ハイホーのマイページ不正ログイン|38,509件 閲覧された可能性と電話勧誘への注意 2026


この記事のポイント
- ✓ハイホーの情報漏洩として調べられているマイページ不正ログインを公式発表で整理
- ✓電話勧誘でログイン情報を聞き出され
- ✓38,509件(契約単位)で氏名や住所
ハイホーの情報漏洩として調べられている件は、インターネット回線などを提供する株式会社ハイホーが、2026年10月8日に公表したマイページへの不正ログインの事案です。 他社サービスへの契約切替えを目的とする第三者が、電話の勧誘でお客様からログインに必要な情報を聞き出し、お客様になりすましてマイページにログインしていました。 不正ログインの件数は38,509件で、これは契約単位の件数です。氏名、住所、電話番号、メールアドレス、契約情報、請求情報などが閲覧された可能性があると発表されています。
2026年11月1日時点で、同社のサイトに第2報や続報は出ていません。 発表のページには2026年10月19日の更新日が付いていますが、件数や項目は初めの発表と同じです。 クレジットカード情報と口座情報はマイページで扱っていないため、閲覧された可能性はないと明記されています。 金銭被害や不正利用などの二次被害は、現時点では確認されていないと発表されています。 補償やお詫びの品については、発表に記載はありません。
利用者がまずすることは3つです。 1つ目は、電話の相手がだれであっても、マイページのログインID、パスワード、生年月日を伝えないことです。 2つ目は、すでにだれかに伝えてしまった心当たりがあれば、すぐにマイページのパスワードを変え、登録メールアドレスが知らないものに変わっていないかを見ることです。 3つ目は、同社から届く書面を待ち、分からないことは発表ページの専用フォームから問い合わせることです。
この記事では、ハイホーの公式発表に書かれている事実だけをもとに、対象のサービス、閲覧された可能性のある情報、勧誘の電話で使われた言い方、利用者がすることを順に整理します。 報道で出ている数字や推測は使っていません。 時点はすべて2026年11月1日です。
ハイホーのマイページで何が起きたのか
今回の件は、外からシステムに侵入された事故ではありません。 同社の発表によると、第三者がお客様本人に電話をかけ、話の流れの中でマイページに入るための情報を聞き出していました。 そのうえで、聞き出した情報を使い、お客様になりすましてマイページにログインしていたことを同社が確認しています。 一部のお客様については、電話の勧誘以外の方法で、第三者が情報を手に入れた可能性もあると書かれています。
電話をかけてきた第三者の目的は、他社サービスへの契約切替えだったと発表されています。 回線の契約をほかの会社へ移すには、契約者の名前や住所のほか、今の契約の内容が分かる情報が必要になります。 マイページには、そうした契約の情報や請求の情報がまとまって表示されます。 つまり、勧誘する側にとって、マイページは切替えの手続きに使える情報の集まった場所だったことになります。
同社は発表の中で、本人がだれかにログインを許した場合を除き、こうしたログインを「不正ログイン」と呼んでいます。 本人が電話口で情報を伝えていても、本人がその相手にログインを許したわけでなければ、不正ログインに数えられるという意味です。 聞き出された人が自分を責める必要はなく、まずは被害を広げないための手当てを順に進めることが大切です。
システムへの侵入があったかどうかについて、同社は次のように書いています。
現時点において、弊社システムへの侵入や、システム上の脆弱性を悪用したアクセスが行われた事実は確認されておりません。 出典: hi-ho.co.jp(ハイホー 重要なお知らせ)
脆弱性とは、プログラムや設定にある弱点のことで、攻撃者が入り込む穴になるものを指します。 今回はそうした穴を使ったアクセスは確認されておらず、正しいログイン情報を使ってなりすましたログインだった、というのが公式の説明です。 このため、パスワードを変えることと、ログイン情報を人に伝えないことが、利用者の側でできるいちばん効く対策になります。
公表の経緯と2026年11月1日時点で分かっていること
同社のサイトに載っている発表は1本です。 ハイホーのブランドサイトと会社サイトの両方に同じ内容が載っています。 会社サイトのニュースリリースのページには、投稿日2026年10月8日、更新日2026年10月19日と表示されています。 2026年11月1日時点で、両方のサイトのお知らせ一覧に、この件の第2報や最終報は見当たりません。
| 日付 | 出たもの | 分かったこと |
|---|---|---|
| 2026年10月8日 | 重要なお知らせ(お客様情報への第三者によるアクセスが確認された事案に関するご報告) | 電話勧誘でログイン情報が聞き出され、マイページへの不正ログインが38,509件(契約単位)。閲覧された可能性のある項目、ログイン方式の廃止、警察への相談 |
| 2026年10月19日 | 同じページの更新日 | 2026年11月1日時点の版でも、件数、項目、対応、窓口は上の内容のまま |
| 2026年11月1日時点 | 続報なし | 二次被害は確認されていないとの記載のまま。補償についての記載はない |
更新日が付いていても、何が変わったかはページに書かれていません。 今後、件数や対応が変わる場合は、同じページかお知らせ一覧に出ると考えられるので、気になる人はときどき公式のページを開き直してください。 ニュースの記事やまとめのサイトに出ている数字が公式と違うときは、公式のページに書かれた数字を正としてください。
同社は対象のお客様への連絡について、次のように書いています。
実際に情報が閲覧された、または閲覧された可能性のあるお客様のうち、一部のお客様には、個別にご連絡しております。また、該当するお客様全員に対し、書面にて個別にご案内いたします。 出典: hi-ho.co.jp(ハイホー 重要なお知らせ)
連絡の手段として明記されているのは「書面」です。 電話やメール、SMSで連絡するとは書かれていない点を覚えておくと、あとで届く連絡が本物かを見分ける助けになります。
対象のサービスは6つ
不正ログインが確認されたのは、次のサービスのマイページです。 表記は同社の発表どおりです。
- BiZiMo光/BiZiMoネット
- 光ギガ
- CLOUD LINE
- Toppa!
- ダントツネット/ダントツひかり
- CP WiMAX
このうち、スラッシュでつないだものは同じ項目として並んでいるので、項目の数は6つです。 自分がどのサービスを契約しているか分からない場合は、毎月の請求の明細や、契約したときに届いた書面のサービス名を見てください。 回線の契約は、家電量販店や代理店の窓口で申し込んでいて、提供している会社の名前を覚えていないことがよくあります。 請求書や口座の引き落としの名義に「ハイホー」とあれば、同社のサービスを使っている可能性があります。
ほかの会社の回線を使っている人は、この件の対象ではありません。 ただし、同じように回線の契約切替えを持ちかける電話は、どの会社の利用者にもかかってくる可能性があります。 後の節で取り上げる断り方は、ハイホーの利用者に限らず役に立ちます。
閲覧された可能性のある情報と、含まれない情報
同社は、お客様ごとに異なるとしたうえで、不正ログインにより次の情報が閲覧された可能性があると発表しています。 あわせて、閲覧された可能性がないと明記した情報もあります。
| 区分 | 項目 |
|---|---|
| 閲覧された可能性がある | 氏名、住所、電話番号、メールアドレス |
| 閲覧された可能性がある | 契約情報、請求情報 |
| 閲覧された可能性がある | その他マイページ上で確認可能な情報 |
| 閲覧された可能性はない | クレジットカード情報、口座情報(マイページ上で取り扱っていないため) |
「その他マイページ上で確認可能な情報」が何を指すかは、発表には具体的に書かれていません。 同社のよくある質問のページでは、マイページで契約情報の確認や変更、請求金額の内訳の確認、明細のダウンロードができると案内されています。 また、設定通知書に書かれた契約情報や接続ID・パスワードもマイページで確かめられると案内されています。 接続IDと接続パスワードとは、回線をインターネットにつなぐ機器に設定する文字列のことで、マイページに入るためのパスワードとは別のものです。 どの項目が自分のマイページに表示されていたかは、自分でログインして画面を見ると分かります。
件数の数え方についても、発表に注意が書かれています。
上記件数は契約単位で集計した件数であり、お客様単位の件数ではありません。お客様が複数の契約を締結されている場合は、それぞれの契約を1件として集計しております。 出典: hi-ho.co.jp(ハイホー 重要なお知らせ)
1人で光回線と電話の2つを契約している人は、2件と数えられます。 そのため、38,509件はそのまま38,509人という意味ではありません。 人数は発表されていないので、この記事でも書きません。
原因は電話勧誘で聞き出されたログイン情報
同社の発表では、原因は2つの流れで説明されています。 1つは、電話の勧誘の過程で、お客様本人からマイページのログインに必要な情報を聞き出していたことです。 もう1つは、一部のお客様について、電話以外の方法で第三者が情報を手に入れた可能性があることです。 電話以外の方法が何かは、発表には書かれていません。
対応の中で、同社は「電話番号・郵便番号・生年月日によるログイン方式」を廃止したと書いています。 この書き方から、マイページには、IDとパスワードのほかに、電話番号と郵便番号と生年月日の組み合わせでログインできる方式があったことが分かります。 電話番号、郵便番号、生年月日は、どれも電話口で「ご本人確認のため」と聞かれると答えてしまいやすい情報です。 パスワードのように秘密にするものとして意識されていない情報で入口が開く仕組みは、勧誘の電話で悪用されやすい形でした。 同社はこの方式をやめ、より安全性の高い認証方式への移行を進めていると発表しています。
認証方式とは、ログインしようとしている人が本人かどうかを確かめるやり方のことです。 今、多くのサービスが使っているのは、パスワードに加えて、スマートフォンに届く確認の番号や専用のアプリでもう一度確かめる方法です。 こうした2段階の確かめ方を多要素認証と呼びます。 多要素認証とは、知っている情報と、持っている端末など、種類の違う2つ以上の手がかりで本人を確かめる仕組みです。 同社が具体的にどの方式に移るかは、2026年11月1日時点では発表されていません。
なお、だれが電話をかけていたか、どの会社への切替えを持ちかけていたかは、発表に書かれていません。 同社は警察に相談し、関係機関と連携しながら事実関係を確かめていると発表しています。 相手の名前や会社名を推測して広めることは、無関係の会社を巻き込むことにもなるので避けてください。
ハイホーの対応
発表に書かれている同社の対応は、次のとおりです。
- 不正ログインが疑われる通信元からのアクセスを遮断した
- 電話番号・郵便番号・生年月日によるログイン方式を廃止した
- より安全性の高い認証方式への移行を進めている
- 警察に相談し、関係機関と連携しながら事実関係の確認を進めている
- 一部のお客様に個別に連絡し、該当するお客様全員に書面で個別に案内する
- 専用のお問い合わせフォームを設けた
通信元とは、マイページにアクセスしてきた側のインターネット上の住所のことで、IPアドレスとも呼ばれます。 不正ログインに使われていた通信元を止めたことで、同じ場所からのログインはできなくなっています。
お詫びの品やポイント、利用料金の減額などの補償については、発表に記載がありません。 この記事では、補償があるかどうかを推測しません。 情報漏洩のあとに会社がどんな形でお詫びをすることがあるのか、一般的な例を知りたい人は、情報漏洩の補償はもらえるのかで、お詫び金やポイントの例と利用者が確かめることを整理しています。 ハイホーの件で補償の案内があるかどうかは、同社から届く書面と公式の発表で確かめてください。
自分が対象かを確かめる方法
対象かどうかを知る手がかりは3つあります。
- 同社から届く書面を確かめる。発表では、該当するお客様全員に書面で個別に案内するとしています。郵便で届く書類は、ほかの郵便物に紛れやすいので、家族あての分も含めて見てください。
- 勧誘の電話を受けた覚えがあるかを思い出す。特に、マイページのIDやパスワード、生年月日、電話番号、郵便番号を電話口で伝えた覚えがある人は、対象の可能性があると考えて手当てを始めてください。
- 自分でマイページにログインし、登録内容が変わっていないかを見る。メールアドレス、連絡先の電話番号、契約内容に覚えのない変更があれば、専用フォームから同社に知らせてください。
書面を待つ間も、自分でできる確認は先に進めて構いません。 とくに、すでに情報を伝えてしまった心当たりのある人は、書面を待たずにパスワードの変更から始めてください。
注意したいのは、同社を名乗る電話やメールで「対象かどうかを確かめます」と言われた場合です。 同社の発表では、連絡の手段は書面と明記されています。 電話やメールで対象の確認を持ちかけられ、ログイン情報や生年月日を聞かれたときは、その場で答えず電話を切ってください。 本物の連絡かどうか迷うときは、届いた連絡に書かれた番号やリンクではなく、自分で同社の公式サイトを開いて窓口を探してください。
勧誘の電話で使われた言い方と、その場での断り方
同社は発表の中で、次のような説明を受けた場合は、その場で回答せずに一度電話を切るよう呼びかけています。
弊社に関して「ハイホーが倒産する」、「今の契約は使えなくなる」、「自動的に他社へ切り替わる」、「手続きのためログイン情報を教えてほしい」、「会社自体がなくなったので窓口がなくなった」といった説明を受けた場合は、その場で回答せず、一度電話をお切りください。 出典: hi-ho.co.jp(ハイホー 重要なお知らせ)
これらの言い方には共通点があります。 どれも「今のままでは困ったことになる」と思わせ、その場で手続きを進めさせようとするものです。 会社がなくなる、契約が使えなくなる、窓口がない、と言われると、確かめる先がないように感じて、電話の相手に頼るしかないと思い込みやすくなります。 実際には、同社のサイトは2026年11月1日時点でも開いていて、お問い合わせの窓口も案内されています。
電話口で迷ったときは、次の順番で対応してください。
- 「今は答えられないので、こちらから確かめます」と伝えて電話を切る。相手の名前や会社名を聞く必要はありません。
- 電話を切ったあと、自分でハイホーの公式サイトを開き、お知らせとお問い合わせの窓口を見る。
- 回線の切替えを本当に考えたいときは、切替え先の会社の公式サイトから自分で申し込む。電話をかけてきた相手に手続きを任せない。
回線の会社を切り替えること自体は、利用者が自由に選べることです。 問題になるのは、切替えのために今の会社のマイページのログイン情報を聞き出し、本人になりすましてログインすることです。 正規の切替えの手続きで、今の会社のマイページのパスワードを電話で伝える必要はありません。 マイページのパスワードを知っているのは自分だけ、という状態を守ることが、今回のような被害を防ぐいちばんの手当てです。
同社は会員サポートのお知らせで、hi-hoを装った不審なメールへの注意も別に呼びかけています。 そのお知らせでは、個人情報が流出した可能性がある、異常なログインが検出された、24時間以内に本人確認が必要、といった内容で不審なサイトへ誘導する例が挙げられています。 今回の不正ログインの件との関係は書かれていませんが、この件をきっかけに同じような言い方のメールが届く可能性もあるので、メールのリンクからはログインしないでください。 フィッシングメールの見分け方は、フィッシング詐欺メールの見分け方で、送り主の見方と開いてしまったあとの対処を順に整理しています。
利用者がすること
閲覧された可能性のある項目に合わせて、することを順に並べます。 全部をすぐにする必要はなく、上から順に進めてください。
- マイページのパスワードを変える。勧誘の電話でパスワードを伝えた心当たりがある人は、最初にこれをします。同社も、不審な相手にログイン情報を伝えた場合や不正ログインが疑われる場合は、速やかにパスワードを変えるよう求めています。
- 登録メールアドレスを確かめる。同社は、マイページに登録されたメールアドレスが、身に覚えのないアドレスに変えられていないかを確かめるよう求めています。変えられていると、同社からのお知らせが第三者に届いてしまいます。
- 契約内容を確かめる。契約情報の画面で、プランやオプション、解約の予定日などに覚えのない変更がないかを見てください。覚えのない申請があれば、専用フォームから同社に知らせます。
- 同じパスワードをほかで使っていないかを見直す。マイページと同じパスワードを、メールやネット通販など別のサービスでも使っている場合は、そちらも変えておきます。
- 家族で同じ回線を使っている場合は、契約者本人と、電話を受けやすい家族にも内容を伝える。
パスワードを変えるときは、ほかのサービスで使っていない、新しい文字列にしてください。 誕生日や電話番号、住所の番地など、今回閲覧された可能性のある情報から推測できる文字列は避けます。 パスワードを変える順番や、使い回しを見直すやり方は、パスワードが漏洩したらどうなるで詳しく整理しています。
クレジットカードと口座の情報は、閲覧された可能性がないと同社が明記しています。 そのため、この件だけを理由にカードを止めたり、口座を変えたりする必要は、発表からは読み取れません。 ただし、請求の明細にいつもと違う引き落としがないかは、毎月の明細で確かめておくと安心です。
マイページで確かめる画面と見るところ
同社のよくある質問のページには、マイページのどの画面で何ができるかが案内されています。 その案内に沿って、ログインしたあとに見るところを整理します。
- 『契約情報の確認・変更』の画面:お支払い方法、設置住所、氏名、解約予定日、事業者変更承諾番号などが表示されます。覚えのない名義変更や引っ越しの申請、解約の予定が入っていないかを見てください。
- 『請求情報の確認』の画面:請求金額の内訳や未納の料金、明細のダウンロードができます。いつもと違う金額やオプションの請求がないかを見てください。
- 登録メールアドレス:同社が確かめるよう求めている項目です。知らないアドレスに変わっていれば、同社からのお知らせが届かなくなります。
事業者変更承諾番号とは、回線を別の会社へ移すときに、今の会社が発行する番号のことです。 この番号は切替えの手続きに使われるので、自分で申請した覚えがないのに番号が発行されていれば、だれかが切替えを進めようとしていた可能性があります。 その場合は、画面の内容を写真やスクリーンショットで記録したうえで、専用フォームから同社に知らせてください。
ログインIDやパスワードが分からなくなった人は、ログイン画面の『ログインID・パスワードがご不明な方』から手続きができると案内されています。 電話の相手に「代わりに調べます」と言われても、任せずに自分でこの手続きをしてください。
閲覧された情報で起こりうることと備え
同社は、本件に起因する金銭被害、不正利用その他の二次被害は、現時点では確認されていないと発表しています。 そのうえで、閲覧された可能性のある項目から考えられる一般的な備えを整理します。 ここに書くのは起こりうることへの備えで、実際にそうなったという意味ではありません。
氏名、電話番号、契約情報がそろうと、電話をかけてくる相手が、利用者の契約の中身を知っているかのように話せるようになります。 「ご契約中の光ギガの件で」「毎月の請求額がいくらの件で」と具体的に言われると、本物の会社からの電話だと思い込みやすくなります。 相手が契約の内容を知っていることは、本物の会社である証拠にはなりません。 内容をよく知っている相手ほど、一度電話を切って自分で確かめる、と決めておいてください。
住所が閲覧された可能性がある人は、同社や他社を名乗る郵便物にも注意が要ります。 契約の切替えや料金の未払いを知らせるような書類が届いたら、書類に書かれた番号ではなく、自分で調べた公式の窓口に問い合わせてください。 住所が知られたときに起こりうることと、その備えの順番は、個人情報が流出して住所が漏れたときの対応で整理しています。
電話番号が閲覧された可能性がある人は、知らない番号からの電話やSMSが増えることがあります。 SMSとは、電話番号あてに届く短いメッセージのことです。 SMSに書かれたリンクからログインの画面を開くと、偽のページにパスワードを入れてしまうことがあります。 電話番号が知られたときの迷惑電話やSMSへの備えは、電話番号の流出チェックの方法にまとめています。
メールアドレスが閲覧された可能性がある人は、ハイホーや回線の会社を名乗るメールに注意してください。 前の節で取り上げたとおり、同社は不審なメールへの注意を会員サポートのお知らせでも呼びかけています。
家族や離れて暮らす親の契約を守るには
勧誘の電話は、日中に家にいる人が受けやすいものです。 回線の契約者が自分でも、電話を取るのは家族ということはよくあります。 とくに離れて暮らす親の家の回線を子どもが代わりに申し込んだ場合、親は契約している会社の名前を知らないことがあります。 そうした家では、「会社が倒産する」「契約が使えなくなる」と言われると、親はどこに確かめればよいか分からず、電話の相手を頼ってしまいがちです。
家族に伝えておくとよいことは、次の3つです。
- 回線や電話の会社を名乗る電話で、IDやパスワード、生年月日を聞かれても答えない
- 「会社がなくなる」「今日中に手続きが必要」と言われたら、その場で決めずに電話を切る
- 切ったあとは、家族のだれか決めた人に連絡してから動く
契約者本人がマイページのパスワードを管理し、家族には教えていない、という形にしておくのも1つの方法です。 パスワードを知らなければ、電話口で聞かれても答えようがありません。 ただし、紙に書いて電話のそばに貼っておくと、意味がなくなります。 パスワードを書き留めるなら、電話の近くではない、家族しか開けない場所に保管してください。
すでに家族が電話で情報を伝えてしまった場合は、責めるより先に、パスワードの変更とメールアドレスの確認を一緒に進めてください。 勧誘の電話は、話し慣れた相手が台本どおりに話していることが多く、だれでも引き込まれることがあります。 大切なのは、伝えてしまったと気づいた時点で、すぐに手当てを始めることです。
問い合わせ窓口
同社が発表で案内している窓口は、専用のお問い合わせフォームです。 発表ページの「本件に関するお問い合わせ先」の欄にある「不正アクセスに関するお問い合わせはこちら」から開けます。 発表には、この件専用の電話番号は載っていません。
問い合わせるときは、次のことを手元にまとめておくと話が早く進みます。
- 契約しているサービスの名前(請求の明細や契約書面に書かれたもの)
- 勧誘の電話を受けた日と、伝えてしまった情報の種類
- マイページで見つけた、覚えのない変更の内容
フォームを開くときは、検索結果の広告や、届いたメールのリンクからではなく、同社の公式サイトの発表ページから開いてください。 同社の発表ページは、会社サイト(hi-ho.co.jp)とブランドサイト(brand.hi-ho.jp)のどちらにも載っています。
個人情報の扱いについて、会社の対応に納得できない点がある場合は、国の個人情報保護委員会が設けている個人情報保護法相談ダイヤルにも相談できます。 電話番号は03-6457-9849で、受付時間は9:30から17:30です(土日祝日と年末年始を除く)。 相談ダイヤルは、個人情報の扱いについての質問や苦情を受け付ける窓口で、ハイホーの契約の手続きを代わりにしてくれる窓口ではありません。
仕事でこの回線やマイページを使っている人の注意
在宅で仕事をする人は、自宅の回線を仕事でも使っていることが多いものです。 個人事業主として回線を契約している場合、マイページには屋号や仕事用の連絡先が登録されていることもあります。
今回閲覧された可能性があるのは、契約者自身の情報です。 取引先から預かった顧客の名簿などが、マイページに保存されていたわけではありません。 そのため、マイページの件だけで、取引先に報告が必要になるとは限りません。 ただし、同じパスワードを仕事用のメールやクラウドのファイル保存サービスでも使っていた場合は話が変わります。 仕事用のアカウントに第三者が入れる状態になっていたなら、取引先から預かった情報が見られた可能性も考えなければなりません。
国の個人情報保護委員会は、漏えい等の対応とお役立ち資料のページで、会社などが委員会へ報告しなければならない場合を示しています。 そこでは、不正の目的をもって行われたおそれがある行為による個人データの漏えい等や、本人の数が1,000人を超える漏えい等が、報告の義務の対象として挙げられています。 報告の期限については、発覚したらまず速やかに報告し、不正な目的で行われたおそれがある場合は発覚日から60日以内と書かれています。 同じページには、委託先で起きた事例の記入例も載っています。 委託先とは、取引先から仕事と一緒に情報の扱いを任された側のことです。
個人で仕事を受けている人が、預かった情報について自分で報告する立場になるかどうかは、契約の内容と取引先との役割分担で変わります。 ここでは断定できないので、仕事用のアカウントに不審なログインがあったと気づいたら、まず取引先に伝え、どう対応するかを相談してください。 気づいた日、気づいたきっかけ、変えたパスワードの範囲を記録しておくと、取引先の確認に役立ちます。
仕事で使うアカウントを守る基本は、次の3つです。
- 仕事用のアカウントは、個人用のアカウントとパスワードを分ける
- 仕事用のメールとファイル保存サービスには、多要素認証を設定する
- 電話やメールでパスワードを聞かれても、だれにも伝えない
多要素認証をどう選び、どう導入するかは、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較で、方式ごとの違いを整理しています。
独自データの考察。電話一本で開く入口を、仕事でも作らない
今回の件で目を引くのは、システムの弱点を突いた攻撃ではなく、人に電話をかけて情報を聞き出す手口だったことです。 しかも、聞き出されたのは、電話番号、郵便番号、生年月日という、ふだん秘密だと意識しない情報でした。 同社は、この3つでログインできる方式を廃止しました。 利用する側から見ると、秘密にしていない情報で開く入口は、自分のアカウントにもあるかもしれない、と考えるきっかけになります。
たとえば、パスワードを忘れたときの再設定が、生年月日と電話番号だけでできるサービスは今もあります。 秘密の質問の答えが、出身地やペットの名前のように、話の流れで聞き出せるものになっていることもあります。 こうした入口を持つアカウントは、パスワードを強くしても、電話一本で開けられてしまう可能性があります。 使っているサービスの設定画面で、再設定の方法と多要素認証の有無を一度確かめておくと安心です。
在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、トラブルに巻き込まれにくい人ほど、急かす連絡にその場で答えず、自分で公式の窓口を確かめる習慣を持っています。 取引先を名乗る連絡で急ぎの手続きを求められたときも、一度手を止めて別の経路で確かめる人は、結果として取引先からの信頼も厚くなっています。 今回の勧誘の電話で使われた「今日中に」「窓口がない」といった言い方は、仕事の場面で届く偽の連絡でもよく使われます。
アカウントを守る知識は、そのまま仕事の強みにもなります。 在宅ワークの仲介サイト@SOHOでは、セキュリティやマーケティングに関わる案件の内容をAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。 ネットワークの仕組みから学び直したい人には、CCNA(シスコ技術者認定)の資格ガイドも参考になります。 中小の会社では、回線や社員のアカウントの管理を専任の担当者なしで回していることも多く、今回のような件が起きたときに、何を確かめ、どう社内に伝えるかを知っている人は頼りにされます。
よくある質問
Q. ハイホーの件で、クレジットカードを止める必要はありますか?
同社の発表では、マイページ上でクレジットカード情報と口座情報を扱っていないため、これらが閲覧された可能性はないと明記されています。そのため、この件だけを理由にカードを止める必要があるとは公式には書かれていません。毎月の明細に覚えのない請求がないかを確かめておけば十分です。
Q. 自分が対象かどうかは、どうすれば分かりますか?
同社は、一部のお客様に個別に連絡し、該当するお客様全員に書面で個別に案内すると発表しています。書面を待つ間に、マイページにログインして登録メールアドレスや契約内容に覚えのない変更がないかを確かめてください。勧誘の電話でログイン情報を伝えた心当たりがあれば、すぐにパスワードを変えてください。
Q. 38,509件は38,509人という意味ですか?
違います。同社は、この件数を契約単位で集計したもので、お客様単位の件数ではないと説明しています。1人で複数の契約を結んでいる場合は、それぞれの契約を1件と数えています。人数は2026年11月1日時点で発表されていません。
Q. ハイホーへの問い合わせはどこからすればよいですか?
発表ページの「本件に関するお問い合わせ先」にある専用のお問い合わせフォームから問い合わせます。この件専用の電話番号は発表に載っていません。フォームは、届いたメールや広告のリンクからではなく、同社の公式サイトの発表ページから開いてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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