大阪公立大学のサイバー攻撃|情報基盤システムの被害と利用者が確かめること 2026

@SOHO編集部
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大阪公立大学のサイバー攻撃|情報基盤システムの被害と利用者が確かめること 2026

この記事のポイント

  • ✓大阪公立大学のサイバー攻撃について
  • ✓大学は2026年10月2日未明に情報基盤システムで大規模な障害が起き
  • ✓ランサムウェア攻撃によるものと判断したと発表しました

大阪公立大学は、2026年10月2日(金)未明に大学の情報基盤システムで大規模な障害が起き、サイバー攻撃、いわゆるランサムウェア攻撃によるものと判断したと発表しました。学内ネットワーク、OMUメール、大学のWebサイト、教務や財務、人事給与のシステムなど多くのシステムが止まり、個人情報の流出の有無は2026年10月20日時点で「調査中」とされています。学生と教職員がまずすることは、大学の臨時お知らせサイトから案内されたOMU認証の新しいパスワードを受け取って使うこと、受験生や一般の人は10月12日以前に大学へ送ったメールを必要に応じて送り直すこと、そして大学を名乗るメールやSMSのリンクから、パスワードを入力しないことです。

この記事では、大学の臨時お知らせサイトとOMUエントランスページに出ている発表だけをもとに、何が起きたのか、どのシステムが止まったのか、立場ごとに何を確かめればよいのかを整理します。ニュースサイトの記事や推測は使っていません。

大阪公立大学のサイバー攻撃で分かっていること(2026年10月20日時点)

最初に、大学の公式発表で確かめられる事実を短く並べます。

  • 発生:2026年10月2日(金)未明、大学の仮想化基盤システムで大規模な障害
  • 原因:サイバー攻撃、いわゆるランサムウェア攻撃によるものと大学が判断
  • 発覚の経緯:保守管理を委託している会社(ベンダー)からの連絡
  • 影響:学内ネットワーク、OMUメール、法人と大学の各Webサイト、教育支援システム、教務システム、財務会計システム、人事給与システム、図書館システムなど多くのシステムが停止
  • 影響がないとされたもの:医学部附属病院と獣医臨床センターのシステム
  • 個人情報:流出の有無は調査中
  • 授業:10月8日(木)まで休講とし、10月9日(金)からすべてのキャンパスで対面授業を再開
  • メール:OMUメールは10月13日から再開

ランサムウェアとは、会社や組織のコンピューターに入り込み、データを暗号化して使えなくしたうえで、元に戻す代わりに金銭を求める攻撃のことです。データを外へ持ち出し、「公開する」と脅す手口が組み合わされることもあります。大阪公立大学の発表では、記者会見の配付資料に、調査の結果、仮想サーバー群が停止しており「一部データ改ざんの形跡を確認」と書かれています。

一方で、個人情報が外へ持ち出されたかどうかは、まだ分かっていません。大学は、個人情報保護委員会への報告を行ったうえで、専門の事業者による調査の結果を踏まえて事実関係の確認を進めると説明しています。ここを「漏れた」と読むのも、「漏れていない」と読むのも、今の段階では早すぎます。調査中の状態であることを前提に、できる備えをしておくのが現実的です。

被害の規模を示す件数は、2026年10月20日時点で発表されていません。今後、大学が調査結果を公表すれば、対象の人数や項目が明らかになる可能性があります。最新の状況は、大学の臨時お知らせサイトで確かめてください。

公表の経緯:10月2日の第1報から10月16日の相談窓口の案内まで

大阪公立大学は、学内の多くのシステムが止まったため、通常の大学サイトではなく、臨時に開いた「公立大学法人大阪 臨時お知らせサイト」で情報を出しています。OMUエントランスページ(e.omu.ac.jp)からこのサイトへ案内されています。主な発表を日付順に並べると次のとおりです。

日付 出た発表 分かったこと
2026年10月2日(金)14時 障害の発生について【第1報】 未明に大規模な障害。全キャンパスで学内システムが停止。原因は特定できていない。附属病院と獣医臨床センターは影響なし
2026年10月2日(金)18時 障害の発生について【第2報】 10月8日までの授業を休講し、10月9日以降に対面授業を再開する予定。入試のWEB出願サイトは学外のサーバーで運用しており登録できる
2026年10月3日(土) 臨時特設サイトを開設 情報発信用の臨時お知らせサイトを開設
2026年10月5日(月) 記者会見(10月6日に掲載) ランサムウェア攻撃と判断。個人情報流出の有無は調査中。個人情報保護委員会、文部科学省、大阪府、大阪市、JPCERTなどへ報告
2026年10月8日(木) 障害の発生について【第4報】 10月9日から対面授業を再開。臨時の授業支援システムなどを構築
2026年10月12日(月) (学内向けのお知らせ) OMU認証パスワードの強制変更が完了
2026年10月13日(火) (OMUエントランスページ) メールを再開。10月12日以前に送られたメールは届いていない可能性
2026年10月16日(金) OMUIDに関する相談窓口のご案内 新しいパスワードの受け取り、二要素認証の再設定、利用開始手続きの相談窓口を開設

臨時お知らせサイトの一覧では、第1報、第2報、第4報が並んでいます。第3報という名前の発表は一覧で確かめられませんでしたが、10月5日の記者会見の内容が10月6日に掲載されています。

記者会見の配付資料には、10月2日の夜中からの動きが時刻つきで書かれています。午前0時20分ごろにベンダーがサーバーが順に止まる現象を確認し、午前1時40分ごろに大学の情報システム部門へ連絡、午前4時ごろから本格的な調査を始めて、仮想サーバー群の停止と一部データの改ざんの形跡を確認した、という流れです。同じ日の午前8時15分に危機対策本部を設置し、午前11時ごろに文部科学省、情報セキュリティ関連の団体、警察へ報告しています。個人情報保護委員会への連絡は、10月5日の午前10時ごろと記載されています。

止まったシステムと、影響がないとされたもの

大阪公立大学の発表は、個人情報の項目ではなく、被害を受けたシステムの名前を示しています。記者会見の配付資料(一部抜粋とされています)と各報を合わせて表にします。

区分 公式発表の記載
被害を受けた主なシステム 学内ネットワーク、OMUメール、法人の各Webサイト、教職員用学内ポータルサイト、事務端末(パソコンにログインできない)、財務会計システム、人事・給与システム、教務システム、教育支援系システム、入試の情報データベース、図書館システム
影響がないとされたもの 医学部附属病院と獣医臨床センターのシステム(第1報)
学外で動いているもの 入試のWEB出願サイトと入学手続サイト(学外の外部サーバーで運用しており、登録できる状況と第2報で案内)
個人情報の流出 有無は調査中
件数と項目 2026年10月20日時点で発表なし

ここで気になるのは、入試の情報データベースや人事・給与システムのように、個人の情報を多く扱うシステムが被害の一覧に入っている点です。ただし「被害を受けたシステム」は、止まった、使えなくなったという意味で並べられているもので、そこに保存された情報が外へ出たと発表されたわけではありません。個人情報の扱いは、あくまで調査中です。

学生や教職員の生活に直接関わる影響も、いくつかのお知らせで案内されています。たとえば、教職員向けには10月の給与の支給や、雇用保険、住民税の手続き、共済組合の申請の臨時の取り扱いが出ています(学内向けのページのため、本文は教職員だけが読めます)。取引先向けには、10月3日以降の支払いで、支払時に送っていた支払通知のメールが送れない状況になっているものの、支払いそのものに遅れはないと案内されています。

自分が学生、教職員、受験生、取引先のどれに当たるかで、確かめるべきお知らせが違います。臨時お知らせサイトには、対象(在学生、教職員、受験生、企業や取引先の方など)で絞り込む機能があるので、自分に関係する案内だけを見ることができます。

原因と大学の対応

原因について、大学の公式の表現は「サイバー攻撃、いわゆるランサムウェア攻撃によるものと判断」です。どこから侵入されたのか、どの仕組みの弱点が使われたのかといった詳しい中身は、2026年10月20日時点で発表されていません。

記者会見を伝える大学の発表には、次のように書かれています。

なお、個人情報流出の有無については現在調査中であり、個人情報保護員会への報告を行ったうえで、専門事業者による調査結果を踏まえて事実関係の確認を進めてまいります。 また、文部科学省、設立団体である大阪府・大阪市のほか、JPCERT等へも速やかに報告を行っております。 出典: omu.moe

発表から読み取れる大学の対応を整理すると、次のとおりです。

  • 10月2日に学長を本部長とする危機対策本部を設置
  • 外部の専門事業者などの支援を受けて、原因の究明と被害状況の調査
  • 個人情報保護委員会、文部科学省、大阪府、大阪市、JPCERT、警察などへの報告
  • 情報発信のための臨時お知らせサイトの開設
  • 臨時の学習管理システム(臨時Moodle)、臨時のポータル、臨時のデジタル窓口、QRコードによる出席登録などを用意し、10月9日から対面授業を再開
  • OMU認証のパスワードを大学側で強制的に変更(10月12日に完了)
  • 新しいパスワードの受け取りと二要素認証の再設定のための相談窓口を、対面と遠隔の両方で開設

JPCERT(JPCERTコーディネーションセンター)とは、国内のサイバー攻撃の被害の報告を受け付け、対応の調整をする団体のことです。ランサムウェアの被害を受けた組織が報告する先の1つとして広く使われています。

補償やお詫びの金品については、発表に記載がありません。書かれていないことは、ここでも書きません。大学は、新たな事実が判明した際には速やかに知らせるとしているので、個人情報の調査の結果は、今後の発表で確かめることになります。

今後の発表で確かめたい点

個人情報の流出の有無が調査中である以上、利用者にとって大事なのは、次に出る発表のどこを読めばよいかを知っておくことです。ランサムウェアの被害の調査結果が公表されるとき、一般には次のような点が示されます。大阪公立大学の今後の発表でも、この順に確かめると、自分に関係があるかを判断しやすくなります。

  1. 個人情報が外へ持ち出されたか。「流出は確認されなかった」なのか、「流出したおそれがある」なのか、言葉の違いを読む
  2. 対象の人の範囲。在学生、卒業生、教職員、受験生、取引先など、どの立場の人が含まれるか
  3. 対象の項目。氏名、学籍番号、住所、電話番号、メールアドレス、成績、口座情報などのうち、どれが含まれるか
  4. 件数。「最大」「可能性」などの言葉がついているかどうか
  5. 本人への知らせ方。個別にメールや郵便で知らせるのか、問い合わせ窓口を設けるのか

個人情報保護委員会の案内では、不正な目的で行われたおそれがある攻撃による漏えいやそのおそれがあった場合、組織は委員会へ報告し、本人にも知らせることになっています。本人への通知では、概要、対象の項目、原因、二次被害やそのおそれの有無などを、本人の権利や利益を守るために必要な範囲で知らせるとされています。大学から個別の連絡が届いたときは、こうした項目が書かれているかを確かめてください。

調査結果が出るまでの間にできることもあります。大学に登録していたメールアドレスを、ほかのサービスの漏えいで見かけていないかを調べる方法は、メールアドレスの漏えいを調べる方法で手順を説明しています。今回の件そのものが分かるわけではありませんが、自分のメールアドレスの状態を点検する目的で使えます。

学生・教職員がすること:新しいパスワードと二要素認証

大阪公立大学の学生と教職員にとって、いま一番大事なのは、OMU認証の新しいパスワードを正しく受け取り、使える状態にすることです。大学の案内によると、OMU認証パスワードの強制変更は10月12日に完了していて、変更後は Microsoft 365(メールや Teams)などのサービスにログインするときに新しいパスワードが必要になります。

大学が案内している手順の流れは次のとおりです。

  1. 臨時お知らせサイトの「OMUIDに関する相談窓口のご案内」を開き、新しいパスワードの受け取り方を確かめる
  2. 案内に書かれた新パスワード受け取りサイトで新しいパスワードを入手する。受け取れない場合は相談窓口を使う
  3. スマートフォンの機種変更や故障で、Authenticator アプリなどによる二要素認証が使えない場合は、相談窓口で再設定を受ける
  4. 新規採用などで OMUID が付番されているのに利用開始手続きが済んでいない人は、相談窓口で手続きをする

二要素認証とは、パスワードに加えて、スマートフォンのアプリに表示される数字などで本人かどうかを確かめる仕組みのことです。パスワードが漏れても、それだけではログインされにくくなります。

対面の相談窓口は、10月19日(月)から10月30日(金)までの平日10時から17時に、中百舌鳥(C5棟3階エレベーター前の特設会場)、杉本(学術情報センター9階ヘルプデスク執務室)、森之宮(森之宮キャンパス4階ヘルプデスク執務室)、阿倍野(阿倍野メディックス6階ヘルプデスク執務室)で開かれています。窓口を使うときは、成りすましを防ぐため、写真付きの公的な身分証明書(学生証や職員証、運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、在留カードなど)が必要です。あわせて、OMUID、旧パスワード、再発行用のメールアドレス(大学や法人が提供するもの以外)を用意し、新しいパスワードをメモできるスマートフォンなどを持っていくよう案内されています。対面の窓口に行くのが難しい人には、遠隔の相談窓口も用意されていますが、件数に限りがあるため対面が優先されます。

授業や学生生活に使う仕組みも、臨時のものに切り替わっています。第4報では、10月9日の対面授業の再開に合わせて、次の臨時の機能が使えるようになったと案内されています。

  • 臨時Moodle(学習管理システム):授業の資料、時間割と教室の情報、教員からの連絡、課題の提出、教員への問い合わせ
  • 臨時学生Navi(ポータルサイト):学生生活や履修手続などのお知らせ
  • 学務情報システム:授業科目の検索や成績の閲覧
  • 臨時授業カタログ:シラバスや教科書の情報
  • 臨時デジタル窓口:学生から大学職員への問い合わせや相談
  • QR出席登録:大学アプリによる出席登録

これまで使っていた画面と入り口が違うものもあるので、ブックマークをそのまま使わず、臨時お知らせサイトの「臨時サービス一覧」から開き直すのが確実です。似た名前の偽のページに入らないためにも、入り口を1つに決めておくと安心です。

もう1つ見直したいのが、パスワードの使い回しです。旧パスワードを、私用のメールや通販サイト、SNSでも使っていた人は、そちらも変えておくのが安全です。個人情報の流出は調査中ですが、旧パスワードが外に出ていないと確定したわけでもありません。旧パスワードと同じものはどこにも残さない、という考え方で整理してください。

受験生・保護者・一般の人がすること

大学の学外の人にとっての影響は、主に連絡と手続きの面に出ています。大学のメールシステムが止まっていた間、大学のホームページや募集要項に載っているメールアドレス宛てに送ったメールは、内容の確認や返信ができない状態でした。

OMUエントランスページは、メールについて次のように案内しています。

  • メールは10月13日から再開している
  • 10月12日以前に送ったメールは届いていない可能性があるので、再送してほしい
  • 旧大阪市立大学の学生のメール(@st.osaka-cu.ac.jp)やメーリングリスト、共有メールアドレスは、現在も停止している

10月12日以前に大学へ問い合わせや書類のメールを送り、まだ返信が来ていない人は、内容を確かめたうえで送り直してください。入試課は、同じ内容の問い合わせを何度も送っても直ちには確認や回答ができないとして、重複した問い合わせを控えるよう求めています。送り直すのは1回にとどめ、急ぐ用件は電話で問い合わせるのが確実です。

受験生にとって気になるのは出願です。第2報では、入試の WEB 出願サイトと入学手続サイトは学外の外部サーバーで運用しているため、登録できる状況だと案内されています。募集要項の閲覧や一部の出願書類の入手ができなくなっていた時期がありましたが、大学は希望者全員が出願できるよう対応を検討するとしていました。その後、臨時お知らせサイトには研究科ごとの学生募集要項や出願書類のお知らせが順に掲載されています。自分の受験する学部や研究科のお知らせを、臨時お知らせサイトで確かめてください。出願や入学手続について一般の人が問い合わせる先は、入試課(072-254-9117)です。

保護者の立場で気をつけたいのは、大学を名乗る連絡です。障害の報道を見た人を狙い、「授業料の支払い方法が変わった」「入学手続の再登録が必要」などと装う連絡が届く可能性は否定できません。大学の案内は臨時お知らせサイトとOMUエントランスページで出ているので、メールやSMSで届いた連絡は、まずそこに同じ内容があるかを確かめてください。

取引先の企業がすること

大阪公立大学と取引のある企業や個人事業主にも、影響が出ています。財務会計システムが被害の一覧に入っていて、大学は取引先向けに次のように案内しています。

  • 10月3日以降の支払いについて、支払時に登録メールアドレスへ送っている支払通知のメールが送れない状況になっている
  • 情報基盤システムが復旧したら、順次送る
  • 支払いそのものに遅れはない
  • 問い合わせ先は、公立大学法人大阪 財務会計課(06-6967-1843)

支払通知のメールが届かないからといって、入金が遅れているわけではありません。入金の確認は、自社の口座の記録で行ってください。

取引先にとって、もう1つ気をつけたいのが、請求や振込先の変更を装う連絡です。大学の財務の仕組みが止まっている、という状況は、取引先をだます口実に使われやすいものです。「システム障害のため、今回だけ別の口座へ振り込んでほしい」「請求書を別のアドレスへ送り直してほしい」といった連絡が来たら、そのメールに返信せず、大学の公式の窓口の電話番号へ自分からかけ直して確かめてください。

大学から業務を受けている会社の中には、大学の学生や教職員の個人情報を預かって作業しているところもあるはずです。今回の件は大学側のシステムの被害として発表されたもので、取引先の側で何かをしなければならないとは書かれていません。ただし、自社で預かっている大学関連の情報がある場合は、どこに保存しているか、誰がアクセスできるかを、この機会に確かめておくと、大学から問い合わせがあったときにすぐ答えられます。

偽のメール・SMS・電話の見分け方

大きなシステム障害やサイバー攻撃の発表が出たあとは、その組織を名乗る偽の連絡が出やすくなります。大阪公立大学の件で特に気をつけたいのは、パスワードの切り替えに便乗した連絡です。

次のような連絡は、偽物を疑ってください。

  • 「OMU認証のパスワードを再設定してください」とリンクを付けたメールやSMS
  • 「二要素認証を設定し直さないとアカウントが停止される」と急がせるメール
  • 大学の職員を名乗り、電話で旧パスワードや認証アプリのコードを聞き出そうとする連絡
  • 「障害のお詫び」として、別のサイトへのログインや個人情報の入力を求めるメッセージ

大学の正式な案内は、OMUエントランスページ(e.omu.ac.jp)から入る臨時お知らせサイト(omu.moe)で出ています。新しいパスワードの受け取りサイトのアドレスも、臨時お知らせサイトの「OMUIDに関する相談窓口のご案内」に書かれています。リンクを押すときは、メールに書かれたアドレスではなく、OMUエントランスページから順にたどる習慣をつけると、偽のサイトに入る心配が減ります。

見分けるときの確かめ方は、次の3つです。

  1. 差出人の表示名だけで判断しない。大学の名前は誰でも名乗れる
  2. リンクのアドレスが、OMUエントランスページと臨時お知らせサイトで案内されているものと一致するかを、押す前に確かめる
  3. 迷ったら、メールを閉じて、OMUエントランスページから臨時お知らせサイトを開き、同じ内容のお知らせがあるかを確かめる

大学の相談窓口は、成りすましを防ぐために写真付きの身分証明書を求めています。つまり、電話やメールだけで新しいパスワードを教えるような手続きは、案内されていません。電話で「パスワードを教えてほしい」と言われたら、その時点で切ってかまいません。偽の連絡の見分け方を体系立てて学びたい人には、社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドが参考になります。

問い合わせ窓口

大阪公立大学の発表に載っている問い合わせ先を、用件ごとにまとめます。

用件 窓口 連絡先
出願や入学手続(一般の方) 大阪公立大学 入試課 072-254-9117
取引先への支払通知メール 公立大学法人大阪 財務会計課 06-6967-1843
報道関係の問い合わせ、取材 大阪公立大学 広報課 06-6967-1834
OMUID の新パスワード受け取り、二要素認証の再設定、利用開始手続き 各キャンパスの相談窓口(対面)と遠隔の相談窓口 対面は10月19日から10月30日の平日10時から17時

入試課、財務会計課、広報課の電話の受付時間は、発表に書かれていません。広報課は、学内の混乱を避けるため、取材の申し込みは電話で行うよう案内しています。

学生と教職員は、授業や手続きの問い合わせについて、臨時お知らせサイトの「臨時サービス一覧」に出ている臨時デジタル窓口などを使うよう案内されています。大学の通常のメールアドレスは、10月13日から再開していますが、それ以前に送ったものは届いていない可能性があるので、用件が残っている人は送り直してください。

電話で問い合わせるときは、自分の立場(在学生、受験生、取引先など)と、学籍番号や受験番号、取引の内容など、相手が調べるのに必要な情報を先に伝えると話が早く進みます。パスワードを電話で伝えることはしないでください。

在宅で仕事をする人が気をつけること

在宅で仕事をしている人の中には、大学から研究の補助やデータ入力、翻訳、Web制作などの仕事を受けている人もいます。大学のメールや共有の仕組みを使ってやり取りをしていた場合、今回の障害で連絡が途切れたり、送った成果物が届いていなかったりする可能性があります。10月12日以前に大学のアドレスへ送った納品や請求のメールは、相手に届いているかを確かめ、必要なら送り直してください。

取引先から個人情報を預かる立場の人は、個人情報保護法の考え方も知っておくと安心です。個人情報保護委員会の案内では、個人情報のデータベースを事業に使っている人は、会社だけでなく個人であっても「個人情報取扱事業者」に当たるとされています。個人情報取扱事業者とは、個人情報保護法の決まりを守る立場にある事業者のことです。学生の名簿や研究協力者の情報を預かって在宅で作業している人は、この立場に当たる可能性があります。

委員会のガイドラインでは、個人情報の扱いを頼まれている側(委託を受けた側)が、自分のところで漏えいやそのおそれを知ったときは、報告の義務を負う委託元にその事態を知らせることで、委託を受けた側の国への報告義務が免除されると説明されています。知らせる目安は、事態を知ってからおおむね3日から5日以内とされています。今回の件は大学側のシステムの被害で、委託を受けた人の手元から漏れたという話ではありませんが、自分の端末やアカウントで同じことが起きたときの動き方として覚えておく価値があります。

大学の仕事を受けている人が、自分の側で今すぐ確かめておきたいのは、大学とのやり取りに使っていたアカウントのパスワードです。大学から OMUID や共有フォルダのアカウントを発行されていた人は、大学の案内に沿って新しいパスワードに切り替える必要があります。発行されていない人も、大学の担当者とのやり取りに使った自分のメールのパスワードを、ほかで使っていない強いものになっているか見直しておくと安心です。

法律上の扱いは、事情によって変わります。迷ったときは、個人情報保護委員会の個人情報保護法相談ダイヤル(03-6457-9849、受付は9時30分から17時30分、土日祝日と年末年始を除く)で、ガイドラインに沿った助言を受けられます。

在宅ワークの現場から見た備え

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、取引先のシステム障害で一番困るのは、連絡が途切れることです。今回の大阪公立大学の件でも、メールが止まった間に送ったメールが届いていない可能性があると案内されています。長く仕事を続けている人ほど、取引先とメール以外の連絡手段(電話番号や、取り決めたチャットの窓口)を持っていて、どちらかが止まっても仕事が止まらないように備えています。

もう1つは、自分のアカウントの守りです。仕事用のメールと私用のメールを分け、仕事用には二要素認証を必ず設定する。取引先と直接やり取りをする働き方では、こうした基本が、そのまま信頼の土台になります。仕事を探す人も依頼する人も、@SOHO 求人一覧で直接やり取りを始める前に、連絡に使うアカウントの守りを一度見直してみてください。認証の仕組みの違いは、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で詳しく比べています。

大学や企業のセキュリティを支える仕事は、在宅でも広がっています。どんな仕事があるかはAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。ネットワークの基礎から学びたい人にはCCNA(シスコ技術者認定)の解説が、研究の現場で働く人の収入の目安を知りたい人には研究者の年収・単価相場が参考になります。大阪公立大学の個人情報の調査結果は、今後の発表を待つ段階です。新しいパスワードへの切り替えと、送ったメールの確認を済ませたうえで、臨時お知らせサイトの続報を見守ってください。

よくある質問

Q. 大阪公立大学のサイバー攻撃で、個人情報は漏れたのですか?

2026年10月20日時点で、大学は個人情報の流出の有無を「調査中」としています。専門事業者による調査結果を踏まえて事実関係を確かめると説明しており、件数や項目は発表されていません。漏れたとも漏れていないとも確定していないので、パスワードの使い回しをやめるなど、できる備えをしておくのが現実的です。

Q. OMU認証の新しいパスワードはどうやって受け取ればいいですか?

大学は10月12日にOMU認証パスワードの強制変更を完了したと案内しています。臨時お知らせサイトの「OMUIDに関する相談窓口のご案内」に書かれた受け取りサイトで入手するか、各キャンパスの相談窓口を使います。窓口では写真付きの公的な身分証明書が必要です。メールやSMSで届いたリンクからは手続きしないでください。

Q. 10月上旬に大学へ送ったメールに返事が来ません。どうすればいいですか?

OMUエントランスページは、メールを10月13日から再開し、10月12日以前に送られたメールは届いていない可能性があるので再送してほしいと案内しています。内容を確かめて1回だけ送り直し、急ぐ用件は電話で問い合わせてください。出願や入学手続についての一般の問い合わせ先は入試課(072-254-9117)です。

Q. 大学と取引がありますが、支払通知のメールが届きません。入金は遅れますか?

大学の案内では、10月3日以降の支払いで支払通知のメールが送れない状況になっているものの、支払いそのものに遅れはないとされています。メールはシステムの復旧後に順次送られる予定です。問い合わせ先は公立大学法人大阪 財務会計課(06-6967-1843)です。振込先の変更を求める連絡が来たら、公式の番号へかけ直して確かめてください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年10月20日
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