Calendlyを日本語で使う設定と、日本のお客様から予約を受けるときの注意点


この記事のポイント
- ✓Calendlyを日本語で使いたい人向けに
- ✓公式ヘルプで対応言語と日本語化の範囲を確かめ
- ✓予約ページやメールを日本語で整える設定
Calendly(カレンドリー)を日本語で使えるのか。日本のお客様に予約ページを送っても、英語の画面で戸惑わせないか。海外の日程調整ツールを使い始めた人が、最初につまずくのがこの点です。
先に結論を書くと、2026年10月時点の公式ヘルプでは、Calendlyが予約ページと通知を自動で翻訳できる言語は、英語のほかにフランス語、スペイン語、ドイツ語、オランダ語、ポルトガル語(ブラジル)、イタリア語、ウクライナ語の7つで、日本語は含まれていません。ただし、予定の名前や説明文、お客様への質問、有料プランで編集できる通知の文面は自分で書けるので、そこを日本語で整えれば、日本のお客様にも十分に使える予約ページになります。
この記事では、Calendlyの公式ヘルプと料金ページの今日時点の記載を確かめたうえで、日本語で使うための設定、日本のお客様から予約を受けるときに起きやすい戸惑いと対策、日本語対応のツールを検討したほうがよい場面を順に整理します。
Calendlyとは何か、日本でどんな人が使っているか
Calendlyは、アメリカの会社が提供している日程調整ツールです。日程調整ツールとは、自分の空いている時間を予約ページとして公開し、相手にその中から都合のよい時間を選んでもらう仕組みのことです。メールで「来週の火曜か水曜はいかがですか」とやり取りする手間がなくなり、予約が入ると自分のカレンダーに自動で予定が書き込まれます。
日本では、主に次のような人が使っています。
- 海外の取引先や顧客と打ち合わせをする会社員やフリーランス
- オンラインで個別相談やコーチングをしている個人事業主
- 採用の面接日程を調整する人事の担当者
- 外資系の会社で、社内の標準ツールとして使っている人
海外の相手とのやり取りでは、相手の国の時間に合わせて空き時間を自動で表示してくれる点が大きな利点です。一方、日本のお客様を相手にする仕事では、画面の言葉が英語であることが気になる、という声がよく聞かれます。
日程調整ツールの市場には、日本の会社が作った日本語のツールも多くあります。それでもCalendlyが選ばれるのは、GoogleカレンダーやOutlookの予定表との連携、ZoomやGoogle Meetの会議URLの自動発行、決済サービスとの連携など、機能がそろっているからです。日本語の表示を取るか、機能の幅を取るか。この記事の後半では、その判断のしかたも整理します。
Calendlyは日本語に対応しているか
Calendlyの公式ヘルプ「How to change your event type language」では、予約ページと通知を翻訳できる言語について、次のように書かれています。
Use Calendly's language options to localize the scheduling experience for people meeting with you. Your booking page and all event notifications can be automatically translated to: French / Spanish / German / Dutch / Portuguese (Brazil) / Italian / Ukrainian 出典: Calendly Help
訳すと、「言語の設定を使えば、予約する人に見える画面を地域に合わせられる。予約ページとすべての通知は、次の言語に自動で翻訳できる」という内容で、並んでいるのはフランス語、スペイン語、ドイツ語、オランダ語、ポルトガル語(ブラジル)、イタリア語、ウクライナ語の7つです。日本語はこの一覧にありません。
同じヘルプには、次の2つの補足もあります。
1つ目は、ブラウザの翻訳機能についてです。Calendlyの予約ページは、Google翻訳のようなブラウザの翻訳機能で読めるので、7つ以外の言語でも表示はできます。ただし、Calendlyが自分で作った翻訳ではないため、正確さは保証できないと書かれています。日本のお客様がブラウザの翻訳を使えば日本語で読めることはありますが、それを前提に運用するのはおすすめできません。
2つ目は、自分で入力した文字は翻訳されないことです。予定の名前、説明文、お客様への質問などは、どの言語を選んでも自動では翻訳されず、自分で書いた文字がそのまま表示されます。裏を返すと、ここを日本語で書けば、日本語で表示されるということです。
つまり、Calendlyで日本のお客様向けのページを作るときは、「ボタンや見出しのような決まった文字は英語のまま」「自分で入力する文字は日本語にできる」という2層の作りになると理解しておくと、設定の方針が立てやすくなります。
日本語で使うための設定1:予定の名前と説明を日本語で書く
最初に手を付けたいのが、予定の種類(Calendlyでは「Event Type」と呼びます)の名前と説明です。予約ページで最も大きく表示される部分なので、ここが日本語になっているだけで、お客様の受け取る印象は大きく変わります。
たとえば、名前は「30 Minute Meeting」のような初期の英語のままにせず、「初回の個別相談(30分・オンライン)」のように、何の予約で、どのくらいの時間で、どこで行うのかが一目で分かる日本語にします。
説明文には、次の4点を日本語で書いておくと、予約のあとの問い合わせが減ります。
- 何をする時間か(相談の内容、面談の目的)
- 当日の参加方法(会議URLが届くこと、届く時期)
- 準備してほしいもの(資料、質問のメモなど)
- 変更や取り消しの方法と期限
あわせて、予約ページのボタンや見出しが英語で表示されることを、説明文の冒頭でひとこと断っておくと親切です。「このページは海外の予約サービスを使っているため、一部の表示が英語になります。日時を選んで次へ進むと、お名前とメールアドレスの入力欄が表示されます」のように、操作の流れまで書いておくと、英語に慣れていないお客様も迷わずに進めます。ボタンの名前まで書き添えたい場合は、公開前に自分で予約ページを開き、実際に表示されている表記をそのまま写してください。画面の変更で表記が変わることもあるので、記憶で書かないのが確実です。
日本語で使うための設定2:お客様への質問を日本語で作る
Calendlyでは、予約するときに名前とメールアドレスに加えて、追加の質問を設定できます。公式ヘルプ「How to add or remove invitee questions」によると、追加の質問は予定の種類ごとに最大10個まで作れて、それぞれを必須か任意かに設定できます。
回答の形式は、1行の文字、複数行の文字、ラジオボタン(1つだけ選ぶ形)、チェックボックス(複数選べる形)、ドロップダウン、電話番号の6種類です。
質問を追加する手順は、ヘルプによると次のとおりです。
- 「Scheduling」の画面で、対象の予定の種類を選ぶ
- 編集画面の下にある「More options」を選ぶ
- 「Invitee form」の項目を開く
- 一番下の「+ Add new question」を選ぶ
- 質問を入力し、必要なら「Required」にチェックを付けて必須にする
- 回答の形式を選び、選択肢が必要な形式なら選択肢を入力する
- 「Save changes」で保存する
質問の文は自由に書けるので、日本語で作れます。日本のお客様向けには、次のような質問がよく使われます。
- 「ご相談の内容を簡単にお書きください」(複数行の文字)
- 「当日つながる電話番号」(電話番号)
- 「このサービスを何で知りましたか」(ドロップダウン)
ただし、最初から用意されている名前とメールアドレスの欄の見出しは、翻訳の対象となる決まった文字なので、日本語にはなりません。名前の欄に、お客様がローマ字で書くのか漢字で書くのか迷うことがあります。説明文か最初の質問の文に「お名前は漢字でご記入ください」と書いておくと、受け取ったあとの顧客管理が楽になります。
日本語で使うための設定3:タイムゾーンを日本時間に合わせる
日本のお客様だけを相手にするなら、タイムゾーンの設定は必ず確認しておきます。タイムゾーンとは、どの地域の時刻を基準に時間を表示するかの設定のことです。
公式ヘルプ「Time zones overview」によると、Calendlyは登録したときに自分のタイムゾーンを自動で判定し、予約する人のタイムゾーンも自動で判定して、空き時間を相手の地域の時刻で表示します。海外の相手には便利な仕組みですが、日本のお客様が海外出張中に予約したり、パソコンの時刻設定が日本以外になっていたりすると、表示される時刻がずれて混乱することがあります。
対面の予約や、日本時間を前提にしたサービスでは、予定の種類ごとにタイムゾーンを固定できます。ヘルプによると、手順は次のとおりです。
- 「Scheduling」で対象の予定の種類を選ぶ
- 編集画面の下の「More options」を選ぶ
- 「Booking page options」の項目を開く
- 「Lock the timezone」を選ぶ
- 「Save changes」で保存する
ヘルプでも、対面の予定ではタイムゾーンを場所に合わせて固定することを勧めています。あわせて、自分のアカウントのタイムゾーンが日本時間になっているかを、プロフィールの設定で確かめておきます。ここがずれていると、空き時間の計算そのものがずれてしまいます。
日本語で使うための設定4:確認メールとリマインダーを日本語にする
予約が入ると、Calendlyはお客様に確認のメールを送ります。この確認メールや、予定の前に送るリマインダー(予定を思い出してもらうための通知)の文面は、日本語にできるかどうかがプランで変わります。
公式ヘルプ「How to set up basic notifications」によると、予定の前後に送るメールとショートメッセージのリマインダーは、有料プランで使える機能です。さらに、Standardプラン以上なら、メールの件名、メールやショートメッセージの本文、差し込む項目(お客様の名前や予定の日時など、自動で入る部分)を編集できます。
つまり、無料プランでは、通知は用意された文面のまま英語で届きます。有料プランにして通知の本文を編集すれば、件名と本文を日本語で書けます。
日本語の文面を作るときは、次の点を入れておくと、当日の無断キャンセルや遅刻が減ります。
- 予約の日時(日本時間であることを明記する)
- 参加の方法(会議URLや来店先の住所)
- 変更や取り消しの方法と、受け付ける期限
- 問い合わせ先
リマインダーをいつ送るかは業種によって違います。前日に1回送るのか、当日の朝にも送るのかは、無断キャンセルの多さを見ながら決めると無理がありません。自分で予約を入れてみて、届いたメールを一度読み、日本語と英語が混ざって読みにくい部分がないかを確かめてから公開してください。
料金と、無料プランでできること
Calendlyの公式の料金ページによると、2026年10月時点のプランは次のとおりです。金額はドル建てで、利用者1人(席)あたりの月額です。予約する側のお客様には、アカウントも席も要りません。
| プラン | 年払いの月額 | 月払いの月額 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| Free | 無料 | 無料 | 予定の種類1つ、カレンダー連携1つ、1対1の予約、予約ページのカスタマイズ |
| Standard | $10 | $12 | 予定の種類が無制限、複数のカレンダー連携、自動化とリマインダー、StripeとPayPalの連携 |
| Teams | $16 | $20 | 担当の順番回しやチームでの予約、予約前の振り分け、Salesforceへの連携 |
| Enterprise | 年$15,000から | なし | 50席から、シングルサインオン、監査ログなど |
無料プランは、予定の種類が1つに限られます。「初回相談」と「継続の相談」のように、時間や内容の違う予約を分けて受けたい場合は、Standard以上が必要になります。また、前の節で触れたとおり、リマインダーと通知の文面の編集も有料プランの機能なので、日本語のメールで案内したいなら、実質的にはStandard以上が前提になります。
料金はドルで請求されるため、円での支払額は為替の動きで変わります。経費として計上するときは、カードの明細に記載された円の金額を使います。
もう1つ、予約と同時に料金を受け取りたい人は、決済の連携に注意してください。料金ページでは、StripeとPayPalとの連携はStandard以上の機能として並んでいます。予約のときにカードで前払いしてもらう形にすると無断キャンセルは減りますが、日本のお客様の中には、英語の画面でカード番号を入力することに抵抗を感じる人もいます。前払いを始めるなら、説明文に「お支払いは決済サービスのStripe(またはPayPal)の画面で行います」と書き添え、取り消しのときに返金するかどうかの決まりも日本語で明記しておくと、問い合わせが減ります。返金の扱いは、自分の事業の決まりとして先に文章にしておくことが大切です。
二重予約と詰め込みを防ぐ設定
日本語の表示を整えたら、次は予約の受け方そのものを整えます。お客様に迷惑をかけやすいのは、言葉の問題よりも、二重予約や、予定が詰まりすぎて遅刻することです。Calendlyには、これを防ぐ設定がいくつか用意されています。
カレンダーをつないで、予定のある時間を自動で埋める
公式ヘルプ「How to connect your Google Calendar」によると、GoogleカレンダーをCalendlyにつなぐと、空き時間の確認、二重予約の防止、予約された予定の自動の書き込みができます。手順は、「Settings」から「Scheduling」の「Calendars」を開き、Google Calendarの横の「Connect」を選んで、Googleアカウントにログインする流れです。Googleのメールアドレスで登録した場合は、最初からつながっていることもあります。
つないだあとは、「Calendars to check for conflicts」で、予定の重なりを確かめるカレンダーを選びます。ここで選んだカレンダーに予定が入っている時間は、予約ページで空きとして表示されません。仕事用と私用でカレンダーを分けている人は、私用のカレンダーも確認の対象に入れておくと、家族の用事と予約が重なる事故を防げます。予約を書き込む先のカレンダーは、「Calendar to add events to」で選びます。
料金の節で触れたとおり、無料プランでつなげるカレンダーは1つだけです。仕事用と私用でGoogleアカウント自体を分けている人は、無料プランのままでは片方の予定しか確認できない点に注意してください。
予定の前後に余白の時間を取る
公式ヘルプ「How to use buffers」によると、予定の前後に余白の時間(buffer)を設定できます。準備、移動、記録の整理のための時間で、予定の種類ごとに別の長さを設定でき、すべてのプランで使えると案内されています。
個別相談のように、終わったあとに記録を書く時間が必要な仕事では、予定のあとに10分から15分の余白を取っておくと、次のお客様を待たせずに済みます。対面で移動のある仕事なら、前後の両方に余白を取ります。
1日に受ける件数の上限を決める
公式ヘルプ「How to set meeting limits」によると、予定の種類ごとに、1日、1週間、1か月あたりに受ける予約の件数の上限を決められます。設定は、予定の種類の編集画面で「More options」を開き、「Limits and buffers」の中の「Meeting limits」を有効にして件数を選ぶ流れで、すべてのプランで使えると案内されています。空いている時間をすべて公開すると、ある日にだけ予約が集中して、準備が追いつかないことがあります。1日に受けられる件数を先に決めておくと、無理のない受け方になります。
日本のお客様から予約を受けるときに起きやすい戸惑い
設定を整えても、日本のお客様を相手にすると、英語の画面ならではの戸惑いが起きることがあります。よくあるものと対策を挙げておきます。
ボタンの意味が分からず、途中でやめてしまう
日時を選んだあとや、名前を入力したあとの英語のボタンで手が止まり、予約を完了しないまま閉じてしまうことがあります。説明文に操作の流れを書いておくほか、予約ページのURLを送るメールやLINEの文面にも「日時を選んで次へ進み、お名前とメールアドレスを入れて完了です」と流れを書いておくと、離脱が減ります。
確認メールが英語で届き、迷惑メールと勘違いされる
無料プランでは確認メールが英語の文面で届くため、見慣れない英語のメールを迷惑メールと思って削除してしまうお客様もいます。予約ページの説明文に「予約が完了すると、英語の確認メールが届きます」と書いておくと、安心して受け取ってもらえます。
日付の表記で読み違える
英語の画面では、月や曜日が英語で表示されます。「10/11」のような数字だけの日付は、国によって月と日の順番が違うため、読み違いが起きることがあります。予約のあとに自分から日本語で「10月11日(土)14時からでお受けしました」と一言送ると、読み違いによる無断キャンセルを防げます。
予約ページを開けない、表示が崩れる
古いスマートフォンや、会社のパソコンの制限で、海外のサービスのページが開きにくい場合があります。予約ページ以外に、メールや電話で予約を受ける道も残しておくと、取りこぼしを防げます。
日本と海外の両方のお客様がいるときの使い分け
日本のお客様と海外のお客様の両方から予約を受ける人は、予定の種類を言語ごとに分けると管理しやすくなります。言語の設定は予定の種類ごとに選ぶ仕組みなので、たとえば「初回相談(日本語)」と「Initial consultation (English)」のように2つの予定の種類を作り、日本のお客様には日本語の説明文を書いたほうのURLを、海外のお客様には英語のほうのURLを送ります。
公式ヘルプによると、言語の切り替えは「Scheduling」の画面で予定の種類のカードの三点のメニューを開き、「Change invitee language」を選んで言語を選ぶ流れです。フランス語やスペイン語の相手がいるなら、その言語の予定の種類を作れば、ボタンや通知もその言語で表示されます。
ただし、無料プランで作れる予定の種類は1つだけです。日本語と英語の2つに分けるには、Standard以上のプランが必要になります。無料プランのまま両方のお客様に対応するなら、1つの予定の種類の説明文に日本語と英語を併記し、日本語の段落を先に書く形にすると、日本のお客様が読み始めで迷いにくくなります。
もう1つ気をつけたいのが、タイムゾーンの固定です。海外のお客様向けの予定の種類でタイムゾーンを日本に固定してしまうと、相手の地域の時刻で表示されなくなり、かえって混乱を招きます。固定するのは、日本時間を前提にした予定の種類だけにしておきます。
公開する前に、自分で確かめておく5つの点
設定が終わったら、お客様に予約ページを送る前に、自分で一度予約を入れて確かめます。英語の画面を日本語で補っている分、思わぬところで読みにくさが残ることがあるからです。確かめたい点は次の5つです。
1つ目は、スマートフォンで開いたときの見え方です。日本のお客様の多くは、メールやLINEで届いたURLをスマートフォンで開きます。予定の名前や説明文が長すぎて読みにくくなっていないか、日付を選ぶ画面まで迷わず進めるかを、自分の端末で確かめます。
2つ目は、表示される時刻です。予約ページに表示される時刻が日本時間になっているか、タイムゾーンの表示が日本になっているかを確かめます。タイムゾーンを固定した場合は、その表示も確認します。
3つ目は、入力欄の順番と文面です。名前とメールアドレスのあとに、日本語で作った質問が意図した順番で並んでいるか、必須にした質問に印が付いているかを見ます。
4つ目は、届くメールです。予約を入れると、自分にもお客様側にも確認のメールが届きます。お客様側のメールを自分のアドレスで受け取り、日本語と英語が混ざって読みにくい部分がないかを確かめます。有料プランで文面を編集した場合は、差し込んだ日時や名前が正しく入っているかも見ておきます。
5つ目は、変更と取り消しの流れです。確認メールから予約の変更や取り消しを試し、お客様が自分で操作できるか、取り消したときに自分のカレンダーから予定が消えるかを確かめます。
この5つを確かめてから公開すれば、英語の画面であることによる戸惑いの多くは前もって防げます。確かめたときに気づいた点は、説明文に一言ずつ書き添えていくと、ページの案内がだんだん丁寧になっていきます。
日本語対応のツールを検討したほうがよい場面
ここまでの設定で、Calendlyは日本のお客様向けにも十分に使えます。ただし、次のような場面では、最初から日本語の画面で作られたツールを検討したほうが、手間が少なく済むことがあります。
1つ目は、お客様の多くが年配の人や、英語の画面に慣れていない人の場合です。ボタンが英語というだけで予約をためらう人がいる業種では、予約ページ全体が日本語であることの価値は大きくなります。
2つ目は、店舗やサロンのように、オンライン会議ではなく来店の予約が中心の場合です。Calendlyは打ち合わせの日程調整を得意としていて、メニューごとの料金表示やスタッフの指名、来店後の御礼のメールといった店の予約の流れは、別のツールのほうが合うことがあります。
3つ目は、無料のままで日本語のリマインダーを送りたい場合です。Calendlyではリマインダーが有料の機能なので、無料の範囲で日本語の通知まで送りたいなら、日本のツールの無料プランを比べる価値があります。
逆に、海外の取引先とも打ち合わせをする、ZoomやGoogle Meetの会議URLを自動で発行したい、Salesforceのような営業の管理ツールとつなぎたい、という場合は、Calendlyの機能の幅が生きてきます。
店の予約を日本語で受けたいときの候補
来店や個人のセッションの予約を日本語で受けたい人の候補の1つに、小さなお店向けの予約システムのRizaflow(リザフロー)があります。公式サイトによると、予約カレンダー、予約フォーム、予約完了とリマインダーと御礼の自動メール、キャンセル用のURL、会員のマイページ、顧客管理、メールの開封計測が、無料のフリープランから使えます。フリープランは予約が1か月あたり50件まで、スタッフ1名までで、期限なく無料のまま使えると案内されています。占い、コーチング、ヨガ、整体、ネイル、スクールなど、予約の時点で決済が要らない業態に合わせた作りです。
有料プランは税込で、ライトが月額3,300円(予約は1か月あたり300件まで)、スタンダードが月額7,700円(1,000件まで、スタッフ10名まで、スタッフの指名やシフト管理、独自ドメイン、オンライン面談のURL)、プロが月額19,800円(3,000件まで、スタッフの人数に上限なし、任意の事前決済)です。年契約にすると月あたりの金額が下がり、初期費用と解約金はありません。登録にクレジットカードは要らないと書かれています。詳しくはRizaflowの紹介ページで確かめられます。
Rizaflowは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
海外の相手との打ち合わせが中心ならCalendly、日本のお客様の来店やセッションの予約が中心なら日本語のツール、というように、誰から予約を受けるのかで選ぶと失敗が少なくなります。どちらも無料で試せるので、自分で予約を入れ、お客様と同じ画面を一度通してから決めてください。
日程調整の仕組みづくりを、仕事として見たときの考察
最後に、日程調整ツールの設定を、仕事を受ける側の視点から見ておきます。
予約ページの作成や、カレンダーと会議ツールの連携、リマインダーの文面づくりは、小さな事業者から外部に依頼されることが増えている作業です。AIコンサル・業務活用支援のお仕事では、業務にツールを取り入れる手伝いや、作業の自動化の支援が仕事として紹介されていて、日程調整ツールの導入はその入口になりやすい分野です。英語の画面のツールを日本のお客様向けに整えられる人は、言葉の壁を越える部分まで任せてもらえるので、頼られる場面が多くなります。
フリーランスや在宅ワークの市場を20年運営してきた立場から言えば、長く続く受け手ほど、ツールを設定して終わりにせず、「お客様がどこで迷うか」を自分で予約を入れて確かめています。説明文の一行や、リマインダーの送る時刻のような細かな決め事を依頼者と一緒に詰められる人は、導入のあとも相談を受け続ける傾向があります。中間に手数料が入らない直接取引なら、依頼者は同じ予算でより多くの調整を頼めて、受け手は手取りが厚くなります。この双方に得のある関係は、こうした継続の相談で特に生きてきます。
予約の仕組みを自分で作れるようになりたい人には、アプリケーション開発のお仕事のように、Webの予約画面やカレンダー連携そのものを作る仕事もあります。また、店舗の経営の側から予約や集客の流れ全体を見直したい人には、中小企業診断士のように、業務の改善を体系的に学べる資格もあります。
Calendlyを日本語で使うときに大切なのは、翻訳されない部分を自分の言葉で補うことです。予定の名前、説明文、質問、通知の文面を日本語で整え、自分で一度予約を入れて確かめる。その一手間で、英語のツールでも日本のお客様に安心して使ってもらえる予約ページになります。
よくある質問
Q. Calendlyの予約ページを日本語で表示できますか?
公式ヘルプによると、予約ページと通知を自動で翻訳できる言語は英語のほかに7つで、日本語は含まれていません。ただし、予定の名前、説明文、お客様への質問など、自分で入力する文字は日本語で書けます。ボタンなどの決まった文字は英語のままなので、説明文で操作の流れを案内しておくと親切です。
Q. Calendlyの無料プランで日本語のリマインダーは送れますか?
送れません。公式ヘルプでは、予定の前後に送るリマインダーは有料プランの機能で、メールの件名や本文の編集はStandardプラン以上でできると案内されています。無料プランでは、用意された英語の文面の通知だけが届きます。日本語で案内したいなら、Standard以上を検討してください。
Q. Calendlyで表示される時刻がずれるのはなぜですか?
Calendlyは予約する人のタイムゾーンを自動で判定し、その地域の時刻で空き時間を表示します。パソコンの時刻設定が日本以外になっていると、ずれて見えることがあります。日本時間だけで予約を受けるなら、予定の種類ごとの「Booking page options」でタイムゾーンを固定し、自分のプロフィールのタイムゾーンも確かめてください。
Q. Calendlyの料金は円で払えますか?
公式の料金ページでは、料金はドル建てで表示されています。StandardとTeamsは利用者1人あたりの月額で、年払いのほうが安くなります。円での支払額は為替で変わるため、経費の計上にはカードの明細に記載された円の金額を使います。最新の金額は契約の前に料金ページで確かめてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
山口 彩花@SOHO編集部
デザイナー兼イラストレーター
美大卒業後、広告代理店でグラフィックデザイナーとして6年間勤務。色彩検定1級、DTP検定を取得。現在はフリーランスとしてブランディングデザインとイラスト制作を手がけています。
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