Trelloでタスク管理をするときのリストの分け方と、カードが増えたときの整理法

@SOHO編集部
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Trelloでタスク管理をするときのリストの分け方と、カードが増えたときの整理法

この記事のポイント

  • ✓Trelloでタスク管理をするときのリストの分け方を
  • ✓状態・担当者・期間の3つの型で整理し
  • ✓個人とチームの例を紹介します

Trelloでタスク管理を始めたものの、リストをどう分ければよいか迷う、カードが増えてボードが見づらくなってきた、という悩みはよく聞かれます。Trelloは自由度が高い分、最初の設計で使い勝手が大きく変わるツールなんですよね。

結論から書くと、リストは「作業の状態」で分け、仕事の種類や顧客の違いはラベルで分ける。そして、終わったカードはためらわずアーカイブする。この3つを守るだけで、カードが100枚を超えても見通しのよいボードを保てます。この記事では、リストの分け方の型と具体例、カードの書き方、カードが増えたときの整理法を、Trelloの公式ヘルプの記載をもとに順に紹介します。

結論:リストは状態で、種類はラベルで分ける

Trelloのボードがごちゃごちゃになる原因の多くは、リストの分け方に2つの基準が混ざっていることです。たとえば「営業」「制作」「経理」というリストと、「作業中」「完了」というリストが同じボードに並んでいると、制作の仕事が終わったときに、カードを「完了」に動かすのか「制作」に残すのか迷ってしまいます。迷いが生まれると、カードを動かさなくなり、ボードが現実と合わなくなっていきます。

そこで、基準を1つに絞ります。

・リスト:カードがいま「どの段階にあるか」(やること、作業中、確認待ち、完了など)
・ラベル:カードが「どんな種類の仕事か」(営業、制作、経理、顧客名など)
・メンバー:カードを「誰が持っているか」

この分け方なら、カードは左から右へ動くだけで、種類や担当は動かしても変わりません。仕事の進み具合はリストの並びで、仕事の中身はラベルの色で、それぞれ一目で分かります。

正直なところ、最初からきれいに分けられる人はいません。Webマーケティングの仕事でTrelloを使い始めたとき、クライアントごとにリストを作り、その中で作業を管理しようとして失敗した、というのはよくある話です。クライアントが5社を超えたあたりから横にスクロールしないと全体が見えなくなり、どの仕事が止まっているのかが分からなくなります。リストを状態に、クライアントをラベルに切り替えるだけで、ボードの見通しは驚くほど良くなります。

Trelloの基本の仕組みと、無料プランの範囲

リストの分け方の前に、Trelloの仕組みをおさらいしておきます。

・ボード:1つのプロジェクトや仕事のまとまり。ホワイトボード1枚に当たる
・リスト:ボードの中の縦の列。付箋を並べる列に当たる
・カード:リストに並ぶ1つひとつのタスク。付箋1枚に当たる

カードを左のリストから右のリストへドラッグして動かすことで、仕事の進み具合を表します。この形をカンバン方式と呼びます。

Trelloの公式の料金ページによると、無料のFreeプランでは、ワークスペースあたり10人までのコラボレーターと、ワークスペースあたり最大10枚のボードが使えます。カードの数には制限がなく、1つのファイルは10MBまで添付できます。自動化の機能(ワークスペースでのコマンドの実行)は1か月あたり250回までです。

有料のStandardプランは1人あたり月額5ドル(年払い、月払いは6ドル)で、ボードの数の制限がなくなり、カスタムフィールド、リストの色、折りたたみ可能なリスト、カードのミラーリング(1枚のカードを複数のボードに表示する機能)などが加わります。カレンダーやタイムライン、テーブル、ダッシュボードといった別の見せ方は、Premiumプラン(1人あたり月額10ドル、年払い)に含まれる機能として案内されています。料金は改定されることがあるので、申し込む前に公式の料金ページを確かめてください。

この記事で紹介する整理法は、特に断りがない限り無料のFreeプランでも使えるものです。

無料の範囲で始めるなら、最初の1か月は機能を増やそうとせず、ボード1枚、リスト4つ、ラベル数種類という小さな形で運用してみるのがおすすめです。小さく始めて困りごとが出てから手を打つほうが、最初から作り込むより結果的に長続きします。作り込んだボードほど、使う人が少しでも入力をさぼると現実とのずれが大きくなり、立て直しに手間がかかるからです。

リストの分け方の3つの型

リストの分け方には、大きく3つの型があります。それぞれに向いている場面があるので、自分の使い方に合うものを選びます。

型 リストの例 向いている場面 気をつける点
状態型 やること/作業中/確認待ち/完了 ほとんどの仕事。個人でもチームでも 列を増やしすぎない
期間型 今日/今週/来週以降/完了 個人の用事、締め切りの多い仕事 週の初めにカードを動かし直す手間がある
担当者型 Aさん/Bさん/Cさん 担当がはっきり分かれた少人数のチーム 進み具合が見えにくい

状態型:迷ったらこれ

最も多くの場面で使えるのが、作業の状態でリストを分ける型です。「やること」「作業中」「確認待ち」「完了」の4つから始めるのが基本で、仕事の流れに合わせて少しずつ調整します。

リストを増やすときの目安は、「その段階でカードが止まることがあるかどうか」です。たとえば、上司やクライアントの確認で仕事が止まることが多いなら「確認待ち」を設けます。止まることがない段階は、リストにしなくても困りません。

期間型:個人のタスク管理に強い

「今日」「今週」「来週以降」のように、いつやるかでリストを分ける型です。個人の用事や、締め切りが細かく決まっている仕事に向いています。毎朝「今日」のリストを見れば、その日にやることが分かります。

弱点は、日や週が変わるたびにカードを動かし直す手間があることです。週の初めに「来週以降」から「今週」へカードを移す時間を、習慣として決めておく必要があります。

担当者型:使う場面は限られる

メンバーごとにリストを作る型です。担当がはっきり分かれた2〜3人のチームなら分かりやすいのですが、カードを担当者のリストに入れたままにすると、その仕事が「作業中」なのか「終わった」のかが見えません。Trelloにはカードにメンバーを割り当てる機能があるので、担当はメンバーの割り当てで表し、リストは状態で分けるほうが、多くの場合は使いやすくなります。

個人とチームで使えるリストの具体例

個人のタスク管理の例

個人で使う場合は、期間型と状態型を組み合わせた次の形が使いやすいはずです。

・アイデア・いつか(思いついたことを書き留める)
・今週やる
・今日やる
・作業中
・完了

「アイデア・いつか」のリストは、頭に浮かんだことを書き留める場所です。ここに入れておけば忘れる心配がないので、目の前の仕事に集中できます。週に1回、このリストを見直して、今週やるものを右に動かします。

チームのタスク管理の例

チームで使う場合は、状態型を基本にします。

・依頼・受付(新しく入ってきた仕事)
・やること(担当と期限が決まったもの)
・作業中
・確認待ち(上司やクライアントの確認を待っているもの)
・完了

「依頼・受付」のリストを設けておくと、担当が決まっていない仕事が一目で分かります。チームのタスクが抜け落ちる原因の多くは、担当が決まらないまま放置された仕事です。このリストにカードが残っていたら、その日のうちに担当を決める、という決まりを作っておくと、抜け落ちを防げます。

定期的な仕事が多い場合

毎月の請求書の発行、毎週のレポートの作成のように、繰り返す仕事が多い場合は、リストの一番左に「定型業務」のリストを設け、テンプレートのカードを並べておく方法もあります。テンプレートの使い方は、後の「カードの書き方」の節で紹介します。

ボードを分けるか、1枚にまとめるか

リストの分け方と並んで迷いやすいのが、ボードを何枚作るかです。仕事ごとにボードを分けるのか、1枚のボードにまとめるのか。目安は次のとおりです。

1枚にまとめたほうがよい場合

・同じ人たちが、同じ流れで進める仕事
・ラベルで種類を分ければ見分けられる程度の違い
・1人で全体を見渡したい個人のタスク管理

たとえば、1人のフリーランスが複数のクライアントの仕事を受けている場合、クライアントごとにボードを作ると、今日やるべき仕事を確かめるために何枚ものボードを行き来することになります。1枚のボードにまとめて、クライアントの名前をラベルにするほうが、1日の仕事の見通しは立てやすくなります。

分けたほうがよい場合

・関わるメンバーが違う仕事(見せたくない相手がいる)
・仕事の流れ(リストの並び)がまったく違う仕事
・クライアントとボードを共有したい仕事

特に、クライアントや外部の人とボードを共有する場合は、そのクライアント専用のボードを作ります。1枚のボードに複数のクライアントの仕事が並んでいると、他のクライアントの情報まで見えてしまうからです。

無料プランのボードの数に気をつける

公式の料金ページによると、Freeプランで使えるボードはワークスペースあたり最大10枚です。プロジェクトごとにボードを作っていくと、すぐに上限に近づきます。終わったプロジェクトのボードの扱いを決めておくこと、そもそもボードを細かく分けすぎないことが、無料の範囲で長く使うためのこつです。上限に近づいたら、ボードを分ける基準を見直すよい機会でもあります。

「作業中」のカードの数に上限を決める

リストの分け方を決めたら、もう1つ決めておきたいのが「作業中」のリストに入れるカードの数の上限です。カンバン方式の考え方では、同時に進める仕事の数を絞ることで、1つひとつの仕事が早く終わるとされています。

たとえば、個人なら作業中は3枚まで、チームなら1人2枚まで、と決めます。新しい仕事を始めたくなったら、まず作業中のカードを1枚終わらせてから右に動かす。この決まりがあると、「手を付けたまま止まっている仕事」が減っていきます。

上限を決めたら、リストの名前に「作業中(3枚まで)」のように書いておくだけでも、意識は変わります。リストの名前は、ボードを見る全員の目に入る決まりの掲示板でもあります。

上限を超えそうなときの考え方

作業中のカードが上限に達しているのに急ぎの仕事が入ってきた場合は、今の作業中のカードのどれかを「やること」に戻して、急ぎの仕事を作業中に入れます。戻したカードには、コメントで「急ぎの〇〇のため一時中断」と書いておくと、あとで再開するときに経緯が分かります。チームの場合は、何を後回しにするかを1人で決めず、とりまとめ役と相談して決めます。

カードの書き方で、ボードの見やすさは変わる

リストの分け方と同じくらい大事なのが、カードの書き方です。

タイトルは「何をするか」が分かる動詞で終える

「請求書」ではなく「10月分の請求書を〇〇社に送る」のように、何をすれば完了なのかが分かるタイトルにします。名詞だけのカードは、作業が終わったのかどうかが判断しにくく、いつまでもリストに残りがちです。

担当は1人、期限は必ず入れる

1枚のカードに複数のメンバーを割り当てると、「誰かがやるだろう」となりやすくなります。チームで使う場合は、カードの担当は1人に決め、手伝う人はコメントで関わる、という形にすると責任がはっきりします。期限も必ず入れます。期限のないカードは、後回しにされ続けます。

細かい手順はチェックリストに

1枚のカードの中に複数の手順がある場合は、カードを分けるのではなく、チェックリストに書きます。カードを細かく分けすぎると、ボードのカードの数が増えて見通しが悪くなります。「ブログ記事を公開する」というカードの中に、「構成を作る」「本文を書く」「画像を用意する」「公開する」というチェックリストを作る、というイメージです。

繰り返す仕事はテンプレートのカードに

Trelloの公式ヘルプによると、カードを開いて「テンプレートを作成」を選ぶと、そのカードをテンプレートにできます。リストの一番下にある「テンプレートから作成」を選ぶと、ボード上のテンプレートから新しいカードを作れます。毎月の請求や週次のレポートのように、同じチェックリストを毎回使う仕事は、テンプレートにしておくと作る手間が省けます。なお、テンプレートでは開始日と期限が非表示になり、テンプレートから作ったカードには日付がコピーされないと公式ヘルプに書かれているので、期限は作ったあとに入れます。

カードが増えたときの整理法

使い始めて数か月たつと、カードの数が増えて、ボードが見づらくなってきます。ここからが、この記事の本題です。

整理の方法は6つありますが、全部を一度に始める必要はありません。まずは1つ目のアーカイブだけを1週間続け、ボードの見え方がどう変わるかを確かめてください。多くの場合、それだけで「見づらい」という悩みの半分は解消します。残りの方法は、困りごとに合わせて1つずつ加えていけば十分です。

カードが増えて困るのは、実はカードの数そのものより、「今見るべきカード」と「見なくてよいカード」が同じ画面に混ざっていることが原因です。見なくてよいカードを画面から外す(アーカイブ、絞り込み、折りたたみ)か、見るべきカードを目立たせる(ラベル、並べ替え)か。以下の方法は、どれもこの2つのどちらかに当たります。

1. 完了したカードは、迷わずアーカイブする

最も効果が大きいのが、終わったカードのアーカイブです。Trelloの公式ヘルプによると、カードにカーソルを合わせてキーボードの「c」を押すと、そのカードをアーカイブできます。カードを完了としてマークしていれば、カードにカーソルを合わせて表示されるアーカイブのアイコンから、すばやくアーカイブすることもできます。

アーカイブに抵抗がある人もいるかもしれませんが、公式ヘルプでは、アーカイブされたカードは無期限で保持され、自動で削除されることはないと説明されています。ボードメニューの「アーカイブ済みのアイテム」から、いつでも探して戻せます。さらに、ボードを開いた際にアーカイブされたアイテムは読み込まれないため、アーカイブすると大きなボードの動作も軽くなると案内されています。

「完了」のリストには、直近1週間ほどのカードだけを残し、それより前のものはアーカイブする。この決まりだけで、ボードはかなりすっきりします。

2. リストごとまとめてアーカイブする

月ごとに「完了(9月)」のようなリストを作っている場合は、リストごとアーカイブできます。公式ヘルプによると、リストのタイトルの横にあるリストアクションのメニューから「このリストをアーカイブ」を選びます。アーカイブしたリストは、ボードメニューの「アーカイブされたアイテム」から「リストに切り替え」を選ぶと、ボードに戻せます。

なお、リストを削除すると、その中のカードもすべて完全に削除され、元に戻せません。記録として残したいものは、削除ではなくアーカイブにしておくのが安全です。

3. ラベルで種類を見分ける

公式ヘルプによると、ラベルはボード内のカードを分類するもので、色ごとに名前を付けられます。カードにカーソルを合わせて0から9の数字のキーを押すと、その数字に対応する色のラベルを付けられ、「;」のキーでラベルの名前の表示と非表示を切り替えられます。

ラベルを使うときのこつは、最初に名前を付けておくことです。「赤は急ぎ」のように色だけで意味を決めると、メンバーによって受け取り方が変わります。ラベルの名前を「急ぎ」「営業」「制作」のように付けておけば、誰が見ても同じ意味で読めます。

4. 絞り込みで見たいカードだけを表示する

カードが多いボードでは、絞り込みの機能が役に立ちます。公式ヘルプによると、Web版のTrelloでは、1つのボードを特定のラベル、カードに割り当てられたメンバー、期限、キーワードで絞り込めます。キーボードの「f」でボードの絞り込み、「q」で自分に割り当てられたカードの絞り込み、「x」で絞り込みの解除ができます。

チームで使う場合は、朝一番に「q」を押して自分の担当のカードだけを表示する、という使い方が便利です。ボード全体のカードが100枚あっても、自分が今日向き合うべきカードだけが目に入ります。

5. リストの中を並べ替える

公式ヘルプによると、リスト名の右側にあるリストアクションのメニューから「並べ替え順序」を選ぶと、アルファベット順、期限、作成日などでリストの中のカードを並べ替えられます。ただし、並べ替えを元に戻す方法はないので、手動で順番を決めていたリストで使うときは注意が必要です。

6. 有料プランならリストの折りたたみも

Standard以上のプランでは、リストを折りたたんで中身を隠せます。公式ヘルプによると、折りたたんだ状態でもリストの名前とカードの数は表示されます。「アイデア・いつか」のように普段は見なくてよいリストを折りたたんでおくと、画面を広く使えます。リストの色を変える機能もStandard以上で使え、10色から選べると案内されています。

月に1回のボードの棚卸し

アーカイブやラベルの機能を知っていても、使わなければボードは散らかっていきます。月に1回、30分ほどの時間を取って、ボードの棚卸しをすることをおすすめします。手順は次のとおりです。

  1. 「完了」のリストのカードをすべてアーカイブする(必要なら、その前に件数を数えて記録しておく)
  2. 期限を過ぎたまま残っているカードを探し、期限を引き直すか、やめるかを決める
  3. 1か月以上動いていないカードを探し、本当に必要かを考える(不要ならアーカイブ)
  4. 使われていないラベルを整理し、名前の付いていないラベルに名前を付ける
  5. 「アイデア・いつか」のリストを見直し、来月やるものを右に動かす

この中で特に効果が大きいのは、3つ目の「動いていないカード」の見直しです。何となく残しているカードは、見るたびに「やらなければ」という小さな負担を生みます。思い切ってアーカイブすれば、いつでも戻せるので心配は要りません。必要になったら、ボードメニューの「アーカイブ済みのアイテム」から探せます。

スマートフォンでTrelloを使うときのこつ

外出先でカードを確かめたり、思いついたことを書き留めたりするのに、スマートフォンのアプリは便利です。ただし、パソコンとは操作が少し違います。

公式ヘルプによると、iOSやAndroidのアプリで虫眼鏡のアイコンをタップすると、表示しているボードのカードが絞り込まれます。Androidでは、ホーム画面で虫眼鏡をタップすると、すべてのボードからカードを検索できます。一方、iOSのアプリでは、現在すべてのボードを一度に検索する方法はないと書かれています。

スマートフォンでは、カードの細かい編集よりも、確かめることと書き留めることに絞って使うのがおすすめです。思いついたことは「アイデア・いつか」のリストにタイトルだけ入れておき、詳しい内容や期限はパソコンで整える。この分担にすると、スマートフォンの小さな画面でも負担なく使えます。

よくある失敗と、その直し方

最後に、Trelloでのタスク管理でよく見かける失敗と、その直し方を整理します。

よくある失敗 起きること 直し方
リストを細かく分けすぎる どのリストに入れるか迷い、カードを動かさなくなる 4つ程度に減らし、困ったときだけ増やす
完了のカードを残し続ける ボードが重くなり、今の仕事が埋もれる 週に1回、完了のリストをアーカイブする
ラベルの色だけで意味を決める 人によって受け取り方が変わる ラベルに名前を付ける
1枚のカードに複数の担当者 誰がやるのかが曖昧になる 担当は1人、手伝う人はコメントで関わる
期限のないカードが多い 後回しにされ続ける 期限を入れられないカードは「いつか」のリストへ

どの失敗も、ツールの機能の問題ではなく、使い方の決まりの問題です。決まりを見直すときは、メンバー全員で表を眺めながら「自分たちのボードで起きているのはどれか」を確かめると、直すべき点がはっきりします。逆に言えば、決まりを少し変えるだけで、同じTrelloでも使い勝手は大きく変わります。

チームでTrelloを続けるための運用ルール

整理の方法を知っていても、チームで決まりを共有していなければ、ボードはすぐに散らかります。

週に1回、ボードを全員で眺める

週に1回、10分ほどでよいので、ボードを全員で眺める時間を作ります。止まっているカード、担当のいないカード、期限を過ぎたカードを確かめ、その場で次の動きを決めます。

この時間の副産物として、完了のリストを見る効果もあります。複数の事業の進行をTrelloで管理している人のnoteには、次のような記述があります。

この運用方式でいくつかの事業やプロダクトの進行管理してますが、副次的に得られたのは「Doneリストを見るとプロジェクトが進んでる感じがする」「誰にタスクが集中しているかがわかる」「誰が貢献度が高いかわかる」というもの。チームワークの熱が全体的に高まるのが肌で感じられます。 出典: note.com

完了したカードが並んでいるのを見ると、チームが前に進んでいる実感が生まれます。アーカイブする前に、週に1回だけ完了のリストを全員で眺める時間を作るのも、続けるための工夫の1つです。

カードを動かすのは担当者

カードを右のリストへ動かすのは、そのカードの担当者だけ、と決めておきます。複数の人が勝手にカードを動かすと、誰が状況を把握しているのかが分からなくなります。

相談はカードのコメントに残す

カードについての相談がチャットだけで行われると、後から経緯をたどれません。結論が出たら、カードのコメントに1行だけでも残すようにします。

Trelloが合わなくなってきたときの兆候

Trelloは、手軽に始められるカンバンのツールとして優れています。ただし、仕事の規模や中身が変わってくると、合わなくなる場面も出てきます。

・工程の期間を横棒で並べて見たいが、Freeプランではタイムラインの画面が使えない
・ワークスペースのボードが10枚に近づき、ボードの数を気にしながら運用している
・自動化の実行回数が1か月あたり250回では足りなくなってきた
・チャットや会議の内容を、別のツールで管理している

こうした状態が続くなら、Trelloの有料プランに切り替えるか、別のツールを検討する時期です。Standardプランの1人あたり月額5ドル(年払い)は、5人のチームなら1か月あたり25ドルになります。必要な見せ方がPremiumプランにしか入っていない場合は、Premiumの料金で比べることになります。

Trelloのボードを移して試せる選択肢

ガントチャートやカレンダーの画面、チャットを、少人数のチームで無料から試したい場合の候補の1つに、国産のプロジェクト管理ツールのPinateca(ピナテカ)があります。

公式サイトによると、Trelloのボードメニューからエクスポートしたファイルを読み込むと、ボードとリストの構成、カードのタイトルと説明と締切、ラベル、チェックリスト、添付ファイル、コメントを取り込めます。担当者は取り込んだあとにPinatecaのメンバーへ紐付けます。公式の料金ページでは、フリープランは5人まで、ボード10個まで、期限なしで無料で、クレジットカードの登録は要らないと案内されています。カンバン、ガント、カレンダー、リストなど8種類のボードとチャットがフリープランから使え、6人目、または11個目のボードからはスタンダードプラン(1人あたり月額500円、税抜)になります。Trelloからの移行にかぎり、10個を超えるボードもそのまま取り込めると書かれています。

Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

もちろん、Trelloでカンバンだけを使っていて困っていないなら、無理に移る必要はありません。今のボードで困っている点が、リストの分け方やアーカイブの運用で解決できるのか、ツールの機能が足りないのかを見極めてから判断してください。

在宅や業務委託の仕事とTrello

Trelloは、会社の中だけでなく、在宅で仕事を受ける人や、複数の発注者と仕事をするフリーランスにも広く使われています。発注者とボードを共有して進み具合を見せる、受けた仕事をクライアントごとのラベルで管理する、といった使い方です。

フリーランスや在宅ワークの市場を20年運営してきた立場から見ると、長く仕事を任される人ほど、発注者が「今どこまで進んでいますか」と聞かなくても分かる状態を作っています。ボードを共有する、週に1回進み具合を短く報告する、といった小さな工夫が「この人に任せると楽だ」という信頼を生み、次の依頼につながっています。仲介の手数料が乗らない直接の取引では、発注者は同じ予算でより多くを頼め、受ける側は手取りが厚くなります。その関係を続ける土台になるのが、こうした地道な進み具合の共有です。

SaaSのツールが増えると、月々の費用もかさんでいきます。使っていないツールの見直し方は、中小企業のサブスクの費用を見直す手順を整理した中小企業のSaaS費用管理術2026|サブスクコストを30%削減する方法が参考になります。業務の道具を整える仕事そのものに関心がある人は、AIや業務ツールの導入を支援する仕事を紹介したAIコンサル・業務活用支援のお仕事や、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、仕事の中身と求められる力を確かめられます。Trelloのボードを整えられる力は、チームの仕事の流れを設計する力でもあり、こうした仕事の入口になります。

よくある質問

Q. Trelloのリストはいくつに分けるのがよいですか?

最初は「やること」「作業中」「確認待ち」「完了」の4つ程度から始めるのがおすすめです。リストを細かく分けすぎると、どのリストに入れるかで迷い、カードを動かさなくなります。リストを増やすのは、その段階で仕事が止まることが多いと分かったときだけにすると、ボードの見通しを保ちやすくなります。

Q. Trelloでアーカイブしたカードは消えてしまいますか?

消えません。Trelloの公式ヘルプによると、アーカイブされたカードは無期限で保持され、自動で削除されることはありません。ボードメニューの「アーカイブ済みのアイテム」から探して、いつでもボードに戻せます。一方、カードやリストを削除すると元に戻せないので、記録として残したいものはアーカイブにしておくのが安全です。

Q. Trelloの無料プランでどこまで使えますか?

公式の料金ページによると、Freeプランではワークスペースあたり10人までのコラボレーターと、最大10枚のボードを使えます。カードの数には制限がありません。自動化の実行は1か月あたり250回までです。カレンダーやタイムラインなどの見せ方は有料のPremiumプランの機能なので、それらが必要な場合は料金ページで最新の内容を確かめてください。

Q. チームでTrelloを使うときに決めておくべきことは何ですか?

カードの担当は1人にする、期限を必ず入れる、カードを動かすのは担当者だけにする、相談の結論はカードのコメントに残す、の4つを最初に決めておくと運用が安定します。あわせて、週に1回ボードを全員で眺め、止まっているカードや担当のいないカードを確かめる時間を作ると、ボードが現実とずれにくくなります。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年8月4日最終更新:2026年10月12日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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