ディスクユーティリティの復元とは|中身を丸ごと写す手順と注意点

@SOHO編集部
@SOHO編集部
ディスクユーティリティの復元とは|中身を丸ごと写す手順と注意点

この記事のポイント

  • ✓Macのディスクユーティリティの「復元」とは何かを
  • ✓消したファイルを取り戻す機能との違いから説明します
  • ✓復元先のディスクの中身がすべて消えることを手順の前に確かめたうえで

Macのディスクユーティリティを開くと、上のほうに「復元」というボタンがあります。名前から「消してしまったファイルを取り戻す機能」だと思って押そうとする人がいますが、これは大きな誤解です。ディスクユーティリティの「復元」は、あるディスクやディスクイメージの中身を、別のディスクにそっくりそのまま写す機能です。そして、写す先のディスクに入っていたデータは、すべて消去されます。

この記事では、最初にこの「復元先の中身が消える」という点をはっきりさせたうえで、ディスクユーティリティの復元でできること、使う場面、Appleのユーザガイドに沿った手順、ターミナルで行う方法、ディスクの修復の機能(First Aid)との違い、うまくいかないときの対処を順に説明します。誤ってディスクを消してしまった場合に、まず何をすべきかにも触れます。外付けディスクがいくつもあって、どのディスクに何が入っているのか分からなくなりがちな人向けに、複数のディスクを1つの画面で見渡せるMacのファイル管理アプリAtriensも紹介します。

ディスクユーティリティの「復元」とは何か

ディスクユーティリティの「復元」は、復元元(コピーしたいディスクやディスクイメージ)の中身を、復元先(写す先のディスク)に丸ごと写して、復元先を復元元とまったく同じ状態にする機能です。Appleのディスクユーティリティのユーザガイドでは、次のように説明されています。

ディスクイメージ をディスクに復元できます。これには、最初にディスクを消去する必要があります。ディスクイメージに複数のパーティションがある場合は、各パーティションを個別に復元する必要があります。 出典: support.apple.com

ディスクイメージとは、ディスクの中身をまるごと1つのファイルにしたものです。パーティションとは、1台の物理的なディスクを、いくつかの区画に分けたものの1つ1つのことです。同じユーザガイドでは、復元の手順の中で、復元先のボリュームについて「これは、消去されて正確なコピーになるボリュームです」と書かれています。ボリュームとは、Finderで1つのディスクとして見える、データを保存する単位のことです。

「復元」という言葉で混同しやすい4つのもの

Macで「復元」と呼ばれるものは、ほかにもあります。混同しないように整理しておきます。

呼び方 何をするものか 使う道具
ディスクユーティリティの復元 ディスクの中身を別のディスクに丸ごと写す(写す先は消去される) ディスクユーティリティ
バックアップからの復元 保存しておいたバックアップから、ファイルやMacを元に戻す Time Machine など
消したファイルの復旧 誤って消したファイルや、消去したディスクの中身を取り戻そうとする 他社のデータ復旧のソフトや専門の業者
macOS復旧 Macの起動や修復、macOSの入れ直しのための特別な起動の状態 Macに内蔵された仕組み

この記事で扱うのは、表のいちばん上の「ディスクユーティリティの復元」です。消してしまったファイルを取り戻したい場合は、この機能を使ってはいけません。復元先に選んだディスクの中身が上書きされ、取り戻せる見込みがさらに小さくなります。

ディスクユーティリティの復元を使う場面

ディスクユーティリティの復元は、次のような場面で使います。

  • 古い外付けディスクの中身を、新しい外付けディスクにそのまま移したい
  • 作っておいたディスクイメージの中身を、USBメモリや外付けディスクに展開したい
  • 同じ中身のUSBメモリを何本も作りたい
  • 写真や動画の素材の入ったディスクを、丸ごと控えとして別のディスクに写しておきたい

ファイルを1つずつコピーするのではなく、ディスクの中身をフォルダの作りやファイルの情報まで含めてそのまま写したい場合に向いています。

Macの起動ディスクを丸ごと写す用途には向かない

以前のMacでは、Macの起動ディスクを丸ごと写して、まったく同じ環境の別のディスクを作る使い方もされていました。しかし、Appleのユーザガイドでは、macOS 11以降がインストールされているMacでは、ディスクイメージを復元してもmacOSは再インストールされないと案内されています。また、ディスクイメージの作成のページでは、個別のAPFSボリュームのイメージは作れないこと、AppleシリコンまたはApple T2セキュリティチップを搭載したMacではAPFSコンテナのイメージを作れないことも案内されています。APFSとは、最近のMacで使われているディスクの記録の決まりのことです。

Macそのものを新しいMacに移したい場合は「移行アシスタント」、Macを元に戻したい場合はTime Machineのバックアップ、Macを消去してmacOSを入れ直したい場合はAppleのサポートページに沿った手順を使います。ディスクユーティリティの復元は、主に外付けディスクやUSBメモリ、ディスクイメージの中身を扱うための機能だと考えておくと間違えません。

移行アシスタントは、古いMacや、Time Machineのバックアップから、アプリや書類、設定などを新しいMacに移すための、Macに最初から入っているアプリです。ディスクを丸ごと写すのではなく、必要なものを選んで移すので、新しいMacのmacOSを残したまま、使い慣れた環境を持ち込めます。Macそのものの入れ替えで迷ったら、まず移行アシスタントを検討するのが基本です。

復元を始める前に必ず確かめること

手順に入る前に、次のことを必ず確かめます。ここを飛ばすと、大事なデータを失います。

復元先の中身はすべて消える

繰り返しになりますが、復元先に選んだボリュームのデータは、すべて消去されます。復元先にするディスクに、残しておきたいファイルが入っていないかを、Finderで開いて確かめます。少しでも残しておきたいものがあれば、別の場所にコピーしてから作業を始めます。

復元元と復元先を取り違えない

ディスクユーティリティの画面では、サイドバーで選んだボリュームが「復元先」になり、ポップアップメニューで選ぶものが「復元元」になります。直感と逆に感じる人も多く、取り違えると、写したかったほうのディスクが消えてしまいます。作業の前に、2つのディスクの名前を紙に書き、「消えてよいのはどちらか」を声に出すつもりで確かめます。似た名前のディスクが並ぶ場合は、作業の前に名前を変えて、区別しやすくしておくのも有効です。

関係のないディスクを外しておく

作業に使わない外付けディスクは、できるだけMacから取り外しておきます。サイドバーに表示されるディスクの数が減るので、選び間違いが起きにくくなります。

復元先の容量が足りているか

復元先のディスクの容量は、復元元と同じか、それより大きい必要があります。複数のパーティションを持つディスクイメージを復元する場合は、Appleのユーザガイドによると、復元先のディスクにも同じ数のパーティションが必要で、それぞれのパーティションの大きさは、ディスクイメージの中の対応するパーティション以上である必要があります。

実行の直前に確かめる順番

ここまでの注意を、実行の直前に確かめる順番として並べておきます。毎回この順番で確かめる習慣にしておくと、取り違えの事故をほぼ防げます。

  1. 復元先のディスクの中身を、Finderで開いて確かめた
  2. 残したいファイルは、別の場所にコピーした
  3. 復元元と復元先の名前を、紙に書いて確かめた
  4. 作業に使わない外付けディスクを外した
  5. 復元先の容量が、復元元以上あることを確かめた
  6. ノートのMacなら電源につなぎ、スリープしない設定にした

仕事で預かったディスクを扱うとき

依頼主から預かったディスクを扱う場合は、さらに慎重に進めます。作業の前に、預かったディスクそのものには書き込まないことを決め、必要なら先にディスクイメージとして写し取ってから、その写しで作業します。どのディスクを、いつ、どの手順で扱ったのかを簡単な記録に残しておくと、あとで依頼主に説明を求められたときにも落ち着いて答えられます。

ボリュームを別のディスクに丸ごと写す手順

1つのボリュームを、別のディスクのボリュームに丸ごと写す手順です。Appleのユーザガイドに沿って説明します。

  1. ディスクユーティリティを開く(「アプリケーション」の中の「ユーティリティ」フォルダにある)
  2. サイドバーで、復元先のボリューム(消去されて、復元元と同じ中身になるほう)を選ぶ
  3. 上の「復元」のボタンをクリックする
  4. 「復元」のポップアップメニューで、コピーしたいボリューム(復元元)を選ぶ
  5. 表示された内容を確かめて、「復元」をクリックする

作業が終わるまでの時間は、写すデータの量と、ディスクの速さで変わります。作業中は、どちらのディスクも取り外さず、Macをスリープさせないようにします。ノートのMacなら電源につないでおきます。

ディスクイメージから復元する手順

作っておいたディスクイメージの中身を、ディスクに展開する場合も、ほぼ同じ手順です。

  1. ディスクユーティリティを開く
  2. サイドバーで、復元先のボリュームを選ぶ
  3. 「復元」のボタンをクリックする
  4. 「イメージ」のボタンをクリックし、復元したいディスクイメージのファイルを選ぶ
  5. 「復元」をクリックする

ディスクイメージに複数のボリュームが含まれている場合は、この手順では1回に1つずつしか復元できません。次の節で説明する手順で進めます。

複数のボリュームを含むディスクイメージを復元する

複数のボリュームを含むディスクイメージを復元するときは、Appleのユーザガイドによると、復元先のディスクに先にパーティションを作ってから、ボリュームを1つずつ復元します。

  1. Finderで、ディスクイメージのファイルをダブルクリックして開く(中のボリュームがディスクとして表示される)
  2. ディスクユーティリティを開き、復元先のディスクを選んで、ディスクイメージと同じ数のパーティションを作る
  3. サイドバーで、復元先のボリュームを1つ選び、「復元」をクリックする
  4. 「イメージ」をクリックしてディスクイメージを選ぶか、「復元元」のポップアップメニューから、開いたディスクイメージの中のボリュームを選ぶ
  5. 「復元」をクリックする
  6. 残りのパーティションについても、3から5を繰り返す

パーティションの大きさは、ディスクイメージの中の対応するボリューム以上にしておく必要があります。どのパーティションにどのボリュームを写すのかを、作業の前に表に書き出しておくと、途中で取り違えずに済みます。

例:古い外付けディスクを新しいディスクに丸ごと移す

ここまでの手順を、よくある場面に当てはめて見ていきます。数年使った外付けのハードディスクに写真の素材が入っていて、新しく買った外付けのSSDに、中身をそのまま移したい、という場面です。

1日目:準備

まず、古いディスクを復元元にする前に、ディスクユーティリティのFirst Aidを古いディスクに実行して、エラーがないかを確かめます。エラーが出て修復できない場合や、障害が近いという表示が出た場合は、丸ごと写す方法をやめて、大事なフォルダから順にFinderでコピーして救い出します。

次に、新しいSSDをつなぎ、Finderで開いて、中身が空であることを確かめます。購入したばかりのディスクでも、メーカーの付属のソフトなどが入っていることがあります。必要なものがあれば、別の場所にコピーしておきます。

最後に、2つのディスクの名前を、区別しやすいものに変えます。たとえば古いほうを「旧素材」、新しいほうを「新素材」にしておくと、ディスクユーティリティの画面で取り違えにくくなります。

2日目:復元

ディスクユーティリティを開き、サイドバーで「新素材」(復元先)を選び、「復元」をクリックします。ポップアップメニューで「旧素材」(復元元)を選び、表示された内容を確かめてから「復元」をクリックします。データの量が多い場合は、時間に余裕のある日に作業し、終わるまでMacをスリープさせないようにします。

3日目:確認

復元が終わったら、すぐに古いディスクを消去したり処分したりせず、新しいディスクの中身を確かめます。確かめ方は次の節で説明します。新しいディスクでしばらく問題なく使えることを確かめてから、古いディスクの扱いを決めます。古いディスクは、もう1つの控えとして残しておくのも1つの方法です。

復元の後に確かめること

復元が「完了」と表示されても、念のため、次の点を確かめておきます。

  1. Finderで、復元先のディスクを開き、フォルダの作りが復元元と同じか
  2. 復元元と復元先のそれぞれで、ディスクを選んで「情報を見る」を開き、使用している容量がおおむね同じか
  3. 写真や動画、文書など、いくつかのファイルを実際に開いて、正しく表示されるか
  4. 大事なフォルダについて、中のファイルの数がおおむね同じか

特に3つ目は大切です。フォルダやファイルの名前が並んでいても、中身が正しく写っていなければ意味がありません。種類の違うファイルをいくつか選んで、開いてみます。

復元先のディスクの形式を選ぶ

復元の機能では、復元先のディスクは、復元元と同じ形式で写されるのが基本です。ただし、復元先のディスクにパーティションを作る場合や、新しいディスクを使う前に消去して整える場合は、ディスクの形式を自分で選びます。

Appleのディスクユーティリティのユーザガイドでは、ディスクイメージを作るときの形式の選び方として、SSDとmacOS 10.13以降のMacで使う場合は「APFS」、32 GB以下でMacとWindowsの両方で使う場合は「MS-DOS(FAT)」、32 GBを超える場合は「exFAT」と案内しています。外付けディスクを選ぶときも、この考え方が目安になります。

使い方 形式の目安
Macだけで使うSSD APFS
Macだけで使う、古いハードディスク Mac OS拡張(ジャーナリング)またはAPFS
MacとWindowsの両方で使う、32 GB以下のもの MS-DOS(FAT)
MacとWindowsの両方で使う、32 GBを超えるもの exFAT

Macの起動のためのディスクを作る場合のように、手順の中で形式が決められているものは、その手順の指示に従います。

復元と、ファイルのコピーの使い分け

ディスクの中身を別のディスクに移す方法は、ディスクユーティリティの復元だけではありません。Finderでのコピーや、ターミナルの rsync のようなコマンドもあります。それぞれの向き不向きを整理しておきます。

方法 向いている場面 気をつける点
ディスクユーティリティの復元 ディスクの中身を丸ごと、同じ状態に写したい 復元先はすべて消える
Finderのコピー 一部のフォルダやファイルだけを移したい 大量のファイルでは時間がかかり、途中で止まると続きが分かりにくい
rsync などのコマンド 決まったフォルダを、何度も同じ状態にそろえたい コマンドの指定を間違えないよう、試しの実行で確かめる

ディスクを入れ替えるときのように、1回だけ丸ごと写したいなら復元、日々の控えを取り続けたいならコピーやコマンド、と考えると選びやすくなります。復元先の中身が消えてもよいかどうか、が最初の分かれ道です。

ターミナルで復元する方法(asr)

ターミナルを使う場合は、asr(Apple Software Restore)というコマンドで、ディスクイメージやボリュームを別のボリュームに写せます。Macの asr のマニュアルでは、restore という指定が、ディスクイメージやボリュームを別のボリュームに復元するものと説明されています。

sudo asr restore --source ~/Desktop/sample.dmg --target /Volumes/復元先の名前 --erase

--source は復元元、--target は復元先です。マニュアルによると、--erase は復元先を消去する指定で、現在の asr では必ず付ける必要があります。実行すると、復元先を消去してよいかを確かめる表示が出ます。マニュアルには、この確認を出さないようにする指定もありますが、取り違えを防ぐために、確認は省かずに使います。

同じマニュアルでは、復元の後の検証を飛ばす指定について、さまざまな理由で危険であり、実際の運用では使うべきでないと書かれています。ターミナルで行う場合も、検証は省かずに実行します。ディスクユーティリティの画面で同じことができるので、慣れないうちは画面で行うほうが安全です。

復元とFirst Aidの違い

ディスクユーティリティには、「復元」のほかに「First Aid」というボタンもあります。名前が似た役割に見えますが、まったく別の機能です。

機能 何をするか 中身は消えるか
復元 別のディスクの中身を丸ごと写す 復元先は消える
First Aid ディスクのエラーを確かめて、修復を試みる 原則として消えない

ファイルが開けない、外付けディスクの調子が悪い、といった場合に使うのは、復元ではなくFirst Aidです。Appleのユーザガイドによると、First Aidは、ディスクの記録の仕方や中の構造に関わるエラーを確かめて修復する機能で、ストレージの装置の中の各ボリュームとコンテナに順に実行してから、装置そのものにも実行する必要があります。

同じユーザガイドでは、ディスクにもうすぐ障害が起きることを知らせる表示が出た場合は、データのバックアップを作ってディスクを交換するよう案内されています。そのディスクは修復できないと書かれています。調子の悪いディスクを復元元にして、別のディスクに丸ごと写そうとするのも避けます。Appleは、障害があると考えられるディスクや、壊れた情報が含まれるディスクのディスクイメージを作らないよう注意しています。調子の悪いディスクからは、まず大事なファイルだけを、1つずつ別の場所にコピーして救い出します。

誤ってディスクを消してしまったとき

この記事を読んでいる人の中には、すでにディスクユーティリティで誤ってディスクを消してしまい、取り戻す方法を探している人もいるはずです。その場合に、まずすべきことを整理します。

そのディスクを使わない

消してしまったディスクには、新しいファイルを保存しない、ディスクユーティリティの復元の復元先にしない、という2つを守ります。新しいデータが書き込まれるほど、元のデータを取り戻せる見込みは小さくなります。

バックアップがないかを確かめる

Time Machineやクラウドに、そのディスクの中身のバックアップがないかを確かめます。バックアップがあれば、そこから戻すのがいちばん確実です。

データ復旧のソフトや業者を検討する

バックアップがない場合は、データ復旧のソフトや、専門の業者に相談する方法があります。データ復旧のソフトを紹介する記事では、次のように説明されています。

Macのディスクユーティリティを使用して誤ってハードドライブを消去してしまい、失われたファイルが非常に重要である場合、次の部分に従って、今すぐディスクユーティリティによって消去されたファイルを回復します。 出典: jp.easeus.com

ただし、取り戻せるかどうかは、ディスクの種類、消去の方法、その後の使い方によって大きく変わり、取り戻せない場合も少なくありません。ソフトや業者を選ぶときは、提供元がはっきりしているか、料金がいつ、どの条件でかかるのかを先に確かめます。仕事で預かったデータの場合は、作業の前に依頼主に事情を伝えて相談します。

いちばんの対策は、消してしまう前に、大事なデータのバックアップを取っておくことです。復元や消去の作業の前には、必ずバックアップを確かめる習慣を付けておきます。

うまくいかないときの対処

ディスクユーティリティの復元で、よく出合うつまずきと対処を整理します。

「マウント解除できませんでした」と表示される

復元の作業では、復元先のボリュームを、Macから読み込まれていない状態にする必要があります。Finderでそのディスクのウインドウを開いている、アプリがそのディスクのファイルを使っている、といった場合は、取り外せずにエラーになります。ウインドウを閉じ、そのディスクのファイルを使っているアプリを終了してから、もう一度実行します。

起動ディスクを復元先に選べない

いまMacを起動しているディスクは、使用中のため、復元先にも復元元にも選べない場合があります。起動ディスクを扱う必要がある場合は、Appleのユーザガイドの案内に沿って、macOS復旧から起動してディスクユーティリティを使います。ただし、前の節で説明したとおり、最近のMacでは起動ディスクの丸ごとの複製には制限があります。目的に合った別の方法がないかを先に検討します。

容量が足りないと表示される

復元先の容量が、復元元より小さいと実行できません。復元元のデータの量だけでなく、復元元のボリュームそのものの大きさで判断される場合があるので、復元先には余裕のある大きさのディスクを用意します。

作業の途中で止まった

途中でケーブルが抜けた、Macがスリープした、といった理由で作業が止まった場合、復元先のボリュームは中途半端な状態になっています。そのまま使わず、復元の手順を最初からやり直します。

外付けディスクが増えてきたときの整理

ディスクユーティリティの復元を使う人は、外付けディスクやUSBメモリをいくつも持っていることが多いはずです。どのディスクに何が入っているのかが分からなくなると、復元先を選ぶときの取り違えの原因にもなります。

こうした場面で使える道具の1つが、Macのファイル管理アプリAtriensです。公式サイトによると、Atriensのサイドバーには、外付けディスクやNAS、iCloud Drive、Dropbox などを並べられ、別々の場所にあるフォルダを1つの案件の下にまとめて表示できます。サイドバーに出す名前はフォルダ名と別に付けられるので、「素材の控え(2025年分)」のように、中身が分かる名前で並べておけます。並べ替えても、ファイルそのものはもとの場所に保存されたままです。フォルダの中で重複しているファイルを探すこともできるので、何度か控えを写すうちに同じファイルが二重に保存されていないかを確かめるのにも役立ちます。フォルダごとにターミナルを1つ持つ作りで、開いているフォルダでそのままコマンドを打てます。

Macの中でできることは無料で使え、iPhoneやiPadから使うときだけ有償のライセンスが必要です。対応しているのは macOS 14 以降です。なお、Atriensにはディスクを丸ごと写したり、消去したりする機能はありません。復元の作業そのものは、この記事で説明したディスクユーティリティで行います。

Atriensは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

ディスクとデータを扱う力が生きる在宅の仕事

ディスクの中身を正しく写し、控えを管理する力は、在宅の仕事でも役に立ちます。

写真や動画の素材を扱う仕事では、撮影したデータを複数のディスクに控えておく作業が欠かせません。素材の撮影や提供、ディスクへの書き出しの仕事の内容は、撮影・素材提供・ディスク化のお仕事で紹介しています。音の素材を作る仕事でも、録音したデータや制作の途中のファイルは大きく、控えの管理が仕事の質を左右します。こうした仕事は、作曲・編曲・効果音・ジングルのお仕事で確かめられます。データの守り方そのものに関わる仕事は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。

長く見てきた立場から見た、データを預かる人が信頼される理由

@SOHOは2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきました。その中で見えてきたのは、写真や動画、音の素材のような大きなデータを扱う仕事で長く頼られる人ほど、「消してはいけないものを消さない手順」を自分の中に持っているという傾向です。

ディスクユーティリティの復元のように、1回の操作でディスクの中身がすべて入れ替わる作業では、腕の良し悪しより、確かめる手順を飛ばさないことが結果を分けます。作業の前にディスクの名前を確かめ、バックアップを確かめ、取り違えようのない状態にしてから実行する。こうした地道な習慣を持つ人は、依頼主の大切な素材を安心して預けられる存在になっています。

依頼主と直接やり取りできる形なら、データの預かり方や控えの取り方を、作業の前に具体的に話し合えます。仲介の手数料が乗らない手数料0%のやり取りであれば、依頼主は同じ予算で控えの管理まで含めた作業を頼みやすく、受け手の手取りも厚くなります。素材を扱う仕事の相場は、デザイナーの年収・単価相場でも確かめられます。

よくある質問

Q. ディスクユーティリティの復元で消したファイルを取り戻せますか?

取り戻せません。ディスクユーティリティの復元は、あるディスクやディスクイメージの中身を、別のディスクに丸ごと写す機能です。写す先のディスクの中身はすべて消去されます。消したファイルを取り戻したい場合は、まずTime Machineなどのバックアップを確かめ、なければデータ復旧のソフトや専門の業者への相談を検討します。

Q. 復元元と復元先はどちらがどちらですか?

ディスクユーティリティでは、サイドバーで選んだボリュームが復元先で、消去されて復元元と同じ中身になります。「復元」のポップアップメニューで選ぶものや、「イメージ」で選ぶディスクイメージが復元元です。取り違えると写したかったほうが消えるので、作業の前に2つのディスクの名前を紙に書いて確かめてください。

Q. 復元とFirst Aidはどう使い分ければよいですか?

復元は別のディスクの中身を丸ごと写す機能で、復元先の中身は消えます。First Aidは、ディスクのエラーを確かめて修復を試みる機能です。ファイルが開けない、外付けディスクの調子が悪いといった場合に使うのはFirst Aidです。障害が近いという表示が出た場合は、修復ではなくバックアップとディスクの交換が必要です。

Q. Macの起動ディスクを丸ごと別のディスクに写せますか?

最近のMacでは制限があります。Appleのユーザガイドでは、macOS 11以降ではディスクイメージを復元してもmacOSは再インストールされないこと、AppleシリコンやApple T2セキュリティチップを搭載したMacではAPFSコンテナのイメージを作れないことが案内されています。Macを移すなら移行アシスタント、元に戻すならTime Machineを使います。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年2月17日最終更新:2026年10月18日
@SOHO編集部

この記事を書いた人

@SOHO編集部

フリーランス・在宅ワークの専門メディア

@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

@SOHOで仕事を探してみませんか?

手数料0%・登録無料のクラウドソーシング。フリーランスの方も企業の方も、今すぐ始められます。

関連記事

カテゴリから探す

クラウドソーシング入門

クラウドソーシング入門

クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド

職種別ガイド

職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク

副業・在宅ワーク

副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス

フリーランス

フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金

お金・税金

確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ

スキルアップ

プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング

比較・ランキング

サービス比較・おすすめランキング

AI活用

AI活用

職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド

最新トレンド

市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド

発注者向けガイド

クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア

転職・キャリア

転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人

看護師の転職・求人

看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人

薬剤師の転職・求人

薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人

介護職の転職・求人

介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人

保育士の転職・求人

保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人

医療職の転職・求人

医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険

保険

生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人

採用・求人

無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース

オフィス・ワークスペース

バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業

法律・士業

契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代

シニア・50代

シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ

セキュリティ

サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック

金融・フィンテック

暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

ガジェット・機材

ガジェット・機材

フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方

子育て×働き方

子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金

補助金・助成金

個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

M&A・事業売却

M&A・事業売却

会社売却・事業承継・事業譲渡を考える経営者向け。売却の流れ、税金、従業員への伝え方、仲介会社の選び方

アウトソーシング・外注ガイド

アウトソーシング・外注ガイド

SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方