TeamsでMicrosoft Formsのアンケートを作る手順と、結果を確認する方法


この記事のポイント
- ✓TeamsでMicrosoft Formsのアンケートを作る方法を
- ✓チャネルのフォームタブ
- ✓既存フォームの追加の3通りで手順どおりに解説します
部署の意見をまとめたい、研修の感想を集めたい、来週の打ち合わせの日程を決めたい。Teamsを毎日使っている職場なら、アンケートもTeamsの中で済ませたいと考えるのは自然なことです。TeamsとMicrosoft Formsを組み合わせれば、チャットやチャネルから離れずに質問を送り、回答を集め、結果を確認するところまで進められます。
ただ、TeamsでFormsを使う入り口は1つではありません。チャットに投票を送る方法、チャネルにフォームのタブを追加する方法、すでにあるフォームをタブに組み込む方法があり、どれを選ぶかで「誰が編集できるか」「結果を誰が見られるか」が変わります。ここを曖昧なまま作り始めると、あとから作り直しになりがちです。
この記事では、TeamsでMicrosoft Formsのアンケートを作る手順を、Microsoftの公式ヘルプに沿って順番に説明します。そのうえで、回答できる人の範囲や受付期間の設定、結果の確認とExcelでの集計、回答率を上げるための工夫まで整理します。回答のあとに担当を決めて返信する必要があるアンケートについては、フォームの受付から対応までを1つの画面で扱えるHalictという選択肢にも触れます。
TeamsでFormsのアンケートを作る方法は3つある
TeamsからMicrosoft Formsを使う方法は、大きく分けて3つです。それぞれ向いている場面が違うので、最初に違いを押さえておきます。
1つ目は、チャットやチャネルに「投票」を送る方法です。Teamsの投票アプリを使い、質問と選択肢を入力して送信すると、会話の流れの中に投票のカードが表示されます。質問が1つで、すぐに結果を知りたいとき(ランチの場所、会議の候補日、資料のA案とB案のどちらがよいか)に向いています。
2つ目は、チャネルに[フォーム]タブを追加して、新しいフォームを作る方法です。チームのメンバー全員で編集できる共有フォームができるので、複数の質問からなるアンケートを、何人かで分担して作りたいときに向いています。
3つ目は、すでにFormsで作ってあるフォームを、チャネルのタブとして追加する方法です。追加するときに「回答の収集」「結果の表示」「共同作業」のどれにするかを選べるので、回答してもらう段階と、結果を共有する段階で使い分けられます。
| 方法 | 向いている場面 | 質問の数 | 結果を見られる人 |
|---|---|---|---|
| 投票アプリ | 1問だけ、すぐに決めたい | 1問 | 作成者。設定で回答者にも共有できる |
| フォームタブで新規作成 | 複数の質問を、チームで作りたい | 複数 | チームのメンバー |
| 既存フォームをタブに追加 | 作ったフォームを、チャネルで回答・共有したい | 複数 | タブの用途による |
会議の参加者に質問したいときは、会議に投票アプリのタブを追加する方法もあります。会議中の投票は会議の主催者と発表者が作成・開始する仕組みなので、会議の進め方と合わせて考える必要があります。この記事では、会議の外で使うアンケートを中心に説明します。
どの方法を選ぶか迷ったら、「質問が1つか、2つ以上か」でまず分けてください。1つなら投票アプリ、2つ以上ならフォームタブです。そのうえで、フォームをチームで一緒に作るなら新規作成、自分1人で作ってから配るなら既存フォームの追加、という順で考えると迷いません。
作り始める前に確かめておくこと
手順に入る前に、3つのことを確かめておくと、途中で手が止まりません。
まず、使っているアカウントの種類です。Teamsのチャネルにフォームを組み込む機能は、職場や学校のMicrosoft 365アカウントでの利用が前提になっています。公式ヘルプでも、回答できる人を「組織内のユーザーのみ」に限定する設定は、教育機関向けと法人向けのMicrosoft 365でのみ使えると書かれています。個人のMicrosoftアカウントでFormsを使う場合とは、選べる設定が違うことを覚えておいてください。
次に、回答してほしい人が組織の中にいるか外にいるかです。社内のメンバーだけなら、名前を記録して誰が回答したかを確かめられます。取引先やお客様など組織の外の人にも答えてもらうなら、「誰でも回答できます」を選ぶことになり、回答は匿名で届きます。後から「誰の回答か分からない」とならないよう、名前が必要な質問なら、質問の中で名前やメールアドレスを聞く項目を用意します。
最後に、アンケートの規模です。Formsには、1つのフォームに入れられる質問は最大200問、作成できるフォームは最大400個といった上限があります。また、個人のMicrosoftアカウントでは、1つのフォームが受け取れる回答の数が無料アカウントで最大200件までと公式ヘルプに書かれています。社外の大人数に配るアンケートを個人のアカウントで作ると、途中で回答を受け付けられなくなることがあるので、規模が大きいときは職場のアカウントで作ってください。
フォーム/クイズごとに何問まで許可されますか? 最大 200 フォーム/クイズでは何件の回答を受け取ることができますか? 最大 5,000,000 出典: Microsoft サポート「Microsoft Forms でのフォーム、質問、解答、文字数の制限」
手順1:投票アプリでチャットやチャネルに投票を送る
質問が1つだけなら、投票アプリがいちばん手早い方法です。公式ヘルプに書かれているデスクトップ版の手順は次のとおりです。
- 投票を送りたいチャットまたはチャネルを開きます。
- メッセージを入力するボックスの右側にある[アクションとアプリ]を選びます。
- メニューに[投票]があれば選びます。見つからないときは[その他のアプリを検索]を選ぶか、Teamsの左側にある[アプリ]から探します。
- 質問を入力し、続けて回答の選択肢を2つ以上入力します。投票アプリが選択肢の候補を出してくれるので、それを使うか、自分で入力します。
- 必要に応じて設定を選びます。複数の選択肢を選べるようにするなら[複数選択]、誰がどれを選んだかを残すなら[回答者の名前を記録する]、結果を回答者にも見せるなら[集計結果を回答者と共有する]をオンにします。
- [プレビュー]で見た目を確かめ、直したいところがあれば[編集]、問題がなければ[送信]を選びます。
送信すると、チャットやチャネルに投票のカードが表示され、メンバーはカードで選択肢を選んで[投票を送信]を押すだけで回答できます。投票するたびにカードの集計が更新されるので、会話の流れを止めずに結果を確かめられます。
モバイル版のTeamsでも投票は作れます。公式ヘルプでは、メッセージを入力するボックスの下にあるメニュー(…)から投票アプリを選び、選択肢は最大10個まで追加できると説明されています。モバイル版では投票の期限や、結果を見られる人を[設定]で絞ることもできます。
投票を作成するには、メッセージを入力する [Compose ] ボックスの右側にある [アクションとアプリ ] を選択します。 出典: Microsoft サポート「Microsoft Teams で投票を作成する」
投票アプリは手軽な反面、質問は1つだけです。「満足度」と「改善してほしい点」のように2つ以上を聞きたいなら、次のフォームタブを使ってください。以前のTeamsでは、チャットの入力欄で「@forms」と入力して投票を作る方法が紹介されていましたが、現在の公式ヘルプでは投票アプリから作る手順に変わっています。古い解説記事を見ながら操作して画面が合わないときは、この違いが原因のことが多いです。
手順2:チャネルにフォームタブを追加して、新しいアンケートを作る
複数の質問を入れたアンケートを、チームで一緒に作りたいときは、チャネルに[フォーム]タブを追加します。公式ヘルプの手順は次のとおりです。
- Teamsの左側にある[アプリ]を選び、[アプリなどを検索]に「Forms」と入力してEnterキーを押します。すでにFormsがアプリとして入っている場合は、手順4に進みます。
- [フォーム]の横にある[追加]を選びます。
- 確認画面で、Formsを追加するチャネルの名前を選びます。一覧に出てこないときは、[チャネル、チャット、または会議の検索]に名前を入力します。
- 目的のチャネルに移動し、[タブの追加]を選びます。
- タブの一覧から[フォーム]を選びます。
- 設定ページで[チームが編集できる共有フォームを作成する]を選び、新しいフォームの名前を入力します。
- [このタブに関するチャネルに投稿]は最初からオンになっています。すぐに知らせたくないときはオフにします。
- [保存]を選びます。
保存すると、チャネルの上部にフォームのタブができ、タブの名前の前に「編集」と表示されます。これは、そのフォームがまだ作成中で、チームのメンバーが編集できる状態であることを示しています。
1つ注意があります。公式ヘルプによると、Teams経由で作ったフォームでは「回答者に回答の編集を許可する」という設定が使えません。回答後に修正してもらう必要があるアンケートなら、Forms側でグループのフォームとして作る方法を検討してください。
フォームタブを作ったら、タブの右上にある会話のアイコンから、そのフォームについての会話を始められます。「3問目の選択肢はこれで足りるか」「締め切りはいつにするか」といった相談を、フォームの横で進められるのは、チャネルにタブとして組み込む利点です。
手順3:すでにあるフォームをチャネルのタブに追加する
Formsの画面(forms.office.com)で先にアンケートを作っておき、それをチャネルに組み込む方法もあります。1人で質問をじっくり作ってから、チームに回答を頼みたいときに向いています。
- 目的のチャネルに移動し、[タブの追加]を選びます。
- タブの一覧から[フォーム]を選びます。
- 設定ページで[既存のフォームの追加]を選びます。
- 検索欄にフォームの名前を入力するか、一覧から選びます。
- ドロップダウンで[回答の収集]、[結果の表示]、[共同作業]のどれにするかを選びます。
- [このタブに関するチャネルに投稿]のオンとオフを確かめて、[保存]を選びます。
ここで選ぶ3つの用途は、タブを開いた人が何をできるかを決めます。
| 用途 | タブの表示 | 開いた人ができること |
|---|---|---|
| 回答の収集 | 「塗りつぶし」と表示される | フォームに回答する |
| 結果の表示 | 「結果」と表示される | 集まった回答の結果を見る |
| 共同作業 | 「編集」と表示される | フォームを一緒に編集する |
実際の運用では、同じフォームを段階に合わせて使い分けると分かりやすくなります。回答を集めている間は「回答の収集」のタブを用意し、締め切ったあとに「結果の表示」のタブを別に追加すれば、メンバーはタブの名前を見るだけで「いまは答える段階か、結果を見る段階か」が分かります。
Formsの画面でフォームを作るときの流れも確認しておきます。公式ヘルプでは、forms.office.comで[新しいフォーム]を選び、タイトルと説明を入力し、[新規追加]から質問を追加する手順になっています。forms.office.comから始めた場合はテンプレートから作ることもでき、[プレビュー]でパソコンとスマートフォンでの見え方を確かめられます。
質問の形式の選び方と、答えやすい設問のコツ
Formsで追加できる質問の形式は、公式ヘルプによると次のとおりです。[新規追加]を選ぶと「選択肢」「テキスト」「評価」「日付」が表示され、ドロップダウンを開くと「ランキング」「リッカート」「ファイルのアップロード」「ネット プロモーター スコア」「セクション」を選べます。
| 形式 | 使う場面の例 |
|---|---|
| 選択肢 | 部署名、参加できる日、A案とB案のどちらがよいか |
| テキスト | 改善してほしい点、自由な感想 |
| 評価 | 研修の満足度を星や数字で答えてもらう |
| 日付 | 希望日、作業の完了予定日 |
| ランキング | 優先してほしい施策の順位づけ |
| リッカート | 複数の項目について「満足」から「不満」までの段階で聞く |
| ファイルのアップロード | 資料や画像を提出してもらう |
| ネット プロモーター スコア | 人にすすめたいかを0から10で聞く |
| セクション | 質問をページに分ける |
リッカートとは、「とても満足」「やや満足」「どちらでもない」「やや不満」「とても不満」のように、同じ物差しで複数の項目を並べて聞く形式のことです。公式ヘルプでは、リッカートの1つ1つの項目が1問として数えられると説明されています。会場、資料、講師、時間配分の4項目を1つのリッカートで聞くと、4問を使ったことになります。
答えやすいアンケートにするためのコツを4つ挙げます。
1つ目は、1つの質問で聞くことを1つにすることです。「研修の内容と時間は適切でしたか」と聞くと、内容はよかったが時間は長かった人が答えられません。内容と時間は別の質問に分けます。
2つ目は、選択肢に「その他」や「どちらでもない」を用意することです。選択肢に当てはまらない人が無理に選ぶと、結果がゆがみます。
3つ目は、自由に書いてもらう質問を最後のほうに少しだけ入れることです。最初から文章で答える質問が続くと、途中で回答をやめる人が出やすくなります。選択肢で答えられる質問を先に並べ、最後に「ほかに伝えたいこと」を1問入れる形が答えやすい並びです。
4つ目は、質問が多いときにセクションで区切ることです。セクションを使うと、複数のページに分かれ、進行状況のバーを表示できます。ただし公式ヘルプによると、セクションのあるフォームでは質問のシャッフルは使えません。
回答できる人と受付期間を設定する
質問ができたら、配る前に設定を確かめます。Formsでフォームを開いて[設定]を選ぶと、回答できる人や受付期間を変えられます。
回答できる人は、公式ヘルプでは3つから選べます。
- 誰でも回答できます:組織の外の人も、リンクを知っていれば回答できます。回答は匿名で届きます。
- 組織内のユーザーのみが回答可能:組織のメンバーなら回答でき、外の人はリンクを知っていても回答できません。
- 組織内の特定のユーザーが回答可能:あらかじめ指定した人やグループだけが回答できます。
組織内に限った場合は、[名前を記録]をオンにすると、誰が回答したかが結果に残ります。[1人1つの回答]をオンにすれば、同じ人が何度も回答するのを防げます。社内の満足度調査のように、本音を書いてもらいたいアンケートでは[名前を記録]をオフにして匿名にする選び方もあります。
受付期間は[回答のオプション]で決めます。[開始日]と[終了日]にチェックを入れて日付と時刻を選ぶと、その期間だけ回答を受け付けます。どちらも選ばなければ、期間の制限なく回答を受け付けます。締め切ったあとに受付を止めたいときは[回答を受け入れる]をオフにし、回答しようとした人に表示するメッセージを入力しておくと親切です。
開始日 と 終了日 - フォームの回答の収集を開始および停止する正確な日時を指定できます。 出典: Microsoft サポート「Microsoft Forms でフォームまたはテストの設定を調整する」
通知の設定も確かめておきます。[応答の受信]で[各回答のメール通知を受け取る]をオンにすると、回答が届くたびにメールで知らせてくれます。回答が多いアンケートで1件ごとの通知を受けると受信箱が埋まるので、件数が多くなりそうなときはオフにして、決まった時間に結果を見に行く運用のほうが楽です。チャネルに毎日の回答の概要を流したいときは、チャネルの[その他のオプション]から[コネクタ]を開き、Formsのコネクタで通知を受け取るフォームを選ぶ方法が公式ヘルプで案内されています。
結果を確認する方法:回答の概要とExcelでの集計
回答が集まったら、Formsでフォームを開いて[回答の表示]を選びます。[回答の概要]の画面に、回答の数や、回答者が記入にかけた平均の時間が表示され、質問ごとに集計のグラフが並びます。
さらに詳しく見たいときは、次の3つの見方があります。
- 質問ごとの[詳細]を選ぶ:その質問への回答が一覧で表示され、列の見出しを選ぶと並べ替えられます。テキストの質問の回答をまとめて読むときに便利です。
- [個々の結果をチェック]を選ぶ:回答者ごとにすべての回答を確かめられます。左右の矢印で1人ずつ移動できます。公式ヘルプによると、回答者が50人を超える場合は、一覧の下にある[他の回答者を表示]から残りを表示します。
- [Excelで結果を開く]を選ぶ:回答をExcelのブックで開きます。
Excelで開いたブックは、1つの質問が1列、1件の回答が1行になっています。最初の列には回答者ID、各回答の開始時刻と完了時刻、回答者の名前とメールアドレスが並び、その後ろに各質問の回答が続きます。匿名で集めた場合は、名前とメールアドレスは表示されません。
公式ヘルプによると、[Excelで結果を開く]を選ぶと、ブックは職場や学校のOneDriveに保存され、フォームとつながった状態になります。グループのフォームの場合はSharePointに保存されます。新しい回答が届くと、ブックにも反映されます。一方、[コピーをダウンロード]を選ぶと、フォームとのつながりのないブックになり、その後の回答は反映されません。締め切ったあとの最終結果を報告書に使うならコピー、集計しながら途中経過を見たいならつながったブック、と使い分けるとよいでしょう。
Excelでの集計は、選択肢の質問ならピボットテーブルで件数を数えるのが早道です。複数選択の質問は、1つのセルに選んだ選択肢が区切られて入るので、件数を数える前に区切りで列を分けておくと集計しやすくなります。部署ごとの満足度のように、2つの質問を掛け合わせて見たいときは、ピボットテーブルの行に部署、列に満足度を指定すると、どの部署で不満が多いかが一目で分かります。
結果をチームと共有するには、[回答の概要]で[回答のその他のオプション]から[概要リンクを共有する]を選び、[コピー]を押します。このリンクを知っている人は誰でも回答の概要を見られるので、共有する範囲には注意が必要です。公式ヘルプでは、概要リンクを削除すると元に戻せないことも説明されています。チャネルの中だけで見てもらうなら、手順3で説明した「結果の表示」のタブを使うほうが、見せる相手を絞れます。
TeamsでFormsを使うメリットとデメリット
ここまでの手順を踏まえて、TeamsでFormsのアンケートを作る長所と短所を整理します。
メリットの1つ目は、普段の連絡と同じ場所でアンケートを配れることです。メールで別のURLを送るより目に留まりやすく、チャネルの投稿にそのまま返信で質問してもらえます。2つ目は、職場で契約しているMicrosoft 365にFormsが含まれていれば、新しい道具を別に契約しなくて済むことです。3つ目は、回答をExcelで開いてそのまま集計できることです。社内でExcelを使い慣れていれば、集計の仕方を新しく覚える必要がありません。
デメリットもあります。1つ目は、組織の外の人に答えてもらうときに、名前の記録が使えず匿名になることです。2つ目は、Teams経由で作ったフォームでは、回答者があとから回答を編集できないことです。3つ目は、回答が届いたあとの対応を管理する仕組みがないことです。Formsは回答を集めて集計する道具なので、「この回答には誰が返事をするか」「返事は済んだか」を残す場所はありません。社内の意見集めならそれで十分ですが、問い合わせや申し込みの受け付けのように、1件ずつ返事が要るアンケートでは、別の管理表を用意することになります。
回答率を上げるための工夫
アンケートは配っただけでは集まりません。回答率を上げるために、運用の面でできる工夫を5つ挙げます。
- 冒頭の説明に、目的と所要時間を書く:「来期の研修内容を決めるためのアンケートです。所要時間は約3分です」と書くだけで、回答を始める人が増えます。
- 質問の数を絞る:聞きたいことを全部入れると長くなります。結果を使う場面が決まっていない質問は削ります。
- 締め切りを決め、前日に一言知らせる:受付期間を設定し、締め切りの前日にチャネルで「明日までです」と投稿します。
- 結果を回答者に返す:集計した結果と、それを受けて何を変えるかを共有すると、次のアンケートにも答えてもらいやすくなります。
- スマートフォンでの見え方を確かめる:[プレビュー]で[モバイル]を選び、外出の多いメンバーでも答えやすいか確かめます。
公式ヘルプには、招待のチャネルを使って配ったフォームで、未回答の人にリマインダーのメールを送る「スマート通知」の設定も紹介されています。対象が決まっている社内アンケートで回答が伸びないときは、こうした機能も検討してみてください。
つまずきやすい場面と対処のしかた
TeamsでFormsのアンケートを作るときに、手が止まりやすい場面を4つ挙げ、それぞれの確かめ方を整理します。
1つ目は、[アクションとアプリ]のメニューに[投票]が見当たらない場面です。公式ヘルプでは、メニューにない場合は[その他のアプリを検索]を選ぶか、Teamsの左側の[アプリ]から探すよう案内されています。それでも見つからないときは、職場の管理者がアプリの利用を制限していることがあります。自分で設定を変えようとせず、社内のTeamsの管理者に、投票アプリとFormsが使えるかを問い合わせてください。
2つ目は、タブの一覧に[フォーム]が出てこない場面です。この場合も、まず[アプリ]で「Forms」を検索し、[追加]からチャネルに入れる手順を試します。チャネルの種類や、自分がそのチームで持っている権限によってタブを追加できないこともあるので、タブを追加できる人にお願いするのが早道です。
3つ目は、回答者から「答えられない」と言われる場面です。原因として多いのは、回答できる人の範囲です。「組織内のユーザーのみが回答可能」にしたまま、取引先の人にリンクを送ると、相手はリンクを開いても回答できません。設定で範囲を確かめ、外の人にも答えてもらうなら「誰でも回答できます」に変えます。受付期間の終了日を過ぎている、[回答を受け入れる]がオフになっている、という単純な理由のこともあるので、設定画面を上から順に見直してください。
4つ目は、結果に名前が出てこない場面です。「誰でも回答できます」を選んでいると、回答は匿名になり、名前とメールアドレスは記録されません。組織の中だけで配るアンケートなら、「組織内のユーザーのみが回答可能」にして[名前を記録]をオンにします。すでに回答が集まったあとで設定を変えても、それまでの回答に名前が後から付くことはないので、配る前に決めておくことが大切です。
こうしたつまずきは、配る前に自分で一度回答してみると、ほとんど事前に気づけます。[プレビュー]で見た目を確かめるだけでなく、テスト用に自分で回答を送り、結果の画面とExcelのブックでどう見えるかまで確かめておくと安心です。テストの回答は、本番の回答を集める前に[回答のその他のオプション]からすべて削除しておけば、集計に混ざりません。
回答のあとに返信や対応が要るアンケートの管理
社内の意見集めであれば、Formsで集めてExcelで集計すれば仕事は終わります。一方、取引先へのヒアリング、イベントの申し込み、サービスへの要望の受け付けのように、回答の1件ずつに返事や対応が必要なアンケートもあります。こうしたアンケートでは、回答を集めたあとに「誰がどの回答を担当するか」「返事は送ったか」「対応は終わったか」を管理する作業が生まれます。
Formsだけで回すと、Excelのブックに「担当」「対応状況」の列を自分で追加し、返信はOutlookから別に送る、という形になりがちです。回答が数十件を超えると、どの回答に返事をしたかが分からなくなり、二重に返信したり、返事を忘れたりする原因になります。
回答の受付から対応までを1つの画面で扱いたい場合の候補が、Halictです。Halictの公式サイトによると、フォームを作り、届いた回答を担当・ステージ・タグをつけて管理し、同じ画面から返信まで送れます。12種類の項目でフォームを作れ、AIに目的を伝えてフォームの下書きを作ることもできます。料金ページでは、メンバー1人までのフリープランが0円で、フォーム数と回答数は無制限、ステージ管理と自動返信が使えると案内されています。Teamsへの通知は、料金ページではチームプラン(月額7,800円)から使える機能として書かれているので、Teamsのチャネルに新しい回答を知らせたい場合は、プランの範囲を確かめてから選んでください。詳しくはHalictの紹介ページで確認できます。
Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
社内の意見集めはFormsとTeams、1件ずつ返事が要る受け付けは回答の管理ができるフォームの道具、というように、アンケートの目的で道具を分けると、どちらの作業も無理なく回ります。
アンケートの設計や分析を仕事にする道と、データから見える傾向
アンケートを作って集計する作業は、社内の雑務のように見えて、実は外部に依頼されることの多い仕事です。業務委託のマッチングを長く運営してきた立場から見ると、アンケートや社内調査にかかわる依頼は、大きく3つの形で出てきます。質問を設計して報告書にまとめる調査の仕事、FormsやExcelの集計を整える事務の仕事、そして結果をもとに業務の改善を提案するコンサルティングの仕事です。
とくに最近増えているのが、FormsとTeamsのようなMicrosoft 365の道具を職場に定着させる手伝いです。道具そのものは無料で使えても、「どの場面で投票を使い、どの場面でフォームを使うか」を決めて社内に広める人がいない職場は少なくありません。生成AIを含む業務ツールの導入を支える仕事については、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で、求められる技能や案件の形を紹介しています。
調査の設計と分析を軸にするなら、研究職の働き方も参考になります。質問の作り方や結果の読み方は、学術調査と業務アンケートで共通する部分が多く、研究者の年収・単価相場では、調査や分析にかかわる仕事の報酬の傾向をまとめています。また、アンケートの結果を経営の判断につなげる立場として、中小企業診断士の資格を取り、業務改善の提案を仕事にする人もいます。
運営者として見てきた限りでは、長く依頼が続く人ほど、アンケートを「作って終わり」にしていません。結果を集計したあとに「この回答からは、次にこれを変えるのがよさそうです」と一言添え、依頼した側の次の行動まで考えています。仲介の手数料が乗らない直接の取引では、依頼する側は同じ予算でこうした一手間まで頼みやすく、受ける側も手取りが厚くなる分、丁寧な仕上げに時間を使えます。両者がそれぞれ得をする関係が、結果として長い付き合いにつながっていると感じます。
アンケートの作り方を覚えることは、社内の仕事を楽にするだけでなく、在宅の仕事の幅を広げる入り口にもなります。Microsoft 365の道具を使った業務改善の案件は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事の分野とも重なるので、関心があれば求められる技能を確かめてみてください。
よくある質問
Q. Teamsの投票とMicrosoft Formsのアンケートは何が違いますか?
投票はチャットやチャネルに質問を1つ送り、その場で選択肢から選んでもらう機能です。Microsoft Formsのアンケートは複数の質問を作れ、テキストや評価、日付など形式も選べます。1問ですぐ決めたいときは投票、2問以上を聞きたいときはフォームタブで作るのが目安です。
Q. 組織の外の人にもTeamsからFormsのアンケートに答えてもらえますか?
フォームの設定で回答できる人を「誰でも回答できます」にすれば、リンクを知っている組織の外の人も回答できます。ただし回答は匿名で届き、名前は記録されません。誰の回答かを知りたい場合は、質問の中に名前や会社名を書いてもらう項目を用意してください。
Q. アンケートの締め切りを自動で設定できますか?
Formsの設定にある回答のオプションで、開始日と終了日を指定できます。終了日を過ぎると回答を受け付けなくなります。手動で止めたいときは「回答を受け入れる」をオフにし、回答しようとした人に表示するメッセージを入力しておくと、締め切ったことが伝わります。
Q. 集まった回答をExcelで集計するにはどうすればよいですか?
Formsでフォームを開き、回答の表示から「Excelで結果を開く」を選びます。1つの質問が1列、1件の回答が1行のブックになるので、ピボットテーブルで件数を数えると集計が早く進みます。最新の回答を反映させたいならOneDriveに保存されるつながったブック、最終結果を残すならコピーのダウンロードを使います。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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