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南魚沼市の情報漏洩の可能性|メール配信サービス「ワイメール」への不正侵入でフィッシングメール 防災メールの件と対象者が確かめること 2026

@SOHO編集部
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南魚沼市の情報漏洩の可能性|メール配信サービス「ワイメール」への不正侵入でフィッシングメール 防災メールの件と対象者が確かめること 2026

この記事のポイント

  • ✓南魚沼市の情報漏洩の可能性について
  • ✓市とイグレックスの公式発表から整理
  • ✓ワイメールへの不正侵入で登録者にフィッシングメールが届いた件と

新潟県南魚沼市は2026年10月26日、市が利用しているメール配信サービス「ワイメール」の運営会社(株式会社イグレックス)のサーバに外部の第三者から不正侵入があり、登録者のメールアドレス宛にフィッシングメールが送信されたと発表しました。送信されたメールの件数と個人情報の漏洩の有無は、2026年10月28日時点で調査中です。市から届くメールに「料金の請求」や「カード情報の確認」が書かれていたら偽物と考え、リンクを開かずに削除するのが、登録者がまずすることです。

南魚沼市はこれとは別に、2026年10月14日にも防災メールのシステム(SpeeCAN RAIDEN)への不正アクセスに伴う個人情報漏洩の可能性を発表しています。2つは運営会社も登録の窓口も違う別の事案です。この記事では、市とイグレックス、アルカディアの公式発表だけをもとに、2つの事案を分けて整理し、届いたメールの見分け方と、リンクを押してしまった後の手順を具体的に書きます。

南魚沼市が2026年10月に発表した2つの事案

南魚沼市の情報漏洩について調べると、ワイメールの件と防災メールの件が混ざった情報が出てきます。まず2つを表で分けます。どちらも市が「漏洩した」と言い切ったものではなく、「調査中」「可能性」の段階の発表です。

項目 ワイメールの件 防災メールの件
市の発表日 2026年10月26日(臨時報道資料) 2026年10月14日(臨時報道資料)
市の担当 総務部情報管理室 総務部総務課
使っていたサービス メール配信サービス「ワイメール」 防災情報配信システム「SpeeCAN RAIDEN」
運営会社 株式会社イグレックス 株式会社アルカディア
起きたこと サーバへの不正侵入、登録者宛てのフィッシングメール送信 システムへの不正アクセス
件数 調査中(市の発表に記載なし) 市の発表に記載なし
市の表現 個人情報の漏洩についても調査が進められている 個人情報漏洩の可能性がある
対象の配信 ふるさと応援隊、子育ての駅「ほのぼの」、市職員・消防団員向け 南魚沼市防災メール、市職員向け防災メール
現在の状況 イグレックスがサービスを停止し調査中 2026年10月23日にシステムが復旧し配信を再開
問い合わせ 025-773-6678 025-773-6660

ワイメールの件で市が利用している配信は3つあり、どれも防災メールとは別の登録です。防災メールだけに登録している人は、ワイメールの件の対象ではありません。反対に、ふるさと応援隊や子育ての駅「ほのぼの」のメールに登録している人は、防災メールに登録していなくてもワイメールの件の対象になりえます。

2つの事案はどちらも「市が直接管理するシステム」ではなく、市が契約している外部のサービスで起きています。委託先とは、市の代わりにシステムを動かしている会社のことです。自治体は配信の仕組みを自前で持たず、専門の会社のサービスを借りて使うことが多く、その会社が攻撃を受けると、同じサービスを使っている他の自治体や企業にも影響が広がります。南魚沼市の2件も、この形で起きています。

なお、ニュースでは件数の推計が報じられていますが、市とイグレックスの公式発表には件数の記載がありません。この記事では公式に書かれていない数字は扱いません。

ワイメールの件の公表の経緯(2026年10月24日から28日まで)

イグレックスは自社サイトのお知らせで、2026年10月24日から28日までに第13報まで追記しています。市の発表と合わせて、日付の順に整理します。

日時 発表元 分かったこと
10月24日 3時50分ころ イグレックス ポータルサイトのサーバで異常なトラフィックを検知し、緊急メンテナンスを開始
10月24日 8時30分頃 南魚沼市 実在するクレジットカード会社を騙った不審メールが配信され始める
10月24日 10時45分 イグレックス(第2報) 一部の顧客の配信環境で不審な通信の可能性。対象の環境を停止
10月24日 12時05分 イグレックス(第3報) 11時44分頃、すべての配信環境の管理者用ログイン情報を更新
10月24日 13時頃 南魚沼市 市民などの問い合わせで把握し、市の公式サイトと公式SNSで注意喚起
10月24日 18時08分 イグレックス(第5報) 一部の顧客の配信環境に侵入され、フィッシングメールが送信された恐れ
10月24日 23時30分 イグレックス(第6報) 送信件数と個人情報の漏洩の有無は調査中。サンプル調査の結果を公表
10月25日 12時52分 イグレックス(第7報) ポータルサイトから持ち出された可能性のあるデータの内訳を公表
10月25日 18時40分 イグレックス(第8報) 10月24日のうちに八王子警察署と関係省庁へ第一報
10月26日 南魚沼市 臨時報道資料と「ワイメールからの不審なメールにご注意ください」を掲載
10月26日 7時04分 イグレックス(第9報) 全顧客の送信ドメイン認証の鍵を作り直し、なりすましメールを拒否する設定へ
10月27日 17時38分 イグレックス(第11報) 電話がつながりにくく、メールでの連絡を依頼
10月28日 3時14分 イグレックス(第12報) 警察の管理番号とIPAの受付番号を公表
10月28日 11時23分 イグレックス(第13報) 個人情報保護委員会から、委員会への報告をイグレックスが連名でとりまとめて提出するよう指導

市の注意喚起のページには、事案の流れが次のように書かれています。

10月24日(土曜日)8時30分頃から実在するクレジットカード会社を騙った不審メールが配信 10月24日(土曜日)市民などの問い合わせにより本事案を把握し、同日13時頃に市公式ウェブサイトと公式SNSから注意喚起を行いました。 出典: city.minamiuonuma.niigata.jp

第12報に出てくるIPAは、情報処理推進機構という国の機関で、コンピュータへの不正アクセスの届出を受け付けています。警察への届出とIPAへの届出の両方が済んでいることが、この報で分かります。第13報の「連名でとりまとめて提出」は、ワイメールを使っていた自治体や企業がそれぞれ個人情報保護委員会へ報告する代わりに、運営会社がまとめて報告する形を指します。南魚沼市の分がこのとりまとめに含まれるかどうかは、2026年10月28日時点で市の発表に記載がありません。

2026年10月28日22時40分の時点で、市の公式サイトのトップの新着には、10月26日以降のこの件の新しい発表は出ていません。

南魚沼市のワイメールに登録されている項目

市の臨時報道資料は、3つの配信それぞれに登録されている個人情報を明記しています。ここに書かれているのは「登録されている項目」であって、「漏れたと確認された項目」ではありません。漏洩の有無は調査中です。

配信の名前 登録されている個人情報 主な登録者
ふるさと応援隊の登録会員向けの配信サービス メールアドレス、名前(漢字) ふるさと応援隊の会員
子育ての駅「ほのぼの」からの配信サービス メールアドレス、名前(漢字)、性別 子育ての駅を利用する保護者など
南魚沼市職員、南魚沼消防団員向けの配信サービス メールアドレス、名前(漢字・カナ)、生年月日、電話番号 市職員、消防団員

3つ目の配信の書き方は、市のページによって違いがあります。臨時報道資料(PDF)では「南魚沼市職員、南魚沼消防団員向けの配信サービス」、注意喚起のページでは「消防団員向けのメール配信サービス」です。この記事では報道資料の書き方に合わせ、市職員と消防団員の両方を対象として扱います。市職員や消防団員として登録している人は、生年月日と電話番号も登録項目に入っている点に注意が要ります。

市の発表には、住所、マイナンバー、口座番号、クレジットカード番号が登録項目として書かれていません。登録されていない情報は、この配信から漏れることはありません。ただし、市が「これらは含まれない」と書いたわけではなく、あくまで登録項目の一覧に無いという意味です。

イグレックスの公表で「含まれていない」と明記されているのは、ワイメールのポータルサイト(会社の案内用のサイト)から持ち出された、または読みとられた可能性のあるデータについてです。第7報では、その内訳はセットアップ用のスクリプト、決済代行会社との接続情報、設定ファイル、攻撃者の探索の記録、テスト用のデータなどで、「お客様ならびにその他の個人の個人情報は含まれていない」と書いています。決済代行会社との接続情報についても「クレジットカード情報等は含まれません」と明記しています。ただしこれはポータルサイトの話で、南魚沼市などの顧客が登録者を管理している配信環境の調査とは別です。

原因:イグレックスが公表した侵入の流れ

市の臨時報道資料は、原因を次のように書いています。

10月24日(土)当市が利用しているメール配信サービス『ワイメール』について、管理、運営する株式会社イグレックスのサーバに外部の第三者から不正侵入があり、登録者のメールアドレス宛にフィッシングメールが送信されました。 現在、メール配信サービスは同社が停止し、不正侵入の原因及び影響範囲を調査しており、送信されたメールの件数、個人情報の漏洩についても調査が進められています。 出典: city.minamiuonuma.niigata.jp

イグレックスの第5報と第7報を合わせると、侵入の流れは次のように説明されています。

  1. ワイメールのポータルサイトのサーバに、外部の第三者から攻撃的なアクセスと不正侵入があった
  2. そこから、顧客の配信環境をセットアップするためのスクリプトが持ち出された、または読みとられた可能性がある(第7報は、これを「お客様環境への侵入のきっかけとなった情報」と書いています)
  3. 漏洩した可能性がある認証情報(ログインに使う情報)で、一部の顧客の配信環境に侵入された
  4. その配信環境で顧客が管理している宛先に、フィッシングメールが送信された恐れがある

フィッシングメールとは、実在する会社や役所を装って偽のサイトへ誘導し、ログイン情報やカード番号を入力させようとするメールのことです。今回は、市が普段メールを送るのに使っている仕組みそのものから送られた可能性があります。そのため、差出人の表示や送信元が、いつもの市のメールと同じに見えた可能性があります。

第6報には、サンプル調査の結果が書かれています。

なお、侵入の痕跡が認められた一部のお客様環境のサンプル調査では、現在のところ、個人情報に直接アクセスしない配信操作のみの動作のみであり、個人情報が直接持ち出された形跡は確認されておりません。 ただしログの記録から、1メールマガジンあたり最大30件のメールアドレスの閲覧が行われた可能性がございます。 出典: igreks.jp

これはイグレックスが一部の顧客環境を抜き出して調べた結果で、南魚沼市の配信環境について個別に書いたものではありません。南魚沼市の登録者にこの結果が当てはまるかどうかは、2026年10月28日時点で公式には示されていません。全体の調査は続いており、イグレックスは「侵入の痕跡が認められたすべてのサーバ」について調査を進めると書いています。

イグレックスと南魚沼市の対応

公式に書かれている対応を、発表元ごとに並べます。補償やお詫びの品については、どちらの発表にも記載がありません。

イグレックスの対応(お知らせの各報から)

  • 10月24日、ポータルサイトへのアクセスを遮断し、緊急メンテナンスを開始
  • 不審な通信が確認された顧客の環境を停止
  • 10月24日11時44分頃、すべての配信環境の管理者用ログイン情報を更新
  • 侵害された恐れのある認証情報を無効にし、全閲覧環境から強制ログアウト
  • 10月24日のうちに八王子警察署へ報告し、関係省庁へ第一報
  • すべての顧客の送信ドメイン認証の鍵を作り直し、なりすましメールを受け取り側で拒否させる設定に変更(第9報)
  • 各配信環境のアプリケーションの不具合を改善し、強制的なバージョンアップを準備
  • 個人情報保護委員会への報告を、連名でとりまとめて提出する方向(第13報)

第9報の「送信ドメイン認証」は、届いたメールが本当にそのドメイン(メールアドレスの@より後ろ)から送られたものかを、受け取る側のメールサーバが確かめる仕組みです。ここを作り直すことで、盗まれた鍵を使ったなりすましを防ぐ狙いがあります。

南魚沼市の対応(市のページから)

  • 10月24日13時頃、市の公式サイトと公式SNSで注意喚起
  • 10月26日、臨時報道資料を出し、利用している3つの配信と登録項目を公表
  • 注意喚起のページで「『ワイメール』を使用して当市から料金などを請求することは一切ありません」と明記
  • 漏えいの可能性がある情報は、システム運営会社が調査中で、引き続き確認すると記載

ワイメールの配信サービスはイグレックスが停止しているため、ふるさと応援隊や子育ての駅「ほのぼの」からのメールは、復旧までしばらく届かない可能性があります。市からの連絡が途切れたときは、市の公式サイトで確かめる習慣を持つと安心です。

防災メール(SpeeCAN RAIDEN)の件

2026年10月14日の件は、ワイメールとは別の会社のシステムで起きました。市の臨時報道資料には次のように書かれています。

南魚沼市防災メールに使用している、防災情報配信システム「SpeeCAN RAIDEN(スピーキャン ライデン)」が不正アクセスを受けたことに伴い、個人情報漏洩の可能性があると、同システムの運営会社である株式会社アルカディアから下記のとおり情報提供がありました。 出典: city.minamiuonuma.niigata.jp

アルカディアからの情報提供は2026年10月13日です。市は防災メールの一部の機能(手動配信機能)を止めていましたが、市の防災のページは2026年10月23日に更新され、システムが復旧したため配信を再開したと書かれています。

漏洩した可能性のある個人情報は、登録の種類で分かれています。

登録の種類 登録者 漏洩した可能性のある個人情報
南魚沼市防災メール 一般市民 メールアドレス
市職員向け防災メール 市職員 氏名、メールアドレス、所属、職員番号
市職員向け防災メール 市関係機関職員 氏名、メールアドレス、所属

一般市民の登録はメールアドレスだけです。市職員の登録には職員番号と所属が含まれるので、職員を名乗る人物を装った連絡に使われるおそれを考えておく必要があります。

運営会社のアルカディアは、SpeeCAN RAIDEN の専用ページで報告を重ねています。第17報では、2026年10月13日1時17分から7時16分までのあいだに、不正なプログラムによってシステムから外部にフィッシング詐欺のメールが配信されたと書いています。影響範囲は調査中で、市も詳細は運営会社のページを見るよう案内しています。

防災メールの件とワイメールの件は、時期が近く、どちらも「市のメールの仕組みから偽メールが出た」という形が似ています。ただ、運営会社、登録の窓口、登録されている項目、問い合わせ先がすべて違います。自分がどちらに登録しているかで、確かめる先が変わります。

届いたメールが本物かを見分ける方法

ワイメールの件で送られたのは、実在するクレジットカード会社を騙った不審メールです。市の仕組みから送られた可能性があるため、差出人の名前やアドレスだけでは見分けにくいと考えておく必要があります。見分けるときは、次の順番で確かめます。

  1. 中身が「お金」か「入力」を求めているか。市の注意喚起のページは、ワイメールで料金などを請求することは一切ないと明記しています。カードの利用確認、支払いの手続き、本人確認の入力を求める内容なら、その時点で偽物と判断できます
  2. 普段その配信から届く内容か。ふるさと応援隊なら市の情報やイベント、子育ての駅「ほのぼの」なら子育ての催しの案内が中心です。カード会社の名前が出てくることは通常ありません
  3. リンク先のアドレスが公式のものか。リンクを押す前に、パソコンならマウスを重ねて、スマホなら長押しで、行き先のアドレスを表示します。市の公式サイトは city.minamiuonuma.niigata.jp で終わります。カード会社の名前に似せた見慣れないアドレスなら開きません
  4. 急がせる言葉があるか。「本日中に」「24時間以内に」「利用が停止されます」のように期限で急がせるのは、フィッシングメールでよく使われる書き方です

迷ったときは、メールの中の連絡先ではなく、自分で調べた公式の窓口に問い合わせます。カード会社のことならカードの裏面の電話番号、市のことなら市の公式サイトに載っている番号です。市の注意喚起のページも、不審なメールに書かれた連絡先には問い合わせや返信をしないよう求めています。

SMS(携帯電話の番号あてに届く短いメッセージ)や電話にも同じ注意が要ります。市は、電話やメールでパスワード、認証コード(ログインのときに届く数字)、口座情報を求められても答えないよう呼びかけています。認証コードは、本人だけが受け取れることで安全を保つ仕組みなので、他人に伝えた時点で意味がなくなります。

リンクを押してしまった後にすること

リンクを開いただけで、何も入力していないなら、まずはページを閉じて、そのメールを削除します。そのうえで、端末に覚えのないアプリが入っていないか、ブラウザの設定が変わっていないかを確かめます。不安が残るときは、スマホやパソコンのセキュリティの機能で検査を実行します。

偽のサイトに何かを入力してしまった場合は、入力した内容ごとに手を打ちます。

入力してしまったもの すること
クレジットカード番号 カード裏面の番号に電話してカードを止め、再発行を依頼する。明細に覚えのない利用がないか確かめる
ログインのIDとパスワード そのサービスのパスワードをすぐ変える。同じパスワードを使い回している他のサービスも変える
認証コード そのサービスの公式の窓口に連絡し、ログインの履歴と登録情報の変更がないか確かめる
銀行の口座番号や暗証番号 銀行の公式の窓口に連絡し、口座を止める相談をする
氏名・住所・電話番号 以後、それらを知っていることを根拠に信用させる電話や郵便に注意する

カードを止めるときは、偽のメールに書かれた番号ではなく、カードの裏面か、カード会社の公式アプリに載っている番号を使います。不正な利用が疑われるときは、カード会社に伝えたうえで、最寄りの警察署に相談する方法もあります。

パスワードを変えた後は、二段階認証を設定しておくと、パスワードが知られても他人がログインしにくくなります。二段階認証とは、パスワードに加えて、スマホに届くコードなどもう1つの確認を求める仕組みです。仕事で使うアカウントでの導入の考え方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で、認証の方式ごとの違いと選び方を整理しています。

自分のメールアドレスが過去に他の漏えいに含まれていないかを確かめておくと、使い回しのパスワードをどこまで変えるべきかの判断材料になります。調べ方はHave I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩で、メールアドレスを入力して過去の漏えいの記録を照合する手順を説明しています。

自分が対象かを確かめる方法と問い合わせ窓口

ワイメールの件で対象になりうるのは、市が利用している3つの配信のどれかに登録している人です。自分が登録しているかどうかは、過去にそれぞれの配信からメールが届いていたかで分かります。メールソフトで「ふるさと応援隊」「ほのぼの」と検索すると、届いていた配信のメールが見つかります。

2026年10月28日時点で、市は登録者に個別の通知を送るとは発表していません。漏洩の有無は運営会社の調査中で、市は引き続き確認するとしています。続報は市の公式サイトの新着情報と、イグレックスのお知らせのページに出ます。

問い合わせ先は、市の発表に載っているものを書きます。受付時間は発表に記載がありません。

事案 窓口 電話番号
ワイメールの件 南魚沼市 総務部 情報管理室 025-773-6678
防災メールの件 南魚沼市 総務部 総務課(防災庶務班) 025-773-6660

イグレックスはお知らせのページに問い合わせ先として電話番号とメールアドレスを載せていますが、電話が大変つながりにくい状態で、メールでの連絡を求めています。イグレックスの窓口は、ワイメールを契約している自治体や企業向けの連絡先です。登録者として自分の情報について確かめたいときは、まず市の情報管理室に問い合わせます。

防災メールの件で、自分がどの登録の種類に当たるかは、登録したときの経緯で決まります。市民として自分で登録したなら一般市民の区分(メールアドレスだけ)、職員として職場の案内で登録したなら市職員向けの区分です。

在宅で仕事をする人が気をつけること

市のメールに登録していたアドレスを、仕事の連絡にも使っている人は少なくありません。在宅で仕事を請け負う人は、偽メールが自分の取引先に広がる経路を断つ立場にもあります。

まず、仕事用のメールに届いた不審なメールを、取引先にそのまま転送しないことです。注意を呼びかけるつもりでも、転送したメールのリンクを相手が押してしまうことがあります。共有するときは、リンクを外して文面だけを伝えるか、画面の写しを使います。

次に、偽サイトに入力した情報の中に、取引先のアカウントや、取引先から預かった顧客の情報が含まれていないかを確かめます。たとえば、取引先から共有されたクラウドのフォルダに、仕事用のメールアドレスとパスワードでログインしている場合、そのパスワードを偽サイトに入力していたら、取引先の情報にも手が届く状態になります。この場合は、自分のパスワードを変えるだけでなく、取引先にも早めに知らせるのが筋です。

取引先に知らせるかどうかの線引きは、預かっている情報の中身で変わります。個人情報保護委員会は、事業者が個人データの漏えい等(そのおそれを含む)を委員会へ報告しなければならない場合として、次のようなものを挙げています。

  • 要配慮個人情報(病歴や障害など、扱いに特に配慮が要る情報)が含まれる場合
  • 不正に利用されると財産的な被害が生じるおそれがある場合(クレジットカード番号、送金や決済ができるサービスのIDとパスワードなど)
  • 不正の目的をもって行われたおそれがある行為による場合(外部からの不正アクセスを含む)
  • 本人の数が1,000人を超える場合(自治体などの行政機関等は100人を超える場合)

個人で仕事を請け負っている人も、仕事で顧客の個人情報を扱っていれば、この決まりに関わる立場になりえます。不正な目的によるおそれがある場合の報告の期限は、発覚した日から60日以内とされています。ただし、個別の事案が報告の対象になるかどうかは状況で変わるので、自分で判断がつかないときは、取引先と相談したうえで、個人情報保護委員会の案内で確かめます。報告が必要な場合の考え方は、個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページにまとまっています。

偽メールを見抜く力は、自分だけでなく、一緒に仕事をする相手を守る力でもあります。社内でのフィッシング対策の訓練の進め方は、社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドで、訓練メールの作り方と結果の読み方を紹介しています。小さな事業者が使える対策の費用の補助については、中小企業のサイバーセキュリティ対策2026|IT導入補助金で防御力を強化する方法で、補助の対象になる対策の例を整理しています。

委託先経由の事案が続くときの受け止め方

2026年10月は、メール配信やお知らせの仕組みを提供する会社への不正アクセスが相次ぎ、その会社のサービスを使う自治体や企業が、次々に影響を公表しています。南魚沼市も、同じ月のうちに防災メールとワイメールの2つの委託先で事案が起きました。利用者の側から見ると、どの会社のサービスで何が起きたのかが分かりにくく、不安だけが大きくなりがちです。

こうした事案に向き合うときに役に立つのは、次の3つを分けて考えることです。

  • 何が登録されていたか(登録項目)
  • 何が確認されたか(送信、閲覧、持ち出しの事実)
  • 何が調査中か(件数、漏洩の有無)

今回のワイメールの件で、2026年10月28日時点で公式に確認されているのは「登録者のメールアドレス宛にフィッシングメールが送信された」ことです。漏洩の有無と件数は調査中です。登録項目が分かっていれば、最悪の場合に何が外に出うるかの見当がつき、それに合わせた備えができます。ふるさと応援隊と子育ての駅「ほのぼの」の登録者ならメールアドレスと名前、市職員と消防団員なら生年月日と電話番号まで、という具合です。

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者の立場から見ると、仕事の連絡をメールで受ける人ほど、「本物の取引先のアドレスから届いた偽の依頼」に弱い傾向があります。今回のように正規の配信の仕組みから偽メールが出る事案は、差出人だけで判断する習慣を見直すきっかけになります。請求や振込先の変更、ログインの要求が届いたら、別の手段(電話や、すでにやり取りのあるチャット)で相手に確かめる。この一手間を習慣にしている人は、仕事の相手からも信頼を得やすくなります。

セキュリティの知識は、それ自体が仕事にもなります。メールの安全な運用やフィッシング対策の支援、社内教育の資料づくりは、在宅でも請け負える分野です。セキュリティを含む仕事の内容と求められる力は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、案件の種類ごとに紹介しています。ネットワークの基礎から学びたい人には、CCNA(シスコ技術者認定)の解説で、試験の範囲と学び方を確かめられます。

南魚沼市とイグレックスの調査は続いています。続報が出たら、件数と漏洩の有無、市から登録者への連絡の方法がどう示されるかを、市の公式サイトで確かめてください。

よくある質問

Q. 南魚沼市のワイメールの件で、個人情報は漏洩したのですか?

2026年10月28日時点では、漏洩したとは発表されていません。市の臨時報道資料は、送信されたメールの件数と個人情報の漏洩について調査が進められていると書いています。確認されているのは、登録者のメールアドレス宛にフィッシングメールが送信されたことです。続報は市の公式サイトとイグレックスのお知らせのページで確かめてください。

Q. 防災メールだけに登録している場合も、ワイメールの件の対象ですか?

防災メールは SpeeCAN RAIDEN という別のシステムで配信されており、ワイメールとは別の登録です。ワイメールの件の対象は、ふるさと応援隊、子育ての駅「ほのぼの」、市職員・消防団員向けの配信の登録者です。ただし防災メールにも10月14日に別の事案が発表されているので、そちらの登録項目も確かめておくと安心です。

Q. 市からのメールでカードの確認を求められたら、どうすればよいですか?

市は、ワイメールを使って料金などを請求することは一切ないと明記しています。カードの確認や支払いを求める内容なら偽物と判断し、リンクや添付ファイルを開かずに削除してください。カード会社に確かめたいときは、メールの中の連絡先ではなく、カードの裏面に書かれた番号に電話します。

Q. 南魚沼市の問い合わせ先はどこですか?

ワイメールの件は南魚沼市総務部情報管理室(025-773-6678)、防災メールの件は総務部総務課(025-773-6660)です。受付時間は市の発表に記載がありません。運営会社のイグレックスの窓口は、ワイメールを契約している自治体や企業向けの連絡先なので、登録者はまず市に問い合わせてください。

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年10月29日
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