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目標の立て方|達成までの行動に分けて進めるコツ

@SOHO編集部
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目標の立て方|達成までの行動に分けて進めるコツ

この記事のポイント

  • ✓良い目標と悪い目標の例
  • ✓進み具合の記録と見直しまで順番に解説します
  • ✓仕事・副業・学習のどれにも使える手順です

目標の立て方で迷う人の多くは、やる気が足りないのではなく、目標が「何をすればよいか分からない形」のまま止まっています。「英語を話せるようになる」「副業で稼ぐ」「仕事の効率を上げる」は、どれも向かう方向としては正しいのですが、そのままでは明日の朝に何をするかが決まりません。この記事では、目標と目的の違い、目標を立てる前に決めておくこと、目標を立てる6つのステップ、良い目標と悪い目標の具体例、目標を週ごとの行動に分ける方法、挫折しないためのコツ、進み具合の記録と見直しの方法までを順番に説明します。進み具合をチームで共有したいときの道具の1つとして、カンバンやガントチャートを切り替えて使えるPinatecaにも後半で触れます。

目標の立て方でつまずく理由

目標がうまく働かない理由は、大きく分けて3つあります。目的と目標が混ざっていること、達成したかどうかを測れないこと、そして目標と毎日の行動がつながっていないことです。

目的と目標は別のもの

目的とは、最終的に何のためにそれをするのかという理由のことです。目標とは、その目的に近づくために、いつまでに、どこまで進むかを決めた目印のことです。

たとえば「家族と過ごす時間を確保しながら収入を安定させたい」は目的です。これに対して「来年3月までに、在宅でできる継続の仕事を2件持つ」は目標です。目的は方向を示し、目標は途中の到達点を示します。

目的だけを掲げると、日々の判断の材料になりません。反対に、目標だけを並べて目的を書かないと、途中で「なぜこれをやっているのか」が分からなくなり、優先順位が崩れます。目標を立てるときは、目的を1文で書き、その下に目標を並べる形にすると混ざりにくくなります。

測れない目標は、達成も失敗も分からない

「もっと頑張る」「なるべく早く」「できるだけ多く」という言葉が入った目標は、達成したかどうかを判断できません。判断できない目標は、振り返りのときに「まあまあできた」で終わってしまい、次にどう直せばよいかも見えません。

測れる形にするには、数・回数・時間・日付・状態のどれかで書きます。「資料を早く作れるようになる」なら「月次報告の資料を、今は4時間かかっているところを2時間で作れるようにする」と書けば、毎月確かめられます。

目標と行動の間に段差がある

もう1つは、目標が大きすぎて、今日やることとの間に大きな段差があることです。「1年で資格を取る」と決めても、今日なにを何分やるかが決まっていなければ、忙しい日には後回しになり、気づけば数か月が過ぎています。

データ分析の仕事でも同じ現象がよく起きます。「売上を伸ばす」という目標だけが決まっていて、どの数字をどの順番で見るかが決まっていない案件は、作業が始まってからも迷いが続きます。目標を行動の単位まで分けておくと、毎日の作業で迷う時間がはっきり減ります。この記事の後半で、その分け方を詳しく説明します。

目標を立てる前に決める3つのこと

目標の文章を書き始める前に、3つのことを決めておくと、立てた後に大きく崩れにくくなります。ありたい姿、期限、そして使える時間です。

ありたい姿を言葉にする

ありたい姿とは、目標を達成した先で、自分やチームがどういう状態になっていたいかという絵のことです。数字の前に、状態を言葉にします。

  • 平日の夜に30分、勉強の時間が当たり前に取れている
  • 毎月の締め日に慌てず、請求書を前日までに送れている
  • 新しい取引先と、半年以上続く関係を持てている

ありたい姿を書くときは、やりたいこと、できること、やるべきことの3つを並べて、重なるところを探す方法が使いやすいです。やりたいことだけで決めると続かず、やるべきことだけで決めると気持ちが動きません。3つが重なるところから選んだ目標は、忙しい時期でも手放しにくくなります。

期限を先に決める

期限のない目標は、急ぎの用事に必ず負けます。まず、最終の期限を決め、そこから逆算して途中の期限を決めます。

期限の長さは、目標の種類によって合うものが違います。資格試験のように日付が決まっているものは、その日が最終の期限です。仕事の改善や生活の習慣のように日付が決まっていないものは、3か月を1つの区切りにすると、途中で見直す回数が十分に取れ、長すぎて忘れることもありません。

使える時間を先に測る

見落とされやすいのが、目標に使える時間をあらかじめ測っておくことです。平日に何分、休日に何時間使えるかを、先週の実際の過ごし方から数えます。

たとえば平日に1日30分、休日に2時間使えるなら、1週間で使える時間は6時間30分です。3か月(およそ13週)なら84時間ほどになります。目標の大きさがこの時間に収まるかどうかを、立てる前に確かめておくと、無理な計画を最初から避けられます。収まらないときは、期限を延ばすか、目標を小さくするか、ほかの予定を減らすかのどれかを、この段階で決めます。

目標の立て方の6つのステップ

ここからは、目標を実際に立てる手順を6つのステップで説明します。紙1枚かスプレッドシート1枚で進められます。

ステップ1:目的を1文で書く

最初に、何のためにこの目標を立てるのかを1文で書きます。「社内で企画の仕事を任されるようになりたい」「子どもが小学校に上がるまでに、在宅で働ける形を作りたい」のように、気持ちが入った言葉で構いません。この1文が、迷ったときに立ち返る基準になります。

ステップ2:最終の目標を測れる形で書く

目的に近づくための最終の目標を、数・日付・状態のどれかで書きます。「来年6月の試験で合格する」「12月末までに、ポートフォリオを10作品にする」「来年3月までに、月次の締め作業を今の2日から1日に短くする」のように書きます。

ステップ3:途中の目標に分ける

最終の目標を、1か月ごと、または3か月ごとの途中の目標に分けます。資格の勉強なら「1か月目は過去問を1回解いて、苦手な分野を3つ挙げる」「2か月目は苦手な分野のテキストを1周する」のように分けます。途中の目標があると、遅れに早く気づけます。

ステップ4:週の行動に分ける

途中の目標を、1週間で終わる行動に分けます。ここが目標の立て方でいちばん大事なところです。「テキストを読む」ではなく「第3章を読み、章末の問題を解く」まで細かくします。1つの行動は、30分から2時間で終わる大きさにすると、空いた時間に始めやすくなります。

ステップ5:測り方と記録の場所を決める

何を数えれば進んだと言えるのかを決め、記録する場所を1つに決めます。勉強なら「解いた問題の数と正答率」、仕事の改善なら「作業にかかった時間」、副業なら「応募した件数と返信の件数」のように、行動の量と結果の両方を記録できる形にします。記録する場所は、手帳、スプレッドシート、タスク管理の道具のどれでもよく、1か所に決めることが大切です。

ステップ6:見直しの日を決める

最後に、いつ見直すかを予定に入れます。週に1回、15分ほどで十分です。予定に入れておかないと、見直しは必ず後回しになります。毎週同じ曜日の同じ時間にしておくと、習慣として定着しやすくなります。

この6つのステップを1枚にまとめると、目的、最終の目標、途中の目標、週の行動、測り方、見直しの日の6つの欄ができます。最初はこの6欄を埋めるだけで十分です。

良い目標と悪い目標の具体例

目標の立て方は、例を見比べると違いが分かりやすくなります。ここでは仕事、副業、学習、生活の4つの場面で、直す前と直した後を並べます。

場面 直す前の目標 直した後の目標
仕事 会議を効率化する 12月末までに、週次の定例会議を60分から30分にする
副業 副業を始める 11月中に、在宅の仕事の募集に5件応募し、1件を受ける
学習 英語を勉強する 3月の試験までに、平日に毎日20分の音読を続ける
生活 健康に気をつける 平日の朝に10分歩く日を、1週間に4日つくる
チーム 情報共有を良くする 来月から、作業の担当と期限を全員が見られる場所に記録する

直す前の目標に共通すること

直す前の目標は、どれも「何をもって達成とするか」「いつまでに」が抜けています。また、「効率化する」「気をつける」のように、行動ではなく気持ちの向きを表す言葉で終わっています。

直した後の目標に共通すること

直した後の目標には、期限、数、行動の3つが入っています。さらに、自分の努力で動かせる範囲に収まっています。たとえば副業の例で「1件を受ける」は、相手の判断が入るため、自分だけでは決められません。そこで「5件応募する」という、自分で必ずできる行動の目標と組み合わせています。

結果の目標と行動の目標を組み合わせるのは、目標の立て方で大事な考え方です。結果の目標だけだと、運や相手の都合で届かなかったときに、何を直せばよいか分からなくなります。行動の目標を並べておけば、結果が出なかったときにも、行動の量が足りなかったのか、やり方を変えるべきなのかを分けて考えられます。

小さすぎる目標にも注意する

反対に、必ず達成できる小さすぎる目標ばかり並べるのも、よい立て方ではありません。少し背伸びをすれば届く、という大きさが目安です。

目標を達成するために必要なことは、達成する精神力ではありません。目標の立て方が間違っているから、失敗しやすいのです。(絶対に達成できる小さな目標だけを立てましょう、という話ではありません) 出典: prdx.co.jp

背伸びの大きさは、これまでの実績を基準にします。先月に応募が2件だった人がいきなり20件を目標にすると、続きません。まずは1.5倍から2倍ほど、つまり3件から4件を目安にし、達成できたら次の月に上げる、という進め方が現実的です。

目標設定に使える考え方

目標の立て方には、昔から使われている考え方がいくつもあります。どれか1つを完璧に使う必要はなく、自分の目標を点検するための物差しとして使うと役立ちます。

SMARTで目標を点検する

SMARTは、目標が備えておきたい5つの条件の頭文字を並べたものです。よく使われる意味は次のとおりです。

  • Specific(具体的):何をするのかがはっきりしている
  • Measurable(測れる):数や状態で達成を判断できる
  • Achievable(達成できる):手元の時間と力で届く
  • Relevant(関連がある):目的とつながっている
  • Time-bound(期限がある):いつまでにが決まっている

頭文字に当てる言葉は、本や会社によって少しずつ違います。たとえば A を「同意できる」、R を「現実的」と説明する例もあります。言葉の違いにこだわるより、自分の目標をこの5つの観点で読み直し、抜けているものを補う使い方がおすすめです。

結果の目標と行動の目標を分ける

先ほどの例でも触れたとおり、結果の目標(試験に合格する、契約を1件取る)と、行動の目標(毎日20分勉強する、週に2件応募する)を分けて書く考え方です。結果は自分だけで決められませんが、行動は自分で決められます。毎週の見直しでは行動の目標を中心に確かめ、月に1回ほど結果の目標を確かめると、気持ちが振り回されにくくなります。

チームで使う OKR

OKR とは、目指す方向を表す目標(Objective)と、その達成を測る主要な成果(Key Results)を組にして立てる方法のことです。1つの目標に対して、測れる成果を3つほど並べる形がよく使われます。

たとえば「お客様の問い合わせに安心して任せてもらえるチームになる」という目標に対して、「返信までの時間を平均24時間から12時間にする」「同じ質問の再問い合わせを1か月あたり20件から10件にする」「対応マニュアルを30項目まで整える」のような成果を並べます。チームで同じ方向を向くときに使いやすく、個人の目標にも応用できます。

1枚に広げて考えるマンダラチャート

マンダラチャートは、9マスの中央に目標を書き、周りの8マスに目標に必要な要素を書き出していく方法です。目標に関係することを一度に広く洗い出したいときに向いています。書き方の詳しい手順は別の記事の題材になるので、ここでは「要素を広く出す道具」として、6つのステップのステップ3とステップ4の前に使うとよい、とだけ触れておきます。

目標を毎日の行動に分ける方法

目標の立て方でいちばん差が出るのが、目標を行動に分ける部分です。ここでは、分ける手順と、分けた行動を続けるための工夫を説明します。

逆算して分ける

最終の目標から、期限までの残りの週数で割って考えます。たとえば「12週間後の試験までに、問題集300問を2周する」なら、合計600問を12週で割って、1週間に50問です。平日5日で割ると1日10問になります。1問に3分かかるなら1日30分です。

このように、目標を「1日に何をどれだけ」まで割ると、今日やることが決まります。もし1日30分が取れない週があるなら、休日に多めに取る、または翌週に回す分を決める、と最初から決めておきます。

行動は動詞で書く

分けた行動は、必ず動詞で終わる形で書きます。「英単語」ではなく「英単語を20個、声に出して覚える」、「ポートフォリオ」ではなく「ポートフォリオに載せる作品を1つ選び、説明文を200字で書く」のように書きます。動詞で書くと、着手するときに迷いません。

始める条件を決めておく

行動を続けるには、「いつ、どこで、何をきっかけに始めるか」を決めておくのが効果的です。「朝の電車に乗ったら、単語アプリを開く」「夕食の片付けが終わったら、机で20分テキストを開く」のように、すでにある習慣の直後に新しい行動をつなげます。

うまくいかない日の決まりも作っておきます。「疲れている日は5分だけやる」「出張の日は休み、翌日に10分だけ多くやる」のように決めておくと、1日できなかっただけで全部をやめてしまう事態を防げます。

行動の量を見える形で残す

分けた行動は、終わったら印を付けます。手帳のカレンダーに丸を付ける、スプレッドシートで終わった行に色を付ける、といった簡単な方法で十分です。データ分析の仕事で作業の記録を付け始めた当初、記録の項目を増やしすぎて記録そのものが負担になり、2週間で止まった例はよくあります。最初は「やったか、やらなかったか」と「何分やったか」の2つだけで始め、慣れてから項目を広げるほうが続きます。

挫折しないためのコツ

目標を立てた直後は意欲が高く、2週間から1か月ほどで失速する、というのはよくある流れです。挫折を防ぐためのコツを5つ挙げます。

コツ1:最初の2週間は小さく始める

最初の2週間は、計画の半分ほどの量から始めます。1日30分と決めたなら、最初は15分にします。始める回数を重ねることを優先し、量は後から伸ばします。

コツ2:遅れたら目標ではなく計画を直す

予定どおりに進まないときは、目標そのものを捨てるのではなく、途中の目標と週の行動を直します。期限を2週間延ばす、1週間の行動の量を減らす、やり方を変える、のどれかで調整します。遅れは失敗ではなく、計画を現実に合わせるための情報です。

コツ3:人に伝える

目標を家族や同僚、取引先に伝えておくと、途中でやめにくくなります。チームの目標なら、担当と期限を全員が見られる場所に記録しておくと、誰かが遅れていることにも早く気づけます。

コツ4:できたことを数で振り返る

週の見直しでは、できなかったことより先に、できたことを数で確かめます。「今週は5日のうち4日できた」「問題を48問解いた」のように数で見ると、進んでいる実感が持てます。逆に、気分で振り返ると、実際より少なく感じやすいものです。

コツ5:目標の数を絞る

同時に追う目標は、多くても3つまでにします。仕事、学習、生活のように場面が違っても、使える時間は同じ1日の中にあります。目標が5つも6つもあると、どれも中途半端になります。新しい目標を加えたくなったら、今の目標のどれかが終わってからにします。

進み具合を記録して見直す方法

目標の立て方は、立てた後の記録と見直しまで含めて1つの仕組みです。ここでは、紙や表計算ソフトで足りる場面と、道具を使ったほうがよい場面を分けて説明します。

1人の目標なら紙やスプレッドシートで足りる

自分1人の目標なら、手帳やノート、Excel やスプレッドシートで十分に管理できます。表の作り方の例は次のとおりです。

列 書く内容の例
週 10月第4週
行動 問題集を50問解く
実績 48問
かかった時間 2時間40分
気づき 計算問題に時間がかかる
次の週に直すこと 計算問題だけ先に10問解く

この6列を1週間に1行ずつ書いていくだけで、目標に向けた進み具合と、やり方の改善の記録が残ります。月末に4行から5行を並べて見れば、どの週に何があって遅れたのかも分かります。

複数人で目標を追うなら、担当と期限を共有する

チームで目標を追う場合は、事情が変わります。誰がどの行動を担当していて、いつが期限で、今どこまで進んでいるかを、全員が同じ場所で見られることが必要になります。メールやチャットで「あの件どうなっていますか」と確認し合う時間が増えてきたら、共有の仕組みを見直す時期です。

担当と期限を共有したいときの選択肢

チームの目標を週の行動に分けた後、その行動をカードにして担当と期限を付け、進み具合を一緒に見たい場面では、タスク管理の道具が役立ちます。選択肢の1つがPinatecaです。公式サイトによると、Pinateca には、カンバン、ガントチャート、カレンダー、リスト、ディスカッション、グリッド、時間割、リソースの8種類のボードがあり、無料プランからすべての種類を使えます。

たとえば、途中の目標ごとに分けた行動をカードにし、カンバンのボードで「これから」「進行中」「レビュー」「完了」の列を動かせば、チーム全員が進み具合を同じ画面で確かめられます。期限が重なっていないかはガントチャートのボードで、月の予定はカレンダーのボードで見られます。カードには担当者と締め切りを付けられ、見積もりの工数や優先度のような項目をカスタムフィールドとして追加できます。ワークスペースごとのチャットとカードごとのコメントもあるため、行動についてのやり取りをそのカードの隣に残せます。

料金は、5人までのチームならボード10個まで無料で、6人目または11個目のボードからはスタンダードプラン(1人あたり月額500円・税抜、年払いなら1人あたり月額400円)になると案内されています。なお、Pinateca は目標そのものを考えたり、目標の達成度を自動で計算したりする道具ではありません。目標の立て方と分け方はこの記事の手順で決め、分けた行動の担当と期限と進み具合を共有する部分に道具を使う、という分け方が現実的です。Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

見直しの会議は短く決まった形で行う

チームでの見直しは、週に1回、15分から30分で行います。話す順番を「先週の実績」「遅れている行動とその理由」「来週の行動」の3つに決めておくと、毎回の会議が長引きません。目標そのものを変えるかどうかは、月に1回の見直しで話し合うと決めておくと、週の会議が計画の作り直しに使われてしまうことを防げます。

目標の立て方でよくある失敗と直し方

手順どおりに立てたつもりでも、実際に動かし始めると崩れる目標があります。よく見られる失敗を4つ挙げ、それぞれの直し方を説明します。

失敗1:最終の目標だけで、途中の目標がない

「1年後に合格する」だけを決めて、途中の目標がない状態です。この形だと、半年が過ぎるまで遅れに気づけません。直し方は、最終の目標を1か月ごとに分け、毎月の終わりに「今月の途中の目標に届いたか」を確かめることです。届いていなければ、翌月の行動の量か、やり方を変えます。

失敗2:行動が「頑張る」「意識する」で終わっている

「毎日意識して早く作業する」のように、行動が気持ちの言葉で終わっている状態です。意識したかどうかは、後から確かめられません。直し方は、「作業を始める前に、終わりの時刻をメモに書く」のように、目で見て確かめられる行動に言い換えることです。

失敗3:他人の目標をそのまま借りている

本や先輩の目標をそのまま自分の目標にしている状態です。使える時間や今の力が違うため、合わない大きさになりがちです。直し方は、先に測った自分の使える時間に当てはめて、目標の量を自分の時間に合わせて直すことです。

失敗4:見直しの日に、計画を全部作り直してしまう

うまくいかなかった週のたびに計画を最初から作り直すと、作り直すこと自体に時間が取られ、行動が進みません。直し方は、週の見直しで直すのは「来週の行動」だけ、と範囲を決めておくことです。目標そのものと途中の目標は、月に1回の見直しでだけ変えると決めておけば、計画が落ち着きます。

働き方の目標を立てるときに使える公的な支援

仕事やキャリアの目標を立てるときは、1人で考えるより、第三者と話しながら整理したほうが早く形になることがあります。厚生労働省は、キャリアの目標を整理するための仕組みをいくつか用意しています。

ジョブ・カードで経験と強みを整理する

ジョブ・カードとは、これまでの職務経験や学んだこと、強みを書き出し、今後の働き方の計画を考えるための厚生労働省の様式のことです。求職中の人、働いている人、学生のいずれも使えます。

これまでのキャリアを振り返り、経験から得たことや、活かせる能力・強みなどを整理することで、今後どのようなキャリアを歩みたいかを考えるためのツールです。ジョブ・カードを作成することにより、目標が明確になり、履歴書や職務経歴書もより充実したものとなります。 出典: 厚生労働省 ジョブ・カード制度

目標を立てる前の「ありたい姿を言葉にする」段階で、ジョブ・カードの項目に沿って経験を書き出すと、できることと、やりたいことの重なりが見えやすくなります。

キャリアコンサルティングで相談する

キャリアコンサルティングとは、働く人の仕事の選び方、働き方の計画、能力を伸ばす方法について、専門家が相談に応じて助言することです。相談を受ける専門家はキャリアコンサルタントと呼ばれ、国の登録制の資格で、5年ごとの更新と守秘義務があると厚生労働省のキャリアコンサルティングのページで説明されています。自分の目標が大きすぎるのか、小さすぎるのかを第三者の目で確かめたいときに使えます。

学び直しの目標には教育訓練給付制度がある

資格の取得や学び直しを目標にする場合は、教育訓練給付制度も確かめておくとよいでしょう。教育訓練給付制度とは、厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、教育訓練費用の一部が支給される制度です。対象の講座や受けられる条件は人によって違うため、申し込む前にハローワークで確かめます。目標の期限を決めるときに、講座の開始日と修了日を途中の目標に組み込んでおくと、計画が具体的になります。

フリーランスと副業の目標の立て方

在宅で働くフリーランスや副業の人にとって、目標の立て方は収入と時間の両方に直結します。会社員の目標と違い、評価してくれる上司がいないため、自分で目標を立てて自分で見直す仕組みが欠かせません。

収入の目標は、単価と件数と時間に分ける

収入の目標は、そのままでは行動に分けられません。単価、件数、使える時間の3つに分けて考えます。たとえば1か月の目標の売上を決めたら、平均の単価で割って必要な件数を出し、1件にかかる時間を掛けて必要な時間を出します。必要な時間が使える時間を超えるなら、単価を上げるか、時間を確保するかを考えます。

職種ごとの単価の相場を知っておくと、この計算がしやすくなります。たとえば研究者の年収・単価相場では、研究や調査の仕事の年収と単価の目安をまとめています。デザインの仕事ならデザイナーの年収・単価相場で、経験年数ごとの相場を確かめられます。

スキルの目標は、案件の募集要項から逆算する

身につけたいスキルの目標は、実際の募集要項から逆算すると具体的になります。気になる仕事の募集を5件ほど読み、共通して求められている経験やツールを書き出します。たとえばAIコンサル・業務活用支援のお仕事では、生成AIを業務に取り入れる支援の仕事の内容と、求められる経験を紹介しています。こうした仕事の説明から、「3か月で業務の自動化の事例を2件作る」のような目標が立てられます。

資格を目標にするなら、仕事にどうつながるかを先に確かめます。経営の支援を目指す人にとって、中小企業診断士は、経営の課題を整理して改善の計画を立てる力を示す国家資格で、試験の内容と勉強の進め方をまとめています。

運営者として見てきた目標の立て方の傾向

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた中で、長く仕事を続けている人の目標の立て方には、いくつかの共通点が見られます。

1つ目は、収入の目標より先に、時間の目標を決めていることです。「1週間に何時間働くか」を先に決め、その時間の中で受けられる仕事を選んでいる人は、無理な受注で納期に追われることが少なく、結果として継続の依頼につながっています。

2つ目は、結果の目標と行動の目標を分けていることです。応募の結果は相手の判断で決まりますが、「毎週3件、条件の合う募集に丁寧な応募文を送る」という行動の目標は自分で守れます。行動の目標を淡々と続けている人ほど、数か月後に継続の仕事を持っている傾向があります。

3つ目は、仲介の手数料が少ない場で取引していることが、目標の計算をしやすくしている点です。手数料が差し引かれる場では、売上の目標と手元に残る金額の間に差が出ます。手数料0%で直接取引できる場なら、依頼者は同じ予算でより多くを頼め、受ける側は手取りが厚くなります。売上の目標がそのまま手取りの目標になるので、単価と件数と時間の計算がずれません。

アプリやWebサービスを作る仕事を目標にする人は、アプリケーション開発のお仕事で、仕事の種類と求められる技術を確かめてから、途中の目標を立てると無駄がありません。目標の立て方の手順は、どの職種でも同じです。目的を1文で書き、測れる最終の目標を決め、途中の目標と週の行動に分け、記録して見直す。この流れを1回回してみることが、次の目標を立てるときの一番の材料になります。

よくある質問

Q. 目標と目的の違いは何ですか?

目的は、最終的に何のためにそれをするのかという理由です。目標は、その目的に近づくために、いつまでに、どこまで進むかを決めた途中の到達点です。目的だけでは日々の判断に使えず、目標だけでは優先順位が崩れやすいため、目的を1文で書き、その下に測れる目標を並べる形にすると、両方が混ざらずに使えます。

Q. 目標の期限はどれくらいに設定すればよいですか?

試験のように日付が決まっているものは、その日が最終の期限です。仕事の改善や生活の習慣のように日付が決まっていないものは、3か月を1つの区切りにすると、途中で見直す回数が取れ、長すぎて忘れることも防げます。最終の期限を決めたら、1か月ごとの途中の目標と、1週間ごとの行動に分けて逆算します。

Q. 目標を立てても続かないときはどうすればよいですか?

最初の2週間は計画の半分ほどの量で始め、始める回数を重ねることを優先します。遅れたときは目標を捨てずに、途中の目標と週の行動の量を直します。疲れている日は5分だけやる、といった決まりを先に作り、既にある習慣の直後に行動をつなげると続きやすくなります。週に1回、15分ほどの見直しの時間も予定に入れておきます。

Q. 目標はいくつまで同時に立ててよいですか?

同時に追う目標は、多くても3つまでにするのが目安です。仕事、学習、生活と場面が違っても、使える時間は同じ1日の中にあるため、数が多いとどれも中途半端になります。新しい目標を加えたくなったら、今の目標のどれかが終わってからにするか、優先度の低い目標をいったん止めてから始めます。

この記事について

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編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年2月3日最終更新:2026年10月23日
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