イベントや教室の申し込みフォームを無料で作成する流れと項目の決め方


この記事のポイント
- ✓無料で申し込みフォームを作成したい人向けに
- ✓イベントや教室の申し込みで聞くべき項目
- ✓無料ツールの選び方と無料の範囲
イベントや教室の申し込みフォームを無料で作成したい。地域の料理教室、親子向けの体験会、農園の収穫体験、オンライン講座の説明会など、規模が小さい主催者ほど、まずは費用をかけずに受付を始めたいと考えます。電話やメールで受けていた申し込みをフォームにまとめるだけで、聞き漏れや転記の手間は大きく減ります。
ただし、無料のフォームを作ること自体は数分でできても、「何を聞くか」と「受け付けた後にどう回すか」を決めずに公開すると、当日の名簿づくりや入金の確認で慌てることになります。この記事では、申し込みフォームを無料で作成する流れを、項目の決め方、ツールの無料の範囲、個人情報の扱い、受け付けた後の管理の順に整理します。
申し込みフォームを無料で作成する前に決めておく3つのこと
フォーム作成ツールを開く前に、紙に書き出しておきたいことが3つあります。ここを飛ばすと、公開後に項目を追加したり、すでに申し込んだ人に追加で連絡したりする手間が生まれます。
1つ目は、申し込みを受けた後に主催者が何をするかです。確認のメールを送るのか、参加費の振込先を案内するのか、当日の持ち物を伝えるのか。後で行う作業から逆算すると、フォームで聞くべき項目が自然に決まります。たとえば参加費の振込を確認するなら、振込名義を聞く項目が必要です。当日に受付で名前を読み上げるなら、ふりがなも必要になります。
2つ目は、定員と締め切りです。先着順なのか、抽選なのか。定員に達したら受付を止めるのか、キャンセル待ちとして受け付けるのか。多くの無料ツールには、締め切りの日時や回答数の上限で受付を自動で止める機能があります。先に決めておけば、設定するだけで済みます。
3つ目は、誰が申し込みを見るかです。主催者が1人なら、通知メールを受け取るだけで十分です。講師と事務担当が分かれている教室や、地域の団体で複数人が当番で受付をする場合は、申し込みの一覧を複数人で見られるか、誰が確認の連絡をしたかを共有できるかが重要になります。
地方で地域の催しを手伝っていると、この3つ目でつまずく例をよく見かけます。代表者の個人のメールに申し込み通知が届き、代表者が農作業で手が離せない時期に、申し込んだ人への返事が数日遅れる。受付を当番制にしたくても、通知が1人にしか届かない。フォームを作る前に、受付を回す人の顔ぶれを決めておくだけで、こうした事態はかなり防げます。
イベントや教室の申し込みで聞く項目の決め方
申し込みフォームの項目は、少ないほど申し込みの途中でやめる人が減ります。一方で、少なすぎると当日の準備に必要な情報が足りず、後で個別に聞き直すことになります。目安として、必須にする項目と任意にする項目を分けて考えます。
| 項目 | 必須か任意か | 聞く理由 |
|---|---|---|
| 氏名 | 必須 | 本人の確認と当日の受付 |
| ふりがな | 必須(読み上げる場合) | 受付での呼び出し、名簿の並べ替え |
| メールアドレス | 必須 | 確認の連絡、変更や中止の案内 |
| 電話番号 | 任意または必須 | 当日の遅刻や天候による中止の連絡 |
| 参加人数 | 必須(家族参加がある場合) | 定員の管理、材料や席の準備 |
| 参加希望日 | 必須(複数日程の場合) | 日程ごとの人数の把握 |
| 年齢または学年 | 任意(子ども向けの場合) | 内容の調整、保険の手配 |
| アレルギーや配慮事項 | 任意 | 料理や体験の安全確保 |
| 申し込みのきっかけ | 任意 | 次回の告知方法の見直し |
項目を決めるときは、「この情報がないと当日困るか」を基準にします。住所は、郵送で資料を送る予定がなければ聞かなくて構いません。生年月日も、年齢区分で料金が変わる場合や保険の手配に必要な場合を除けば、学年や年代の選択肢で十分です。
料理教室や収穫体験のように、食べ物を扱う催しでは、アレルギーの項目は任意でも必ず設けておきたい項目です。自由記述にすると表記がばらつくので、主な品目をチェックボックスで並べ、「その他」に自由記述を付ける形にすると、当日の確認がしやすくなります。
申し込みのきっかけを聞く項目は、主催者にとって次回以降の告知に役立ちます。チラシ、SNS、知人の紹介、地域の広報誌などを選択肢に並べておくと、どの告知が効いたかが数字で分かります。小さな催しでも、続けていくうちにこの差がはっきり出てきます。
入力しやすい申し込みフォームにする工夫
項目を決めたら、入力のしやすさを整えます。申し込みフォームは、スマートフォンから入力されることが多い前提で作ります。
まず、選べるものは選択肢にします。参加希望日、参加人数、学年などは、自由記述より選択肢のほうが入力も集計も楽です。日程が複数ある場合は、日付と曜日、開始時刻をそろえて表記し、定員に達した日程は選択肢から外すか、「満席」と書き添えます。
次に、フォームの冒頭に催しの要点を書きます。日時、場所、参加費、定員、持ち物、キャンセルの扱い。この6つが冒頭にあれば、申し込む人は申し込む前に条件を確かめられ、後からの問い合わせが減ります。
フォーム作成ツールを提供する会社も、申し込みフォームの作り方と工夫について次のように紹介しています。
イベントやサービスの申し込みフォームを作ろうと思ったとき、どのように作成すればいいのか、どんな工夫をすれば申し込みが増えるのか、迷ってしまいますよね。 この記事では、申し込みフォームを作るための3つの主な手段や、回答率をぐっと高めるためのコツ、さらに無料で使えるおすすめツール8選を詳しく解説します。 出典: form.run
入力の工夫として効果が大きいのは、項目数を絞ることと、エラーの出方を分かりやすくすることです。メールアドレスの入力欄に形式のチェックを付けておけば、打ち間違いで確認メールが届かない事態を減らせます。電話番号はハイフンの有無を問わない設定にしておくと、入力する側が迷いません。
最後に、送信後の画面と自動返信の文面を整えます。送信が完了したことがはっきり分かり、次に何が起きるか(確認メールが届く、振込先の案内が届く、当日の連絡方法)が書かれていると、申し込んだ人は安心します。ここが空白だと「本当に送れたのか」という問い合わせが主催者に届くことになります。
無料で使える主な申し込みフォーム作成ツールと無料の範囲
無料で申し込みフォームを作れるツールはいくつもありますが、「無料」の中身はツールごとに大きく違います。代表的なものを、各社の公式ページで確かめた範囲で整理します。
Googleフォームは、個人のGoogleアカウントがあれば追加の料金なしで使えます。記述式、ラジオボタン、チェックボックス、プルダウン、日付などの質問形式を選べ、締め切り日時や回答数の上限で受付を止める設定もあります。回答はスプレッドシートに連携でき、CSVでもダウンロードできます。回答者に回答のコピーをメールで送る設定もあります。一方で、ファイルのアップロードの質問に答えるには回答者がGoogleアカウントにログインする必要がある、と公式ヘルプに書かれています。
formrunは、公式の料金ページによると、無料のFREEプランでフォームの作成は1個、1フォームあたりの回答は1か月あたり30件まで、メンバーは1人です。自動返信メールは有料のBEGINNERプラン(年間契約で税抜の月額2,980円)からの機能として案内されています。入力補助や見た目の整ったフォームを作りやすい一方、無料のままでは小規模な催しの試運転に向いた範囲です。
フォームズ(Formzu)は、公式サイトによると、無料のフォームでも自動返信メール、CSVでの取得、ファイル送信、条件分岐、PayPal決済などの機能を使えるとしています。広告のないフォームは有料サービスとして案内されています。
| ツール | 無料で使える範囲(公式の記載) | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| Googleフォーム | 質問形式、締め切り設定、スプレッドシート連携、CSV | ファイル受付は回答者のログインが必要 |
| formrun | フォーム1個、1フォームあたり1か月30件、メンバー1人 | 自動返信は有料プランから |
| フォームズ | 自動返信、CSV取得、ファイル送信、PayPal決済 | 広告なしは有料サービス |
料金やプランの内容は改定されることがあるため、使い始める前に各社の料金ページを開いて、その日時点の記載を確かめてください。
Googleフォームで申し込みフォームを作成する手順
無料のツールの中でも利用者が多いGoogleフォームを例に、申し込みフォームを作成する流れを順に追います。ほかのツールでも、手順の骨格はほぼ同じです。
- Googleフォームの画面で空白のフォームを作り、フォームの名前に催しの名前を入れます。名前は申し込む人の画面にもそのまま表示されるので、「第3回 親子収穫体験 申し込み」のように、何の申し込みかがすぐ分かる名前にします。
- 説明の欄に、日時、場所、参加費、定員、持ち物、キャンセルの扱いを書きます。利用目的の一文もここに入れておきます。
- 前の節で決めた項目を、上から順に追加します。氏名とメールアドレスは記述式、参加希望日と参加人数はプルダウンかラジオボタン、アレルギーはチェックボックスに「その他」を付けた形が扱いやすい組み合わせです。必要な項目には必須の設定を付けます。
- 設定の画面で、メールアドレスの収集と、回答のコピーを回答者に送る設定を選びます。これで、申し込んだ人に受付内容の控えが届くようになります。
- 回答の受け付けの設定で、締め切りの日時や受け付ける回答数の上限を決めます。先着順の催しなら、定員の数を上限にしておくと、定員に達した時点で受付が止まります。
- 自分で一度申し込んでみて、確認のメールが届くか、回答がスプレッドシートに正しく並ぶかを確かめます。確かめたら、試しの回答は削除しておきます。
- フォームを公開し、URLをチラシやSNS、団体のWebサイトに載せます。
なお、Googleフォームの公式ヘルプには、複数の人が同時に回答した場合は、回答数の上限に関係なく回答が受け付けられると書かれています。人気の催しで受付開始と同時に申し込みが集中すると、定員をわずかに超えることがあります。超えた場合の扱い(キャンセル待ちにする、次回の優先案内にするなど)を、あらかじめ説明に書いておくと安心です。
試しの申し込みは、パソコンだけでなくスマートフォンからも行っておくと、選択肢の並びや説明文の長さが画面に収まっているかを確かめられます。申し込む人の多くはスマートフォンから入力するため、ここでの確認が申し込みのしやすさに直結します。
自動返信と確認メールの文面の決め方
申し込みを受け付けた後のメールは、受付完了を伝える自動返信と、参加が確定したことを伝える確認メールの2段階に分けると、主催者も申し込んだ人も状況を把握しやすくなります。
自動返信には、受付を完了したことと、次に何が届くかを書きます。たとえば次のような構成です。
・申し込みを受け付けたこと
・受け付けた内容の控え(参加希望日、人数)
・参加確定の連絡をいつまでに送るか(例: 3日以内)
・連絡が届かない場合の問い合わせ先
確認メールには、参加に必要な情報をすべて書きます。日時と集合場所、参加費と支払い方法、持ち物と服装、当日の緊急連絡先、キャンセルの連絡方法と期限です。屋外の催しなら、雨天の場合の判断の時刻と連絡方法も加えます。
文面は一度作ったら保存しておき、催しごとに日時と場所だけを書き換えて使い回します。毎回書き起こすと、案内の抜けが出やすくなります。特に参加費の振込先や持ち物は、前回の文面をそのまま使うと誤りの元になるため、送る前に必ず読み返す手順にしておきます。
主催者が複数いる場合は、確認メールを誰が送るかを決めておきます。自動返信は機械が送りますが、確認メールは人が送るため、ここで二重送信や送り忘れが起こります。申し込みの一覧に「確認メール送付済み」の列を設け、送った人が自分の名前を記入するだけでも、重複はかなり防げます。
チラシやSNSでのフォームの案内の仕方
フォームを作っても、申し込みたい人がたどり着けなければ意味がありません。告知の方法に合わせて、フォームへの入り口を用意します。
紙のチラシや地域の回覧板で告知する場合は、フォームのURLをそのまま印刷しても入力されることはほとんどありません。URLを読み取れるQRコードを印刷し、その横に「スマートフォンで読み取ると申し込みページが開きます」と一文添えます。QRコードを読み取る操作に慣れていない人のために、電話での申し込みも併記しておくと、取りこぼしを防げます。電話で受けた申し込みは、主催者がフォームに代わりに入力しておけば、一覧が1か所にまとまります。
SNSで告知する場合は、投稿にフォームのURLを載せます。長いURLは途中で切れて見えることがあるため、投稿の本文には催しの要点を書き、URLは最後に1行で載せる構成にします。
団体のWebサイトがある場合は、催しの紹介ページにフォームを埋め込むか、申し込みボタンからフォームに移動させます。紹介ページとフォームの冒頭で、日時や参加費の表記がずれていると問い合わせの原因になるため、どちらかを変更したら両方を見直す習慣を付けておきます。
告知のたびにどの経路から申し込みがあったかを記録しておくと、次回以降、手間をかけるべき告知方法が見えてきます。前に紹介した「申し込みのきっかけ」の項目は、この記録のために設けておくものです。
無料ツールを選ぶときに見る5つの点
ツールの比較記事は機能の数を並べがちですが、イベントや教室の申し込みでは、次の5つを見れば大きく外れません。
1つ目は、受け付けられる件数です。無料の範囲に回答数の上限があるツールでは、1回の催しの定員と、年間の開催回数を掛け合わせて足りるかを確かめます。定員20人の教室を毎月開くなら、1か月あたり20件前後です。上限ぎりぎりだと、キャンセルと再申し込みで超えることがあります。
2つ目は、自動返信メールの有無です。申し込んだ人に受付完了の連絡が自動で届くかどうかは、主催者の手間を大きく左右します。無料の範囲で使えるか、有料プランからの機能かを確かめます。
3つ目は、締め切りと定員で受付を止められるかです。先着順の催しで、定員を超えた申し込みを1件ずつ断る作業は、主催者にとっても申し込んだ人にとっても負担です。
4つ目は、複数人で申し込みを見られるかです。講師と事務担当が分かれている場合、通知が1人にしか届かないと、確認が遅れたり、二重に連絡したりします。無料の範囲で何人まで使えるかを確かめます。
5つ目は、データの書き出しです。CSVで申し込みの一覧を取り出せれば、当日の名簿や次回の案内の送付先として使えます。将来ツールを替えるときにも、書き出せることが前提になります。
この5つのうち、自分の催しで欠けると困るものはどれか。そこから選ぶと、機能の多さに迷わずに済みます。
もう1つ付け加えるなら、申し込む側の負担も見ておきます。申し込みの途中でアカウントの登録やログインを求められると、そこで申し込みをやめてしまう人が出ます。特に、ふだんスマートフォンをあまり使わない年配の参加者が多い地域の催しでは、入力する項目が少なく、登録なしで送信まで進めるかどうかが申し込みの数を左右します。候補のツールが決まったら、家族や知人に試しに申し込んでもらい、迷った箇所を聞いておくと、公開前に直すべき点が見つかります。
申し込みフォームで集めた個人情報の扱い
申し込みフォームでは、氏名やメールアドレス、電話番号といった個人情報を集めます。事業として申し込みを受ける場合は、個人情報保護法の考え方に沿った扱いが求められます。
個人情報保護法は、本人から直接書面(電子的な記録を含む)で個人情報を受け取る場合について、次のように定めています。
個人情報取扱事業者は、前項の規定にかかわらず、本人との間で契約を締結することに伴って契約書その他の書面(電磁的記録を含む。以下この項において同じ。)に記載された当該本人の個人情報を取得する場合その他本人から直接書面に記載された当該本人の個人情報を取得する場合は、あらかじめ、本人に対し、その利用目的を明示しなければならない。 出典: e-Gov法令検索 個人情報の保護に関する法律 第21条
かみくだくと、フォームで個人情報を受け取るなら、送信する前の段階で「何のために使うか」を本人に示しておく、ということです。フォームの冒頭か、送信ボタンの近くに「いただいた情報は、本講座の受付と当日のご連絡、次回講座のご案内にのみ使います」のように書いておくのが一般的な形です。次回以降の案内に使う予定があるなら、それも利用目的に含めて書きます。
小さな教室や地域の団体がこの法律の対象になるかどうかは、活動の内容や扱い方によって変わります。判断に迷う場合は、個人情報保護委員会の相談窓口や専門家に確認してください。対象になるかどうかにかかわらず、利用目的を示し、必要以上の項目を聞かず、催しが終わって不要になった情報は削除する、という基本を守っておくと、申し込む人の安心にもつながります。
アレルギーや健康状態のように、配慮が必要な情報を聞く場合は、特に扱いに注意が必要です。必要な範囲に絞って聞き、見られる人を限り、催しが終わったら削除する手順を決めておきます。
受け付けた後の流れを決める
フォームを公開したら、申し込みが届いてから当日までの流れを決めます。ここが決まっていないと、申し込みが増えたときに対応が追いつかなくなります。
一般的な流れは次のとおりです。
- 申し込みが届く(自動返信で受付完了を伝える)
- 主催者が内容を確認する(定員、日程、配慮事項)
- 参加確定の連絡を送る(参加費の振込先、持ち物、集合場所)
- 入金を確認する(有料の場合)
- 前日または数日前に、当日の案内を送る
- 当日の名簿を作る
- 催しの後に、お礼と次回の案内を送る
この流れの中で、手作業が集中するのは2から5です。申し込みの一覧をスプレッドシートで管理し、「確認済み」「振込確認済み」「案内送付済み」の列を追加して、進み具合を記録する方法がよく使われます。
1人で回しているうちはこれで十分です。気をつけたいのは、受付を複数人で分担する場合です。誰が参加確定の連絡を送ったか、誰が入金を確認したかが共有されていないと、同じ人に2回連絡したり、誰も連絡しなかったりします。列の更新を誰がいつ行うかを決めておくことが、地味ですが一番効きます。
参加費を事前の振込で受け取る場合は、入金の確認が一番手間のかかる作業になります。振込名義が申し込みの氏名と違う、家族の名前で振り込まれる、複数人分をまとめて振り込まれる、といったことが日常的に起こるためです。フォームに「振込名義(申込者と異なる場合)」の項目を設けておくと、照合の手間がかなり減ります。振込の期限を決め、期限を過ぎても入金がない申し込みをどう扱うか(一度だけ確認の連絡をして、それでも入金がなければ取り消すなど)も、案内の段階で示しておきます。
当日の現金払いにする場合は、釣り銭の準備と、受け取った記録の付け方を決めておきます。名簿の「支払い状況」の列に、受付で受け取った時点で印を付けるだけでも、後の集計で迷わずに済みます。
キャンセルの扱いも先に決めておきます。キャンセルの連絡先、返金の有無と期限、キャンセル待ちの人への繰り上げの連絡方法。フォームの冒頭に書いておけば、当日の直前に慌てずに済みます。
当日の名簿と、中止や変更の連絡に備える
申し込みの受付が締め切られたら、当日に向けて名簿を作ります。フォームの回答をスプレッドシートやCSVで取り出し、当日の受付で使う形に整えます。
名簿に載せる列は、受付で本当に使うものに絞ります。氏名、ふりがな、参加人数、参加費の支払い状況、配慮事項の5つ程度で十分です。メールアドレスや電話番号は、当日に受付の机に並べる名簿には載せず、主催者の手元だけで確認できるようにしておくと、個人情報が人目に触れる機会を減らせます。紙に印刷した名簿は、催しが終わったら回収して処分する手順まで決めておきます。
ふりがなで並べ替えておくと、受付で名前を探す時間が短くなります。家族参加の催しでは、代表者の名前の横に同行者の人数を書いておくと、席や材料の数を当日に確認できます。
もう1つ備えておきたいのが、中止や変更の連絡です。屋外の催しは天候で、教室は講師の体調で、予定が変わることがあります。参加者全員に短時間で連絡するには、申し込みの一覧からメールアドレスをまとめて取り出せることが前提になります。メールソフトで一斉に送る場合は、参加者どうしにアドレスが見えないよう、宛先をBCCにするか、1件ずつ送る方法を選びます。宛先の欄にすべてのアドレスを並べてしまう誤送信は、小さな団体で起こりやすい事故の1つです。
電話番号を必須にしておく理由も、ここにあります。当日の朝に中止を決めた場合、メールを確認しないまま会場に向かう人がいます。電話で連絡できる手段を確保しておくと、こうした行き違いを防げます。連絡の担当者と、連絡の判断をする時刻(たとえば当日の朝7時)を、申し込みの段階で案内しておくと、参加者も予定を立てやすくなります。
催しが終わったら、お礼のメールと次回の案内を送ります。次回の案内を送る予定がある場合は、フォームで示した利用目的にその旨を含めておく必要がある点を、もう一度確かめておきます。
無料で始めて、どこで有料を考えるか
無料のツールで十分に回る主催者は多く、最初から有料プランを契約する必要はありません。有料を考えるのは、次のような場面に当たったときです。
・申し込みの件数が無料の上限に近づいてきた
・自動返信や締め切りの設定など、必要な機能が無料の範囲に入っていない
・受付を2人以上で分担するようになり、誰が何をしたかを共有したい
・参加者への連絡を一斉に送りたいが、メールソフトでの手作業が負担になっている
・フォームに表示される広告や、ツールの名前の表記を外したい
このうち、件数や機能の不足は、ツールの料金ページを見れば判断できます。判断が難しいのは、分担と連絡の負担です。手作業で回せないことはないため、つい無料のまま工夫を重ねてしまいます。
判断の目安として、受付と連絡に使っている時間を1回の催しあたりで計ってみる方法があります。名簿づくり、確認の連絡、入金の確認、前日の案内で合わせて2時間かかっているなら、年に12回の開催で年間24時間です。この時間と有料プランの費用を比べると、続けるか切り替えるかを数字で考えられます。
地方の小さな催しでは、受付を担う人がほかの仕事と掛け持ちしていることがほとんどです。農繁期に受付が止まる、本業の繁忙期に返信が遅れる、といった事情を考えると、受付の手間を減らす価値は、都市部の専任の事務局よりむしろ大きいことがあります。
申し込みの管理まで1つの画面で扱いたい場合の候補
受け付けた後の確認や連絡を複数人で分担したい場合の候補の1つとして、Halict(ハリクト)があります。フォームを作るだけでなく、届いた申し込みに担当者とステージ(受付済み、確定、入金確認済みなど)を割り当て、申し込みの画面から個別のメールや一斉メールを送るところまでを扱うフォームのサービスです。
公式サイトの記載では、料金は使う人数で決まり、フォームの数と回答の数はどのプランでも無制限です。フリープランは0円でメンバー1人まで、ステージ管理、自動返信、CSVの書き出しが含まれます。有料プランは税抜の月額でスターター2,980円(メンバー3人まで)、チーム7,800円(10人まで)などがあり、一斉メールとメールのひな形はチームプランから使えます。フォームを複製する機能はスタータープランからで、募集回ごとに同じ設定のフォームを使い回せます。
1人で受付を回していて、申し込みの一覧を眺められれば足りる場合は、ここまでに紹介した無料のツールで十分です。受付の人数と、受け付けた後の作業の量で選ぶのが現実的です。
Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
申し込みの受付を仕事として手伝う人に求められること
イベントや教室の申し込みフォームづくりは、主催者の側だけでなく、それを手伝う側の仕事にもなっています。地域の団体や小さな事業者から、フォームの作成、告知文の作成、申し込みの集計とレポートづくりを頼まれる在宅の仕事は珍しくありません。
フリーランスや在宅ワークの市場を長く見てきた立場から言えば、こうした仕事で継続して頼まれる人は、フォームを作る技術そのものより、主催者の受付の流れを聞き取って項目と運用を一緒に決められる人です。申し込みの後に何が起きるかを最初に確認し、必要な項目と自動返信の文面、受け付けた後の管理表までをまとめて提案できると、「次の催しもお願いしたい」という関係になりやすい傾向があります。仲介の手数料がかからない直接のやり取りであれば、依頼する側は同じ予算でより丁寧な支援を頼め、受ける側も手取りが厚くなります。
申し込みの集計結果から次回の告知方法を提案するような仕事に関心がある人は、マーケ戦略・分析・レポート作成のお仕事で、分析やレポート作成の仕事の中身と求められる力を確認できます。申込規約やキャンセル規定、案内文の作成を手伝う方向なら、契約書・資料・企画書作成のお仕事が参考になります。
小さな事業者の受付や業務の仕組みを全体として見直す支援に進みたい場合は、経営の知識も役立ちます。中小企業診断士は、中小企業の経営課題を診断し助言するための国家資格で、業務改善の提案に説得力を持たせる土台になります。フォームの仕組みを自分で作る仕事の報酬の目安は、ソフトウェア作成者の年収・単価相場で確認できます。
よくある質問
Q. 申し込みフォームは無料のツールだけで作れますか?
作れます。Googleフォームは個人のGoogleアカウントがあれば追加の料金なしで使え、締め切りの設定やスプレッドシート連携もできます。formrunやフォームズにも無料の範囲がありますが、回答数の上限や自動返信の有無、広告の表示などの条件がツールごとに違うため、使い始める前に各社の料金ページでその日時点の内容を確かめてください。
Q. イベントの申し込みフォームで最低限聞くべき項目は?
氏名、メールアドレス、参加希望日(複数日程の場合)、参加人数(家族参加がある場合)が基本です。当日の連絡が必要なら電話番号、受付で読み上げるならふりがな、食べ物を扱う催しならアレルギーの有無を加えます。当日困るかどうかを基準に絞り、住所や生年月日は必要な理由がなければ聞かないほうが入力の負担が減ります。
Q. 申し込みフォームで個人情報を集めるときの注意点は?
個人情報保護法には、本人から直接書面や電子的な記録で個人情報を受け取るときは、あらかじめ利用目的を明示する決まりがあります。フォームの冒頭や送信ボタンの近くに、受付と当日の連絡に使うことなどを書いておくのが一般的です。対象になるかどうかは活動の内容で変わるため、迷う場合は個人情報保護委員会の窓口などに確認してください。
Q. 無料のフォームから有料に切り替えるのはどんなときですか?
回答数が無料の上限に近づいたとき、自動返信など必要な機能が無料の範囲にないとき、受付を複数人で分担して誰が何をしたかを共有したいときが目安です。受付と連絡に使っている時間を1回の催しあたりで計り、年間の合計と有料プランの費用を比べると、続けるか切り替えるかを判断しやすくなります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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