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掃除当番表の作り方|職場と家庭で回る割り振り方

@SOHO編集部
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掃除当番表の作り方|職場と家庭で回る割り振り方

この記事のポイント

  • ✓担当する人と場所と周期の決め方から
  • ✓職場と家庭それぞれの割り振り方
  • ✓Excelやスプレッドシートで担当を自動で入れ替える関数

掃除当番表を作ったのに、いつの間にか同じ人ばかりが掃除している、誰も手を付けない場所が残っている、という悩みはよく聞かれます。当番表が回らなくなる原因の多くは、表の見た目ではなく、作る前の決めごとにあります。誰が、どこを、どの周期で、どこまでやるのかを先に決めておけば、表そのものは紙1枚でも十分に回ります。

この記事では、掃除当番表を作る前に決めること、職場と家庭それぞれの割り振り方、Excelやスプレッドシートで担当を自動で入れ替える方法、休みや交代への対応、続けて回すための工夫を順に説明します。職場で当番の進み具合を複数人で共有したい場合は、担当と期限を付けて作業を並べられるプロジェクト管理の道具としてPinatecaを使う方法もあります。

掃除当番表を作る前に決めること

掃除当番表は、Excelを開く前に、紙のメモで決めごとを書き出すところから始めます。手順を解説した記事でも、この順番の大切さが次のように書かれています。

掃除当番表は、いきなりExcelを開くより、先に「誰が」「どこを」「どの周期で」担当するかを決めておくと作りやすいです。ここを飛ばすと、表はきれいにできたのに、実際に貼り出したら「この人、今週いない」「トイレだけ毎回同じ人になっている」みたいなズレが出ます。 出典: exia.co.jp

書き出すことは次の4つです。

  1. 当番に入る人(休みが多い人、短時間で働く人も含めて全員を書く)
  2. 掃除する場所(給湯室、トイレ、会議室、玄関、ごみの集積など)
  3. 場所ごとの周期(毎日、週に1回、月に1回)
  4. 場所ごとの作業の範囲(何をすれば「終わった」といえるか)

このうち、いちばん抜けやすいのが4つ目の作業の範囲です。「トイレ掃除」とだけ書いた当番表では、便器を拭くだけで終える人と、床を拭いてごみ箱を空にし、トイレットペーパーを補充するところまでやる人とで、作業の量が大きく変わります。人によって作業の量が違うと、丁寧にやる人ほど負担が重くなり、不満がたまっていきます。

場所ごとに「これをやれば終わり」という作業の一覧を作り、当番表とは別の紙にして、掃除する場所の近くに貼っておくと、誰がやっても同じ仕上がりになります。この一覧は、当番の人が交代するたびに説明する手間も省いてくれます。

人と場所が決まったら、場所ごとの作業にかかる時間の目安も書いておきます。給湯室の流しを洗うのは5分、トイレ一式は15分、というように時間が分かると、割り振りの偏りを数字で確かめられます。

場所ごとの作業の一覧を作る

作業の範囲を決めるといっても、何をどこまで書けばよいのか迷う人も多いはずです。ここでは、職場でよく当番になる場所について、作業の一覧の例を示します。自分の職場に合わせて、足りないものを書き加え、要らないものを消して使ってください。

給湯室の作業の例です。

  • 流しに残った食器を持ち主に返すか、決めた場所に戻す
  • 流しとその周りを洗剤で洗い、水気を拭き取る
  • 電気ポットやコーヒーメーカーの周りを拭く
  • 布巾を洗って干す、または新しいものと取り替える
  • 生ごみを捨て、ごみ袋を新しくする

トイレの作業の例です。

  • 便器と便座を、専用の洗剤と道具で掃除する
  • 洗面台と鏡を拭く
  • 床を掃いてから拭く
  • ごみ箱を空にする
  • トイレットペーパーとハンドソープの残りを確かめ、少なければ補充する

会議室の作業の例です。

  • 机の上を拭き、椅子を元の位置に戻す
  • ホワイトボードの書き込みを消す(消してよいか分からないものは写真に撮ってから消す)
  • 忘れ物が無いかを確かめ、あれば決めた場所に届ける

一覧を作ったら、実際に1回その作業をして、かかった時間を測ります。一覧の作業が多すぎて30分を超えるようなら、日ごとの作業と週ごとの作業に分けて、当番の負担を軽くします。測った時間は当番表の割り振りを決めるときの材料にもなります。

一覧は、文字だけでなく写真を添えると伝わりやすくなります。「終わった状態」の写真を1枚撮って一覧に貼っておけば、どこまでやれば終わりなのかが一目で分かります。

職場で掃除当番が必要になる理由

職場の掃除は、清掃の業者に任せている会社もあれば、社員が当番で受け持つ会社もあります。少人数の事務所や店舗では、社員が当番で掃除するところが多く見られます。

事務所の衛生については、労働安全衛生法にもとづく「事務所衛生基準規則」という決まりがあり、事業者が清掃について行うことが定められています。第15条には次のように書かれています。

日常行う清掃のほか、大掃除を、六月以内ごとに一回、定期に、統一的に行うこと。 出典: laws.e-gov.go.jp

ここでいう事業者とは、人を雇って事業をしている会社や店のことです。この決まりは、日々の掃除とは別に、半年に1回以内の間隔で、事務所全体をまとめて掃除する日を設けることを求めています。誰がどう掃除するかまでは定めていないので、業者に任せても、社員で行ってもかまいません。

職場の掃除当番表を作るときは、日々の当番とは別に、年に2回の大掃除の日もあらかじめ予定に入れておくと、決まりにも沿った形になります。大掃除の日は全員で行うことが多いので、当番表とは別に「大掃除の分担表」を作り、普段は手が届かない場所(エアコンの吹き出し口、窓の外側、書類の棚の上など)を割り振ります。

自分の会社がこの決まりの対象になるのか、どこまで求められるのかは、事務所の規模や業種で変わることがあります。気になる場合は、会社の総務の担当者や、地域の労働基準監督署に確かめてください。

掃除の周期を決める

場所ごとの周期は、汚れ方と、人がどれくらい使うかで決めます。周期を短くしすぎると当番の負担が重くなり、長くしすぎると汚れがたまって1回の掃除に時間がかかるようになります。

周期の目安は次のとおりです。

周期 向いている作業の例
毎日 給湯室の流し、ごみの回収、トイレの簡単な拭き掃除
週に1回 トイレの床と便器の掃除、会議室の机の拭き掃除、玄関の掃き掃除
月に1回 冷蔵庫の中の整理、窓のさんや棚の上のほこり取り
半年に1回 大掃除(エアコンの吹き出し口、照明、書類の棚の奥など)

毎日の作業と週に1回の作業が混ざる場合は、当番表を2段に分けると分かりやすくなります。上の段に毎日の当番、下の段に週ごとの当番を書けば、それぞれの担当を取り違えずに済みます。

冷蔵庫の中の整理のように、月に1回の作業は忘れられやすい作業です。当番表とは別に、カレンダーの月の最初の営業日に「冷蔵庫の整理」と書いておく、職場で共有しているカレンダーに予定として登録しておく、といった形で、思い出すきっかけを作っておきます。

周期を決めたあとも、実際に回してみて汚れが目立つ場所があれば、周期を短くします。逆に、毎日やっても汚れていない場所は、週に1回に減らしても困りません。最初に決めた周期にこだわらず、3か月ほど回してから見直すのが現実的です。

職場の掃除当番表の割り振り方

職場の当番表は、公平に見えることが何より大切です。割り振り方には、大きく3つの形があります。

形 内容 向いている職場
場所の固定 1人に1つの場所を決め、ずっと同じ場所を担当する 人数と場所の数が同じで、作業の重さが近い
週ごとの輪番 週ごとに担当の場所を1つずつずらしていく 場所によって作業の重さが違う
日ごとの当番 その日の当番の人が全部の場所を受け持つ 人数が少なく、場所も少ない

いちばん使われているのは、週ごとの輪番です。トイレのように負担の重い場所と、玄関の掃き掃除のように軽い場所があっても、週ごとにずらしていけば、一定の期間で全員が同じ回数ずつ担当することになります。

輪番を組むときは、人数と場所の数の関係に気を配ります。人数が5人で場所が5つなら、5週で一回りします。人数が6人で場所が5つの場合は、毎週1人が「お休み」になる枠を作ると、きれいに回ります。お休みの枠も輪番に組み込めば、休める回数も全員同じになります。

場所によって作業の時間が大きく違う場合は、重い場所と軽い場所を組み合わせて1つの枠にする方法もあります。例えば「トイレと玄関」「給湯室と会議室」のように組めば、1つの枠あたりの時間がそろいます。

短時間で働く人や、週に数日だけ出社する人がいる職場では、出社する曜日に合わせて当番を割り振ります。週ごとの輪番では、出社しない週に当番が回ってきてしまうことがあるので、その人は「月曜日と木曜日の給湯室」のように曜日を固定するほうが回りやすくなります。

テレワークの人が多い職場では、出社している人だけで当番を回すことになり、出社する人に負担が寄りがちです。出社の回数に応じて当番の回数を決める、テレワークの人には共有の備品の発注など別の作業を受け持ってもらう、といった形で、全体の負担をそろえる工夫が要ります。

家庭の掃除当番表の割り振り方

家庭の掃除当番表は、職場とは違い、年齢も生活の時間も違う家族の間で割り振ります。公平さの考え方も、職場とは少し変わります。

まず、家族それぞれが家にいる時間を書き出します。平日の夜しか家にいない人に、日中にしかできない洗濯物の取り込みを割り振っても回りません。家にいる時間に合わせて、できる作業を選ぶのが出発点です。

次に、子どもに割り振る作業は、年齢に合わせて選びます。小さな子どもには「玄関の靴をそろえる」「食卓を拭く」のように短時間で終わり、できたかどうかがすぐに分かる作業が向いています。年齢が上がるにつれて、「お風呂を洗う」「ごみをまとめて出す」のように、手順のある作業に移していきます。

家庭の割り振り方で、よく使われる形は次の2つです。

  • 担当を固定する形:お風呂は父、洗濯は母、食器の片付けは子ども、のように決める。覚えやすく、手順も身に付く
  • 曜日で入れ替える形:月水金はAさん、火木土はBさん、のように曜日で分ける。共働きで生活の時間が近い2人に向く

固定の形は、慣れると速く終わる反面、苦手な作業を誰かが引き受け続けることになります。数か月に1回、担当を入れ替える日を決めておくと、お互いの作業の大変さが分かり、不満がたまりにくくなります。

家庭の当番表は、冷蔵庫の扉や洗面所など、毎日目に入る場所に貼ります。終わったら丸を付ける欄を作っておくと、子どもにとっては達成感になり、大人にとっては「やったのに気づいてもらえない」という不満を減らす効果があります。

家族で当番を決めるときの話し合い方

家庭の当番表は、親が一方的に決めて貼り出すと、子どもにとっては「やらされるもの」になり、なかなか続きません。家族で話し合って決めるだけで、続きやすさが変わります。

話し合いの手順は次のとおりです。

  1. 家の中の家事を、大人と子どもで一緒に書き出す(思っていたより多いことに気づくだけでも意味がある)
  2. それぞれの家事にかかる時間の目安を書く
  3. 家族それぞれが、やってもよい家事と、苦手な家事を挙げる
  4. やってもよい家事から先に割り振り、残った家事は交代で受け持つ
  5. 1か月回してみてから、もう一度話し合う日を決める

1つ目の書き出しは、大人同士の間でも効果があります。共働きの家庭では、どちらか一方が「名前のない家事」(洗剤の買い置きの確認、ごみの分別、子どもの持ち物の準備など)を引き受けていることが多く、書き出してはじめてその量に気づくことがあります。

ごみ出しを当番に入れる場合は、住んでいる地域のごみの出し方の決まりも確かめておきます。分別の種類や出す曜日、出してよい時間は自治体ごとに違うので、市区町村から配られているごみの出し方の案内を、当番表の近くに貼っておくと、子どもが担当するときにも迷いません。

子どもが担当した家事の仕上がりが大人の思うとおりでなくても、すぐにやり直さないことも大切です。やり直されると、子どもは「どうせ直される」と感じて、続ける気持ちを失います。仕上がりは、作業の一覧を見直して、少しずつそろえていきます。

当番表に書く項目と形

当番表に書く項目は、職場でも家庭でもほぼ同じです。次の項目があれば、たいていの場面で回ります。

  • 期間(第何週、または何月何日から何日まで)
  • 場所(または作業の名前)
  • 担当する人
  • 終わったら付ける印の欄
  • 交代したときに書く欄

形は、縦に期間、横に場所を並べた表がいちばん見やすくなります。

週 給湯室 トイレ 会議室 玄関 ごみ出し
第1週 Aさん Bさん Cさん Dさん Eさん
第2週 Bさん Cさん Dさん Eさん Aさん
第3週 Cさん Dさん Eさん Aさん Bさん
第4週 Dさん Eさん Aさん Bさん Cさん
第5週 Eさん Aさん Bさん Cさん Dさん

この表では、週が変わるごとに担当が1つずつ左にずれていきます。5週で一回りし、6週目からは第1週と同じ割り振りに戻ります。

紙に印刷して貼り出す場合は、1か月分か、一回り分を1枚にまとめると、先の予定が見えて都合を付けやすくなります。半年分を1枚に詰め込むと文字が小さくなり、自分の名前を探しにくくなります。

見た目を整えたい場合、テンプレートの紹介記事では次のような使い方も挙げられています。

Excelで編集できる掃除当番表テンプレートです。掃除場所や担当者名を入れ替えれば、学校用、職場用、家庭用に調整できます。PDF版があるものは、そのまま印刷して手書きで使うこともできます。 出典: exia.co.jp

テンプレートを使う場合も、決めごとは自分たちの職場や家庭に合わせて書き直します。場所の数や周期がテンプレートと合わないまま使うと、すぐに回らなくなります。

Excelとスプレッドシートで担当を自動で入れ替える

当番表を毎月手で書き直すのは手間がかかり、書き間違いも起きます。ExcelやGoogleスプレッドシートなら、関数を使って担当を自動で入れ替える表が作れます。ここでは、上の表のように週ごとに1つずつずれる形を作る方法を説明します。

使うのは、INDEX関数とMOD関数の2つです。INDEX関数とは、表や範囲の中から、指定した順番の値を取り出す関数のことです。MOD関数とは、割り算の余りを返す関数のことで、Microsoftのヘルプでは「数値を除数で割ったときの剰余を返します」と説明されています(MOD関数(Microsoftサポート))。余りは0から割る数の1つ手前までの間を繰り返すので、輪番のように順番に回る仕組みを作るのに向いています。

作り方は次のとおりです。

  1. シートのH2からH6に、当番に入る人の名前を1人ずつ入力する
  2. B1からF1に、掃除する場所の名前を入力する
  3. A2から下に、「第1週」「第2週」のように週の名前を入力する
  4. B2のセルに次の式を入力する
  5. B2のセルを右と下にコピーする

B2に入力する式は次のとおりです。

「=INDEX($H$2:$H$6,MOD(ROW()-2+COLUMN()-2,COUNTA($H$2:$H$6))+1)」

ROW関数はそのセルの行の番号を、COLUMN関数は列の番号を返します。B2のセルでは、行の番号が2、列の番号が2なので、MODの中は0になり、1人目の名前が表示されます。1つ下の行では1になって2人目、1つ右の列でも1になって2人目、というように、行と列が進むごとに担当が1人ずつずれていきます。COUNTA関数は、名前が入っているセルの数を数える関数で、人数が変わっても式を直さずに済むようにしています。

Googleスプレッドシートでも、同じ式がそのまま使えます。INDEX関数とMOD関数の使い方は、Googleのヘルプ(INDEX関数(Googleドキュメント エディタ ヘルプ))でも確かめられます。

人数が場所の数より多い場合は、場所の列の最後に「お休み」の列を作ります。人数が6人なら、B1からG1の6列にして、G1を「お休み」とすれば、毎週1人ずつお休みが回ってきます。

人が入れ替わったときは、H列の名前を書き換えるだけで、表全体が自動で直ります。ただし、途中の週から名前を入れ替えると、その週より前の割り振りも変わって見えます。過去の記録を残しておきたい場合は、月が終わるたびにその月の部分を別のシートに値として貼り付けて保存しておきます。

当番表を印刷して貼り出す

Excelで作った当番表を紙に印刷して貼り出すときは、印刷の設定を少し整えるだけで、見やすさが大きく変わります。

まず、印刷する範囲を決めます。関数で使っている名簿の列(H列など)まで印刷すると、貼り出した表に余計な情報が入ります。当番表の部分だけを選んで、[ページ レイアウト]タブの[印刷範囲]から[印刷範囲の設定]を選ぶと、選んだ範囲だけが印刷されます。

次に、表が1枚に収まるようにします。印刷の画面で、拡大縮小の設定を[シートを1ページに印刷]にすると、表が1枚の紙に収まるように自動で縮められます。ただし、行や列が多すぎると文字が小さくなりすぎるので、印刷のプレビューで文字の大きさを確かめます。読みにくい場合は、印刷する期間を短くするか、用紙を横向きにします。

貼り出す当番表は、遠くからでも自分の名前が見つけられるように、文字を大きめにします。担当の名前のセルは、普段の書類より大きい文字にしておくと、通りがかりに目に入ります。今週の行に色を付ける、終わった週の行に斜線を引く、といった工夫も、今がどこなのかを分かりやすくします。

貼り出す場所は、当番の人が毎日必ず通る場所を選びます。給湯室の入口や、出退勤の記録をする場所の近くが向いています。掃除する場所ごとに作業の一覧を貼っておく場合は、当番表には全体の割り振りだけを書き、細かい作業は場所ごとの一覧に任せると、どちらの紙もすっきりします。

休みと交代への対応を決めておく

当番表がいちばん崩れやすいのは、当番の人が休んだときです。休んだ日の掃除を誰がするのかが決まっていないと、その場所は誰にも掃除されず、次の当番の人が2回分の汚れを片付けることになります。

あらかじめ決めておきたいのは、次の3つです。

  • 休むと分かっている日は、当番の人が自分で代わりの人を探す
  • 代わってもらった人とは、次の自分の当番の日に交代して埋め合わせる
  • 急な休みのときは、その日の「予備の当番」の人が代わる

予備の当番とは、その週に当番の無い人や、お休みの枠に入っている人を、急な休みのときに代わる役として決めておくことです。輪番で「お休み」の枠を作っている場合は、その枠の人を予備の当番にすると、仕組みがすっきりします。

交代したときは、当番表の「交代した人」の欄に名前を書いておきます。口約束だけで交代すると、埋め合わせを忘れたり、あとで「代わったのに返してもらっていない」という食い違いが起きたりします。紙の当番表なら手書きで、Excelの表なら交代の欄に入力しておけば、記録が残ります。

長い休み(育児休業や長期の出張など)に入る人がいる場合は、その期間だけ当番の名簿から外し、戻ってきたら名簿に戻します。関数で作った当番表なら、名簿の名前を外すだけで、残りの人で自動的に割り振り直されます。

当番の回数を数えて偏りを確かめる

当番表が公平かどうかは、見た目の印象ではなく、回数で確かめるのが確実です。交代が何度か続くと、輪番で組んだはずの表でも、特定の人の回数が多くなっていることがあります。

Excelやスプレッドシートで当番表を作っている場合は、COUNTIF関数で1人ずつの回数を数えられます。COUNTIF関数とは、指定した範囲の中で、条件に合うセルがいくつあるかを数える関数のことです。名簿のH2に入っている人の回数を数えるなら、I2のセルに「=COUNTIF($B$2:$F$26,H2)」と入力し、下の行にコピーします。B2からF26の範囲に、その人の名前がいくつあるかが表示されます。

場所によって作業の重さが違う場合は、回数だけでなく時間でも比べます。場所ごとにかかる時間の目安を決めておき、トイレは15分、給湯室は10分のように重みを付けて合計すれば、1人ずつの負担を時間で比べられます。

数えた結果は、3か月に1回の見直しの場で全員に見せます。回数や時間の差が目に見えると、「自分ばかりやっている気がする」という感覚の話ではなく、事実をもとに表を直す話し合いができます。差が大きい人には、次の期間で当番を1回減らす、お休みの枠を多めに回す、といった形で調整します。

交代で代わってもらった回数と、代わってあげた回数も、交代の欄の記録から数えておくと、埋め合わせが済んでいるかどうかが分かります。

当番表を続けて回すための工夫

当番表は、作った最初の1か月はよく回っても、数か月たつと形だけになっていくことがあります。続けて回すためには、いくつかの工夫が要ります。

1つ目は、終わったことが見えるようにすることです。当番表に終わったら印を付ける欄を作り、掃除した人が自分で印を付けます。印が付いていない場所がすぐ分かるので、忘れていた人も気づけます。

2つ目は、作業の範囲を書いた一覧を掃除する場所に貼っておくことです。新しく入った人も、一覧を見ればやることが分かります。作業の範囲が人によって変わらないので、丁寧な人ばかりが疲れることも防げます。

3つ目は、定期的に見直す日を決めることです。3か月に1回など、当番表そのものを見直す日を決め、「この場所は週に1回では足りない」「この作業は誰もやっていない」といった声を集めて、表を直します。見直しの場で出た不満は、その場で表に反映させると、当番表が「押し付けられたもの」ではなく「みんなで決めたもの」になります。

4つ目は、掃除の道具をそろえておくことです。洗剤やごみ袋が切れていると、当番の人がそこで手を止めてしまいます。道具の補充も当番の作業の1つとして、当番表に書いておくと抜けがなくなります。

5つ目は、役職や年次で当番を外さないことです。職場では、上の立場の人が当番から外れていると、下の立場の人の不満につながります。全員が同じ当番表に名前を連ねることで、当番表の公平さが保たれます。

職場の当番を複数人で共有する

紙の当番表は、貼ってある場所に行かないと見られません。出社する日がばらばらの職場や、複数の拠点がある職場では、誰がいつ当番なのかを、どこからでも確かめられる形にしておくと便利です。

いちばん手軽なのは、Googleスプレッドシートで当番表を作り、メンバー全員に閲覧を共有する方法です。スマホからも開けるので、出社の前に自分の当番を確かめられます。終わったら印を付ける欄も、共有した人が自分で入力できるようにしておけば、紙と同じように使えます。

当番の作業を、担当と期限の付いた作業として管理したい場合は、プロジェクト管理の道具を使う方法もあります。大掃除の分担のように、作業の数が多く、誰がどこまで終えたのかを確かめたい場面では、作業を1つずつ分けて担当を付けておくと、進み具合が一目で分かります。

その選択肢の1つがPinatecaです。公式ページによると、カンバンやカレンダー、曜日と時限で週の枠を埋める時間割ボードなど8種類のボードが無料プランから使え、5人までのチームなら期限なしで無料で、ボードは10個まで作れます。6人目、または11個目のボードからはスタンダードプランで、料金は1人あたり月額500円(年払いなら1人あたり月額400円、税抜)です。大掃除の作業を1つずつカードにして担当と期限を付け、「未着手」「作業中」「完了」の列に並べれば、どの作業が残っているかを全員が同じ画面で確かめられます。Pinatecaは当番の割り振りを自動で作る道具ではなく、決めた分担の担当と進み具合を共有するための道具です。Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

日々の当番は紙やスプレッドシート、作業の多い大掃除はプロジェクト管理の道具、と使い分けるのも1つの方法です。

事務の仕組みづくりを仕事にする

掃除当番表のように、人と作業と期間を組み合わせて表にする作業は、事務の仕組みづくりの基本でもあります。当番表、シフトの下書き、会議室の予約表、備品の管理表など、同じ考え方で作る表は職場にたくさんあります。

在宅ワークの仲介を長く続けてきた運営者として見てきた限りでは、事務の仕事を長く任される人は、頼まれた表を作って終わりにせず、「名前を書き換えるだけで来月の分ができます」という形にして渡しています。1回の作業の速さより、次回からの手間を減らす仕組みを残すほうが、依頼する側には大きな価値になるからです。直接取引で依頼を受ける形なら、中間の手数料が差し引かれない分、こうした工夫がそのまま受け手の手取りの厚さとして返ってきます。仲介手数料0%で依頼する側と受ける側がつながる仕組みでは、その差がはっきり出ます。

表づくりや事務の効率化を仕事の幅に広げたい人向けに、関連する案内を紹介します。業務の流れを見直し、AIも含めて効率化を手伝う仕事はAIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。職場の情報の扱いや、社内の仕組みを守る仕事はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で扱っています。表計算を一歩進めて、当番や予約を管理する小さな業務用の仕組みを作る依頼は、アプリケーション開発のお仕事の領域です。

貼り出す当番表の見た目を整える仕事はデザインと重なり、職種全体の相場はデザイナーの年収・単価相場で確認できます。職場の仕組み全体を見直す立場を目指すなら、経営の診断と助言を専門とする国家資格の中小企業診断士があります。医療機関の受付や会計など、院内の当番や書類を扱う仕事に就きたい人には、医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)が入り口になります。

よくある質問

Q. 掃除当番表は何週間分を作ればよいですか?

当番に入る人数で一回りする期間か、1か月分を1枚にするのが見やすい目安です。5人で5つの場所を回すなら5週で一回りするので、5週分を1枚に作れば、自分の先の予定が見えて都合を付けやすくなります。半年分を1枚に詰め込むと文字が小さくなり、自分の名前を探しにくくなるので避けたほうが無難です。

Q. 人数と掃除する場所の数が合わないときはどうしますか?

人数が多い場合は、場所の列に「お休み」の枠を作り、輪番に組み込みます。毎週誰か1人がお休みになり、休める回数も全員同じになります。場所が多い場合は、作業の軽い場所と重い場所を組み合わせて1つの枠にまとめ、枠の数を人数に合わせると、1人あたりの負担がそろいます。

Q. 当番の人が休んだ日の掃除はどうすればよいですか?

休むと分かっている日は、当番の人が自分で代わりの人を探し、次の自分の当番の日に交代して埋め合わせる決まりにしておくと回ります。急な休みに備えて、その週に当番の無い人を予備の当番として決めておくと安心です。交代したときは当番表に名前を書き、埋め合わせの忘れを防ぎます。

Q. Excelで当番を自動で入れ替えるにはどうしますか?

INDEX関数とMOD関数を組み合わせます。名簿の範囲から、行と列の番号をもとに計算した順番の名前を取り出す式を1つのセルに入れ、右と下にコピーすると、週と場所が進むごとに担当が1人ずつずれる表ができます。名簿の名前を書き換えるだけで表全体が直るので、人の入れ替わりにも対応しやすくなります。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年10月23日最終更新:2026年10月26日
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