ベネフィット・ワンの情報漏洩|委託先への不正アクセスで「トク買」会員 29,465人 対象と確かめること 2026


この記事のポイント
- ✓ベネフィットワンの情報漏洩について
- ✓2026年10月28日の公式発表をもとに整理
- ✓委託先フォレステックへの不正アクセスで「トク買」会員29,465人の氏名や生年月日などが漏えい
株式会社ベネフィット・ワンは2026年10月28日、クレディセゾンの会員向けに提供している優待サービス「トク買」について、業務委託先の株式会社フォレステックが運用するシステムが不正アクセスを受け、会員29,465人の氏名、生年月日、メールアドレスなどが漏えいしたと発表しました。 クレジットカード番号や有効期限、セキュリティコードは同社と対象システムが保有しておらず、漏えいは無いと明記されています。 「トク買」を使っていた人がまずすることは、ベネフィット・ワンから届く個別のメールを確かめることと、同社や提携先を名乗る不審なメール・電話・SMSに応じないことの2つです。
この記事では、ベネフィットワンの情報漏洩について検索した人が知りたい「何が起きたのか」「自分は対象なのか」「何をすればよいのか」を、2026年10月29日時点の公式発表の記載だけをもとに整理します。 同社には2026年9月30日付で公表された別の個人情報の事案もあるため、2つを取り違えないように最後のほうで書き分けます。
2026年10月29日時点で分かっていることの全体像
最初に、公式発表に書かれている事実を1つの表にまとめます。 数字や表現は発表のとおりで、言い換えはしていません。
| 項目 | 公式発表の記載 |
|---|---|
| 発表した会社 | 株式会社ベネフィット・ワン |
| 発表日 | 2026年10月28日 |
| 対象サービス | トク買(株式会社クレディセゾン会員様向けサービス) |
| 不正アクセスを受けたところ | 業務委託先の株式会社フォレステックが運用するシステム |
| 対象人数 | トク買:29,465人(退会済の会員を一部含む。今後変動する可能性あり) |
| 漏えいした項目 | 氏名、フリガナ、生年月日、性別、郵便番号、メールアドレス、お客様番号、入退会情報、会費徴収のための決済処理に利用する管理番号(登録内容により会員ごとに異なる) |
| 別に漏えいしたおそれがあるもの | 決済システムとの連携に利用する認証関連情報の一部 |
| 含まれないと明記されたもの | クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコード等のクレジットカード情報 |
| 不正利用 | 現時点で確認されていない |
| サービスの状態 | 2026年10月21日17時から一時停止。再開時期は未定 |
| 問い合わせ | お問い合わせ対応窓口(E-mail:[email protected]) |
発表の冒頭には、次のように書かれています。
当社が提携先の会員様向けに提供しているサービスに関連する、当社の業務委託先が運用するシステムにおいて、第三者から不正アクセスを受け、一部の会員様の個人情報が漏えいしたことが確認されました。 出典: corp.benefit-one.co.jp
ここで押さえておきたいのは、会員の個人情報については「漏えいしたことが確認された」と言い切っている一方で、決済連携の認証関連情報については「漏えいしたおそれ」という表現にとどめている点です。 この記事でも、その使い分けをそのまま守って書きます。 また、詳細な原因は「現在調査中」とされており、人数も「今後変動する可能性があります」と書かれています。 2026年10月29日時点の発表であり、続報で数字や範囲が変わることがある前提で読んでください。
「トク買」とはどんなサービスで、クレディセゾンとどう関係するのか
発表では、対象サービスを「トク買(株式会社クレディセゾン会員様向けサービス)」と書いています。 つまり「トク買」は、クレディセゾンの会員に向けて、ベネフィット・ワンが提携先と一緒に提供していたサービスです。 会員は会費を払って利用する形で、その会費を徴収するための決済処理が、今回の件の中で重要な意味を持っています。
検索をしている人の中には「クレディセゾンのカード情報が漏れたのではないか」と心配している人もいるはずです。 この点について、発表には次の注記があります。
本件は、当社が提携先企業様と提供している上記サービスに関するものであり、株式会社クレディセゾンが管理するシステムから会員様の個人情報が漏えいしたものではありません。 出典: corp.benefit-one.co.jp
整理すると、関係する会社は次の4つです。
- 株式会社ベネフィット・ワン:「トク買」を提供している会社で、今回の発表をした会社
- 株式会社クレディセゾン:「トク買」の提携先。同社が管理するシステムからの漏えいではないと明記されている
- 株式会社フォレステック:ベネフィット・ワンの業務委託先。不正アクセスを受けたシステムを運用していた会社
- 決済代行事業者:クレジットカード情報を管理している会社。今回の不正アクセスはこのシステムには及んでいないと書かれている
業務委託先とは、ある会社が自分の業務の一部を任せている外部の会社のことです。 今回は、サービスを提供する会社そのものではなく、その仕事を請け負っていた会社のシステムが入口になりました。 利用者から見ると「トク買」のサイトでしか会員登録をしていないのに、情報は複数の会社の間で扱われていたことになります。 自分の情報がどこで保管されているかは、利用者からは見えにくいものです。 だからこそ、会社名ではなく「どのサービスに登録していたか」で自分が対象かを考えるのが確実です。
公表までの経緯を時系列で整理する
発表には、不正アクセスの発生から公表までの経緯が時刻つきで載っています。 特に、決済連携の認証関連情報について「おそれ」を認識した日と、その経路を止めた日の前後関係が大切なので、表にまとめます。
| 日時 | 出来事(発表の記載) |
|---|---|
| 2026年10月14日13時45分 | フォレステックで不正アクセスが発生。以降10月20日14時5分まで断続的に繰り返される |
| 2026年10月21日10時30分 | フォレステックが不正アクセスの一部を検知 |
| 2026年10月21日11時40分 | ベネフィット・ワンがフォレステックから報告を受ける |
| 2026年10月21日17時00分 | 対象サービスを一時停止 |
| 2026年10月23日 | 個人情報保護委員会へ報告(速報) |
| 2026年10月24日から25日 | フォレステックが、21日時点で把握していなかった不正アクセスを追加で検知 |
| 2026年10月25日18時50分 | ベネフィット・ワンが第二回目の報告を受ける |
| 2026年10月26日 | 被害の拡大防止のため、決済システムとの連携に利用する認証関連情報を変更 |
| 2026年10月27日19時00分 | 第三回目の報告を受け、認証関連情報の一部が漏えいしたおそれがあることを認識 |
| 2026年10月28日 | 10月26日の変更により、この経路による不正処理はできない状態となっていることを確認。公表 |
この時系列から読み取れることは3つあります。
1つ目は、不正アクセスが1回きりではなく、約1週間にわたって断続的に繰り返されていたことです。 2つ目は、最初の検知のあとにも追加の不正アクセスが見つかり、報告が3回に分かれていることです。 3つ目は、認証関連情報の変更(10月26日)が、漏えいのおそれを認識した日(10月27日)より前に行われていることです。 発表によれば、この変更によって、現在はその経路で不正な処理をすることはできない状態になっています。
なお、10月14日から認証情報を変更するまでの期間について確認した結果、本件に起因すると考えられる不正な決済処理は確認されていないとも書かれています。 「確認されていない」は「絶対に起きない」と同じ意味ではありませんが、発表の時点で会社が調べた範囲の結果として受け止めてよい情報です。
漏えいした項目と、含まれないと明記された項目
漏えいした項目は、会員の登録内容によって人ごとに異なると書かれています。 「自分は郵便番号を登録していない」という人は、その項目は対象にならない可能性があります。 発表の記載を、漏えいした項目、漏えいしたおそれがある項目、含まれない項目の3つに分けて並べます。
| 区分 | 項目 |
|---|---|
| 漏えいした項目 | 氏名、フリガナ、生年月日、性別、郵便番号、メールアドレス、お客様番号、入退会情報、会費徴収のための決済処理に利用する管理番号 |
| 漏えいしたおそれがあるもの | 決済システムとの連携に利用する認証関連情報の一部(会員の個人情報とは別のもの) |
| 含まれないと明記されたもの | クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコード等のクレジットカード情報(同社と対象システムは保有しておらず、決済代行事業者が管理) |
漏えいした項目の中に住所そのものは書かれていませんが、郵便番号は含まれています。 郵便番号と氏名、生年月日、メールアドレスがそろうと、届くメールの文面にそれらしい本人情報を差し込むことができます。 「あなたの郵便番号は〇〇ですね」と書かれたメールが届いても、それだけで本物と判断しないことが大切です。
住所や電話番号の扱いについては、発表に記載がありません。 記載が無いことを「漏れていない」と読み替えることはできないので、気になる人は窓口に問い合わせて確かめるのが確実です。 住所が漏れたときに考えることは、個人情報が漏れたときに住所はどう扱われるかで別に整理しています。 漏えいの一般的な調べ方はメールアドレスの漏えいを調べる方法にまとめています。
「管理番号」と「認証関連情報」は何で、何が心配されたのか
この件でいちばん分かりにくいのが、「会費徴収のための決済処理に利用する管理番号」と「決済システムとの連携に利用する認証関連情報」の2つです。 言葉が似ているので、順番に言い換えます。
管理番号とは、会員の情報と決済の情報を結びつけるための番号です。 発表には「クレジットカード番号ではありません」と明記されています。 会員Aさんの会費をどの決済で受け取るかを、システムの中で照らし合わせるための目印だと考えると分かりやすいでしょう。
認証関連情報とは、ベネフィット・ワンのシステムが決済システムとやり取りするときに「正しい相手からの依頼です」と示すための情報です。 会員が使うパスワードではなく、会社のシステム同士の合言葉のようなものです。
発表では、この2つを組み合わせると、会費決済に関する不正処理が行われる可能性があったと説明しています。 ただし、続けて次の2点も書かれています。
- この決済システムは、同社が対象サービスの会費を徴収する目的に限定して使われるもので、同社以外の第三者が金銭を取得できるものではない
- 2026年10月26日に関連する認証情報を変更し、現在はこの経路による不正処理はできない状態にしている
つまり、心配されたのは「会費の請求が勝手に動かされること」であって、カード番号を盗んで別の買い物に使われることとは性質が違います。 それでも、会費の請求に身に覚えのない動きがないかを明細で確かめておくと安心です。 明細の確かめ方は、後の「対象の人が今日からすること」の節で具体的に書きます。
原因について発表されていること
原因について、発表に書かれているのは次の範囲です。
- 業務委託先のフォレステックが運用するシステムが、第三者から不正アクセスを受けた
- 一部の会員の個人情報が外部にダウンロードされたと報告を受けた
- 詳細な原因については、現在調査中
どのような手口で入られたのか、どの設定や仕組みに弱いところがあったのかは、2026年10月29日時点で発表されていません。 報道や解説記事では推測を交えた説明が出ることがありますが、会社が発表していない原因を事実として受け止める必要はありません。 この記事でも、調査中と発表されている部分には踏み込みません。
発表では、関係先と業務委託先との共同調査、第三者の専門調査機関による調査、警察への相談を進めているとしています。 原因が明らかになれば、ベネフィット・ワンのウェブサイトで知らされるはずです。 同社は「追加で判明した事項につきましては、速やかに当社ウェブサイトにてお知らせいたします」と書いているので、気になる人は同社のお知らせの一覧を時々確かめるとよいでしょう。
ベネフィット・ワンの対応と、発表に書かれていないこと
発表に書かれている会社の対応を、すでに実施したものと、続けているものに分けて整理します。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 実施済み | 対象サービスの一時停止、判明している不正アクセス経路の遮断、決済連携の認証関連情報の変更 |
| 継続中 | 関係先と業務委託先との共同調査、第三者の専門調査機関による調査、個人情報保護委員会への報告、警察への相談、影響範囲と原因の調査 |
| 今後 | 対象の会員へ登録メールアドレス宛に順次個別に連絡。原因の究明と再発防止策の実施が完了した後にサービスを再開予定 |
個別の連絡については、退会済みなどの理由で連絡が届かない会員には、発表の公表と問い合わせ窓口の設置をもって個別の連絡に代えるとしています。 退会した人も対象に含まれているので、「もう使っていないから関係ない」とは言い切れません。
一方で、お詫びの品や金銭の補償については、発表に記載がありません。 記載が無いものについて、この記事で「ある」「無い」と推測することはしません。 気になる人は、窓口に問い合わせて確かめてください。
自分が対象かを確かめる方法
対象かどうかを確かめる方法は、発表から読み取れる限り次の3つです。
- ベネフィット・ワンからのメールを確かめる。対象の会員には、登録しているメールアドレス宛に順次個別に連絡すると書かれています
- 心当たりがあるのにメールが届かない場合は、窓口に問い合わせる。発表には「ご自身が本件の対象となっているかどうかを含め」問い合わせるよう書かれています
- 退会済みの人は、メールが届かないことがあるので、窓口に問い合わせる
問い合わせ先は、発表に載っている次のメールアドレスです。 電話番号は、この件の発表には載っていません。
- 株式会社ベネフィット・ワン お問い合わせ対応窓口
- E-mail:[email protected]
窓口に問い合わせるときは、届いたメールに書かれたリンクや返信先ではなく、自分で発表のPDFを開き、そこに書かれたアドレスを確かめてから送るのが安全です。 偽のメールの中には、本物そっくりの差出人名で「対象かどうか確認するにはこちら」とリンクを貼ってくるものがあるためです。 送るときは、カード番号やパスワードを書く必要はありません。 同社は会員にクレジットカード番号やパスワード等を尋ねることはないと明記しています。
対象の人が今日からすること
漏えいした項目に合わせて、やることを具体的に並べます。 今回はクレジットカード番号やパスワードは対象に含まれていないので、やることは「偽の連絡への備え」と「明細の確認」が中心になります。
届いたメールが本物かどうかを、自分で確かめる
もっとも起こりやすいのは、今回の件に便乗した偽のメールです。 氏名、生年月日、メールアドレスがそろっているので、宛名が正しく、本人しか知らないはずの情報が書かれたメールが届くことがあります。 見分けるときの目安は次のとおりです。
- カード番号、有効期限、セキュリティコード、パスワード、ワンタイムパスワードの入力を求めてくるメールは、本物ではないと考える
- 「お詫びの返金手続き」「会費の再登録」「本人確認のお願い」などの名目でリンクを押させようとするものは、リンクを押さず、公式サイトを自分で開いて確かめる
- 差出人の表示名がベネフィット・ワンやクレディセゾンでも、表示名は誰でも自由に設定できるので、それだけで判断しない
- 急かす言葉(本日中、24時間以内、手続きしないと停止)が入っているものは、いったん手を止める
電話とSMSにも同じ考え方で備える
発表は「メール・電話・SMS等」と並べて注意を呼びかけています。 電話で「トク買の件でお詫びの返金をしたいので、口座番号を教えてください」と言われても、その場で答える必要はありません。 いったん切って、自分で調べた公式の連絡先に問い合わせ直すのが基本です。 SMSのリンクは、スマートフォンでは偽のページとの区別がつきにくいので、押さないことを原則にします。
カードの明細で会費の請求を確かめる
認証関連情報の件については、会社が不正な決済処理は確認されていないと発表しています。 それでも、自分の目で確かめておくと安心です。 クレジットカードの利用明細を開き、2026年10月14日以降に「トク買」の会費として身に覚えのない請求や返金の動きがないかを見てください。 見慣れない請求を見つけたら、まずカード会社に連絡し、あわせてベネフィット・ワンの窓口にも知らせます。
パスワードの使い回しを見直す
今回、パスワードは漏えいした項目に入っていません。 ただ、メールアドレスは漏えいしているので、そのアドレスを使っている他のサービスで、同じパスワードを使い回していないかを点検しておくのは無駄になりません。 特に、メールアドレスそのもののパスワードと、ネット銀行や通販サイトのパスワードが同じになっている人は、別々のものに変えてください。
二段階認証(パスワードに加えて、スマートフォンに届く番号などでもう一度確かめる仕組み)を設定できるサービスでは、この機会に有効にしておくと、パスワードが知られても入られにくくなります。 仕組みや選び方はMFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で詳しく説明しています。
不審な連絡を受けたときの相談先
偽のメールや電話を受けて、もし情報を入力してしまったり、お金を払ってしまったりしたときは、カード会社や金融機関にすぐ連絡します。 フィッシング(本物を装ったメールやサイトで情報をだまし取る手口)の届け出先や見分け方は、警察庁のフィッシング対策のページにまとまっています。 偽のメールそのものの通報先は、フィッシング対策協議会が案内しています。
発表の言葉を正しく読むための3つの区別
漏えいの発表には、似ているようで意味の違う言葉が並びます。 今回のベネフィット・ワンの発表も、言葉を使い分けて書かれています。 読み違えると、必要以上に不安になったり、逆に必要な備えを怠ったりするので、3つの区別を押さえておきます。
「漏えいした」と「漏えいしたおそれ」
「漏えいした」は、会社が調べた結果、情報が外部に出たことを確認したという意味です。 今回の会員の個人情報は、外部にダウンロードされたと報告を受け、漏えいが確認されたと書かれています。 「漏えいしたおそれ」は、外部に出た可能性はあるが、確認までは至っていないという意味です。 今回の決済連携の認証関連情報は、こちらの表現です。 どちらの場合も、利用者がする備えは大きく変わりませんが、報道で「認証情報が流出」と言い切っているものを見かけたら、公式の表現と比べてみてください。
「確認されていない」と「無い」
不正利用や不正な決済処理について、発表は「確認されておりません」と書いています。 これは、会社が調べた範囲では見つかっていないという意味で、将来にわたって起きないという約束ではありません。 一方、クレジットカード情報については「漏えいはありません」と書いています。 こちらは、そもそも対象のシステムがカード情報を持っていなかったという理由がついた、はっきりした記載です。
「対象人数」と「変動の可能性」
29,465人という数字には、「現時点で把握している」「今後変動する可能性があります」という注記がついています。 調査が進むと、対象が広がることも、絞られることもあります。 続報が出たら、最新の版の数字を確かめるようにしてください。
2026年9月30日付の別の事案との違い
ベネフィット・ワンは、2026年9月30日にも個人情報の漏えいについて別のお知らせを出しています。 「ベネフィットワン 情報漏洩」で調べると両方が出てくるので、取り違えないように並べて比べます。
| 比べる点 | 2026年10月28日の件(この記事の本題) | 2026年9月30日の件 |
|---|---|---|
| 対象サービス | トク買(クレディセゾン会員向け) | ベネワン・プラットフォームのアンケート機能(企業・団体の担当者向けの機能) |
| 起きたこと | 業務委託先のシステムへの第三者による不正アクセス | アンケート結果をダウンロードした際、本来アクセスできない他企業・団体の従業員の情報の一部が表示される状態だった |
| 対象 | 29,465人 | 2,322企業・団体、13,460名 |
| 項目 | 氏名、フリガナ、生年月日、性別、郵便番号、メールアドレスなど | 社員・職員番号、氏名、性別、生年月日、企業・団体名、所属/役職、入退社情報 |
| 原因 | 詳細は調査中 | 2025年6月のシステム改修によるプログラムの条件設定不備 |
| 問い合わせ | [email protected] | 個人:0120-608-375、企業・団体の担当者:0120-358-621(いずれも月曜から金曜10時から17時) |
9月30日の件は、勤め先の福利厚生としてベネフィット・ステーションなどを使っている会社員に関係するもので、外部からの攻撃ではありません。 発表では、データをダウンロードした担当者は1社1名で、そのデータは削除済みであることを確認したとしています。
2025 年 6 月のシステム改修以降、当該アンケート結果ダウンロード機能を利用してデータをダウンロードした企業・団体のご担当者様は、今回ご連絡をいただいた 1 社 1 名であることを確認しております。 出典: corp.benefit-one.co.jp
勤め先の福利厚生でベネフィット・ワンを使っている人が気にすべきなのは主に9月30日の件で、クレディセゾンの会員として「トク買」を使っていた人が気にすべきなのは10月28日の件です。 両方に当てはまる人もいますが、窓口が別なので、問い合わせ先を間違えないようにしてください。
業務委託先で起きる漏えいと、会社に課されている報告の仕組み
今回の件は、サービスを提供する会社ではなく、その業務委託先のシステムが入口になりました。 同じ形の事案は2026年の秋に相次いでおり、メール配信や決済の仕組みなど、複数の会社が共通して使う外部のシステムが狙われると、1つの入口から多くの会社の利用者に影響が広がります。
こうした漏えいが起きたとき、会社には国への報告と本人への通知が求められています。 個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページによると、民間事業者は次のような場合に報告が義務付けられています。
- 要配慮個人情報(病歴など、取り扱いに特に配慮が必要な情報)が含まれる漏えい等(又はそのおそれ)
- 不正に利用されることで財産的被害が生じるおそれがある漏えい等(又はそのおそれ)
- 不正の目的をもって行われたおそれがある行為による漏えい等(又はそのおそれ)。不正アクセスで個人データが漏えいした場合はここに当たる例として挙げられている
- 本人の数が1,000人を超える漏えい等(又はそのおそれ)
同じページでは、不正な目的で行われたおそれがある場合の報告期限を、発覚日から60日以内と案内しています。 ベネフィット・ワンが10月23日に「速報」として報告したと書いているのは、この仕組みに沿った最初の報告だと読めます。 続報や確報(調査が終わったあとの報告)が出たときに、発表の内容が更新されることがあります。
利用者の側からは、会社がどこに業務を委託しているかを事前に知ることは難しいのが実情です。 できることは、登録するサービスを必要なものに絞ること、使わなくなったサービスは退会すること、そして漏えいの発表が出たときに落ち着いて確かめられるよう、登録したサービスとメールアドレスの組み合わせを手元で把握しておくことです。
在宅で仕事をする人が、このサービスを仕事でも使っていた場合
「トク買」は個人のクレディセゾン会員向けのサービスなので、仕事で使っていた人は多くないはずです。 それでも、フリーランスや在宅で働く人の中には、仕事用と私用でメールアドレスを分けていない人がいます。 仕事でも使っているメールアドレスが今回の項目に含まれていた場合は、次の点を確かめておくと安心です。
- 取引先からのメールを装った偽のメール(請求書の送付、振込先の変更、ファイルの共有など)に注意する
- 仕事用のクラウドサービスやメールのパスワードが、他のサービスと同じになっていないかを確かめる
- 取引先と共有しているファイルやアカウントに、そのメールアドレスでログインしている場合は、二段階認証を有効にしておく
取引先に知らせるべきかどうかは、何が漏れたかで変わります。 今回漏えいしたのは、あくまで本人の会員情報であり、取引先から預かった情報ではありません。 そのため、取引先に「漏えいの報告」をする場面には通常当たらないと考えられます。 ただし、取引先から預かった顧客情報を同じメールアドレスでやり取りしていて、そのアドレス宛に不審なログインや転送の設定変更があったなど、預かった情報に影響が及ぶおそれがある場合は話が別です。 個人情報保護委員会は、事業者として個人データを扱う立場の人に向けて、漏えい等が起きたときの対応を案内しています。 迷ったときは、取引先との契約書や秘密保持の取り決めを確かめ、早めに相手に相談するのが誠実な進め方です。
社内やチームでこうした偽のメールへの備えを共有したいときは、社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドが参考になります。 小さな事業者が使える支援制度は中小企業のサイバーセキュリティ対策2026|IT導入補助金で防御力を強化する方法で紹介しています。
在宅ワークの現場から見た、漏えいの発表との付き合い方
在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、漏えいの発表そのものより、その後に届く偽の連絡で被害を受ける人のほうが多いと感じます。 発表が出た直後は、本物の会社からの連絡と偽物が同じ時期に届くため、普段なら気づける違和感を見落としやすくなります。 発表を読んだら「この会社からは、メールで何を聞いてくることが無いのか」を先に確かめておくと、判断の軸が1つ持てます。 今回のベネフィット・ワンなら、クレジットカード番号とパスワードを尋ねることは無いと明記されています。
もう1つ、長く続けているフリーランスほど、仕事用のアカウントと私用のアカウントをきちんと分け、使わなくなったサービスはこまめに退会している傾向があります。 登録しているサービスが少ないほど、漏えいの発表が出たときに確かめる範囲も狭く済みます。 セキュリティの知識を仕事に生かしたい人は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、在宅でできるセキュリティ関連の仕事の内容を紹介しています。 仕事の相手と直接やり取りしながら在宅の仕事を探したいときは、@SOHO 求人一覧から案件を探せます。 アカウントを守る習慣は、取引先から預かる情報を守ることにもつながります。
よくある質問
Q. ベネフィット・ワンの「トク買」の件で、クレジットカード番号は漏れましたか?
2026年10月28日の発表では、クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコード等のクレジットカード情報は、ベネフィット・ワンと対象システムでは保有しておらず、決済代行事業者が管理していると書かれています。不正アクセスはその決済代行事業者のシステムには及んでおらず、クレジットカード情報の漏えいは無いと明記されています。
Q. クレディセゾンのカードを持っているだけで対象になりますか?
発表の対象サービスは「トク買」で、対象は「トク買」の会員29,465人(退会済の会員を一部含む)です。クレディセゾンが管理するシステムからの漏えいではないと明記されているので、カードを持っているだけでは対象とは書かれていません。「トク買」を使っていた心当たりがあれば、届くメールを確かめ、届かなければ窓口に問い合わせてください。
Q. 自分が対象かどうかは、どこに問い合わせればよいですか?
発表に載っている窓口は、株式会社ベネフィット・ワン お問い合わせ対応窓口のメールアドレス [email protected] です。この件の発表に電話番号は載っていません。届いたメールのリンクや返信先ではなく、公式の発表PDFを自分で開いてアドレスを確かめてから送ると安全です。
Q. 2026年9月30日のベネフィット・ワンの件とは何が違いますか?
9月30日の件は、ベネワン・プラットフォームのアンケート機能で他の企業・団体の従業員の情報の一部が表示されていた事案で、外部からの攻撃ではありません。対象は2,322企業・団体の13,460名で、問い合わせ先も別です。10月28日の件は「トク買」の業務委託先への不正アクセスで、対象者も窓口も異なります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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会社売却・事業承継・事業譲渡を考える経営者向け。売却の流れ、税金、従業員への伝え方、仲介会社の選び方

アウトソーシング・外注ガイド
SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方