り急ぎお詫び申し上げましたが、改めて書中にてお詫び申し上げます」のように書くと、一連のお詫びの流れの中にある手紙であることが伝わります。

詫び状を送るべき場面

詫び状を送るべきかどうかは、迷惑の大きさと、相手との関係で判断します。次のような場面では、詫び状を送ることが多くなります。

  • 納品の大きな遅れで、相手の仕事や販売に影響が出たとき
  • 不良品や誤った商品を届け、相手やそのお客さんに迷惑をかけたとき
  • 請求の誤りなど、お金に関わるミスをしたとき
  • 社員の対応や態度について、お客さんから苦情を受けたとき
  • システムの障害などで、多くのお客さんに迷惑をかけたとき
  • 約束していた会合や行事を欠席し、相手に迷惑をかけたとき

反対に、小さなミスで、すでに電話やメールでのお詫びが済み、相手も納得している場合は、詫び状まで送ると大げさに受け取られることもあります。手紙の文具を扱う会社の案内でも、明らかな非があるわけではない場合や、それほど恐縮する必要がない場合は、贈り物と一緒に一筆箋を添える形もあると紹介されています。一筆箋とは、短い手紙を書くための細長い便箋のことです。

会社として正式に詫び状を出すかどうかは、自分だけで決めず、上司と相談して決めます。詫び状は会社の名前で出す文書になるので、誰の名前で出すのか、内容に誤りがないかを、上司に確かめてもらってから送ります。

便箋と封筒とペンの選び方

詫び状は、見た目の形も、誠意を伝える要素の1つです。手紙の文具を扱う会社は、お詫びの手紙の便箋について次のように案内しています。

柄や色のついた便箋は失礼になりますので、白い便箋を使用しましょう。クリーム色ではなく、真っ白を選びます。 出典: letter.midori-japan.co.jp

同じ案内では、罫線のないB5の大きさの便箋がよりフォーマルな印象を与えること、ビジネスの手紙なので縦書きが基本であることも書かれています。整理すると、次のようになります。

  • 便箋。白の無地。罫線のないものがよりフォーマル。縦書き
  • 封筒。白の無地。中身が透けない二重の封筒が丁寧
  • ペン。万年筆や、先の細い水性ペン。インクは黒か濃紺
  • 避けるもの。柄や色のついた便箋、事務的な印象を与えるボールペン、インクを消せるペン

インクを消せるペンは、あとから書き換えられるため、正式な文書には使いません。

手書きにするか、パソコンで作るか

詫び状は、手書きのほうが気持ちが伝わりやすいと言われます。とくに、個人のお客さんへのお詫びや、相手との関係が近い場合は、手書きにすると誠意が伝わりやすくなります。

一方で、会社として多くのお客さんにお詫びを送る場合や、内容に正確さが求められる場合は、パソコンで作った文書を印刷し、最後の署名だけを手書きにする形もとられます。どちらにするかは、相手の数と、相手との関係で決めます。手書きにする場合は、書き損じたら新しい便箋に書き直します。修正液や二重線での訂正は、正式な手紙では避けます。

詫び状の基本の構成

詫び状は、前文、主文、末文の3つの部分で組み立てます。手紙の文具を扱う会社の案内では、お詫びの手紙は「お詫び」で始まり、「お詫び」で結ぶ形が理想的だとされています。

前文。最初にお詫びの言葉を書く

前文では、まずお詫びの言葉を書きます。お詫びの手紙の最大の目的は、申し訳ないという気持ちを伝えることなので、最初にそれを伝えます。

普段の手紙では、頭語(拝啓など)のあとに時候のあいさつ(季節のあいさつ)を書きますが、深刻なお詫びの場合は、時候のあいさつを書かずに、すぐにお詫びの文章に入ります。同じ案内では、頭語も省略してかまわないとされています。季節のあいさつを書かないことで、手紙に緊張感が生まれます。

頭語と結語を使う場合は、「拝啓」と「敬具」の組み合わせが一般的で、より改まった形にするなら「謹啓」と「謹白」の組み合わせが使われます。頭語を省略して、いきなりお詫びの言葉から始める書き方もあります。頻繁に取引のある会社には、お詫びの言葉の前に、いつもお世話になっていることへのお礼を一言入れると、自然な流れになります。

主文。原因と解決策を書く

主文では、何が起きたのか、なぜ起きたのか、どう対応したのか、これからどう防ぐのかを書きます。ここが詫び状の中心になる部分です。

事実を説明することは必要ですが、書きすぎると、自分を正当化している、責任を他に押しつけていると受け取られる危険があります。原因は簡潔に書き、素直にミスを認める姿勢を示します。

末文。もう一度お詫びを書く

末文では、同じことをくり返さないという約束と、今後も変わらない取引をお願いする一文を書き、最後にもう一度お詫びの言葉を書いて結びます。頭語を使った場合は、最後に結語を書きます。

後付け。日付と差出人と宛名

本文のあとに、日付、差出人の会社名と役職と氏名、宛名を書きます。宛名は、会社宛てなら「〇〇株式会社 御中」、個人宛てなら「〇〇様」とします。会社の中の個人宛てなら、「〇〇株式会社 営業部 部長 〇〇様」のように書きます。

原因と再発防止の書き方

詫び状の主文で最も注意したいのが、原因と再発防止の書き方です。書式を配布しているサイトの解説も、次のようにまとめています。

お詫び状の書き方の基本は、言い訳をせず迅速に非を認め、原因・経緯・再発防止策を簡潔に伝えることです。 出典: journal.bizocean.jp

原因は自分の側の課題として書く

原因を書くときは、自分の側で防げたことを中心に書きます。「運送会社の遅れにより」「担当者の不在により」のように、自分以外に原因があるように読める書き方は、事実であっても、相手には責任逃れに見えることがあります。その場合も、「出荷の前の確認の体制が不十分であったため」のように、自分の側の課題として書くほうが受け止められやすくなります。

経緯は短く、事実だけを書く

いつ、何が起きたのかの経緯は、相手がすでに知っていることも多いので、短く書きます。長く書くほど、言い訳の色が濃くなります。相手が知らない事実で、伝える必要があるものだけを書きます。

再発防止は具体的に書く

再発防止は、「今後このようなことがないよう、十分に注意いたします」だけでは、相手は何が変わるのかが分かりません。「出荷の前に、注文の内容と商品を2人で照合する手順を加えました」「受付から発送までの状況を記録し、遅れが出そうな注文を毎朝確かめる仕組みに改めました」のように、何を変えたのかを具体的に書きます。

ただし、まだ決まっていない対策を、決まったことのように書いてはいけません。実際に行うことだけを書きます。詫び状に書いた対策は、相手にとっては会社としての約束になります。

例文1。納品の遅れのお詫び

取引先に納める商品の出荷が遅れ、相手の販売の予定に影響が出た場合の例です。

謹啓
このたびは、ご注文いただきました商品の納品が大幅に遅れ、
貴社に多大なるご迷惑をおかけいたしましたこと、
心より深くお詫び申し上げます。

ご注文の〇〇につきましては、〇月〇日に納品のお約束をしておりましたにもかかわらず、
実際の納品が〇月〇日となり、貴社の販売のご予定に支障をきたしてしまいました。

原因を調べましたところ、弊社の生産の計画の確認が不十分であり、
材料の手配に遅れが生じていたことを、納品の直前まで把握できておりませんでした。
すべては弊社の管理の不行き届きによるものであり、弁解の余地もございません。

今後は、ご注文をいただいた時点で材料の手配の状況を確かめ、
納期に影響が出るおそれがある場合には、速やかにご連絡する体制に改めました。

貴社には大変なご迷惑をおかけいたしましたが、
今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう、お願い申し上げます。
まずは略儀ながら書中をもちまして、お詫び申し上げます。

謹白

「まずは略儀ながら書中をもちまして」とは、「本来なら直接うかがうべきところを、手紙で失礼します」という意味の、手紙の結びの決まった言い回しです。すでに訪問してお詫びを済ませている場合は、「改めて書中にてお詫び申し上げます」のように書き換えます。

例文2。不良品を届けてしまったお詫び

個人のお客さんに、破損した商品を届けてしまった場合の例です。

このたびは、弊社の商品をお買い上げいただきながら、
破損した商品をお届けしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
せっかくお待ちいただいていたにもかかわらず、
ご不快な思いをおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます。

ご連絡をいただいた〇月〇日に、代わりの商品を発送いたしました。
お手元に届きましたら、お手数ですが内容をご確認いただけますと幸いです。

原因を確認しましたところ、梱包の際の緩衝材が不足しており、
配送中の衝撃で商品が破損したものと判明いたしました。
今後は、梱包の基準を見直し、出荷の前に担当者がもう一度確認する手順を設けました。

このたびのことでご迷惑をおかけしましたことを重ねてお詫び申し上げますとともに、
今後とも弊社の商品をご愛顧いただけますよう、お願い申し上げます。

個人のお客さんへの詫び状では、頭語と結語を省き、お詫びの言葉から始める形にすると、堅すぎない印象になります。代わりの商品を送ったことなど、すでに行った対応をはっきり書くと、お客さんは安心できます。

例文3。社員の対応についてのお詫び

お客さんから、社員の電話の対応について苦情を受けた場合の例です。

このたびは、弊社の社員の電話でのご対応により、
〇〇様に大変ご不快な思いをおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。

〇月〇日にお問い合わせをいただいた際、担当の者が〇〇様のお話を十分にお伺いせず、
ご質問にお答えしないまま電話を終えてしまったと伺いました。
お客様のお声に真摯に耳を傾けるべきところ、
誠に申し訳ないご対応であったと深く反省しております。

当該の社員には事情を確かめたうえで厳しく指導いたしました。
あわせて、電話の対応の手順を見直し、
お問い合わせの内容と対応の結果を記録して、責任者が毎日確かめる体制に改めました。

〇〇様からいただいたお声を、今後のサービスの改善に生かしてまいります。
このたびは誠に申し訳ございませんでした。

社員の対応についてのお詫びでは、どのような対応が問題だったのかを、お客さんの話をもとに具体的に書き、受け止めていることを示します。社員の名前を書いたり、社員の側の言い分を書いたりすることは避けます。

多くのお客さんに送るお詫びの文書

システムの障害や商品の不具合のように、多くのお客さんに同じ迷惑をかけた場合は、1人ずつに手書きの詫び状を送るのではなく、会社としてのお詫びの文書を送ったり、お知らせとして公開したりすることがあります。

多くの人に送るお詫びの文書でも、構成の基本は同じです。最初にお詫びの言葉を書き、何が起きたのか、お客さんにどんな影響があるのか、会社としてどう対応するのか、問い合わせの窓口はどこかを書きます。とくに大切なのは、お客さんが何をすればよいのかをはっきり書くことです。代わりの商品を送るのか、返金するのか、お客さんの側で手続きが必要なのかが分からないと、問い合わせが集中し、かえって混乱します。

宛名は、「お客様各位」のように書きます。各位とは、複数の人に向けて敬意を表す言葉です。差出人は、会社名と代表者の名前、または担当の部署の名前にします。

多くの人に送る文書は、1人の担当者の判断で出すものではありません。内容と送る範囲、問い合わせの窓口の準備まで、会社の中で確かめてから送ります。

詫び状と、社内に出す始末書や顛末書の違い

ミスをしたときに書く文書には、社外に送る詫び状のほかに、社内に出す始末書や顛末書があります。名前が似ているので、違いを整理しておきます。

詫び状は、迷惑をかけた社外の相手に、お詫びの気持ちと、原因、今後の対策を伝える手紙です。読み手は取引先やお客さんで、お詫びの気持ちを伝えることが一番の目的です。

始末書は、自分のミスや規則違反について、会社に対して反省の気持ちを示し、二度と起こさないことを約束する社内の文書です。会社によって書式や扱いが決まっていることが多くあります。

顛末書は、起きたことの経緯と原因、対応を、事実として報告する社内の文書です。反省よりも、何が起きたのかを正確に記録することに重点があります。

社外へのお詫びと、社内への報告は、読み手も目的も違います。詫び状に社内の事情を詳しく書きすぎたり、顛末書にお詫びの言葉ばかりを書いたりしないよう、文書ごとに書く内容を分けて考えます。

補償や返金について書くときの注意

詫び状の中で、補償や返金、値引きについて触れることがあります。お金に関わる内容は、相手にとっては会社としての約束になるので、慎重に書きます。

まず、補償や返金の内容は、必ず上司や担当の部署と相談し、会社として決まった内容だけを書きます。担当者の判断で「全額をお返しします」「次回の注文を無料にします」と書いてしまうと、会社として守れない約束になることがあります。

次に、金額や方法、時期を具体的に書きます。「相応の対応をさせていただきます」のようなあいまいな書き方は、相手に期待と不安の両方を与えます。決まっていない場合は、「補償の内容につきましては、改めて担当の者からご連絡いたします」と、誰がいつ連絡するのかを書きます。

最後に、補償の話が中心にならないようにします。詫び状の目的は、まずお詫びの気持ちを伝えることです。補償の内容は、お詫びと原因、再発防止のあとに、分かりやすく書き添える形にします。

損害の補償や契約に関わる話になる場合は、詫び状の文面が後の話し合いに影響することもあります。迷う場合は、会社の法務の担当や専門家に確かめてから送ります。

詫び状と一緒に送るもの

詫び状は、単独で送るほかに、ほかのものと一緒に送ることがあります。

代わりの商品を送る場合は、商品と一緒に詫び状を入れます。お客さんは、商品が届いたときに、なぜ届いたのか、何をすればよいのかを知りたいので、詫び状には、代わりの商品であること、先に届いた商品をどうすればよいのか(返送が必要か、処分してよいのか)を書いておきます。

訂正した書類を送る場合は、訂正した請求書や見積書と一緒に詫び状を入れます。どこをどう訂正したのかを詫び状に書き、古い書類を取り消すことをはっきり書いておくと、相手は迷わずに処理できます。

お詫びのしるしとして品物を持参したり送ったりする場合は、その品物に一筆箋を添えることもあります。ただし、品物を送ることでお詫びを済ませた形にならないよう、まず言葉でのお詫びを丁寧に行います。

詫び状で使うお詫びの言葉

詫び状で使うお詫びの言葉には、重さの違いがあります。迷惑の大きさに合わせて選びます。

  • 「申し訳ございません」。一般的なお詫び
  • 「心よりお詫び申し上げます」。改まったお詫び
  • 「深くお詫び申し上げます」。重大な迷惑をかけたときのお詫び
  • 「弁解の余地もございません」。自分の側に明らかな非があるとき
  • 「深く反省しております」。反省の気持ちを伝えるとき
  • 「重ねてお詫び申し上げます」。結びで、もう一度お詫びをするとき

お詫びの言葉は、前文と末文の2か所に入れれば十分です。主文の中で何度もくり返すと、かえって中身が伝わりにくくなります。

また、「ご迷惑をおかけしたようで」「ご不快に思われたのであれば」のように、相手の受け止め方に責任を移すような書き方は避けます。迷惑をかけた事実を、はっきり認める書き方にします。

書き始める前に集める情報

詫び状を書き始める前に、必要な情報を手元にそろえておくと、書きながら調べ直す手間が省け、事実の誤りも防げます。集めておきたいのは、次の情報です。

  • 相手の正式な会社名、部署名、役職、氏名、住所
  • 起きたことの日付と内容。注文の番号、商品の名前、数量など
  • 相手が受けた影響。相手から聞いている内容
  • すでに行った対応と、その日付
  • 原因の調査の結果
  • 会社として決まった再発防止の対策と、補償の内容
  • 差出人を誰にするか。担当者か、部署の責任者か、代表者か

差出人は、迷惑の大きさで決めます。担当者の段階のミスなら担当者と上司の連名、会社として大きな迷惑をかけた場合は部署の責任者や代表者の名前で出すことがあります。誰の名前で出すかは、上司と相談して決めます。

相手の名前や役職は、名刺や過去のやり取りで必ず確かめます。電話で聞いた名前を思い込みで書くと、漢字を間違えることがあります。

書き損じやすい表現

詫び状では、改まった言い回しを使おうとして、不自然な表現になることがあります。書き損じやすい表現を整理します。

1つ目は、お詫びの言葉の重ねすぎです。「誠に申し訳なく、心よりお詫び申し上げますとともに、深く反省し、重ねてお詫び申し上げます」のように、1つの文にお詫びの言葉を詰め込むと、かえって軽く読めます。1つの文には1つのお詫びの言葉で十分です。

2つ目は、責任をあいまいにする言葉です。「手違いがございまして」「不手際が生じまして」のように、誰がミスをしたのかが分からない書き方は、責任を避けているように読めます。「弊社の確認が不十分であったため」のように、主語をはっきりさせます。

3つ目は、相手を責めるように読める言葉です。「ご注文の内容が分かりにくかったため」のように、相手の側に原因があるように読める書き方は、事実であっても詫び状には書きません。

4つ目は、話し言葉です。「すみませんでした」「ごめんなさい」は、ビジネスの詫び状では使いません。「申し訳ございませんでした」「お詫び申し上げます」を使います。

書き終えたら、声に出して読んでみると、不自然な言い回しや、くどい部分に気づきやすくなります。

書き終えたら確かめること

詫び状を書き終えたら、送る前に次の点を確かめます。

  1. 相手の会社名、部署名、役職、氏名に誤りがないか。お詫びの手紙で相手の名前を間違えると、二重の失礼になります
  2. 日付、注文の番号、商品の名前など、事実の部分に誤りがないか
  3. まだ決まっていない対策を、決まったことのように書いていないか
  4. 自分以外に原因があるように読める書き方になっていないか
  5. 頭語と結語の組み合わせが合っているか
  6. 誤字や脱字がないか
  7. 上司に内容を確かめてもらったか

とくに大切なのが7つ目です。詫び状は会社の名前で出す文書なので、書いた人だけの判断で送らず、上司や担当の部署に確かめてもらいます。補償や返金のように、お金や契約に関わる内容を書く場合は、とくに慎重に確かめます。

苦情の受付と対応を記録する仕組み

詫び状の再発防止に「対応を記録して、責任者が確かめる体制に改めました」と書いた場合、その約束を守るための仕組みが必要になります。お客さんからの苦情や問い合わせを、電話のメモやメールの受信箱だけで管理していると、誰が対応したのか、対応が済んだのかが分からなくなり、同じ失敗がくり返されがちです。

受付から返信までの記録を1か所で管理したい場合は、フォームのサービス「Halict」が選択肢になります。公式サイトでは、届いた1件ごとに担当と状況が残り、返信も同じ画面から送れて、開封まで記録されると案内されています。問い合わせや苦情の受付のフォームを作っておけば、届いた内容ごとに担当者と対応の状況が残るので、責任者は一覧を見るだけで、対応が済んでいないものを確かめられます。料金ページによると、メンバー1人までのフリープランは0円で、フォーム数と回答数はどのプランも無制限です。メンバー3人までのスタータープランは月額2,980円、メンバー10人までのチームプランは月額7,800円(いずれも税抜)で、チームプランからはメールのひな形も使えます。

Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

仕組みを入れたあとは、詫び状を送った相手から次に問い合わせが来たときに、記録をもとに丁寧に対応できるかどうかが、信頼を取り戻せるかどうかの分かれ目になります。

封筒の書き方と送り方

詫び状を書き終えたら、封筒の書き方と送り方にも気を配ります。

封筒の表には、相手の住所と宛名を縦書きで書きます。宛名は、住所より大きな字で、封筒の中央に書きます。裏には、差出人の住所と会社名、氏名を書きます。封をしたら、封じ目に「〆」と書きます。

便箋は、三つ折りにして封筒に入れるのが一般的です。開いたときに書き出しが上に来るように折り、封筒の表と便箋の向きをそろえて入れます。

送り方は、普通の郵便で送るのが一般的ですが、急ぎで届けたい場合は速達を使います。直接お詫びにうかがう場合は、詫び状を持参して、お詫びの言葉とともに手渡すこともあります。

詫び状は、できるだけ早く送ります。お詫びは時間が経つほど、誠意が伝わりにくくなります。電話やメールでお詫びをした日から、数日以内に相手に届くようにするのが目安です。

原因の調査に時間がかかり、再発防止の対策がまだ決まっていない場合は、詫び状を送るのを待ちすぎないようにします。その場合は、お詫びと、分かっている事実、今行っている対応を書き、「原因と今後の対策につきましては、調査が終わり次第、改めてご報告申し上げます」と添えて、まず送ります。対策が決まったら、改めて報告の手紙やメールを送ります。すべてがそろうまで何週間も待つより、途中の段階でも誠意を示すほうが、相手の受け止め方はよくなります。

相手から返事が来たら

詫び状を送ったあと、相手から電話や手紙、メールで返事が来ることがあります。返事が来たら、内容に合わせて早めに応えます。

相手から「丁寧なお手紙をありがとうございました。今後もよろしくお願いします」のような返事が来たら、受け入れてもらえたことへのお礼を伝えます。電話なら電話で、手紙なら簡単な礼状で、メールならメールで、相手と同じ手段で返すのが自然です。

相手から、対応への不満や追加の要望が伝えられた場合は、すぐに上司と相談し、会社としての対応を決めてから返事をします。その場で約束できないことは、「社内で検討し、〇日までにご連絡いたします」と期限を決めて伝えます。

返事が来ない場合でも、再発防止の対策は続けます。次に相手と取引するときに、約束した対策がきちんと行われていることが、何よりの返事になります。しばらくして取引が落ち着いた頃に、担当者が「その後、問題なくお使いいただけていますでしょうか」と一言連絡を入れると、関係の回復につながることもあります。

詫び状を受け取った相手の立場で考える

詫び状を書くときは、受け取った相手が、この手紙を読んでどう感じるかを想像することが大切です。手紙の文具を扱う会社の案内でも、具体的にどのように迷惑をかけたのか、自分が相手の立場だったらどう思うかを想像し、相手の心に響く言葉を選ぶよう勧めています。

相手が知りたいのは、自分の受けた迷惑を、送り手がどこまで理解しているか、そして同じことがもう起きないか、ということです。決まり文句を並べただけの詫び状は、どれだけ形が整っていても、相手には響きません。相手が受けた迷惑を具体的に書き、自分の側の課題として原因を認め、実際に変えたことを書く。この3つがそろっていれば、形式に多少の不慣れがあっても、誠意は伝わります。

手紙の文具を扱う会社の案内には、気持ちが伝わる丁寧なお詫びの手紙を送ることで、かえって人間関係が深くなることもある、とも書かれています。詫び状は、失った信頼を取り戻すための、最初の一歩です。

お詫びの場面を長く見てきた立場から

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見ていると、取引が長く続く関係ほど、ミスが起きたときのお詫びと、その後の対応が丁寧だったという話をよく耳にします。詫び状に書いた再発防止の約束を守り続けることで、相手の信頼は、ミスの前より深くなることさえあります。

直接取引を続ける働き方では、間に入る会社がない分、依頼主は同じ予算で多くの仕事を頼めて、受ける側の手取りも厚くなります。手数料0%で直接取引する場では、トラブルのときのお詫びも、自分の言葉で、自分の責任で行う必要があります。この記事で紹介した構成は、手紙だけでなく、取引先へのメールのお詫びにもそのまま応用できます。

文書の作成やお詫びの文面の下書きに生成AIを使う場面も増えています。ただし、詫び状は相手の受けた迷惑を具体的に書くことが大切なので、AIの下書きをそのまま使わず、自分の言葉で事実を確かめながら仕上げます。企業の業務にAIを取り入れる仕事の中身は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で確かめられます。まずは、例文の構成を手元に保存しておき、必要なときに落ち着いて書けるように備えておいてください。

よくある質問

Q. 詫び状はメールで送ってもよいですか?

素早い報告とお詫びはメールで行い、とくに改まった形でお詫びを伝えたいときに、手紙の詫び状を送るのが一般的です。詫び状はメールの代わりではないため、まず電話や訪問、メールでお詫びと報告を済ませ、そのうえで正式なお詫びとして送ります。送るかどうかは上司と相談して決めます。

Q. 詫び状に時候のあいさつは必要ですか?

深刻なお詫びの場合は、時候のあいさつを書かずに、すぐにお詫びの言葉から始めます。季節のあいさつを書かないことで、手紙に緊張感が生まれます。頭語も省略してかまいません。頭語と結語を使う場合は「拝啓」と「敬具」、より改まった形にするなら「謹啓」と「謹白」の組み合わせが使われます。

Q. 詫び状の便箋やペンは何を使えばよいですか?

便箋は白の無地を選び、縦書きで使います。罫線のないものはよりフォーマルな印象になります。封筒も白の無地にします。ペンは万年筆や先の細い水性ペンで、インクは黒か濃紺を使います。事務的な印象を与えるボールペンや、インクを消せるペンは避けます。

Q. 詫び状の再発防止はどこまで具体的に書けばよいですか?

「十分に注意いたします」だけでは、何が変わるのかが伝わりません。出荷の前に2人で照合する手順を加えた、対応の記録を責任者が毎日確かめる体制にした、というように、実際に変えたことを具体的に書きます。まだ決まっていない対策を、決まったことのように書かないよう注意します。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年2月28日最終更新:2026年10月22日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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