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メルマガの始め方|配信の準備と書き方

@SOHO編集部
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メルマガの始め方|配信の準備と書き方

この記事のポイント

  • ✓配信の方法とツールの選び方
  • ✓特定電子メール法で必要な表示
  • ✓配信後の見直しまで順に解説します

メルマガを始めたいと思っても、何から手を付ければよいのか、どのツールを使えばよいのか、法律で何が決まっているのかが分からず、手が止まっている人は少なくありません。メルマガの始め方は、目的と読者を決める、配信の方法を選ぶ、登録の同意を取る仕組みを作る、届くための設定をする、書いて送る、結果を見て直す、という順番で進めると迷わずに済みます。

この記事では、その順番に沿って、準備から1通目の配信、配信後の見直しまでを具体的に説明します。読者からの返信や問い合わせを担当と状況を付けて返信まで回す道具として、フォームのサービスのHalictにも触れます。

メルマガとは何か、いま始める意味

メルマガ(メールマガジン)とは、登録してくれた人に向けて、決まった間隔でメールを送る情報発信のことです。お店のお知らせ、新商品の案内、専門知識の連載、セミナーの告知など、中身は送る側の目的によってさまざまです。

SNSと比べたときのメルマガの強みは、読者の受信箱に直接届くことです。SNSの投稿は表示されるかどうかが各サービスの仕組みに左右されますが、メールは登録した人のところに届きます。登録者の名簿は送る側の手元に残るので、使っているSNSの仕様が変わっても、読者との連絡の道が途切れにくいという性質もあります。

一方で、受信箱に届くための条件は年々厳しくなっています。Googleは、Gmailの個人用アカウントにメールを送る人に向けた「メール送信者のガイドライン」を公開しており、2024年2月1日以降、すべての送信者に送信元ドメインの認証などを求めています。1日に5,000件を超えるメールをGmailに送る送信者には、さらに多くの要件が課されています。始める段階からこうした条件を知っておくと、あとで「送ったのに届かない」という事態を避けやすくなります。

2024 年 2 月 1 日以降、Gmail アカウントにメールを送信するすべての送信者は、このセクションに示す要件を満たしている必要があります。 出典: Gmail ヘルプ「メール送信者のガイドライン」

また、広告や宣伝のためのメールは、特定電子メール法(迷惑メールを防ぐための法律)の対象になります。個人で事業をしている人も、営業のためにメルマガを送るなら対象です。後の節で詳しく説明しますが、登録の同意を取ること、配信の停止の方法を書くことなどが必要になります。

メルマガは、始めるのは簡単でも、続けて読まれるようにするには準備が要ります。逆に言えば、最初の準備をきちんとしておけば、少ない人数でも長く続けられる発信の手段になります。

始める前に決めておく3つのこと

メルマガを始める前に決めておきたいのは、目的、読者、配信の頻度の3つです。ここが曖昧なまま始めると、毎回何を書けばよいか迷い、数か月で止まってしまうことがよくあります。

メール配信のサービスを提供する会社も、最初から細かい計画を作ることより、大まかな方針を決めることをすすめています。

まだメルマガを始めていない時点で明確な戦略を描くのは難しいでしょう。まずはざっくりでもどのような戦略でメルマガ経由での売上向上や目的達成をしていくのかを考えましょう。 出典: cuenote.jp

目的を1文で書く

目的は、「だれに、何をしてもらうためのメルマガか」を1文で書くと定まります。例えば次のような形です。

  • 一度来店したお客さまに、季節の新商品を知ってもらい、再来店してもらう
  • 資料請求をした会社の担当者に、事例を届けて、相談の申し込みにつなげる
  • 自分の専門分野の知識を届けて、仕事の依頼につなげる
  • 教室の生徒や保護者に、休講や行事の連絡を確実に届ける

目的が決まると、メールの最後に載せる案内(購入ページ、相談の申し込み、予約など)も決まります。毎回の内容がばらばらでも、最後に読者にしてほしい行動がそろっていれば、メルマガ全体の筋が通ります。

読者を1人に絞って思い浮かべる

次に、読む人を具体的に思い浮かべます。年齢や仕事だけでなく、「どんな場面で、どんな困りごとを抱えて読むのか」まで考えると、件名や書き出しが決めやすくなります。

例えば、同じ料理教室のメルマガでも、「仕事帰りに夕食の献立を考えたい会社員」に向けるのか、「子どもの食事に悩む保護者」に向けるのかで、取り上げる料理も、送る時間帯も変わります。読者が複数の層に分かれるときは、最初は一番多い層に向けて書き、配信サービスの機能に慣れてから、層ごとに内容を分けるとよいでしょう。

頻度は続けられる間隔にする

配信の頻度は、多ければよいわけではありません。週1回、月2回、月1回など、自分が無理なく書き続けられる間隔を選びます。始めたばかりの時期に頻度を高く設定して、数か月で書けなくなるよりも、月2回を1年続けるほうが読者との関係は深まります。

頻度を決めたら、配信する曜日と時刻もあわせて決めておきます。「毎月第1と第3の火曜日の朝」のように決めておくと、読者も受け取る時期を覚えやすく、書く側も準備の段取りが立てやすくなります。

メルマガの始め方7ステップ

目的と読者と頻度が決まったら、実際の準備に入ります。メルマガの始め方は、次の7つのステップに整理できます。

  1. 配信の方法とツールを決める
  2. 送信元のアドレスとドメインを用意する
  3. 登録フォームと同意の文面を作る
  4. 配信停止の方法と表示の項目を整える
  5. 届くための認証の設定をする
  6. 1通目を書き、テスト配信で確かめる
  7. 本配信し、結果を見て次の号を直す

ステップ1では、どの方法で送るかを決めます。普段使っているメールソフトから送るのか、メール配信のサービスを使うのかで、その後の作業が大きく変わります。次の節で詳しく比べます。

ステップ2の送信元のアドレスは、できれば自分のドメイン(info@自社名.jp のような独自のアドレス)を用意します。無料のメールアドレスからの一斉送信は、受信側で迷惑メールと判断されやすくなるためです。

ステップ3と4は、法律に関わる部分です。登録の際に同意を得たこと、配信の停止を受け付けること、送信者の名前や連絡先を示すことは、特定電子メール法で求められています。

ステップ5の認証は、なりすましではないことを受信側に示すための設定です。配信サービスを使う場合は、サービスの案内に沿ってドメインの設定に情報を登録する作業になります。

ステップ6のテスト配信では、自分の複数のアドレス(Gmail、Outlook、携帯会社のメールなど)に送り、表示の崩れ、リンク切れ、迷惑メールのフォルダに入らないかを確かめます。スマートフォンでの見え方も必ず確かめます。

ステップ7の本配信のあとは、開封やクリックの数を見て、件名や送る時間を少しずつ直していきます。1回で正解を見つけようとせず、毎号ひとつずつ試すのが続けるこつです。

配信の方法とツールの選び方

メルマガの配信の方法は、大きく分けて3つあります。普段使っているメールソフトから送る方法、メール配信のサービスを使う方法、フォームや顧客管理のサービスに付いている一斉送信の機能を使う方法です。

メールソフトから送る方法

GmailやOutlookなど、普段使っているメールソフトからBCCで送る方法は、費用がかからず、すぐに始められます。ただし、読者が数十人を超えると、いくつかの問題が出てきます。

まず、送れる数に上限があります。Gmailのヘルプでは、1通のメールを合計500件を超える宛先に送ったり、1日に500通を超えるメールを送ったりすると、送信できるメールの制限数に達したと表示されると案内されています。

次に、配信停止の受付を手作業で行う必要があります。停止の連絡を受けたら名簿から外す作業を、送る側が漏れなく続けなければなりません。宛先をBCCではなくTOやCCに入れてしまい、読者のアドレスが全員に見える事故も起きやすい方法です。

メールソフトからの送信は、数人から数十人程度の、顔が見える相手への連絡に向いています。不特定の人に登録を呼びかけるメルマガには向きません。

メール配信のサービスを使う方法

メール配信のサービス(配信スタンドとも呼ばれます)は、登録フォーム、名簿の管理、配信停止の自動受付、開封やクリックの計測などをまとめて提供する仕組みです。無料のプランや無料の試用期間を用意しているサービスも多く、読者が少ないうちは費用をかけずに始められる場合があります。

料金の決まり方はサービスによって違い、登録者の数で決まるもの、送る通数で決まるもの、機能の範囲で決まるものがあります。料金は改定されることがあるため、契約の前に各サービスの公式の料金ページで、その時点の金額と条件を確かめてください。

選ぶときに見る5つのポイント

メール配信のサービスを選ぶときは、次の5つのポイントを見ると比べやすくなります。

  1. 料金の決まり方が、自分の読者の数と配信の頻度に合っているか
  2. 配信停止がワンクリックで受け付けられ、名簿に自動で反映されるか
  3. 送信元のドメインの認証(SPF、DKIM、DMARC)の設定方法が案内されているか
  4. スマートフォンで読みやすい文面を作れるか、テスト配信ができるか
  5. 開封やクリックの結果を見られるか、名簿を書き出して他のサービスに移せるか

5つ目の書き出しは見落とされがちですが、大切なポイントです。名簿を書き出せないサービスを選ぶと、あとで乗り換えたくなったときに読者を移せなくなります。

読者の集め方と登録の同意の取り方

メルマガの読者は、自分から登録してくれた人だけにするのが基本です。名刺交換をした人や、過去に問い合わせをくれた人に、断りなくメルマガを送り始めることは避けます。

登録の入口を用意する

登録の入口として代表的なのは、次のような場所です。

  • ホームページやブログの記事の最後に設けた登録フォーム
  • 問い合わせや資料請求のフォームにある「メルマガを受け取る」のチェック欄
  • お店のレジ横やチラシに載せた二次元コード
  • セミナーや講座の申し込みフォーム
  • SNSのプロフィール欄に載せた登録ページへのリンク

登録フォームの近くには、「どんな内容を、どのくらいの頻度で送るか」を短く書いておきます。届く内容が想像できると登録しやすくなり、登録したあとに「思っていたのと違う」と停止されることも減ります。

同意の文面と記録

問い合わせフォームにメルマガのチェック欄を付けるときは、チェックが最初から入った状態にしないほうが、読者の意思がはっきりします。「メルマガの配信を希望する」のように、何に同意するのかが分かる文面にします。

特定電子メール法は、送ってよい相手として、あらかじめ送信を求めた人や同意した人などを挙げ、同意を得た場合にはその記録を保存するよう定めています。

前項第一号の通知を受けた者は、総務省令・内閣府令で定めるところにより特定電子メールの送信をするように求めがあったこと又は送信をすることに同意があったことを証する記録を保存しなければならない。 出典: e-Gov法令検索「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」第3条第2項

配信サービスを使うと、いつ、どのフォームから登録されたかが自動で記録されることが多いので、記録の保存の面でも手間が減ります。紙の申込書で集めた場合は、申込書そのものを保管しておくと安心です。

登録の確認メールを使う

登録の直後に「登録を確定するには、このリンクを押してください」という確認メールを送る方法もあります。打ち間違いのアドレスや、他人のアドレスが勝手に登録されることを防げるので、名簿の質が上がります。届かないアドレスへの配信が減ると、迷惑メールと判断されにくくなる効果もあります。

特定電子メール法で必要な表示と注意

広告や宣伝のためのメールを送るときは、特定電子メール法に沿った表示が必要です。特定電子メールとは、会社や、営業をしている個人が、自分や他人の営業の広告や宣伝のために送るメールのことです。商品の紹介やセミナーの案内を含むメルマガは、多くの場合これに当たります。

総務省も、広告や宣伝のメールを送る人に向けて、ガイドラインを確認するよう呼びかけています。

広告・宣伝メールを送信する場合、当該メールは原則、特定電子メール法の規制対象となります。 出典: 総務省「迷惑メール対策」

メールに表示する項目

法律と施行規則(法律を細かく補う決まり)で、メールに正しく表示するよう求められている主な項目は次の4つです。

  1. 送信者の氏名または名称
  2. 配信の停止を受け付けるメールアドレスまたはURL
  3. 配信の停止を、そのアドレスやURLから申し出られること
  4. 送信者の住所と、苦情や問い合わせを受け付ける電話番号、メールアドレス、URLのいずれか

一般的には、メールの末尾に、発行者の名前、住所、問い合わせ先、配信停止のURLをまとめて記載します。配信サービスの多くは、配信停止のリンクを自動で差し込む機能を持っています。

停止の申し出を受けたら送らない

配信の停止を申し出た人には、それ以降、広告や宣伝のメールを送ってはいけません。手作業で名簿を管理していると、停止の連絡を見落としたまま送ってしまうことがあります。停止の受付と名簿への反映が自動で行われる仕組みを使うと、この見落としを防げます。

違反したときの扱い

表示の義務や同意の決まりに違反すると、総務大臣や消費者庁長官から措置命令が出されることがあり、命令に従わない場合には罰則があります。送信者の情報を偽って送ることなどには、1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金が定められており、法人には3,000万円以下の罰金が科されることがあります。

個別の配信がどう扱われるかは、送る内容や相手との関係によって変わります。判断に迷うときは、総務省と消費者庁が示しているガイドラインを読み、必要に応じて専門家に相談してください。

個人情報としての扱い

メルマガの名簿は、氏名とメールアドレスの組み合わせなど、個人情報にあたる場合があります。何のために使うのかを登録の際に示し、その目的の範囲で使うこと、名簿が外に漏れないように管理することが求められます。個人情報保護委員会のホームページに、個人情報保護法の考え方が案内されています。

届くための設定と名簿の手入れ

メルマガは、送っただけでは読者の受信箱に届くとは限りません。迷惑メールのフォルダに入ってしまえば、ほとんど読まれません。届きやすくするために、送る側で整えておくことがあります。

送信元ドメインの認証

送信元ドメインの認証とは、そのメールが本当にそのドメインの持ち主から送られたものだと、受信側が確かめられるようにする設定です。代表的な方式に、SPF、DKIM、DMARCの3つがあります。

  • SPFは、そのドメインのメールを送ってよいサーバーを、あらかじめ公開しておく方式
  • DKIMは、メールに電子的な署名を付け、途中で書き換えられていないことを示す方式
  • DMARCは、SPFやDKIMで確かめられなかったメールをどう扱ってほしいかを、受信側に伝える方式

Googleのガイドラインでは、すべての送信者にSPFまたはDKIMの設定を、1日に5,000件を超えて送る送信者にはSPF、DKIM、DMARCのすべての設定を求めています。始めたばかりで読者が少なくても、配信サービスを使う段階で3つとも設定しておくと、あとで慌てずに済みます。設定はドメインを管理しているサービスの画面で行い、登録する値は配信サービスの案内に書かれています。

迷惑メール率と配信停止のリンク

同じガイドラインでは、Googleの管理ツールで報告される迷惑メール率を0.3%未満に保つことも求めています。迷惑メール率とは、届いたメールのうち、受け取った人が「迷惑メール」と報告した割合のことです。

報告されやすいのは、登録した覚えがない、内容が期待と違う、停止の方法が見つからない、といったメールです。マーケティング目的のメールには、ワンクリックで登録を解除できる仕組みと、本文に分かりやすい解除のリンクを付けることも求められています。停止の方法を目立たない場所に隠すと、読者は代わりに迷惑メールの報告を押してしまいます。停止のリンクは、見つけやすい場所に書いておくほうが送る側の得になります。

名簿の手入れ

届かないアドレス(宛先不明で戻ってくるもの)に送り続けると、受信側の評価が下がります。配信サービスの多くは、戻ってきたアドレスを自動で配信の対象から外す機能を持っています。

長い間まったく開封されていないアドレスも、年に1回ほど見直します。「今後も受け取りますか」という確認のメールを送り、反応がなければ名簿から外すといった運用をしているところもあります。名簿の数は減りますが、読んでくれる人の割合は上がります。

読まれる件名と本文の書き方

準備が整ったら、いよいよ1通目を書きます。メルマガは、件名で開封されるかが決まり、書き出しで読み進めてもらえるかが決まります。

件名は中身が分かる言葉で

件名は、受信箱の一覧で見たときに、中身が一目で分かることが大切です。スマートフォンの一覧では、件名の前半しか表示されないことが多いため、伝えたいことを前に寄せます。

  • 中身が分かる例:「10月の新メニュー3品と、予約の受付開始のお知らせ」
  • 中身が分からない例:「お知らせ」「メルマガ第12号」

「必見」「今だけ」のような強い言葉を並べすぎると、迷惑メールのように見えてしまいます。誇張した件名で開封されても、中身が伴わなければ次から開かれなくなります。

本文の組み立て

本文は、次のような順番で組み立てると読みやすくなります。

  1. 書き出し:だれに向けて、何を伝える号なのかを2、3行で示す
  2. 本題:今回いちばん伝えたいことを1つに絞って書く
  3. 補足:関連するお知らせや、短いコラムを添える
  4. 案内:読み終えたあとにしてほしいこと(予約、購入、申し込み)へのリンク
  5. 末尾:発行者の情報、問い合わせ先、配信停止のリンク

1通に話題を詰め込みすぎると、どれも読まれなくなります。伝えたいことが3つ以上あるときは、次の号に回すほうが結果的に読まれます。

1通目の例文

1通目は、登録してくれたお礼と、これから何を届けるのかを伝える号にします。例えば次のような文面です。

件名:ご登録ありがとうございます。毎月第1・第3火曜日にお届けします

〇〇様

このたびは、△△のメールマガジンにご登録いただき、ありがとうございます。このメールマガジンでは、季節の新メニュー、教室の空き状況、ご自宅で試せる料理のこつを、毎月第1・第3火曜日の朝にお届けします。次回は、秋の作り置きのおかずを3品ご紹介する予定です。ご感想や、取り上げてほしい料理があれば、このメールにご返信ください。

発行:△△料理教室(住所・電話番号・問い合わせ先のメールアドレス) 配信の停止をご希望の方は、こちらから手続きができます:(URL)

テキストだけのメールにするか、画像や色を使ったHTMLメールにするかは、読者と目的で決めます。HTMLメールは見た目を整えやすい反面、受信する環境によって表示が崩れることがあります。最初はテキスト中心で始め、慣れてから画像を加える進め方でも十分です。

書き続けるための準備

毎号ゼロから考えると、書くのが負担になります。月ごとのテーマを3か月先まで決めておく、よく使う書き出しと末尾の文面をひな形として保存しておく、読者からの質問をメモしておいて次の号の題材にする、といった準備をしておくと、続けやすくなります。

配信したあとの見直し方

メルマガは、送ったあとに結果を見て直すことで、少しずつ読まれるようになります。配信サービスを使っていれば、号ごとの結果を画面で確かめられます。

見る数字は3つから

最初に見る数字は、次の3つで十分です。

  • 開封率:届いたメールのうち、開封された割合。件名と送る時間の良しあしが表れる
  • クリック率:届いたメールのうち、本文のリンクが押された割合。本文と案内の良しあしが表れる
  • 配信停止の数:その号のあとに停止した人の数。内容や頻度が読者の期待と合っているかが表れる

開封率は、受信する側の仕組みによっては正確に測れないことがあるため、大まかな傾向として見ます。号ごとの細かな上下に一喜一憂するより、3か月ほどの流れで見るほうが判断を誤りません。

1回に1つだけ変える

結果を良くしたいときは、1回の配信で変えるのは1つだけにします。件名の付け方を変えた号、送る時間を変えた号、というように分けておくと、何が効いたのかが分かります。件名も時間も本文も一度に変えると、結果が良くなっても悪くなっても、理由が分かりません。

配信サービスによっては、件名を2種類用意して名簿の一部に送り、反応の良かったほうを残りの人に送る機能もあります。読者が数百人を超えたら、こうした機能を試してみるとよいでしょう。

読者の声を拾う

数字だけでなく、読者から届いた返信や感想も大切な手がかりです。「この回の話が役に立った」「この話をもっと詳しく知りたい」という声は、次に何を書くべきかを教えてくれます。メルマガの末尾に「ご感想や、取り上げてほしい話題があれば、このメールに返信してください」と一言書いておくと、声が届きやすくなります。

読者からの返信と問い合わせを回す仕組み

メルマガを続けていると、読者からの返信、商品についての質問、申し込みの相談などが届くようになります。読者が少ないうちは、普段のメールソフトで1件ずつ返せば十分です。担当が1人なら、受信箱のラベルやフォルダで「未返信」「返信済み」を分けるだけでも回せます。

一方、配信の名簿が大きくなり、複数の人で問い合わせに対応するようになると、「だれが返すのか分からないまま数日たっていた」「同じ質問に2人が別々に返信していた」という抜けや重なりが起きやすくなります。Excelやスプレッドシートで担当と状況を管理する方法もありますが、表を更新する手間と、返信はメールソフトで別に送る手間が残ります。

そうした場面の選択肢の1つが、フォームのサービスのHalict(ハリクト)です。公式サイトによると、問い合わせや申し込みのフォームを作り、届いた1件ごとに担当者とタグを付け、「問い合わせ対応」などのひな形から選べるステージで状況を管理できます。ステージの変更、担当の割り当て、メモ、メールの送信は時系列で残り、返信も同じ画面から送れて、開封まで記録されると案内されています。フォームの送信の直後に、回答内容の控えを添えて自動返信を送る機能もあります。料金は、メンバー1人までのフリープランが0円で、フォームの数と回答の数はどのプランでも無制限です。メンバー3人までのスタータープランは月額2,980円、10人までのチームプランは月額7,800円(いずれも税抜)で、チームプランには、一覧から選んだ回答者へまとめてメールを送り、開封とクリックを計測する機能があると案内されています。

Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

メルマガの配信そのものは配信サービスで行い、読者からの申し込みや問い合わせの受付と返信をフォームのサービスで回す、という分け方もできます。どちらの道具を使う場合でも、配信停止の表示や同意の記録など、法律で求められることは送る側の責任として整えておきます。

つまずきやすい点と避け方

メルマガを始めた人がつまずきやすい点を、あらかじめ知っておくと避けやすくなります。

名刺や過去の取引先に一斉に送ってしまう

手元にあるアドレスをまとめて名簿に入れ、いきなりメルマガを送り始めるのは避けます。特定電子メール法には、取引関係にある相手などに送れる場合も定められていますが、どこまでが当たるかは関係の深さや内容によって変わります。迷う相手には、まず個別のメールで「メルマガを始めました。受け取りを希望される場合は、こちらから登録してください」と案内し、本人に登録してもらうほうが確実です。

停止のリンクが見つからない

停止のリンクを小さな文字で目立たない場所に入れると、読者は迷惑メールの報告を押してしまいます。末尾の決まった場所に、分かりやすく書いておきます。

宛先が全員に見えてしまう

メールソフトから送るときに、宛先をBCCではなくTOやCCに入れてしまう事故は、今も起きています。名簿の全員のアドレスが互いに見えてしまうと、個人情報の漏えいとして謝罪や報告が必要になることもあります。読者が10人を超えたら、メールソフトからの一斉送信はやめ、配信サービスに切り替えることをおすすめします。

数号で止まってしまう

始めたときの勢いで頻度を高く設定し、数号で止まってしまう例も多くあります。1年続けられる頻度を最初に決め、書くことがない月は短い号でもよいので、決めた日に送ることを優先します。読者にとっては、内容の量よりも、決まった時期に届くことのほうが信頼につながります。

メルマガの運用に関わる仕事

メルマガの企画、文面の作成、配信サービスの設定、結果の分析は、在宅や業務委託で依頼されることが多い仕事です。顧客の名簿の管理や、登録から購入までのメールの自動化を含めた仕事の内容は、CRM・メルマガ・自動化施策のお仕事で詳しく紹介しています。広告の運用や分析の道具の扱いまで含めた仕事は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事にまとめています。

メルマガの見た目を整えるHTMLメールの作成や、ヘッダーの画像の制作は、デザインの仕事として依頼されることもあります。デザインの仕事の報酬の目安は、デザイナーの年収・単価相場で確かめられます。中小企業の販売の仕組みづくりを支える立場から、メルマガを含めた集客の計画に関わりたい人には、経営の助言の資格である中小企業診断士も選択肢になります。

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、メルマガの運用を任されて長く頼りにされる人は、文面を上手に書くことよりも、「毎回決まった日に、確実に届ける」ことを積み重ねている人が多い傾向があります。依頼する側から見れば、配信停止の処理や名簿の手入れを漏れなく続けてくれる人は、それだけで安心して任せられる相手です。中間の手数料がかからない直接のやり取りであれば、同じ予算で長く依頼でき、受ける側も手取りが厚いまま継続の仕事を積み上げていけます。

よくある質問

Q. メルマガは無料で始められますか?

始められます。読者が数人から数十人程度なら、普段のメールソフトからBCCで送る方法で費用はかかりません。ただし配信停止の受付や名簿の管理を手作業で行う必要があり、Gmailには1日500通という送信の上限もあります。読者が増える見込みがあるなら、無料のプランや試用期間があるメール配信のサービスから始めると、あとで移る手間が省けます。

Q. メルマガの読者は何人いれば始めてよいですか?

人数の決まりはありません。数人の読者からでも始められます。大切なのは人数より、登録してくれた人が期待している内容を、決まった時期に届けることです。少ないうちに書き方や頻度を試しておくと、読者が増えたときに慌てずに済みます。登録の入口をホームページや申し込みフォームに用意し、少しずつ増やしていきます。

Q. 個人で送るメルマガにも特定電子メール法は関係しますか?

営業をしている個人が、自分の商品やサービスの広告や宣伝のために送るメールは対象になります。登録の同意を得ること、同意の記録を保存すること、送信者の名前や住所、問い合わせ先、配信停止の方法をメールに表示することが必要です。趣味の連絡だけのメールなど、扱いが分かれる場合もあるため、迷うときは総務省と消費者庁のガイドラインで確かめてください。

Q. メルマガを送る頻度はどのくらいがよいですか?

自分が1年続けられる間隔を選ぶのがよいでしょう。週1回、月2回、月1回など、目的と書く時間に合わせて決めます。頻度を高くしすぎて数号で止まるより、月2回を長く続けるほうが読者との関係は深まります。頻度とあわせて、配信する曜日と時刻も決めておくと、読者が受け取る時期を覚えやすくなります。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年2月17日最終更新:2026年10月28日
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