ドラッグストアのパートという働き方|勤務時間の組み方と、任される範囲


この記事のポイント
- ✓ドラッグストアのパートの実態を
- ✓店舗の業態ごとの違いから整理しました
- ✓登録販売者資格で変わる時給と任される範囲
ドラッグストアのパートを検討している方の多くは、「家の近くにあって通いやすい」「シフトの融通が利きそう」という理由で候補に挙げていると思います。結論から言うと、その認識はおおむね正しいです。営業時間が長いぶんシフトの組み方の幅は広く、扶養内で働きたい人にも、フルタイムに近い形で働きたい人にも対応できます。
ただし、ひとつ大事な前提があります。ドラッグストアは店舗の業態によって仕事の中身がまったく違います。同じ「ドラッグストアのパート」という求人でも、調剤を併設した店と、食品を大量に扱う郊外型の店と、駅前の小型店では、任される範囲も体力の使い方も別物です。この記事では、その店の中で1日がどう動いているのか、どこを見れば自分に合う店かが判断できるのかを整理します。
ドラッグストアは業態によって別の職場になる
まず、応募先の店がどのタイプかを見分けるところから始めます。ここを押さえておくと、求人票の読み方が変わります。
1つ目は調剤併設型です。店内に薬局を持っていて、薬剤師が常駐しています。処方箋を持った患者さんが来店し、待ち時間に店内を回ります。パートの募集でも「調剤事務」という別枠があることが多く、レセプト入力や処方箋の受付を担当します。医薬品の相談が来る頻度が高く、店全体に医療寄りの空気があります。
2つ目は食品強化型です。生鮮こそ置かないものの、飲料、冷凍食品、パン、米、日配品まで揃えていて、実質的にスーパーマーケットに近い。この業態が近年いちばん増えています。パートの仕事は品出しの比重が圧倒的に高くなり、重量物を扱う頻度も上がります。
3つ目は都市型の小型店です。駅前やオフィス街にあり、売場面積が狭い。化粧品、医薬品、日用品が中心で、来店客の回転が速い。レジ対応の時間が長く、品出しは補充中心になります。
4つ目は郊外の大型店です。駐車場が広く、日用品と食品と医薬品をフルラインで揃えています。売場が広いぶん歩く距離が長く、担当が売場単位で分かれます。
5つ目はディスカウント型です。価格訴求が強く、陳列がダイナミックで、在庫の回転が速い。作業量が多い代わりに、接客の比重は低めです。
求人票には業態の説明は書かれていません。店名が分かれば実際に一度買い物に行ってみてください。売場の何割が食品か、レジに何人立っているか、段ボールがどのくらい積まれているかを見れば、その店の仕事の性質はほぼ分かります。この下見を面接前にやるかやらないかで、入ってからの納得度がまったく違います。
ドラッグストアのパートの1日は、こう動いている
9時開店、22時閉店という、標準的な食品強化型の店を想定します。
朝の時間帯に入るパートは8時台から動き始めます。最初の仕事は納品の検品と品出しです。ここがこの仕事の実務の中心と言っていい。段ボールで届いた商品を伝票と照合し、カッターで開けて売場に並べ、空箱を潰して処理します。飲料の2リットル入りケース、米、洗剤、ペットフード、猫砂といった重量物が毎日届きます。ここが、事前のイメージと実物がもっとも食い違うところです。「ドラッグストアだから軽い商品ばかり」と思って入ると、初日に面食らいます。
品出しが一段落すると、前出しに移ります。陳列を手前に揃えて売場をきれいに見せる作業で、これは閉店まで何度も繰り返します。あわせて値札の差し替え、期限切れ間近の商品のチェック、欠品の確認を行います。
開店後はレジ対応が入ります。ドラッグストアのレジは、実はスーパーより処理が複雑です。ポイントカード、アプリのクーポン、各種の電子マネーとコード決済、たばこ、酒類の年齢確認、医薬品の販売時の確認が重なります。特に医薬品は、第1類医薬品なら薬剤師、第2類・第3類なら薬剤師または登録販売者でないと販売できません。無資格のパートがレジに立っているとき、第2類の商品が来たら資格者を呼ぶ必要があります。この呼び出しが1日に何度も発生します。
昼の時間帯は、発注、売価変更、季節商品の売場づくりが入ります。発注を任されるかどうかは店によって差があり、社員だけが行う店もあれば、経験を積んだパートが売場単位で担当する店もあります。任されると責任は増えますが、時給に反映されることも多い。
夕方から夜にかけては、仕事の中身が変わります。仕事帰りの客層が増えるためレジが混み、品出しは補充中心になります。21時以降は客足が落ち着き、清掃、在庫整理、翌日の準備へと移ります。閉店作業はレジ締め、金庫への売上格納、戸締まりで、これは責任者か訓練を受けたパートが担当します。
つまり、同じ店でも入る時間帯によって仕事の性質が変わります。朝は肉体労働、日中は接客と管理業務、夜はレジと片付けです。自分がどの時間帯に入るかで、向き不向きが分かれます。応募前に「何時から何時の枠を募集していますか」と確認し、その時間の店を見に行くのが確実です。
登録販売者の資格が、任される範囲と時給を変える
ドラッグストアのパートを語るうえで外せないのが、登録販売者という資格です。
登録販売者は、一般用医薬品のうち第2類医薬品と第3類医薬品を販売できる公的資格です。市販薬の9割以上がこの区分に入るので、実務上はほとんどの市販薬を扱えることになります。第1類医薬品だけは薬剤師でなければ販売できません。
重要なのは、受験に学歴や実務経験の要件がないことです。誰でも受験でき、都道府県ごとに年1回実施されます。合格率は都道府県によって幅がありますが、おおむね40%から50%前後で推移しています。独学でも十分に狙える難易度です。
ただし、合格すればすぐ一人で売場に立てるわけではありません。過去5年のうち通算2年以上(月80時間以上の勤務が24ヶ月以上、または通算1,920時間以上)の実務経験を満たすまでは「研修中の登録販売者」という扱いで、名札にもそう表示され、単独で医薬品売場を管理することはできません。この期間は正規の資格者の管理下で働きます。実務経験は勤務先が発行する業務従事証明書で証明します。※転職する場合、前の勤務先から証明書を受け取っておかないと経験が通算できなくなるため、退職時に必ず取得してください。
待遇面での差は明確に出ます。求人ではこういう書かれ方をします。
ドラッグストア勤務の登録販売者を募集しています。主な業務内容は、レジ、市販医薬品・食料品・化粧品・日用雑貨の販売、品出し、商品陳列です。登録販売者資格をお持ちで、高校卒業以上の方が応募要件となります。ブランクのある方や経験者の方を歓迎します。時給は1,033円からで、登録販売者手当がプラスされます。昇給制度や交通費規定支給もあります。勤務時間は9:00~21:00の間で、1日5時間、週2日から相談可能です。休憩時間は法定通りです。休日は応相談で、有給休暇もあります。... 出典: 求人ボックス
注目すべきは、業務内容が無資格のパートとほぼ同じだという点です。レジ、品出し、陳列。そこに医薬品の販売が加わるだけで、基本給に手当が上乗せされます。登録販売者手当の相場は時給で50円から200円、月額の手当なら5,000円から20,000円程度です。時給100円の差でも、月80時間働けば年間96,000円の違いになります。
正直なところ、ドラッグストアで長く働くつもりなら、資格を取らない選択にあまり合理性はありません。受験要件がなく、独学で狙える難易度で、確実に時給が上がる。これだけ費用対効果の分かりやすい資格は珍しい部類です。多くのチェーンが受験費用の補助や講座の提供を行っているので、入社後に取る前提で応募して問題ありません。
医薬品を扱う立場になると、接客の中身も変わります。「風邪薬はどれがいいですか」と聞かれたときに、症状の経過、服用中の薬、持病、妊娠の有無を確認して選ぶ。そして、これが重要なのですが、市販薬で対応すべきでないと判断したら受診を勧めます。この受診勧奨ができるかどうかが、登録販売者の実力の分かれ目です。
時給の相場と、扶養内で働くときに気をつけること
時給の水準を見ておきます。地域による差が大きい項目です。
平均時給は、1,271円です。(適宜更新) 求人一覧ページでは時給の高い求人に絞って検索したり、時給の高い順に求人を見ることができます。 出典: baitoru.com
横浜市のドラッグストアの平均時給が1,271円という水準です。首都圏の都市部ではこのあたり、地方では最低賃金に近い1,000円台前半からというのが実情です。ここに登録販売者手当、早朝手当、深夜手当が加わります。
深夜手当は見落とされがちですが大きい。22時から翌5時の勤務には法律上25%以上の割増賃金が必要です。24時間営業や深夜1時までの営業をしている店なら、この時間帯に入ることで時給が実質1,500円を超えることもあります。夜型の生活ができる方には有利な選択肢です。
次に、扶養内で働きたい方への注意点です。ここは毎年トラブルが起きるところなので、具体的に書きます。
社会保険の加入要件は、勤務先の企業規模によって変わります。従業員数51人以上の企業では、週の所定労働時間が20時間以上、月額賃金88,000円以上、雇用期間の見込みが2ヶ月超、学生でないという条件をすべて満たすと社会保険の加入対象になります。年収に直すとおよそ106万円です。大手ドラッグストアチェーンはほぼ全社がこの規模に該当します。
一方、それより小さい企業の場合は、年収130万円が配偶者の扶養から外れる基準になります。
問題は、ドラッグストアには繁忙期があることです。年末年始、花粉症の時期、インフルエンザの流行期には人手が足りなくなり、シフトを増やしてほしいと頼まれます。断りづらくて引き受けた結果、12月の時点で想定を超えていた、という話は毎年あります。扶養の範囲で働くつもりなら、面接の段階で「年間の勤務時間の上限を決めたい」と伝えておいてください。採用側もその前提でシフトを組みます。後から言うより、先に言うほうがはるかに調整しやすい。
なお、労働時間が週20時間以上で31日以上の雇用見込みがあれば、雇用保険には加入します。これは扶養とは別の制度で、加入しておくと失業時の給付や育児休業給付の対象になります。加入を避ける理由は特にありません。
求人票のどこを見れば、その店の実態が読めるか
ここからは実践です。求人票を開いたら、この順で確認してください。
最初に営業時間と募集している時間帯です。9時から21時の店で「9時から21時の間で1日5時間から」と書かれていても、実際に人手が足りていないのは特定の時間帯です。「今いちばん入ってほしいのは何時から何時ですか」と面接で聞いてください。ここが自分の希望とずれていると、採用後にシフトで揉めます。
次に週の最低勤務日数です。「週2日から相談可」と書かれていても、実態としては週3日以上を期待していることがあります。土日祝に入れるかどうかの条件も、書かれていないことが多い。ここは必ず確認してください。
3つ目は業務範囲です。「レジ、品出し、商品陳列」と書かれていれば分かりやすいですが、「店舗業務全般」としか書かれていない求人は要注意です。発注、売価変更、レジ締め、クレーム対応まで入るのかどうかを聞いてください。
4つ目は登録販売者の扱いです。資格取得支援があるか、受験費用や講座費用の補助があるか、取得後にいくら手当が付くか。無資格で入る場合でも、この3点は必ず確認しておきます。研修中の登録販売者として働く期間の扱いも聞いておくと安心です。
5つ目は調剤併設かどうかです。併設店なら薬剤師が常駐していて、医薬品の相談を薬剤師に回せます。無資格や研修中の立場にとっては、相談できる相手が店内にいることの安心感は大きい。一方で、調剤事務として採用される場合はレセプト業務が入るため、覚えることが増えます。
6つ目は通勤手段です。郊外型の大型店は駐車場があり車通勤可のことが多いですが、都市型の店は公共交通機関が前提です。閉店作業まで入る枠だと、終電の時間が問題になることがあります。
そして、応募前に必ず一度、その店に客として行ってください。レジの列の長さ、段ボールの積まれ方、店員同士の会話の様子。これで分かることが、求人票の10倍あります。
入って最初の1か月に、パートがつまずきやすい場面
ドラッグストアのパートで最初の1か月につまずく場面は、店が違ってもおおよそ共通しています。あらかじめ知っておくと、「自分だけができていない」と落ち込まずに済みます。
最初の壁は、商品の場所です。ドラッグストアの品揃えは数万点に及ぶことが珍しくなく、お客様から「目薬の小さいのはどこ」「この洗剤の詰め替えはある」と聞かれても、最初は答えられません。売場の棚番号の振り方と、カテゴリーごとの並び順を先に覚えると、個々の商品を覚えるより早く案内できるようになります。品出しに入る時間が長い方ほど、この感覚は早く身につきます。
2つめは、レジの操作の多さです。前の節で書いたとおり、ポイント、クーポン、決済手段の組み合わせが多く、お客様がアプリの画面を出すのに時間がかかると、列が伸びていきます。最初の数回は、トレーナー役の先輩が隣についてくれる店がほとんどです。分からない操作が出てきたら、自分で探そうとせずにすぐ呼ぶのが、結果として列を短くします。レジの締めで現金の過不足が出たときの扱いも、店ごとに決まりがあります。不足分を働く人の給与から一方的に差し引くことは、原則として認められていません。そういう運用をしている店だと感じたら注意が必要です。
3つめは、医薬品の呼び出しです。無資格のパートがレジに入っているとき、第2類医薬品を持ってきたお客様がいれば、登録販売者か薬剤師を呼ばなければなりません。呼び出しの方法は、インカムで呼ぶ店、レジのボタンで知らせる店、売場にいる資格者のところへお客様を案内する店などさまざまです。忙しい時間帯に資格者がほかの接客中で、お客様を待たせてしまう場面は必ず起こります。そのときにかける一言を先輩に教わっておくと、気持ちが楽になります。
4つめは、年齢確認です。酒類やたばこを扱う店では、年齢確認のボタンを押していただく流れになっていますが、明らかに若く見える方には身分証の提示をお願いすることもあります。お願いの仕方で気まずくならないよう、店として決まった言い回しを用意していることが多いので、最初に確認してください。
5つめは、返品と交換の申し出です。医薬品、化粧品、食品は、衛生上の理由で開封後の返品を受けない店がほとんどです。ただし、例外の扱いは店長の判断になることが多く、パートがその場で断り切る必要はありません。「責任者に確認します」と伝えて引き継ぐのが基本の対応です。
この5つは、どれも入って数週間で慣れるものです。つまずいたときに聞ける人がいるかどうかが、続けられるかを大きく左右します。面接で「最初の研修は何日くらいありますか」「一人でレジに立つまでに、誰が教えてくれますか」と聞いておくと、店の教え方の丁寧さが分かります。
調剤事務のパートとして入る場合は、仕事の中身が変わる
調剤併設型の店では、売場のパートとは別に、調剤事務のパートが募集されていることがあります。同じ店舗で働いていても、仕事の流れはかなり違います。
調剤事務のいちばんの仕事は受付です。処方箋を受け取り、保険証やマイナ保険証で資格を確認し、初めての方には問診票を書いていただきます。お薬手帳の有無や、ジェネリック医薬品を希望されるかどうかも、ここで確認します。処方箋の内容をレセプトコンピューターに入力し、薬剤師の調剤と監査を待って、お会計を行います。
待ち時間への対応も、調剤事務の大事な役割です。処方箋が集中する時間帯には待ち時間が長くなり、「あとどれくらいですか」と聞かれることが増えます。調剤の進み具合を薬剤師に確認して目安を伝える、買い物をしてお待ちいただくよう案内するなど、売場と一体になった店ならではの対応ができます。
月初には、調剤報酬の請求業務があります。前月分のレセプトを点検し、毎月10日までに審査支払機関へ提出します。この期間は入力内容の確認作業が増えるため、パートでも月初だけ勤務時間が延びる店があります。扶養の範囲で働く方は、この月初の時間の増え方も計算に入れておいてください。
調剤事務に必須の資格はありませんが、医療保険の仕組みや点数の考え方を知っていると、覚える速さが違います。医療事務の知識を体系的に身につけたい方は、医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)の出題範囲を見ておくと、受付や会計で扱う保険の知識がどこまで求められるのかが分かります。調剤併設店で薬剤師の働き方や報酬の水準に関心を持った方は、薬剤師の年収・単価相場で全体の分布を確かめておくと、店内の役割分担と給与の差がどこから来ているのかが見えてきます。
パートから先に、どんな道が続いているのか
ドラッグストアのパートには、その先が用意されています。ここを知っておくと、最初の店選びの基準が変わります。
いちばん現実的なのが、無資格のパートから登録販売者になる道です。入社して働きながら勉強し、年1回の試験を受ける。合格したら研修中の登録販売者として2年の実務経験を積み、正規の登録販売者になる。この時点で、医薬品売場の管理者として単独で立てるようになります。時給が上がるだけでなく、転職先の選択肢も広がります。調剤薬局、スーパーマーケットの医薬品コーナー、ホームセンター、コンビニエンスストアの一部でも、登録販売者を必要としている店舗があります。
次に、売場を任される道です。化粧品カウンセリングのスタッフ(ビューティーアドバイザー)は、メーカーの研修を受けて肌の相談に応じる専門職です。接客が好きな方には向いていて、指名で来店する客がつくこともあります。健康食品やベビー用品の売場を担当として持ち、発注まで任されるケースもあります。
3つ目が、社員登用です。多くのチェーンがパートから正社員への登用制度を持っています。ただし社員になると転勤が発生する会社が多いので、そこは事前に確認が要ります。「地域限定社員」「エリア社員」といった、転勤のない区分を設けている会社もあります。通勤圏を動かせない事情がある方は、この制度の有無を面接で聞いておいてください。
4つ目は、店を離れる道です。登録販売者として身につけた医薬品の知識と接客経験は、コールセンターの医薬品相談窓口、通信販売の商品説明、メーカーの営業支援といった仕事に転用できます。店頭に立ち続けることだけが選択肢ではありません。
最初の店を選ぶとき、この4つのどれを視野に入れるかで見るべき条件が変わります。資格を取りたいなら支援制度のある会社、売場を持ちたいなら担当制の店、社員を目指すなら登用実績を公開している会社です。求人票の「昇給あり」「正社員登用制度あり」という一文の裏に、こういう道筋があります。
20年市場を見てきた立場からの観察と、働き方の選択肢
20年この市場を見てきた立場から言えば、パートという働き方を長く続けている人ほど、その仕事を「時間を売るだけの仕事」で終わらせていません。ドラッグストアは、その点で恵まれた職場です。登録販売者という国家資格に準じた公的資格が、実務の中で自然に取れる。しかもその資格は、転職しても持ち運べます。
運営者として見てきた限りでは、評価される人は作業が速い人ではありません。「この人に任せると安心だ」と思われる関係を作れる人です。売場で、症状を聞いて適切な商品を選び、必要なときは受診を勧める。その積み重ねで「あの人に聞きたい」と指名されるようになった登録販売者は、店にとって代えがきかない存在になります。それが時給や責任範囲に反映されていきます。
もう1つ、店頭の仕事に身を置きながら、在宅でできる仕事を組み合わせる人も増えました。中間業者を挟まない直接取引の仕事は、同じ予算でも依頼する側はより多く頼めて、受ける側の手取りが厚くなります。医薬品や健康食品の知識は、記事の執筆や商品説明の作成に直接使える強みです。
文章の型そのものも意識しておくと役に立ちます。発注の稟議も、本部への報告も、突き詰めれば「事実と判断を分けて書く」という原則の上にあります。
調剤併設店で働くと、薬剤師の仕事を間近で見ることになります。薬剤師がどんな環境でどう働いているかを知っておくと、店内の役割分担が理解しやすくなります。薬剤師側の労働市場が今どうなっているかを整理した薬剤師転職の厳しい現状と格差|選ばれる人と淘汰される人の違い【2026年版】を読むと、店舗の人員配置がなぜそうなっているのかが見えてきます。
在宅で医薬品の知識を活かす働き方に関心があるなら、薬剤師が在宅でどんな仕事をしているかをまとめた在宅薬剤師への転職ガイド|仕事内容・年収・求められるスキルの実態【2026年版】が参考になります。資格の種類は違っても、医薬品の知識を店頭以外で使う道筋のイメージがつかめます。
最後に結論を繰り返します。ドラッグストアのパートを選ぶなら、確認すべきは4つです。店の業態、募集している時間帯の実際の業務内容、週の最低勤務日数と土日の扱い、そして登録販売者の資格取得支援の有無。この4つを面接で聞き、事前に客として店を見ておく。それだけで、入ってから「聞いていた話と違う」となる確率は大きく下げられます。
よくある質問
Q. 登録販売者の資格は、働きながら取れますか?
取れます。受験に学歴や実務経験の要件がなく、都道府県ごとに年1回実施され、合格率はおおむね40%から50%前後です。多くのチェーンが受験費用の補助や講座を用意しています。ただし合格後、過去5年で通算2年以上の実務経験を満たすまでは研修中の扱いとなり、単独で医薬品売場を管理することはできません。
Q. ドラッグストアのパートは体力的にきついですか?
時間帯と業態によります。朝の納品対応に入る枠は、飲料のケースや米、洗剤といった重量物を扱うため体力を使います。食品強化型の店ほどこの負荷が高くなります。日中はレジと接客、夜は補充と片付けが中心で、負荷の種類が変わります。応募前に客として店を見て、段ボールの量とレジの混み具合を確認してください。
Q. 扶養の範囲内で働けますか?
働けます。ただし従業員51人以上の企業では、週20時間以上かつ月額賃金88,000円以上などの条件を満たすと社会保険の加入対象になります。年収に直すとおよそ106万円です。年末年始や花粉症の時期はシフトを増やしてほしいと頼まれるため、面接の段階で年間の勤務時間の上限を伝えておいてください。
Q. 無資格でも医薬品の売場に立てますか?
無資格でも売場で品出しや案内はできますが、販売はできません。第1類医薬品は薬剤師、第2類・第3類医薬品は薬剤師または登録販売者でなければ販売できないため、レジで医薬品が来たら資格者を呼ぶ必要があります。この呼び出しが1日に何度も発生するため、多くの店が入社後の資格取得を勧めています。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
朝比奈 蒼@SOHO編集部
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
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