Square予約でできることと、サロンや教室で使うときの向き不向き


この記事のポイント
- ✓無料のフリープランから使える予約管理の仕組みで
- ✓決済やPOSレジと一体で使えるのが特徴です
- ✓フリー・プラス・プレミアムの3プランの違い
まず、安心してください。Square予約は、無料のフリープランから始められる予約管理の仕組みで、パソコンが得意でない方でも、その日のうちに予約のページを公開できます。ただし、無料のままで使える範囲と、有料のプランでないと使えない機能の線引きがはっきりしているため、自分のお店や教室の形に合うかどうかは、始める前に確かめておく必要があります。
この記事では、Squareの公式サイトに書かれている内容をもとに、Square予約でできること、3つの料金プランの違い、決済の手数料と売上の入金のタイミングを整理します。そのうえで、美容室やネイル、整体などのサロンと、ヨガや習い事などの教室で使うときに、向いている場合と向いていない場合を具体的に考えます。メリットだけでなく、注意しておきたい点も正直に書きますので、予約の仕組みを選ぶときの判断材料にしてください。
Square予約とはどんな仕組みか
Square予約は、キャッシュレス決済のサービスを提供するSquareが用意している予約管理の機能です。お客様がネットから自分で予約を入れられる専用の予約サイト、予約の前にメールやSMSで知らせる自動のリマインダー、繰り返しの予約、スマートフォンのアプリでの予約の管理などが使えます。
Square予約のいちばんの特徴は、予約と決済が同じ仕組みの中でつながっていることです。予約を受けたお客様の会計を、そのままSquareのPOSレジや決済の端末で受け付けられ、カード情報の保存や来店前の前払い、キャンセル料の設定もできます。予約の管理と、売上の管理を別々のサービスで行う手間が省けるのは、小さなお店にとって大きな利点です。
ネットで予約を受け付ける仕組みは、少し前までは月額数万円のシステムを契約するか、自分でホームページに予約フォームを作るしかありませんでした。今では、無料のプランを用意した予約システムがいくつもあり、個人で営むサロンや教室でも、気軽にネット予約を始められるようになっています。Square予約もその1つで、決済のサービスとあわせて使ってもらうことで収益を得る仕組みのため、予約の機能そのものは無料のプランでも幅広く使える設計になっています。
一方で、予約の仕組みを選ぶときに、決済の機能が本当に必要かどうかは、業種によって大きく違います。会計をカードやキャッシュレスで受けることが多いお店にとっては、予約と決済が一体になっていることは大きな魅力です。反対に、会計を現金や振り込みで済ませることが多い業種では、決済の機能はあまり使わず、予約の機能だけが必要ということもあります。この違いが、Square予約が合うかどうかを分ける最初のポイントになります。
会社員から独立したばかりの人ほど、こうした道具の選び方で迷いがちです。機能が多いほど安心に見えますが、使わない機能のために毎月の費用を払うのはもったいないことです。まずは自分の仕事に何が必要かを書き出し、そのうえで選ぶという順番が大切です。
3つの料金プランの違い
Square予約には、フリー、プラス、プレミアムの3つのプランがあります。公式の料金のページでは、プランについて次のように案内しています。
余計な費用は一切かかりません。いつでもプランの変更・解約ができます。 出典: squareup.com
それぞれのプランの月額と、主な違いを一覧にします。金額は公式の料金のページに表示されているものです。
| プラン | 月額 | 主な対象 | フリーに加わる主な機能 |
|---|---|---|---|
| フリー | 無料 | 1つのSquareアカウントにつき1店舗 | なし |
| プラス | 3,000円(店舗ごと) | 拡大中のビジネス | 予約確認の自動メール・SMS、複数スタッフ対象の予約、無連絡キャンセルの防止対策、対応時間の設定、Googleカレンダーとの同期、複数店舗 |
| プレミアム | 8,000円(店舗ごと) | 複雑な予約やスタッフ管理が必要なビジネス | プラスのすべてに加え、リソース管理、勤怠やスケジュールの管理、歩合給の設定、人件費のレポート |
プラスとプレミアムには無料のトライアルが用意されています。また、年間のキャッシュレスの取引額が3,000万円以上の事業者には、事業に合わせて調整したカスタムプランがあり、営業の担当に相談する形です。
フリープランでも、専用の予約サイト、メールとSMSによる自動のリマインダー、繰り返しの予約、個人の用事のための時間枠のブロック、顧客のプロフィールやメモ、予約と売上の履歴など、予約の基本的な機能はそろっています。InstagramやGoogleの予約機能との連携、予約サイト専用のQRコードも、フリープランから使えます。公式のトップページでは、フリープランの主な機能として、スタッフのアカウントの数に上限がないことも挙げられています。
ここで見落としがちなのが、フリープランで使えない機能です。公式の比較表によると、次の機能はフリープランに含まれていません。
・予約が入ったときの、メールとSMSによる自動の予約確認
・複数のスタッフを対象にした予約
・無連絡キャンセルの防止対策
・Googleカレンダーとの同期
・対応時間の設定や、1日に受け付ける予約数の上限の設定
リマインダーは無料で送れるのに、予約が確定したときの確認のメッセージは有料、という線引きは意外と気づきにくい点です。予約の確認をお客様に自動で知らせたい場合や、すでにGoogleカレンダーで予定を管理している場合は、プラスのプランが前提になると考えておきましょう。
決済の手数料と、売上が入金されるタイミング
Square予約を使う場合、プランの月額とは別に、決済のたびに手数料がかかります。公式の料金のページに書かれている手数料は、3つのプランで共通です。
・対面での決済:2.5%から(年間のキャッシュレス決済額が3,000万円未満で、主要なカードブランドの場合。それ以外は3.25%からか、個別の手数料)
・オンラインでの前払い:3.6%(対応するカードブランドのクレジットカード、Apple Pay、Google Payでの決済)
・カード情報の手入力や保存済みのカード情報を使う決済:3.75%(無連絡キャンセルの手数料を含む)
たとえば、施術料が6,000円のお客様が来店してカードで支払った場合、対面の決済で手数料が2.5%なら、手数料は150円です。同じ金額をネットの予約の時点で前払いしてもらうと、3.6%で216円になります。1回あたりの差は小さく見えますが、毎月の売上が大きくなるほど、決済の方法によって手数料の合計は変わります。
売上の入金については、公式のトップページで次のように案内しています。
Squareでは、クレジットカード・電子マネー・QRコードなど決済の種類に関わらず、決済した売上が最短翌営業日に振り込まれます。 出典: squareup.com
具体的には、入金先が三井住友銀行かみずほ銀行なら翌営業日に毎日自動で振り込まれ、そのほかの金融機関なら水曜日締めで毎週金曜日に自動で振り込まれます。どちらも振込の手数料は無料です。急いで資金が必要なときは、オプションの即時入金サービスを使えば、送金額の1.5%の手数料で売上をすぐに引き出せます。この即時入金の最低の振込額は5,000円です。
個人で営むサロンや教室にとって、売上がすぐに手元に入ることは、資金繰りの安心につながります。材料の仕入れや家賃の支払いが重なる月末に、売上の入金を待たずに済むのは心強い点です。一方で、手数料は売上から差し引かれるため、確定申告のときには、手数料を差し引く前の売上と、手数料を経費として分けて記録しておく必要があります。Squareの管理画面で売上のレポートを出力できるので、毎月の記帳に活用するとよいでしょう。
サロンで使うときに向いている場合
美容室、ネイル、まつげ、エステ、整体、リラクゼーションなどのサロンで、Square予約が向いているのは、次のような場合です。
会計をカードやキャッシュレスで受けることが多い
予約と決済が一体になっているSquare予約の強みが、もっとも生きる場面です。お客様が予約したメニューと料金がそのまま会計につながるため、レジで金額を打ち直す手間がなくなります。来店前の前払いを受けたり、カード情報を保存しておいて次回からの会計を早く済ませたりすることもできます。
無連絡のキャンセルに悩んでいる
予約をしたのに連絡なしで来ない、いわゆる無断キャンセルは、1人で営むサロンほど痛手が大きくなります。その時間に別のお客様を入れられたはずの売上が、まるごと失われるからです。Square予約では、キャンセル料や無連絡キャンセルの手数料を設定できます。プラスのプランにある無連絡キャンセルの防止対策と組み合わせれば、予約の時点で心理的な歯止めをかけられます。ただし、キャンセル料を受け取る場合の決済は、カード情報の利用として3.75%の手数料がかかる点も覚えておきましょう。
ひとりで営んでいて、予約の数がそれほど多くない
フリープランは1つのアカウントにつき1店舗ですが、予約サイト、リマインダー、顧客の管理まで使えます。スタッフ1人で営むサロンなら、まずフリープランで始めて、予約の確認メールやGoogleカレンダーとの同期が必要になった段階でプラスに上げる、という進め方が無理のない選び方です。
InstagramやGoogleからの予約を増やしたい
Square予約は、InstagramやGoogleの予約機能との連携に、フリープランから対応しています。新しいお客様がInstagramのプロフィールや、Googleの検索結果からそのまま予約できる導線を作れるのは、集客の面で大きな利点です。
サロンで使うときに注意したい場合
反対に、次のような場合は、Square予約が合わないか、使い方に工夫が必要になります。
複数のスタッフで予約を受けたい
スタッフごとに指名を受けたり、スタッフの空き状況に合わせて予約を受けたりするには、複数スタッフ対象の予約が必要で、これはプラスのプラン以上の機能です。スタッフが2人以上いるサロンでは、最初から月額3,000円(店舗ごと)を前提に費用を考えておきましょう。スタッフの勤怠や歩合給まで管理したい場合はプレミアムが必要になります。
会計はほとんど現金や振り込み
決済の機能を使わないのであれば、Square予約の強みの多くは生かせません。予約の機能だけを見れば、ほかの予約システムと比べて特に有利とは言えない場合もあります。決済の手数料がかからない分、費用の負担は軽いものの、予約の確認メールなど、必要な機能が有料のプランにしかないことも考え合わせて判断する必要があります。
店舗のメニューが複雑
施術と施術の間に片付けの時間を入れたい、特定の部屋や機材が空いているときだけ予約を受けたい、といった細かい条件がある場合は、リソースの管理が必要で、これはプレミアムのプランの機能です。メニューの組み合わせが多いサロンは、無料トライアルの期間中に、実際のメニューを登録して予約の流れを確かめてから決めてください。
教室やレッスンで使うときの考え方
ヨガ、ピラティス、ダンス、料理教室、習い事、個別指導などの教室で使う場合は、サロンとは少し違う観点で考える必要があります。
1対1のレッスンか、グループのクラスか
個別のレッスンやパーソナルトレーニングのように、1人のお客様と1つの時間枠で予約を受ける形なら、サロンと同じように使えます。一方、1つの時間に複数の生徒が参加するグループのクラスでは、定員の管理が必要です。Squareの公式サイトにはクラス予約のページも用意されているので、グループのクラスを主に運営している教室は、その機能で自分の教室の運営に合うかを確かめてください。
月謝制か、1回ごとの支払いか
教室では、毎月決まった金額を払う月謝制や、何回か分をまとめて買う回数券の形が多くあります。1回ごとに会計をする形ならSquareの決済の仕組みと相性がよい一方、月謝を口座振替や振り込みで受けている教室では、予約と決済が一体であることの利点が小さくなります。会費の集め方と予約の受け方をどう組み合わせるかを、先に整理しておきましょう。
振替や欠席の連絡の扱い
教室では、欠席した回を別の日に振り替える、という運用がよくあります。お客様自身が予約の変更や取り消しを行えるか、取り消しの期限を設けられるかは、教室の運営の手間を大きく左右します。無料トライアルの期間に、生徒の立場で予約と取り消しを試してみると、使い勝手がよくわかります。あわせて、欠席の連絡が入ったときに、空いた枠をほかの生徒がすぐに予約できる状態に戻るかどうかも確かめておきましょう。空いた枠が埋まりやすくなれば、教室全体の稼働が上がり、生徒にとっても振替の候補が広がります。
Square予約を始める手順
Square予約を始めるときは、次の順番で進めると、公開してからの手直しが少なく済みます。
- Squareのアカウントを無料で作成し、事業の情報と入金先の口座を登録します
- 予約を受けるメニュー(サービス)を登録します。所要時間、料金、施術の前後の準備の時間を決めておきます
- 予約を受け付ける曜日と時間帯を設定し、個人の用事がある時間はブロックしておきます
- キャンセルの規定と、キャンセル料を受け取るかどうかを決めます
- リマインダーのメールやSMSを送るタイミングを設定します
- 予約サイトを公開し、InstagramやGoogleのビジネスプロフィールに予約のボタンをつなげます
- 家族や知人に予約を試してもらい、確認とリマインダーが届くかを確かめます
この中でとくに大切なのが、4つ目のキャンセルの規定です。何日前までなら無料で取り消せるのか、当日のキャンセルはいくらかかるのかを、予約サイトとリマインダーの文面にはっきり書いておくと、お客様との行き違いを防げます。キャンセル料の金額は、お客様にとって納得できる水準に設定することが大切です。
もう1つ、7つ目の試しの予約は必ず行ってください。予約サイトの表示や、届くメールの文面は、お客様の立場で見ないと気づかない点が多くあります。よくある失敗として、所要時間の設定を間違えたまま公開し、施術の時間が半分しか確保されていなかった、という例があります。家族や知人に試してもらえば、こうした失敗は公開の前に見つけられます。
毎月の費用を見積もってみる
Square予約を使った場合の毎月の費用は、プランの月額と、決済の手数料の合計で考えます。いくつかの例で計算してみます。金額はいずれも公式の料金のページに表示されている数字をもとにした目安です。
ひとりで営む整体院の例
フリープランを使い、1か月の売上が40万円で、すべてカードの対面決済(2.5%)で受けた場合、手数料は1万円です。プランの月額はかからないため、毎月の費用は1万円になります。現金で受ける会計が半分なら、手数料も半分の5,000円です。
スタッフ2人のネイルサロンの例
スタッフごとに予約を受けるためプラスのプランを使い、1か月の売上が80万円で、そのうち60万円を対面のカード決済、20万円をネット予約の時点での前払い(3.6%)で受けた場合を考えます。手数料は60万円の2.5%で1万5,000円、20万円の3.6%で7,200円、合わせて2万2,200円です。プラスの月額3,000円を加えると、毎月の費用は2万5,200円になります。
このように、Square予約の費用の大部分は、プランの月額よりも決済の手数料が占めます。ただし、決済の手数料は、Square予約を使わずにカード決済の端末だけを入れた場合にもかかる費用です。もともとカード決済を受けているお店なら、予約の仕組みのために新しく増える費用は、プランの月額だけと考えることもできます。反対に、これまで現金だけで受けていたお店がキャッシュレスに切り替える場合は、手数料の分だけ手元に残る金額が減るため、料金の設定と合わせて考える必要があります。
決済の手数料は、事業の経費として扱うのが一般的です。ただし、経費の扱いや帳簿の付け方は事業の形によって変わるため、確定申告で迷う場合は税務署や税理士に確認してください。
電話やLINEでの予約受付と比べたときの違い
ネット予約の仕組みを入れるかどうか迷っている方の多くは、今、電話やLINE、メールで予約を受けているはずです。Square予約のようなネット予約に切り替えると、何が変わるのかを整理しておきます。
営業時間外も予約が入る
電話の予約は、お店が開いている時間にしか受けられません。施術やレッスンの最中は電話に出られないため、ひとりで営むお店ほど、取りこぼしが起きやすくなります。ネット予約なら、お客様は夜中でも休みの日でも、空いている時間を見て自分で予約を入れられます。仕事帰りや子どもが寝たあとに予約先を探す人は多く、この時間帯の予約を拾えるかどうかは、売上に直結します。
空き状況のやり取りがなくなる
LINEやメールでの予約は、「来週の火曜日は空いていますか」「その日は埋まっていて、水曜日の午後なら」といった往復のやり取りが発生しがちです。1件の予約に何通もメッセージを交わすと、施術の合間に返信する時間が積み重なります。ネット予約では、お客様が空いている時間だけを見て選ぶため、このやり取りが不要になります。
記録が自動で残る
電話で受けた予約は、手帳や紙の台帳に書き写す必要があり、書き間違いや二重の予約の原因になります。ネット予約なら、予約の内容と顧客の情報が自動で残り、過去の来店の履歴もすぐに確かめられます。Square予約では、顧客のプロフィールにメモや申し送りを残せるので、前回の施術の内容や、お客様の好みを次回に生かせます。
一方で、ネット予約に切り替えても、電話やLINEで予約したいお客様は一定数残ります。とくに年配のお客様や、長く通っている常連のお客様には、急にネット予約だけにすると不便を感じさせることがあります。最初のうちは、電話やLINEで受けた予約を、お店の側でネット予約の仕組みに入力する形で併用し、少しずつネット予約に慣れてもらうのが現実的です。予約の情報を1か所にまとめることで、二重の予約は防げます。
導入の前に決めておきたいルール
予約の仕組みを入れる前に、お店や教室のルールを決めておくと、公開してからの混乱を防げます。仕組みの設定は、このルールをもとに行うことになるからです。
キャンセルと変更の期限
何日前、何時間前までなら無料で取り消しや変更ができるのかを決めます。当日のキャンセルや無断のキャンセルについて、キャンセル料をいただくのか、いただく場合はいくらかも決めておきます。キャンセル料の決まりは、予約の時点でお客様にはっきり示しておかないと、あとから請求したときにトラブルになりやすい部分です。
予約を受け付ける範囲
何日先までの予約を受けるのか、当日の何時間前まで予約を受けるのかを決めます。直前の予約を受けると準備が間に合わないこともあるため、自分の仕事の段取りに合わせて設定します。1日に受ける予約の数の上限を決めたい場合は、プラスのプラン以上の機能が必要です。
お客様の情報の扱い
予約の仕組みには、お客様の名前、電話番号、メールアドレスといった個人の情報が集まります。誰が管理画面を見られるのか、スタッフが辞めたときにアカウントをどう扱うのかを決めておきましょう。お客様の情報を使ってキャンペーンの案内を送る場合は、案内を送ることについてお客様の同意を得ているかも確かめておく必要があります。個人情報の扱いについて判断に迷う場合は、個人情報保護委員会の案内や専門家の助言を確認してください。
こうしたルールは、一度決めたら終わりではありません。実際に運用してみて、キャンセルが多い時間帯や、予約が入りにくい曜日が見えてきたら、ルールと設定を見直していきます。
導入したあとに確かめたい数字
予約の仕組みを入れたら、1か月、3か月といった区切りで、いくつかの数字を確かめると、効果がはっきりします。
1つ目は、ネット予約の割合です。全体の予約のうち、ネットから入った予約がどのくらいあるかを見ます。割合が低い場合は、予約サイトへの導線が足りていない可能性があります。InstagramのプロフィールやGoogleのビジネスプロフィールに予約のボタンを付ける、店頭やレシートに予約サイトのQRコードを載せる、といった工夫で、ネット予約の割合は伸ばせます。
2つ目は、無断キャンセルの件数です。リマインダーを送るようになってから、無断のキャンセルが減ったかを確かめます。減っていない場合は、リマインダーを送るタイミングを前日から2日前に変える、文面にキャンセルの方法をはっきり書く、といった見直しが効きます。
3つ目は、予約の管理にかかっていた時間です。電話やLINEでのやり取りに使っていた時間が、どのくらい減ったかを振り返ります。浮いた時間を施術やレッスンの準備、新しいメニューづくりに回せていれば、仕組みを入れた意味は十分にあったと言えます。
数字を見て、フリープランの範囲で困っていないならそのままで構いません。予約の確認メールやスタッフごとの予約が必要になった、Googleカレンダーと同期して私用の予定とまとめて管理したい、といった具体的な理由が出てきた段階で、プラスのプランを検討すれば十分です。
決済が不要な業態に合わせた予約システムという選択肢
ここまで見てきたように、Square予約は、予約と決済を一体で使いたいお店に向いた仕組みです。一方で、占い、コーチング、カウンセリング、ヨガ、整体、個人のスクールのように、会計を店頭の現金や振り込み、PayPayなどで済ませていて、予約の仕組みに決済の機能を求めていない業態も少なくありません。こうした業態では、予約の確認メールや複数スタッフの予約といった、予約そのものに関わる機能が無料の範囲に含まれているかどうかが、選ぶときの大きな基準になります。
その候補の1つとして、Rizaflow(リザフロー)があります。公式サイトによると、Rizaflowは決済の機能が不要な業態に合わせて作られた予約システムで、決済は使いたい人だけがオプションで選ぶ形です。予約の受付、顧客の管理、自動のメール、独自ドメインでの公開に対応し、リマインダー、御礼のメール、会員のマイページ、メールの開封の計測は、どのプランでも追加の料金なしで使えると案内されています。
料金は、フリープランが無料で、1か月あたり50件までの予約とスタッフ1名で、期限なく使えます。有料のプランは、ひとりで使う人向けのライトプランが月額3,300円(1か月あたり300件まで)、スタンダードプランが月額7,700円(1か月あたり1,000件まで、スタッフ10名)、プロプランが月額19,800円(1か月あたり3,000件まで、スタッフの人数に制限なし)で、いずれも税込、初期費用はかかりません。予約の件数がプランの上限を超えた月も予約は止まらず、100件ごとに1,100円(税込)の追加でそのまま使えます。料金と機能の詳細はRizaflowの料金プランで確認できます。
Rizaflowは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
会計をキャッシュレスで受けることが多く、予約と決済を1つにまとめたいならSquare予約、決済は今のやり方のまま、予約の受付と連絡の自動化を中心にしたいなら決済を前提にしない予約システム、という形で、会計の受け方から選ぶと迷いにくくなります。どちらも無料のプランがあるので、実際のメニューを登録して、お客様の立場で予約を試してから決めるのが確実です。
予約の仕組みづくりを手伝う仕事と、選び方の視点
最後に、予約の仕組みを選ぶ話を、働く側の視点からも見てみます。
小さなお店や教室では、予約システムを選んで設定し、メニューや文面を整える作業を、外部の人に手伝ってほしいという需要が広がっています。予約システムの初期設定、予約サイトの文面づくり、InstagramやGoogleとの連携、運用の見直しといった仕事です。美容やサロンの業界でも、予約の管理、顧客の管理、決済をまとめて見直す動きが進んでいることは、美容・サロン業界のDX2026|予約管理 × 顧客管理 × 決済のSaaS一括導入でも取り上げています。
この市場を20年運営してきた立場から見ると、こうした仕組みづくりの仕事で長く頼られる人は、道具の機能に詳しいだけでなく、依頼する側の商売の形を理解したうえで、使わない機能に費用をかけない提案ができる人です。仲介の手数料が引かれない直接の取引なら、同じ予算でも依頼する側はより多くの作業を頼め、受ける側の手取りは厚くなります。手数料0%で直接取引できる場では、その分、依頼する側と受ける側が率直に相談しながら進めやすくなります。
業務の効率化や仕組みづくりを手伝う仕事に関心がある方は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で、どんな依頼があり、どんな経験が求められるかを確認できます。予約サイトの集客やSNSとの連携に関わる仕事は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で仕事の内容を整理しています。予約や業務の仕組みを作る開発の側に興味がある方は、アプリケーション開発のお仕事と、ソフトウェア作成者の年収・単価相場で、仕事の進め方と年収の水準を確かめてみてください。
予約の仕組みは、一度決めると毎日使う道具になります。会計の受け方、スタッフの人数、予約の件数という3つの点から、自分の仕事に合うかを確かめてから選んでください。
よくある質問
Q. Square予約は無料で使えますか?
フリープランは無料で、1つのSquareアカウントにつき1店舗まで使えます。予約サイト、メールとSMSの自動のリマインダー、繰り返しの予約、顧客の管理などの基本的な機能が含まれます。ただし、予約確認の自動メール、複数スタッフを対象にした予約、Googleカレンダーとの同期などは、月額3,000円(店舗ごと)のプラスプラン以上の機能です。
Q. Square予約の決済手数料はいくらですか?
公式の料金のページによると、対面での決済は2.5%から(年間のキャッシュレス決済額が3,000万円未満で主要なカードブランドの場合)、オンラインでの前払いは3.6%、カード情報の手入力や保存済みのカードを使う決済は3.75%です。手数料はプランに関係なく共通で、決済のたびに売上から差し引かれます。
Q. Square予約の売上はいつ入金されますか?
入金先が三井住友銀行かみずほ銀行なら、翌営業日に毎日自動で振り込まれます。そのほかの金融機関は、水曜日締めで毎週金曜日の自動の振り込みです。どちらも振込の手数料は無料です。すぐに資金が必要なときは、送金額の1.5%の手数料で即時入金サービスを使えます。
Q. スタッフが2人以上いるサロンでもフリープランで使えますか?
フリープランでもスタッフのアカウントの数に上限はありませんが、スタッフごとに予約を受ける複数スタッフ対象の予約は、プラスプラン以上の機能です。指名の予約や、スタッフごとの空き状況に合わせた予約を受けたい場合は、プラスプランを前提に費用を考えておくと、あとで困りません。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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