韓国語字幕の求人はどこで見つかるか、応募できる条件とトライアルの備え方

杉山 リュウ
杉山 リュウ
韓国語字幕の求人はどこで見つかるか、応募できる条件とトライアルの備え方

この記事のポイント

  • ✓韓国語字幕の求人を探す人に向けて
  • ✓求人の種類(字幕翻訳・字幕制作・字幕入力・チェッカー)と見つかる場所
  • ✓字幕ならではの文字数の制約

韓国語字幕の求人を探すと、「字幕翻訳」「字幕制作」「字幕入力」「字幕チェッカー」と、似た名前の募集がいくつも並びます。名前は似ていても、求められる韓国語の力も、在宅で働けるかどうかも、報酬の形もそれぞれ違います。

この記事では、韓国語字幕の求人を仕事の中身で4つに分け、どこで見つかるか、応募できる条件の目安、字幕ならではの制約、トライアルの備え方を順に整理します。在宅で受けるときの契約と保険の扱いまで扱うので、自分がどの募集から応募すればよいかを判断する材料にしてください。

韓国語字幕の求人は、中身で4つに分かれる

求人サイトで「韓国語 字幕」と検索すると、次の4種類の仕事が混ざって表示されます。

字幕翻訳。韓国語の音声を聞き、日本語の字幕を作る仕事です。韓国語の聞き取りと、短い日本語にまとめる力の両方が求められます。業務委託で在宅の募集が多い一方、未経験の人は社内で学んでから任される形が一般的です。

字幕制作。翻訳された字幕を、映像の時間に合わせて表示させる作業や、字幕の体裁を整える作業です。会社によっては、翻訳と制作を同じ人が担当します。

字幕入力・データ入力。すでにできている字幕の原稿を、専用のソフトに入力していく仕事です。韓国語の力をほとんど問わない募集もあり、未経験歓迎の求人が多く見られます。

字幕チェッカー・監修。作られた字幕に、誤訳、誤字、表示時間のずれがないかを確かめる仕事です。翻訳者とは別の人が確かめることで、品質を保ちます。

求人を見ると、韓国のドラマや音楽番組、授賞式などを扱う会社の募集が目立ちます。仕事内容の書き方からも、単に訳すだけでなく、映像の魅力を伝える字幕を作ることが求められているのが分かります。

韓国のドラマや音楽番組、授賞式などのエンタメコンテンツにおいて、単なる翻訳に留まらない、映像の魅力を最大化する日本語字幕を 出典: 求人ボックス

応募の前に、その募集が4つのうちどれなのかを見極めることが、最初の一歩です。名前に「字幕」と付いていても、実際は入力や事務が中心という募集もあるためです。

求人が見つかる場所と、それぞれの特徴

韓国語字幕の求人が見つかる場所は、大きく4つあります。

求人サイト。派遣、契約社員、正社員の募集がまとまって出ています。「韓国語 字幕」「韓国ドラマ 字幕」などで検索すると、字幕入力や字幕制作の事務、字幕翻訳の社員募集が見つかります。2026年10月3日に求人ボックスで「字幕 翻訳 韓国語」を見ると、直近30日の新着は6件と表示されており、件数は多くありません。こまめに確かめる必要があります。

派遣会社。韓国語を使う事務の仕事として、字幕関連の業務が派遣で募集されることがあります。求人の例では、海外番組の字幕の監修や、字幕制作会社とのやり取りを担う派遣の募集が時給2,000円で出ていました。

字幕制作会社や翻訳会社の採用ページ。映像翻訳を手がける会社が、自社のサイトで翻訳者(パートナー)を募集しています。多くはトライアルの合格を登録の条件としています。

業務委託のマッチングサービス。在宅で受けられる案件が、業務委託として出ることがあります。韓国語から日本語への映像翻訳者を、在宅の業務委託で募集する例も見られます。

検索に使う言葉も工夫できます。「韓国語 字幕」だけでなく、「映像翻訳 韓国語」「韓日翻訳 在宅」「字幕チェッカー」「ローカライズ 韓国語」など、言い方を変えて探すと、別の募集が見つかります。会社によって、同じ仕事を「映像翻訳」と呼んだり「ローカライズ」と呼んだりするためです。仕事の名前ではなく、仕事内容の欄に「字幕」が含まれているかで探すと、見落としが減ります。

求人の件数が少ない分野では、1つの場所だけを見ていると機会を逃します。求人サイトの新着の通知を設定する、気になる会社の採用ページを定期的に確かめる、という2つを並行して進めるのが効率的です。データの分析を仕事にしている立場から見ても、件数の少ない市場では、探す場所を広げることが最も効く打ち手です。

応募できる韓国語の力の目安

韓国語字幕の求人で求められる韓国語の力は、仕事の種類によって大きく違います。

字幕入力や事務の募集では、「韓国語の読み書きが少しでもできれば」という条件の求人も見られます。求人の例では、日本語を母語とし、韓国語の読み書きが少しできる人を対象とした、字幕翻訳に関わる事務の派遣が時給1,700円から募集されていました。

字幕翻訳の募集では、聞き取りの力と、文脈を正確に読む力が求められます。力を示す目安として使われるのが、韓国語の検定です。主なものは2つあります。

韓国語能力試験(TOPIK)。韓国政府が認定する試験で、日本では公益財団法人韓国教育財団が運営しています。TOPIK Ⅰ(初級、1級と2級)とTOPIK Ⅱ(中・上級、3級から6級)に分かれ、点数で級が決まります。公式サイトでは、最上位の6級について、ほとんどの業務に関わる文や専門的な文章を読んで、内容を把握し、批判的に分析できるかを評価すると説明しています。2026年度は4月、7月、10月の3回実施です。

ハングル能力検定。日本語を母語とする学習者に向けた検定で、上の級ほど日本語との翻訳の力が問われます。

初級の設問には日本語を、上級の出題では日本語との翻訳問題を取り入れています。 出典: hangul.or.jp

翻訳の仕事を目指すなら、日本語との翻訳問題がある上位の級は、トライアルの練習にもなります。ただし、検定の級は応募の入口の目安で、合格が採用を約束するものではありません。字幕翻訳では、検定にない「聞き取ったせりふを短い日本語にまとめる力」が別に見られます。

字幕ならではの制約を知っておく

字幕翻訳には、文章の翻訳にはない制約があります。応募の前に知っておかないと、トライアルで大きく評価を落とします。

読める文字数に上限がある。字幕は、せりふが話されている間しか画面に出ません。見る人が読み切れる文字数には限りがあるため、1秒あたりに表示できる文字数と、1行の文字数に、会社ごとの決まりがあります。せりふをすべて訳すと、ほとんどの場合この上限を超えます。

削る力が求められる。上限に収めるため、意味を保ったまま言葉を削る必要があります。たとえば「本当にありがとうございます。心から感謝しています」という長いせりふは、場面によっては「本当にありがとう」の一言で足ります。何を残し、何を削るかの判断が、字幕翻訳の腕の見せどころです。

話し手の関係を字幕で表す。韓国語には、年上や目上の人に使う言葉と、親しい人に使う言葉の区別がはっきりあります。年齢の上下で話し方が変わり、関係が近づくと言葉づかいが変わる場面もドラマでは重要な意味を持ちます。日本語の字幕でも、敬語やくだけた言い方を使い分けて、その関係の変化を伝える必要があります。

文化の違いを補う。韓国の食べ物、行事、言葉遊びなどは、そのまま訳しても日本の視聴者に伝わらないことがあります。説明を加える余裕は字幕にはないので、伝わる言葉に置き換えるか、映像に任せるかを判断します。

音楽番組や授賞式のような生の映像では、複数の人が同時に話したり、歌詞と会話が重なったりします。どの声を字幕にするかを決める判断も、ドラマとは違う難しさがあります。

字幕を作る作業の流れ

字幕翻訳の仕事は、次のような流れで進みます。作業の全体を知っておくと、求人のどの部分を担当するのかが分かりやすくなります。

  1. 映像と台本を受け取る。韓国語の台本がある場合と、映像だけの場合があります。台本がない場合は、聞き取りから始めます。
  2. 字幕を出す区切りを決める。せりふのどこからどこまでを1枚の字幕にするかを決め、表示を始める時間と終える時間を設定します。この作業は「ハコ切り」や「スポッティング」と呼ばれます。
  3. 翻訳する。区切りごとに、決められた文字数の中で日本語の字幕を作ります。
  4. 見直す。映像を流しながら、字幕が読み切れるか、話し手と合っているかを確かめます。
  5. チェックを受ける。チェッカーや監修者が、誤訳や表記の揺れを確かめ、修正を依頼します。
  6. 納品する。決められた形式のファイルで納品します。

会社によっては、2の区切りを専門の担当者が行い、翻訳者は3から担当することもあります。在宅で受ける場合は、字幕を作るための専用のソフトを使います。無料で使えるものもありますが、会社が特定のソフトや形式を指定することがあるので、登録の前に確かめておきます。

ドラマ、音楽番組、バラエティで違う字幕の作り方

韓国語字幕の仕事は、扱う映像の種類で求められる力が変わります。求人の多くは、ドラマ、音楽番組、バラエティ番組のいずれかを中心にしているので、自分の得意な種類を知っておくと応募先を選びやすくなります。

ドラマ。台本があることが多く、聞き取りの負担は比較的軽めです。その代わり、登場人物の関係や感情の変化を、長い話数を通して一貫して表す力が求められます。第1話で親しくない関係だった2人が、話が進むにつれて言葉づかいを変えていく流れを、字幕でも追えるようにします。同じ人物の口調が話数によって揺れないよう、人物ごとの話し方を一覧にしておくのが一般的です。

音楽番組。出演者のトーク、司会の進行、歌詞の字幕が混ざります。歌詞の字幕は権利の関係で扱いが決まっていることがあり、会社の指示に従います。トークの部分は短く、話す人が次々に入れ替わるので、誰の発言かを字幕で示す工夫が必要です。

バラエティ番組。台本がなく、出演者が早口で話し、同時に話す場面も多くあります。聞き取りの力が最も問われる種類です。流行語や言葉遊び、出演者どうしの内輪の話題も多く、韓国の今の文化を知っているかどうかで字幕の質が変わります。画面に出る韓国語の文字(テロップ)を訳すかどうかも判断が必要です。

授賞式や記者会見。話す内容は比較的整っていますが、固有の名前(作品名、賞の名前、人物名)が多く、表記を正確に確かめる作業の比重が大きくなります。公式の日本語表記がある場合はそれに合わせます。

最初に応募するときは、自分が普段よく見ている種類から選ぶのが近道です。その種類の言葉の型が、すでに頭に入っているためです。

トライアルの備え方

字幕翻訳の会社に登録するときには、多くの場合トライアル(技能審査)があります。短い映像と、会社の字幕の決まり(文字数の上限、表記のルール)が渡され、決められた期限までに字幕を作って提出します。

トライアルで見られるのは、次の点です。

・聞き取りと意味の取り違えがないか ・文字数の上限を守っているか ・削り方が適切か(大事な情報を落としていないか、不要な言葉が残っていないか) ・話し手の関係が言葉づかいに表れているか ・表記のルール(数字、記号、句読点の扱い)を守っているか

備え方としては、次の順番で練習するのが効果的です。

日本語の字幕付きの韓国作品を、字幕を見ながら観察する。長いせりふがどう短くなっているか、敬語がどう訳されているかを、ノートに書き出していきます。上手な字幕の削り方には型があり、集めるほど自分の引き出しが広がります。

字幕を消して、自分で作ってみる。短い場面を選び、字幕を隠した状態で自分の字幕を作ります。そのあと、公式の字幕と比べて、何を削り、何を残したかの違いを確かめます。

文字数を数える習慣をつける。自分で上限を決め、それを守る練習をします。上限を意識しないで作った字幕は、どれほど正確でも使えません。

日本語の表現を磨く。字幕の評価は、最終的には日本語の自然さで決まります。韓国語の勉強に比べて後回しにされがちですが、日本語の小説や脚本を読み、短く印象に残る言い回しを集めておくことも、立派な準備です。

未経験から字幕翻訳者になるまでの道

未経験の人が字幕翻訳の仕事に就くまでには、いくつかの道があります。

字幕入力や事務の仕事から入る。字幕の制作現場で、入力やファイルの管理を担当しながら、字幕の作り方を間近で学ぶ道です。未経験歓迎の募集が多く、韓国語の力が十分でなくても応募できるものがあります。現場で字幕の決まりや作業の流れを覚えられるのが利点です。

社内で学びながら翻訳を担当する。求人の例では、未経験歓迎で、職場で教わりながら字幕翻訳を身につける契約社員の募集が、月給23万円からで出ていました。社内で先輩の指導を受けながら学べるので、独学より早く実務の型が身につきます。

チェッカーから入る。韓国語の力がある人は、字幕のチェックの仕事から入る道もあります。ほかの翻訳者の字幕を大量に見ることで、その会社の基準と、上手な字幕の型を短い期間で学べます。

翻訳の学校で学んでから登録する。映像翻訳を教える学校で学び、修了後にトライアルを受ける道です。学校によっては、修了生にトライアルの機会を案内しているところもあります。費用がかかるので、受講の前に内容と費用、修了後の仕事の紹介の有無を確かめます。

どの道でも、最初の数件で信頼を得ることが、次の仕事につながります。納期を守る、会社の字幕の決まりを最初に読み込む、迷った箇所は推測で埋めずに質問する、受けた指摘を次の作品に生かす。こうした基本の動きは、韓国語の力とは別に評価され、同じ会社からの継続の依頼につながりやすくなります。最初の作品で受けた指摘は、一覧にして手元に残しておくと、次の作品で同じ指摘を受けずに済みます。

応募書類で力を示す書き方

韓国語字幕の求人に応募するとき、書類で見られるのは、検定の級だけではありません。字幕の仕事に必要な力を、具体的な経験で示すことが大切です。

韓国語に触れてきた量と種類を書く。留学や仕事で韓国語を使った経験、普段見ている韓国の番組の種類、字幕なしで見られる番組があるか、などを具体的に書きます。聞き取りの力は、検定の点数より、こうした経験のほうが伝わることがあります。

日本語で文章を書いてきた経験を書く。字幕の評価は日本語の自然さで決まるので、文章を書く仕事や、ブログ、記事の執筆など、日本語の文章を書いてきた経験は強みになります。

使えるソフトを書く。字幕を作るソフト、動画の編集ソフト、表計算ソフトなど、作業で使える道具を書いておくと、すぐに作業に入れる人だと伝わります。

作業の正確さを示す経験を書く。データの入力や校正の経験など、細かい作業を正確に続けてきた経験は、字幕入力やチェッカーの募集で評価されます。

文章を正確に書く力の目安として、文書の書き方を問う検定を活用する方法もあります。ビジネス文書検定では、正確で読みやすい文書を書く力が問われます。字幕に必要な、短く誤解のない日本語を書く力の土台になります。

在宅で作業するための環境と、1日の流れ

字幕翻訳を在宅で受ける場合、作業の環境を整えておく必要があります。最低限必要なのは、映像を再生しながら字幕を作れるパソコン、字幕を作るソフト、音声を正確に聞き取るためのヘッドホン、安定したインターネットの接続です。映像のファイルは容量が大きいので、受け取りと納品に時間がかからない回線が望まれます。

配信前の映像を扱うため、情報の管理には厳しい決まりがあります。家族と共有しないパソコンを使う、映像のファイルを決められた場所以外に保存しない、納品後は指示に従ってファイルを削除する、といった決まりを守ります。情報を守る技術や考え方そのものを仕事にしている分野については、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。

1日の流れは、依頼の確認から始まります。依頼には、作品名、映像の長さ、納期、字幕の決まりが書かれています。受けたら、まず映像を最後まで通して見て、登場人物の関係と全体の流れをつかみます。そのうえで区切りを決め、翻訳し、時間をおいてから映像を流して見直します。

作業時間の見積もりは、映像の長さだけでは決まりません。台本の有無、話す人の数、聞き取りの難しさで、同じ長さの映像でもかかる時間が大きく変わります。最初の数本は、映像の種類ごとに実際にかかった時間を記録しておくと、次の依頼を受けるかどうかを判断する材料になります。データを記録して見積もりの精度を上げていく作業は、在宅の仕事を安定させるうえで、地味ですが確実に効きます。

在宅で受けるときの契約と、確かめる条件

字幕翻訳を在宅で受ける場合、多くは業務委託の契約になります。業務委託とは、会社に雇われるのではなく、仕事の完成を約束して報酬を受け取る契約のことです。雇用ではないため、働く条件を自分で確かめる必要があります。

個人で働く人を守るルールとして、フリーランス・事業者間取引適正化等法(いわゆるフリーランス法)が令和6年11月1日に施行されています。

個人で働くフリーランスに業務委託を行う発注事業者に対し、業務委託をした際の取引条件の明示、給付を受領した日から原則60日以内での報酬支払、ハラスメント対策のための体制整備等が義務付けられます。 出典: mhlw.go.jp

依頼を受けるたびに、次の点が書面やメールで示されているかを確かめます。

・作品と映像の長さ、担当する範囲(区切りから担当するか、翻訳だけか) ・報酬の額と計算の方法(映像の分数で計算するか、字幕の枚数で計算するか) ・納期と、修正の対応の範囲 ・支払いの期日 ・字幕の権利の扱いと、実績として作品名を公表してよいか

配信前の作品を扱うので、秘密保持の取り決め(NDA、秘密保持契約)も必ず結びます。NDAとは、仕事で知った情報を外部に話したり使ったりしないことを約束する契約です。どの作品を訳しているかを、SNSで話すことも禁じられるのが一般的です。

収入の見え方と、年収の考え方

韓国語字幕の仕事の収入は、働き方によって形が違います。派遣は時給、契約社員や正社員は月給、業務委託は作品ごとの報酬です。

求人ボックスの集計では、「字幕 翻訳」の求人について平均年収552万円と表示されています(2026年10月3日に確認)。ただし、これは韓国語に限らず字幕翻訳全般の、掲載中の求人の条件から計算された数字です。求人の掲載状況で日々変わり、業務委託の実際の収入とも別物なので、目安として見るのが適切です。

業務委託の収入は、単価より、1か月に受けられる分量と、1本にかかる時間で決まります。同じシリーズのドラマを続けて担当すると、登場人物の関係や口調が頭に入っているので、作業が速くなります。反対に、毎回違うジャンルの単発の作品では、調べ物の時間がかさみ、時間あたりの収入は下がりやすくなります。

データで見ると、在宅の翻訳の収入は、上位と下位の差が大きい分野です。平均だけを見ると見込みを誤るので、幅を見ることが大切です。文章を扱う職種全体の収入の分布は、公的な統計をもとにした著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確かめられます。

単価を段階的に上げていく考え方は、ライティングでも翻訳でも共通しています。得意なジャンルを絞り、継続の依頼を広げ、修正の少ない納品で信頼を得るという順番です。Webライターが文字単価を上げる方法【2026年版】|1円→5円のステップでは、その流れを詳しく説明しています。

保険と税金は、働き方で扱いが変わる

派遣や社員として雇われて働く場合は、条件を満たせば勤め先の健康保険と厚生年金に入ります。一方、業務委託で受ける場合は、会社の保険には入らず、自分で国民健康保険と国民年金に加入するのが基本です。

国民年金の保険料は、日本年金機構のサイトで令和8年度は1か月あたり17,920円と案内されています。国民健康保険の保険料は、住んでいる市区町村と前年の所得で決まるため、自治体の窓口やサイトで確かめます。

会社員として働きながら副業で字幕翻訳を受ける場合は、勤め先の保険に入ったまま、副業分の所得を確定申告することになります。所得とは、報酬から仕事にかかった費用を引いた額です。字幕を作るソフトの利用料や辞書の購入費などは、仕事に使った分を費用として扱えるのが一般的ですが、扱いは事情で変わるため、税務署や税理士に確かめてください。

副業を始める前には、勤め先の就業規則で副業が認められているかも確かめておきます。

自動字幕とAIの広がりで、仕事の中身が変わっている

求人を見ていると、「AI字幕」「自動字幕」という言葉が入った募集が増えています。音声を自動で文字にし、機械で翻訳した字幕を、人が確かめて直す流れが広がっているためです。

この流れの中で、人に求められる仕事の中身は変わりつつあります。ゼロから字幕を作る時間は減り、機械が作った字幕の誤りを見抜く力、文字数に収まるよう整える力、話し手の関係や感情を言葉づかいで伝える力の比重が大きくなっています。

機械の字幕が苦手とするのは、言葉の裏にある関係や感情です。韓国語の敬語の使い分け、皮肉、冗談、歌詞の比喩などは、そのまま訳すと意味が通じなかったり、雰囲気が失われたりします。ここに人の腕が出ます。

AIを仕事の流れにどう組み込むかを設計する仕事も、翻訳の周辺で生まれています。自動字幕の精度を上げるための用語の整備や、確認の工程の設計などです。AIコンサル・業務活用支援のお仕事では、AIの導入を支える仕事の内容を紹介しています。字幕の現場を知っている人は、この領域でも強みを持てます。

求人を見分けるときに注意する点

韓国のドラマや音楽が好きな人に向けた求人は人気があり、中には条件の分かりにくい募集もあります。応募の前に、次の点を確かめておくと安心です。

仕事の中身が書かれているか。「字幕のお仕事」とだけ書かれた募集は、翻訳なのか入力なのか事務なのかを確かめます。思っていた仕事と違うと、続けるのが難しくなります。

在宅の条件。「在宅あり」と書かれていても、研修期間は出社、週に何日かは出社、という条件が付いていることがあります。

先に費用を求めていないか。仕事を紹介する前に、登録料や教材費、講座の受講料の支払いを求める募集には注意が必要です。講座の受講が登録の条件になっている場合は、受講しても仕事が保証されるわけではない点を理解したうえで判断します。迷ったら、契約の前に消費生活センターに相談します。

作品の権利が守られているか。正規に配信される作品の字幕の仕事かどうかも、確かめる点の1つです。権利者の許可のない映像に字幕を付ける仕事は、受けると自分も問題に巻き込まれるおそれがあります。

韓国語の勉強を、字幕の仕事につなげる学び方

韓国語を勉強している人が字幕の仕事を目指すとき、検定の勉強だけでは足りない部分があります。字幕の仕事に直結する学び方を、3つ挙げておきます。

話し言葉の聞き取りを鍛える。検定の聞き取りは、はっきりした発音で読まれた文章が中心です。一方、ドラマやバラエティでは、早口、言葉の省略、方言、若者の言葉が当たり前に出てきます。字幕付きの番組を、まず字幕なしで聞き、聞き取れなかった部分を字幕で確かめる、という練習を繰り返すと、実際の話し言葉に耳が慣れていきます。

言葉づかいの違いに注目する。韓国語の敬語の使い分けは、人物の関係を表す重要な手がかりです。同じ人物が相手によって言葉づかいをどう変えているかを、場面ごとに書き出していくと、字幕でその関係をどう表すかの感覚が身につきます。

今の文化に触れ続ける。流行語、話題の出来事、よく使われる言い回しは、毎年のように入れ替わります。韓国のニュースや番組に日常的に触れ、新しい言葉を自分用の用語集に記録しておくと、字幕を作るときの調べ物の時間が短くなります。

この3つは、どれも毎日少しずつ続けられる学び方です。検定の勉強と並行して進めることで、合格した時点で、字幕の仕事にすぐ入れる力が育っています。

転職として目指すか、副業から試すか

韓国語字幕の仕事を目指すとき、転職として目指すか、今の仕事を続けながら副業で試すかで、入口が変わります。

転職として目指すなら、社内で学びながら字幕を担当する契約社員や正社員の募集、字幕制作の事務の派遣が主な入口です。現場で決まりと流れを覚えられるので、独学より早く実務の型が身につきます。

副業から試すなら、業務委託の短い案件や、チェックの仕事が入口になります。本業の時間と重ならないよう、納期に余裕のある案件を選ぶのが現実的です。数件の実績を作り、自分に向いているかを確かめてから転職を考える進め方なら、生活の基盤を崩さずに挑戦できます。

在宅の仕事を長く見てきた立場からの観察

在宅の仕事を長く見てきた立場から言えば、字幕翻訳で長く続く人は、韓国語の力の高さより、「この人に任せると直しが少ない」という信頼を積み上げることに時間を使っています。会社の字幕の決まりを最初に読み込み、迷った箇所はコメントで伝え、受けた指摘を次の作品に生かす。この積み重ねが、同じシリーズの継続の依頼につながります。

もう1つの観察は、手取りの厚さが続け方を左右することです。発注する側と受ける側の間に仲介の手数料が重なると、同じ予算でも受け手に届く額は薄くなります。仲介を挟まない直接の取引なら、発注側は同じ予算でより多くを頼め、受ける側は手取りが厚くなります。字幕のように1本にかかる時間が長い仕事ほど、この差は大きく効きます。

韓国語字幕の求人を探すなら、まず求人を4つの種類に分けて見て、今の自分の韓国語の力で応募できるものを選ぶことから始めます。並行して、字幕を観察し、自分で作り、文字数を数える練習を重ねれば、トライアルに備えられます。文章を扱う仕事全体の相場を著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確かめておくと、働き方ごとの見込みも立てやすくなります。

よくある質問

Q. 韓国語があまりできなくても応募できる字幕の求人はありますか?

あります。字幕入力やデータ入力、字幕制作の事務の募集では、韓国語の読み書きが少しできれば応募できる求人や、未経験歓迎の求人が見られます。こうした仕事は、字幕の決まりや作業の流れを現場で学べる入口になります。ただし、字幕翻訳そのものを担当するには、聞き取りと文脈を正確に読む力が別に求められます。

Q. 韓国語字幕の翻訳者を目指すなら、どの検定を受ければよいですか?

主な検定は、韓国政府が認定する韓国語能力試験(TOPIK)と、日本語を母語とする学習者向けのハングル能力検定です。ハングル能力検定は上の級ほど日本語との翻訳問題があり、翻訳の練習にもなります。検定の級は応募の目安で採用を約束するものではなく、字幕では短くまとめる力が別に見られます。

Q. 字幕翻訳のトライアルではどんな点が見られますか?

聞き取りと意味の取り違えがないか、会社が決めた文字数の上限を守っているか、大事な情報を落とさずに削れているか、話し手の関係が言葉づかいに表れているか、表記のルールを守っているかが見られます。日本語の字幕付きの韓国作品を観察し、字幕を隠して自分で作って比べる練習が備えになります。

Q. 在宅で字幕翻訳を受けるとき、契約で何を確かめればよいですか?

担当する範囲、報酬の額と計算の方法、納期と修正の範囲、支払いの期日、字幕の権利の扱いと作品名を公表してよいかを確かめます。フリーランス法により、発注する側には取引条件の明示と、原則として納品を受けた日から60日以内の報酬の支払いが義務付けられています。秘密保持の契約も結ぶのが一般的です。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年9月18日最終更新:2026年10月4日
杉山 リュウ

この記事を書いた人

杉山 リュウ@SOHO編集部

フリーランスデータアナリスト

外資系コンサルでデータ分析を担当後、フリーランスに独立。Python・SQL・BIツールを駆使し、データ分析・BI・統計系の記事を執筆しています。

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