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受験の勉強計画|逆算して1年の予定を立てる方法

@SOHO編集部
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受験の勉強計画|逆算して1年の予定を立てる方法

この記事のポイント

  • ✓入試日から逆算して立てる手順を説明します
  • ✓共通テストの日程の確かめ方
  • ✓1年・1か月・1週間・1日の計画の作り方

受験の勉強計画を立てようとして、何から決めればよいのか分からない、立てた計画が1週間で崩れてしまう、という人は少なくありません。結論から言うと、受験の計画は「入試日から逆算して、大きな区切りから小さな区切りへ順に決める」と崩れにくくなります。まず試験の日程と志望校で必要な科目を確かめ、1年を3つか4つの時期に分け、そこから1か月、1週間、1日の予定へと落としていきます。この記事では、日程の確かめ方、逆算の手順、期間ごとの計画の立て方、科目ごとの時間配分、残り3か月からの組み直し、計画倒れを防ぐコツを、表の例を使って順に説明します。計画を家族や塾の先生と共有する方法として、Pinatecaのようなボードで予定を共有できる道具の使い方にも後半で触れます。

受験の計画は入試日からの逆算で立てる

受験の計画を立てるとき、多くの人は「今日から何をやるか」を先に考えます。参考書を買い、1日何ページ進めるかを決め、とにかく始める、という進め方です。やる気のあるうちは進みますが、この方法には弱点があります。今のペースで入試日までに間に合うのかが分からないことです。

逆算で計画を立てると、この弱点がなくなります。入試日を終点に決め、そこまでに何をどこまで仕上げる必要があるかを書き出し、残りの期間で割り振ります。すると、今日やるべき量が「入試日に間に合わせるために必要な量」として決まります。

逆算の計画には、もう1つ良い点があります。遅れに早く気づけることです。1か月ごとの目標が決まっていれば、月末に目標と実際の差を見て、翌月の計画を組み直せます。計画は崩れるものだという前提に立ち、崩れたときにすぐ直せる形にしておくことが、逆算の計画の本当の役割です。

逆算の計画は、大きな区切りから小さな区切りへ、次の順に決めていきます。

  1. 入試日と、そこまでに仕上げる中身を決める
  2. 1年を3つか4つの時期に分け、時期ごとの目標を決める
  3. 1か月ごとの目標を決める
  4. 1週間ごとの予定を決める
  5. 1日の予定を決める

いきなり1日の予定から決めると、目の前の作業に追われて全体が見えなくなります。必ず大きな区切りから決めてください。

まず受験の日程を確かめる

逆算の終点になる入試日は、毎年少しずつ変わります。日程は必ず公式の発表で確かめてください。大学入試の場合、確かめる先は大学入試センターと、志望する大学の募集要項です。

大学入試センターの発表によると、令和9年度(2027年1月に実施)の大学入学共通テストの本試験は2027年1月16日と17日、追試験は1月23日と24日です。その次の令和10年度の本試験は2028年1月15日と16日と発表されています。日程は大学入試センターの試験情報のページで確かめられます。

令和9年度の共通テストは、出願の受付が2026年10月2日に締め切られています。出願を済ませた人は、受験票の取得と印刷が12月4日から始まる予定です。来年度以降に受ける人は、出願の時期が入試の前の年の秋にあることを、計画の早い段階で書き込んでおくと安心です。

大学ごとの個別の試験は、文部科学省が毎年決める大学入学者選抜実施要項で、時期の枠が示されています。令和9年度の要項では、一般選抜の個別試験は2027年2月1日から3月25日までの間に行い、合格者の発表は3月31日までとされています。総合型選抜は出願の受付が2026年9月1日以降、学校推薦型選抜は11月1日以降です。実際の試験日と出願期間は大学ごとに違うので、志望校の募集要項で確かめます。

要項の中身は文部科学省の入学者選抜実施要項のページで公開されています。大学入試以外の試験、たとえば高校入試や資格試験でも考え方は同じです。主催する団体の公式の発表で、試験日、出願期間、結果の発表日の3つを最初に確かめてください。

計画を立てる前に決める3つのこと

日程が分かったら、計画を立てる前に3つのことを決めます。これが決まっていないと、何をどれだけやればよいかが決まりません。

志望校と受け方

第一志望の学校だけでなく、併願する学校と、それぞれの受け方を決めます。共通テストを使う方式なのか、個別試験だけの方式なのか、総合型選抜や学校推薦型選抜を使うのかで、準備の中身と時期が大きく変わります。志望校がまだ決まっていない場合も、仮に決めておくことが大切です。仮でも決めておけば計画が立てられ、あとで変えるときも、どこを直せばよいかが分かります。

必要な科目と配点

志望校の方式ごとに、受験に必要な科目と配点を表にします。配点の大きい科目ほど、得点を上げたときの効き目が大きくなります。同じ1時間の勉強でも、配点が2倍の科目に使えば、合計点への影響は2倍になる計算です。

今の実力と目標の差

模試の結果や過去問を解いた結果から、科目ごとの今の得点と、志望校で必要な得点の差を書き出します。差の大きい科目と小さい科目が分かれば、時間をどこに多く割り当てるかを決められます。過去問をまだ解いたことがない人は、早いうちに1年分だけでも解いてみると、差の大きさがつかめます。

この3つは、紙1枚の表に整理しておくと便利です。

科目 必要な方式 配点 今の得点の目安 目標の得点 差
英語 共通テスト、個別試験 200 120 160 40
数学 共通テスト、個別試験 200 100 150 50
国語 共通テスト 200 130 150 20

表の数字は例です。自分の志望校の配点と、自分の得点で作ってください。

逆算で計画を立てる5つのステップ

表ができたら、いよいよ逆算の計画を立てます。次の5つのステップで進めます。

ステップ1:入試日までに仕上げる中身を書き出す

科目ごとに、入試日までに終えておく必要のあるものを書き出します。教科書の範囲の学習、基礎の問題集、応用の問題集、過去問の演習、といった中身です。使う参考書や問題集が決まっているなら、冊数とページ数まで書いておくと、後で量を割り振りやすくなります。

ステップ2:1年を時期に分ける

入試日までの期間を、基礎を固める時期、応用に取り組む時期、過去問で実戦に慣れる時期、直前の仕上げの時期、のように3つか4つに分けます。時期の区切りは、学校の学期や模試の日程に合わせると、振り返りの機会と重なって管理しやすくなります。

ステップ3:時期ごとの目標を決める

それぞれの時期の終わりに、どこまで終わっていればよいかを決めます。「夏休みの終わりまでに英語の文法の問題集を2周する」「11月の模試で数学の得点を120点にする」のように、終わったかどうかが分かる形で書きます。

ステップ4:使える時間を数える

時期ごとに、勉強に使える時間を数えます。学校のある日と休みの日で、1日に使える時間は違います。部活動や学校の行事、模試の日も差し引きます。この時間の合計が、時期ごとに使える勉強時間の上限です。

ステップ5:中身を時間に割り振る

ステップ1で書き出した中身を、ステップ4で数えた時間に割り振ります。時間が足りないと分かったら、この段階で調整します。問題集の数を減らす、優先度の低い範囲を後回しにする、使える時間を見直す、のどれかで合わせます。時間が足りないまま計画を始めると、必ずどこかで崩れます。最初から無理のない量にしておくことが大切です。

1年の計画の例

ここでは、入試の約1年前から計画を立てる場合の例を示します。高校2年生の秋に計画を立て、高校3年生の1月の共通テストと2月の個別試験に向かう流れです。

時期 主な目標 中身の例
高2の11月から3月 基礎の穴を埋める 苦手な範囲の教科書の復習、基礎の問題集
高3の4月から8月 基礎を固めきる 全範囲の基礎の問題集を2周、夏休みに苦手科目を集中
高3の9月から11月 応用と過去問に入る 応用の問題集、志望校の過去問を解き始める
高3の12月から1月 共通テストに合わせて仕上げる 共通テストの形式の問題を時間を計って解く
高3の1月から2月 個別試験に合わせて仕上げる 志望校の過去問を繰り返し、弱点を詰める

基礎を固める時期をしっかり取ることが、この例の特徴です。応用の問題に早く取り組みたくなる気持ちは分かりますが、基礎に穴があると、応用の問題で何度も同じところでつまずきます。夏休みの終わりまでに基礎を固めきると、秋からの伸び方が変わります。

志望校の決め方と早い時期の過ごし方について、予備校の解説には次のような記述があります。

1・2年生の夏休みは、基礎力をつけることに使いましょう。とはいえ、実際には部活動や学校の課題で手一杯になり、一日平均2~3時間しか勉強できない人も多いようです。まだ志望校が決まっていなければ、この時期の夏休みにオープンキャンパスに行ったり、いろいろな大学を調べたりして、志望校のイメージを絞り込んでおくといいでしょう。 出典: www2.sundai.ac.jp

1日に使える時間が限られている時期ほど、何に時間を使うかの優先順位が大切になります。部活動を続けている人は、引退までの時期と引退後の時期で、使える時間が大きく変わります。その変わり目を計画に書き込んでおくと、引退した直後から迷わずに勉強の量を伸ばせます。

1か月の計画の立て方

1年の計画で時期ごとの目標が決まったら、それを1か月ごとの目標に分けます。1か月の計画は、月の初めに立て、月の終わりに振り返る、という流れで回します。

1か月の計画で決めるのは、次の3つです。

  • その月に終える中身:問題集の何ページから何ページまで、どの範囲の復習を終えるか
  • その月の大きな予定:模試、学校の定期試験、行事など、勉強時間が減る日
  • 月末の確かめ方:小テストや模試、問題集の解き直しで、身についたかを確かめる方法

1か月の計画を立てるときは、予定の量を、使える時間の8割程度に抑えておくのがこつです。体調を崩す日や、思ったより時間のかかる範囲が必ず出てくるからです。残りの2割は、遅れを取り戻すための予備の時間にします。予備の時間を使わずに済んだ月は、先の範囲に進むか、苦手な範囲の復習に回します。

月末の振り返りでは、終えた量と予定の量を比べ、差の理由を書き出します。理由が「予定の量が多すぎた」なら翌月の量を減らし、「勉強を始めるまでに時間がかかった」なら1日の予定の組み方を見直します。理由まで書き出すことで、同じ遅れを繰り返さなくなります。

1週間の計画の立て方

1週間の計画は、1か月の目標を7日に割り振ったものです。週の初めに立て、週の終わりに振り返ります。

1週間の計画で大切なのは、7日すべてに同じ量を割り振らないことです。1週間のうち1日か2日は、予定を入れない予備の日にしておきます。平日に終わらなかった分を予備の日に回せば、翌週に遅れを持ち越さずに済みます。予備の日に遅れがなければ、その週の復習に使います。

1週間の予定は、曜日と時間帯で区切った表に書くと分かりやすくなります。学校の時間割と同じ考え方です。

曜日 学校の後(19時から21時) 夜(21時から22時)
月 数学の問題集 英単語
火 英語の長文 古文単語
水 数学の問題集 英単語
木 国語の現代文 古文単語
金 英語の長文 英単語
土 1週間の復習、模試の解き直し 予備
日 予備の日(遅れの取り戻し) 翌週の計画

暗記の科目は毎日少しずつ、問題演習の科目はまとまった時間で、と分けると、限られた時間でも効率よく進みます。日曜日の夜に翌週の計画を立てる時間をとっておくと、週の初めに迷わずに始められます。

1日の計画の立て方

1日の計画は、その日に何をどの順番でやるかを決めるものです。前の日の夜か、その日の朝に決めます。

1日の計画では、やることを時間で区切るのが基本です。「数学を勉強する」ではなく、「19時から20時まで、数学の問題集の35ページから40ページを解く」のように、時間と中身をセットで決めます。中身だけを決めると、1つの問題に時間を使いすぎて、ほかの科目に手が回らなくなることがあります。

1日の勉強時間を、最初から長く決めすぎないことも大切です。受験の情報サイトの解説にも、次のような指摘があります。

よく大学受験の勉強計画を立てる時に「1日12時間勉強する」といった目標を掲げる人がいますが、勉強し始めは実際にはそんなに勉強できるものではないですよね。 出典: 逆転合格.com

最初は今の自分が実際に続けられる時間から始め、1か月ごとに少しずつ伸ばしていくほうが、結果として長く続きます。1日の予定を守れた日が続くと、計画そのものへの信頼が生まれ、勉強を始めるまでの迷いが減ります。

集中が続く時間には個人差があります。45分から60分ごとに短い休憩をはさむ人が多いようですが、自分に合う長さを試しながら決めてください。休憩の時間も計画に書き込んでおくと、休みすぎを防げます。

科目ごとの時間配分の考え方

科目ごとにどれだけ時間を割り当てるかは、受験の計画の中でも迷いやすい点です。時間配分は、次の3つを掛け合わせて考えると決めやすくなります。

1つ目は、配点です。配点の大きい科目は、得点を上げたときの効き目が大きいので、多めに時間を割り当てます。

2つ目は、今の得点と目標の差です。差の大きい科目ほど、伸ばす余地があります。ただし、差が大きすぎる科目は、伸びるまでに時間がかかることも頭に入れておきます。

3つ目は、伸びやすさです。暗記で得点が上がりやすい科目と、考え方が身につくまで時間のかかる科目があります。英語や数学のように積み重ねが必要な科目は、早い時期から時間を割り当てておかないと、直前になってから伸ばすのが難しくなります。

この3つを踏まえると、多くの場合、積み重ねが必要で配点の大きい科目に早い時期から多めの時間を使い、暗記の比重が大きい科目は秋以降に時間を割り当てていく、という配分になります。もちろん、志望校の配点と自分の得意不得意によって、最適な配分は変わります。

時間配分は、一度決めたら変えないものではありません。模試の結果が出るたびに、科目ごとの差を見直し、配分を組み直します。得意な科目に時間を使いすぎていないか、苦手な科目から逃げていないかを、数字で確かめることが大切です。

残り3か月からの計画の立て直し

この記事を読んでいるのが、入試まで3か月ほどの時期だという人もいるでしょう。2026年10月の時点で、2027年1月の共通テストまでは3か月を切っています。この時期からの計画は、1年前からの計画とは考え方が違います。

残り3か月の計画では、新しいことを広げるより、得点につながる範囲に絞ることを優先します。

  1. 志望校の過去問を1年分解き、今の得点と合格に必要な得点の差を確かめる
  2. 差を埋めるのに効き目の大きい範囲を、科目ごとに3つ程度に絞る
  3. 共通テストの形式の問題を、本番と同じ時間で解く練習を週に1回以上入れる
  4. 新しい参考書には手を出さず、これまで使ってきたものの解き直しを中心にする
  5. 試験の前の週は、量を減らして体調を整えることを優先する

残りの期間が短いと、焦って勉強時間を一気に伸ばしたくなります。しかし、睡眠を削って勉強時間を確保すると、日中の集中が落ち、かえって効率が下がることがあります。直前の時期ほど、規則正しい生活を保つことを計画に組み込んでください。

勉強する場所と時間帯も計画に入れる

計画が続くかどうかは、何をやるかだけでなく、どこでいつやるかにも左右されます。同じ1時間でも、集中しやすい場所と時間帯に勉強すれば、進む量が変わります。

場所は、自宅、学校の自習室、図書館、塾の自習室などから、自分が集中できるところを選びます。自宅で集中しにくい人は、「平日の放課後は学校の自習室で2時間」のように、場所と時間をセットで決めておくと、迷わずに始められます。スマートフォンが気になる人は、勉強する場所に持ち込まない、通知を切る、といった決めごとも計画の一部にしておきましょう。

時間帯は、科目の性質に合わせて選びます。頭がすっきりしている朝や学校から帰った直後は、考える力が必要な数学や英語の長文に向いています。疲れが出てくる夜は、単語や用語の暗記、その日の復習に充てると、無理なく続けられます。共通テストは朝から始まるので、直前の1か月は、本番と同じ時間帯に問題を解く練習を入れておくと、当日の頭の働き方に体を慣らせます。

計画倒れを防ぐコツ

計画を立てても、続かなければ意味がありません。計画倒れになる人には、いくつか共通する理由があります。

予定の量が多すぎる

最もよくある理由です。やる気のあるときに立てた計画は、どうしても量が多くなります。1か月の計画の節で説明したように、予定は使える時間の8割程度に抑え、予備の時間を必ず確保してください。

計画を立てることが目的になる

色分けした予定表を何時間もかけて作り、作り終えたところで気が済んでしまう、という人もいます。計画は勉強を進めるための道具です。立てるのに時間をかけすぎず、10分から15分で立てられる形にしておきましょう。

遅れたときに計画を捨ててしまう

1日予定どおりに進まなかっただけで、計画全体を投げ出してしまうのはもったいないことです。遅れは予備の日で取り戻せばよく、取り戻せなければ翌週の計画を組み直せばよいのです。計画は崩れたら直すもの、と最初から考えておくと、続けやすくなります。

終わったかどうかが分からない

「英語を頑張る」のような目標では、終わったかどうかが分かりません。「問題集の20ページを解き、間違えた問題に印を付ける」のように、終わりがはっきりした書き方にします。終わった項目に線を引いて消していくと、進んでいる実感も得られます。

模試を計画の確かめに使う

模試は、計画が順調に進んでいるかを確かめる大切な機会です。模試の日程は、1年の計画を立てる段階で書き込んでおき、時期の区切りと重ねておくと、振り返りに使いやすくなります。

模試の結果を見るときは、総合の判定だけでなく、科目ごと、範囲ごとの得点を見ます。どの範囲で点を落としたかが分かれば、翌月の計画で何を優先すればよいかが決まります。判定が思わしくなくても、それだけで志望校を変える必要はありません。判定は受けた時点の実力を示すもので、そこから先の伸び方までは示していないからです。

模試は受けすぎにも注意が必要です。毎週のように模試を受けると、解き直しの時間がとれず、受けっぱなしになってしまいます。1か月に1回から2回を目安に、解き直しまでを1つの予定として計画に組み込むほうが、結果として得点につながります。どの模試を受けるかは、志望校の方式に近い形式のものを選ぶと、時間配分の練習にもなります。

模試を受けたら、1週間以内に解き直すことを計画に入れておきます。間違えた問題を、解説を見ずにもう一度解けるようになるまで繰り返すと、模試が実力を伸ばす機会にもなります。

立場ごとに変わる計画の立て方

同じ受験でも、今の学年や立場によって、使える時間と計画の重点は大きく違います。代表的な3つの立場で、計画の立て方の違いを見ておきます。

高校1年生と2年生

入試まで時間がある時期は、受験のための特別な勉強より、学校の授業の内容を確実に身につけることが計画の中心になります。定期試験を区切りにし、試験のたびに苦手な範囲を洗い出して、次の試験までに埋める、という小さな逆算を繰り返します。この時期に英語と数学の基礎の穴を残さないことが、高校3年生になってからの伸び方を大きく左右します。志望校がまだ決まらない人は、オープンキャンパスや大学の資料を調べる予定も計画に入れておきましょう。

浪人している人

浪人している人は、学校の授業がない分、1日に使える時間が長くなります。その反面、自分で時間を区切らないと、1日がだらだらと過ぎてしまいがちです。起きる時刻、勉強を始める時刻、終える時刻を決め、平日は学校に通っていたときと同じ時間割で動く、という決め方が向いています。前の年の入試で点を落とした科目と範囲が分かっているはずなので、最初の1か月でその原因を書き出し、1年の計画の重点に据えてください。

社会人として再び受験する人

社会人が大学や大学院を受け直す場合は、仕事と勉強の両立が前提になります。平日の勉強時間は短く見積もり、休日にまとまった時間を確保する計画にします。出願書類に志望理由書や研究計画書が求められる試験も多いので、勉強の予定とは別に、書類を書く期間を1か月から2か月ほど計画に入れておくと安心です。職場に受験を伝えるかどうか、試験の日に休みを取れるかも、早めに確かめておきたい点です。

出願と手続きの予定も計画に入れる

受験の計画というと勉強の予定だけを考えがちですが、出願や手続きの予定も同じ表に入れておく必要があります。出願の期限を過ぎてしまえば、どれだけ勉強していても受験できません。

書き込んでおきたい主な予定は次のとおりです。

  • 共通テストの出願期間と、受験票の取得の開始日
  • 志望校ごとの出願期間、受験料の支払い期限、書類の郵送の締め切り
  • 調査書など、学校に発行を頼む書類の申し込みの期限
  • 試験の当日の会場と、前泊が必要なら宿の予約の期限
  • 合格の発表日と、入学の手続きの締め切り

特に併願する学校が多い場合は、出願の期間と手続きの締め切りが重なりやすくなります。第一志望の発表より前に、併願校の入学金の支払い期限が来ることもあります。どの学校の手続きをいつまでに済ませるかを、早い段階で家族と話し合っておくと、直前に慌てずに済みます。

学校に頼む書類は、発行までに数日から1週間ほどかかることがあります。出願の期限から逆算し、書類の申し込みの日も計画に書き込んでおきましょう。

計画を家族や先生と共有する

受験の計画は、自分1人で抱え込むより、家族や塾の先生と共有したほうが続きやすくなります。進み具合を誰かが見てくれていると、遅れたときに早く相談でき、家族も模試や出願の日程を把握できるので、生活の予定を合わせやすくなります。

共有の方法は、紙の予定表を冷蔵庫に貼る、表計算のシートを家族と共有する、といった手軽なもので十分です。勉強の予定は本人が書き、家族は出願や手続きの予定を書く、と分担を決めておくと、書き漏れがなくなります。

共有する相手が多くなったり、出願や手続きの作業が多くなったりしたときは、予定を1件ずつカードにして、担当と期限を付けて共有できる道具を使う方法もあります。候補の1つがPinatecaです。公式サイトによると、カンバン、ガント、カレンダー、リストに加えて、曜日と時限で週の枠を埋める時間割ボードなど8種類のボードが無料プランから使えます。たとえば時間割ボードで1週間の勉強の予定を、カレンダーボードで模試と出願の日程を、カンバンボードで「出願書類の準備」「受験料の支払い」のような手続きの進み具合を管理し、家族と共有する、という使い方ができます。カードにはコメントを付けられるので、塾の先生への質問を残しておくこともできます。5人までなら期限なしで無料で、ボードは10個まで作れます。6人目、または11個目のボードからはスタンダードプランで、料金は1人あたり月額500円(年払いなら1人あたり月額400円、税抜)です。Pinatecaは勉強の中身を教えてくれる道具ではなく、予定と進み具合を共有するための道具です。Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

社会人の資格試験にも使える逆算の考え方

ここまで大学入試を例に説明してきましたが、逆算の計画の考え方は、社会人の資格試験にもそのまま使えます。むしろ、仕事をしながら勉強する社会人にとっては、使える時間が限られている分、逆算の計画が欠かせません。

社会人の場合、平日に使える時間は朝の出勤前や通勤の時間、夜の1時間程度という人が多いでしょう。そのため、1週間の計画では、平日は暗記や短い問題演習、休日はまとまった時間を使う演習、と分けるのが現実的です。仕事の繁忙期を先に書き込み、その時期は勉強の量を減らす前提で計画を立てると、崩れにくくなります。

経営の知識を幅広く問う国家資格の中小企業診断士は、1次試験と2次試験があり、科目も多いため、逆算の計画が特に役立つ試験です。試験の内容と取得後の働き方は資格ガイドで紹介されています。医療機関の受付や会計の知識を問う医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)のように、比較的短い期間で準備できる資格もあります。どちらの場合も、試験日、出願期間、結果の発表日を主催者の公式の発表で確かめ、そこから逆算して計画を立ててください。

運営者として見てきた受験と学びの支援の傾向

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者の立場から見ると、受験の計画づくりを手伝う仕事は、在宅でも続けやすい分野の1つです。オンラインの家庭教師や学習の進み具合を見守る仕事では、教える力と同じくらい、生徒と一緒に計画を立て、遅れたときに組み直す力が求められます。長く続く人ほど、生徒が自分で計画を直せるように手助けすることに時間を使っている、という印象があります。

仲介の手数料が乗らない直接のやり取りでは、依頼する家庭は同じ予算で多くの時間を頼め、教える側は手取りが厚くなります。こうした仕事の内容は家庭教師・受験・資格サポートのお仕事で、オンラインで教える仕事や資格の学習を支える仕事の種類が紹介されています。

受験の計画は、入試日から逆算し、大きな区切りから小さな区切りへ順に決め、崩れたら直す。この3つを守れば、誰でも続けられる計画になります。まずは志望校の試験日と必要な科目を確かめ、紙1枚の表を作るところから始めてみてください。

よくある質問

Q. 受験の計画はいつから立てればよいですか?

早いほど選べる手が多くなるので、入試の約1年前には立てておくのがおすすめです。1年前なら、基礎を固める時期を十分にとれます。ただし、入試まで3か月を切ってからでも計画を立てる意味はあります。その場合は新しいことを広げず、過去問で今の得点と必要な得点の差を確かめ、差を埋める範囲に絞った計画にしてください。

Q. 1日に何時間勉強すればよいですか?

決まった正解はありません。大切なのは、今の自分が実際に続けられる時間から始め、1か月ごとに少しずつ伸ばしていくことです。最初から長い時間を決めると、続かずに計画そのものを投げ出しやすくなります。時間よりも、「何ページから何ページまで解く」のように、その時間で終える中身を決めることを優先してください。

Q. 計画どおりに進まないときはどうすればよいですか?

1日や2日の遅れは、1週間の中に設けた予備の日で取り戻します。それでも取り戻せないときは、翌週か翌月の計画を組み直します。遅れの理由が予定の量の多さにあるなら量を減らし、勉強を始めるまでの時間にあるなら1日の予定の組み方を見直してください。計画は崩れたら直すもの、と考えておくと続けやすくなります。

Q. 志望校が決まっていなくても計画は立てられますか?

立てられます。仮の志望校を決め、その学校で必要な科目と配点をもとに計画を立ててください。仮でも決めておけば、何をどれだけやればよいかが決まり、勉強を始められます。志望校を変えることになったときも、必要な科目と配点の違うところだけを直せばよいので、計画を一から作り直す必要はありません。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年1月1日最終更新:2026年10月25日
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