アプリテスターのバイト|スマホで不具合を探す仕事の中身


この記事のポイント
- ✓アプリテスターのバイトを探している人に向けて
- ✓雇用と業務委託と謝礼の違い
- ✓テストの仕事から広がる道までを整理します
スマートフォンのアプリを触って不具合を見つける仕事なら、ゲームやアプリが好きな自分にもできそう。アプリテスターのバイトは、未経験から始められる仕事として関心を集めています。一方で、アプリテスターの仕事には、会社に通って働くアルバイト、自宅で受ける業務委託、謝礼をもらうモニターなど、いくつもの形があり、報酬や求められることが大きく違います。
この記事では、アプリテスターのバイトについて、仕事の中身、働き方の種類、在宅でできる範囲、必要なスキルと端末、不具合の報告の書き方、守秘義務、気をつけたい募集、税金、テストの仕事から広がる道までを整理します。応募する前に、自分に合う形がどれかを判断できるように書きました。
アプリテスターとはどんな仕事か
アプリテスターは、開発中や公開前のアプリを実際に操作して、不具合や使いにくい点を見つけ、開発する側に伝える仕事です。在宅ワークの求人サイトのコラムでは、次のように説明されています。
アプリテスターとは、配信・発売前のスマートフォンアプリを実際に操作して、バグや使用感を制作会社にフィードバックする仕事です。 出典: mamaworks.jp
バグとは、アプリが作った人の意図どおりに動かないことを指します。たとえば、ボタンを押しても画面が変わらない、入力した内容が保存されない、特定の操作をするとアプリが止まる、といったものです。アプリテスターは、こうした不具合を見つけ、どのような操作をしたときに起きたのかを、開発する側が同じ状況を再現できるように報告します。
仕事の中身の例
アプリテスターの仕事は、大きく分けると次の3つです。
- 決められた手順どおりに操作して確かめる仕事:テストの項目(テストケース)が一覧で渡され、一つずつ操作して、期待どおりに動くかを確かめる
- 自由に操作して不具合を探す仕事:決まった手順はなく、普段の使い方や、思いつく限りの操作を試して不具合を探す
- 使いやすさの感想を伝える仕事:アプリを使ってみて、分かりにくい点や使いにくい点を、感想として伝える
ゲームのアプリのテストは「デバッグ」と呼ばれることも多く、ゲームの会社や、テストを専門に請け負う会社が、アルバイトとして募集しています。業務用のアプリやWebサービスのテストは、決められた手順どおりに確かめる仕事が中心です。
働き方の種類
アプリテスターのバイトを探すときは、働き方の形の違いを最初に確かめておくことが大切です。
会社に雇われるアルバイト・派遣
テストを請け負う会社やゲームの会社に、アルバイトや派遣として雇われて働く形です。求人で多く見られるのは、この形です。
- 報酬は時給で、地域の最低賃金以上が支払われる
- 会社の事務所に通って、会社が用意した端末でテストすることが多い
- 勤務の時間とシフトが決められている
- 条件を満たせば、雇用保険や社会保険に加入する
開発中のアプリは、外に漏れてはいけない情報です。そのため、会社の管理された部屋で、決められた端末を使ってテストする形が多くなります。在宅でできるアルバイトもありますが、数は限られます。
業務委託(在宅で受けるテスト)
テストの仕事を、業務委託として受ける形です。クラウドソーシングや、テストを専門にする会社が運営する仕組みに登録し、自分の端末でテストを行います。
- 報酬は、見つけた不具合の件数や、テストの項目の数、1回のテストあたりの金額で決まることが多い
- 作業する時間帯は、期間の中で自分で決められる
- 最低賃金の決まりは適用されない
- 税金の申告は自分で行う
自宅で好きな時間に作業できる自由さがある一方で、不具合が見つからなければ報酬が少ない形もあり、収入は安定しにくくなります。
謝礼を受け取るモニター・ユーザーテスト
アプリやWebサービスを使ってもらい、感想を聞く「ユーザーテスト」や、アンケートに答えるモニターの形もあります。オンラインのビデオ通話で、画面を共有しながらアプリを操作し、考えていることを話してもらうという形が多く見られます。
報酬は1回ごとの謝礼で、ポイントやギフト券で支払われることもあります。1回の時間は短く、手軽に参加できますが、毎回参加できるとは限らず、継続した収入にはなりにくい形です。
働き方の比較
| 形 | 報酬の決まり方 | 場所 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| アルバイト・派遣 | 時給 | 会社の事務所が中心 | 安定した収入がほしい人 |
| 業務委託 | 件数や1回あたりの金額 | 自宅 | 好きな時間に作業したい人 |
| モニター・ユーザーテスト | 1回ごとの謝礼 | 自宅(オンライン) | 空いた時間に少しだけ参加したい人 |
求人サイトのコラムも、アプリテスターについて次のように触れています。
アプリテスターはスマホひとつで手軽に始められる一方で、報酬が低かったりスキルにつながりにくかったりする面もあります。 出典: mamaworks.jp
手軽さを重視するか、安定した収入やスキルを重視するかで、選ぶ形が変わります。
必要なスキルと端末
特別な資格はいらない
アプリテスターのバイトの多くは、未経験から応募できます。特別な資格は必要ありません。求められるのは、次のような力です。
- 注意深さ:小さな表示の崩れや、動きのわずかな違いに気づける
- 根気:同じ操作を何度もくり返して確かめられる
- 説明する力:見つけた不具合を、相手が分かるように文章で伝えられる
- 決まりを守る力:テストの手順や、情報の扱いの決まりを守れる
ゲームのテストでは、ゲームが好きであることが役立つ場面もあります。ただし、テストの仕事は、ゲームを楽しんで遊ぶことではありません。同じ場面を何度もくり返したり、普通は試さないような操作をあえて試したりするため、遊ぶのとは違う根気が必要です。
使う端末
会社に通う形のアルバイトでは、会社が用意した端末を使うことがほとんどです。在宅の業務委託やユーザーテストでは、自分のスマートフォンやパソコンを使うことが多くなります。
在宅のテストでは、端末の機種やOS(iPhoneならiOS、AndroidならAndroidの版)が指定されることがあります。古い機種や、特定のOSの版を持っている人が求められることもあり、手持ちの端末で参加できる案件が決まります。テストのために新しい端末を買う必要はありません。端末の購入を条件にする募集は、慎重に判断してください。
テストの知識を学ぶ
テストの仕事を続けていくなら、ソフトウェアのテストの基本を学んでおくと役立ちます。ソフトウェアのテストには、国際的な資格制度があり、日本ではJSTQB(日本ソフトウェアテスト資格認定委員会)が認定試験を行っています。入門の段階にあたるFoundation Levelでは、テストの基本の考え方や用語を学べます。受験料や試験の日程は、JSTQBの公式サイトで確かめてください。資格は必須ではありませんが、テストの仕事を長く続けたい人や、テストを専門にするエンジニアを目指す人にとって、学ぶ道筋の目安になります。
テストの種類を知っておく
アプリのテストには、目的の違うさまざまな種類があります。募集の内容に出てくる言葉の意味を知っておくと、どんな作業をするのかが分かりやすくなります。
- 機能テスト:アプリの一つひとつの機能が、決められたとおりに動くかを確かめる。ボタンを押したら正しい画面に移るか、入力した内容が保存されるかなど
- 回帰テスト:不具合を直したあとに、直した部分だけでなく、ほかの部分に新しい不具合が出ていないかを確かめる
- 互換性テスト:さまざまな機種、OSの版、画面の大きさで、同じように動くかを確かめる
- ユーザビリティテスト:初めて使う人が迷わずに操作できるか、分かりにくい表示がないかを確かめる
- 探索的テスト:決まった手順を使わず、テストする人の経験と発想で操作しながら不具合を探す
未経験の人が最初に任されることが多いのは、機能テストと回帰テストです。テストの項目の一覧に沿って一つずつ確かめていくため、手順を正確に守ることが何より大切です。経験を積むと、探索的テストや、テストの項目そのものを作る仕事を任されるようになります。
互換性テストでは、さまざまな端末を使い分けるため、会社が多くの機種を用意していることがあります。在宅の業務委託で互換性テストを受ける場合は、自分の持っている端末の機種とOSの版が、案件の条件に合っているかを確かめてから応募してください。
不具合を見つけるこつ
決められた手順どおりに操作するだけでは見つからない不具合もあります。次のような操作を試すと、不具合が見つかりやすくなります。
入力の端を試す
文字を入力する欄では、何も入力しない、とても長い文字を入力する、絵文字や記号を入力する、半角と全角を混ぜる、といった操作を試します。数字の欄では、0、マイナスの数、決められた上限より1つ大きい数を入力してみます。入力できる範囲の端は、プログラムの誤りが起きやすいところです。
操作を途中で止める
保存や送信の途中で、アプリを閉じる、別のアプリに切り替える、電話がかかってきた状態にする、といった操作を試します。途中で止めたあとにアプリに戻ったとき、入力した内容が消えていないか、二重に送信されていないかを確かめます。
通信の状態を変える
Wi-Fiからモバイル回線に切り替える、機内モードにする、通信が遅い場所で使う、といった状況で操作します。通信が途切れたときに、分かりやすい案内が表示されるか、通信が戻ったときに正しく動くかを確かめます。
端末の設定を変える
画面の向きを縦から横に変える、文字の大きさを最大にする、ダークモードにする、言語の設定を変える、といった操作を試します。文字の大きさを変えたときに、文字がはみ出したり、ボタンが押せなくなったりすることはよくあります。
こうした操作は、テストの項目に書かれていなくても、探索的テストの場面で役立ちます。ただし、決められた手順どおりのテストを任されているときは、勝手に手順を変えず、気づいたことは別に報告してください。
不具合の報告の書き方
アプリテスターの仕事で最も大切なのが、見つけた不具合の報告です。不具合を見つけても、開発する側が同じ状況を再現できなければ、直すことができません。報告では、次の項目を書きます。
- 不具合の概要:何が起きたのかを一文で書く
- 環境:使った端末の機種、OSの版、アプリの版、通信の状態(Wi-Fiかモバイル回線か)
- 再現の手順:どの画面から、どの順番で操作したか
- 期待した結果:本来はどう動くはずだったか
- 実際の結果:実際にはどう動いたか
- 再現の頻度:毎回起きるのか、何回かに1回起きるのか
- 画面の記録:スクリーンショットや画面の録画
報告の例は、次のような形です。
【概要】プロフィール画面で写真を変更すると、アプリが終了する
【環境】iPhone(iOS 最新版)、アプリ 1.2.0、Wi-Fi接続
【再現手順】
1. ホーム画面右上のアイコンをタップしてプロフィール画面を開く
2. 「写真を変更」をタップする
3. 写真の一覧から、縦長の写真を1枚選ぶ
4. 「保存」をタップする
【期待した結果】プロフィールの写真が選んだ写真に変わる
【実際の結果】「保存」をタップした直後にアプリが終了する
【再現頻度】5回中5回
【添付】画面の録画(30秒)
報告は、事実だけを書きます。「おそらく写真の大きさが原因だと思う」のような推測を書く場合は、事実と分けて書きます。また、1つの報告には1つの不具合だけを書くと、開発する側が管理しやすくなります。
文章で正確に伝える力は、テストの報告だけでなく、どの仕事でも役立ちます。ビジネス文書検定のページでは、ビジネスの場面で相手に正しく伝わる文書を作る力を測る検定の内容が紹介されています。報告の書き方を磨く材料として参考になります。
テストの仕事で使う道具と環境
画面の記録の取り方
不具合の報告には、スクリーンショットや画面の録画を添えると、開発する側が状況を理解しやすくなります。iPhoneもAndroidも、標準の機能でスクリーンショットと画面の録画ができます。操作の方法は機種やOSの版で違うため、テストを始める前に、自分の端末で一度試しておいてください。
画面の録画には、テストに関係のない通知や、個人的なメッセージが映り込むことがあります。テストの前に、通知を止める設定にしておくと安心です。録画したファイルは容量が大きくなるため、報告に必要な部分だけを残すようにします。
報告に使うツール
テストの報告は、表計算のソフトや、不具合を管理する専用のツールに書き込む形が多くなります。専用のツールでは、不具合ごとに番号が付けられ、開発する側が「修正中」「修正済み」などの状態を更新していきます。使い方は、多くの場合、最初の研修で説明されます。表計算のソフトの基本操作(入力、並べ替え、フィルター)ができると、テストの項目の一覧を扱うときに役立ちます。
在宅でテストするときの環境
在宅でテストする場合は、次のような環境を整えておきます。
- 安定した通信の環境(通信の状態を変えるテストでは、Wi-Fiとモバイル回線の両方が使えると便利)
- 端末の電池が切れないよう、充電しながら作業できる場所
- テストの画面を家族に見られない作業の場所
- 端末とパソコンのパスワードの設定と、OSの更新
テストの案件によっては、OSを最新の版に更新しないよう求められることや、逆に最新の版で確かめるよう求められることがあります。案件の指示に従い、自分の判断で更新しないようにしてください。
テストの経験を次の応募に生かす
アプリテスターの経験は、次の仕事に応募するときの材料になります。秘密保持契約があるため、テストしたアプリの名前や内容は書けないことがほとんどですが、次のような形で経験を伝えられます。
- テストした分野(ゲーム、業務用のアプリ、ネットショップのアプリなど)
- テストの種類(機能テスト、回帰テスト、互換性テストなど)
- 扱った端末とOSの種類
- 1日に確かめたテストの項目の数や、報告した不具合の数の目安
- 報告の書き方で工夫したこと
職務の経歴を書くときは、秘密保持契約で書いてはいけないとされている情報が含まれていないかを、必ず確かめてください。不安な場合は、以前の勤め先に、どこまで書いてよいかを確かめてから書きます。
守秘義務と情報の扱い
アプリテスターは、まだ公開されていないアプリを触る仕事です。そのため、仕事を始める前に、秘密を守ることを約束する契約(NDA、秘密保持契約)を結ぶことがほとんどです。
秘密保持契約では、次のようなことが決められています。
- テストしたアプリの内容、画面、機能を、ほかの人に話したり、SNSに投稿したりしない
- テストの画面のスクリーンショットや録画を、決められた報告の目的以外に使わない
- テストの期間が終わったあとも、秘密を守る
ゲームの新作のテストでは、「まだ発表されていないキャラクターを見た」といったことを、つい家族や友人に話したくなるかもしれません。しかし、こうした情報が漏れると、開発している会社に大きな損害を与えることがあり、損害の賠償を求められるおそれもあります。契約の内容をよく読み、守れる範囲かを確かめてから仕事を受けてください。
在宅のテストでは、テストの画面を家族に見られないようにする、テストに使う端末やパソコンにパスワードを設定するといった配慮も求められます。
気をつけたい募集
アプリテスターは「スマホだけで簡単に稼げる」という言葉で紹介されることが多く、その言葉を使った危ない募集も見られます。次のような募集には、応募する前に立ち止まってください。
- 仕事を始める前に、登録料、教材費、研修費などの支払いを求められる
- テストのためと言って、アプリ内での課金や、有料のサービスへの登録を求められる
- テストのためと言って、新しい端末の購入を求められる
- 会社の名前、住所、連絡先が書かれていない、または調べても実在が確かめられない
- 「1日数分で月に◯万円」のように、簡単に高い収入が得られると強調している
- 身分証明書の画像や、銀行の口座の暗証番号など、必要以上の個人情報を求められる
また、テストのためと言ってインストールを求められるアプリが、連絡先や写真など、テストに必要のない情報へのアクセスを求めてくる場合も注意が必要です。信頼できる会社かどうか分からないときは、アプリを入れる前に、会社の情報を調べてください。
仕事の紹介を条件にお金を払わせる取引は、特定商取引法で決まりが設けられ、契約の書面を受け取ってから20日以内であればクーリング・オフができる場合があります。お金を払ってしまった、契約をやめたいといったときは、消費者庁の消費者ホットライン「188」に電話すると、住んでいる地域の消費生活センターなどの相談窓口につながります。
ゲームのデバッグの特徴
アプリテスターのバイトの中でも、ゲームのデバッグは募集の数が多い仕事です。ゲームのデバッグには、業務用のアプリのテストとは違う特徴があります。
ゲームでは、同じ場面を何十回もくり返して、まれにしか起きない不具合を探すことがあります。キャラクターが壁を通り抜けてしまう、特定の順番でアイテムを使うと進めなくなる、表示される文字に誤りがある、といった不具合を、一つずつ確かめていきます。ゲームのストーリーを楽しむ余裕はあまりなく、同じ場所を歩き回ったり、同じ敵と何度も戦ったりする作業が続きます。
発売の前の時期は、テストの量が増え、勤務の時間が長くなることもあります。シフトの決まり方や、繁忙期の勤務の時間について、応募のときに確かめておくと安心です。
個人の開発者からのテスターの依頼
Google Playでは、個人の開発者がアプリを公開する前に、テスターにテストしてもらうことが求められています。Googleのヘルプでは、2023年11月13日以降に作られた個人用のデベロッパーアカウントについて、次のように説明されています。
2023 年 11 月 13 日以降に個人用アカウントを作成した場合は、12 人以上のテスターが少なくとも 14 日間連続でオプトインした状態でクローズド テストを実施する必要があります。 出典: support.google.com
このため、個人の開発者から、知人やSNSを通じてテスターを頼まれることがあります。こうした依頼の多くは、報酬のない協力のお願いです。協力する場合は、テストするアプリの開発者が誰か、アプリがどのような情報にアクセスするかを確かめてから参加してください。テスターとしての参加をきっかけに、開発者とつながり、継続してテストや感想の提供を頼まれることもあります。
応募から仕事を始めるまでの流れ
アルバイトのアプリテスターに応募する場合の、一般的な流れは次のとおりです。
- 求人サイトや会社の採用ページで、勤務地、時給、シフト、仕事の内容を確かめて応募する
- 書類の選考や面接を受ける。簡単な適性の検査がある会社もある
- 採用が決まったら、雇用の契約と秘密保持契約を結ぶ
- 最初の数日は、テストの手順や報告の書き方の研修を受ける
- 先輩のテスターと一緒に、実際のテストを始める
在宅の業務委託やユーザーテストの場合は、テストの会社の仕組みに登録し、プロフィールや持っている端末の情報を入力します。条件に合う案件が出ると案内が届き、応募して選ばれるとテストに参加できます。登録の段階で、本人確認や、報酬の受け取り方の設定が求められることもあります。
向いている人と、ほかの仕事を考えたい人
向いている人
- 細かい違いに気づくのが得意な人
- 同じ作業をくり返すことが苦にならない人
- 決められた手順を正確に守れる人
- 見たことを順序立てて文章にできる人
- ITやアプリの仕組みに関心がある人
ほかの仕事も考えたい人
- 短い時間で大きな収入を得たいと考えている人
- 単調な作業が続くと集中が切れやすい人
- 自宅だけで、安定した収入を得たいと考えている人
在宅だけで安定した収入を得たい場合は、アプリテスターだけに絞らず、データの入力、文章の作成、事務の代行など、在宅で受けやすいほかの仕事とあわせて考えると、選択肢が広がります。
報酬の考え方
アルバイトは時給で比べる
会社に雇われるアルバイトのテスターは、時給で働きます。地域の最低賃金以上が支払われ、交通費が支給されることもあります。テストの経験を積むと、テストの計画やほかのテスターのまとめ役を任され、時給が上がることもあります。
求人を比べるときは、時給だけでなく、交通費の支給の有無、深夜や休日の勤務の割増、研修の期間中の時給、社会保険や雇用保険の加入の条件もあわせて確かめてください。時給が少し低くても、研修が丁寧で、テストの計画やテストの自動化など次の仕事を学べる職場のほうが、長い目で見ると収入が伸びやすいこともあります。
業務委託とモニターは1時間あたりに直す
業務委託のテストやモニターは、1件や1回あたりの金額で示されます。そのままでは高いか安いかが分からないため、1時間あたりに直して考えてください。たとえば、1回30分のユーザーテストの謝礼が1,000円なら、1時間あたり2,000円です。ただし、参加の募集に応募しても選ばれないことも多く、選ばれるまでの時間や、事前のアンケートに答える時間も含めて考えると、1時間あたりの報酬は下がります。
不具合の件数で報酬が決まる形では、不具合が見つからなければ報酬はほとんどありません。ほかのテスターと同じ不具合を報告しても、先に報告した人だけに報酬が支払われる仕組みもあります。報酬の決まり方は、登録する前に利用規約で確かめてください。
学業や家事と両立して働くとき
アプリテスターのアルバイトは、シフト制で働けるものが多く、学生や、家事や子育てと両立したい人にも選ばれています。両立しやすくするために、応募の前に次の点を確かめておくと安心です。
- 1週間に何日、1日に何時間から働けるか(短い時間の勤務を受け付けているか)
- シフトをいつまでに提出し、どのくらい前に決まるか
- テストの繁忙期(ゲームの発売の前など)に、勤務の日数や時間が増えることがあるか
- 急に休む必要が出たときの連絡の方法
在宅の業務委託やユーザーテストは、作業の時間を自分で決めやすい一方で、テストの期間や回答の期限が決められています。期限の直前に家庭の予定が重なると、作業ができなくなることもあるため、期限に余裕のある案件を選び、受ける量を少なめにしておくと続けやすくなります。
アルバイトとして働く学生の人は、学校の授業や試験の時期に合わせてシフトを調整できるかも、面接のときに確かめておきましょう。試験の期間だけ勤務を減らせる職場なら、学業と両立しながら長く続けられます。
税金の手続き
アルバイトとして雇われて受け取る給料は、給与所得になり、勤め先が源泉徴収や年末調整を行います。業務委託のテストの報酬や、モニターの謝礼は、多くの場合、雑所得として扱われます。
会社員など給与を受け取っている人は、給与以外の所得(報酬から必要経費を引いた額)の合計が年間20万円を超えると、原則として確定申告が必要です。ギフト券やポイントで受け取った謝礼も、所得として扱われる場合があります。受け取った記録を残しておき、申告が必要かどうか迷うときは、税務署で確かめてください。
学生の人や、家族の扶養に入っている人は、アルバイトの給料と業務委託の報酬で、扶養の判断の基準が違うことがあります。家族の勤め先や加入している健康保険の窓口で確かめてください。
アプリテスターの1日の流れの例
会社に通うアルバイトのアプリテスターの1日の流れの例です。
- 出勤したら、その日にテストするアプリと、テストの項目を確かめる
- 会社が用意した端末に、テストする版のアプリを入れる
- テストの項目に沿って、一つずつ操作して結果を記録する
- 不具合を見つけたら、再現の手順を確かめて報告を書く
- 午後は、修正された不具合が直っているかを確かめる
- その日のテストの結果をまとめ、リーダーに報告する
修正された不具合が直っているかを確かめる作業は、テストの仕事の中でも大きな割合を占めます。直したことで、別の場所に新しい不具合が出ていないかも確かめるため、同じ操作を何度もくり返すことになります。
テストの仕事から広がる道
在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた編集部が見てきた限り、アプリのテストの経験は、IT業界で働く入り口になることがあります。テストの仕事を続ける中で、テストの計画を立てる、テストの項目を作る、テストを自動で行う仕組みを作るといった仕事を任されるようになり、品質を担当するエンジニア(QAエンジニア)として働く人もいます。
その道に進む人に共通するのは、不具合を見つけて終わりにせず、「なぜその不具合が起きたのか」「どうすれば同じ不具合を防げるのか」に関心を持っていることです。報告の書き方を工夫し、開発する側が直しやすい情報を添える人は、テストの現場でも信頼され、任される仕事の幅が広がっていきます。仲介の手数料がかからない直接の取引で、こうした力を評価してくれる相手と仕事を続けられれば、受け手の手取りも厚くなります。
一方で、手軽なモニターや謝礼の仕事だけを続けていると、収入もスキルも伸びにくいのが実情です。テストの仕事を入り口にして、ITの知識を少しずつ身につけていくと、選べる仕事が広がります。アプリの開発がどのような仕事として依頼されているかは、アプリケーション開発のお仕事のページで確かめられます。テストで身につけた視点を、次の仕事の選択肢を考える材料にしてください。
よくある質問
Q. アプリテスターのバイトは未経験でもできますか?
多くの募集は未経験から応募できます。特別な資格は必要ありませんが、小さな違いに気づく注意深さ、同じ操作をくり返す根気、見つけた不具合を相手が分かるように文章で伝える力が求められます。ゲームが好きなことが役立つ場面もありますが、テストは遊ぶこととは違い、同じ場面を何度も確かめる仕事です。テストの基本を学びたい人は、JSTQBの資格の学習内容が目安になります。
Q. アプリテスターは在宅でできますか?
在宅でできる形もありますが、会社の事務所に通うアルバイトが中心です。開発中のアプリは外に漏れてはいけない情報のため、会社が管理する部屋と端末でテストすることが多くなります。在宅では、業務委託のテストや、オンラインのユーザーテスト、モニターの形があります。在宅の形は好きな時間に作業できる一方で、報酬が件数や1回ごとの謝礼で決まり、収入は安定しにくくなります。
Q. アプリテスターの募集で気をつけることは何ですか?
登録料や研修費の支払い、アプリ内での課金、端末の購入を求める募集は慎重に判断してください。会社の名前や連絡先が確かめられない募集や、簡単に高い収入が得られると強調する募集も注意が必要です。テストのために入れるアプリが、連絡先や写真など必要のない情報へのアクセスを求める場合も気をつけます。困ったときは消費者ホットライン188に相談してください。
Q. アプリテスターの報酬は確定申告が必要ですか?
アルバイトの給料は勤め先が源泉徴収や年末調整を行います。業務委託のテストの報酬やモニターの謝礼は、多くの場合、雑所得として扱われます。会社員など給与を受け取っている人は、給与以外の所得の合計が年間20万円を超えると、原則として確定申告が必要です。ギフト券やポイントで受け取った謝礼も所得として扱われる場合があるため、記録を残しておいてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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