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Z会のZ-ID不正ログイン|13件 氏名・メールアドレス閲覧の可能性 確かめること 2026

@SOHO編集部
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Z会のZ-ID不正ログイン|13件 氏名・メールアドレス閲覧の可能性 確かめること 2026

この記事のポイント

  • ✓Z会の情報漏洩の可能性について
  • ✓2026年10月19日の第一報と10月20日の更新をもとに整理
  • ✓Z-IDシステムのパスワードリセット機能で13件の不正な変更があり

Z会の情報漏洩の可能性について、株式会社Z会は2026年10月19日、Z会グループのサービスのログインに使われる「Z-IDシステム」で第三者による不正ログインが発生し、一部の利用者の個人情報が閲覧された可能性があると発表しました(第一報、10月20日14時30分に更新)。対象は13件のアカウントで、閲覧された可能性があるのは「氏名」「メールアドレス」「Z-ID」です。 2026年11月1日時点で第二報は出ておらず、Z会は不正利用や二次被害の発生は確認されていないとしています。サーバーやデータベースへの直接の侵入で情報が外へ流出した形跡も確認されていないと発表しています。 利用者がまずすることは、Z会からの個別の案内が届いていないかを確かめること、Z-IDと同じパスワードを他のサービスで使っていれば変えること、Z会を名乗る不審なメールに注意することの3つです。

この記事は、2026年11月1日時点でZ会の公式サイトにある「Z-IDシステムへの不正ログインについて(第一報)」を開き直し、お知らせ一覧で後の報が出ていないかを確かめたうえで書いています。報道の記事や推測は使っていません。お詫びの品や補償についての記載は、2026年11月1日時点の発表にはありません。Z会の情報漏洩を検索すると、Z会ソリューションズの名前が入った過去のお知らせも出てきますが、今回のZ-IDの件とは別の事案です。後の節で分けて説明します。

Z会のZ-IDで何が起きたのか

Z会は、幼児から大学受験生、大学生、社会人までを対象に、通信教育や教室、模試、書籍などの教育サービスを提供している会社です。Z-IDシステムについて、Z会の発表は「Z会グループが提供するサービスの各種ログインにご利用いただいております」と説明しています。つまり、会員サイトや各種サービスにログインするときの共通の入口にあたる仕組みです。

発表の骨子は次のとおりです。

  • 2026年10月15日午前11時頃、一部の利用者のアカウントで、第三者によりパスワードが不正にリセットの操作をされた事案を確認した
  • 調査の結果、Z-IDシステムのパスワードリセット機能に対して、10月15日未明に計13件の、通常とは異なる短時間での連続したパスワード変更が行われていたと分かった
  • 対象の13件のアカウントに登録された「氏名」「メールアドレス」「Z-ID」が第三者に閲覧された可能性がある
  • 当社のサーバーやデータベースへの直接の不正侵入やサイバー攻撃によって、情報が外部へ流出した形跡は確認されていない
  • 本件に起因すると考えられる不正利用や二次被害の発生は確認されていない

発表の言い方は「閲覧された可能性」です。漏えいしたと確定したわけではなく、第三者がアカウントに入り、画面に表示される登録情報を見られる状態になった可能性がある、という意味です。この記事でも同じ言い方で書きます。

13件という数は、大規模な漏えいの発表と比べると小さく見えます。ただ、対象になった13件の利用者にとっては、自分のアカウントのパスワードが他人に変えられたということです。また、残りの利用者にとっても、同じ入口を使っている以上、自分のアカウントの守り方を見直すきっかけになります。

公表の経緯と10月20日の更新

公式の発表から読み取れる流れを、日付の順に並べます。

日時 出来事(Z会の発表による)
2026年10月15日 未明 Z-IDシステムのパスワードリセット機能に対し、計13件の通常とは異なる短時間での連続したパスワード変更が行われた
2026年10月15日 午前11時頃 一部のアカウントで、第三者によるパスワードの不正なリセット操作を確認した
その後 対象アカウントを一時的に停止し、対象者に個別に案内した。パスワードリセット機能の利用を一時的に停止した
2026年10月19日 18時00分時点 不正ログインの発生状況として、この時点の調査結果をまとめた
2026年10月19日 「Z-IDシステムへの不正ログインについて(第一報)」を公表した
2026年10月20日 14時30分 「3.当社の対応状況」を更新し、セキュリティ強化対策を講じたうえでパスワードリセット機能の利用を再開したと追記した

10月20日の更新で変わったのは、パスワードリセット機能の扱いです。第一報の時点では一時的に止めていた機能を、セキュリティを強める対策をしたうえで再開した、という内容が加わりました。対象件数や閲覧された可能性のある項目は、更新の前後で変わっていません。

2026年11月1日時点で、Z会のお知らせ一覧に第二報は出ていません。Z会は、調査の進み具合や新しい事実、影響の範囲が分かった場合には、ウェブサイトなどで速やかに報告し、調査が終わったときにも改めて結果を報告すると書いています。今後、件数や項目が変わる可能性はあります。利用者はときどきお知らせ一覧を開き、第二報が出ていないかを見ておくと確実です。

閲覧された可能性のある情報と確認されていないこと

Z会の発表に書かれた項目を表にします。

区分 項目 対象
閲覧された可能性がある 氏名 13件のアカウント
閲覧された可能性がある メールアドレス 13件のアカウント
閲覧された可能性がある Z-ID 13件のアカウント
閲覧された形跡は確認できていない 上の3項目以外の情報 詳細な調査を継続中と発表

発表には、次のように書かれています。

対象となる13件のアカウントに登録されているお客様の「氏名」「メールアドレス」「Z-ID」が第三者に閲覧された可能性がございます。 現時点では「氏名」「メールアドレス」「Z-ID」以外の情報が閲覧された形跡は確認できておりませんが、詳細な調査を継続しております。判明し次第、速やかに公表いたします。 出典: zkai.co.jp

ここで注意したいのは、ほかの発表によくある「クレジットカード情報は含まれない」「住所は含まれない」といった、含まれない項目の一覧が、今回の発表には無いことです。Z会が書いているのは、3項目以外が閲覧された形跡は「現時点では確認できていない」ということと、調査を続けているということです。住所や支払いの情報が安全だと言い切れる書き方ではないため、この記事でも「含まれない」とは書きません。第二報で範囲が示されるかどうかを待つことになります。

もう1つは、パスワードの扱いです。今回の13件は、パスワードが第三者によって変えられたアカウントです。元のパスワードが盗まれたのかどうかは、発表には書かれていません。ただ、パスワードリセットとは、パスワードを忘れた人が新しいパスワードを設定し直すための機能です。第三者がこの機能を使って新しいパスワードを設定した、という流れが発表から読み取れます。

原因について発表で分かっていること

Z会の発表で原因にあたる部分は、「Z-IDシステムに対する不正ログインによるもの」という点です。パスワードリセット機能に対して、10月15日未明に計13件の、通常とは異なる短時間での連続したパスワード変更があった、と書かれています。

一方で、第三者がどうやってパスワードリセットの操作を通したのかは、発表に書かれていません。パスワードリセットの手順は、一般的には、登録したメールアドレスに届く確認のリンクや番号を使って本人かどうかを確かめます。この確認のどこを第三者が通り抜けたのか、事前に何かの情報を持っていたのか、といった点は、2026年11月1日時点で公表されていません。発表に無いことを推測で書くのはやめておきます。

はっきり書かれているのは、次の点です。

  • サーバーやデータベースに対する直接の不正侵入やサイバー攻撃によって、情報が外部へ流出した形跡は確認されていない
  • 問題が起きた入口は、Z-IDシステムのパスワードリセット機能である
  • Z会は、セキュリティ強化対策を講じたうえで、パスワードリセット機能の利用を再開した

「直接の不正侵入の形跡は確認されていない」というのは、会員の情報をまとめて保存しているデータベースが丸ごと抜き出された、という種類の事案ではないことを示しています。13件のアカウントそれぞれに、ログインの画面から入られた、という形の事案です。大量の会員情報が一度に外へ出たと受け取る必要はありませんが、自分のアカウントが狙われたときに気づけるかどうかは、利用者の側の備えにも関わります。

Z会の対応

発表に書かれた対応は次のとおりです。

  1. 不正ログインでパスワードを変えられた利用者のZ-IDアカウントを、安全のため一時的に停止した
  2. 対象の利用者には、すでに個別に案内している
  3. パスワードリセット機能の利用を一時的に止めていたが、セキュリティ強化対策を講じたうえで利用を再開した(10月20日14時30分の更新)
  4. 調査の進み具合や新しい事実、影響の範囲が分かった場合は、ウェブサイトなどで速やかに報告する
  5. 調査の完了時にも改めて結果を報告する

対象の13件の利用者には個別の案内がすでに届いているとされています。案内の方法がメールか郵便か電話かは、発表に書かれていません。対象者のアカウントは止められているため、その後の再開の手続きも、個別の案内に従うことになります。

お詫びの品やポイントの付与、金銭の補償についての記載は、2026年11月1日時点の発表にはありません。補償の有無をこちらで推測することはしません。情報漏洩の補償が一般にどのような形で行われることが多いかは、情報漏洩の補償はもらえるのか|お詫び金・ポイントの例と利用者が確かめること 2026で例を整理しています。

自分が対象かを確かめる方法

対象の13件の利用者には、Z会から個別に案内したと発表されています。そのため、確かめる手順は次のとおりです。

  1. Z-IDに登録しているメールアドレスの受信箱で、Z会からの案内が届いていないかを探す。迷惑メールのフォルダも見る
  2. Z-IDでいつもどおりログインできるかを試す。ログインできない場合は、アカウントが止められている可能性がある
  3. 身に覚えのないパスワード変更の通知が届いていないかを、受信箱で確かめる
  4. 判断がつかない場合は、Z会 テクニカルサポートセンターに問い合わせる

ログインを試すときは、メールに書かれたリンクからではなく、Z会の公式サイトにある会員サイトのログインの入口から入ってください。今回の発表を受けて、Z会を装ったメールが届く可能性もあるためです。

子どもの講座のためにZ-IDを登録しているのが保護者という家庭もあります。その場合、案内が届くのは保護者のメールアドレスです。子ども本人ではなく、登録した保護者の受信箱を確かめてください。

個別の案内が届いておらず、いつもどおりログインできて、身に覚えのない変更の通知もなければ、今回の13件に含まれている可能性は低いと考えられます。ただし、これはZ会が対象を13件と発表している2026年11月1日時点の話です。第二報で範囲が広がった場合は、改めて確かめてください。

利用者がすること

閲覧された可能性のある項目は、氏名、メールアドレス、Z-IDです。パスワードは第三者によって変えられていますが、元のパスワードが知られたかどうかは発表されていません。これを踏まえて、要るものだけを書きます。

Z-IDと同じパスワードを他で使っていないかを確かめる

Z-IDのパスワードを、ほかのサービスでも使っていないかを確かめます。とくに、Z-IDに登録しているメールアドレスのパスワードと同じものを使っていたら、メールのほうを最優先で変えてください。パスワードリセットの仕組みは、登録したメールアドレスに届く連絡を使うことが多いため、メールを乗っ取られると、ほかのサービスのパスワードも次々に変えられてしまうおそれがあります。

使い回しの見直しの順番は、パスワードが漏洩したらどうなる|変更の順番と使い回しの見直し方 2026で詳しく整理しています。

Z-IDのパスワードを長く、他と違うものにする

13件に含まれていない人も、この機会にZ-IDのパスワードを見直しておくと安心です。誕生日や子どもの名前、電話番号の一部など、推測されやすいものは避けます。長さを十分にとり、ほかのどのサービスとも違うものにします。覚えきれない場合は、パスワード管理アプリを使うと楽になります。

登録しているメールアドレスを守る

今回の件で閲覧された可能性のある項目にメールアドレスが含まれています。メールアドレスそのものを変える必要があるとは発表されていませんが、そのメールアドレスのアカウントを守ることは大事です。メールのサービスで多要素認証を設定しておくと、パスワードが知られても、それだけではログインされにくくなります。多要素認証とは、パスワードに加えて、スマートフォンに届く番号や認証アプリなど、別の手段でも本人かどうかを確かめる仕組みのことです。仕組みと選び方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で解説しています。

身に覚えのない通知を放っておかない

パスワードの変更やリセットの通知が、自分で操作していないのに届いたら、それは誰かがアカウントに入ろうとしている合図かもしれません。通知のメールに書かれたリンクは押さずに、公式サイトから自分でログインして状況を確かめます。ログインできなければ、窓口に連絡します。身に覚えのない確認の番号が届いたときの考え方は、認証コードが勝手に届くのはなぜ|放置してよいかと乗っ取りを防ぐ確認 2026でまとめています。

しなくてよいこと

閲覧された可能性のある項目に、クレジットカードの番号や口座の情報は挙げられていません。今回の発表を理由に、すぐにカードを止める必要があるとは読み取れません。気になる場合は、カードの利用明細に身に覚えのない請求がないかを確かめる程度で十分です。退会を急ぐ必要もありません。退会しても、すでに閲覧された可能性のある情報が戻るわけではないためです。

今日のうちにできる見直しの手順

ここまでの内容を、利用者が実際に手を動かす順番に並べ直します。対象の13件に含まれているかどうかにかかわらず、30分ほどあれば終わる内容です。

  1. Z-IDに登録しているメールアドレスの受信箱と迷惑メールのフォルダで、Z会からの個別の案内と、身に覚えのないパスワード変更の通知を探す
  2. Z会の公式サイトから会員サイトにログインできるかを試す。ログインできなければテクニカルサポートセンターに連絡する
  3. Z-IDのパスワードが、登録メールアドレスのパスワードやほかのサービスのパスワードと同じでないかを確かめる
  4. 同じものがあれば、まず登録メールアドレスのパスワードを変え、次にほかのサービスのパスワードを変える
  5. 登録メールアドレスのアカウントに多要素認証を設定する
  6. 家族のZ-IDがある場合は、きょうだいや親子で同じパスワードを使っていないかを確かめる
  7. Z会のお知らせ一覧を開ける場所を、ブラウザのブックマークに登録しておく

7番目は小さなことですが、後で第二報を確かめたいときや、Z会を名乗るメールが本物か確かめたいときに、検索やメールのリンクを経由せずに公式のページを開けるようになります。偽のサイトに迷い込む道を1つ減らせる、という意味があります。

氏名とメールアドレスが知られたときに起きやすいこと

対象の13件の利用者にとって、閲覧された可能性のある氏名とメールアドレスの組み合わせは、なりすましのメールに使われやすい情報です。宛名に自分の名前が入ったメールは、本物らしく見えます。「○○様、Z会です。不正ログインの件でご確認をお願いします」といった書き出しで届けば、つい開いてしまう人も多いでしょう。

起きやすいことを、具体的に挙げます。

  • 名前入りで、Z会や教育サービスを装ったフィッシングメールが届く
  • 不正ログインの件を口実に、「本人確認」としてパスワードや生年月日、カードの番号を入力させようとするページへ誘導される
  • 迷惑メールの量が増える

一方で、今回の項目には電話番号や住所が挙げられていません。そのため、今回の件だけを理由に、電話や郵便での勧誘が急に増えると考える根拠は、発表からは読み取れません。気をつける先は、まずメールです。

対策は、名前が入っているかどうかで本物かを判断しないことです。宛名が正しくても、リンクを押す前に送信元のアドレスを見る、本文の言い回しや急がせ方に不自然な点がないかを見る、そして迷ったら公式サイトを自分で開く。この3つを習慣にしておけば、名前入りのメールでもだまされにくくなります。対象の13件の利用者は、しばらくの間、このメールアドレスに届くメールを少し慎重に扱ってください。

保護者が子どものアカウントを管理するときの注意

Z会の講座は、幼児や小学生のように、保護者がアカウントを作って管理していることの多い年齢の子どもも対象にしています。保護者がまとめて管理している家庭では、次の点を見直しておくと安心です。

まず、子どもにパスワードを教えているかどうかです。タブレットの講座などで子どもが自分でログインする場合、子どもがパスワードを知っていることがあります。子どもが友達に教えてしまったり、ほかのゲームのアカウントでも同じパスワードを使ったりしていないか、一度聞いてみてください。

次に、パスワードの控えの扱いです。入会時に設定したパスワードを、タブレットの裏に貼った付箋や、リビングの壁のメモに書いている家庭もあります。来客の目に入る場所に書いたままにしないようにします。控えが必要なら、パスワード管理アプリや、家の中で決まった場所にしまう手帳にまとめます。

最後に、きょうだいで同じパスワードを使っていないかです。きょうだいそれぞれにZ-IDを作っている場合、覚えやすいからと同じパスワードにしていることがあります。1つのアカウントに入られると、ほかのきょうだいのアカウントにも入られてしまうため、それぞれ違うものにしておきます。

子どもが大きくなって自分でアカウントを管理するようになったら、今回のような発表をきっかけに、パスワードの考え方を一緒に話してみてください。「名前と合言葉が分かると、他人がなりすませてしまう」という仕組みを知っておくことは、これから多くのサービスを使う子どもにとって役に立ちます。

Z会を装う連絡への備え

情報漏洩の発表が出ると、それに便乗した連絡が届くことがあります。今回は、閲覧された可能性のある項目に氏名とメールアドレスが含まれています。対象の13件の利用者には、名前入りのメールが届く可能性もあります。また、対象ではない利用者にも、ニュースを見た人をねらった「Z会」を名乗るメールが来ることは考えられます。

次のようなメールは、本物かどうかを疑ってください。

  • 「不正ログインがあったため、こちらのリンクから本人確認をしてください」とログインを求めるもの
  • 「お詫びの返金があるので、口座番号を入力してください」と口座の情報を求めるもの
  • 「アカウントが停止されました。24時間以内に手続きしないと削除されます」と急がせるもの
  • 差出人の名前はZ会でも、送信元のアドレスが公式と関係なさそうなもの

Z会の発表には、メールで利用者にログインを求めるとも、返金のために口座を聞くとも書かれていません。迷ったら、メールのリンクは押さずに、Z会の公式サイトを自分で開いてお知らせを確かめるか、後の節に書いた窓口に電話してください。フィッシングメール(本物の会社を装って、パスワードやカードの番号を入力させようとするメール)の見分け方は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処で手順を紹介しています。

子どもが自分でメールを読む年齢であれば、子どもにも一声かけておきます。「Z会からのメールでも、ログインやパスワードの入力を求めるものは、開く前に保護者に見せてね」と伝えておくだけで、被害の多くは防げます。

パスワードリセット機能が狙われたときに家庭で見直すこと

今回の件の入口は、パスワードリセット機能でした。どのように通り抜けられたのかは公表されていませんが、パスワードリセットという仕組みの性質を知っておくと、家庭のほかのアカウントを守るときにも役に立ちます。

パスワードリセットは、パスワードを忘れた人を助けるための機能です。その分、本人になりすました人にとっても、パスワードを知らなくてもアカウントに入る道になり得ます。多くのサービスでは、登録したメールアドレスや電話番号に確認の連絡を送り、その連絡を受け取れる人を本人とみなします。言いかえると、登録したメールアドレスを守ることが、そのメールアドレスでつながっているすべてのアカウントを守ることになります。

家庭で見直したいのは次の点です。

  • 教育サービス、通販、動画サービスなど、子どもの分をまとめて保護者のメールアドレスで登録しているなら、そのメールアドレスのパスワードは特に強くしておく
  • そのメールのアカウントには多要素認証を設定する
  • もう使っていない古いメールアドレスを登録したままのサービスがあれば、今使っているメールアドレスに変える。古いメールアドレスを放っておくと、確認の連絡が届いても気づけない
  • 秘密の質問(ペットの名前や母親の旧姓など)を設定するサービスでは、SNSで公開している情報から推測できる答えを避ける

アカウントを乗っ取られたかもしれないときの具体的な手順は、アカウントが乗っ取られたときの対処法で順番に説明しています。

第二報が出たときに確かめる点

Z会は、調査の進み具合や新しい事実、影響の範囲が分かった場合と、調査の完了時に、改めて報告すると発表しています。第二報や最終報が出たときは、次の点を確かめてください。

  • 対象の件数が13件から変わっていないか
  • 閲覧された可能性のある項目に、氏名、メールアドレス、Z-ID以外のものが加わっていないか
  • 第三者がパスワードリセット機能をどのように通り抜けたのか、原因が示されているか
  • 利用者全員にパスワードの変更を求める案内が加わっていないか
  • 問い合わせ窓口や受付時間が変わっていないか
  • お詫びや補償について記載が加わっていないか

とくに2つ目と4つ目は、利用者がすることに直接関わります。項目に住所や支払いの情報が加われば、郵便や請求への注意も要るようになります。全員にパスワードの変更が求められれば、対象ではない人も手続きが必要です。逆に、調査の結果として範囲が13件のままと確定すれば、対象ではない人は今回の記事に書いた見直しで十分ということになります。

第二報の有無は、Z会の公式サイトのお知らせ一覧で確かめるのが確実です。SNSやまとめサイトに出回る話は、件数や項目が正しく伝わっていないことがあります。判断の土台にするのは、Z会の発表そのものにしてください。

Z会ソリューションズの別の事案との違い

Z会の情報漏洩を検索すると、「【Z会ソリューションズ】お客様情報の漏洩に関するお詫びとお知らせ」という題の過去のお知らせも上位に出てきます。題に「Z会」と「漏洩」が入っているため、今回の件と混同しやすい状態です。2026年11月1日時点で、そのお知らせのURLを開くとZ会グループのサイトのトップページが表示され、本文は確かめられませんでした。

今回の記事で扱っているのは、株式会社Z会が2026年10月19日に第一報を出した、Z-IDシステムへの不正ログインの件だけです。対象は13件のアカウントで、閲覧された可能性があるのは氏名、メールアドレス、Z-IDです。Z会ソリューションズの件は、発表した会社も、中身も別の事案です。そちらの件数や項目を今回の件に重ねて読まないようにしてください。自分がどちらの事案の対象かを確かめたい場合は、それぞれのお知らせに書かれた窓口に問い合わせるのが確実です。

見分けるときの手がかりは、お知らせの題と日付です。今回の件の題は「Z-IDシステムへの不正ログインについて(第一報)」で、投稿日は2026年10月19日です。題に「Z-ID」と「不正ログイン」が入っていて、日付が2026年10月のものが今回の件だと覚えておくと、検索の結果やSNSで話題を見かけたときにも取り違えずに済みます。

問い合わせ窓口

Z会の発表に書かれた、本件の問い合わせ窓口は次のとおりです。

窓口 内容
名称 Z会 テクニカルサポートセンター
電話 0120-636-322
受付時間 月曜日から金曜日 午前10時から午後6時(祝日・夏季休業・年末年始を除く)
フォーム 発表のページに、Googleフォームのお問い合わせフォームが載っている

テクニカルサポートセンターの電話の受付は、2026年10月1日から月曜日から金曜日の午前10時から午後6時に変わったと、Z会は別のお知らせで案内しています。土曜日は受け付けていないため、平日の日中に電話できない人は、発表のページにあるお問い合わせフォームを使うことになります。フォームは発表のページから開いてください。メールやSNSで送られてきたフォームのリンクは使わないほうが安全です。

問い合わせるときは、登録しているZ-ID、氏名、登録メールアドレス、気になっていることを先にメモしておくと話が早く進みます。例えば「ログインできなくなった」「身に覚えのないパスワード変更の通知が届いた」といった形です。電話でパスワードそのものを伝える必要はありません。

在宅で仕事をする人が気をつけること

Z会のサービスは、子どもの学習だけでなく、大学生や社会人の英語学習にも使われています。在宅で仕事をする人の中には、自分の学び直しのためにZ-IDを登録している人もいるでしょう。その場合に気をつけたいのは、学習用のアカウントと仕事用のアカウントで、同じメールアドレスと同じパスワードを使っていないかどうかです。

仕事用のメールには、取引先とのやり取りや、預かった資料、請求の連絡が入っています。学習用のアカウントで使ったパスワードが仕事用のメールと同じなら、学習サービス側の件をきっかけに、仕事のメールまで入られるおそれがあります。そうなると、自分だけでなく、取引先から預かった個人情報にも影響が出ます。

個人情報保護委員会は、個人データの漏えいが起きたとき、またはそのおそれがあるときに、一定の場合は委員会への報告と本人への通知が必要だと案内しています。報告が必要な場合として、不正アクセスなど不正の目的をもって行われたおそれがある場合や、本人の数が1,000人を超える場合などが挙げられています。在宅で仕事を受ける人も、預かった名簿や顧客の情報が漏れたときには、まず取引先にすぐ知らせることが大切です。詳しくは個人情報保護委員会の漏えい等の対応とお役立ち資料にあります。

個人情報の扱いで迷ったときは、個人情報保護委員会の個人情報保護法相談ダイヤル(電話 03-6457-9849、受付時間 9時30分から17時30分、土日祝日と年末年始を除く)に相談できます。

仕事用のアカウントを守るために、在宅で働く人がすぐにできることを挙げておきます。

  • 仕事用のメールアドレスは、学習や買い物などの個人のサービスに登録しない
  • 仕事用のメールと、取引先とのやり取りに使うサービスには、多要素認証を設定する
  • パスワード管理アプリで、仕事用と個人用のパスワードを分けて管理する
  • 取引先を名乗るメールで、振込先の変更や急ぎの支払いを求められたら、メールではなく電話で確かめる

アカウントを守る力を仕事に生かす

今回の件で利用者がすることは、パスワードの使い回しをやめることと、登録しているメールアドレスを守ること、そして便乗したメールに気をつけることでした。どれも、在宅で仕事をする人が取引先の情報を守るときに求められる基本と同じです。自分のアカウントを整理できる人は、小さな事業者のパスワード管理の見直しや、多要素認証の設定の手伝いといった仕事にも、その経験を生かせます。

在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事にどんな種類があるかは、@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。まずはZ-IDに登録しているメールアドレスのパスワードと多要素認証を確かめるところから始めてみてください。Z会から第二報が出たら、そのときに改めて範囲を確かめれば十分です。

よくある質問

Q. 自分がZ会の不正ログインの13件に含まれているか、どうすれば分かりますか?

Z会は、対象の13件の利用者には個別に案内したと発表しています。Z-IDに登録しているメールアドレスの受信箱と迷惑メールのフォルダで、Z会からの案内を探してください。いつもどおりログインできるか、身に覚えのないパスワード変更の通知が届いていないかも確かめます。判断がつかなければ、Z会 テクニカルサポートセンター(0120-636-322)に問い合わせてください。

Q. クレジットカードや住所の情報も漏れたのですか?

Z会の発表で閲覧された可能性があるとされているのは、13件のアカウントの「氏名」「メールアドレス」「Z-ID」です。それ以外の情報が閲覧された形跡は現時点では確認できていないとしつつ、詳細な調査を続けると書かれています。含まれない項目の一覧は示されていないため、2026年11月1日時点では第二報を待つことになります。

Q. 対象ではない場合でも、Z-IDのパスワードを変えたほうがよいですか?

対象ではない人に変更を求める記載は、発表にはありません。ただ、Z-IDと同じパスワードをほかのサービスで使っている場合は、この機会にどちらかを変えて、使い回しをやめておくと安心です。特に、Z-IDに登録しているメールアドレスのパスワードと同じものを使っているなら、メールのほうを最優先で変えてください。

Q. Z会からのお詫びや補償はありますか?

2026年11月1日時点の第一報には、お詫びの品や補償についての記載はありません。Z会は、調査の進み具合や新たな事実が分かったときと、調査の完了時に改めて報告するとしています。お詫びや返金を理由に口座番号の入力を求めるメールが届いた場合は、リンクを押さずに、公式サイトのお知らせや窓口で確かめてください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月1日
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SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方