Wrikeの使い方を画面の流れで押さえ、小さなチームに合うかを見極める


この記事のポイント
- ✓スペース・フォルダー・プロジェクト・タスクの構成と
- ✓ヘッダーとサイドバーの画面の流れに沿って解説
- ✓2026年10月時点の公式の料金と購入単位を確かめ
Wrikeの使い方でつまずく人の多くは、操作の手順よりも先に、Wrikeが仕事をどう分けて管理しているかの考え方でつまずいています。結論から言うと、Wrikeは「スペース、フォルダー、プロジェクト、タスク」の4つの入れ物を理解すれば、画面の大半は迷わず使えます。一方で、料金はドル建ての年額一括払いで、少人数でも5ユーザー単位で購入する決まりがあるため、2人や3人のチームでは割高になりやすい点に注意が必要です。この記事では、Wrike公式のヘルプセンターと料金ページで確かめた内容をもとに、画面の流れに沿った使い方と、小さなチームに合うかどうかの見極め方を整理します。
Wrikeが選ばれる背景と、つまずきやすい理由
Wrikeは、海外で開発されたプロジェクト管理ツールです。プロジェクト管理ツールとは、誰が、いつまでに、何をするかを一覧にして、チームの仕事の進み具合を見える形にする道具のことです。料金ページには「世界中で2万社以上のお客様からの信頼を受けています」と書かれており、大企業の部門単位での導入も多い製品です。
人事や総務の現場でも、採用の進み具合や、入社の手続き、研修の準備のような「多くの人が関わり、期日のある仕事」の管理に、こうしたツールが使われるようになりました。表計算ソフトで管理していた仕事をツールに移すと、更新の漏れや、誰が最新の版を持っているか分からない問題が減ります。
一方で、Wrikeは機能が多く、最初に画面を開いたときに何から手を付ければよいか分かりにくいという声もあります。比較の記事を出している営業支援会社のコラムも、料金の面で次のように指摘しています。
Wrike(ライク)は月額利用型に相当し、また、利用人数でプランが区切られているため、プロジェクトが大きくなるごとに有料プランへランクアップする必要が生まれます。その分機能も拡充されますが、プランによっては他のツールよりも高いと感じることがあるでしょう。 出典: aidma-hd.jp
つまずく理由は大きく3つあります。1つ目は、仕事を入れる「入れ物」の種類が多く、どれを使えばよいか迷うこと。2つ目は、同じ仕事を表、かんばん、ガントチャートなど複数の見せ方で表示できるため、画面が切り替わるたびに戸惑うこと。3つ目は、ヘルプセンターの一部のページに日本語版がなく、英語の説明を読まなければならない場面があることです。実際に、Wrikeのライセンスの種類を説明するページを日本語で開くと、翻訳ページが見つからないという案内が出ます。
この3つを先に知っておくだけで、使い始めの迷いはかなり減ります。
Wrikeの考え方は4つの入れ物でつかむ
Wrikeのヘルプセンターの「ステップ2:Wrikeの基本を学ぶ」では、Wrikeは作業を4つの構成要素で整理すると説明されています。タスク、プロジェクト、フォルダー、スペースの4つです。
タスク
タスクは、1回で終わる作業のまとまりです。ヘルプセンターでは「短期的な課題や単一ステップのアイテムを視覚化するのに理想的」と説明されています。「求人票の原稿を書く」「面接の日程を候補者に送る」のように、担当者と期日を決められる単位の仕事がタスクにあたります。
プロジェクト
プロジェクトは、明確な目標と期日を持つ、複数の段階を含む取り組みです。「秋の中途採用」「新しい評価制度の導入」のように、いくつものタスクを含み、全体の進み具合を追う必要がある仕事に使います。
フォルダー
フォルダーは、関連するタスクをまとめる入れ物です。ヘルプセンターでは、フォルダーを「入れ物」にしてタスクを整理することで、タスクが迷子になるのを防げると説明されています。プロジェクトほど期日や目標がはっきりしない、継続的な仕事の分類に向いています。たとえば「社内からの問い合わせ」「定例の手続き」のような分類です。
スペース
スペースは、もっとも上の階層の入れ物です。チームやクライアント、プロジェクトの種類ごとに、タスクやプロジェクトやフォルダーをまとめます。人事部のスペース、営業部のスペース、取引先ごとのスペース、という分け方が代表的です。
入れ物の選び方の目安
迷ったときは、次の順で考えると決めやすくなります。まず、誰の仕事かでスペースを分けます。次に、期日と目標がある取り組みならプロジェクト、継続的な分類ならフォルダーを作ります。最後に、その中に1つ1つの作業をタスクとして登録します。
人事の仕事で言えば、「人事部」のスペースの中に、「2026年秋の中途採用」というプロジェクトと、「社内からの問い合わせ」というフォルダーを作り、それぞれの中に具体的なタスクを並べる形です。
人事や採用の現場では、ツールの導入でつまずく会社ほど、この最初の分け方を決めないまま使い始める傾向が見られます。人によってプロジェクトを作ったりフォルダーを作ったりして、半年後には誰も全体を把握できなくなります。導入の初日に、入れ物の使い分けをチームで1枚の紙に書いて共有するだけで、この失敗は防げます。
画面の流れを押さえる
Wrikeの画面は、上部のヘッダーと、左側のサイドバーの2つで操作します。ヘルプセンターの「ステップ1:設定を行う」をもとに、それぞれの役割を整理します。
ヘッダーでできること
ヘッダーは、Wrikeのほぼすべての画面で上部に表示される帯です。ヘルプセンターによると、次の要素が並んでいます。
| 要素 | 役割 |
|---|---|
| 階層リンク | いまいる場所までの道筋を表示し、クリックで移動できる |
| 自動化 | いまのスペースの自動化の設定へ移動する |
| 共有 | いまのスペース、フォルダー、プロジェクトをほかの人と共有する |
| タイマー | タスクの作業時間を計り始めたときに表示される |
| 緑の「+」 | タスク、フォルダー、プロジェクト、スペースの新規作成や、ユーザーの招待 |
| 丸で囲まれた「?」 | Wrikeアシスタントを使う |
新しく何かを作るときは、緑の「+」ボタンから始めると覚えておけば迷いません。ここからタスクもプロジェクトも作れますし、新しいメンバーを招待することもできます。
サイドバーでできること
サイドバーは、Wrikeのメインの移動先の一覧です。上部にはプロフィール画像、検索、受信トレイ、自分が作成したフォルダー、スター付きのタスク、ダッシュボードなどの作業の場所が並びます。その下に、参加しているスペースの一覧があります。
スペースの表示には2つの方法があります。参加しているスペースをすべて一覧にする表示と、選んだ1つのスペースだけを表示する方法です。担当するスペースが多い人は、1つだけを表示する方法に切り替えると、画面がすっきりします。どちらの表示でも、スペースを非表示にしたり、並べ替えたりできます。
見えるものは人によって違う
ヘルプセンターでは、同じWrikeのアカウントでも、表示したりアクセスしたりできる内容は人によって異なると説明されています。理由は、ライセンスの種類、その項目が共有されているかどうか、その場所での権限、そして使っている表示の設定や絞り込みの条件です。
同僚から「このタスクが見えない」と言われたときは、まずそのタスクが共有されているか、相手の権限で見られる場所にあるかを確認しましょう。設定ミスではなく、共有の範囲の問題であることがほとんどです。
使い始めの手順を7つに分けて整理する
ここからは、チームでWrikeを使い始めるときの流れを、7つの段階に分けて説明します。
手順1:スペースを作る
緑の「+」ボタンから、チーム単位のスペースを作ります。名前は「人事部」「制作チーム」のように、誰の仕事かが一目で分かるものにします。
手順2:プロジェクトとフォルダーを作る
スペースの中に、期日のある取り組みはプロジェクト、継続的な分類はフォルダーとして作ります。最初から細かく分けすぎず、3つから5つ程度で始めるのが無理のない進め方です。
手順3:タスクを登録して担当者を決める
プロジェクトやフォルダーの中にタスクを登録し、担当者と期日を設定します。ヘルプセンターによると、別のユーザーをタスクの担当者に指名すると、そのタスクは担当者と共有され、担当者は自動的にそのタスクをフォローした状態になり、更新の通知を受け取るようになります。担当者を指名するだけで、共有と通知の設定が同時に済む仕組みです。
手順4:見せ方を選ぶ
フォルダーやプロジェクトを開くと、画面の上部に表示の切り替えメニューが出ます。代表的なのは次の3つです。
テーブルビューは、表計算ソフトのような一覧で、たくさんのタスクの状況を一度に確認するのに向いています。ボードビューは、作業の段階ごとに列を分け、タスクのカードを動かして進み具合を管理するかんばん形式です。ガントチャートは、横軸に日付を取り、タスクの期間を横棒で並べて、日程の重なりやつながりを確認する表示です。
ほかにも、添付ファイルの一覧を見るファイルビュー、更新の履歴を時系列で追うストリームビュー、予定をカレンダーで表示するカレンダービューなどがあります。
手順5:絞り込みの条件を保存する
ヘルプセンターによると、初期設定では、進行中の状態のタスクだけが表示されます。完了したタスクが見当たらないときは、絞り込みの条件を変えると表示されます。担当者、期日、状態などを組み合わせた条件は、プリセットとして保存して、何度でも呼び出せます。
「自分が担当で、今週が期日のタスク」のような条件を保存しておくと、毎朝その一覧を開くだけで、その日の仕事が分かります。
手順6:受信トレイで自分宛ての連絡を確認する
受信トレイには、タスクの担当者に指名されたこと、コメントで自分宛てにメンションされたこと、新しい項目へのアクセスの通知などが時系列で届きます。メールの代わりに、ここを1日に数回確認する習慣を付けると、連絡の見落としが減ります。
手順7:ダッシュボードで全体を見る
ダッシュボードは、小さな表示部品を組み合わせて、作業の進み具合を1画面で確認する機能です。チームの責任者は、期日を過ぎたタスク、今週の予定、担当者ごとの件数などをダッシュボードにまとめておくと、会議の前に状況を把握できます。
採用の進み具合を毎週の会議で口頭で確認しているチームでは、担当者ごとに報告の粒度が違い、全体像をつかむのに時間がかかりがちです。応募者ごとの段階を1枚の画面で見られるようにすると、会議の時間が短くなり、どこで候補者が止まっているかもすぐに分かるようになります。効いてくるのは道具の機能の多さよりも、全員が同じ画面を見て話せることです。
上位プランで使える機能を知っておく
Wrikeのヘルプセンターでは、すべてのプランで使える機能と、Business以上のプランで使える機能が分けて説明されています。どの機能が必要かを先に決めておくと、プランを選ぶときに迷いません。
すべてのプランで使える機能
ヘルプセンターによると、受信トレイ、ダッシュボード、共有、フォロー、担当者の指名は、プランにかかわらずすべてのアカウントで使える主要な機能です。フォローとは、自分が担当していないタスクでも、更新があったときに通知を受け取れるようにする設定のことです。上司が部下のタスクの進み具合を見守りたいときや、関係する他部署のタスクの変化を知りたいときに使います。
Business以上のプランで使える機能
Business以上のプランで使える機能として、次のものが挙げられています。
リクエストフォームは、決まった形の入力欄から、タスクの依頼や問い合わせ、申請を受け付ける機能です。フォームはURLで共有でき、Wrikeを使っていない人からも依頼を受けられます。
レポートは、プロジェクトの成果やチームの働きぶりを分析する機能です。カスタムワークフローは、タスクの状態の種類を自分たちの業務の流れに合わせて作り変える機能で、たとえば採用なら「書類選考」「一次面接」「最終面接」「内定」のような段階を設定できます。
カスタムフィールドは、予算、目標の数値、作業量などの項目をタスクに追加して記録する機能です。ヘルプセンターの補足では、カスタムフィールドはTeamプランでも使えるとされています。タイムトラッキングは、ストップウォッチの機能も使って作業時間を計り、自動で集計する機能です。
必要な機能から逆算する
人事の仕事で言えば、社内の他部署から採用の依頼を受ける仕組みが欲しいならリクエストフォーム、応募者の段階を自社の流れに合わせたいならカスタムワークフローが必要です。どちらもBusiness以上のプランの機能なので、それが必須ならTeamプランでは足りません。反対に、タスクの一覧と担当者と期日が管理できれば十分なら、Teamプランか、ほかの手頃なツールで足ります。
チームに定着させるための運用のコツ
どれほど機能が充実していても、チームの全員が使わなければ管理ツールは役に立ちません。導入の効果を左右するのは、最初の1か月の運用です。
最初は1つの仕事だけを移す
すべての仕事を一度にWrikeへ移そうとすると、設定に時間がかかり、使い方を覚える前に疲れてしまいます。まず、締め切りがはっきりしていて、関わる人が3人から5人程度の仕事を1つだけ選び、そのプロジェクトだけをWrikeで管理します。1か月ほど使って慣れてから、ほかの仕事を順に移していくのが無理のない進め方です。
更新のタイミングを決める
ツールに登録された情報が古いままだと、誰も画面を信用しなくなります。「タスクを始めたら状態を進行中に変える」「終わったらその日のうちに完了にする」「毎週月曜の朝に自分のタスクの期日を見直す」といった、更新のタイミングをチームで決めておきます。
連絡の場所を1つにまとめる
タスクに関する相談は、メールやチャットではなく、そのタスクのコメント欄に書くと決めておくと、あとから経緯を追いやすくなります。担当者を指名すれば、その人は自動的にタスクをフォローするので、コメントの通知は担当者に届きます。メールとチャットとツールの3か所に連絡が散らばると、どこに何が書かれていたか分からなくなります。
責任者が毎日画面を見る
チームの責任者が毎日ダッシュボードを確認し、ツールの情報をもとに声をかけるようにすると、メンバーも自然とツールを更新するようになります。逆に、責任者が口頭やメールで状況を聞き続けると、ツールは使われなくなります。
料金とプランを公式の記載で確かめる
ここからは、小さなチームに合うかを判断するために、2026年10月時点のWrike公式の料金ページで確認した内容を整理します。料金ページには「記載されている価格は、2026年1月21日以降に新規購入される場合の価格です」と注記があります。
プランの一覧
| プラン | 1ユーザーあたりの月額 | 利用人数 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Free | 0ドル | 記載なし | 基本的なタスク管理、ボードとテーブルの表示 |
| Team | 10ドル | 2〜15ユーザー | 生成AIの機能、共有できるダッシュボード、ガントチャート |
| Business | 25ドル | 5〜200ユーザー | 作業のテンプレート化、標準の連携 |
| Pinnacle | 問い合わせ | 5人から上限なし | 人員と工数の計画、予算管理、高度なレポート |
| Apex | 問い合わせ | 記載なし | AIによる業務の自動化を含む上位プラン |
Freeプランには、ウェブ、デスクトップ、モバイルのアプリ、プロジェクトとタスクの管理、ボードビュー、テーブルビューが含まれます。ガントチャートはTeamプランの特徴として挙げられています。
支払いと購入の決まり
料金ページには、価格の表示は月額だが、実際の請求はユーザー数にもとづく年額の一括請求になると書かれています。毎月少しずつ払う形ではなく、1年分をまとめて払う前提です。
よくある質問の欄には、購入の単位についても書かれています。利用者が30名以下の場合は5ユーザー単位、30名から100名は10ユーザー単位、100名以上は25ユーザー単位での販売です。また、Businessプラン以上は年間契約のみとなっています。
支払いの通貨については、価格はすべて米ドルで表示され、決済時の為替レートに応じて日本円で支払えるものの、請求書は米ドル表記になると説明されています。価格には各地域の税金は含まれていません。
無料トライアルと終了後の扱い
料金ページによると、勤務先のメールアドレスを入力すると14日間の無料トライアルを使えます。クレジットカードは不要です。トライアルの終了後、アカウントは対応方法を選ぶまで一時的にブロックされ、Freeプランを選べば、トライアル中に使っていた上位プランの機能にはアクセスできなくなるものの、Freeの機能で引き続き使えると書かれています。ブロックの間もデータはそのまま残るとされています。
ライセンスの種類
Wrikeには、フルユーザーと制限付きユーザーの2種類のライセンスがあります。フルユーザーは多くの権限を持ち、有料のライセンスが必要です。制限付きユーザーは使える機能が限られ、共同で作業する人なら有料ですがフルユーザーより安く、閲覧するだけの人なら無料で追加できると料金ページに書かれています。
社外の取引先や、進み具合を見るだけの上司を閲覧者として招けば、その分の費用はかかりません。誰がどの種類のライセンスを使うかを最初に決めておくと、費用を抑えられます。
小さなチームで使うときの費用を試算する
ここまでの決まりをもとに、少人数のチームで使った場合の費用を考えてみます。
3人のチームの場合
3人のチームでTeamプランを使う場合、購入は5ユーザー単位なので、5人分の費用がかかると考えられます。1ユーザーあたり月額10ドルで5人分を1年間契約すると、年額はおよそ600ドルです。実際に使うのは3人なので、1人あたりの負担は年額200ドルになります。
為替レートによって円での支払額は変わりますが、1ドルが150円なら年額は9万円前後です。2人や3人のチームにとって、この金額が妥当かどうかは、管理したい仕事の量と複雑さで判断することになります。
5人から10人のチームの場合
5人のチームなら、5ユーザー単位の購入とちょうど合います。Teamプランで年額600ドル、Businessプランなら1ユーザーあたり月額25ドルで年額1,500ドルです。10人ならそれぞれ2倍になります。Businessプランは年間契約のみなので、途中で人数が減っても、契約期間中の費用は変わらない点を考えておく必要があります。
費用以外に考えること
費用と合わせて考えたいのは、使いこなすまでの時間です。Wrikeは機能が多い分、チーム全員が使い方を覚えるまでに一定の時間がかかります。料金ページのよくある質問でも、ユーザー数が20名以上の場合は導入支援のプログラムを必ず案内していると書かれています。少人数のチームでは、こうした支援を受けずに自分たちで設定を進めることになるため、最初の数週間は設定に時間を取られることを見込んでおきましょう。
Wrikeが向いているチーム、向いていないチーム
ここまでの内容を踏まえて、Wrikeが合うかどうかを整理します。
向いているチーム
複数のプロジェクトが同時に進み、プロジェクトの間で人の割り振りを調整する必要があるチームには、Wrikeの機能が生きます。ガントチャートでの日程の管理、ダッシュボードでの全体の確認、リクエストフォームでの依頼の受付など、規模が大きくなるほど便利になる機能がそろっています。
ヘルプセンターによると、リクエストフォームはBusiness以上のプランで使える機能で、URLを共有すれば、社外の人やWrikeを使っていない人からも依頼や問い合わせを受け付けられます。社内の他部署から依頼を受けることが多い総務や人事、制作のチームには便利な機能です。
向いていないチーム
一方、2人から3人の小さなチームで、管理したいのが日々のタスクの一覧程度なら、Wrikeの機能は持て余しやすく、5ユーザー単位の購入の決まりもあって、費用の面でも割高になりがちです。また、ヘルプセンターの一部が英語のみであることや、請求書が米ドル表記になることを負担に感じる会社にも、ほかの選択肢を検討する余地があります。
迷ったときの確かめ方
Freeプランか14日間の無料トライアルで、実際の仕事を1つだけ登録して2週間使ってみるのが確実です。そのとき、全員が毎日ツールを開いたか、表計算ソフトやチャットに戻ってしまった人はいないかを確認します。全員が自然に使い続けられたなら、そのツールはチームに合っています。
試す期間の終わりには、メンバーに「前の管理方法と比べて、楽になったこと」と「面倒になったこと」を1つずつ挙げてもらうと、判断の材料がそろいます。面倒になったことが設定で解消できるものなら続け、ツールの作りそのものに由来するものなら、別の製品を試すほうが早いでしょう。トライアルの期間は14日と短いので、試す仕事と確認する項目を、始める前に決めておくことが大切です。
ほかのツールと比べるときの観点
Wrikeとほかのプロジェクト管理ツールを比べるときは、機能の数を並べるよりも、次の5つの観点で見比べると判断しやすくなります。
1つ目は購入の単位です。Wrikeのように5ユーザー単位で購入する製品もあれば、1人単位で契約できる製品もあります。少人数のチームほど、この違いが1人あたりの費用に大きく響きます。
2つ目は支払いの通貨と方法です。ドル建てか円建てか、年額一括か月払いかで、予算の組み方が変わります。経理の手続きで請求書の通貨や表記に決まりがある会社は、ここを先に確認しておきましょう。
3つ目は無料で使える範囲です。人数の上限、作れるボードやプロジェクトの数、保存できるファイルの容量、使える表示の種類を確認します。ガントチャートが無料の範囲に入っているかどうかは、製品によって違います。
4つ目は、社外の人や閲覧だけの人を招いたときの費用です。Wrikeでは閲覧者を無料で追加できますが、製品によって扱いは異なります。取引先や上司に進み具合を見せたいなら、この点の違いは大きくなります。
5つ目は、日本語の説明と問い合わせの窓口です。ヘルプのページが日本語でそろっているか、困ったときに日本語で問い合わせられるかは、使い始めの負担を大きく左右します。
小さなチームが無料から試せる選択肢
Wrikeが少人数のチームには大きすぎると感じた場合、無料から始められて、ボードの種類を最初から選べるプロジェクト管理ツールを検討するのも1つの方法です。
その候補の1つがPinateca(ピナテカ)です。カンバン、ガントチャート、カレンダー、リストなど8種類のボードとチャットを1つの場所で使えるプロジェクト管理ツールで、公式の料金によると、5人までは期限なしで無料、クレジットカードの登録も不要です。無料のフリープランでもすべての種類のボード、チャット、コメント、受信箱、カスタムフィールドが使え、ボードは10個まで、ファイル容量は1GBまでです。人数とボードの数に上限のないスタンダードプランは1人あたり月額500円(年払いなら月額400円)、会議の動画の共有などが加わるビジネスプランは1人あたり月額1,980円(年払いなら月額1,580円)で、いずれも税抜の表示です。料金は円建てで、Trelloからの移行にも対応しています。詳しくはPinatecaの料金プランと費用で確認できます。Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
どのツールを選ぶにしても、ツールの機能より、チーム全員が毎日開くかどうかが成否を分けます。無料の範囲で実際の仕事を登録して、使い続けられるかを確かめてから決めてください。
業務の見える化は人の働き方を変える
フリーランス・在宅ワーク市場を長く見てきた運営者の立場から言えば、プロジェクト管理ツールの導入は、社内の人だけでなく、外部の人と一緒に働く形を広げるきっかけにもなります。誰が何をいつまでにするかが見える形になっていれば、社外の協力者にも仕事を頼みやすくなるからです。
採用の面から見ても、仕事の中身と期日がはっきりしているほど、外部の人に任せられる範囲は広がります。正社員を1人採用する前に、切り出せる仕事を外部の人に頼んでみる会社も増えています。仲介の手数料がかからない直接の取引であれば、同じ予算でもより多くの作業を頼め、受ける側の手取りも厚くなります。手数料0%で直接やり取りできる関係は、双方にとって得な形です。
業務改善と在宅の仕事
業務の進め方を見直し、ツールの導入を支援する仕事は、在宅でも広がっています。企業がAIを業務に取り入れるのを支援する仕事はAIコンサル・業務活用支援のお仕事で、マーケティングやセキュリティの分野の仕事はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。
中小企業の経営や業務の改善を体系的に学びたい人には、経営の幅広い知識を問う中小企業診断士の資格があります。在宅勤務の環境を整える会社向けの支援策はテレワーク 助成金 2026にまとめています。
ツールを作る側の仕事に関心があるなら、アプリケーション開発のお仕事で案件の種類を、ソフトウェア作成者の年収・単価相場で報酬の水準を確認できます。マニュアルや社内向けの説明文を書く仕事の報酬は著述家,記者,編集者の年収・単価相場にまとめています。
Wrikeは、4つの入れ物の考え方と、ヘッダーとサイドバーの役割を押さえれば、使い方そのものは難しくありません。大切なのは、自分たちのチームの人数と仕事の複雑さに合っているかを、費用と使いこなしの手間の両面から見極めることです。
よくある質問
Q. Wrikeは無料で使えますか?
2026年10月時点の公式の料金ページでは、Freeプランが0ドルで用意されており、ウェブ、デスクトップ、モバイルのアプリ、プロジェクトとタスクの管理、ボードビュー、テーブルビューが含まれています。ガントチャートや共有できるダッシュボードは有料のTeamプランの特徴として挙げられています。上位プランは14日間の無料トライアルで試せます。
Q. Wrikeの料金は日本円で払えますか?
公式の料金ページのよくある質問では、価格は米ドルで表示され、決済時の為替レートに応じて日本円で支払えると説明されています。ただし、請求書は米ドル表記で、価格には各地域の税金は含まれていません。為替の動きによって円での支払額が変わる点を、予算を組むときに考えておく必要があります。
Q. 少人数のチームでも5人分の料金がかかりますか?
公式のよくある質問では、利用者が30名以下の場合は5ユーザー単位での販売と書かれています。そのため、2人や3人のチームでも、5人分の料金がかかる前提で考えておくのが安全です。表示価格は月額ですが、実際の請求はユーザー数にもとづく年額の一括請求で、Businessプラン以上は年間契約のみです。
Q. Wrikeでタスクが表示されないのはなぜですか?
ヘルプセンターによると、初期設定では進行中の状態のタスクだけが表示されるため、完了したタスクは絞り込みの条件を変えないと見えません。また、見える内容はライセンスの種類、共有されているかどうか、その場所での権限によって人ごとに異なります。まず絞り込みの条件と、そのタスクが共有されているかを確認してください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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