Chatworkのタスク機能の使い方と、チームで抜け漏れを防ぐ運用

@SOHO編集部
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Chatworkのタスク機能の使い方と、チームで抜け漏れを防ぐ運用

この記事のポイント

  • ✓Chatworkのタスク機能の使い方を
  • ✓タスク管理の画面での確認
  • ✓完了の操作まで公式ヘルプの記載で整理しました

Chatworkのタスク機能を使い始めた人の多くは、「タスクを追加しても、メッセージに流されて見失ってしまう」「誰が何を終えたのか分からない」「チームのタスクが増えてきて、チャットの中だけでは追いきれない」という悩みを抱えています。結論から言うと、Chatworkのタスク機能は、チャットの中で担当者と期限を決めて仕事を頼み、完了まで確かめるための機能で、使い方そのものはシンプルです。抜け漏れを防ぐ鍵は、機能の操作よりも、チームで決める運用の決まりにあります。この記事では、Chatworkの公式ヘルプの記載をもとにタスク機能の使い方を整理し、2026年のタスクの仕組みの刷新で変わった点と、チームで抜け漏れを防ぐ運用を説明します。チャットのタスクだけでは管理しきれなくなったときの選択肢として、ボードで仕事を見渡せるPinatecaのような道具も取り上げます。

Chatworkのタスク機能とは

Chatworkは、株式会社kubellが提供しているビジネスチャットのサービスです。メッセージのやりとりに加えて、ファイルの共有、ビデオ通話、そしてタスクの管理ができます。Chatworkの公式サイトのコラムでは、タスク機能について次のように説明されています。

Chatworkの「タスク管理」機能とは、チャットのメンバーに完了してほしい仕事(タスク)をわかりやすく伝えられる機能です。 出典: Chatwork「Chatwork(チャットワーク)のタスク管理機能の使い方」

タスクとは、誰かにやってもらいたい1つの仕事のことです。Chatworkでは、チャットごとに担当者と期限を設定してタスクを登録できます。タスクは、そのチャットに参加しているメンバーに割り当てられ、担当者が完了の操作をするまで、未完了のタスクとして残ります。

ふつうのメッセージで仕事を頼むと、ほかのメッセージに流されて、頼んだことも頼まれたことも埋もれてしまいがちです。タスクとして登録しておけば、担当者の「自分のタスク」の一覧に残り、完了するまで目に見える状態が続きます。メッセージのやりとりと、やるべき仕事の記録を分けて扱えるのが、タスク機能の役割です。

公式の料金ページでは、タスク管理は無料のフリープランの基本機能に含まれています。チャット、タスク管理、ファイル管理は、どのプランでも使える基本の機能です。

タスクを追加する手順

公式ヘルプに書かれている、パソコンでタスクを追加する手順は次のとおりです。

  1. タスクを追加したいチャットを開き、チャット画面の右側にある「タスク追加」をクリックする
  2. 表示された入力欄に、タスクの内容を入力する
  3. 担当者欄の「+選択」をクリックして、タスクの担当者を選ぶ。担当者は、そのチャットに参加しているメンバーから選べる
  4. 期限を確かめる。期限には本日の日付が最初から設定されているので、変える場合は日付をクリックしてカレンダーから選ぶ
  5. 締切の時間も決める場合は「時間指定なし」をクリックして時間を選ぶ。時間は30分単位で選べる
  6. 「タスクを追加」をクリックして登録する

公式ヘルプでは、担当者は必須で、担当者を選ばないと「タスクを追加」のボタンを押せないと説明されています。担当者や期限を誤って設定した場合は、右側の「×」の印をクリックすると設定を外せます。

ここで気をつけたいのは、期限に本日の日付が最初から入っていることです。期限を確かめずに登録すると、すべてのタスクが今日の期限になってしまいます。登録する前に、期限の欄を必ず確かめる習慣をつけておきます。

スマートフォンのアプリからも、タスクを追加できます。公式ヘルプのiOS版の案内では、チャット画面の下部の「+」のアイコンをタップして「タスク」を選び、内容を入力して担当者を選ぶ流れが説明されています。

送られてきたメッセージを、そのままタスクにすることもできます。相手から届いた依頼のメッセージをタスクにしておけば、依頼の内容をもう一度打ち直さずに済みます。

タスクを確認し、完了にする手順

追加したタスクは、「タスク管理」の画面でまとめて確かめられます。公式ヘルプによると、チャット画面の右上にある「タスク管理」のアイコンをクリックすると、タスクを管理するための画面が開きます。アイコンに付いているバッジの数は、自分の未完了のタスクの数を表しています。

タスク管理の画面の左側では、「自分のタスク」と「依頼したタスク」を切り替えられます。

一覧 表示されるタスク
自分のタスク 自分が担当者になっているタスク
依頼したタスク 自分が依頼者になっているタスク。自分から自分に頼んだタスクは表示されない

一覧は、リストの形とカレンダーの形を切り替えられます。カレンダーの形では、期限の日付ごとに未完了のタスクが並びます。期限が設定されていないタスクと完了したタスクは、カレンダーの形では見られないと公式ヘルプに書かれています。期限が過ぎたタスクには「期限切れ」のラベルが付き、目立つように表示されます。

タスクを終えたら、「自分のタスク」の一覧で、タスクの右上にある「完了する」をクリックします。誤って完了にした場合は、完了したタスクを表示して「未完了に戻す」をクリックすると戻せます。

チャットの画面でも、そのチャットのタスクを確かめられます。チャット画面の右側の「タスク」の欄に、そのチャットのタスクが並びます。最初は自分のタスクだけが表示されますが、「自分のタスクのみ表示」のチェックを外すと、そのチャットのすべてのタスクを見られます。参加していないチャットのタスクは確かめられません。

自分の仕事を管理するマイチャットとテンプレート

Chatworkのタスクは、人に頼むためだけのものではありません。自分の仕事を管理するのにも使えます。

Chatworkには、自分だけが参加しているマイチャットがあります。公式ヘルプでは、ほかのグループチャットからマイチャットにタスクを追加する手順が説明されています。タスクを追加したいチャットを開き、チャット画面の右側の「タスク追加」をクリックするか、メッセージをタスクにすると、タスクの作成の欄が表示されます。そこで追加先のチャットをマイチャットに変えれば、作ったタスクはマイチャットのタスクの欄に並びます。

この使い方は、グループチャットで自分に関わる話が出たけれど、ほかのメンバーに見せる必要はないとき、たとえば「この件、自分で調べておく」といった場面で役立ちます。グループチャットのタスクの一覧を、自分のメモで埋めずに済みます。

タスクを作るときには、テンプレートの機能も使えます。公式ヘルプでは、テンプレート機能を使ってタスクを作成する方法が紹介されています。ただし、よくある質問の中で、利用者が自分でテンプレートを作ったり編集したりすることには現在対応していないと説明されています。チーム独自の依頼の書式を使いたい場合は、後の節で紹介するように、チャットの概要に書式を書いておき、コピーして使う方法が現実的です。

決まった周期で発生するタスクの扱い

毎週の定例の報告、毎月の請求書の発行など、決まった周期で発生する仕事もあります。Chatworkのタスクには、決まった周期で自動でタスクを作る機能はありません。公式ヘルプのよくある質問では、APIで定期的なタスクを追加できるかという問いに対し、Zapier や IFTTT などの連携のサービスを使えば、Googleカレンダーなどと連携して定期的に追加できると案内されています。

連携のサービスを使わない場合は、運用で補います。たとえば、毎週月曜日の朝に、その週の定例のタスクをまとめて登録する担当者を決めておく、という方法です。定例のタスクの文面を、チャットの概要やメモにまとめておけば、コピーして登録するだけで済みます。

周期のある仕事が多いチームでは、仕事の一覧を表の形で管理し、毎週の分をまとめて見られる仕組みのほうが向いていることもあります。どこまでをチャットのタスクで扱い、どこからを別の仕組みで扱うかは、仕事の量と周期の多さで決めます。

2026年のタスクの仕組みの刷新で変わったこと

Chatworkのタスク機能は、2026年に大きく変わりました。Chatworkは2026年8月10日のお知らせで、タスクの仕組みの刷新を発表しています。お知らせでは、それまでの課題について次のように説明されています。

これまでは、タスクに複数の担当者を設定すると人数分のタスクが作成され、本文や期限に変更があった場合に一つずつ修正しなければならない点が課題でした。 出典: Chatwork「タスクの仕組み刷新についてのお知らせ」

お知らせによると、変更の中身は次のとおりです。

  • 複数の担当者に対して、1つのタスクで管理できるようになった。依頼者か担当者かを問わず、本文や期限を編集すると、ほかの担当者全員に同じ内容が反映される
  • 完了の操作は、担当者ごとに行えるのに加えて、同じタスクの担当者であれば、ほかの担当者の分も操作できるようになった
  • 同じタスクを共有しているメンバーであれば、タスクの編集や、担当者の状況の変更ができるようになった
  • 1つのタスクを複数人で見る形に合わせて、画面のデザインが変わった
  • 刷新の前に作られたタスクも、新しい形に自動で移った

変更の日は2026年9月上旬の予定とされ、使っている端末やアプリの版にかかわらず、すべての利用者に新しい仕組みが自動で当てはめられると説明されています。モバイルのアプリは、最新版に更新すると新しいデザインになります。アプリを更新していない場合は、画面は以前のままでも、複数人で1つのタスクを管理する仕組みは自動で当てはめられるため、古い版でタスクを編集しても担当者全員の分に変更が反映されると注意が書かれています。

この刷新は、チームでの使い方に大きく関わります。以前は、複数の人に同じタスクを頼むと人数分のタスクができ、期限を変えるたびに1つずつ直す必要がありました。今は1か所を直せば全員に反映されます。一方で、自分の担当の分だけを直したつもりでも、ほかの担当者の内容まで変わる点には注意が要ります。担当者ごとに内容や期限を変えたい場合は、別々のタスクとして登録するほうが分かりやすくなります。

チームで抜け漏れを防ぐ運用の決まり

タスク機能の操作は難しくありません。抜け漏れが起きる原因の多くは、操作ではなく、チームの中で使い方がそろっていないことにあります。次のような決まりを、チームで話し合って決めておきます。

仕事を頼むときは必ずタスクにする

1つ目の決まりは、「仕事を頼むときは、メッセージではなくタスクで頼む」ことです。メッセージで頼んだり、タスクで頼んだりが混ざっていると、頼まれた側はどちらを見ればよいか分からなくなります。タスクにする仕事の範囲、たとえば「返事だけでは済まない作業はすべてタスクにする」と決めておくと、迷いがなくなります。

公式ヘルプの活用ガイドでも、相手に読んでもらいたいメッセージをタスクにして、「読み終えたら完了する」という使い方が勧められています。大切な連絡を確実に読んでもらいたいときにも、タスクは使えます。

タスクの書き方をそろえる

2つ目の決まりは、タスクの書き方です。「資料の件、お願いします」のような書き方では、何をどこまでやればよいかが伝わりません。次の項目を入れる形をそろえておくと、頼まれた側が迷わずに済みます。

  1. 何をするか。「〇〇の見積書を作成する」のように、動作で書く
  2. 完了の条件。「PDFにしてこのチャットに添付したら完了」のように、何をもって終わりとするか
  3. 参考の資料。必要なファイルや過去のやりとりの場所

Chatworkのタスクには、優先度を入れる専用の欄はありません。公式ヘルプの活用ガイドでは、優先度の記入欄を付けたタスクの依頼の書式を用意し、チャットの概要に書いておく方法が紹介されています。タスクを追加するときに、その書式をコピーして使う形です。

期限は必ず決める

3つ目の決まりは、期限です。期限を決めないタスクは、後回しにされがちです。また、タスクを追加する手順の節で説明したとおり、期限には本日の日付が最初から入るので、確かめずに登録すると意図しない期限になります。期限は、頼む側と頼まれる側で無理のない日付を決めて設定します。

タスク専用のチャットを作る

4つ目の決まりは、タスクを扱うチャットを分けることです。公式ヘルプの活用ガイドでは、大量のタスクでメッセージが流れないようにする方法として、タスク専用のグループチャットを作ることが勧められています。ふだんのやりとりのチャットとは別に、タスクの追加と完了だけを行うチャットを作れば、メッセージがタスクの通知で埋もれることを防げます。

確かめる時間を決める

5つ目の決まりは、タスクを確かめる時間です。朝の始業のときと、夕方の終業の前に「タスク管理」の画面を開く、というように、確かめる時間を決めておきます。頼んだ側は「依頼したタスク」を、頼まれた側は「自分のタスク」を見て、期限切れのタスクがないかを確かめます。

料金プランとタスク機能の関係

Chatworkには、無料のフリープランと、有料のプランがあります。公式の料金ページに書かれている主な違いは次のとおりです。

プラン 料金(1ユーザーあたり) 主な条件
フリー 月額0円 メッセージの閲覧は直近40日以内。ユーザー数は1つの組織で100人まで。ストレージは組織で10GB
スタンダード 年間契約で月額700円(税抜)。月間契約なら840円(税抜) メッセージの閲覧は無制限。ユーザー数は無制限。ストレージは1ユーザーあたり10GB
プロフェッショナル 年間契約で月額1,200円(税抜)。月間契約なら1,440円(税抜) スタンダードの機能に加えて、セキュリティやリスク管理の機能、管理者向けのチャットのサポート

タスク管理は、フリープランから使える基本の機能です。タスクを追加して完了にするという使い方は、無料のまま始められます。

ただし、フリープランでは、メッセージを閲覧できるのが直近40日以内に限られます。タスクの経緯をあとから過去のメッセージでたどりたい場合や、長く続くプロジェクトでやりとりを振り返りたい場合は、この制限が影響することがあります。チームで本格的にChatworkを仕事に使うなら、有料のプランの条件もあわせて確かめておきます。料金は改定されることがあるので、Chatworkの料金プランのページで最新の記載を確かめてください。

在宅のチームでタスクを回すときの工夫

在宅で離れて働くチームでは、隣の席の人に声をかけて進み具合を聞くことができません。その分、タスクの記録が、仕事の状況を伝える唯一の手がかりになります。在宅のチームでタスクを回すときの工夫を紹介します。

1つ目は、着手したことを伝えることです。Chatworkのタスクの状況は、完了と未完了の2つです。作業を始めたことを伝えたい場合は、タスクに関するメッセージで「着手しました」と一言送る、という決まりを作っておくと、依頼した側は安心できます。

2つ目は、途中で困ったことを早く伝えることです。在宅では、困ったことを1人で抱え込みやすくなります。期限の半分の時点で進んでいなければ相談する、といった目安を決めておくと、期限の直前に間に合わないと分かる事態を防げます。

3つ目は、働く時間がずれる人への配慮です。在宅のチームでは、朝型の人と夜型の人、短い時間だけ働く人が混ざることがあります。期限に時間まで指定するときは、相手が働いている時間に合っているかを確かめます。タスクの期限の時間は30分単位で選べるので、相手の終業の時間に合わせて設定できます。

4つ目は、外部のフリーランスとのやりとりです。Chatworkは、組織の外のユーザーとチャットできます。外部の人にタスクを頼むときは、社内の事情を知らない前提で、背景と完了の条件を丁寧に書きます。

依頼する側と頼まれる側の使い分け

タスク機能は、依頼する側と頼まれる側で、見る画面と気をつける点が違います。

依頼する側は、「依頼したタスク」の一覧で、頼んだ仕事の進み具合を確かめます。公式ヘルプによると、「依頼したタスク」の一覧には「完了する」のボタンは表示されず、各担当者の状況を変えるには、タスクの詳細の画面を開いて担当者の欄から操作します。同じタスクに5人を超える担当者がいる場合は、担当者の最後に「他xx人」と表示され、クリックするとすべての担当者の状況を確かめられます。

頼まれる側は、「自分のタスク」の一覧で、やるべき仕事を確かめます。タスクを終えたら、その場で完了の操作をすることが大切です。終えたのに完了にしていないと、依頼した側は終わったかどうかが分からず、確かめの連絡が増えてしまいます。

頼まれた仕事の期限に間に合わないと分かったときは、早めに依頼した側に伝えます。2026年の刷新で、同じタスクを共有しているメンバーなら期限を編集できるようになりましたが、期限を黙って変えるのではなく、チャットで一言伝えてから変えるのが、信頼を保つ使い方です。

週に1回のタスクの見直しの進め方

日々の運用の決まりに加えて、週に1回、チームでタスクを見直す時間を作ると、抜け漏れはさらに減ります。見直しは、15分から30分ほどの短い時間で十分です。次の順番で進めます。

  1. 「依頼したタスク」の一覧で、期限切れのタスクを確かめる。担当者に状況を聞き、期限を引き直すか、やめるかを決める
  2. 今週が期限のタスクを確かめる。間に合いそうにないものがあれば、手伝える人を決める
  3. 完了したタスクを振り返る。予定より時間がかかった仕事があれば、次に同じ仕事を頼むときの期限の目安にする
  4. 来週に頼む予定の仕事を出し合い、タスクとして登録する

見直しで大切なのは、遅れを責める場にしないことです。遅れの理由が、仕事の量の偏りや、依頼の書き方の分かりにくさにあることも多くあります。理由をチームで共有し、頼み方や担当の決め方を直していくことで、同じ遅れが繰り返されなくなります。

カレンダーの形の一覧を使うと、期限が特定の日に集中していないかも一目で分かります。期限が同じ日に重なっている担当者がいれば、見直しの場で期限をずらすか、仕事を分け合うかを決めます。

チャットのタスクだけでは管理しきれない場面

Chatworkのタスク機能は、チャットの中で生まれた仕事を、担当者と期限つきで記録するのに向いています。一方で、次のような場面では、チャットのタスクだけでは管理しきれなくなることがあります。

1つ目は、プロジェクト全体の流れを見渡したい場面です。Chatworkのタスクは、チャットごとに1件ずつ並ぶ形です。いくつもの工程が順番につながっている仕事で、どの工程が遅れているか、全体として締切に間に合うかを見渡すのは得意ではありません。

2つ目は、タスクの段階を細かく分けたい場面です。Chatworkのタスクの状況は、完了と未完了の2つです。「着手前」「作業中」「確認待ち」「完了」のように段階を分けて、仕事がどこで止まっているかを見たい場合には、別の仕組みが要ります。

3つ目は、タスクに多くの情報を持たせたい場面です。見積もりの工数、優先度、顧客の名前など、タスクごとに決まった項目を持たせて絞り込みたい場合、チャットのタスクの本文に書くだけでは管理が難しくなります。

4つ目は、チャットの外にいる人の負荷を見たい場面です。誰がどのくらいの仕事を抱えているかを、チームの全体で見比べたいときは、担当者ごとの仕事の量を並べて見られる仕組みが役立ちます。

こうした場面では、チャットはやりとりに使い、仕事の流れの管理はプロジェクト管理の道具に任せる、という役割の分け方が考えられます。

ボードで仕事を見渡す道具を組み合わせる選択肢

チャットのタスクだけでは管理しきれなくなったときの選択肢の1つが、Pinatecaです。Pinatecaは、カードを並べて仕事を進めるプロジェクト管理の道具です。公式サイトに書かれている主な機能は次のとおりです。

  • 8種類のボード。カンバン(列にカードを並べて進み具合を動かす)、ガント(期間を横に並べて締切の重なりを見る)、カレンダー、リスト、ディスカッション、グリッド、時間割、リソース(人ごとの負荷の偏りを見る)
  • チャットの内蔵。ワークスペースごとのチャンネルと、カードごとのコメントで、話題とタスクをつなげられる
  • カスタムフィールド。見積もりの工数、優先度、顧客名など、必要な項目をカードに加えられる
  • 通知と受信箱。自分宛てのメンション、担当の割り当て、締切を受信箱にまとめる
  • Trello からの移行。書き出したファイルを読み込むと、ボードの構成、カード、ラベル、添付を引き継げる
  • ChatGPT や Claude からの操作(MCP)

料金は、公式の料金ページによると、5人までのチームならフリープランで0円で、ボードは10個まで、全8種類のボードとチャットを使えます。6人目、または11個目のボードからはスタンダードプランで、1人あたり月額500円(年払いなら月額400円)です。

Chatworkと組み合わせる使い方もあります。Pinatecaの公式サイトの連携のページでは、n8n などの自動化の道具を使って、カードに担当者が付いたときに Slack や Chatwork の本人宛てに知らせる使い方が紹介されています。チームのやりとりはこれまでどおりChatworkで行い、工程の多い仕事の流れはPinatecaのボードで見渡す、という分け方ができます。

Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

どちらの道具を使う場合も大切なのは、「どの仕事をどこで管理するか」をチームで決めておくことです。同じ仕事がチャットのタスクとボードの両方にあると、どちらが最新か分からなくなります。チャットで生まれた短い依頼はChatworkのタスクで、工程のあるプロジェクトはボードで、というように線を引いておきます。道具を加えるときは、毎月の費用も合わせて見ておきます。サブスクの費用の見直し方は中小企業のSaaS費用管理術2026|サブスクコストを30%削減する方法で整理しています。

タスクの運用でつまずきやすい点

Chatworkのタスクを使い始めたチームが、つまずきやすい点を整理します。

1つ目は、完了の操作を忘れることです。仕事を終えても完了にしないと、一覧に未完了のタスクがたまり、本当にやるべき仕事が埋もれます。「終えたらその場で完了にする」をチームの決まりにしておきます。

2つ目は、タスクが多すぎることです。小さな依頼まですべてタスクにすると、一覧が長くなり、見るのが面倒になります。返事だけで済むものはメッセージで、作業が要るものはタスクで、という線を引きます。

3つ目は、期限切れのタスクを放っておくことです。期限が過ぎたタスクには「期限切れ」のラベルが付きますが、それを見ても誰も動かないと、ラベルの意味がなくなります。期限切れのタスクは、週に1回など決まった時に見直し、期限を引き直すか、やめるかを決めます。

4つ目は、刷新の後の編集の影響を知らないことです。複数の担当者がいるタスクの本文や期限を編集すると、ほかの担当者全員に反映されます。自分の分だけを変えたいときは、編集の前に依頼した側と相談します。

チームの仕事の回し方を見てきた立場から見えること

在宅の仕事とフリーランスの仲介を20年あまり続けてきた運営者として見てきた限りでは、チャットで仕事を回しているチームのうち、抜け漏れの少ないチームほど、道具の機能より先に「頼み方」と「終え方」をそろえています。何をもって完了とするかが書かれた依頼は、在宅で離れて働く人どうしでも、確かめのやりとりが少なくて済みます。特に、外部のフリーランスに仕事を頼むときは、相手が社内の事情を知らない分、この差がはっきり出ます。

もう1つ見えてくるのは、チャットのタスクの整理や、チームの仕事の流れの整備そのものを、外の人に任せる会社が増えていることです。タスクの書式づくり、専用のチャットの設計、プロジェクト管理の道具への移行の手伝いなどは、在宅で受けられる事務の支援の仕事でもあります。仲介の手数料がかからない直接の取引なら、依頼する側は同じ予算でより多くの時間を頼め、受ける側は手取りが厚くなります。仕事の回し方を整える力は、チームの中でも外でも価値のある技術です。

こうした事務の支援や、チームの連絡の窓口を支える仕事に関心がある人は、カスタマーサポート・事務全般のお仕事で、どんな仕事があるかを確かめてみてください。チャットのタスクの使い方をチームでそろえ、管理しきれない仕事はボードで見渡す形に分けておけば、抜け漏れはぐっと減らせます。

よくある質問

Q. Chatworkのタスク機能は無料で使えますか?

Chatworkの公式の料金ページでは、タスク管理は、チャットやファイル管理と並ぶ基本機能として、無料のフリープランにも含まれています。タスクの追加と完了、担当者の設定はフリープランから使えます。フリープランはメッセージの閲覧が直近40日以内などの制限があるので、長く使う場合は有料のプランの条件もあわせて確かめてください。

Q. Chatworkで複数の人に同じタスクを頼むとどうなりますか?

Chatworkの2026年のタスクの仕組みの刷新で、複数の担当者に1つのタスクで頼む形になりました。本文や期限を編集すると、ほかの担当者全員に同じ内容が反映されます。同じタスクの担当者であれば、ほかの担当者の分の完了の操作もできます。担当者ごとに内容や期限を変えたい場合は、別々のタスクとして登録すると分かりやすくなります。

Q. Chatworkのタスクがメッセージに流されて見失ってしまいます。どうすればいいですか?

Chatworkの公式ヘルプでは、タスク専用のグループチャットを作り、そこでタスクの追加と完了を行う方法が勧められています。ふだんのやりとりのチャットと分ければ、メッセージがタスクの通知で埋もれません。あわせて、朝と夕方に「タスク管理」の画面で自分のタスクと依頼したタスクを確かめる習慣をつけると、見失いが減ります。

Q. Chatworkのタスクに優先度を付けられますか?

Chatworkのタスクには、優先度を入れる専用の欄はありません。公式ヘルプの活用ガイドでは、優先度の記入欄を付けたタスクの依頼の書式を用意してチャットの概要に書いておき、タスクを追加するときにその書式をコピーして使う方法が紹介されています。優先度や工数で絞り込みたい場合は、項目を自由に加えられるプロジェクト管理の道具と組み合わせる方法もあります。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年1月15日最終更新:2026年10月17日
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