調整さんでアンケートを作る手順と、出欠表との使い分け


この記事のポイント
- ✓調整さんでアンケートを作る手順を
- ✓回答締切と回答保護の設定
- ✓CSVのダウンロードまで公式ヘルプに沿って説明します
調整さんでアンケートを作るには、出欠表を作る画面で「候補日程」の欄に、日程の代わりに選んでほしい選択肢を1行に1つずつ書き、できたページのURLをメンバーに送ります。回答する人は、それぞれの選択肢に○・△・×を付け、コメントを添えられます。会員登録もログインも要らず、30秒ほどで作れる手軽さが調整さんの持ち味です。
ただし、調整さんはもともと日程の調整と出欠の確認のために作られた道具です。回答はURLを知っている人なら誰でも見られ、質問は実質的に1つしか作れません。この記事では、調整さんの公式ヘルプに沿って作り方の手順を説明したうえで、アンケートに使うときに知っておきたい仕組みと、Googleフォームなどアンケートの専用の道具との使い分けを整理します。申込や問い合わせのように、届いた回答に1件ずつ対応したい場合は、回答を担当と状況つきで管理できるHalictのような道具を使う方法もあります。
調整さんとはどんな道具か
調整さんは、URLをメンバーに送るだけで、イベントの出欠確認や日程調整ができる出欠表の道具です。公式サイトによると、2006年に誕生し、飲み会、会議、同窓会、送別会など、さまざまなイベントで使われてきました。ログインなしでも使え、パソコンでもスマートフォンでも回答できます。
調整さんのアンケートの案内のページでは、次のように紹介されています。
月間利用者数600万人達成!日程調整が簡単にできるツールといえば調整さん!みんなが参加できる日程をアンケートしてみよう♪ 出典: chouseisan.com
この紹介のとおり、調整さんでいう「アンケート」は、まず日程についての希望を集めることを指しています。出欠表の仕組みは、縦に候補が並び、横に回答者の名前が並び、それぞれのマスに○・△・×が入る表です。候補の欄には日程でなくても自由に文字を書けるので、「お店の候補」「行き先の候補」のような選択肢を並べれば、簡単な人気投票や希望調査にも使えます。
調整さんでできるアンケート、できないアンケート
作り始める前に、調整さんに向いているアンケートと、向いていないアンケートを整理しておきます。ここを取り違えると、作ってから「思っていたのと違う」となりがちです。
向いているアンケート
- 日程の希望:候補の日時から、参加できる日を○・△・×で選んでもらう
- 候補の中からの選択:お店、行き先、プレゼントなどの候補に、賛成か反対かを付けてもらう
- 参加の意思の確認:「参加」「不参加」の候補を作り、どちらかに○を付けてもらう
- 少人数の簡単な希望調査:サークルや部活、家族や友人どうしの集まり
いずれも、「候補を並べて、それぞれに○・△・×を付ける」形で答えられるものです。回答がみんなに見えても困らない内容であることも共通しています。
向いていないアンケート
- 質問が2つ以上あるアンケート:候補の一覧が1つしかないため、「日程」と「料理の希望」を別の質問として聞くことはできない
- 名前を伏せて答えてほしいアンケート:回答は名前つきでURLを知る全員に見える
- 記述式の質問が中心のアンケート:自由に書ける場所は、回答者ごとのコメント欄だけ
- 個人の情報を集めるアンケート:連絡先や住所などを書いてもらう欄がなく、書いてもらえば全員に見える
- 回答者1人ずつに返事が必要な申込や問い合わせ
これらに当てはまる場合は、後の節で紹介するGoogleフォームなどアンケートの専用の道具を使うほうが、回答する人にとっても安心です。
アンケートとして使うときの候補の書き方のこつ
調整さんでは、候補の書き方がそのままアンケートの質問の質を決めます。作る前に、次の点を確かめておきます。
1つ目は、候補の数です。候補が多すぎると、回答する人はすべてに○・△・×を付けるのが面倒になり、適当に付けたり、途中でやめたりします。日程なら10個前後まで、お店や行き先のような選択肢なら3つから5つ程度に絞るのが目安です。
2つ目は、1つの候補の長さです。出欠表では、候補が縦に並びます。1つの候補が長すぎると、スマートフォンで見たときに表が読みにくくなります。候補には名前と判断に必要な最小限の情報(値段や場所)だけを書き、詳しい説明はメモの欄に回します。
3つ目は、「どれでもよい」人の扱いです。どの候補でもかまわない人は、すべてに△を付けることになります。△の意味を「どちらでもよい」と決めておけば、そうした人の気持ちも結果に正しく表れます。
4つ目は、並び順です。最初に並んだ候補ほど、目に留まりやすく、○が付きやすい傾向があります。公平に選んでもらいたい場合は、候補を五十音順や値段の順のように、理由の説明できる順に並べておきます。
調整さんでアンケートを作る手順
ここからは、調整さんの公式ヘルプに沿って、パソコンで作る手順を説明します。スマートフォンでも、入力する項目は同じです。
手順1:トップページを開く
調整さんのトップページを開きます。会員登録をしていなくても作れますが、後で説明する通知のメールを受け取りたい場合は、先にログインしておきます。
手順2:イベント名を入れる
「イベント名」の欄に、アンケートの名前を入れます。必須の項目です。回答する人が開いたときに何のアンケートか分かるように、「忘年会のお店の希望」「合宿の日程の希望」のように具体的に書きます。
手順3:候補を入れる
「候補日程」の欄に、選んでほしい候補を入れます。これも必須の項目です。公式ヘルプによると、入力欄に直接書いた場合、候補の区切りは改行で判断されます。つまり、1行に1つずつ候補を書けば、それぞれが出欠表の1行になります。日程を聞く場合は、カレンダーの日付を押して入れることもできます。
アンケートとして使うときの書き方の例です。
A:駅前の居酒屋(1人4,000円ほど)
B:ホテルのレストラン(1人6,000円ほど)
C:会社の近くの焼肉店(1人5,000円ほど)
候補の頭に「A」「B」のような記号を付けておくと、コメント欄で「Bがいいです」と書いてもらいやすくなります。値段や場所など、判断に必要な情報も候補の中に書いておきます。
手順4:メモを入れる
「メモ」の欄は任意ですが、アンケートとして使うときは大切な欄です。公式ヘルプでは、イベントの詳しい説明や持ち物、メンバーへのメッセージを書く欄と案内されています。ここに、○・△・×の意味と、締め切りを書いておきます。
メモの例:「行きたいお店に○、どちらでもよければ△、行きたくなければ×を付けてください。〇月〇日までにお願いします。いちばん○の多いお店に決めます。」
○・△・×の意味を決めておかないと、人によって付け方が変わり、集計しても意味が読み取れません。決め方(いちばん○の多いものに決める、など)も先に書いておくと、結果に納得してもらいやすくなります。
手順5:出欠表を作る
「出欠表をつくる」を押します。画面が切り替わり、「イベントページを表示」というボタンが出たら作成は完了です。
作ったアンケートをあとから直すとき
アンケートを作ったあとで、候補を加えたい、メモを書き直したい、ということはよくあります。公式ヘルプによると、イベント名やメモの変更、候補の追加・並び替え・削除、イベントの削除ができるのは、イベントを作った人(幹事)だけです。イベントページの「幹事メニュー」から「イベントを編集する」を開き、内容を変えて「編集内容を保存」を押します。
ここで気をつけたいのが、幹事メニューが表示される条件です。公式ヘルプによると、幹事メニューはcookie(ブラウザに一時的にデータを保存する仕組み)で管理されていて、ログインせずに作った場合は、作ったときと同じ端末、同じブラウザで開かないと表示されません。閲覧の履歴と一緒にcookieを消した場合や、シークレットのウィンドウで作った場合も、表示されなくなることがあります。
つまり、ログインせずにパソコンで作ったアンケートを、あとでスマートフォンから直そうとしても、幹事メニューが出ずに直せない、ということが起きます。あとから直す可能性があるアンケートは、ログインしてから作っておくと安心です。
候補の書き換えにも注意が必要です。公式ヘルプによると、候補の日時が変わると回答の意味も変わってしまうため、候補を直接書き換えることはできません。変えたい場合は、新しい候補を追加し、古い候補を削除します。古い候補を削除すると、その候補への回答も見えなくなります。回答が集まり始めてから候補を変えると、答え直しをお願いすることになるので、候補は作る前によく見直しておきましょう。
イベントそのものを削除することもできますが、削除したイベントは元に戻せないと公式ヘルプに書かれています。結果を記録として残したい場合は、削除する前に出欠表をダウンロードしておきます。
URLを共有して答えてもらう
できたイベントページのURLを、メンバーに送ります。LINEのグループ、メール、チャットなど、普段の連絡の手段に貼り付けるだけです。
回答する人は、イベントページの「出欠を入力する」から、名前、それぞれの候補への○・△・×、コメント(任意)を入れて登録します。公式ヘルプによると、名前は必須で、空欄のまま登録すると「名無し」として登録されます。同じ端末から、1人分ずつ複数の回答を登録することもできるので、家族の分をまとめて入れる、といった使い方もできます。
公式ヘルプのよくある質問には、LINEで調整さんを開いたときに警告の表示が出る場合の対処も載っています。LINEで共有する場合に回答できないという声が出たら、ヘルプを確かめてください。
回答をお願いする文面の例
URLだけを送ると、何のアンケートか、いつまでに答えればよいかが伝わらず、後回しにされがちです。URLと一緒に、短い説明を添えます。
文面の例:「忘年会のお店を決めたいので、こちらから希望を入れてください。行きたいお店に○、どちらでもよければ△、行きたくなければ×でお願いします。〇日(〇)までに入れてもらえると助かります。」
締め切りの前日になっても答えていない人がいれば、もう一度だけ声をかけます。調整さんの出欠表には回答した人の名前が並ぶので、まだ答えていない人は、メンバーの名簿と見比べればすぐに分かります。全員に向けて「まだの人はお願いします」と送るより、答えていない人に個別に一言送るほうが、角が立たずに答えてもらえることが多いです。
名前の書き方をそろえてもらう
回答する人が自由に名前を入れるため、同じ人がフルネームとあだ名で2回登録したり、同じ名字の人がいて誰の回答か分からなくなったりすることがあります。メモの欄に「名前はフルネームで入れてください」のように書き方を指定しておくと、集計のときに迷いません。家族や友人どうしの集まりなら呼び名でもかまいませんが、会社や団体のアンケートでは、名簿と同じ書き方にしてもらうのが無難です。
回答がURLを知る全員に見えることを知っておく
調整さんをアンケートに使うとき、もっとも大切な点が、回答の見え方です。公式ヘルプには、次のように書かれています。
イベントページのURLを知っている方であればどなたでも、出欠回答(○×△の回答・コメント)を閲覧し、出欠回答および回答編集を行うことが可能です。 出典: help.chouseisan.com
つまり、回答は名前つきで、URLを知っている全員に見えます。さらに、何も設定しなければ、ほかの人の回答を書き換えることもできてしまいます。同じヘルプでは、イベントページは検索に表示されず、URLはランダムな32文字の英数字なので、URLを共有した相手以外が見ることは難しいと説明されています。ただし、URLを公開のページに載せると、検索の対象になります。
このため、調整さんで聞くのは、みんなに見えても困らない内容に限ります。「どのお店がいいか」はよくても、「参加費を払えるか」「体調はどうか」のような、人に知られたくない内容は聞かないようにします。
回答保護で書き換えを防ぐ
ほかの人に回答を書き換えられるのを防ぎたい場合は、「回答保護」を使います。公式ヘルプによると、イベントの作成画面の「詳細設定」で「回答保護を有効にする」にチェックを付けると、出欠の編集は原則として本人だけができるようになります。
注意したいのは、回答保護はイベントを作るときにしか有効にできず、作ったあとで解除もできないことです。また、回答保護が有効な場合、回答した本人も、ログインして答えたか、アプリで同じアカウントから答えたか、同じブラウザから開いたときでないと、自分の回答を直せません。別の端末から直したい人は、幹事(作った人)に回答を削除してもらい、改めて入力し直すことになります。メモの欄に「回答を直したいときは幹事に連絡してください」と書いておくと、混乱を防げます。
回答締切を設定する
アンケートの締め切りを守ってもらいたい場合は、回答締切を設定します。公式ヘルプによると、回答締切はイベントを作ったあと、イベントページの「幹事メニュー」から「イベントを編集する」を開き、「回答締切設定」で決めます。
締め切りを過ぎると、回答する人は出欠の入力、変更、削除ができなくなります。幹事は締め切りのあとも入力、変更、削除ができるので、締め切りのあとに連絡をくれた人の分は、幹事が代わりに入れられます。過去の日時を設定して保存すると、その時点ですぐに回答が締め切られます。
日程のアンケートなら、決まった日を「日程を確定する」で示すこともできます。公式ヘルプによると、幹事メニューの「日程を確定する」から確定する日程を選ぶと、イベントページの上部に開催の日時が表示され、出欠表の確定した日程に「確定済み」と表示されます。日程を確定しても回答は続けて入力できるため、入力を止めたい場合は回答締切とあわせて使います。
新しい回答の通知を受け取る
回答が届いたことを知りたい場合は、通知のメールを設定します。公式ヘルプによると、幹事が会員としてログインした状態でイベントを作ると、参加者が出欠を入力したときに通知のメールを受け取れます。マイページの「メール受信設定」で「参加者の出欠入力等の通知メールを受信する」にチェックを入れておきます。
ヘルプによると、メールの通知は新しく回答が登録されたときだけ届き、回答が変更されたり削除されたりしたときは届きません。変更や削除まで知りたい場合は、調整さんのアプリでプッシュ通知をオンにする方法が案内されています。
ログインせずにイベントを作ると、この通知は使えません。回答の集まり具合をこまめに知りたいアンケートでは、作る前にログインしておくことを忘れないようにしましょう。
アプリ版で便利になること
調整さんには、iPhoneとAndroidのアプリもあります。公式ヘルプによると、アプリ版の日程調整の手順はWeb版と同じで、アプリ版ならではの機能として、参加者が出欠を入力すると幹事にプッシュ通知が届き、参加者が回答を更新したときの履歴も確かめられます。アプリ版では、出欠表の縦の並び(候補)と横の並び(参加者の名前)を入れ替える「行と列を入れ替え」の機能も使えます。
参加者が多いアンケートでは、表が横に長くなり、誰がどう答えたかを追いにくくなります。こまめに回答の状況を確かめたい幹事は、アプリを入れておくと手間が減ります。
結果を集計して伝える
回答が集まったら、出欠表で結果を確かめます。公式ヘルプによると、表の左側には○・△・×のそれぞれの合計が表示されるので、どの候補がいちばん支持されたかがすぐに分かります。
もっと細かく見たいときは、出欠表をダウンロードします。Web版では、出欠表の右上の「出欠表をダウンロードする」を押すと、候補、回答者の名前、○・△・×、コメントがCSVの形式で保存されます。CSVは、表の中身を文字だけで書いた形式のファイルで、Excelやスプレッドシートで開けます。ヘルプによると、アプリ版でダウンロードした場合の文字コードはUTF-8だけなので、Excelで開いて文字が崩れる場合は、Web版でShift-JISの形式を選んでダウンロードします。
結果を伝えるときは、合計の数だけでなく、決め方に沿って何に決まったかをはっきり書きます。「○がいちばん多かったBのお店に決めました。△の方も多かったので、ほかのお店の希望は次回の参考にします」のように、決まったことと、出た声への応え方を一緒に伝えると、全員が納得しやすくなります。
場面ごとの作り方の例
ここでは、調整さんをアンケートに使うことの多い場面ごとに、イベント名、候補、メモの書き方の例を挙げます。
サークルの合宿の行き先を決める
イベント名は「夏合宿の行き先の希望」。候補には「A:海の近くの民宿(2泊で1人2万円ほど)」「B:山の近くのペンション(2泊で1人2万5千円ほど)」「C:都内の研修施設(2泊で1人1万5千円ほど)」のように、場所と費用の目安を並べます。メモには、○・△・×の意味と、決め方(○の数がいちばん多いもの、同じ数なら△の数で比べる)を書いておきます。費用が人によって負担になる場合もあるので、「費用の相談は幹事まで個別にどうぞ」と添えておくと、全員の前で言いにくいことを伝える道が残せます。
部活やチームの練習日を決める
イベント名は「来月の練習日の希望」。候補には練習できる日時を並べ、メモに「参加できる日に○、遅れて参加できる日に△」と書きます。△の意味を「遅れて参加」のように具体的に決めておくと、当日の練習の組み立てに使える情報になります。毎月同じ形で聞くなら、前の月のイベントのURLは使い回さず、月ごとに新しいイベントを作ると、回答が混ざりません。
会社の打ち合わせの日程と形を決める
イベント名は「〇〇の打ち合わせの日程」。候補に日時を並べ、メモに「会議室で参加できる日に○、オンラインなら参加できる日に△」と書けば、日程と参加の形を一度に聞けます。会社の打ち合わせでは、回答がほかの参加者に見えても困ることは少ないので、調整さんの手軽さが生きる場面です。ただし、社外の人も参加する場合は、社内の事情をメモに書かないよう気をつけます。
送別会のプレゼントを決める
イベント名は「送別会のプレゼントの候補」。候補にプレゼントの案と金額の目安を並べます。このときに気をつけたいのが、URLが本人に届いてしまわないことです。回答はURLを知る全員に見えるので、本人に知られたくないアンケートでは、URLを送る相手を慎重に選びます。
よくある失敗と防ぎ方
調整さんをアンケートに使ったときによく起きる失敗と、その防ぎ方をまとめておきます。
1つ目は、ログインせずに作って、あとから直せなくなる失敗です。先に説明したとおり、幹事メニューは作ったときと同じ端末とブラウザでないと表示されません。直す可能性があるなら、ログインしてから作ります。
2つ目は、ほかの人の回答をうっかり書き換えてしまう失敗です。公式ヘルプによると、回答保護を使っていないイベントでは、出欠表の名前のリンクを押せば、誰でもその人の回答を書き換えられます。自分の名前と間違えて別の人の回答を開き、上書きしてしまうことがあります。ヘルプでも、本人の許可のない変更はトラブルのもとなので、変えるときは本人の許可を取るか、変えたことを伝えるよう呼びかけています。心配なら、作るときに回答保護を有効にしておきます。
3つ目は、URLを広く公開してしまう失敗です。SNSや誰でも見られるページにURLを載せると、関係のない人にも回答が見え、書き込まれるおそれがあります。URLは、答えてほしいメンバーにだけ送ります。
4つ目は、候補を削除して回答が見えなくなる失敗です。候補を整理しようとして削除すると、その候補への回答も見えなくなります。消す前に、出欠表をダウンロードしておくと安心です。
5つ目は、締め切りを決めずに始める失敗です。締め切りがないと、回答がいつまでもそろわず、決めるに決められない状態が続きます。メモに締め切りを書くだけでなく、回答締切の設定もしておくと、締め切りのあとに回答が増えて結果が変わる、ということも防げます。
結果を記録として残しておく
調整さんのイベントページは、作った人が削除しない限り残りますが、ログインせずに作ったイベントは、端末やブラウザが変わると探しにくくなります。毎年同じ時期に開く集まりや、団体の決めごとに使ったアンケートは、結果を記録として残しておくと、翌年の参考になります。
残し方は簡単です。締め切りのあとに出欠表をダウンロードし、決まったことと一緒に、共有のフォルダやメモに保存します。記録には、アンケートの名前、実施した期間、候補の一覧、回答の数、決まったこと、決め方を書いておきます。翌年の幹事が「去年はどのお店に、何人の希望で決まったのか」を確かめられるだけで、同じ調整にかかる時間がぐっと短くなります。
調整さんで足りないときのアンケートの道具
ここまで見てきたように、調整さんは「候補に○・△・×を付ける」形の簡単なアンケートには、とても手軽で便利です。一方で、次のような場合は、アンケートの専用の道具を使うほうが向いています。
- 質問が2つ以上ある
- 名前を伏せて答えてもらいたい
- 回答をほかの人に見せたくない
- 選択式だけでなく、記述式の質問をいくつも入れたい
- 回答に応じて次の質問を変えたい
その代表がGoogleフォームです。Googleフォームなら、質問をいくつでも作れ、選択式、記述式、目盛で答える形式などを組み合わせられます。回答は作った人だけが見られ、回答者どうしで中身が見えることはありません(結果の概要を見せる設定をオンにした場合を除きます)。回答はスプレッドシートにつないで集計できます。
2つの道具の違いを表にすると、次のようになります。
| 比べる点 | 調整さん | Googleフォーム |
|---|---|---|
| 作るのにかかる時間 | 30秒ほど | 質問の数による |
| 回答者のログイン | 不要 | 設定による(不要にもできる) |
| 質問の数 | 実質1つ(候補の一覧) | いくつでも |
| 回答の見え方 | URLを知る全員に名前つきで見える | 作った人と共有した人だけ |
| 記述の回答 | 回答者ごとのコメント欄のみ | 質問ごとに作れる |
| 結果の書き出し | CSV | スプレッドシート、CSV |
使い分けの目安は、「日程や候補を決めるだけなら調整さん、意見や情報を集めるならGoogleフォーム」です。実際には、両方を組み合わせることもよくあります。たとえば、日程は調整さんで決め、決まった日の料理の希望や、アレルギーの有無のような人に見せたくない情報はGoogleフォームで聞く、という分け方です。
申込や問い合わせを受け付けて、1件ずつ対応したいとき
アンケートの中でも、イベントの申込、教室の体験の申込、仕事の依頼の受付のように、届いた回答の1件ごとに返事をしたり、担当を決めて対応したりする必要があるものがあります。調整さんは参加者全員で表を共有する道具なので、こうした使い方には向きません。Googleフォームで受け付ける場合も、回答はスプレッドシートにたまり、返事はメールソフトで送ることになり、誰が返事をしたかは自分で表に書き込んで管理します。
この管理の手間を減らしたい場合の選択肢がHalictです。公式サイトの案内では、Halictはフォームを作り、届いた回答を1件ごとに担当と状況(ステージ)つきで管理し、同じ画面から返信まで送れます。URLを配るだけで受付を始められ、回答者には1画面に1問ずつ表示されるので、スマートフォンでも答えやすいつくりです。料金のページによると、フリーのプランはメンバー1人までで、フォームの数と回答の数は無制限、自動返信も使えます。
Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
みんなで日程を決めるなら調整さん、意見を集めて集計するならGoogleフォーム、1件ずつ対応する受付ならHalictのように回答の管理の機能を持った道具。目的で道具を分けると、それぞれの手軽さを生かせます。
幹事や事務の仕事を引き受ける人へ
日程の調整、出欠の確認、アンケートの作成と集計は、イベントの幹事だけでなく、会社や団体の事務の仕事でも毎日のように発生します。こうした調整の仕事は、在宅で請け負われる業務委託の仕事としても依頼されています。AIや業務の道具を使った効率化まで提案したい人は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で、どのような依頼が出ているかの傾向を確かめられます。
2004年から在宅ワークと業務委託の仲介を続けてきた運営者として見てきた限りでは、調整の仕事で頼りにされる人は、道具の使い方に詳しい人というより、「決め方」を先に決めておける人です。○の多いものに決める、同点ならこうする、締め切りまでに答えなかった人はこう扱う。こうした決め方を最初に示しておくと、結果に誰も不満を言わず、次の調整も任されるようになります。
調整や受付の仕事を、フォームや管理の画面を作るところから引き受けたい人は、アプリケーション開発のお仕事で、業務の仕組みづくりに関わる依頼の傾向を確かめられます。また、こうした仕事は依頼者と直接やり取りできるほうが進めやすい分野です。決め方や連絡の文面を、依頼者と相談しながら整える場面が多いためです。仲介の手数料がかからない直接のやり取りなら、同じ予算でも確認に時間を使え、受け手の手取りも厚くなります。
よくある質問
Q. 調整さんで日程以外のアンケートを作れますか?
作れます。候補日程の欄には自由に文字を書けるので、お店や行き先の候補を1行に1つずつ書けば、それぞれに○・△・×を付けてもらう形のアンケートになります。ただし、質問は実質的に1つしか作れず、自由に書ける場所は回答者ごとのコメント欄だけです。質問が2つ以上ある場合は、Googleフォームなどを使うほうが向いています。
Q. 調整さんの回答はほかの人に見えますか?
見えます。公式ヘルプによると、イベントページのURLを知っている人なら誰でも、○・△・×の回答とコメントを見られます。何も設定しなければ、ほかの人の回答を書き換えることもできます。書き換えを防ぐには、イベントを作るときに回答保護を有効にします。人に知られたくない内容は、調整さんでは聞かないようにしてください。
Q. 調整さんで回答の締め切りを設定できますか?
できます。イベントを作ったあと、イベントページの幹事メニューから「イベントを編集する」を開き、回答締切設定で日時を決めます。締め切りを過ぎると、回答する人は入力や変更、削除ができなくなりますが、幹事は引き続き入力や変更ができます。過去の日時を設定して保存すると、その時点ですぐに締め切られます。
Q. 調整さんの結果をExcelで集計できますか?
できます。Web版では出欠表の右上の「出欠表をダウンロードする」から、候補、回答者の名前、○・△・×、コメントをCSVの形式で保存できます。アプリ版でダウンロードした場合の文字コードはUTF-8だけなので、Excelで開いて文字が崩れる場合は、Web版でShift-JISの形式を選んでダウンロードしてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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