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手間いらずの情報漏えいの可能性|TEMAIRAZU 最大約445万人 宿泊者の氏名・電話番号・メールアドレス 対象と確かめること 2026

@SOHO編集部
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手間いらずの情報漏えいの可能性|TEMAIRAZU 最大約445万人 宿泊者の氏名・電話番号・メールアドレス 対象と確かめること 2026

この記事のポイント

  • ✓手間いらずの情報漏洩について
  • ✓2026年9月28日の第一報
  • ✓10月9日の開示をもとに整理

手間いらずの情報漏洩について、手間いらず株式会社は2026年9月28日、同社が宿泊施設に提供している予約管理システム「TEMAIRAZU」に不正アクセスがあり、宿泊者の情報の一部が第三者に閲覧または取得された可能性を否定できないと発表しました。10月7日の第二報で、その情報は宿泊者の氏名、電話番号、メールアドレス、宿泊施設名、チェックイン日、チェックアウト日、宿泊料金と示され、10月9日の株主・投資家向けの開示で、対象者数は最大で約445万人とされました。同社はクレジットカード情報を保有していないとしています。 TEMAIRAZUを使うホテルや旅館を予約した人がまずすることは、ホテルや予約サイトを名乗るWhatsApp、メール、SMSのリンクを開かないこと、そしてそうしたメッセージでカード情報を入力したり支払ったりしないことです。 予約の内容に不安があるときは、メッセージに書かれた連絡先ではなく、予約したホテルや予約サイトの公式の窓口で確かめます。

公表から日が経っているので、2026年11月1日時点で分かっていることも先に書きます。手間いらずの公式サイトのお知らせには、9月28日の第一報、9月29日のその英語版、10月7日の第二報、10月8日のその英語版が掲載され、IRのお知らせには10月9日の開示が掲載されています。2026年11月1日時点で、それより新しい続報は掲載されていません。外部のセキュリティ専門機関による調査は続いているとされ、補償についての記載はありません。

この記事は、手間いらずの公式サイトに掲載された第一報、第二報、10月9日の開示の3つの文書を、2026年11月1日に開き直して確かめた内容だけで書いています。報道の数字や推測は入れていません。

手間いらずの不正アクセスで何が起きたのか

手間いらず株式会社は、東京証券取引所スタンダード市場に上場している会社で、宿泊施設向けの予約管理システム「TEMAIRAZU」を提供しています。ホテルや旅館は、いくつもの宿泊予約サイト(OTAと呼ばれます。オンライン旅行会社のこと)で部屋を売っています。TEMAIRAZUは、こうした複数の予約サイトの在庫や料金、予約をまとめて管理するためのシステムです。

そのため、宿泊者は手間いらずと直接の取引をしていません。ある予約サイトでホテルを予約したら、その予約の情報がホテルの使っているTEMAIRAZUにも届いていた、という形になります。手間いらずという会社名に覚えがなくても、対象に含まれている可能性があります。

第一報と第二報、10月9日の開示を合わせた骨子は次のとおりです。

  • 2026年9月21日深夜ごろから、複数の宿泊施設から、予約者あてに不審なメッセージが届いているとの連絡があった
  • 調べる中で、TEMAIRAZUへの第三者による不正アクセスがあったことを確認した
  • 不審なメッセージは、この不正アクセスに起因する可能性があると考えている。両者の関係は引き続き確認中
  • 宿泊者の氏名、電話番号、メールアドレス、宿泊施設名、チェックイン日、チェックアウト日、宿泊料金が、第三者に閲覧・取得された可能性がある
  • 対象者数は最大で約445万人
  • 同社はクレジットカード情報と、宿泊予約サイトのログイン情報を保有していない
  • 不正アクセスの原因を特定し、必要な対策を完了した。手法と対策の詳しい内容は、セキュリティ上の理由で公表を控える

公式の表現は「閲覧または取得された可能性」で、漏えいしたと確認したという書き方ではありません。この記事でも、題や見出しを含めて言い切らずに書きます。

予約管理のシステムを通ると、なぜ多くの人が対象になるのか

10月9日の開示は、TEMAIRAZUの中心にある仕組みを「予約・在庫・料金の連携エンジン」と呼んでいます。ホテルや旅館が、いくつもの予約サイトで同じ部屋を売るとき、どこかのサイトで予約が入ったら、ほかのサイトの空室の数を減らさないと、同じ部屋に2つの予約が入ってしまいます。予約管理のシステムは、こうした在庫と料金と予約の情報を、予約サイトとホテルの間でつなぐ役目を持っています。

そのため、1つのシステムに、たくさんのホテルの、たくさんの予約の情報が集まります。宿泊者がどの予約サイトを使ったかに関係なく、ホテルがそのシステムを使っていれば、予約の情報はシステムを通ります。今回、対象者数が最大で約445万人と大きな数になっているのは、こうした仕組みの性格によるものと読めます。

宿泊者の側から見ると、自分が選んだ予約サイトのほかにも、自分の情報を扱っている会社があるということです。予約サイトに入力した氏名や連絡先は、予約を成り立たせるためにホテルに伝わります。そのホテルの先で、どのシステムが使われているかまでは、宿泊者には見えません。予約サイトのプライバシーポリシーを読むと、予約の情報を誰に提供するかの書き方を確かめられます。

公表の経緯と2026年11月1日時点の状況

公式の3つの文書に書かれた日付を順に並べます。

日付 公式の文書に書かれていること
2026年9月21日 深夜ごろから、複数の宿泊施設から、予約者に不審なメッセージが届いているとの連絡。社内調査を開始
2026年9月24日 被害の拡大を防ぎ調べるため、10時58分ごろにシステムの一部の機能を一時停止。21時48分ごろに再開
2026年9月28日 第一報「不審なメッセージおよび当社システムへの不正アクセスに関するお詫びとお知らせ」
2026年9月29日 第一報の英語版
2026年10月7日 第二報「当社システムへの不正アクセスに関する経過および対応について(第二報)」。閲覧・取得された可能性のある情報を公表
2026年10月8日 第二報の英語版
2026年10月9日 IRのお知らせ「当社システムへの不正アクセスに関する調査状況および対応について」。対象者数は最大で約445万人

9月24日の一時停止について、10月9日の開示は、止めたのは一部の出力・設定・確認の作業に使う機能で、予約・在庫・料金をつなぐ中心の仕組み全体を止めたものではないと説明しています。停止した機能を含め、現在は通常どおり動いているとされています。

10月9日の開示には、業績への影響として、外部の専門機関の調査費用、セキュリティの強化の費用、宿泊施設と予約者への対応の費用などが見込まれるものの、現時点では合理的に算定することが難しいと書かれています。

2026年11月1日時点で、手間いらずのお知らせとIRのお知らせの一覧の最新は、それぞれ10月8日と10月9日のものです。今後、新たに公表すべき事実が分かった場合は速やかに知らせるとされています。

閲覧・取得された可能性のある情報と含まれない情報

第二報に書かれた項目と、同社が保有していないと明記した情報を分けます。

区分 項目
閲覧・取得された可能性のある情報 宿泊者の氏名、電話番号、メールアドレス
閲覧・取得された可能性のある情報 宿泊施設名、チェックイン日、チェックアウト日、宿泊料金
同社が保有していないと明記した情報 クレジットカード情報
同社が保有していないと明記した情報 宿泊予約サイトのログイン情報

この組み合わせが、今回の件でとても大事な点です。氏名と連絡先に加えて、「どのホテルに、いつからいつまで、いくらで泊まるか」という予約の中身がそろっています。偽のメッセージを送る側から見ると、本物の予約の内容を書いた、それらしい連絡を作れるということです。

第一報には、実際に確認されたメッセージには「宿泊予約に関する情報を把握しているとみられる内容」が含まれていたと書かれています。ホテルの名前や宿泊日が正しく書かれているからといって、本物の連絡だと決めないことが大切です。

一方で、クレジットカード情報は、手間いらずでは扱っておらず、データも保有していないとされています。偽のメッセージがカード情報の入力を求めてくるのは、そのためです。偽のサイトにカード情報を入力しないことが、カードを守るいちばんの備えになります。

届いている不審なメッセージの特徴

第一報と第二報には、実際に確認された不審なメッセージの特徴が書かれています。

  • WhatsAppやWeChatなどのメッセージアプリ、電子メール、SMSで届く
  • 宿泊予約に関する情報を把握しているとみられる内容が含まれる
  • 予約の確認や確定、事前チェックイン、予約の維持などを理由に挙げる
  • クレジットカード情報の再入力や、緊急の支払いを求める
  • 不審なウェブサイトへ誘導する

第二報は、これらのメッセージについて、宿泊施設や宿泊予約サイトを装い、クレジットカード情報などを不正に取得して金銭をだまし取ることを目的としたフィッシング詐欺とみられる、としています。フィッシング詐欺とは、本物の会社を装ったメッセージで偽のサイトに誘い、カード番号やパスワードを入力させる手口のことです。

第二報では、特に注意したい内容として次の4つが挙げられています。

  1. 予約の確認や事前チェックインなどを理由に、外部のサイトへのアクセスを求めるもの
  2. 予約の維持などを理由に、支払いを求めるもの
  3. クレジットカード情報や個人情報の入力を求めるもの
  4. 「すぐに手続きが必要」などと不安をあおり、早く対応するよう求めるもの

WhatsAppやWeChatを普段使っていない人でも、メールやSMSで同じような内容が届く可能性があります。どの手段で届いても、見分け方は同じです。

原因と手間いらずの対応

原因について、公式に書かれているのは、不正アクセスの原因を特定し、その原因を解消するために必要な対策を完了した、という点です。具体的な手法と、実施した対策の詳しい内容は、セキュリティ上の理由で公表を控えるとされています。

公式の文書に書かれた対応をまとめます。

  • 不正アクセスを確認したあと、すぐにアクセスを遮断するなどの被害の拡大を防ぐ措置をとった
  • 原因を特定し、必要な対策を完了した
  • アクセスの制御と監視の体制を強化し、継続してシステムを監視している
  • 個人情報保護委員会への報告と、警察への通報・相談を行った
  • 外部の情報セキュリティの専門機関に、原因と影響範囲の検証と、再発防止策の検討を委託した
  • 宿泊施設を通じた予約者への注意喚起と、宿泊施設や関係各社への情報共有を行い、不審なメッセージの送信状況の把握と被害の拡大防止に取り組んでいる

宿泊施設には、TEMAIRAZUのログインパスワードの変更と、管理画面での身に覚えのないログインや意図しない登録内容の変更の確認を求めています。予約サイト各社とシステムの接続先のパートナーには、身に覚えのないログイン、アカウントや権限の意図しない変更、送金先の口座などの登録情報の意図しない変更、不審なメッセージや操作の履歴がないかの確認を求めています。

補償については、3つの文書のどれにも記載がありません。情報漏えいの補償が一般にどう扱われているかは、情報漏洩の補償はもらえるのか|お詫び金・ポイントの例と利用者が確かめること 2026で過去の例をまとめています。

自分が対象かを確かめる方法

宿泊者の側から、対象かどうかを確かめるのは簡単ではありません。宿泊者は手間いらずと直接の取引がなく、予約したホテルがTEMAIRAZUを使っていたかどうかは、外からは分からないことが多いためです。

公式の文書には、宿泊者が自分で対象かを調べる方法や、対象者への個別の通知の予定は書かれていません。注意喚起は、宿泊施設を通じて行っているとされています。

そのため、確かめる手がかりは次のとおりです。

  1. 予約したホテルや旅館から、この件についての注意喚起のメールや案内が届いていないかを確かめる
  2. 予約したホテルや旅館の公式サイトに、この件のお知らせが出ていないかを見る
  3. 予約したホテルや予約サイトを名乗る、不審なメッセージが届いていないかを振り返る

対象者数は最大で約445万人とされています。最近ホテルや旅館を予約した人は、自分が対象かどうかが分からなくても、対象に含まれている可能性があるものとして備えておくのが現実的です。

公式の文書には、宿泊者がこの件について手間いらずに問い合わせる方法として、緊急ヘルプデスクのメールアドレスが載っています。ただ、予約の内容や支払いについての不安は、手間いらずではなく、予約したホテルや予約サイトの公式の窓口に確かめるよう案内されています。

予約した人がすること

閲覧・取得された可能性のある項目に合わせて、要るものだけを書きます。

メッセージを受け取ったとき

第一報が、予約者へのお願いとして挙げているのは次のとおりです。

  • メッセージに書かれたURLやリンクを開かない
  • クレジットカード情報や個人情報を入力しない
  • メッセージに返信しない
  • メッセージの指示に従って支払いや送金をしない
  • 予約の内容を確かめるときは、予約した宿泊施設か宿泊予約サイトの公式の窓口に問い合わせる

第二報では、予約の内容や支払いに不安があるときは、メッセージに書かれた連絡先は使わず、予約した宿泊施設か予約サイトの公式の窓口から確かめるよう重ねて案内しています。

メールで届く偽の案内の見分け方は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処に、SMSで届くものの見分け方は、スミッシング詐欺の見分け方|SMSの本文とURLで判定する手順にまとめています。

すでにカード情報を入力してしまったとき

公式の文書は、不審なサイトでクレジットカード情報を入力してしまった場合は、速やかにカードの発行会社に相談するよう案内しています。カードの裏に書かれた発行会社の電話番号に連絡し、入力した日時とサイトのことを伝えます。

そのうえで、カードの利用明細に身に覚えのない請求がないかを確かめます。明細の見方と、不正利用が疑われるときの手順は、クレジットカードの不正利用の確認方法|明細の見方と身に覚えのない請求への対処 2026で解説しています。

電話とメールアドレスへの備え

電話番号とメールアドレスが含まれているので、この件のあとも、ホテルや予約サイト、旅行会社を名乗る連絡には注意を続けます。電話番号が知られたときの迷惑電話やSMSへの備え方は、電話番号の流出チェックの方法|流出したらどうなるかと迷惑電話・SMSへの備え 2026にまとめています。

予約サイトのログイン情報は、手間いらずでは保有していないとされています。そのため、この件だけを理由に予約サイトのパスワードを変える必要はありません。ただ、偽のサイトで予約サイトのIDやパスワードを入力してしまった場合は、すぐに本物の予約サイトでパスワードを変えます。

旅行の前と後で、気をつけるメッセージの形は変わる

閲覧・取得された可能性のある情報には、チェックイン日とチェックアウト日が含まれます。偽のメッセージを送る側は、宿泊の日程に合わせて、それらしい理由を作ってくる可能性があります。時期ごとに、どんな連絡に気をつけるかを整理しておきます。

宿泊の前

宿泊の前に多いと考えられるのは、第二報が挙げた「事前チェックイン」や「予約の維持」を理由にした連絡です。チェックインの日が近いほど、「当日の手続きを早めるために」「予約が取り消されないように」と言われると、応じたくなります。

宿泊の前に届いた連絡で、外部のサイトでの手続きやカード情報の入力を求められたら、まず予約サイトのアプリやサイトで予約の状態を見ます。事前チェックインの仕組みがあるホテルもありますが、その場合も、予約サイトかホテルの公式サイトを自分で開いて案内を確かめます。メッセージのリンクから手続きはしないようにします。

宿泊の当日

当日は、移動中にスマートフォンで連絡を受けることが多く、落ち着いて確かめにくい時間帯です。「到着の時刻を教えてください」といった無害に見える連絡のあとに、「追加の料金の支払いが必要です」と続く形も考えられます。支払いの話が出たら、ホテルに着いてからフロントで確かめると決めておくと、慌てずに済みます。

宿泊の後

チェックアウトのあとは、「宿泊料金の返金があります」「アンケートに答えると割引券を差し上げます」といった連絡に注意します。返金を受け取るためと言ってカード情報や口座の情報を入力させる手口は、返金の話に心当たりがあるときほど疑いにくくなります。返金の話は、予約サイトの予約の履歴や、ホテルの公式の窓口で確かめます。

支払い方法ごとに確かめること

予約のときに選んだ支払い方法によって、確かめることが少し変わります。

支払い方法 確かめること
予約サイトで事前にカード決済 予約サイトの画面で、支払いが完了しているかを見る。完了しているのに、別のサイトで再び払うよう求める連絡は疑う
現地で支払い 宿泊の前に支払いを求める連絡は疑う。支払いはホテルのフロントで行う
予約サイトのポイントやクーポンを利用 ポイントの残高や利用の履歴を予約サイトで見る。ポイントの失効を理由に急がせる連絡は疑う

どの支払い方法の場合でも、予約サイトの画面とホテルの公式の窓口が、確かめるときの基準になります。メッセージに書かれた金額や期限が、予約サイトの画面の表示と食い違っていたら、メッセージのほうを疑います。

宿泊料金も、閲覧・取得された可能性のある情報に含まれています。偽のメッセージに書かれた金額が、自分の予約の料金と同じだったとしても、それだけで本物と決めないようにします。

ホテルの公式の窓口を調べるときの注意

第一報と第二報は、予約の内容を確かめるときは、予約した宿泊施設か予約サイトの公式の窓口に問い合わせるよう案内しています。このとき、窓口の連絡先をどこで調べるかが大切です。

偽のメッセージに書かれた電話番号やURLは使いません。予約サイトのアプリやサイトを自分で開き、予約の詳細の画面に載っているホテルの連絡先を使うのが確実です。予約サイトの中に、ホテルとやり取りするためのメッセージの機能がある場合は、それを使うこともできます。

検索してホテルの公式サイトを探すときは、検索結果の上のほうに出る広告の欄に注意します。ホテルの名前を使った偽のサイトが、広告として表示されることもあり得るからです。ホテルの名前と所在地を確かめ、見慣れたドメインのサイトかを見てから開きます。

電話で問い合わせるときは、予約番号と予約した人の名前、宿泊の日程を手元に用意しておくと、話が早く進みます。問い合わせの電話では、カード番号を自分から伝えないようにします。届いた不審なメッセージの画面を保存しておき、問い合わせのときに内容を伝えられるようにしておくと、ホテルの側でも同じような連絡が届いている人がいるかを把握しやすくなります。

偽のメッセージの具体例と見分け方

第一報と第二報に書かれた特徴をもとに、届きやすい形を例にします。

  • 「◯◯ホテルです。◯月◯日からのご予約について、事前チェックインの手続きが必要です。24時間以内にこちらから手続きしてください」というメッセージ
  • 「ご予約のクレジットカードが確認できませんでした。予約を維持するには、こちらでカード情報を再入力してください」というメッセージ
  • 「宿泊料金の◯◯円の支払いが確認できていません。本日中にお支払いがない場合、予約を取り消します」というメッセージ

どれも、ホテルの名前や宿泊日、料金が正しく書かれている可能性があります。第一報によると、実際に確認されたメッセージには、宿泊予約の情報を把握しているとみられる内容が含まれていたからです。

見分けるときの目安は次のとおりです。

  1. 予約したときの連絡手段と違う手段で届いていないか。予約サイトで予約したのに、WhatsAppや見覚えのない番号のSMSで届いた場合は疑う
  2. 急がせる言葉が入っていないか。「24時間以内」「本日中」「取り消します」などの言葉は、第二報が挙げた特徴の1つです
  3. カード情報の入力や支払いを求めていないか。予約サイトで支払いを済ませているのに、別のサイトで払うよう求める連絡は疑う

迷ったら、メッセージは閉じ、予約サイトのアプリやサイトを自分で開いて予約の内容を見ます。予約の状態は、メッセージではなく、予約サイトの画面の表示を基準に判断します。それでも心配なときは、予約サイトに載っているホテルの電話番号に、自分からかけて確かめます。

同行者や家族と共有しておくこと

予約のときに登録するのは、多くの場合、予約した本人の氏名と連絡先です。それでも、家族旅行や友人との旅行では、同行者が予約の内容を知っていて、本人の代わりに連絡を受けることもあります。

同行者や家族にも、次のことを伝えておきます。

  • ホテルや予約サイトを名乗る連絡で、カード情報の入力や支払いを求められても、応じずに予約した本人に知らせること
  • 予約の内容を確かめるときは、予約した本人が予約サイトのアプリやサイトで確かめること
  • 「すぐに手続きしないと予約が取り消される」と急がされても、その場で手続きしないこと

また、メールアドレスが含まれているので、同じアドレスがほかの漏えいにも含まれていないかを調べておくと、届く迷惑メールの理由を考える手がかりになります。調べ方は、Have I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩で解説しています。

宿泊施設と予約サイトの担当者に求められていること

この記事を読んでいる人の中には、ホテルや旅館で予約の管理を担当している人もいるかもしれません。手間いらずは、利用している宿泊施設に次のことを求めています。

  • 予約者から不審なメッセージについて問い合わせがあった場合に、URLを開かず、個人情報やカード情報を入力しないよう注意を呼びかける
  • 念のため、TEMAIRAZUのログインパスワードを変える
  • 管理画面で、身に覚えのないログインや意図しない登録内容の変更を見つけたら、すぐに手間いらずに連絡する

予約サイト各社とシステムの接続先のパートナーには、管理画面について、身に覚えのないログイン、アカウントや権限設定の意図しない変更、送金先の口座などの登録情報の意図しない変更、不審なメッセージや操作の履歴がないかの確認を求め、不審な点があれば情報を共有するよう求めています。

宿泊施設の側から予約者に連絡するときは、偽のメッセージと見分けがつくよう、いつも使っている連絡手段を使い、リンクを開かせたりカード情報を入力させたりする内容を含めないようにすると、予約者が安心して確かめられます。

フロントで予約者から問い合わせを受けたときに答えられるよう、手間いらずの第一報と第二報の内容をスタッフの間で共有しておくと、案内の食い違いを防げます。予約者に伝える内容は、公式の文書に書かれた範囲にとどめ、対象かどうかを推測で答えないようにします。

英語の発表もある

手間いらずは、第一報と第二報の英語版も公式サイトに掲載しています。9月29日の「Notice and Apology Regarding Suspicious Messages and Unauthorized Access to TEMAIRAZU」と、10月8日の「Update on Unauthorized Access to Our Systems and Our Response (Second Report)」です。

海外から来た知人や同僚の宿泊を手配した人、外国語で予約の連絡を受けることがある人は、英語版の発表を伝えると、相手も内容を確かめられます。届いている不審なメッセージには、WhatsAppやWeChatのようなメッセージアプリで届くものも含まれていると、第一報に書かれています。英語版の発表には、日本語版と同じく、予約者へのお願いとして、リンクを開かない、カード情報を入力しない、返信しない、支払いをしない、予約の内容は宿泊施設か予約サイトの公式の窓口で確かめる、といった点が書かれています。

問い合わせ窓口

公式の文書に載っている窓口は次のとおりです。

項目 内容
窓口の名称 緊急ヘルプデスク
連絡方法 メール([email protected])
電話番号 第一報と第二報には記載なし
予約の内容や支払いの確認 予約した宿泊施設か宿泊予約サイトの公式の窓口

第一報の本文は、次のように不審なメッセージと不正アクセスの関係を説明しています。

現時点までの調査状況から、不審なメッセージについては、本件不正アクセスに起因する可能性があると考えておりますが、両者の関係については引き続き確認を進めております。 出典: 手間いらず「不審なメッセージおよび当社システムへの不正アクセスに関するお詫びとお知らせ」(2026年9月28日)

閲覧・取得された可能性のある情報は、手間いらず「当社システムへの不正アクセスに関する経過および対応について(第二報)」に、対象者数は、手間いらず「当社システムへの不正アクセスに関する調査状況および対応について」(2026年10月9日)に載っています。

しばらく続けて見ておくこと

この件は、2026年11月1日時点で、外部の専門機関の調査が続いている段階です。しばらくの間、次のことを続けて見ておきます。

  • 手間いらずの公式サイトのお知らせとIRのお知らせに、第三報や調査結果が出ていないか
  • 予約したホテルや旅館から、この件についての案内が届いていないか
  • ホテルや予約サイトを名乗る、不審なメッセージが届いていないか
  • カードの利用明細に、身に覚えのない請求がないか

特に、これから泊まる予定の予約がある人は、チェックインの日が近づくほど、事前チェックインや支払いを装うメッセージが本物らしく見えやすくなります。宿泊の前後は、予約サイトのアプリで予約の内容を確かめる習慣をつけておくと安心です。

調査結果が公表されたときは、閲覧・取得された可能性のある項目や対象者数が、10月7日の第二報と10月9日の開示から変わっていないかを見比べます。項目が増えていた場合は、この記事の「予約した人がすること」の節に戻り、増えた項目に合わせて備えを見直します。すでに宿泊を終えた予約も、チェックアウト日から日が浅いうちは、返金やアンケートを装う連絡に注意を続けます。

在宅で仕事をする人が気をつけること

在宅で仕事をする人の中には、出張や取材でホテルを予約する人、取引先の担当者の宿泊を代わりに手配する人もいます。取引先の人の名前や連絡先で予約した場合、その情報も今回のようなシステムを通っています。

取引先の人の宿泊を手配した場合は、その人にも、ホテルや予約サイトを装うメッセージに注意するよう一声かけておきます。自分の名前で予約していても、仕事用のメールアドレスや電話番号を登録している場合は、仕事の連絡先あてに偽のメッセージが届く可能性があります。

また、仕事でホテルや旅館の予約の管理を受けている人、宿泊施設の事務を在宅で手伝っている人は、TEMAIRAZUのような予約管理システムの管理画面を使っている場合があります。その場合は、手間いらずが宿泊施設に求めているパスワードの変更と、管理画面の確認を、取引先と相談して進めます。

個人情報保護委員会は、事業者が個人データの漏えいを起こしたときの報告について、発覚したらまず速やかに報告すること、不正の目的で行われたおそれがある場合や本人の数が1,000人を超える場合などは報告が義務付けられていることを案内しています。仕事で預かった情報が漏れたかもしれないと気づいたときは、自分だけで判断せず、すぐに取引先に知らせます。報告の要件は、個人情報保護委員会「漏えい等の対応とお役立ち資料」で確かめられます。

アカウントを守る力を仕事に生かす

今回の件は、利用者が直接使っていないシステムでも、自分の予約の情報が通っていることがあると分かる事案です。誰がどこで自分の情報を扱っているかを意識し、届いた連絡を公式の窓口で確かめる習慣は、在宅で仕事をする人が取引先の情報を守るときにも役立ちます。

こうした知識は、そのままセキュリティの仕事の基礎にもなります。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。

よくある質問

Q. 手間いらずという会社を使った覚えがありません。対象になりますか?

TEMAIRAZUは、ホテルや旅館が複数の予約サイトの予約をまとめて管理するためのシステムで、宿泊者は直接使いません。予約サイトでホテルを予約した場合、そのホテルがTEMAIRAZUを使っていれば、予約の情報がシステムを通っています。対象者数は最大で約445万人とされているので、会社名に覚えがなくても備えておきます。

Q. ホテルの名前と宿泊日が正しく書かれたメッセージは本物ですか?

正しく書かれているだけでは本物とは言えません。公式の第一報によると、確認された不審なメッセージには宿泊予約の情報を把握しているとみられる内容が含まれていました。カード情報の入力や支払いを求める連絡は、メッセージの連絡先ではなく、予約したホテルや予約サイトの公式の窓口で確かめます。

Q. クレジットカードの番号も漏れたのですか?

手間いらずは、クレジットカード情報を取り扱っておらず、データも保有していないとしています。閲覧・取得された可能性のある情報は、氏名、電話番号、メールアドレス、宿泊施設名、チェックイン日、チェックアウト日、宿泊料金です。偽のサイトでカード情報を入力してしまった場合は、すぐにカードの発行会社に相談します。

Q. 手間いらずから個別の連絡は来ますか?

2026年11月1日時点の公式の文書には、宿泊者への個別の通知の予定は書かれていません。注意喚起は宿泊施設を通じて行っているとされているので、予約したホテルや旅館からの案内を確かめます。この件の問い合わせ先として、公式には緊急ヘルプデスクのメールアドレスが載っています。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月1日
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