Square予約をLINEと連携する方法と、連携でできないこと


この記事のポイント
- ✓Square予約とLINE公式アカウントをつなぐ方法を整理します
- ✓リッチメニューに予約ページのURLを設定する手順
- ✓LINE公式アカウントの料金とメッセージの数え方
Square予約を使っているお店が次に考えるのが、「お客様がよく使うLINEから予約してもらえないか」という点です。結論から書くと、2026年10月3日時点で、Squareの公式の連携先の一覧にLINEは載っていません。ボタン1つでSquare予約とLINE公式アカウントが同期する機能はないので、実際の運用では、LINE公式アカウントのリッチメニューにSquare予約の予約ページのURLを設定して、LINEから予約ページへ案内する形が基本になります。
この記事では、Square予約とLINEをつなぐ具体的な手順、LINE公式アカウントの料金とメッセージの数え方、開発者向けの仕組みで通知を作る場合の考え方を順に整理します。そのうえで、この形の連携では何ができないのかをはっきりさせ、足りない部分をどう補うかまで説明します。
Square予約とLINEの関係を整理する
最初に、2つのサービスの役割を分けておきます。
Square予約は、Squareが提供する予約管理の仕組みです。お客様が自分で予約できる無料の予約サイトを作れ、予約の管理、決済、顧客の記録をSquareの中でまとめて扱えます。公式サイトでは、予約の管理の手軽さを次のように紹介しています。
空き時間の管理はアプリでかんたんに。 お客さまはご自身でオンライン予約ができ、予約前にリマインダーを送信できます。 出典: squareup.com
LINE公式アカウントは、お店や企業がLINEの上に開設するアカウントです。友だちになってくれたお客様に、メッセージを送ったり、トーク画面の下にメニューを表示したりできます。
Square予約の公式の料金ページには、どのプランでも使える機能として「Instagramとの連携」と「Googleの予約機能との連携」が並んでいます。Square予約の連携サービスのページにも、ネットショップの作成、会計ソフト、フォーム作成、メールマーケティングなどの提携アプリが並んでいますが、LINEの名前は見当たりません。つまり、InstagramやGoogleのように、Squareの管理画面から設定するだけでLINEとつながる仕組みは、現時点では用意されていないということです。
そのため、「Square予約とLINEを連携する」と言うときは、実際には次の3つのどれかを指しています。
- LINE公式アカウントのリッチメニューやメッセージに、Square予約の予約ページのURLを載せる
- 開発者向けの仕組みを使って、予約の情報をLINEに通知する仕組みを自分で作る
- LINEと連携した別の予約サービスを、Square予約の代わりに使う
多くのお店にとって現実的なのは1つ目です。費用がかからず、設定も30分ほどで終わります。2つ目は、社内に開発できる人がいるか、外部に頼む予算がある場合の選択肢です。3つ目は、LINEでの予約完了を重視する場合の選択肢で、Squareの決済やPOSレジとの一体感は手放すことになります。
Square予約の予約ページのURLを取得する
LINEから予約ページへ案内するには、まずSquare予約の予約ページのURLが必要です。Squareのヘルプセンターでは、オンライン予約サイトを作ってURLを取得する手順が案内されています。パソコンの管理画面(Square データ)から行う場合の流れは次のとおりです。
- Square データにログインし、「予約」を開く
- 「オンライン予約」から「チャネル」を開く
- 「オンライン予約を有効にする」をオンにする
- 予約チャネルの一覧で、オンラインビジネスのウェブサイトの「プレビューと編集」を開き、予約サイトを作る
- 画面右上の「公開」を押す
- 「サイト公開」のページで、オンライン予約サイトのURLを表示してコピーする
スマートフォンのSquare POSレジアプリからも、「その他」から「オンライン予約」を開いて、同じように有効化と公開ができます。
特定のメニューや特定のスタッフだけを予約できるページにしたい場合は、「予約フローを既存のサイトに追加する」から予約フローのURLを取得する方法もあります。複数の店舗がある場合は店舗を選び、予約の種類を選んでからURLをコピーします。カット専用、カラー専用のように、LINEのメニューのボタンごとに入口を分けたいときに使えます。
予約サイトはフリープランでも作れます。Square予約の料金ページでは、フリープランは「1つのSquareアカウントにつき1店舗限定」で無料とされ、専用の予約サイト、メールとSMS(携帯電話番号あてのショートメッセージ)による自動リマインダー、Instagramとの連携、Googleの予約機能との連携、予約サイト専用の二次元コードが、どのプランでも含まれると書かれています。
LINE公式アカウントのリッチメニューにURLを設定する
次に、LINE公式アカウントの側で、予約ページへのボタンを作ります。使うのはリッチメニューという機能です。LINEヤフーの公式マニュアルでは、リッチメニューを次のように説明しています。
リッチメニューは、LINEのトーク画面の下部に固定で表示されるメニューの機能で、画像とリンクを組み合わせて、外部サイトや予約ページなどにお客様を誘導できる、というものです。パソコン版のLINEやChrome版のLINEでは表示されないという注意書きもあります。
パソコンの管理画面(LINE Official Account Manager)で作る場合の流れは次のとおりです。
- 「トークルーム管理」から「リッチメニュー」を選ぶ
- 画面右上の「作成」から新規作成の画面に進む
- 管理用のタイトルと、表示する期間を決める
- テンプレートを選び、ボタンの区切り方を決める
- 画像をアップロードするか、画面上のツールで文字やアイコンを入れて作る
- ボタンの範囲ごとにアクションを「リンク」にして、Square予約のURLを貼り付ける
- アクションラベル(読み上げ機能に使われる説明。最大20文字)を入力して保存する
画像の大きさは、大きいメニューが2500×1686、小さいメニューが2500×843と案内されています。スマートフォンの管理アプリで作る場合、背景の画像は1MB以下という条件もあります。
ボタンの分け方は、お店の予約の形に合わせます。たとえば6つに区切ったメニューなら、「予約する」「メニューと料金」「アクセス」「Instagram」「よくある質問」「電話する」のように並べると、お客様が迷いません。予約のボタンは左上か、いちばん大きな区画に置くと押されやすくなります。
リッチメニューの反映には時間がかかる場合があるとマニュアルに書かれています。設定を変えたら、自分のスマートフォンで友だち追加をして、ボタンを押すと予約ページが開くかを必ず確かめます。
リッチメニュー以外で予約ページを案内する場所
リッチメニューは目立つ入口ですが、LINE公式アカウントには、ほかにも予約ページのURLを載せられる場所があります。お客様がLINEのどこから入ってきても予約にたどり着けるように、複数の場所に同じ入口を用意しておくと取りこぼしが減ります。
1つ目は、あいさつメッセージです。友だち追加をしてくれたお客様に自動で送られる最初のメッセージで、公式の料金ページでは通数に数えられないものとして挙がっています。ここに「ご予約はこちらから」と予約ページのURLを入れておけば、友だちになった直後のお客様をそのまま予約に案内できます。
2つ目は、応答メッセージです。お客様がトーク画面で「予約」「空き」などの言葉を送ってきたときに、決めておいた返事を自動で返す機能で、これも通数に数えられません。営業時間外に予約の問い合わせが来ても、予約ページのURLを自動で返せるので、翌朝まで待たせずに済みます。
3つ目は、LINE公式アカウントのプロフィールです。アカウントの紹介のページに、予約ページへのボタンやリンクを置いておくと、トーク画面を開く前のお客様にも入口が見えます。
4つ目は、店頭や紙のツールです。友だち追加の二次元コードと、Square予約の予約サイト専用の二次元コードを並べて掲示すると、「LINEの友だちになる」と「その場で次回の予約を取る」を同時に案内できます。会計のときに声をかけ、その場でスマートフォンで読み取ってもらう流れにすると、次回の予約を取りこぼしにくくなります。
どの場所に載せる場合も、URLはSquare予約の同じ予約ページを指すようにしておきます。入口ごとに別のページを作ると、営業時間やメニューを変えたときに直し漏れが出やすくなります。メニューごとに入口を分けたいときだけ、予約フローのURLを使い分けるのが管理しやすい形です。
InstagramとGoogleの連携と並べて考える
LINEとの連携を考えるときは、Square予約が公式に用意しているInstagramとGoogleとの連携と並べて、どこに力を入れるかを決めると効率的です。Squareのヘルプセンターには、InstagramやFacebook経由で予約を受け付ける方法と、「Google で予約」を設定する方法の記事が用意されています。
Instagramとの連携は、プロフィールに予約のボタンを表示して、投稿を見て興味を持ったお客様をそのまま予約ページへ案内する形です。新しいお客様に見つけてもらう場としての役割が大きく、施術の写真や作品を見せる業種と相性が良い入口です。
Googleの予約機能との連携は、Google検索やGoogleマップでお店を調べた人に、予約のボタンを見せる形です。「近くの整体」「駅名 ネイル」のように、地図で探している人をそのまま予約につなげられます。
これに対してLINEは、一度来店したお客様との関係を続ける場としての役割が大きくなります。新しいお客様はInstagramとGoogleから予約ページへ、2回目以降のお客様はLINEのリッチメニューから予約ページへ、という分担で考えると、どの入口に手間をかけるべきかがはっきりします。
3つの入口すべてが同じSquare予約の予約ページにつながっていれば、空き枠の管理は1か所で済みます。入口を増やすたびに予約の管理場所が増える、という事態は避けられます。
LINE公式アカウントの料金とメッセージの数え方
リッチメニューを設定するだけなら、LINE公式アカウントの料金はかかりません。LINEヤフーの公式の料金ページでは、3つの料金プランが案内されています。
| プラン | 月額固定費(税別) | 無料メッセージ | 追加メッセージ |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションプラン | 0円 | 200通 | 不可 |
| ライトプラン | 5,000円 | 5,000通 | 不可 |
| スタンダードプラン | 15,000円 | 30,000通 | 従量課金で可 |
ここで大事なのは、どのメッセージが数えられるかです。公式の料金ページでは、メッセージ配信(絞り込み配信やステップ配信を含む)は通数に数えられ、LINEチャットの送受信、応答メッセージ、あいさつメッセージは数えられないと説明されています。通数は「メッセージを送った回数」×「送った友だちの数」で数えます。
つまり、リッチメニューで予約ページへ案内し、個別の問い合わせにチャットで答えるだけなら、無料のコミュニケーションプランのままで運用できます。月に1回、友だち300人にお知らせを一斉に送ると、それだけで300通になり、コミュニケーションプランの200通を超えます。一斉のお知らせを定期的に送るなら、友だちの数と配信の回数から、どのプランが必要かを計算しておく必要があります。
料金プランによって使える機能に差はなく、違うのは無料で送れる通数と追加の配信ができるかどうか、と公式のよくある質問に書かれています。リッチメニューもどのプランでも使えます。また、公式の料金ページには、2026年10月1日にスタンダードプランの追加メッセージの料金を改定したこと、2026年12月1日にプレミアムID(好きな文字列のIDを有料で取得できる仕組み)の料金を改定することが告知されています。プレミアムIDを使う予定がある場合は、改定後の金額を公式のお知らせで確かめておきます。
開発者向けの仕組みで、予約をLINEに通知する
リッチメニューでの案内は、LINEから予約ページへの「入口」を作るだけです。予約が入ったことをLINEで知りたい、という要望には応えられません。ここを埋めたい場合は、開発者向けの仕組みを使って自分で作ることになります。
Squareには、予約の情報を外部のプログラムから扱うためのBookings APIがあります。API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)とは、外部のプログラムがサービスの機能やデータを使うための窓口のことです。Squareの開発者向けドキュメントには、予約が作られたときに通知を送る「booking.created」、予約が変わったときの「booking.updated」というWebhook(出来事が起きたときに、指定した宛先へ自動で知らせる仕組み)が用意されています。
一方のLINEには、Messaging APIという、プログラムからメッセージを送るための窓口があります。この2つを組み合わせると、「Square予約に予約が入ったら、店長のLINEに通知する」という仕組みを作れます。処理の流れを簡単なコードで示すと次のようになります。
// Squareから予約作成の通知を受け取り、店長のLINEに知らせる例
app.post('/square/webhook', async (req, res) => {
// 実際の運用では、Squareから届いた通知かどうかを署名で必ず確かめる
const event = req.body;
if (event.type === 'booking.created') {
const booking = event.data.object.booking;
await fetch('https://api.line.me/v2/bot/message/push', {
method: 'POST',
headers: {
'Content-Type': 'application/json',
Authorization: `Bearer ${process.env.LINE_CHANNEL_ACCESS_TOKEN}`,
},
body: JSON.stringify({
to: process.env.OWNER_LINE_USER_ID,
messages: [{ type: 'text', text: `新しい予約: ${booking.start_at}` }],
}),
});
}
res.sendStatus(200);
});
この仕組みを作るときに、気をつけたい点が3つあります。
1つ目は、通知の宛先です。上の例はお店の人のLINEに送る形です。お客様のLINEに予約の確認を送りたくなりますが、それにはお客様のLINEの利用者IDが必要で、Square予約で予約したお客様と、LINEの友だちを結び付ける仕組みを別に作らなければなりません。Squareの予約の情報だけでは、どのLINEの友だちが予約したのかは分かりません。
2つ目は、通数です。プログラムから送るメッセージ(Push API)は、公式の料金ページで通数に数えられるものとして挙がっています。お店の人あての通知でも、無料のコミュニケーションプランでは1か月200通が上限になります。
3つ目は、運用の手間です。サーバーの用意、通知の受け口の公開、署名の検証、エラーが起きたときの再送、アクセスの鍵の管理と、作ったあとも手入れが続きます。月数件の予約のために作るのは割に合わないことが多いので、予約の数とお店の体制を見て判断します。
連携でできないことを整理する
ここまでの内容をもとに、Square予約とLINEを「URLで案内する形」でつないだときに、できないことをまとめておきます。
1つ目は、LINEのトーク画面の中で予約を完了させることです。リッチメニューのボタンを押すと、予約はSquareの予約ページで行います。LINEの中で日時を選んで確定する、という体験にはなりません。
2つ目は、予約の確認やリマインドをLINEで自動で送ることです。Square予約の自動リマインダーはメールとSMSで届きます。LINEで届けたい場合は、前の節のような仕組みを自分で作り、さらにお客様とLINEの友だちを結び付ける必要があります。
3つ目は、LINEの友だちと予約したお客様を自動で照らし合わせることです。友だちの一覧はLINE公式アカウントの中、予約したお客様の一覧はSquareの顧客リストの中にあり、別々に管理されます。
4つ目は、LINEの友だちになっていないお客様への連絡です。LINE公式アカウントからメッセージを送れるのは友だちだけです。予約ページは誰でも開けるので、LINEを経由せずに予約したお客様には、LINEで連絡する手段がありません。
5つ目は、LINEのチャットで受けた予約の変更や取り消しを、自動でSquare予約に反映させることです。お客様が「明日の予約を1時間遅らせたい」とLINEで送ってきた場合、その内容をSquare予約に入れ直すのはお店の人の手作業になります。変更の連絡がLINEに集まりやすいお店ほど、この手作業が積み重なります。予約の確認メールに変更や取り消しの方法を書いておき、できるだけお客様自身で操作してもらうように案内すると、LINEでの手作業を減らせます。
これらは、どちらかのサービスの欠点というより、別々の会社のサービスを「URLでつないでいる」ことから来る当然の制約です。最初から割り切っておけば、運用で困ることは少なくなります。
できないことの補い方と、運用の工夫
できないことがはっきりすれば、補い方も決まります。費用をかけずにできる工夫を挙げます。
予約の確認とリマインドは、Square予約のメールとSMSに任せます。SMSは電話番号あてに届くので、お客様がLINEの通知を切っていても届きます。リマインドをLINEで送らないことを弱みと考える必要はありません。
LINEは「予約の入口」と「個別の相談の窓口」に役割を絞ります。リッチメニューに予約のボタンを置き、予約前の相談やメニューの質問はチャットで受けます。チャットの送受信は通数に数えられないので、相談が多くても費用は増えません。
予約の完了画面やリマインドのメールに、LINE公式アカウントの友だち追加の案内を入れておくと、予約したお客様をLINEの友だちに誘導できます。友だちが増えれば、季節のお知らせや空き枠の案内をLINEで届けられるようになります。
LINEのリンクで予約ページを開くと、LINEの中のブラウザで表示されます。LINEの中のブラウザでは、普段使っているブラウザに保存した名前や電話番号の自動入力が使えないことがあります。URLの末尾に ?openExternalBrowser=1 を付けると、外部のブラウザで開くようになることが、LINEの開発者向けドキュメント(LINE Developers)で案内されています。予約の入力の手間を減らしたいときに試す価値があります。設定したら、iPhoneとAndroidの両方で開き方を確かめておきます。
最後に、予約の入口が増えるほど、二重の予約が起きやすくなります。電話、LINEのチャット、Square予約、Instagramと複数の窓口で予約を受けるなら、すべての予約を最終的にSquare予約に登録する、と決めておくと、空き枠の表示がずれません。
設定を始める前に確かめておくこと
Square予約とLINEをつなぐ作業そのものは短時間で終わりますが、始める前に決めておかないと、あとで手戻りが出る点があります。順に確かめておきます。
まず、Square予約の側の準備です。メニューの名前、所要時間、料金、担当できるスタッフ、予約を受ける時間帯が登録されていて、予約サイトが公開されている状態にしておきます。LINEから案内したあとで予約サイトの中身が足りないと、せっかくの入口が逆効果になります。キャンセルの扱いや、予約の受付を何日前までにするかも、予約サイトの説明文に書いておきます。
次に、LINE公式アカウントの側の準備です。アカウント名とプロフィールの画像がお店のものになっているか、友だち追加の二次元コードを印刷できる状態か、管理画面に入れる人を誰にするかを決めます。スタッフに管理画面の権限を渡すときは、退職時にすぐ外せるよう、誰に何の権限を渡したかを控えておきます。
3つ目に、問い合わせの返し方を決めます。LINEのチャットで予約の相談を受けたとき、チャットの中で予約を確定するのか、必ず予約ページから入れてもらうのかを決めておきます。チャットで受けた予約をスタッフがSquare予約に手で入れる運用にするなら、誰がいつ入力するかまで決めないと、空き枠の表示がずれて二重の予約につながります。
4つ目に、お客様への案内の文面を用意します。「LINEのメニューの『予約する』から、空いている日時を選んでください。確認のメールとショートメッセージが届きます」のように、予約がどこで行われ、確認がどこに届くのかを一言で伝えておくと、「LINEに確認が来ない」という問い合わせを減らせます。
最後に、効果の見方を決めます。リッチメニューを設定した月と前の月で、予約の件数、友だちの数、電話での予約の件数がどう変わったかを記録しておくと、LINEに手間をかける価値があるかを判断できます。
LINEでの予約完了にこだわる場合の選択肢
どうしてもLINEの中で予約を完了させたい場合は、LINEと連携した予約サービスを選ぶことになります。LINEヤフーの公式サイトでは、ヘアサロン向けに、LINE公式アカウントと顧客管理の機能、予約用のミニアプリ(LINEの中で動く小さなアプリ)をセットにしたパッケージも紹介されています。こうしたサービスは、LINEのトーク画面の中で予約が完結し、予約の確認やリマインドもLINEで届く作りが特徴です。
その代わり、Square予約から乗り換える場合は、Squareの決済やPOSレジ、顧客の記録との一体感を手放すことになります。月額の費用もサービスごとに違います。乗り換えを考えるときは、次の3点を比べると判断しやすくなります。
・お客様の何割がLINEの友だちになっているか
・予約のうち、LINE経由のものがどれだけあるか
・Squareの決済とPOSレジを、予約とまとめて使う価値がどれだけあるか
友だちの割合が低いなら、LINEで予約を完結させても恩恵は限られます。まずはリッチメニューで入口を作り、LINE経由の予約がどれだけ増えるかを数か月見てから判断しても遅くありません。
リマインドとお礼のメールを自動で回したいときの候補
Square予約とLINEの組み合わせで不満が出やすいのは、「予約後のお礼や次回の案内は手で送っている」「予約したお客様の連絡の流れが、SquareとLINEに分かれている」という場面です。決済をお店で済ませていて、予約システムには受付と連絡の自動化を求めている場合は、その部分が無料の範囲に入っているサービスを比べる方法もあります。
その条件で探すときの候補の1つに、小さなお店向けの予約システムのRizaflowがあります。公式の料金ページによると、無料のフリープランは予約が1か月50件まで、スタッフ1名までで、予約カレンダーと予約フォーム、予約完了・リマインダー・お礼メールの自動送信、お客様自身が使えるキャンセルURL、会員マイページ、顧客管理とメールの開封計測が使えます。予約ページは rizaflow.com/店名 の形のURLになるので、Square予約と同じように、LINE公式アカウントのリッチメニューにURLを設定して案内できます。ひとりで1か月300件まで受けたいお店向けのライトプランは月額3,300円(税込)です。Rizaflowは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
一方で、Rizaflowの事前決済は上位のプロプランの任意の機能で、Squareのような対面決済の端末やPOSレジは持っていません。店頭の会計までSquareでまとめたいお店は、Square予約のまま、LINEは入口に使う形のほうが無理がありません。
仕組みづくりを外に頼むときの考え方
リッチメニューの画像づくりや、APIを使った通知の仕組みは、外部の人に頼むこともできます。
リッチメニューの画像は、ボタンの区切りに合わせて文字やアイコンを配置する、小さなデザインの仕事です。LINEのスタンプやアイコンの制作と近い仕事で、どのような仕事があるのかはキャラクター・アイコン・LINEスタンプのお仕事で確認できます。LINEを使った集客や、通知の仕組みの安全な運用まで含めて相談したいなら、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事の分野が近くなります。
APIを使った通知の仕組みを作る場合は、システムの開発を請け負う人に頼む形になります。開発の仕事の報酬の水準は、ソフトウェア作成者の年収・単価相場で職種全体の相場を確認できます。予約ページやLINEで送る文面を整える作業なら、文章を書く仕事の人に頼めます。報酬の相場は著述家,記者,編集者の年収・単価相場にまとまっています。
予約と顧客管理、決済を1つの流れで設計する考え方は、美容・サロン業界のDX2026|予約管理 × 顧客管理 × 決済のSaaS一括導入で整理されています。仕組み全体を経営の視点で見直したい場合は、中小企業の経営の相談に応じる専門家の資格である中小企業診断士を持つ人に相談するのも1つの方法です。
運営者の視点で見た、つながない勇気
フリーランスや小さなお店の仕事の場を長く運営してきた立場から見ると、道具をつなげすぎて運用が止まる例は少なくありません。予約、LINE、決済、会計を全部自動でつなごうとして、仕組みを作った人が辞めたとたんに誰も直せなくなる、という話はよく聞きます。
Square予約とLINEの組み合わせは、URLでつなぐだけの素朴な形が、実は一番壊れにくい形です。予約の正本はSquare、LINEは入口と相談の窓口、と役割を決めておけば、どちらかのサービスの仕様が変わっても、URLを差し替えるだけで済みます。開発で作り込むのは、予約の数が増えて、手作業ではどうしても回らなくなってからで十分です。
仕組みを外部の人に頼むときも、作ったあとに誰が直せるかまで考えて依頼すると、長く使えます。仲介の手数料が差し引かれない手数料0%の直接のやり取りなら、頼む側は同じ予算で保守まで含めて相談しやすく、受ける側は手取りが厚くなります。作る人と使う人が長く付き合える形を選ぶことが、仕組みを止めない一番の方法です。
よくある質問
Q. Square予約とLINE公式アカウントを直接連携する機能はありますか?
2026年10月3日時点で、Square予約の料金ページと連携サービスのページにLINEは載っていません。公式に用意されているのはInstagramとGoogleの予約機能との連携です。LINEとつなぐ場合は、LINE公式アカウントのリッチメニューやメッセージに、Square予約の予約ページのURLを設定して案内する形が基本になります。
Q. リッチメニューを使うのに料金はかかりますか?
リッチメニューは、無料のコミュニケーションプランを含むすべての料金プランで使えます。LINE公式アカウントの料金プランは、無料で送れるメッセージの通数と追加の配信ができるかどうかが違うだけで、機能に差はないと公式に案内されています。一斉のお知らせを多く送る場合だけ、通数に合わせて有料のプランを検討します。
Q. Square予約のリマインドをLINEで送れますか?
Square予約の自動リマインダーはメールとSMSで届く仕組みで、LINEでは送られません。LINEで送るには、開発者向けの仕組みで自分で作り、さらに予約したお客様とLINEの友だちを結び付ける必要があります。手間が大きいので、リマインドはSMSに任せ、LINEは予約の入口と相談の窓口に使う形が現実的です。
Q. LINEから予約ページを開くと入力が面倒だと言われます。どうすればよいですか?
LINEのリンクはLINEの中のブラウザで開くため、普段のブラウザに保存した名前や電話番号の自動入力が効かないことがあります。リンクのURLの末尾に ?openExternalBrowser=1 を付けると、外部のブラウザで開くことが、LINEの開発者向けドキュメントで案内されています。設定後はiPhoneとAndroidの両方で開き方を確かめておくと安心です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
関連記事
カテゴリから探す

クラウドソーシング入門
クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド
職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク
副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス
フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ
プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング
サービス比較・おすすめランキング

AI活用
職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人
看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人
薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人
介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人
保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人
医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ
サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金
個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

M&A・事業売却
会社売却・事業承継・事業譲渡を考える経営者向け。売却の流れ、税金、従業員への伝え方、仲介会社の選び方

アウトソーシング・外注ガイド
SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方







