エクセルのグラフの作り方|種類の選び方と見やすくするコツ


この記事のポイント
- ✓エクセルのグラフの作り方を
- ✓表の準備からおすすめグラフでの作成
- ✓タイトルや凡例の整え方
エクセルでグラフの作り方を調べている人の多くは、会議や報告の資料を作る直前で、「表はできたのに、どのグラフにすればいいのか分からない」「作ってみたけれど見づらい」と手が止まっている状態です。グラフを入れる操作自体は数クリックで終わります。差が出るのは、表をどう準備するか、どの種類を選ぶか、作ったあとにどこを削るかの3つです。
この記事では、エクセルのグラフの作り方を、表の準備から順に説明します。おすすめグラフを使った作り方、種類の選び方、タイトルや凡例の整え方、2種類のグラフを重ねる方法、そして見やすくするためのコツと、よくある失敗の直し方まで、Microsoftの公式ヘルプで今日時点の画面の名前を確かめて書いています。
グラフは何のために作るのか
グラフを作る前に、一度だけ確かめておきたいのが「このグラフで何を伝えたいのか」です。Microsoftの公式ヘルプは、グラフの役割を次のように説明しています。
グラフでは、対象ユーザーに最も大きな効果がある方法でデータを可視化できます。 出典: Microsoft サポート「グラフを作成する」
「対象ユーザーに最も大きな効果がある方法」という言い方がポイントです。同じ数字でも、見る人が知りたいことによって、ふさわしいグラフは変わります。売上が伸びているかを知りたい人には時間の流れが分かる形、どの商品が売れているかを知りたい人には大小が比べやすい形、全体のうちどれくらいを占めているかを知りたい人には割合が分かる形が向いています。
仕事でグラフが求められる場面は、だいたい次の4つに分かれます。
- 推移を見せる … 月ごとの売上、応募数、アクセス数の変化
- 比較を見せる … 商品別、担当者別、地域別の数字の大小
- 構成を見せる … 全体の中の内訳や割合
- 関係を見せる … 広告費と売上のように、2つの数字の結びつき
最初に「推移」「比較」「構成」「関係」のどれを見せたいのかを一言で決めておくと、あとで種類を選ぶときに迷いません。採用や営業の報告でも、この一言が決まっていないグラフは、見た人から「結局何が言いたいの」と聞き返されます。
グラフを作る前の表の準備
グラフの見た目の8割は、元の表で決まります。表が整っていないと、エクセルが行と列を取り違えたり、余計な合計の行までグラフにしたりします。
整った表の形は次のとおりです。
- 一番上の行に見出し(「1月」「2月」のような項目名)を入れる
- 一番左の列に分類(「商品A」「商品B」のような系列名)を入れる
- 左上の角のセルは空けておくか、「商品」のように短い言葉を入れる
- 数字のセルには数字だけを入れる(「円」「件」などの単位は見出しに書く)
- 表の中に空の行や列をはさまない
Microsoftのヘルプには、グラフの種類ごとのデータの並べ方が載っています。縦棒、横棒、折れ線、面、ドーナツ、レーダーなどのグラフは、列または行にデータを並べる形です。円グラフは、1つの列または行のデータと、1つの列または行のラベルで作ります。散布図は、1列目に横軸の値(x値)、隣の列に縦軸の値(y値)を並べます。
合計の行は外して選ぶ
表の一番下に「合計」の行がある場合、そのまま範囲に含めると、合計の棒だけが飛び抜けて長くなり、他の数字の差が見えなくなります。グラフにしたい範囲だけをドラッグで選ぶか、合計を表から少し離れた場所に移します。離れたセルを同時に選びたいときは、Ctrlキーを押しながら選びます。
日付は日付として入れる
月ごとの推移を作るとき、「1月」「2月」と文字で入れる方法と、「2026/1/1」のように日付で入れる方法があります。日付で入れておくと、エクセルが時間の軸として扱い、間隔をそろえて並べてくれます。表示形式で「1月」と見せることもできるので、元の値は日付にしておくと後で扱いやすくなります。
エクセルのグラフの作り方:基本の手順
表ができたら、グラフを作ります。Windows版のExcel(Microsoft 365、Excel 2024、2021、2019、2016)の基本の手順は次のとおりです。
- グラフにしたいデータの範囲を選ぶ(見出しの行と列も含める)
- 上部のリボンの「挿入」タブを開く
- 「おすすめグラフ」を選ぶ
- 「おすすめグラフ」タブに並んだ候補をクリックして、プレビューで見た目を確かめる
- 気に入ったものを選んで「OK」を押す
おすすめグラフは、選んだデータの形を見て、エクセルが向いていそうな種類を候補として並べてくれる機能です。初めてのうちは、ここから選ぶのが一番早く、大きく外すこともありません。好みの種類が候補に無いときは、「すべてのグラフ」タブに切り替えると、すべての種類が一覧で表示されます。
種類が最初から決まっているなら、「挿入」タブの「グラフ」の欄にある縦棒、折れ線、円などのアイコンから直接選んでも作れます。
一瞬で作る方法
Microsoftのヘルプによると、データを選んでAltキーを押しながらF1キーを押すと、すぐにグラフが作られます。ただし、ヘルプにも書かれているとおり、データにとって最適な種類になるとは限りません。中身を手早く確かめたいときに使い、資料に載せるものはおすすめグラフで選び直すのが安全です。
Macの場合とWeb版の場合
Mac版のExcelも、データを選んで「挿入」タブからグラフの種類を選ぶ流れは同じです。Web版のExcel(ブラウザで使うExcel)では、範囲を選んでリボンの「挿入」タブから「グラフ」に進み、種類を選びます。Web版では、グラフをダブルクリックすると画面の右側に「グラフ」の作業ウィンドウが開き、「書式」タブからタイトルや凡例、データラベルのオンとオフを切り替えられます。
作ったあとにデータを直す
作ったあとで範囲を広げたい、系列を足したいときは、グラフを右クリックして「データの選択」を開きます。表の右下に新しい月を追加しただけではグラフに入らないことがあるので、そのときもここから範囲を指定し直します。
表をあらかじめ「テーブル」に変えておく方法もあります。表の中のセルを選んで「挿入」タブの「テーブル」を押すと、表がテーブルになり、下に行を追加したときにグラフの範囲も一緒に広がります。毎月数字を足していく資料では、この方法が手間を大きく減らします。
グラフの種類の選び方
ここが一番迷うところです。Microsoftの「Office で利用可能なグラフの種類」のページに書かれている使いどころを、仕事の場面に置き換えて整理します。
縦棒グラフ:項目ごとの大小を比べる
最もよく使う形です。横の軸に項目、縦の軸に数値が並びます。商品別の売上、月別の件数のように、いくつかの項目の大小を比べたいときに向いています。
系列が複数ある場合は、並べ方を3通りから選べます。集合縦棒は系列を横に並べて比べる形、積み上げ縦棒は系列を積み重ねて合計を強調する形、100%積み上げ縦棒は合計を100%にそろえて内訳の割合を比べる形です。「担当者ごとの件数の違い」を見せたいなら集合、「月ごとの合計と内訳」を見せたいなら積み上げ、と使い分けます。
横棒グラフ:項目の名前が長いとき
横棒グラフは、縦棒を横に倒した形です。Microsoftのヘルプは、軸のラベルが長いとき、表示する値が期間のときに使うよう勧めています。「お問い合わせの内容別の件数」のように項目名が長い場合、縦棒だと文字が斜めになって読みにくくなりますが、横棒なら左側に名前が一列に並びます。順位を見せたいときも、上から大きい順に並べた横棒が読みやすい形です。
折れ線グラフ:時間の流れで変化を見る
折れ線グラフは、時間の経過に沿った変化を見せる形です。ヘルプでは、月、四半期、会計年度のように等間隔の項目で傾向を示すのに適していると説明されています。12か月分の売上、週ごとの応募数のように、点の数が多いほど折れ線の良さが出ます。
項目の数が多い、または値が近い場合は、マーカー(点の印)を付けない折れ線にするようヘルプは勧めています。点が多すぎると線が見えにくくなるためです。
円グラフ:全体の中の割合を見せる
円グラフは、全体を100%として、それぞれの項目が占める割合を扇の形で見せます。便利な反面、使える条件がはっきりしています。Microsoftのヘルプでは、次のような場合に使うよう挙げています。
- データ系列が1つしかない
- 値に負の数が無い
- 値に0がほとんど無い
- 項目の数が7つ以下で、それぞれが全体の一部を表している
項目が8つ以上ある、月ごとの変化も見せたい、という場合は円グラフを使わず、100%積み上げ縦棒にするほうが伝わります。小さい項目がたくさんあるときは、補助円グラフ付き円グラフで小さい項目をまとめて別に見せる方法もあります。
ドーナツグラフ:割合を複数並べる
ドーナツグラフは、円の中央を抜いた形です。円グラフと同じく全体に対する割合を表しますが、複数の系列を入れられます。各リングが1つの系列で、それぞれのリングが全体で100%になります。ただ、外側と内側のリングを見比べるのは意外と難しいので、比べたい系列が2つ以上あるなら、100%積み上げ横棒のほうが読み取りやすくなります。
散布図:2つの数字の関係を見る
散布図は、横軸と縦軸の両方に数値をとり、データを点で打つ形です。「広告費が多い月ほど売上が多いか」「経験年数が長いほど単価が高いか」のように、2つの数字の関係を見たいときに使います。ヘルプによると、横軸の値が等間隔でない場合や、データ要素が多い場合に向いています。
それ以外の種類
ほかにも、データの分布を見るヒストグラム、大きい順に並べた棒と累計の割合の線を組み合わせたパレート図、数字の増減の積み重ねを見せるウォーターフォール図、工程ごとに数が減っていく様子を見せるじょうごグラフなどがあります。採用の報告なら、応募から書類選考、面接、内定へと人数が減っていく流れを、じょうごグラフで見せると一目で伝わります。
グラフの要素を整える:タイトル・軸・凡例・データラベル
作った直後のグラフは、たいてい情報が多すぎるか、足りないかのどちらかです。グラフには、タイトル、軸ラベル、凡例、目盛線など、いくつかの要素があり、それぞれ表示と非表示を切り替えたり、位置や書式を変えたりできます。
Windows版では、グラフをクリックすると右上に小さなボタンが並び、一番上の「+」(グラフ要素)から、表示する要素のチェックを付け外しできます。リボンの「グラフのデザイン」タブにある「グラフ要素を追加」からも同じ操作ができます。
それぞれの要素の扱い方を、見やすさの観点で整理します。
- グラフタイトル … 「売上推移」のような名前ではなく、「4月から売上が前年を上回った」のように、見てほしい結論を書くと伝わり方が変わる
- 軸ラベル … 縦軸の単位(円、件、人)が見出しから読み取れないときだけ付ける
- 凡例 … 系列が1つなら消す。複数あるときは、線や棒のすぐ近くに系列名を書くと、目が凡例と行き来せずに済む
- データラベル … 棒や点の上に数字を表示する。すべてに付けると読みにくいので、強調したい数字だけに付ける
- 目盛線 … 薄い色の横線だけ残し、縦線は消すとすっきりする
色を変える
系列の色を変えるには、変えたい棒や線をクリックして選び、右クリックから塗りつぶしや線の色を選びます。1本の棒だけ色を変えたいときは、一度クリックして系列全体を選んだあと、もう一度その棒だけをクリックすると、その1本だけが選ばれます。
クイックレイアウトとスタイル
細かく整える時間が無いときは、「グラフのデザイン」タブの「クイックレイアウト」と、グラフのスタイルの一覧を使います。クイックレイアウトは、タイトルや凡例の位置の組み合わせをまとめて変える機能、スタイルは色と効果の組み合わせをまとめて変える機能です。適用してみて気に入らなければ、Ctrlキーと Z キーで元に戻せます。
2種類のグラフを重ねる:複合グラフと第2軸
「売上の金額」と「前年比の割合」のように、単位の違う2つの数字を1つのグラフで見せたいことがあります。このときに使うのが複合グラフです。
Microsoftのヘルプは、複合グラフについて、2つ以上のグラフの種類を組み合わせてデータを理解しやすくするもので、特にデータが大きく変化する場合に便利だと説明しています。第2軸を使うとさらに読みやすくなるとも書かれています。ヘルプの例では、1月から6月に販売された住宅の数を縦棒で、月別の平均売上を折れ線で表示しています。
作り方の流れは次のとおりです。
- 2つの系列を含む表を選び、グラフを作る(いったん縦棒でよい)
- グラフを右クリックして「グラフの種類の変更」を開く
- 「組み合わせ」を選ぶ
- 割合の系列を「折れ線」にし、その系列の「第2軸」にチェックを付ける
- 「OK」を押す
これで、左側の縦軸に金額、右側の縦軸に割合が並び、棒と線が重なって表示されます。
複合グラフは便利な反面、見る人に2つの目盛を読み比べてもらう形でもあります。左右の軸に何の単位かを必ず書き、色も棒と線ではっきり分けます。系列が3つ以上になると読み解くのが急に難しくなるので、2つまでにとどめるのが無難です。
ピボットグラフで集計しながらグラフにする
元のデータが1行1件の記録になっている場合、そのままではグラフになりません。たとえば「日付、担当者、商品、金額」が何百行も並んだ売上の記録や、「応募日、応募経路、選考の結果」が並んだ応募者の一覧です。こうした表は、いったん集計してからグラフにする必要があります。そこで使うのがピボットグラフです。
ピボットグラフとは、ピボットテーブル(大量の記録を、項目ごとに自動で集計する表)と連動して動くグラフのことです。Microsoftの「ピボットグラフを作成する」のヘルプも、集計されていない生のデータでは全体像をつかみにくく、ピボットテーブルの数字を見ても何が起きているかをすぐに読み取れる人ばかりではないので、ピボットグラフが役に立つと説明しています。
Windows版での作り方は次のとおりです。
- 記録の表の中のセルを1つ選ぶ
- 「挿入」タブの「ピボットグラフ」を選ぶ
- ピボットグラフを表示する場所(新しいシートか、今のシートか)を選ぶ
- 「OK」を押す
- 画面の右側に出る一覧から、グラフにしたい項目(フィールド)を選ぶ
すでにピボットテーブルがあるなら、そのセルを選んで同じく「挿入」タブの「ピボットグラフ」からグラフの種類を選べば作れます。
集計の軸を入れ替えて見る
ピボットグラフの強みは、集計の切り口をあとから自由に入れ替えられることです。「担当者別の金額」を見ていたグラフを、右側の一覧で項目を入れ替えるだけで「商品別の金額」や「月別の件数」に変えられます。表を作り直す必要はありません。採用の報告なら、「応募経路別の応募数」と「応募経路別の内定数」を切り替えて見せると、どの経路が人数は多いが内定につながっていないかが一目で分かります。
ピボットテーブルにフィルター(条件に合うデータだけを表示する機能)をかけたり、スライサー(絞り込みのボタンを画面に並べる機能)を使ったりすると、グラフも同じ条件で絞り込まれます。会議の場で「東京だけだと」「先月だけだと」と聞かれても、その場でボタンを押して見せられます。
MacとWeb版での注意
Mac版とWeb版では、先にピボットテーブルを作ってから、そこにグラフを挿入する流れになります。Microsoftのヘルプによると、Mac版でピボットテーブルと連動するのは縦棒、折れ線、円、レーダーの各グラフで、ツリーマップ、統計グラフ、複合グラフはまだピボットテーブルでは機能しません。Windowsで作った複合グラフのピボットグラフを、Macの人に渡して同じように操作してもらうことは難しいと考えておくと、やり取りの行き違いを防げます。
見やすいグラフにするコツ
グラフの作り方を覚えたら、次は「削る」ことを覚えます。見やすいグラフは、要素を足したものではなく、要らないものを取り除いたものです。
1つのグラフで伝えることは1つ
1枚のグラフに5つの系列、12か月分、さらに目標の線まで入れると、何を見ればよいのか分からなくなります。伝えたいことが2つあるなら、グラフを2つに分けます。
強調したいものだけに色を付ける
すべての棒をカラフルにすると、どれも目立たなくなります。比べる相手はグレー、伝えたい1本だけを濃い色にする。この方法だけで、見る人の目が自然とそこへ向かいます。
3Dのグラフは避ける
立体の円グラフや立体の棒グラフは見栄えがするように思えますが、手前のものが大きく、奥のものが小さく見えるため、数字の大小を正しく読み取れなくなります。資料に載せるなら、平面のグラフを選びます。
縦軸の始まりに注意する
縦棒グラフで縦軸の最小値を0以外にすると、わずかな差が大きく見えます。差を誇張していると受け取られることもあるので、棒グラフの縦軸は0から始めるのが基本です。折れ線グラフで細かな動きを見せたいときは、0以外から始めることもありますが、その場合は軸の目盛をはっきり表示します。
順番を意味のある並びにする
項目に時間の順番が無い場合は、大きい順に並べ替えてからグラフにすると、順位が一目で分かります。元の表を並べ替えれば、グラフの並びも変わります。
大きさと置き場所をそろえる
1枚のシートに複数のグラフを並べるときは、大きさと位置をそろえるだけで資料の印象が整います。グラフの枠をドラッグするときにAltキーを押したままにすると、枠がセルの境目に合わせて動くので、隣のグラフと端をそろえやすくなります。グラフを1枚ずつ別のシートで大きく見せたいときは、「グラフのデザイン」タブの「グラフの移動」から「新しいシート」を選ぶと、グラフだけのシートに移せます。会議の画面に映すときや、1枚ずつ説明したいときに便利です。
文字の大きさにも気を配ります。作った直後のグラフは、軸の目盛や凡例の文字が小さめに設定されています。画面に映す資料なら、目盛と凡例は少し大きめ、タイトルはさらに一回り大きくすると、後ろの席からでも読めます。
同じ資料の中で色と形をそろえる
資料に何枚もグラフを入れるなら、同じ系列には同じ色を使います。1枚目で青だった「商品A」が、2枚目でオレンジになっていると、見る人は毎回凡例を確かめ直すことになります。気に入った形ができたら、グラフを右クリックして「テンプレートとして保存」を選ぶと、次から同じ書式で作れます。
よくある失敗と直し方
グラフを作ったときに起きやすい失敗と、その直し方をまとめます。
行と列が逆になった
月ごとの推移を見たかったのに、商品ごとにまとまったグラフになってしまう。これはエクセルが行と列を逆に読んだためです。グラフを選び、「グラフのデザイン」タブの「行/列の切り替え」を押すと入れ替わります。
見出しが数字として扱われた
見出しに「2024」「2025」のような年を入れると、エクセルがそれを数字と判断し、余計な系列として棒にしてしまうことがあります。見出しを「2024年」のように文字にするか、左上の角のセルを空にしてから選び直します。
空のセルで線が途切れた
折れ線グラフで、データの無い月があると線が途切れます。これを0として扱うか、前後をつなぐかは、「データの選択」の画面の「非表示および空白のセル」から変えられます。数字が無いのに0として線を下げると、実際に0だったと誤解されるので、つなぐか、途切れたままにするかを選びます。
円グラフの小さい扇が読めない
項目が多すぎる、または一部の項目がとても小さい場合に起きます。小さい項目を「その他」にまとめるか、補助円グラフ付き円グラフに変えるか、横棒グラフに切り替えます。
WordやPowerPointに貼ったら崩れた
Microsoftのヘルプによると、WordやPowerPointにグラフを挿入すると、新しいシートがExcelで開き、グラフの元のデータはWordやPowerPointのファイルの中に保存されます。エクセルで作ったグラフを貼り付けるときは、元のブックとつながったまま貼るか、図として貼るかを選べます。あとから数字が変わる資料ならつながったまま、確定した数字なら図として貼ると、受け取った相手の画面で崩れにくくなります。
グラフを印刷する・同じ形を使い回す
画面では見やすかったグラフも、紙に印刷すると表の一部が切れたり、余計なセルまで入ったりします。グラフだけをきれいに印刷する手順を確かめておきます。
- 印刷したいグラフをクリックして選ぶ
- 「ファイル」タブの「印刷」を開く(Ctrlキーと P キーでも開ける)
- 「設定」で「選択したグラフを印刷」を選ぶ
- プリンターを選び、「印刷」を押す
グラフを選んでから印刷を開くと、最初から「選択したグラフを印刷」が選ばれた状態になります。表とグラフを一緒に印刷したいときは「ブック全体を印刷」などに切り替えます。
Microsoftのヘルプには、印刷のときの注意がいくつか書かれています。グラフは印刷の前に拡大縮小できないので、大きさを変えたいときはシート上でグラフの枠そのものを動かしたり広げたりします。用紙の向きや余白は「ページレイアウト」タブの「ページ設定」から変えます。横に長いグラフなら、用紙を「横」にするだけで読みやすさが大きく変わります。
白黒のプリンターで印刷する場合は、色の違いで系列を見分けられなくなります。「ページ設定」の画面の「グラフ」タブで「白黒で印刷」にチェックを付け、印刷プレビューで確かめると、どこが見分けにくいかが事前に分かります。色だけに頼らず、線の種類を実線と点線に分ける、棒に系列名のデータラベルを付けるといった工夫をしておくと、白黒でも、色の見分けが苦手な人にも伝わります。
グラフのテンプレートを作っておく
毎月同じ形の報告を出す人は、整えたグラフをテンプレートとして保存しておくと、作業が大きく減ります。
- 整えたグラフを右クリックする
- 「テンプレートとして保存」を選ぶ
- 名前を付けて「保存」を押す
保存したテンプレートは、「グラフの挿入」や「グラフの種類の変更」の画面の「すべてのグラフ」タブにある「テンプレート」フォルダーから選べます。Microsoftのヘルプによると、このテンプレートはPowerPointやWordでグラフを作るときにも選べます。テンプレートには保存したときの色も残るため、別の資料の色合いに合わせたいときは、グラフ領域を右クリックして「スタイルに一致するようにリセット」を選ぶと、その資料のテーマの色に戻ります。
場面別のグラフの組み立て例
ここまでの内容を、仕事でよくある3つの場面に当てはめてみます。どの場面でも、最初に「推移」「比較」「構成」「関係」のどれを見せたいかを決めることから始めます。
月次の売上報告
見せたいのは推移です。12か月の売上を折れ線で示し、前年の同じ月を薄いグレーの線で重ねると、伸びたのか落ちたのかが一目で分かります。前年比の割合も見せたいなら、売上を縦棒、前年比を折れ線にした複合グラフにして、割合を第2軸に回します。タイトルには「7月以降、前年を上回って推移」のように結論を一文で書き、データラベルは直近の月だけに付けます。
採用の進み具合の報告
見せたいのは、応募から内定までの人数の減り方です。応募、書類選考の通過、一次面接、最終面接、内定の5段階の人数をじょうごグラフにすると、どの段階で多くの人が離れているかが分かります。応募経路ごとに比べたいときは、経路を項目にした横棒グラフを2つ並べ、1つは応募数、もう1つは内定数にします。1つのグラフに詰め込むより、2つに分けたほうが伝わります。
アンケートの集計
「満足」「やや満足」「普通」「やや不満」「不満」のような5段階の回答は、構成を見せる場面です。設問が1つなら円グラフでも足りますが、設問が複数ある、または部署ごとに比べたいなら、100%積み上げ横棒にします。各行の合計が100%にそろうので、設問ごと、部署ごとの割合の違いを上下に並べて比べられます。色は「満足」側を濃い青、「不満」側を濃い赤のように、両端ほど濃くすると、良い評価と悪い評価の偏りが一目で分かります。
どの場面でも、作り終えたら一度だけ、表を見たことのない人の立場でグラフを眺め、「タイトルを読んで、グラフを見て、5秒で結論が分かるか」を確かめます。分からなければ、要素を足すのではなく削る方向で直します。
グラフを作る力が仕事の評価につながる理由
在宅ワークとフリーランスの仲介を長く運営してきた立場から見ると、継続して依頼を受ける人ほど、報告のときに数字を「見せる」工夫をしています。採用代行や営業の支援、マーケティングの運用のように、成果を数字で報告する仕事では、表だけを送るよりも、1枚のグラフに一言の結論を添えたほうが、依頼主の判断が早くなります。依頼主の手間が減ることは、そのまま「次もこの人に」という評価につながります。
中間の手数料が乗らない直接の取引では、こうした報告の質が単価の交渉にも影響します。グラフの作り方そのものは小さな技術ですが、「何を見せたいかを先に決め、要らないものを削る」という考え方は、どの職種の報告にも使えます。
グラフや図を使って情報を伝える仕事にはいくつかの道があります。マーケティングやデータ分析の分野は、数字をグラフで見せる場面が特に多い仕事です。内容は「AI・マーケティング・セキュリティのお仕事」で紹介しています。資料の見た目まで整える仕事に広げたい人は、「デザイナーの年収・単価相場」で相場を確かめられます。データを読み解いて事業の課題を示す力を体系的に身に付けたいなら、経営の診断と助言の資格である「中小企業診断士」も選択肢になります。在宅で働く環境を整える制度は「テレワーク 助成金 2026」で確かめられます。
まずは手元の表を1つ選び、「推移」「比較」「構成」「関係」のどれを見せたいかを一言で決めてから、おすすめグラフを開いてみてください。
よくある質問
Q. エクセルでグラフの種類を後から変えることはできますか?
できます。作ったグラフを右クリックして「グラフの種類の変更」を選ぶと、縦棒から折れ線、円グラフから横棒などへ切り替えられます。データの範囲や入力した内容はそのまま残るので、作り直す必要はありません。見た目を比べながら、伝えたいことに一番合う種類を選び直してください。
Q. 円グラフと棒グラフはどう使い分ければよいですか?
全体のうちの割合を1つだけ見せたいなら円グラフ、項目どうしの大小や時間による変化を見せたいなら棒グラフが向いています。Microsoftのヘルプでは、円グラフは系列が1つで、負の値が無く、項目が7つ以下のときに使うよう勧めています。項目が多い場合や複数の時期を比べる場合は、100%積み上げ縦棒が読み取りやすくなります。
Q. 単位の違う2つの数字を1つのグラフにまとめられますか?
複合グラフを使えばまとめられます。グラフを右クリックして「グラフの種類の変更」から「組み合わせ」を選び、片方の系列を折れ線にして「第2軸」にチェックを付けます。左右の縦軸に別々の目盛が付くので、金額と割合のように単位が違う数字も重ねて見せられます。左右の軸の単位は必ず書き添えてください。
Q. 表に行を追加したのにグラフに反映されません。どうすればよいですか?
グラフを右クリックして「データの選択」を開き、範囲を指定し直すと反映されます。毎月データを追加していく表なら、表の中のセルを選んで「挿入」タブの「テーブル」でテーブルに変えておくと、下に行を追加したときにグラフの範囲も自動で広がり、毎回指定し直す手間がなくなります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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