ほっともっとの情報流出|メールマガジン配信サービスへの不正アクセス 最大約700万件 氏名・生年月日・電話番号 2026


この記事のポイント
- ✓ほっともっとの情報漏洩について
- ✓株式会社プレナスの2026年11月4日の発表をもとに整理
- ✓外部委託先のメールマガジン配信サービスへの不正アクセスで
ほっともっとの情報漏洩について、「ほっともっと」を運営する株式会社プレナスは2026年11月4日に「外部委託先の提供する『ほっともっとのメールマガジン配信サービス』への不正アクセスと対応について」を発表しました。外部委託先のメールマガジン配信サービスが不正アクセスを受け、メールアドレス、氏名、生年月日、電話番号を含む会員情報が最大約700万件流出したとの報告を受けたという内容です。 クレジットカード情報は含まれておらず、ネット注文サービスへの影響は確認されていないとプレナスは説明しています。 ほっともっとの会員がまずすることは、ほっともっとを名乗るメールやSMSのリンクを押さず、パスワードやカード番号を入力しないこと、そして同じパスワードをほかのサービスで使い回していないかを見直すことです。
この記事は、2026年11月6日時点でプレナスの発表資料(PDF)を開き直し、その記載だけをもとに書いています。報道で使われている言い回しのうち、発表に書かれていないものは入れていません。
プレナスの発表で何が起きたのか
「ほっともっと 情報漏洩」と検索した人の多くは、ほっともっとのメールマガジンを受け取っていた人や、ほっともっとの会員として登録している人です。知りたいのは「自分の何が漏れたのか」「お弁当のネット注文はまだ使って大丈夫か」「何をすればいいのか」の3つでしょう。最初に、発表の骨子を整理します。
- 「ほっともっとのメールマガジン配信サービス」は、外部委託先が提供しているサービス
- そのサービスに対して第三者による不正アクセスが発生した
- 2026年11月2日、外部委託先から、お客さまのメールアドレスを含む会員情報が流出したとの報告を受けた
- 発生日は2026年10月28日から同年10月31日
- 対象件数は最大約700万件
- 流出した情報は、メールアドレス、氏名、生年月日、電話番号を含む会員情報
- クレジットカード情報は含まれていない(プレナスはクレジットカード情報を保有していない)
- ネット注文サービスへの影響は確認されておらず、引き続き利用できる
- メールマガジン配信サービスは提供をすべて停止しており、再開時期は未定
発表の言い方は「流出したとの報告を受けました」です。プレナスが外部委託先から報告を受けた、という形の書き方になっています。件数には「最大」と「約」が付いているので、実際に影響を受けた件数はこれより少ない可能性があります。この記事でも、件数は「最大約700万件」と公式の表現のまま扱います。
外部委託先の名前は、プレナスの発表には書かれていません。この記事でも、委託先の社名を当てはめて書くことはしません。報道の中には委託先を推測して書いているものもありますが、プレナスが名前を出していない以上、どの会社のサービスかは「発表に記載なし」として読むのが正確です。
いちばん大事なのは、流出したとされる情報の中に、氏名と電話番号と生年月日がそろっている点です。メールアドレスだけの流出に比べて、本人になりすました連絡や、本物らしく見える偽の連絡を作りやすい組み合わせです。メールだけでなく、SMSや電話での連絡にも気をつける必要があります。
公表の経緯と分かっていること
プレナスの発表は、2026年11月4日付のニュースリリースとして、プレナスの企業サイトと「ほっともっと」の公式サイトの両方に同じ内容のPDFで掲載されています。2026年11月6日時点で、続報は出ていません。
発表の中心となる部分を、原文のまま引用します。
2026 年 11 月 2 日「ほっともっとのメールマガジン配信サービス」の外部委託先より、同社が提供するメール配信サービスに対して第三者による不正アクセスが発生し、お客様のメールアドレスを含む会員情報が流出したとの報告を受けました。なお、現在は本サービスの提供をすべて停止(再開時期については未定)しております。 出典: 株式会社プレナス「外部委託先の提供する『ほっともっとのメールマガジン配信サービス』への不正アクセスと対応について」
時系列で整理すると、次のとおりです。
| 日付 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2026年10月28日から10月31日 | 外部委託先のメール配信サービスへの不正アクセスが発生(発表の「発生日」) | プレナスの発表 |
| 2026年11月2日 | 外部委託先から、会員情報が流出したとの報告をプレナスが受ける | プレナスの発表 |
| 2026年11月4日 | プレナスが発表を掲載。メールマガジン配信サービスの提供をすべて停止していると説明 | プレナスの発表 |
発表から読み取れるのは、不正アクセスが4日間にわたって起きていたこと、プレナスが報告を受けたのはその2日後であること、そして報告から2日後に公表したことです。不正アクセスがどの日に始まり、どの日に止まったのか、何がきっかけで見つかったのかといった細かい経過は、発表には書かれていません。
発表は「今後、新たに公表すべき事実が判明した場合には、当社Webサイト等を通じて速やかにお知らせいたします」と結んでいます。続報が出たら、件数や対象の範囲、メールマガジンの再開の見通しが変わる可能性があります。
流出した情報と、含まれていない情報
発表に書かれている情報を表にします。左は「流出した」とされている項目、右は発表が「含まれていない」と明記している項目です。
| 流出したとされる情報 | 含まれていないと明記された情報 |
|---|---|
| メールアドレス | クレジットカード情報(プレナスは保有していない) |
| 氏名 | |
| 生年月日 | |
| 電話番号 | |
| そのほか、上の項目を含む会員情報(詳細の記載なし) |
発表の書き方は「メールアドレス、氏名、生年月日、電話番号を含む会員情報」です。「含む」とあるので、この4項目のほかにも会員情報の項目が含まれている可能性は否定されていません。住所やパスワード、購入履歴、ポイントの残高などが含まれるかどうかは、発表には書かれていません。含まれるとも含まれないとも書かれていないので、続報で確かめる必要があります。
逆に、はっきり書かれているのはクレジットカード情報です。発表は「クレジットカード情報は含まれておりません」と書き、さらに「クレジットカード情報は保有しておりません」と添えています。ネット注文でカード払いをしていた人も、プレナスの側にカード番号は保存されていないということです。
件数の「最大約700万件」は、会員の人数そのものではなく、流出した可能性のある件数の上限として示された数字です。同じ人が複数のアドレスで登録していれば1人で複数件に数えられることもあり、件数と人数は一致するとは限りません。発表には、何人分にあたるのかの記載はありません。
原因について発表されていること
原因について、発表に書かれているのは「外部委託先の提供する『ほっともっとのメールマガジン配信サービス』が不正アクセスを受けた」ということです。第三者による不正アクセスが、委託先の提供するメール配信サービスに対して発生した、という説明になっています。
どのような手口で入られたのか、委託先のどのシステムの弱点が使われたのか、プレナスの自社のシステムに入られた形跡があるのかといった点は、発表には書かれていません。発表は、ネット注文サービスへの影響は確認されていないと説明していますが、原因の詳しい内容については触れていません。
「メールマガジン配信サービス」とは、会社が会員にお知らせやキャンペーンのメールを一斉に送るための仕組みのことです。多くの会社は、何百万通ものメールを確実に届けるために、配信を専門とする外部の会社のサービスを使っています。送り先のメールアドレスや、宛名に差し込む氏名などの情報は、その配信サービスの側にも預けられています。今回は、その預け先で不正アクセスが起きたという構図です。
報道の中には「サイバー攻撃」と書いているものもありますが、プレナスの発表の言葉は「不正アクセス」です。この記事では、発表の言葉に合わせています。
プレナスの対応
発表に書かれているプレナスの対応は、次のとおりです。
- メールマガジン配信サービスの提供をすべて停止した(再開時期は未定)
- ネット注文サービスは引き続き利用できると案内している
- プレナスやプレナスのサービスを装った不審なメールへの注意を呼びかけている
- プレナスから電子メール等でパスワードやクレジットカード情報の入力を求めることはないと明記している
- 新たに公表すべき事実が判明した場合は、Webサイト等で知らせるとしている
- 問い合わせ先として「ほっともっとお客様センター」の電話番号を案内している
対象の会員に個別のメールや手紙で知らせるかどうか、お詫びの品やポイントを出すかどうかについては、発表には書かれていません。この記事でも、補償の有無を推測して書くことはしません。
メールマガジンが止まっているので、普段ほっともっとからキャンペーンのお知らせを受け取っていた人には、しばらくメールが届かなくなります。キャンペーンの情報は、公式サイトのニュースのページで確かめられます。2026年11月6日時点で、公式サイトのトップページには、この件の発表へのリンクが「重要なお知らせ」として掲載されています。
ネット注文はそのまま使ってよいのか
発表は、今回の件が「ほっともっとのメールマガジン配信サービス」に対する不正アクセスによるものであり、ネット注文サービスへの影響は確認されていないと説明しています。そのうえで、ネット注文サービスは引き続き利用できると案内しています。
使うときに気をつけたいのは、入り口です。ネット注文は、ブラウザに自分で公式サイトのアドレスを入力するか、前から使っている公式アプリやブックマークから開いてください。メールやSMSのリンクから注文画面に進むのは、しばらく避けるのが安全です。偽の注文画面にログインの情報を入れてしまうと、そこからアカウントを乗っ取られるおそれがあるからです。
ほっともっとの会員には「My HottoMotto」という名前のサービスがあり、公式サイトのニュースにも「My HottoMotto 商品購入時ポイント2倍」のようなキャンペーンが載っています。ただし、今回流出した会員情報がどのサービスの登録情報なのかは、発表には特定して書かれていません。自分のどの登録が対象なのかは、お客様センターで確かめるのが確実です。
ネット注文のアカウントで、メールマガジンと同じメールアドレスを使っている人は多いはずです。メールアドレスが知られている前提で、ログインのパスワードが推測されにくいものになっているか、ほかのサービスと同じものを使っていないかを、この機会に確かめておきましょう。
自分が対象かを確かめる方法
2026年11月6日時点の発表には、対象の会員への個別の連絡を行うかどうかや、対象かどうかを調べる専用の画面の案内はありません。自分が対象かどうかの目安は、次のように考えると整理しやすくなります。
- ほっともっとのメールマガジンを受け取っていた人は、配信先として登録されていたので、対象に含まれている可能性がある
- 以前メールマガジンを受け取っていて、今は止めている人も、登録の情報が残っていれば含まれている可能性がある
- ほっともっとの会員登録をしたことがない人や、メールアドレスを登録していない人は、対象である可能性は低いと考えられる
ただし、どの範囲の会員が対象なのか、過去に配信を止めた人や退会した人が含まれるのかは、発表には書かれていません。上の目安はあくまで考え方の整理で、確実な答えはプレナスの窓口でしか得られません。不安な人は、後の「問い合わせ窓口」の節にある「ほっともっとお客様センター」に電話で確かめてください。
注意したいのは、この件を口実にした「対象かどうかを確かめます」という偽の連絡です。プレナスの発表には、対象確認のためにメールのリンクから手続きさせるような案内はありません。「あなたの情報が流出しました。こちらから確認してください」というメールやSMSが届いても、リンクは押さずに、公式サイトを自分で開いて確かめてください。
ほっともっとの会員がすること
流出したとされる項目(メールアドレス、氏名、生年月日、電話番号)に合わせて、すべきことを優先度の高い順に整理します。
- ほっともっとやプレナスを名乗るメールやSMSのリンクを押さない。パスワードやクレジットカード番号を入力しない
- 知らない番号からの電話で、ほっともっとの会員情報やポイントの話をされても、その場で個人情報を答えない
- ネット注文のアカウントのパスワードが、ほかのサービスと同じなら変える
- 生年月日や電話番号をパスワードや暗証番号に使っていないかを確かめ、使っていれば変える
- 重要なサービス(ネット銀行、通販、メール)には、多要素認証を設定する
- 家族で同じアドレスを共有している場合は、家族にも偽の連絡への注意を伝える
1つ目は、プレナス自身が発表で呼びかけている内容です。発表は、不審な連絡を受け取った場合に、メール本文等に記載されたURLへのアクセスや添付ファイルの開封、会員情報・パスワード・クレジットカード情報等の入力を行わないよう求めています。
4つ目は見落とされやすい点です。生年月日の4桁や、電話番号の下4桁を、カードの暗証番号や各種サービスのパスワードの一部に使っている人は少なくありません。今回、生年月日と電話番号が流出したとされているので、それらを手がかりにした推測を防ぐために、使っていれば別のものに変えておくと安心です。
すでに偽のメールのリンクを開いて何かを入力してしまった場合は、入力した内容によってすることが変わります。カード番号を入力したならカード会社へ、パスワードならそのサービスのパスワードの変更を急ぎます。フィッシング詐欺で入力してしまったら|カード番号・パスワード・住所ごとにすぐすること 2026に、入力した情報ごとの手順をまとめています。
パスワードを変える順番に迷う人は、パスワードが漏洩したらどうなる|変更の順番と使い回しの見直し方 2026を参考にしてください。今回の発表ではパスワードの流出には触れられていませんが、メールアドレスと氏名が知られていると、ほかのサービスへの不正なログインの試みの入口になりうるため、使い回しの見直しは意味があります。
氏名・生年月日・電話番号がそろって流出すると何が起こりうるか
メールアドレスだけの流出と比べて、今回の件で注意したいのは、氏名、生年月日、電話番号が一緒に流出したとされている点です。一般に、こうした組み合わせが悪用されると、次のようなことが起こりえます。
1つ目は、本人の名前入りの偽メールです。「〇〇様」と本名で呼びかけるメールは、無差別にばらまかれる偽メールより本物らしく見えます。名前が合っているからといって本物とは限らない、と覚えておくことが大切です。
2つ目は、SMSを使った偽の連絡です。電話番号が知られていると、宅配の不在通知や、ポイントの失効、アカウントの停止などを装ったSMSが届くことがあります。SMSで届く偽の連絡は「スミッシング」と呼ばれます。SMSの見分け方はスミッシング詐欺の見分け方|SMSの本文とURLで判定する手順で詳しく説明しています。
3つ目は、電話での聞き出しです。会社の担当者を名乗って電話をかけ、「会員情報の確認のため」「返金の手続きのため」と言って、カード番号や銀行口座、本人確認の情報を聞き出そうとする手口があります。生年月日を相手が言い当ててくると信用してしまいがちですが、今回のような流出で知られている可能性がある以上、本人確認の根拠にはなりません。
4つ目は、本人確認に生年月日を使うサービスへのなりすましです。電話窓口で、氏名と生年月日と電話番号を聞いて本人確認をするサービスは少なくありません。重要なサービスでは、パスワードや暗証番号を推測されにくいものにし、可能なら多要素認証やログインの通知を設定しておくと、なりすましを防ぎやすくなります。
電話番号が漏れたときにできる備えは、電話番号の流出チェックの方法|流出したらどうなるかと迷惑電話・SMSへの備えにまとめています。迷惑電話の着信を拒否する設定や、知らない番号に出ない習慣など、今日からできることが整理されています。
ほっともっとを装う偽の連絡に気づくポイント
今回の発表を受けて、ほっともっとやプレナスの名前を使った偽の連絡が出てくることは十分に考えられます。2026年11月6日時点で、プレナスの発表に偽メールの具体的な文面や送信元の例は書かれていませんが、一般に、次のような特徴がある連絡は疑ってかかるのが安全です。
- 「会員情報が流出したため、本人確認をお願いします」とリンクに誘導する
- 「お詫びとしてポイントを付与します。受け取りにはログインしてください」と書かれている
- 「パスワードの再設定が必要です」「24時間以内に手続きしないとアカウントが停止します」と急がせる
- クレジットカード番号やセキュリティコードの入力を求める
- 差出人のアドレスや、リンク先のドメイン(アドレスの「@」の後ろや、URLの最初の部分)が公式のものと違う
プレナスは発表の中で、プレナスから電子メール等でパスワードやクレジットカード情報の入力をお願いすることはないと明記しています。パスワードやカード番号の入力を求めてくる時点で、偽物と判断して構いません。
お詫びの品やポイントの話が出てくる連絡にも注意が必要です。2026年11月6日時点のプレナスの発表には、お詫びのポイントや金券に関する案内は一切ありません。「お詫びのポイント」をうたう連絡が届いたら、まず公式サイトのニュースのページに同じ案内が載っているかを確かめてください。載っていなければ、偽物の可能性が高いと考えられます。
偽メールの見分け方を一通り身につけたい人は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処が参考になります。
届いた連絡が本物かを確かめる手順
ほっともっとから届いたように見えるメールやSMSが本物かどうか迷ったときは、次の順で確かめると安全です。
- 連絡の中のリンクや電話番号は使わない
- ブラウザで、ほっともっとの公式サイトを自分で開く(検索結果の広告ではなく、普段使っているブックマークなどから)
- 公式サイトのニュースのページや「重要なお知らせ」に、同じ内容の案内があるかを見る
- 見当たらなければ、ほっともっとお客様センターに電話で確かめる
ポイントは、連絡の中に書かれている電話番号やリンクを信用しないことです。偽の連絡には、偽の問い合わせ先が書かれていることがあります。お客様センターの番号は、この記事の「問い合わせ窓口」の節に書いたもの、またはプレナスの発表資料に載っているものを使ってください。
なお、メールマガジンの配信サービスは2026年11月6日時点で停止しています。停止中に「ほっともっとのメールマガジン」を名乗るキャンペーンメールが届いた場合は、配信の再開がプレナスから案内されていない限り、慎重に扱うのが安全です。再開の時期は「未定」とされているので、再開されたかどうかは公式サイトで確かめてください。
問い合わせ窓口
プレナスの発表に載っている問い合わせ先は、次のとおりです。
| 窓口 | 連絡方法 | 受付時間 |
|---|---|---|
| ほっともっとお客様センター | フリーコール 0120-2074-86 | 10:00から17:30 |
発表には「電話番号のおかけ間違いにご注意ください」と添えられています。かける前に番号をもう一度確かめてください。受付時間の曜日の指定は発表には書かれていません。
電話で確かめたいことを、かける前にメモしておくと話が早く進みます。
- 自分が対象に含まれているかどうか
- 自分の登録情報のうち、どの項目が流出の対象になっているのか
- 対象の会員に個別の連絡が来る予定はあるか
- メールマガジンの配信停止や、会員情報の削除を希望する場合の手続き
窓口に電話するときは、本人確認のために登録している情報を聞かれることがあります。自分からかけた正しい番号の窓口であれば答えて構いませんが、相手からかかってきた電話には、同じ内容を答えないでください。
家族で共有しておきたいこと
ほっともっとは家族で使うことが多いお店です。家族の誰かが会員登録をして、そのメールアドレスを家族で見ていることもあるでしょう。家族で次の点を共有しておくと、偽の連絡にだまされにくくなります。
- ほっともっとやプレナスを名乗るメールやSMSが来ても、リンクを押さず、まず家族に相談する
- 「お詫びのポイント」「返金」の連絡は、公式サイトに同じ案内があるかを確かめてから信じる
- 知らない番号からの電話で、生年月日や会員情報を言い当てられても、本物とは限らない
- 公式の問い合わせ先は、ほっともっとお客様センター 0120-2074-86
特に、高齢の家族や、スマートフォンを使い始めたばかりの子どもは、本名で呼びかけられるとそのまま信じてしまいがちです。「名前や誕生日を知っているから本物」とは限らないことを、具体的に伝えておくと効果があります。
メールアドレスの使い分けで次に備える
今回のように、自分では防げない場所から情報が流出することは、これからも起こりえます。被害を小さくする方法の1つが、メールアドレスの使い分けです。
- キャンペーンやメールマガジンを受け取るためのアドレスと、ネット銀行やカード会社の連絡を受けるアドレスを分ける
- 通販や飲食店の会員登録には、普段の連絡に使わないアドレスを使う
- 仕事のアドレスは、個人の買い物の会員登録に使わない
アドレスを分けておけば、メールマガジン用のアドレスに銀行やカード会社を名乗るメールが届いた時点で、偽物だと気づけます。そのアドレスを銀行には登録していないからです。
自分のメールアドレスが、ほかのサービスの過去の漏えいに含まれていないかを調べる方法もあります。Have I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩では、海外の確認サービスの使い方と結果の読み方を解説しています。今回の件がそこに反映されるかどうかは分からないので、ほっともっとの件については、プレナスの続報とお客様センターで確かめるのが確実です。
重要なサービスには、パスワードに加えて別の確認を求める仕組み(多要素認証)を設定しておくと、パスワードが知られても入られにくくなります。仕組みと選び方はMFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版が参考になります。
委託先で起きた事故を、利用者はどう受け止めればよいか
今回の件で戸惑う人が多いのは、「ほっともっとのサイトに入られたわけではないのに、なぜ自分の情報が漏れるのか」という点でしょう。会社が会員に何かを届けるとき、その作業の一部を外部の会社に任せることはごく普通に行われています。メールの配信、ポイントの管理、問い合わせの受付、配送の手配など、利用者の目に見えないところで複数の会社が関わっています。
外部に作業を任せるとき、会社は必要な情報をその委託先に渡します。メールマガジンを送るなら、送り先のメールアドレスと、宛名の氏名などが渡されます。今回の発表では、氏名、生年月日、電話番号も含まれていたとされています。委託先で事故が起きれば、預けた情報が影響を受けることになります。
利用者にとって大切なのは、自分が登録した会社だけでなく、その先にも情報が渡っていることを前提に行動することです。具体的には、登録するときに入力する項目を必要なものだけにとどめる、使わなくなった会員登録は退会しておく、メールマガジンが不要なら配信を止めておく、といった積み重ねが、いざというときの影響を小さくします。
退会や配信停止を考える場合も、偽の連絡に注意が必要です。「退会手続きはこちら」というリンクの付いたメールから手続きせず、公式サイトや公式アプリの会員ページを自分で開いて手続きしてください。手続きの方法が分からないときは、お客様センターに電話で尋ねるのが確実です。今回の件の対象かどうかを確かめたい人は、退会する前に窓口に問い合わせておくと、あとで状況を確かめにくくなる心配がありません。
今後の続報で確かめたい点
2026年11月6日時点の発表では分かっていないことがいくつかあります。続報が出たら、次の点を確かめると、自分がすべきことがはっきりします。
| 確かめたい点 | 2026年11月6日時点の発表 |
|---|---|
| 実際に流出した件数(最大約700万件からの確定) | 記載なし |
| 4項目以外に流出した会員情報の項目 | 記載なし |
| 対象の会員への個別の連絡の有無 | 記載なし |
| 外部委託先の名前 | 記載なし |
| 不正アクセスの手口と原因 | 記載なし |
| メールマガジン配信サービスの再開時期 | 未定 |
| お詫びや補償の有無 | 記載なし |
続報はプレナスの企業サイトのニュースリリースと、ほっともっとの公式サイトに掲載されると考えられます。発表がPDFで出されているので、トップページの「重要なお知らせ」の欄をときどき確かめておくと見落としを防げます。
情報漏えいでお詫びや補償が出るかどうかは、会社ごとの判断で決まります。お詫びの品やポイントを出した会社もあれば、出さなかった会社もあり、一律の決まりはありません。今回の件についてプレナスが補償を出すかどうかは、発表に書かれていないので分かりません。
在宅で仕事をする人が気をつけること
在宅で仕事をする人の中には、仕事の合間の食事にほっともっとのネット注文を使い、仕事用のメールアドレスで会員登録している人もいるでしょう。その場合、偽のメールは仕事用の受信箱に届きます。取引先からの請求書や発注のメールと紛れやすいので、普段より慎重に扱う必要があります。
仕事のアドレスに届いた偽のメールのリンクをうっかり開くと、端末がマルウエア(悪意のあるプログラム)に感染し、取引先から預かったファイルや顧客の連絡先まで危険にさらすことがあります。フリーランスや個人事業主も、取引先の個人情報を扱えば個人情報保護法の「個人情報取扱事業者」に当たる場合があり、漏えい等が起きたときには報告や本人への通知が求められることがあります。
個人情報保護委員会は、報告が必要になる場合として、不正アクセスなど不正の目的で行われたおそれがある漏えい等や、本人の数が1,000人を超える漏えい等を挙げ、例として「自社の会員にメールマガジンの配信を行う際、BCC欄に入力すべきアドレスをCC欄に入力して一括送信した場合」も示しています。詳しくは個人情報保護委員会「漏えい等の対応とお役立ち資料」で確かめてください。自分の仕事がこれに当たるかどうかは、扱う情報の種類や量で変わるので、気になる人は同委員会の窓口で確かめると確実です。
顧客にお知らせのメールを送る仕事を請けている人は、配信サービスを選ぶときに、その会社がどのような安全対策をしているか、事故が起きたときにどう連絡してくるかを、契約の前に確かめておくと安心です。あわせて、配信リストを自分の端末に保存するときは、作業が終わったら削除する、共有のフォルダに入れたままにしない、といった扱いを取引先と取り決めておくと、万一のときに影響の範囲を説明しやすくなります。取引先から預かった配信リストが今回のような事故に巻き込まれた場合、どの範囲の情報をどこに渡していたかを、すぐに答えられるかどうかが問われます。
アカウントを守る力を仕事に生かす
今回のように、委託先のメール配信サービスで起きた不正アクセスが会員の情報に及ぶ例は、2026年の秋に入って続いています。利用者が自分で防げる範囲は限られていますが、偽の連絡のリンクを押さない、パスワードを使い回さない、多要素認証を設定するという基本を押さえておけば、被害の多くは避けられます。
2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた中で見えてきた傾向として、取引先から長く任される人ほど、預かった情報の扱い方や連絡の手順を最初に確かめています。セキュリティの知識は、それ自体を仕事にすることもできます。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。
よくある質問
Q. ほっともっとの件で、クレジットカード番号も流出したのですか?
プレナスの2026年11月4日の発表は、クレジットカード情報は含まれていないと明記しています。プレナスはクレジットカード情報を保有していないとも書いています。流出したとされるのは、メールアドレス、氏名、生年月日、電話番号を含む会員情報で、件数は最大約700万件です。
Q. ほっともっとのネット注文はまだ使えますか?
発表によると、今回の件はメールマガジン配信サービスへの不正アクセスによるもので、ネット注文サービスへの影響は確認されておらず、引き続き利用できます。使うときは、メールやSMSのリンクからではなく、公式サイトや公式アプリを自分で開いて注文してください。
Q. 自分が対象かどうかはどうすれば分かりますか?
2026年11月6日時点の発表には、対象かどうかを調べる専用の画面や、個別の連絡の案内はありません。確かめたい人は、ほっともっとお客様センター(フリーコール 0120-2074-86、受付時間 10:00から17:30)に電話で問い合わせてください。
Q. ほっともっとからお詫びのポイントがもらえるという連絡が来ました。本物ですか?
2026年11月6日時点のプレナスの発表には、お詫びのポイントや金券についての案内はありません。そうした連絡のリンクは押さず、公式サイトのニュースのページに同じ案内があるかを確かめてください。プレナスはメール等でパスワードやカード情報の入力を求めることはないとしています。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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