NotionとBacklogを連携させる方法と、二つの道具で情報を分ける考え方


この記事のポイント
- ✓NotionとBacklogを連携させる方法を
- ✓ノーコードの自動化サービス
- ✓両社のAPIとWebhookの3つに分けて整理します
議事録や仕様書はNotionに、課題と進み具合はBacklogに。二つの道具を使い分けているチームは多く、その間を行き来する手間を減らしたくて、NotionとBacklogの連携を調べる人が増えています。ただし、二つの道具を自動でつなぐ方法はいくつかあり、どれを選ぶかでかかる手間も費用も変わります。そもそも連携より先に、どの情報をどちらに保存するかを決めておかないと、自動化しても同じ情報が二か所に散らばるだけになります。この記事では、NotionとBacklogを連携させる方法を3つに分けて整理し、二つの道具で情報を分ける考え方、連携するときの権限と情報管理の注意、2027年1月に予定されているBacklogのプラン改定までを順に説明します。道具そのものを減らす選択肢として、ボードとチャットを1つにまとめた Pinateca にも触れます。
NotionとBacklogは、得意なことが違う
連携を考える前に、二つの道具の得意なことを確かめておきます。
Notionは、文章、表、データベースを1つのページの中で自由に組み合わせられる道具です。議事録、仕様書、社内の手順書、ナレッジの蓄積のように、まとまった文章を書き、整理し、検索する用途に向いています。データベースの機能を使えば、タスクの一覧を作ることもできますが、課題の状態の管理や、担当者への通知の仕組みは、プロジェクト管理の専用の道具ほど作り込まれてはいません。
Backlogは、株式会社ヌーラボが提供するプロジェクト管理の道具です。課題(タスク)に担当者、期限、状態、優先度を付け、コメントで進み具合をやり取りし、ガントチャートやカンバンボードで全体を見渡せます。ソフトウェアの開発に使われるGitやSubversionのリポジトリも内蔵していて、開発のチームで広く使われてきました。Backlogにも「ドキュメント」の機能がありますが、文章を中心とした整理では、Notionを選ぶチームが多いのが実情です。
つまり、二つの道具を使い分けるチームの多くは、「文章で残す情報はNotion」「動いている課題はBacklog」という役割分担をしています。連携とは、この二つの間の行き来を楽にするための仕組みです。
連携させる前に、どちらに何を保存するかを決める
連携の方法を選ぶ前に、必ずやっておきたいのが、情報の置き場所の線引きです。この線引きがないまま連携を始めると、同じ内容がNotionにもBacklogにも書かれ、どちらが最新か分からなくなります。
線引きの基本は、「その情報は、状態が変わるか」で分けることです。
・状態が変わる情報(担当、期限、進み具合、未対応か対応済みか)はBacklogに保存する
・状態が変わらない、または変わる頻度が低い情報(決定の経緯、仕様、手順、議事録)はNotionに保存する
たとえば、会議で「ログイン画面の文言を直す」と決まったとします。会議の議事録と、その決定に至った理由はNotionに書きます。「ログイン画面の文言を直す」という作業そのものは、担当と期限を付けてBacklogの課題にします。Notionの議事録にはBacklogの課題へのリンクを、Backlogの課題にはNotionの議事録へのリンクを書いておけば、どちらからでも相手の情報にたどり着けます。
迷いやすいのは、取引先からの要望や不具合の報告のように、文章としての中身と、対応の状態の両方を持つ情報です。こうした情報は、要望の原文と背景をNotionに、対応の作業と状態をBacklogに分けるのが基本です。ただし、量が少ないうちは、Backlogの課題の説明に原文を貼り付け、Notionには書かない、と決めてしまうほうが運用は楽になります。大切なのは、同じ種類の情報をいつも同じ場所に書くことです。
この線引きをチームで文章にしてNotionに保存しておくと、新しいメンバーが入ったときにも迷いません。連携の仕組みは、この線引きを手助けするためのものであって、線引きの代わりにはならない、という点を押さえておくことが大切です。
連携の方法は大きく3つ
NotionとBacklogをつなぐ方法は、大きく次の3つに分けられます。
- 手作業でリンクを張り合う
- ノーコードの自動化サービスを使う
- 両社のAPIとWebhookで、自分たちで仕組みを作る
2026年10月13日にBacklogの公式の外部サービス連携のページを確かめたところ、標準で用意されている連携先には、Slack、Chatwork、Googleチャット、Microsoft Teams、Googleドライブ、Dropbox、Boxなどが並んでいますが、Notionは含まれていませんでした。同じページでは、Backlog APIを使って外部サービスと連携することもできると案内されています。つまり、NotionとBacklogを自動でつなぐには、2つ目か3つ目の方法をとることになります。
方法1:手作業でリンクを張り合う
一番手軽で、費用もかからないのが、手作業でリンクを張り合う方法です。
Backlogの課題を作るときに、関連するNotionのページのURLを課題の説明に書きます。Notionの議事録や仕様書には、そこから生まれたBacklogの課題のURLを書きます。それだけで、二つの道具の間を1回のクリックで行き来できるようになります。
この方法の良いところは、決まりを守るだけで始められ、自動化の設定や保守が要らないことです。チームの人数が少なく、課題の数も多くないうちは、この方法で十分に回ります。課題を作るときの書式をBacklogのテンプレートとして決めておき、「関連資料」の欄にNotionのURLを書く、という形にしておくと、書き忘れを防げます。
一方で、リンクを張るのを忘れると、二つの道具が切れてしまいます。課題の数が増え、会議のたびに多くの課題が生まれるチームでは、手作業の負担が大きくなります。そうなったら、次の自動化の方法を考えます。
方法2:ノーコードの自動化サービスを使う
プログラムを書かずに、画面の操作だけで道具どうしをつなぐサービスを、ノーコードの自動化サービスと呼びます。NotionとBacklogの両方に対応しているサービスを使えば、「Notionのデータベースに行が追加されたら、Backlogに課題を作る」「Backlogの課題が完了したら、Notionの表の状態を書き換える」といった流れを設定できます。国内のサービスのYoomは、NotionとBacklogの連携の方法を解説する記事の中で、次のように説明しています。
そこで今回は、NotionとBacklogをYoomを使ってノーコードで自動連携させる方法について分かりやすく解説します!連携によって得られる具体的なメリットから実際の詳しい設定手順までご紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。 出典: lp.yoom.fun
ノーコードの自動化サービスを使うときは、次の点を確かめてから選びます。
・NotionとBacklogの両方に対応していて、使いたい操作(課題の作成、状態の更新など)が用意されているか
・無料で動かせる回数や、1か月あたりの実行回数の上限と、それを超えたときの料金
・誰のアカウントで二つの道具に接続するか(担当者が退職したときに止まらないか)
・失敗したときに通知が届くか
自動化サービスの料金は、多くの場合、1か月あたりの実行回数で変わります。課題が多いチームほど費用がかさむので、公式の料金ページで、自分たちの課題の数で月にいくらになるかを計算しておきます。
自動化で、よく使われる流れ
ノーコードの自動化でよく使われるのは、次のような流れです。
・Notionの会議のデータベースに「宿題」の行が追加されたら、Backlogに課題を作り、担当と期限を引き継ぐ
・Backlogで課題が完了になったら、Notionの表の該当する行の状態を「済み」に書き換える
・Backlogで課題が追加されたら、Notionの週報のページに一覧を追記する
最初から双方向で同期しようとすると、片方の変更がもう片方を書き換え、それがまた元に戻る、といった食い違いが起きやすくなります。始めるときは、一方向の流れを1つだけ作り、問題なく動くことを確かめてから増やしていくのが安全です。
方法3:APIとWebhookで自分たちで作る
社内に開発のできる人がいるなら、両社が公開しているAPIとWebhookを使って、自分たちで連携の仕組みを作る方法もあります。APIとは、外部のプログラムから道具の機能を呼び出すための窓口のことです。Webhookとは、道具の中で何かが起きたときに、決めておいた宛先へ自動で知らせを送る仕組みのことです。
Backlogの開発者向けのページでは、Backlog APIがAPIキーの方式とOAuth 2.0の方式に対応していること、Webhookでは課題やコメント、Wiki、ファイルの追加や更新、GitやSubversionへのコミットやプッシュなどの出来事を、指定したURLへ送れることが説明されています。
Webhook は、課題やコメント、Wiki、ファイルの追加や更新、Subversion や Git へのコミットやプッシュなどのイベントが起きたときに、指定したURLにその情報を送信 (HTTPリクエスト)することができる機能です。 出典: developer.nulab.com
Notionも、開発者向けにAPIを公開しています。BacklogのWebhookで課題の更新を受け取り、Notion APIでデータベースを書き換える、という仕組みを作れば、自動化サービスを使わずに連携できます。
自分たちで作る方法は、自由度が高く、実行回数による費用もかかりません。その代わり、仕組みを作る手間と、両社の仕様が変わったときに直す手間がかかります。作った人がいなくなると、誰も直せない仕組みが残ることもあります。作る場合は、仕組みの説明と、止まったときの対処の手順を、Notionのページにまとめて保存しておきます。
3つの方法の選び方
ここまでの3つの方法は、チームの人数と課題の数、社内に開発のできる人がいるかで選びます。
・人数が少なく、課題の数も多くない:方法1の手作業のリンクで十分
・課題が多く、同じ転記の作業が毎週発生している:方法2のノーコードの自動化
・課題の量が多く、細かな条件での連携が必要で、保守できる人がいる:方法3のAPIとWebhook
迷ったときは、まず方法1で2週間ほど運用し、「どの転記の作業に時間がかかっているか」を書き出してから、その作業だけを方法2で自動化するのがおすすめです。自動化は、手作業で困っている部分が分かってから導入するほうが、無駄な設定をせずに済みます。
連携の例:Web制作の小さなチームの場合
具体的な場面で、連携の組み立て方を考えてみます。ディレクター1人、デザイナー2人、エンジニア2人の5人で、複数の取引先のWebサイトの制作を請け負っているチームを例にとります。
このチームでは、取引先ごとにNotionのページを作り、打ち合わせの議事録、サイトの構成案、原稿や画像の受け取りの記録、取引先とのやり取りで決まったことを保存しています。Backlogには取引先ごとのプロジェクトを作り、「トップページのデザイン」「お問い合わせフォームの実装」「公開前の確認」のような作業を課題として管理しています。
打ち合わせのあと、ディレクターは議事録をNotionに書き、そこで決まった作業をBacklogの課題にします。課題の説明には議事録のURLを書き、議事録には課題のURLを書き込みます。最初の数か月は、この手作業の運用で回していました。
取引先が増えると、打ち合わせのたびに10件以上の課題を作る必要が出てきて、ディレクターの転記の負担が大きくなりました。そこで、Notionの議事録のデータベースに「宿題」の欄を設け、行が追加されたらBacklogに課題を作る流れだけを、ノーコードの自動化サービスで作りました。課題の完了をNotionに戻す流れは作らず、進み具合はBacklogだけで見る、と決めています。
この例のポイントは、自動化を一方向の1つの流れに絞ったことです。進み具合を両方の道具で見られるようにしようとすると、同期の食い違いを直す手間が新たに生まれます。「進み具合を見る場所は1つ」と決めておけば、連携の仕組みは小さく保てます。
会議から課題を生む流れを、型にしておく
NotionとBacklogを使い分けるチームで、情報が散らばりやすいのが、会議のあとです。会議で決まったことが、議事録には書かれているのに課題になっていない、あるいは課題にはなっているのに、なぜその作業が必要なのかが課題から分からない、ということが起こります。
これを防ぐには、Notionの議事録のテンプレートに、次の3つの欄を最初から用意しておきます。
・決まったこと:会議で合意した内容と、その理由
・宿題:誰が、何を、いつまでに行うか
・課題のURL:宿題をBacklogの課題にしたときのURL
会議の最後に、宿題の欄を読み上げて担当と期限を確かめ、会議が終わったらすぐにBacklogの課題にして、URLを議事録に書き込みます。課題のURLの欄が空のままの宿題があれば、まだ課題になっていないことが一目で分かります。
Backlogの側でも、課題のテンプレートに「関連する議事録」の欄を設けておくと、課題を見た人が、なぜこの作業が必要なのかを議事録までたどって確かめられます。テンプレートの形が決まっていれば、後から自動化に移るときにも、どの欄をどちらに渡すかが明確になります。
Notionのデータベースだけで課題を管理する場合との比べ方
二つの道具を連携させる代わりに、Notionのデータベースで課題も管理し、Backlogを使わないという選択肢もあります。どちらがよいかは、チームの仕事の性質で変わります。
Notionのデータベースで課題を管理する良さは、議事録や仕様と課題を同じ場所に保存でき、連携の仕組みが要らないことです。データベースに担当、期限、状態の欄を作り、表やボードの形で表示を切り替えれば、少人数のチームなら十分に課題を回せます。
一方で、Backlogのような専用の道具には、課題の状態が変わったときの通知、課題ごとのコメントの履歴、ガントチャートでの日程の管理、開発のリポジトリとの連携など、プロジェクト管理のために作り込まれた機能があります。課題の数が多く、関わる人が多いチームほど、これらの機能の差が効いてきます。
判断の目安は、課題の状態の変化を、関わる人にどれだけ確実に知らせる必要があるかです。社外の取引先や協力会社と課題をやり取りするなら、通知と履歴の仕組みが整った専用の道具のほうが安心です。社内の数人で進める仕事なら、Notionのデータベースだけで足りることも多くあります。
連携するときの権限と情報管理の注意
NotionとBacklogを連携させるときに、見落とされやすいのが、権限と情報管理です。
二つの道具は、それぞれ別の権限の仕組みを持っています。Backlogでは閲覧できる人を限っている課題が、連携によってNotionの誰でも見られるページに書き写されてしまう、ということが起こりえます。特に、取引先の名前、契約の条件、個人情報を含む課題を連携の対象にする場合は、連携先のNotionのページを誰が見られるかを、必ず確かめておきます。
取引先との間で秘密保持契約(NDA)を結んでいる案件では、契約の中で、情報を扱ってよい人の範囲や、外部のサービスに保存してよいかが決められていることがあります。秘密保持契約とは、仕事の中で知った相手の秘密を、他人に漏らしたり、目的の外で使ったりしないと約束する契約のことです。ノーコードの自動化サービスを使う場合、情報はNotionとBacklogに加えて、自動化サービスの側も通ることになります。契約の内容と照らして問題がないかを、連携を始める前に確かめます。判断に迷う場合は、契約の担当者や専門家に確認してください。
もう一つの注意点は、連携に使うアカウントです。自動化サービスやAPIの接続に、特定の担当者の個人のアカウントを使うと、その人が異動や退職でアカウントを失ったときに、連携が止まります。可能であれば、連携用のアカウントを用意し、接続の情報を管理する担当を決めておきます。
連携がうまく回らないときの見直し方
連携の仕組みを作ったのに、しばらくすると使われなくなる、あるいは情報がかえって散らばる、ということがあります。そうなったときは、次の順で原因を探します。
最初に確かめるのは、情報の置き場所の線引きが守られているかです。線引きが決まっていても、忙しい時期には、手近なほうに書いてしまうことが増えます。Notionの中で課題の進み具合をやり取りしていないか、Backlogのコメントに長い仕様の説明を書いていないかを見直します。線引きが守られていないなら、仕組みではなく決まりの問題なので、チームで決まりを確認し直します。
次に、自動化の流れが止まっていないかを確かめます。ノーコードの自動化サービスは、接続したアカウントの権限が変わったり、Notionのデータベースの欄の名前が変わったりすると、気づかないうちに止まることがあります。失敗の通知がどこに届く設定になっているかを確かめ、止まっていたら原因を直します。
三つ目に、自動化の流れが多すぎないかを見ます。最初は1つだった流れが、要望のたびに増え、どの流れが何をしているのか分からなくなっていることがあります。流れの一覧をNotionに書き出し、使われていない流れは止めます。
それでも改善しない場合は、道具の使い分けそのものを見直す時期かもしれません。二つの道具を使うことで得られる良さと、連携を保つための手間を比べ、どちらかに寄せる、あるいは別の道具にまとめることも検討します。
2027年1月のBacklogのプラン改定に注意する
Backlogを使っている、またはこれから使う予定のチームは、2027年1月1日に予定されているプランの改定を知っておく必要があります。Backlogの公式ブログでは、次のように告知されています。
2027年1月1日から、Backlogのプランが新しくなります。既存のお客様については、2027年1月1日以降の最初の契約更新日に、新しいプランでの契約更新になります。 出典: backlog.com
公式ブログによると、現在のプランの新規契約は2026年12月31日で終わり、新しいプランはエコノミー、ビジネス、プロフェッショナルの3つになります。新しいプランの月払いの料金(税抜)は、エコノミーが月額21,000円(ユーザー15人、プロジェクト30個まで)、ビジネスが月額36,300円、プロフェッショナルが月額100,000円です。年払いにすると5%安くなります。
フリープランも変わります。2027年1月1日に新しいフリープランへ自動で切り替わり、ユーザーの上限が10人から5人になります。すでに6人から10人で使っているメンバーはそのまま使えますが、新しくユーザーを追加することはできなくなります。6人以上で使い続けたい場合は、エコノミーへの切り替えを検討するよう案内されています。
2026年10月13日時点の現行の料金ページでは、月払いの料金(税抜)はスターターが月額2,700円、スタンダードが月額16,000円、プレミアムが月額27,000円、プラチナが月額75,000円と表示されています。現在スタンダードを使っていて、ユーザーが15人以下かつプロジェクトが30個以下なら、適用開始日にエコノミーへ自動で切り替わると案内されています。スタータープランを使っている場合は、適用開始日までに利用状況に合わせてプランの変更を検討するよう案内されています。
NotionとBacklogの連携を設計し直すなら、このプラン改定の時期は、Backlogの使い方そのものを見直すよい機会でもあります。契約の更新日がいつになるか、自分たちの人数とプロジェクトの数でどのプランになるかを、管理者の画面で確かめておきます。
連携より先に、道具の数を見直すという選択
NotionとBacklogの連携を調べていると、そもそも二つの道具を使い続ける必要があるのか、という疑問にたどり着くチームもあります。連携の仕組みは、二つの道具の間のすき間を埋めるものですが、すき間そのものをなくす方法もあります。
道具を減らす方向には、大きく2つの考え方があります。1つは、どちらか一方に寄せる方法です。Backlogのドキュメントの機能で手順書を管理する、あるいはNotionのデータベースで課題を管理する、という選択です。もう1つは、課題の管理と日々のやり取りを1つにまとめた道具に移り、長い文章の保管だけを別の道具に残す方法です。
特に、開発のリポジトリを使っていない少人数のチームでは、Backlogの機能の一部しか使っていないことがあります。そうしたチームで、連携を考えるきっかけが「課題の話し合いがチャットとBacklogに分かれて追えない」ということなら、課題とチャットが一体になった道具を検討する価値があります。
そうした道具の1つが Pinateca です。カンバン、ガント、カレンダー、リストなど8種類のボードとチャットが最初から使え、5人まで、ボード10個までなら無料で、ガントチャートも無料の範囲で使えます。チャットはワークスペースごとのチャンネルとカード単位のコメントに分かれていて、決まったことがそのままカードにつながります。カードには見積もりの工数や顧客名などの独自の項目を加えられます。一方で、公式の比較ページでも、BacklogにはGitやSubversionのリポジトリが内蔵されていて、Pinatecaにはないこと、Backlogからの自動の取り込みは用意されておらず手作業での移行になることが明記されています。開発のリポジトリをBacklogで管理しているチームは、Backlogを使い続けるほうが合っています。Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
道具を変えるかどうかは、連携の仕組みを作る手間と、移行の手間のどちらが大きいかで判断します。どちらの場合も、長い文章の資料はNotionに残し、課題の管理をどこで行うかだけを決める、という考え方は変わりません。
連携を始めるときの手順
最後に、NotionとBacklogの連携を始めるときの手順をまとめます。
- チームで、どの情報をNotionに、どの情報をBacklogに保存するかを決め、Notionに書いて保存する
- 2週間ほど、手作業のリンクで運用する
- 運用の中で、繰り返し発生している転記の作業を書き出す
- 転記の作業のうち、一番時間のかかっているものを1つだけ、自動化サービスかAPIで自動化する
- 連携の対象となる情報の権限と、取引先との契約の条件を確かめる
- 連携に使うアカウントと、止まったときの対処の手順を決め、Notionに保存する
- 1か月ほど運用して、次に自動化する作業を決める
この順で進めれば、連携の仕組みが先に立って、使い方があとから振り回される、ということを避けられます。
プロジェクト管理の道具に関わる仕事
NotionやBacklogのような道具の導入と運用は、在宅で働くフリーランスにとっても仕事の機会になっています。道具の設定、自動化の仕組みづくり、運用の決まりの文書化、社内向けの説明会など、導入の支援を外部の人に頼む会社は少なくありません。
道具の連携や自動化の仕組みづくりには、契約や情報管理の知識も求められます。秘密保持契約の扱いや、外部サービスに情報を保存するときの決まりなど、契約と法務に関わる仕事の中身は財務・税務・法務・弁護士連携のお仕事で紹介しています。会社の情報を守るための仕組みづくりや、道具を使った情報発信の仕事はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で整理しています。業務の流れを見直し、道具の選び方から助言する立場を目指す人には、経営の助言の国家資格である中小企業診断士の内容と難易度も参考になります。
長く在宅ワークの仲介の現場を見てきた立場から言えば、取引先から長く頼られる人ほど、道具の使い方を相手に合わせつつ、情報の置き場所と権限の線引きをはっきりさせています。どこに何があるかが分かる状態は、取引先にとっての安心そのものです。仲介の手数料が乗らない手数料0%の直接取引で仕事を受けている人にとって、そうした信頼は、次の依頼と手元に残る額の両方につながります。
NotionとBacklogの連携は、道具の設定より先に、情報の置き場所を決めるところから始まります。まずはチームで線引きを決め、手作業のリンクで運用してみてください。そのうえで、本当に困っている転記の作業だけを自動化すれば、無理のない連携が作れます。
よくある質問
Q. NotionとBacklogは標準の機能で連携できますか?
2026年10月13日時点で、Backlogの公式の外部サービス連携の一覧にNotionは含まれていません。連携させるには、手作業でリンクを張り合う方法、NotionとBacklogの両方に対応したノーコードの自動化サービスを使う方法、両社のAPIとWebhookで仕組みを作る方法のいずれかをとります。
Q. NotionとBacklogの連携に費用はかかりますか?
手作業でリンクを張り合う方法なら、追加の費用はかかりません。ノーコードの自動化サービスを使う場合は、そのサービスの料金がかかり、多くは1か月あたりの実行回数で金額が変わります。APIで自分たちで作る場合は、実行回数による費用はかかりませんが、仕組みを作る手間と保守の手間がかかります。
Q. Backlogのプラン改定でフリープランはどう変わりますか?
Backlogの公式ブログによると、2027年1月1日に新しいフリープランへ自動で切り替わり、ユーザーの上限が10人から5人になります。すでに6人から10人で使っているメンバーは引き続き使えますが、新しくユーザーを追加することはできなくなります。6人以上で使い続けたい場合は、エコノミーへの切り替えを検討するよう案内されています。
Q. 連携するときに情報管理で気をつけることは?
NotionとBacklogは別々の権限の仕組みを持っているため、Backlogで閲覧を限っている課題が、連携によって多くの人が見られるNotionのページに書き写されることがあります。取引先との秘密保持契約で外部サービスへの保存が制限されていないかも確かめます。連携には特定の個人ではなく、連携用のアカウントを使うと安心です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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