年末の挨拶メール|取引先と社内に送る例文


この記事のポイント
- ✓年末の挨拶メールを送る時期
- ✓取引先・お客様・上司・社内の同僚・個人で働く人あての例文を紹介します
- ✓年末年始の休業の案内の書き方
12月に入り、取引先やお客様、社内の上司に年末の挨拶メールを送りたいけれど、いつ送ればよいのか、どんな言葉で書けば失礼にならないのかで迷っている人は多いはずです。年末の挨拶メールとは、1年間お世話になったお礼を伝え、来年も変わらないお付き合いをお願いするために、年の瀬に送るメールのことです。結論から言うと、年末の挨拶メールは「1年間のお礼」「来年もよろしくという一言」「年末年始の休業の案内」の3つがそろっていれば十分で、相手の最終営業日の数日から1週間前に届くように送るのが基本です。この記事では、送る時期と件名の付け方、基本の構成、取引先・お客様・社内など相手ごとの例文、年末年始の休業の案内の書き方、喪中の相手への配慮、避けたい言葉、届いたメールへの返信のしかたまでを順に説明します。年末年始の休業の間に社外から届く問い合わせを受け付け、年明けに担当と状況を付けて返信まで回す方法として、受付から対応までのフォームのHalictにも後半で触れます。
年末の挨拶メールを送る意味
年末の挨拶メールは、送らなければならないという決まりがあるものではありません。それでも、多くの会社や個人で働く人が送っているのは、次のような意味があるからです。
1つ目は、1年間のお礼をきちんと伝えられることです。日々の仕事のやり取りの中では、改まってお礼を言う機会はあまりありません。年の終わりという区切りで、「今年1年、ありがとうございました」と伝えることで、相手との関係を確かめ合うことができます。
2つ目は、年末年始の休業を知らせられることです。会社が休みに入る日と、仕事を始める日を前もって伝えておけば、相手は年内に済ませるべき連絡や手続きを判断できます。休みの間に連絡がつかず、相手を困らせることも防げます。
3つ目は、来年の仕事につなげられることです。「来年もよろしくお願いいたします」という一言に、来年の予定や相談したいことを添えておけば、年明けの仕事の話がスムーズに始められます。
求人やキャリアの情報を扱うサイトでも、年末の挨拶メールの意味を次のように説明しています。
ビジネスシーンにおける年末の挨拶メールは、一年間の感謝を伝え、より良好な関係構築を願うために送るものです。 出典: mynavi-agent.jp
年賀状を出す習慣がある相手でも、年末のメールで休業の案内とお礼を伝え、年賀状で新年のあいさつをする、というように役割を分けることができます。
送る時期と件名の付け方
年末の挨拶メールは、早すぎても遅すぎても効果が薄れます。
送る時期の目安は、相手の最終営業日の数日から1週間前です。多くの会社は12月の最後の週に仕事納めを迎えるため、12月の中旬から下旬にかけて送るのが一般的です。
余裕を持ってメールを確認してもらうには、最終営業日の数日~1週間前に送るのがおすすめです。 出典: mynavi-agent.jp
最終営業日の当日に送るのは、マナー違反ではありませんが、相手がすでに休みに入っていて、年明けまで読まれないおそれがあります。逆に、12月の初めに送ると、まだ年末の雰囲気ではなく、挨拶としては早すぎる印象になります。相手の会社の仕事納めの日が分かっていれば、その日から逆算して送りましょう。
件名は、開かなくても年末の挨拶だと分かるようにします。年末は、取引先からの連絡が増え、受信箱が混み合う時期です。件名で用件が分かれば、相手は急ぎの連絡と区別して読めます。
件名の例を挙げます。
- 年末のご挨拶(株式会社〇〇 △△)
- 年末のご挨拶と年末年始休業のお知らせ
- 本年のお礼と年末年始の営業日のご案内(株式会社〇〇)
件名に会社名と名前を入れておくと、誰からのメールかがすぐに分かります。休業の案内を兼ねる場合は、そのことも件名に入れておくと、相手が見落としにくくなります。
年末の挨拶メールの基本の構成
年末の挨拶メールは、次の順番で書くと、形が整います。
- 宛名:会社名、部署名、氏名
- 書き出しのあいさつと名乗り:「いつもお世話になっております。株式会社〇〇の△△です。」
- 1年間のお礼:今年お世話になったことへの感謝を、具体的な出来事を交えて書く
- 来年に向けたお願い:「来年も変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。」
- 年末年始の休業の案内:休業の期間と、仕事を始める日
- 結びのあいさつ:「よいお年をお迎えください。」
- 署名:会社名、部署名、氏名、連絡先
この中で一番大事なのは、3の「1年間のお礼」です。「本年は大変お世話になりました」という決まり文句だけでなく、「春のプロジェクトでは、急な仕様の変更にも快く対応していただき、ありがとうございました」のように、その相手とのやり取りの中の具体的な出来事を一言添えると、一斉に送ったメールではなく、自分あてに書かれたメールだと伝わります。
署名には、会社名、部署名、氏名に加えて、電話番号とメールアドレスを入れておきます。年末年始の休業中の緊急の連絡先がふだんと違う場合は、署名とは別に本文で案内しましょう。署名に季節の飾りの記号や、長い宣伝文を入れるのは、年末の挨拶の落ち着いた雰囲気に合わないことがあるので控えめにします。
メールは、長くしすぎないことも大切です。年末は誰もが忙しい時期なので、スマートフォンの画面でスクロールせずに読める程度の長さにまとめるのが理想です。
取引先に送る例文
まずは、取引先に送る基本の例文です。
件名:年末のご挨拶と年末年始休業のお知らせ(株式会社〇〇 △△) 株式会社□□ 営業部 〇〇様 いつも大変お世話になっております。 株式会社〇〇の△△です。 本年も格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございました。 特に秋の新商品の立ち上げでは、短い期間での納品にご協力いただき、心より感謝しております。 来年も皆様のお役に立てるよう努めてまいりますので、変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。 なお、弊社の年末年始の休業期間は下記のとおりです。 休業期間:12月29日(火)から1月3日(日)まで 1月4日(月)より通常どおり営業いたします。 休業期間中にいただいたご連絡は、1月4日以降に順次対応させていただきます。 寒さが厳しくなってまいりましたので、どうぞご自愛ください。 よいお年をお迎えください。
曜日を書く場合は、その年の暦で必ず確かめます。例文の日付と曜日は、2026年の年末から2027年の年始の暦に合わせたものです。翌年以降に使う場合は、日付と曜日を書き換えてください。
取引先の担当者が複数いる場合は、一斉送信ではなく、それぞれの担当者に個別に送るのがていねいです。どうしても一斉に送る場合は、宛先が互いに見えないよう、BCCを使うなどの配慮が必要です。
お客様に送る例文
お客様に送る場合は、取引先あてより、さらにていねいな言葉づかいを心がけます。日ごろの利用へのお礼を中心に書きます。
件名:本年のお礼と年末年始の営業日のご案内(〇〇事務所) 〇〇様 いつも〇〇事務所をご利用いただき、誠にありがとうございます。 担当の△△でございます。 本年は、確定申告のご相談をはじめ、たびたびご用命をいただき、心より御礼申し上げます。 おかげさまで、無事に1年を締めくくることができました。 年末年始の営業日につきまして、下記のとおりご案内いたします。 休業期間:12月29日(火)から1月3日(日)まで 休業期間中のお問い合わせは、ホームページのお問い合わせフォームより承ります。 1月4日(月)以降、順次ご返信いたします。 来年も皆様のお力になれるよう努めてまいります。 引き続きよろしくお願い申し上げます。 皆様にとって、よい年となりますようお祈り申し上げます。
お客様あてのメールでは、休業中の問い合わせをどこで受け付けるか、いつから返事をするかを、はっきり書いておくことが大切です。休業の案内がないまま連絡がつかないと、お客様に不安を与えてしまいます。
社内の上司に送る例文
社内の上司に年末の挨拶をメールで送る場合は、取引先あてより短く、ただし敬意はきちんと示します。直接顔を合わせる機会があれば、口頭で伝えるのが一番ですが、テレワークや出張で会えない場合は、メールで伝えましょう。
件名:年末のご挨拶(営業部 △△) 〇〇部長 お疲れさまです。営業部の△△です。 本年は大変お世話になりました。 初めて担当した大口の案件では、何度もご相談に乗っていただき、ありがとうございました。 部長からいただいた助言のおかげで、最後までやり遂げることができました。 来年は、今年の経験を生かして、新しいお客様の開拓にも力を入れていきたいと考えております。 引き続きご指導のほど、よろしくお願いいたします。 よいお年をお迎えください。
社内あてのメールでは、「お世話になっております」ではなく「お疲れさまです」で書き始めるのが一般的です。来年の目標を一言添えると、前向きな姿勢が伝わります。
社内の同僚やチームに送る例文
同僚やチームのメンバーに送る場合は、少しくだけた言い方にしても構いませんが、職場の文書であることは忘れないようにします。チーム全体に1通で送ることも多くあります。
件名:今年1年ありがとうございました(△△) チームの皆さん お疲れさまです。△△です。 今年1年、本当にありがとうございました。 繁忙期の11月には、皆さんに仕事を手伝ってもらい、締切に間に合わせることができました。 皆さんのおかげで、大きな問題なく1年を終えることができそうです。 来年もどうぞよろしくお願いします。 年末年始はゆっくり休んで、よいお年をお迎えください。
チームあてのメールは、チャットで送る職場も増えています。チャットの場合は、件名や宛名を省き、本文だけを短く投稿すれば十分です。
個人で仕事を受けている人が送る例文
フリーランスや副業で、個人として仕事を受けている人にとって、年末の挨拶メールは、取引先との関係を保つ大切な機会です。来年の受注につなげるためにも、ていねいに送りましょう。
件名:年末のご挨拶と年末年始のご連絡について(△△) 株式会社□□ 〇〇様 いつも大変お世話になっております。△△です。 本年は、ホームページの改修をはじめ、多くのお仕事をご依頼いただき、誠にありがとうございました。 〇〇様には、毎回分かりやすいご指示をいただき、安心して作業を進めることができました。 年末年始は、12月29日から1月3日までお休みをいただきます。 この期間にいただいたご連絡には、1月4日以降に順次お返事いたします。 来年1月以降のご依頼につきましても、お気軽にご相談いただけますと幸いです。 来年も、ご期待にお応えできるよう努めてまいります。 どうぞよいお年をお迎えください。
個人で働く人のメールでは、休みの期間と、来年の仕事を受けられる時期をはっきり書いておくと、取引先は年明けの依頼の予定を立てやすくなります。
年末年始の休業の案内の書き方
年末の挨拶メールに休業の案内を入れるときは、次の点に気をつけます。
- 休業の初日と最終日を、日付と曜日で書く
- 仕事を始める日を書く
- 休業中に届いた連絡に、いつから対応するかを書く
- 緊急の連絡先がある場合は、その連絡先と受け付ける内容を書く
- 配送や支払いの手続きに影響がある場合は、その締切を書く
たとえば、商品を販売している会社なら、「年内の発送は12月26日のご注文分までとなります」のように、年内に間に合う締切を書いておくと、お客様が注文の時期を判断できます。請求や支払いの手続きがある場合は、「年内のお振込みは12月26日までにお願いいたします」と書き添えると、行き違いを防げます。
休業の期間中は、メールソフトの自動応答を設定しておくのも有効です。自動応答の文面には、休業の期間、仕事を始める日、緊急の連絡先を書いておきます。
自動応答の文面の例です。
メールをお送りいただき、ありがとうございます。 誠に勝手ながら、12月29日から1月3日まで年末年始の休業とさせていただいております。 いただいたメールは、1月4日以降に順次確認し、ご返信いたします。 お急ぎのご用件の場合は、お手数ですが下記の連絡先までお電話ください。 緊急連絡先:000-0000-0000(受付時間 10時から17時) ご不便をおかけいたしますが、何とぞよろしくお願い申し上げます。
自動応答を設定するときは、終わる日も必ず設定しておきます。休業が明けても自動応答が動いたままだと、仕事を始めているのに「休業中です」という返事が相手に届き、混乱を招きます。また、自動応答は迷惑メールや配信のメールにも返事を送ってしまうことがあるため、社外の全員に返すか、取引先など決まった相手だけに返すかを、メールソフトの設定で選べる場合は確かめておきましょう。緊急の連絡先を書く場合は、休業中に誰がその連絡を受けるのかを、社内で前もって決めておくことも忘れないようにします。
喪中の相手に送るときの配慮
相手が喪中であることが分かっている場合は、年末の挨拶メールの言葉づかいに気をつけます。喪中とは、家族を亡くした人が、一定の期間、お祝いごとを控えることです。
年末の挨拶メールは、新年を祝うものではなく、1年間のお礼を伝えるものなので、喪中の相手に送っても構いません。ただし、次の点に配慮します。
- 「よいお年を」は、新年を祝う意味合いを含むため、使わない方が無難とされる
- 代わりに、「寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください」「穏やかな年末年始をお過ごしください」などの言葉を使う
- 「おめでとう」「祝」などのお祝いの言葉を使わない
喪中の相手への結びの例を挙げます。
寒さが一段と厳しくなってまいりました。 どうぞお体を大切に、穏やかな年末年始をお過ごしください。
相手が喪中かどうか分からない場合は、ふつうの挨拶で問題ありません。ただ、喪中はがきが届いていた相手には、上のような言葉を選ぶ心配りを忘れないようにしましょう。
避けたい言葉と、言葉づかいの注意点
年末の挨拶メールで、避けたい言葉や、間違えやすい言葉づかいを挙げます。
1つ目は、「よいお年を」の使い方です。「よいお年を」は、「よいお年をお迎えください」を略した言葉で、年内に使う挨拶です。年が明けてから使うと誤りになります。また、目上の相手には、略さずに「よいお年をお迎えください」と書く方がていねいです。
2つ目は、敬語の重ね過ぎです。ていねいにしようとして、「おっしゃられる」「拝見させていただく」のように、敬語を重ねてしまうことがあります。敬語の使い方の考え方は、文化審議会がまとめた敬語の指針で詳しく説明されています。この指針では、敬語を尊敬語、謙譲語Ⅰ、謙譲語Ⅱ、丁寧語、美化語の5種類に分けて解説しています。迷ったときは、指針の例を確かめると安心です。
3つ目は、1年間のお礼が決まり文句だけになることです。「本年は大変お世話になりました」だけでは、誰に送っても同じ文面になってしまいます。相手との具体的なやり取りを一言添えるだけで、印象は大きく変わります。
4つ目は、相手の会社の不祥事やつらい出来事に触れることです。相手にとって触れられたくない話題を、年末の挨拶で持ち出すのは避けます。
5つ目は、営業の色が強すぎることです。年末の挨拶メールに、新しい商品の宣伝を長々と書くと、挨拶の気持ちが伝わりにくくなります。来年の案内をしたい場合は、一言触れる程度にとどめ、詳しい話は年明けに改めて連絡しましょう。
届いた年末の挨拶メールへの返信のしかた
取引先から年末の挨拶メールが届いたら、できるだけ早めに返信します。相手が休みに入る前に届くよう、その日のうちか、遅くとも翌日には返しましょう。
返信の例です。
件名:Re: 年末のご挨拶と年末年始休業のお知らせ(株式会社〇〇 △△) 株式会社〇〇 △△様 いつもお世話になっております。株式会社□□の〇〇です。 ご丁寧にご挨拶をいただき、ありがとうございます。 こちらこそ、本年は大変お世話になりました。 秋の新商品の立ち上げの際には、△△様に細やかにご対応いただき、大変助かりました。 来年も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。 弊社の年末年始の休業は、12月29日から1月3日までとなっております。 よいお年をお迎えください。
返信では、件名の「Re:」をそのまま残しておくと、どのメールへの返事かが相手に分かります。自分の会社の休業の期間が相手と違う場合は、その案内も添えておきます。
多くの相手に送るときの注意点
取引先やお客様の数が多いと、1通ずつ書くのは大変です。多くの相手に送るときは、次の点に気をつけましょう。
1つ目は、宛先の扱いです。複数の社外の相手に同じメールを送るとき、宛先の欄やCCに全員のアドレスを並べると、受け取った人どうしでお互いのアドレスが見えてしまいます。社外の人のメールアドレスは、その人の大切な情報です。どうしても1通で送る場合はBCCを使い、送る前に宛先の欄をもう一度確かめましょう。メールの配信の仕組みを使える場合は、そちらで1人ずつに届く形にする方が安全です。
2つ目は、宛名の差し込みです。一斉に送るメールでも、本文の冒頭に相手の名前が入っていると、受け取った人の印象はずっと良くなります。配信の仕組みに名前を差し込む機能があれば使い、ない場合は「お取引先の皆様」のように、全員に当てはまる宛名にします。名前を差し込むときは、名前の間違いや、別の人の名前が入っていないかを、試しに自分あてに送って確かめます。
3つ目は、特にお世話になった相手には別に書くことです。一斉のメールとは別に、その年に大きな仕事を一緒にした相手や、トラブルのときに助けてもらった相手には、個別のメールを送りましょう。手間はかかりますが、受け取った相手には、一斉のメールとの違いがはっきり伝わります。
4つ目は、送る時刻です。配信の予約ができる場合は、相手が仕事を始める朝の時間帯に届くようにすると、ほかのメールに埋もれにくくなります。深夜や早朝に届くと、送った側が遅くまで働いているような印象を与えることもあります。
チャットで年末の挨拶をするとき
社内や、ふだんからチャットでやり取りしている取引先には、メールではなくチャットで年末の挨拶をすることも増えています。チャットで挨拶するときは、次の点を意識します。
- 件名や宛名、署名は省いてよい:チャットは短いやり取りが前提なので、本文だけで十分
- お礼と休みの予定を1つの投稿にまとめる:何度も投稿すると、相手の通知が増えてしまう
- 絵文字やスタンプは相手との関係に合わせる:社内の親しい同僚なら構わないが、取引先には控えめにする
- 休みに入る前に、未対応のやり取りを片付けておく:挨拶をした後で、返事をしていない連絡が残っていないかを確かめる
チャットでの挨拶の例です。
今年1年、ありがとうございました。 秋の案件では、急ぎの確認にいつも素早く対応していただき助かりました。 12月29日から1月3日までお休みをいただき、1月4日から再開します。 来年もどうぞよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。
チャットは気軽に送れる分、言葉が雑になりやすいものです。取引先に送るときは、メールと同じくらいていねいな言葉を選びましょう。
年内に送れなかったときと、年始の挨拶との違い
忙しくて年内に年末の挨拶メールを送れなかった場合は、年が明けてから、年始の挨拶として送ります。年が明けた後に「よいお年をお迎えください」と書くのは誤りなので、言葉を新年のものに切り替えます。
年始の挨拶メールでは、「新年あけましておめでとうございます」「旧年中は大変お世話になりました」「本年もよろしくお願い申し上げます」といった言葉を使います。送る時期は、仕事始めの日から、松の内と呼ばれる新年の期間のうちが目安とされます。松の内の期間は地域によって違うことがあるので、遅くとも1月の上旬のうちには送りましょう。
年末の挨拶と年始の挨拶は、両方送っても構いません。年末には1年間のお礼と休業の案内を、年始には新年のあいさつと今年の抱負を伝える、というように役割を分けると、それぞれの文面が短くまとまります。
年末年始の休業中に届く問い合わせを受け付ける方法
年末の挨拶メールで休業を知らせていても、休業の間に、取引先やお客様からの問い合わせは届きます。年明けにメールの受信箱を開くと、休業中に届いた問い合わせがたまっていて、どれから返信すればよいか、誰が担当するのかで混乱する、というのはよくある話です。
問い合わせの件数が少なければ、休業が明けた日に受信箱を上から順に確かめ、表計算ソフトのシートに「受付日」「相手」「内容」「担当」「状況」の列を作って振り分ければ十分です。件数が多く、複数人で分担して返信する場合は、シートの更新が追いつかず、返信の漏れや重複が起きやすくなります。
社外の多くの人からの問い合わせを、担当と状況を付けて返信まで回したい場面では、受付から対応までを扱うフォームのサービスを使う方法があります。選択肢の1つが、Halict(ハリクト)です。公式サイトによると、Halictで作ったフォームから届いた1件ごとに担当と状況が残り、返信も同じ画面から送れて、開封まで記録されます。フォームの送信の直後には、回答の内容の控えを添えた自動返信を送れると案内されているので、「年末年始は休業しております。1月4日以降に順次ご返信いたします」という文面を自動返信に入れておけば、休業中に問い合わせた人にもすぐに受け付けたことが伝わります。年明けには、届いた問い合わせに担当者を割り当て、「受付」「確認中」「回答済み」のように状況を付けて、返信の漏れを防げます。チームプランでは、よく使う文面をメールのひな形として保存して使い回せると案内されています。
料金は、公式の料金ページによると、フォームの数と回答の数はどのプランでも無制限で、メンバー1人までのフリープランが0円で、自動返信やCSVの書き出しも使えます。メンバー3人までのスタータープランは月額2,980円、10人までのチームプランは月額7,800円(いずれも税抜)です。Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
なお、Halictは年末の挨拶メールを作ったり、取引先に一斉に送ったりするための道具として使うものではありません。挨拶のメールはこの記事の例文をもとにふだんのメールソフトで送り、休業中に届く問い合わせを受け付けて返信まで回す部分に使う、という分担になります。
文章の力が生きる仕事
年末の挨拶メールのように、相手との関係を考えて言葉を選ぶ力は、多くの仕事で役に立ちます。
お客様からの問い合わせに、ていねいな言葉で返事をする仕事は、カスタマーサポートの代表的な仕事です。在宅で受けられる仕事も多く、メールやチャットでの対応の文章力が求められます。どんな仕事があるかはカスタマーサポート・事務全般のお仕事で紹介しています。会社やお店のお知らせの文章や、メールの配信の文面を考える仕事は、マーケティングの分野にもかかわります。こうした分野の仕事はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事にまとめています。
文章と見た目の両方で相手に伝える力を生かすなら、デザインの仕事もあります。年賀状やお知らせのデザインを請け負う仕事の単価の相場は、デザイナーの年収・単価相場で調べられます。在宅で働く環境を整えるときに使える国の支援は、テレワーク 助成金 2026の記事で紹介しています。
運営者として見てきた「年末に関係を深める人」
在宅ワークとフリーランスの仲介を20年あまり続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く仕事が続く人は、年末の挨拶を、来年の仕事の始まりとして大切にしています。
続く人は、年末の挨拶メールに、その取引先との1年間の仕事を振り返る一言を必ず添えます。「春の案件では」「秋の改修では」と具体的に書かれたメールを受け取ると、依頼する側は、この人が自分たちとの仕事を覚えていてくれると感じます。そのうえで、休みの期間と年明けに仕事を受けられる時期を書いておくので、依頼する側は1月の仕事の予定を立てやすくなります。結果として、年明け早々に次の依頼が届くことも珍しくありません。
もう1つ見えてくるのは、間に入る手数料が小さい直接の取引ほど、こうした挨拶の積み重ねが関係を深めるという点です。手数料が小さければ、同じ予算でも依頼する側はより多くの仕事を頼め、受ける側の手取りは厚くなります。手数料0%で直接取引している相手どうしは、年末の挨拶のような日ごろのやり取りがそのまま信頼になり、長い付き合いにつながっていきます。
年末の挨拶メールは、数行の短い文章です。それでも、相手との1年間を思い出し、具体的なお礼の一言を添えて、相手が読みやすい時期に届ける。その小さな気配りが、来年の仕事を気持ちよく始めるための土台になります。経営や事務の仕組み全体を学び、取引先との関係づくりを仕事にしたい人には、国家資格の中小企業診断士という道もあります。
よくある質問
Q. 年末の挨拶メールはいつ送ればよいですか?
相手の最終営業日の数日から1週間前に届くように送るのが基本で、多くの会社では12月の中旬から下旬が目安になります。最終営業日の当日に送るのはマナー違反ではありませんが、相手がすでに休みに入っていて年明けまで読まれないおそれがあるため、早めに送る方が安心です。
Q. 年末の挨拶メールの件名はどう書けばよいですか?
開かなくても年末の挨拶だと分かる件名にします。「年末のご挨拶(株式会社〇〇 △△)」のように会社名と名前を入れると、誰からのメールかがすぐ分かります。年末年始の休業の案内を兼ねる場合は、「年末のご挨拶と年末年始休業のお知らせ」のように、そのことも件名に入れておきましょう。
Q. 喪中の相手に年末の挨拶メールを送ってもよいですか?
年末の挨拶メールは1年間のお礼を伝えるもので、新年を祝うものではないため、送っても構いません。ただし、新年を祝う意味合いを含む「よいお年を」は避け、「どうぞご自愛ください」「穏やかな年末年始をお過ごしください」などの言葉で結ぶのが無難です。
Q. 取引先から年末の挨拶メールが届いたらどう返信すればよいですか?
相手が休みに入る前に届くよう、その日のうちか翌日には返信します。挨拶へのお礼、こちらからの1年間のお礼、来年もよろしくという一言を書き、自分の会社の休業の期間が相手と違う場合はその案内も添えます。件名の「Re:」は残しておくと、どのメールへの返事かが相手に伝わります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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