メドレー(@link)のサイバー攻撃|医療機関と患者への影響と利用者が確かめること 2026


この記事のポイント
- ✓メドレーの医療機関業務支援システム「@link(アットリンク)」が不正アクセスを受け
- ✓アプリと周辺サービスが停止しています
- ✓10月22日からの一部再開
株式会社メドレーは2026年10月15日、医療機関業務支援システム「@link(アットリンク)」、患者向けの「アットリンクアプリ」と周辺サービスで第三者による不正アクセスを確認し、10月14日深夜からサービスを一時停止していると発表しました。2026年10月19日19時の最終更新の時点で、医療機関と患者の個人情報への影響は「情報項目や影響範囲を引き続き確認・精査」している段階で、漏えいした件数や項目はまだ公表されていません。患者がまずすることは、新規の予約や予約の変更をかかりつけの医療機関に直接連絡して済ませ、アットリンクを名乗るメールやSMSのリンクを開かないことです。
この記事では、2026年10月20日時点でメドレーとアットリンクのサービスサイトが公式に発表している内容だけをもとに、発表の経緯、停止しているサービス、10月22日からの一部再開の内容、個人情報への影響の調査状況、患者と医療機関がいま確かめることを順に説明します。アットリンクは産婦人科などの医療機関で予約や受付に使われているシステムで、妊娠中や出産後の人が使う機能も多く含まれています。
2026年10月20日時点で分かっていることの要点
最初に、公式発表から分かっていることを短く整理します。
- 不正アクセスを確認したのは、医療機関業務支援システム「@link(アットリンク)」、患者向けの「アットリンクアプリ」と周辺サービス
- 原因と影響範囲の調査と被害の拡大防止のため、2026年10月14日(水)深夜からサービスの提供を一時停止している
- 個人情報への影響は、外部の専門機関と連携して調査を続けている。対象となる医療機関と患者の情報項目や影響範囲は確認・精査中
- オンプレミス型とクラウド型のシステムが混在しているため、確認・精査に当初の想定以上の時間がかかっている
- 10月22日(木)朝7時以降、院内業務への影響が大きい機能から、新サービス「@link クラウド β版」として段階的に再開する予定
- 患者向けのアットリンクアプリとWEB予約サイトは、引き続き停止する
- 新規の予約と予約の変更は、各医療機関に直接問い合わせる
- 停止期間中の利用料金は後日返金する予定
オンプレミス型とは、医療機関の中に置いたサーバーでシステムを動かす形のことです。クラウド型は、インターネットの向こう側にある事業者のサーバーで動かす形を指します。アットリンクは長く提供してきたサービスで、この2つの形が混ざっていることが、調査に時間がかかっている理由として説明されています。
発表の経緯
メドレーのお知らせと、アットリンクのサービスサイトの最新情報のページから、日付ごとの流れを表にまとめます。サービスサイトの最新情報のページは、同じページが随時更新される形になっています。
| 日時 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年10月14日(水)深夜 | 第三者による不正アクセスを確認したことを受け、@link、アットリンクアプリ、周辺サービスの提供を一時停止 |
| 2026年10月15日 | メドレーが「アットリンクへの不正アクセスおよびサービスの一時停止に関する最新情報」を公表。最新情報はアットリンクのサービスサイトで報告すると案内 |
| 2026年10月19日(月)19時 | サービスサイトの最新情報を更新。10月22日からの一部機能の再開、利用料金の返金、調査状況を公表 |
メドレーのお知らせは、次のように始まっています。
当社が提供する医療機関業務支援システム「@link(アットリンク)」、患者向けアプリ「アットリンクアプリ」及び周辺サービスにおいて、第三者による不正アクセスを確認し、原因と影響範囲の調査及び被害の拡大防止に向け、10月14日(水)深夜からサービスの提供を一時停止しております。 出典: medley.jp
10月19日19時の更新では、調査状況について「明日(10月20日)を目処に、再度ご報告を差し上げる見通し」と書かれていました。2026年10月20日11時時点で確かめたところ、サービスサイトの最終更新は10月19日19時のままです。10月20日中に新しい報告が出る可能性があるので、最新の内容はアットリンクのサービスサイトのお知らせで確かめてください。
個人情報への影響:分かっていることと分かっていないこと
利用者が最も気にするのは、自分の情報が漏れたかどうかです。2026年10月19日19時時点の調査状況は、次のように書かれています。
第三者による不正アクセスの原因および影響範囲について、外部の専門機関と連携して個人情報への影響について調査を継続しています。対象となるアットリンクをご利用の医療機関様・患者様の情報項目や影響範囲を引き続き確認・精査しております。 出典: at-link.net
この時点で公表されていることと、まだ公表されていないことを分けて整理します。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 公表されていること | 第三者による不正アクセスがあった |
| 公表されていること | 個人情報への影響を、外部の専門機関と連携して調査している |
| 公表されていること | 対象は、アットリンクを利用する医療機関と患者の情報。項目と範囲を確認・精査中 |
| まだ公表されていないこと | 漏えいした、または漏えいしたおそれがある件数 |
| まだ公表されていないこと | 漏えいした項目(氏名、連絡先、予約の情報、問診の回答、決済の情報など) |
| まだ公表されていないこと | 漏えいしていないと確認された項目 |
| まだ公表されていないこと | 不正アクセスの手口と、いつから続いていたのか |
漏えいした項目が公表されていない以上、この記事では「何が漏れたか」を推測して書きません。一方で、アットリンクにどのような情報が入っていたかは、停止中の機能の一覧からある程度分かります。予約の情報、患者の登録情報、問診の回答、最終月経日や妊娠週数、超音波の動画、オンライン決済などです。調査の結果、どの情報が対象になるかは、今後の発表を待つ必要があります。
診療の情報や問診の回答は、個人情報保護委員会が「要配慮個人情報」の例として挙げている「診療・調剤情報」や「健康診断その他の検査の結果」に近い情報です。要配慮個人情報とは、本人への差別や偏見が生じないように、扱いに特に配慮が必要な個人情報のことです。もし漏えいの対象に含まれていれば、医療機関と患者の双方にとって重い意味を持つことになります。
受診の前に確かめること
アプリやWEB予約が使えない間に受診する人が、出かける前に確かめておくとよいことをまとめます。
- 予約の日時:アプリで確かめられないので、記憶や手帳のメモだけに頼らず、不安があれば医療機関に電話で確かめる
- 受付の方法:デジタル診察券やタッチパネルの受付機が使えない医療機関では、紙の診察券や窓口での受付になる場合がある。紙の診察券を持っている人は持参する
- 支払いの方法:オンライン決済が止まっているので、窓口での支払いになる可能性がある。支払いの方法は医療機関の案内に従う
- 問診:事前の問診をアプリで回答していた人は、来院してから紙で回答を求められることがある。時間に余裕を持って出かける
いずれも、医療機関ごとに対応が違う可能性があります。迷ったときは、受診の前に医療機関の公式サイトのお知らせを見るか、電話で確かめてください。
停止しているサービスと、患者が使えないもの
10月19日19時時点で、患者向けに停止しているサービスとして挙げられているのは次のとおりです。
- アットリンクアプリ、WEB予約サイトの利用
- 最終月経日の登録・変更
- デジタル診察券の表示
- オンライン決済(クレジットカード払い)
- アプリへの通知メッセージの閲覧
- アットリンク問診での回答
- マタニティダイアリーの閲覧
- Echo Diaryの閲覧・ダウンロード
- DearBaby「The First Letter」の閲覧・ダウンロード
- Wovieに収録されている各種コンテンツの閲覧・ダウンロード
Echo Diaryは超音波診断のときの録画を、DearBabyは出産の記念のムービーを提供するサービスとして、それぞれ医療機関向けの停止中のサービスの一覧に挙げられています。妊娠中や出産後の人にとっては、健診の記録や思い出の動画が見られない状態が続いていることになります。データそのものがどうなっているのかについては、2026年10月19日19時時点の発表に記載がありません。
医療機関向けにも、デジタルサイネージによる診察順番の表示、デジタル診察券によるチェックイン、タッチパネルの再来受付機、メール送信の機能などが停止しています。メドレーは、サービス停止中の院内の運用を支えるため、運用マニュアルと医療機関ごとの予約一覧ファイルを案内していると書いています。
10月22日からの一部再開の内容
10月19日19時の更新で、10月22日(木)朝7時以降、院内業務への影響が大きい機能から段階的に提供を再開すると発表されました。再開は、これまでのシステムを動かし直すのではなく、必要な機能を載せた新サービス「@link クラウド β版」を、今までとは別の環境に作って行うと説明されています。
再開にあたっては、これまでのシステムを再稼働させるのではなく、必要な機能を搭載した新サービス「@link クラウド β版」として、今までとは別の環境で構築し、貴院の予約・患者データ等を移行したうえでご提供いたします。 出典: at-link.net
10月22日に再開する予定の機能は、医療機関の中で使うものです。
| 対象業務 | 主な機能 |
|---|---|
| 予約の確認・受付・登録 | 予約一覧と院内スケジュールの確認、診察券番号や日時を指定した予約登録、初診患者の予約登録、当日予約の受付、予約ステータスの管理など |
| 患者情報の管理 | 患者の登録・更新・検索 |
| 診察カレンダー | 診療科・診察室・時間帯・時間枠・来院目的ごとの登録・更新・検索 |
患者向けのアットリンクアプリとWEB予約サイトは、10月22日の再開の対象に入っていません。オンライン決済、問診、デジタル診察券、マタニティダイアリーなどの周辺サービスも引き続き停止します。メドレーは、安全性の確認ができたものから順に再開する方針で、次に提供する予定の機能は「今週中に改めてご案内」すると書いています。
再開の動作保証環境は、Windows 11とMicrosoft Edgeとされています。医療機関の側では、事前にパソコンのブラウザの設定変更が必要で、マニュアルが後日送られると案内されています。
患者がいますること
漏えいした項目がまだ公表されていない段階で、患者ができることを、優先する順に並べます。
予約と変更は医療機関に直接連絡する
メドレーは、新規の予約と予約の変更について、予約先の医療機関に直接問い合わせるよう求めています。アプリが使えないからといって、検索で見つけた別の予約サイトや、SNSで流れてきた案内から予約しようとしないでください。かかりつけの医療機関の電話番号は、診察券や、医療機関の公式サイトで確かめます。
アットリンクを名乗るメールやSMSに注意する
サービスの停止と再開の時期には、「アプリの再登録が必要です」「予約データの確認はこちら」といった、偽のメールやSMSが紛れ込みやすくなります。2026年10月19日19時時点の発表では、患者向けのアプリとWEB予約サイトは停止中で、再開の時期は示されていません。この時点で、患者向けアプリの再登録やログインを求める連絡が届いた場合は、偽物を疑ってください。
警察庁は、フィッシングの文面には「個人情報の漏えい」「不正アクセス検知」のように、切迫感をあおってログインさせようとするものが多いと注意しています。
電子メール等の文面は、「個人情報の漏えい」、「不正アクセス検知」、「取引の停止」等、切迫感を煽り、ログインさせようとするものが多数確認されています。 出典: npa.go.jp
再開の情報は、メールのリンクからではなく、アットリンクのサービスサイトや、かかりつけの医療機関の公式サイトで確かめてください。
使い回しているパスワードを見直しておく
アットリンクアプリのパスワードが漏えいの対象に含まれるかどうかは、2026年10月19日19時時点で公表されていません。ただ、アプリと同じメールアドレスとパスワードの組み合わせを他のサービスでも使っている人は、結果を待たずに他のサービスのパスワードを変えておくと安心です。変える順番は、メール、ネット銀行やカード会社、通販サイトの順が目安です。メールのアカウントを乗っ取られると、他のサービスのパスワードの再設定を次々に進められてしまうためです。
オンライン決済を使っていた人はカードの明細を見る
アットリンクにはクレジットカード払いのオンライン決済の機能がありました。カード情報が漏えいの対象に含まれるかどうかは公表されていません。念のため、直近1か月から2か月のカードの明細に覚えのない請求がないかを見ておいてください。覚えのない請求があれば、カードの裏面にある電話番号でカード会社に連絡します。
妊娠中・出産後の人が困りやすいことと、その備え
アットリンクの機能には、最終月経日の登録、妊娠週数の表示、マタニティダイアリー、超音波の録画の閲覧、出産の記念のムービーなど、妊娠中や出産後の人が使うものが多く含まれています。停止が続く間に困りやすい場面と、いまできる備えを整理します。
- 健診の予約:アプリから予約できないので、次の健診の日時を医療機関に電話で確かめる。予約が入っているはずの日時が分からなくなった場合も、医療機関に問い合わせる
- 妊娠週数や次回の受診日:アプリで確かめていた人は、母子健康手帳や、受診のときに受け取った紙の記録で確かめる
- 超音波の録画や記念のムービー:停止中は閲覧もダウンロードもできない。データがどう扱われるかは、2026年10月19日19時時点の発表に記載がないので、再開の案内を待つ
- 問診:アットリンク問診で回答していた人は、受診のときに紙の問診票などで回答を求められる可能性がある。手順は医療機関の案内に従う
体調の変化や、受診を急ぐべきかどうかの判断が必要なときは、アプリの再開を待たずに、かかりつけの医療機関に電話で相談してください。システムの停止は、医療機関に連絡できなくなったということではありません。
家族がアプリで予約や記録の共有をしていた場合は、家族にも、いまはアプリが使えず、予約は医療機関への電話で行うことを伝えておくと、行き違いが防げます。
医療機関やメドレーを装う電話にも注意する
偽の連絡はメールやSMSだけではありません。医療機関やメドレーの担当者を名乗り、「情報漏えいの確認のため」として、生年月日、保険証の記号や番号、カード番号などを電話で聞き出そうとする手口も考えられます。
電話でそうした情報を尋ねられたら、その場では答えずに、いったん電話を切ってください。そのうえで、かかりつけの医療機関の代表の番号に自分からかけ直し、本当にその連絡があったのかを確かめます。メドレーへの問い合わせは、2026年10月19日19時時点では問い合わせフォームと専用メールアドレスで受け付けており、電話の窓口は案内されていません。メドレーを名乗って電話をかけてきた相手が、発表に載っていない番号を案内してきた場合は、特に注意してください。
今後の発表で確かめること
10月19日19時の更新では、10月20日を目処に調査状況を再度報告する見通しだと書かれていました。今後の発表で、利用者が特に確かめておきたい点を挙げます。
- 漏えいした、または漏えいしたおそれがある情報の項目と件数
- 漏えいしていないと確認された情報(カード情報、パスワードなど)
- 対象となる患者への通知の方法(医療機関から知らせるのか、メドレーから知らせるのか)
- 患者向けのアットリンクアプリとWEB予約サイトの再開の時期と、再開時にパスワードの再設定が必要かどうか
- 超音波の録画や記念のムービーなど、患者向けのデータの扱い
- 不正アクセスの原因と、再発防止策
対象となる患者への通知が、医療機関とメドレーのどちらから届くのかは、2026年10月19日19時時点の発表には書かれていません。通知が届いたら、その内容がアットリンクのサービスサイトや医療機関の公式サイトの発表と一致しているかを確かめてから行動してください。
自分の情報の扱いを確かめたいとき
調査の結果、自分の情報が漏えいの対象に含まれていた場合に、どのような情報が保存されていたのかを知りたい、利用をやめたいと考える人もいるでしょう。個人情報保護法には、本人が事業者に対して自分の情報の開示を求める仕組み(第33条)や、漏えいなどが起きた場合に利用の停止や削除を求められる仕組み(第35条)が定められています。
ただし、アットリンクの場合は、患者の情報を集めて使っているのは医療機関で、メドレーはそのシステムを提供している立場です。開示や削除の請求を医療機関とメドレーのどちらに出すのが適切かは、医療機関とメドレーの契約や、情報の扱い方によって変わります。まずはかかりつけの医療機関に、自分の情報についての問い合わせ先がどこになるかを尋ねてください。条文そのものはe-Govの個人情報保護法のページで読めます。
医療機関の側で確かめること
アットリンクを使っている医療機関は、患者からの問い合わせに答える立場でもあります。メドレーは、運用マニュアルと医療機関ごとの予約一覧ファイルを案内しており、ファイルが届いていない場合や運用に不明な点がある場合は、問い合わせ窓口に連絡するよう求めています。
医療機関の受付や事務の担当者が確かめておくとよいことを整理します。
- 予約一覧ファイルと運用マニュアルが届いているか
- 10月22日の再開に向けて、操作するパソコンがWindows 11とMicrosoft Edgeの環境か。ブラウザの設定変更のマニュアルが届いたら、利用開始前に設定を済ませる
- 患者から本件やアプリについて問い合わせがあったときに、メドレーの窓口を案内できるようにしておく。新規の予約と予約の変更は、引き続き医療機関で受け付ける
- 停止しているオプション機能(出産管理、月経管理、手術処置管理、入院管理)や、電子カルテやレセコンとの連携を使っていた業務の代わりの手順
アットリンクの管理画面にログインしていた職員のパスワードも見直しておきたい点です。管理画面と同じパスワードを、医療機関の他のシステムや、職員の個人のメール、業務で使うクラウドサービスで使っていないかを確かめてください。管理画面のパスワードが漏えいの対象に含まれるかどうかは公表されていませんが、使い回しをなくしておけば、結果がどちらであっても被害が広がる道筋を減らせます。退職した職員のアカウントが残っていないかも、この機会に確かめておくとよいでしょう。
メドレーは、患者から本件やアプリに関する問い合わせがあった場合、医療機関ではなくメドレーの窓口を案内するよう求めています。患者の問い合わせのうち、予約に関するものは医療機関で、アプリに関するものはメドレーで、という分担になっています。
患者への案内を医療機関の掲示やWebサイトに出すときは、メドレーの発表と食い違わない内容にすることが大切です。発表に沿った案内の例を示します。日付や時刻は、掲示する時点の最新の発表に合わせて書き換えてください。
当院で利用している予約システム「アットリンク」は、提供元のシステムへの不正アクセスの影響で一時停止しており、現在アプリとWEB予約がご利用いただけません。
新規のご予約とご予約の変更は、当院の受付までお電話でご連絡ください。
アプリに関するお問い合わせは、提供元の株式会社メドレーの窓口(問い合わせフォーム、[email protected])までお願いいたします。
当院やメドレーを名乗るメールやSMSで、ログインやカード番号の入力を求められた場合は、リンクを開かずに当院へお問い合わせください。
案内に「個人情報は漏れていません」「漏えいしました」と書くのは、調査の結果が公表されるまで避けてください。2026年10月19日19時時点では、個人情報への影響は調査中で、どちらとも発表されていません。
停止期間中の利用料金については、後日返金の対応をし、11月中を目処に指定の口座への振込などを予定していると書かれています。個人情報の漏えいが確認された場合に、医療機関の側で個人情報保護委員会への報告や患者への通知が必要になるかどうかは、今後の調査結果と、医療機関とメドレーの契約の中身によって変わります。個人情報保護委員会は、医療機関向けに「医療機関における個人情報の取扱い」に関する注意喚起を出しており、報告の要件とあわせて個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページに載っています。
問い合わせ窓口
メドレーとアットリンクのサービスサイトが案内している問い合わせ先は次のとおりです。
| 対象 | 窓口 |
|---|---|
| アットリンクを利用する医療機関と患者 | 問い合わせフォーム(at-link.netのお問い合わせのページ)、専用メールアドレス [email protected] |
| 報道機関 | メドレーのお知らせに載っている報道機関向けの問い合わせフォーム |
電話の窓口と受付時間は、2026年10月19日19時時点の発表に載っていません。メドレーは、カスタマーサービスを増員して対応しているものの、医療機関と患者からの問い合わせを優先して回答しており、内容によっては待つ場合があると書いています。問い合わせフォームやメールで連絡するときは、利用している医療機関の名前、困っている機能(アプリの予約、問診、動画の閲覧など)、連絡のつく方法を書いておくと、回答までのやり取りが少なく済みます。メールアドレスは発表に載っているものをそのまま使い、届いたメールに返信する形で問い合わせないようにしてください。
問い合わせの内容によって、連絡先が分かれている点に注意してください。
- 新規の予約と予約の変更:予約先の医療機関に直接
- アプリに関すること:医療機関ではなく、メドレーの問い合わせフォームか専用メールアドレス
本件とは別に、偽のメールを開いてしまった、偽のサイトにパスワードを入力してしまったといった場合には、公的な相談窓口もあります。
- 情報処理推進機構(IPA)の情報セキュリティ安心相談窓口:電話03-5978-7509、受付は10時から17時(土日祝日と年末年始を除く)。詳しくはIPAの安心相談窓口のページにある
- 消費者ホットライン:電話188。近くの消費生活センターや相談窓口を案内してもらえる。詳しくは消費者庁の消費者ホットラインのページにある
在宅で仕事をする人が気をつけること
医療の現場には、在宅で関わる働き方もあります。医療機関のWebサイトの更新や予約システムの設定を請け負う人、医療事務の一部を業務委託で受ける人、医療機関の広報物を作るデザイナーなどです。デザインの仕事の相場はデザイナーの年収・単価相場で紹介しています。こうした立場の人は、今回のような事案が起きたときに、取引先の医療機関から問い合わせや作業の依頼を受けることがあります。
まず、自分が医療機関から預かっている情報を確かめてください。予約システムの管理画面のアカウント、患者の連絡先の一覧、問診の回答の書き出しなどを預かっている場合は、それがどこに保存されているか、誰が見られる状態かを整理しておきます。アットリンクの管理画面と同じパスワードを、他の仕事のツールで使っていないかも見直してください。
次に、取引先に知らせる必要があるかどうかです。個人情報保護法の第26条は、事業者が扱う個人データの漏えいなどが起き、本人の権利や利益を害するおそれが大きい場合に、個人情報保護委員会への報告と本人への通知を求めています。同じ条文には、他の事業者から個人データの扱いを任されている側が、任せた側に通知した場合の扱いも定められています。
個人情報取扱事業者が、他の個人情報取扱事業者又は行政機関等から当該個人データの取扱いの全部又は一部の委託を受けた場合であって、個人情報保護委員会規則で定めるところにより、当該事態が生じた旨を当該他の個人情報取扱事業者又は行政機関等に通知したときは、この限りでない。 出典: laws.e-gov.go.jp
医療機関から患者の情報を預かって作業している人が、その情報を漏らしたおそれがある場合は、まず医療機関に知らせることが出発点になると考えられます。今回の事案のように、システムの提供元で起きた漏えいの対応は、提供元と医療機関の間で進むのが基本です。自分の立場で何をすべきかは、契約の中身によって変わるので、迷うときは取引先の医療機関と相談し、個人情報保護委員会の個人情報保護法相談ダイヤル(電話03-6457-9849)に問い合わせてください。
運営者の視点:取引先のシステムが止まったときに頼られる人
@SOHOは2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきました。運営の中で見てきたのは、取引先のシステムが止まったときに、落ち着いて状況を整理できる人ほど、長く仕事を任されるということです。今回のように、予約の受付をどうするか、患者にどう案内するかといった判断が一度に求められる場面では、公式の発表を正確に読み、分かっていることと分かっていないことを分けて伝えられることが、取引先にとって大きな助けになります。
依頼者と受注者が直接やり取りする取引では、間に立つ会社が情報の管理や連絡を肩代わりしてくれません。中間のマージンが乗らない手数料0%の直接取引は、受け手の手取りが厚くなる一方で、こうした場面での対応の丁寧さがそのまま信用として評価される取引でもあります。
情報セキュリティやシステムの知識は、それ自体が仕事にもなります。企業や医療機関のセキュリティ対策を支援する仕事の内容は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、予約システムのような業務アプリを作る仕事は、アプリケーション開発のお仕事で紹介しています。取引先への報告文や手順書を書く力を証明したい人には、ビジネス文書の作成能力を認めるビジネス文書検定が参考になります。
組織のセキュリティ対策の進め方は、中小企業のサイバーセキュリティ対策2026|IT導入補助金で防御力を強化する方法で、偽のメールを見抜く力を組織で身につける方法は、社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドで説明しています。
よくある質問
Q. アットリンクのサイバー攻撃で個人情報は漏れましたか?
2026年10月19日19時時点で、メドレーは外部の専門機関と連携して個人情報への影響を調査中で、医療機関と患者の情報項目や影響範囲を確認・精査していると発表しています。漏えいした件数や項目はまだ公表されていません。10月20日を目処に再度報告する見通しと書かれているので、最新の発表を確かめてください。
Q. アットリンクアプリはいつから使えますか?
10月22日朝7時以降に再開するのは、医療機関の中で使う予約の受付や患者情報の管理などの機能です。患者向けのアットリンクアプリとWEB予約サイトは引き続き停止し、再開の時期は示されていません。メドレーは、次に提供する予定の機能を今週中に改めて案内するとしています。
Q. 予約の変更はどこに連絡すればよいですか?
新規の予約と予約の変更は、予約先の医療機関に直接問い合わせてください。アプリに関する問い合わせは、医療機関ではなく、メドレーの問い合わせフォームか専用メールアドレス([email protected])が窓口です。電話の窓口は、2026年10月19日19時時点の発表には載っていません。
Q. オンライン決済でカードを使っていましたが、大丈夫ですか?
カード情報が漏えいの対象に含まれるかどうかは、2026年10月19日19時時点で公表されていません。念のため、直近1か月から2か月のカードの明細に覚えのない請求がないかを確かめ、あればカード会社に連絡してください。カード番号の再入力を求めるメールやSMSは、偽物を疑ってください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
関連記事

ラクスルの情報漏洩|フォーム送信6,412件と問い合わせた人がすること 2026

カインドオルの情報漏洩|13万6,464名で確定した範囲と偽メールの見分け方 2026

マツダの情報漏洩|CLUB MAZDA COMMUNITYの最大4,103名と利用者が確かめること 2026

Sansanの情報漏洩|Sansan User Forumの約1万名と偽メールの見分け方 2026

コミックシーモアの不正アクセス|第3報までに分かったこととパスワードの変え方 2026

Eストアー(ショップサーブ)の情報漏洩|約2,336万人の範囲とカード明細の確かめ方 2026

大和証券の情報漏洩|問い合わせ約11万名分と問い合わせた人がすること 2026

ヤマト運輸の情報漏洩|クロネコ代金後払いの約526万件と偽メールの見分け方 2026
カテゴリから探す

クラウドソーシング入門
クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド
職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク
副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス
フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ
プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング
サービス比較・おすすめランキング

AI活用
職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人
看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人
薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人
介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人
保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人
医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス
経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金
個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

M&A・事業売却
会社売却・事業承継・事業譲渡を考える経営者向け。売却の流れ、税金、従業員への伝え方、仲介会社の選び方

アウトソーシング・外注ガイド
SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方