フォームの作り方を初めての人向けに整理|項目決めから公開、回答の管理まで


この記事のポイント
- ✓初めての人向けに順を追って整理しました
- ✓GoogleフォームとMicrosoft Formsでの作成手順
- ✓Webサイトに設置するときの考え方
問い合わせを受けたい、アンケートを取りたい、参加者を募りたい。そう思ってフォームを作ろうとしたものの、どの道具を使えばよいのか、何を聞けばよいのか、作ったあとどう管理すればよいのかが分からず、手が止まっている人は多いはずです。
フォームの作り方は、道具の操作よりも、作る前の準備で決まります。何のためのフォームで、集めた回答をどう使うのかが決まっていれば、項目も道具も自然に決まります。この記事では、フォームを初めて作る人に向けて、目的と項目の決め方から、GoogleフォームとMicrosoft Formsでの作成手順、Webサイトに設置するときの考え方、公開前のテスト、回答の管理までを順に説明します。回答が届いたあとの担当決めや返信まで1つの画面で回したい場合の選択肢として、Halictにも触れます。
フォームとは何か、どんな場面で使うのか
フォームとは、決まった項目に入力してもらい、その内容を集めるための仕組みのことです。紙の申込書や問診票と同じ役割を、Webの画面で行います。入力された内容は、作った側の手元にまとめて届きます。
フォームがよく使われる場面には、次のようなものがあります。
| 種類 | 使う場面 | 主に集めるもの |
|---|---|---|
| 問い合わせ | Webサイトの窓口 | 名前、連絡先、問い合わせの内容 |
| 申し込み | セミナー、講座、イベント | 名前、連絡先、希望の日程 |
| アンケート | 顧客満足度、社内の意見募集 | 評価、選択、自由記述の意見 |
| 注文 | 商品やサービスの注文 | 品名、数量、届け先 |
| 出欠 | 会議、懇親会、行事 | 名前、出欠、人数 |
| 応募 | 求人、コンテスト | 経歴、作品、連絡先 |
紙やメールで受け付ける場合と比べると、フォームには、聞きもれがなくなる、受付の時間を選ばない、届いた内容がそのまま一覧になる、という利点があります。紙の申込書なら、届いた内容を表に書き写す作業が必要ですが、フォームなら写す手間も写し間違いもありません。メールで受け付ける場合のように、相手によって書いてくる内容がばらばらになることもありません。
一方で、入力する人が途中でつまずいても、その場で質問に答えることはできません。迷わずに最後まで入力できるように作っておくことが、フォーム作りでいちばん大切な点です。
どの種類でも、フォームの作り方の流れは同じです。目的を決め、項目を決め、道具を選んで作り、試してから公開し、届いた回答を管理する。この流れを順に押さえていけば、初めてでも迷わず作れます。
フォームの作り方の全体の流れ
フォームを作る流れを、6つの手順に分けて整理します。
- 目的と、回答が届いたあとの対応を決める
- 聞く項目と、それぞれの質問の種類を決める
- 作る道具を選ぶ
- 道具でフォームを作り、文章と見た目を整える
- 公開する前に、自分で入力して試す
- 公開して回答を集め、届いた回答を管理する
初めての人がつまずきやすいのは、1と2を飛ばして、いきなり3の道具の画面を開いてしまうことです。道具の画面を開くと、項目を追加するボタンが並んでいるので、思いつくままに質問を足していきたくなります。その結果、聞かなくてよいことまで聞く長いフォームができたり、本当に必要な情報が抜けていたりします。道具を開く前に、紙かメモに1と2を書き出すところから始めます。
手順1:目的と、回答が届いたあとの対応を決める
最初に決めるのは、このフォームで何をしたいのか、そして回答が届いたら誰が何をするのか、の2つです。
目的を一文で書く
「サービスについての問い合わせを受け付け、2営業日以内に返信する」「今月の勉強会の参加者を30人まで集める」のように、目的を一文で書きます。一文で書けないときは、1つのフォームで複数のことをしようとしている可能性があります。その場合は、フォームを分けることを考えます。
届いたあとの流れを書き出す
回答が届いたあとの流れを、順に書き出します。
- 誰が届いたことに気づくのか(通知をどこに送るか)
- 誰が中身を確かめ、誰が返信するのか
- 返信までの目安はどれくらいか
- 集めた回答をどこに保管し、いつまで残すのか
この流れが決まると、フォームで聞く項目が見えてきます。返信をメールで送るなら、メールアドレスは必須です。電話で折り返すなら、電話番号が要ります。誰も見ない項目は、聞く必要がありません。
手順2:聞く項目と、質問の種類を決める
目的と流れが決まったら、聞く項目を書き出します。項目を決めるときの基本は、「回答が届いたあとに使うものだけを聞く」ことです。項目が増えるほど、入力する人の手間が増え、途中でやめる人が増えます。
項目を必須と任意に分ける
書き出した項目を、必ず答えてもらうもの(必須)と、答えなくてもよいもの(任意)に分けます。迷う項目は任意にするか、思い切って外します。必要になったら、返信のときに聞けば済みます。
質問の種類を選ぶ
フォームの道具には、質問の答え方の種類がいくつか用意されています。Googleフォームの公式ヘルプでは、次のような種類が紹介されています。
| 質問の種類 | 答え方 | 向いている項目 |
|---|---|---|
| 記述式 | 1行で短く書く | 名前、会社名、メールアドレス |
| 段落 | 長い文章を書く | 問い合わせの内容、意見 |
| ラジオボタン | 選択肢から1つ選ぶ | 参加する回、満足か不満か |
| チェックボックス | 選択肢から複数選ぶ | 興味のある分野、使っている道具 |
| プルダウン | 一覧から1つ選ぶ | 都道府県、選択肢が多い項目 |
| 均等目盛 | 数字の目盛で評価する | 1から5の満足度 |
| 日付・時刻 | 日付や時刻を選ぶ | 希望日、生年月日 |
| ファイルのアップロード | ファイルを添付する | 書類、写真、作品 |
選び方の基本は、答えの候補が決まっているものは選択肢(ラジオボタン、チェックボックス、プルダウン)にすることです。自由に書いてもらうと、表記がばらばらになり、集計の手間が増えます。選択肢には「その他」を用意しておくと、想定外の答えも受けられます。
選択肢が3つから5つ程度ならラジオボタン、10を超えるならプルダウンが見やすくなります。複数を選んでよいのか、1つだけなのかは、質問の文でもはっきり伝えます。
フォームの種類ごとの項目の例
項目の決め方が分かっても、最初は何を並べればよいか迷うものです。よく作られる4つの種類について、項目の例を示します。自分の目的に合わせて足し引きしてください。
問い合わせのフォーム
- 名前(必須)
- メールアドレス(必須)
- 問い合わせの種類(必須。「サービスについて」「料金について」「その他」などの選択肢)
- 問い合わせの内容(必須。段落の形式)
- 電話番号(任意。電話での回答を希望する人だけ)
問い合わせの種類を選択肢で選んでもらうと、届いた問い合わせを担当ごとに振り分けやすくなります。会社向けのサービスなら、会社名も聞いておきます。
アンケートのフォーム
- 全体の満足度(必須。1から5の目盛)
- よかった点(任意。チェックボックスで複数選択)
- 改善してほしい点(任意。段落の形式)
- 回答者の属性(任意。年代や利用の頻度など、集計で分けて見たいものだけ)
アンケートは、名前やメールアドレスを聞かない形にすると、率直な意見が集まりやすくなります。回答者に連絡する必要がないなら、個人を特定する項目は外します。
出欠のフォーム
- 名前(必須)
- 出欠(必須。「出席」「欠席」「未定」のラジオボタン)
- 人数(出席の場合。同伴者がいる会のときだけ)
- 食事の要望やアレルギー(任意。食事がある会のときだけ)
出欠のフォームは、短いほど回答が早く集まります。名前と出欠の2問だけで済むなら、それで十分です。
注文のフォーム
- 名前、メールアドレス、電話番号(必須)
- 商品と数量(必須。選択肢と数字)
- 届け先の住所(必須)
- 希望の届け日(任意)
- 支払いの方法(必須。選べる方法を選択肢で)
注文のフォームでは、送信のあとに注文の内容を控えとして本人に知らせる仕組みが特に大切です。金額や数量の行き違いを防げます。
手順3:作る道具を選ぶ
項目が決まったら、フォームを作る道具を選びます。初めての人がよく使う道具と、向いている場面を整理します。
| 道具 | 費用 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| Googleフォーム | 無料(Googleのアカウントが必要) | 手軽に作りたい、回答をGoogleスプレッドシートで扱いたい |
| Microsoft Forms | Microsoftのアカウントで利用 | 職場でMicrosoft 365を使っている、回答をExcelで扱いたい |
| Webサイトの作成サービスのフォーム機能 | サービスによる | 自分のWebサイトの中に問い合わせの窓口を設けたい |
| フォームと回答の管理を兼ねたサービス | 無料から有料まで | 届いた回答に担当を付け、返信まで管理したい |
迷ったら、ふだん使っているアカウントに合わせて選びます。どの道具も、まず無料の範囲で1つ作ってみて、使いにくいと感じた点が出てきてから、ほかの道具と比べれば十分です。Googleのサービスを使っているならGoogleフォーム、職場でMicrosoft 365を使っているならMicrosoft Formsが、回答の保存や共有の面で扱いやすくなります。
Googleフォームで作る手順
Googleフォームは、Googleのアカウントがあれば無料で使えるフォームの道具です。公式ヘルプの手順に沿って、作成から公開までを説明します。
新しいフォームを作る
公式ヘルプによると、forms.google.com にアクセスし、空白のフォームのアイコンをクリックして、無題のフォームに名前を付けます。Googleスプレッドシートのツールのメニューや、Googleドライブの「新規」からもフォームを作れます。
質問を追加する
右側の追加のアイコンをクリックし、質問のタイトルの右側で質問の種類を選びます。答えてもらう必要がある質問は「必須」をオンにします。質問の説明を加えたいときは、その他のアイコンから「説明」を選びます。
設定を確かめる
画面の上部の「設定」から、回答を1回に制限する、回答の編集を許可する、といった設定を選べます。送信のあとに表示される確認のメッセージも、「プレゼンテーション」の項目から書き換えられます。
回答の保存先を選ぶ
フォームの「回答」のタブでは、届いた回答を一覧やグラフで見られます。公式ヘルプによると、回答をGoogleスプレッドシートに保存するように選べます。スプレッドシートに保存しておくと、担当者や状態の列を追加して、対応の管理にそのまま使えます。
公開する
右上の「公開」をクリックすると、回答者がフォームを開けるようになります。公開したあとは、リンクをメールやSNSで共有したり、Webサイトに埋め込んだりできます。手順の詳細は、Googleフォームの使い方の公式ヘルプで確かめられます。
Microsoft Formsで作る手順
Microsoft Formsは、Microsoftのフォームの道具です。職場や学校のMicrosoft 365のアカウント、または個人のMicrosoftアカウントで使えます。公式ヘルプの手順に沿って説明します。
新しいフォームを作る
公式ヘルプによると、Microsoft Formsにアクセスし、「新しいフォーム」を選びます。フォームのタイトルと、必要に応じて説明を付けます。タイトルは最大90文字、説明は最大1,000文字まで設定でき、作成中のフォームは自動で保存されます。
質問を追加する
「新規追加」を選び、選択肢、文字列、評価、日付などの質問の種類を選びます。その他の質問の種類として、ランク付け、リッカート(同意の度合いを段階で答える形式)、ファイルのアップロード、ネットプロモータースコア(人に薦めたい度合いを0から10で答える形式)も選べます。質問が多いときは「セクション」で区切って整理できます。
公開したあとに質問を消すときは注意が必要です。公式ヘルプには、次のように書かれています。
重要 質問を削除すると、その質問について収集された回答データとともに完全に削除されます。 出典: Microsoft サポート「Microsoft Forms を使用してフォームを作成する」
すでに回答が集まっているフォームの質問を整理したいときは、消す前に回答を書き出して保存しておきます。
プレビューで試す
「プレビュー」を選ぶと、フォームが回答者にどう見えるかを確かめられます。プレビューの画面で質問に答えて「送信」を選べば、実際の回答の流れも試せます。編集に戻るときは「戻る」を選びます。
自分のWebサイトにフォームを設置するときの考え方
自分のWebサイトに問い合わせの窓口を設けたい場合は、いくつかの方法があります。
Googleフォームなどを埋め込む
いちばん手軽なのは、フォームの道具で作ったフォームを、Webサイトのページに埋め込む方法です。Googleフォームの公式ヘルプでも、公開したフォームをWebサイトやブログに埋め込めると案内されています。道具が用意している埋め込みのコードを、ページに貼り付けるだけで設置できます。回答の保存や通知は、道具の側が受け持ちます。
Webサイトの作成サービスの機能を使う
Webサイトの作成サービスや、ブログの仕組みには、問い合わせのフォームを作る機能が用意されていることが多くあります。サイトの見た目とそろえやすいのが利点です。使える項目や通知の設定は、サービスごとに違うので、公式の説明で確かめます。
自分でプログラムを書いて作る
Webページの入力欄そのものは、HTMLという記述の仕方で作れます。ただし、入力欄を並べただけでは、送信された内容はどこにも届きません。届いた内容を受け取り、メールで知らせたり保存したりする仕組みを、別に用意する必要があります。迷惑な自動送信への対策や、届いた個人情報の安全な保管も、自分で考えなければなりません。
初めてフォームを作る人が、受け付けの窓口として使うなら、既存の道具を使うほうが安全で確実です。自分で作るのは、既存の道具では実現できない要件があるときに限ると考えておくとよいでしょう。
手順4:文章と見た目を整える
フォームの中身を作り終えたら、入力する人の目線で文章と見た目を整えます。
冒頭の説明文を書く
フォームのいちばん上には、次の4つを短く書きます。
- 何のためのフォームか
- 入力にかかる時間の目安(「3分ほどで終わります」など)
- 送信のあとに何が起きるか(「2営業日以内にメールでご返信します」など)
- 集めた個人情報を何に使うか
入力にかかる時間が書かれていると、入力する人は安心して始められます。
質問の文を短く、はっきり書く
質問の文は、1つの質問で1つのことだけを聞きます。「ご意見とご要望」のように2つをまとめて聞くと、どちらかが抜けた答えが届きます。答え方に迷いそうな質問には、入力例を添えます。
答えやすい質問から並べる
名前やメールアドレスなど、迷わず答えられる質問を前に、考えないと答えられない質問を後ろに並べます。最初の数問をすらすら答えられると、最後まで入力してもらいやすくなります。
見た目は読みやすさを優先する
色や画像で飾ることより、文字が読みやすいことを優先します。背景と文字の色の差がはっきりしているか、スマートフォンで見たときに文字が小さすぎないかを確かめます。
スマートフォンで答えやすくする工夫
フォームに答える人の多くは、スマートフォンから入力します。パソコンの画面で作っていると気づきにくい点があるので、次の工夫を意識します。
- 自由に書く欄を減らし、選んで答える質問を増やす
- 選択肢の文は短くし、1行に収まるようにする
- 数字だけを入れる項目(電話番号や数量など)は、数字の入力に絞れる設定があれば使う
- 長いフォームは、セクションやページに分けて、1画面の量を減らす
- 画像は、文字が小さくなりすぎないものだけにする
作り終えたら、自分のスマートフォンで最後まで入力してみます。指で押しにくい選択肢や、画面を何度も動かさないと見えない説明文があれば、その場で直します。
手順5:公開する前に試す
フォームを公開する前に、作った人が自分で入力して、次の点を確かめます。
- パソコンとスマートフォンの両方で、最後まで入力して送信できるか
- 必須の質問を空にしたまま送信すると、分かりやすく知らせてくれるか
- 送信のあとの確認のメッセージが、意図した文面になっているか
- 回答の一覧に、内容が正しく記録されているか
- 新しい回答が届いたことを知らせる通知が、担当者に届くか
できれば、作った本人以外の人にも試してもらいます。作った本人は質問の意図を知っているので、説明の足りないところに気づきにくいからです。試し終わったら、テストで送った回答は削除しておきます。
手順6:公開して回答を集める
試し終わったら、フォームを公開して、回答してほしい人に届けます。
届け方を選ぶ
フォームの届け方には、主に次の方法があります。
- リンクをメールやチャットで送る
- SNSに投稿する
- Webサイトのページに埋め込む、またはリンクを載せる
- 紙のチラシや掲示に二次元コードを印刷する
紙から案内する場合は、二次元コードの横に、読み取れない人のための別の連絡方法も書いておきます。
受付の期間を決める
申し込みや出欠のように締切があるフォームは、締切の日時に受付を止めます。Googleフォームでは、公式ヘルプによると、受付の終了日や回答数の上限を設定できます。締切を過ぎても受付が続いていると、対応に困る回答が届き続けます。
複数人でフォームを作り、管理するとき
職場やチームでフォームを使うときは、作る人と、回答に対応する人が別になることがよくあります。複数人で扱うときは、次の点を決めておきます。
編集できる人を決める
GoogleフォームもMicrosoft Formsも、公式ヘルプによると、ほかの人と共同でフォームを編集できます。ただし、編集できる人が多すぎると、誰かが知らないうちに質問を変えてしまうことがあります。質問を直せる人は1人か2人に絞り、ほかの人には回答の一覧だけを見てもらう形にすると、フォームの中身が勝手に変わる心配がなくなります。
フォームの持ち主を個人にしない
フォームを作った人が異動したり退職したりすると、そのフォームを誰も直せなくなることがあります。職場で長く使うフォームは、個人のアカウントではなく、チームで管理するアカウントや共有の場所で作っておくと、引き継ぎで困りません。
変えたときは記録を残す
質問や選択肢を変えたときは、いつ、誰が、何を変えたかを、チームで見られる場所に書いておきます。回答の傾向が途中で変わったときに、質問の変更が原因かどうかを確かめられます。
回答への対応の分担を決める
問い合わせのように、届いた回答に返信が要るフォームでは、誰がどの回答に対応するかを決めます。種類ごとに担当を分ける、届いた順に交代で受け持つ、などの決め方があります。分担が決まっていないと、2人が同じ相手に返信したり、誰も返信しなかったりします。
届いた回答を管理する
フォームは、公開して終わりではありません。届いた回答への対応のほうが、作るよりも手間がかかることがよくあります。
回答を一覧で扱う
Googleフォームは回答をGoogleスプレッドシートに、Microsoft Formsは回答をExcelに保存して扱えます。一覧に「状態」と「担当者」の列を追加し、対応するたびに書き換えていくと、どの回答が止まっているかがひと目で分かります。
通知を受け取る
新しい回答が届いたことに気づかないと、返信が遅れます。新しい回答の通知は、担当者が毎日確かめる場所に届くように設定します。Googleフォームでは、公式ヘルプによると、「回答」のタブのその他のメニューから、新しい回答についてのメール通知を受け取る設定ができます。
返信の文面をひな形にする
問い合わせや申し込みのフォームでは、届いた回答に返信する必要があります。よく送る文面はひな形にしておくと、毎回ゼロから書くより早く、内容の抜けも防げます。
届いた回答の集計と読み方の基本
アンケートのように回答を集計するフォームでは、回答の読み方も知っておくと、集めた回答を活かせます。
1つだけ選ぶ質問は、割合で見る
ラジオボタンの質問は、選択肢ごとの数と、全体に占める割合で見ます。GoogleフォームやMicrosoft Formsには、回答の概要をグラフで表示する機能があり、作った側は集計しなくても大まかな傾向をつかめます。
複数選べる質問は、回答した人の数で割る
チェックボックスの質問は、1人が複数を選ぶので、選択肢の数を全部足すと回答者の数を超えます。割合を出すときは、選ばれた数を、回答した人の数で割ります。たとえば回答者が50人で、ある選択肢が20人に選ばれていれば、40%の人がそれを選んだことになります。
自由記述は、似た意見ごとに分ける
段落の質問に書かれた意見は、全部に目を通し、似た内容ごとに分けて数えます。「料金について」「使い方の分かりにくさについて」のように分けると、多い意見が見えてきます。数が少なくても、具体的で参考になる意見は、そのまま記録しておきます。
集計の結果は、次の行動とセットで残す
集計して終わりにせず、結果から何をするかを決めて書き残します。「使い方が分かりにくいという意見が多かったので、説明のページを作る」のように、行動まで書いておくと、次のアンケートで変化を確かめられます。
回答の管理と返信まで1つの画面で回したいとき
回答が月に数件なら、フォームの道具と表計算ソフト、メールソフトの組み合わせで十分回ります。GoogleフォームもMicrosoft Formsも、作るのは手軽で、集めた回答を一覧で扱うには十分な機能を持っています。
ただ、回答が増えたり、複数人で対応したりするようになると、表に担当と状態を手で書き込み、返信はメールソフトで送り、送ったかどうかをまた表に戻って書く、という行き来が負担になります。
そうした場面の選択肢の1つが、Halictです。公式サイトによると、フォームを作り、届いた回答を担当・ステージ・タグつきで管理し、同じ画面から返信まで送れます。項目はテキスト、選択肢、評価、日付、メール、電話、住所、ファイル提出など12種類で、「採用面談の事前アンケート」のように作りたいフォームを伝えると、AIが質問と選択肢の下書きを組み立てます。回答者には1画面に1問ずつ表示する形式も選べます。届いた回答は表とステージごとのボードで切り替えて見られ、ステージの変更や担当の割り当て、メールの送信は対応の履歴として残ります。料金はメンバー1人なら無料で、フォームの数と回答の数はどのプランでも無制限です。Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
個人情報を集めるときに気をつけること
フォームでは、名前やメールアドレスなどの個人情報を集めることがほとんどです。個人情報を集めるときは、次の点に気をつけます。
- 何に使うのかを、入力してもらう前に示しておく
- 使い道のない項目は聞かない
- 回答を見られる人を、必要な人だけに絞る
- 使い終わった回答をいつ削除するかを決めておく
個人情報の扱いは、事業の内容や集める情報の種類によって必要な対応が変わります。判断に迷うときは、個人情報保護委員会のガイドラインや相談窓口で確かめてください。
回答を見られる人を絞ることも大切です。フォームの編集の権限を持つ人は、多くの場合、集まった回答も見られます。共同で編集する人を加えるときは、その人が回答を見てよいかどうかも合わせて考えます。
初めて作る人がつまずきやすい点
最後に、フォームを初めて作る人がつまずきやすい点をまとめます。
質問が多すぎる
聞きたいことを全部並べると、フォームが長くなり、途中でやめる人が増えます。回答が届いたあとに使わない質問は外します。
公開したあとで質問を大きく変える
回答が集まり始めてから質問を消したり、選択肢を大きく変えたりすると、前後の回答で中身がそろわなくなります。道具によっては、質問を消すとその質問の回答も消えます。大きく変えたいときは、回答を書き出して保存してから、新しいフォームを作るほうが安全です。
通知が届かず、回答に気づかない
作った人の個人のメールアドレスにだけ通知が届く設定だと、その人が休んでいる間は誰も気づきません。チームで受け付けるなら、通知の届け先を全員が見る場所にします。
テストの回答が残ったまま
公開前に試した回答が一覧に残っていると、集計の数が合わなくなります。公開の前に削除しておきます。
フォーム作りの力が活きる仕事
フォームを作り、届いた回答の流れを整える力は、在宅で請け負える仕事にもつながります。問い合わせの窓口づくり、申し込みの受付、アンケートの集計など、業務の流れをフォームで整える仕事は、さまざまな業種で求められています。
2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた運営者として見てきた限りでは、こうした仕事を長く任される人は、フォームの見た目より、回答が届いたあとに誰が何をするかを依頼主と一緒に決めることを大切にしています。届いた回答が放置されない仕組みまで作れる人は、依頼主から頼りにされます。依頼主と直接やりとりできる形なら、業務の流れについての細かな相談もすぐにできます。手数料0%で直接取引できる形では、受け手の手取りが厚くなり、依頼主も同じ予算で多くの作業を頼めます。
業務の流れを道具で改善する仕事についてはAIコンサル・業務活用支援のお仕事で、フォームや業務の仕組みをプログラムで作る仕事についてはアプリケーション開発のお仕事で、内容と求められる力を整理しています。フォームの見た目を整える仕事に関わるなら、デザイナーの年収・単価相場で単価の目安も確かめられます。
よくある質問
Q. フォームを無料で作るにはどの道具がよいですか?
Googleのアカウントがあれば、Googleフォームを無料で使えます。質問の種類が豊富で、回答をGoogleスプレッドシートに保存して扱えます。職場でMicrosoft 365を使っている場合は、Microsoft Formsを使うと回答をExcelで扱いやすくなります。ふだん使っているアカウントに合わせて選ぶのが分かりやすい決め方です。
Q. フォームの質問はいくつくらいにすればよいですか?
決まった数はありませんが、回答が届いたあとに実際に使う項目だけにするのが基本です。項目が増えるほど入力の手間が増え、途中でやめる人が増えます。冒頭に入力にかかる時間の目安を書き、答えやすい質問から並べると、最後まで入力してもらいやすくなります。
Q. 公開したあとに質問を直しても大丈夫ですか?
誤字の修正などの小さな直しは問題ありませんが、回答が集まってから質問を消したり選択肢を大きく変えたりすると、前後の回答で中身がそろわなくなります。Microsoft Formsの公式ヘルプでは、質問を削除するとその質問の回答データも完全に削除されると書かれています。大きく変えるときは、先に回答を書き出して保存してください。
Q. 自分のWebサイトにフォームを付けるにはどうすればよいですか?
手軽なのは、Googleフォームのように埋め込みに対応した道具で作ったフォームを、用意されている埋め込みのコードでページに貼り付ける方法です。Webサイトの作成サービスに付いているフォームの機能を使う方法もあります。自分でプログラムを書く場合は、送信された内容を受け取る仕組みや迷惑な送信への対策も必要になります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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