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上越市安全メールの個人情報漏洩の可能性|SpeeCAN RAIDENへの不正アクセス 対象の情報と確かめること 2026

@SOHO編集部
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上越市安全メールの個人情報漏洩の可能性|SpeeCAN RAIDENへの不正アクセス 対象の情報と確かめること 2026

この記事のポイント

  • ✓上越市の情報漏洩について
  • ✓上越市安全メールの配信サービスSpeeCAN RAIDENへの不正アクセスで
  • ✓消防団員と市職員の氏名などが漏洩した可能性があります

上越市の情報漏洩について、新潟県上越市は、上越市安全メールの配信に使っている防災情報配信サービス「SpeeCAN RAIDEN(スピーキャン ライデン)」が不正アクセスを受け、個人情報が漏洩した可能性があると公表しています。2026年10月13日に、運営会社の株式会社アルカディアから市に情報提供がありました。漏洩した可能性があるのは、一般市民の登録者はメールアドレス、消防団員は氏名、メールアドレス、電話番号、所属、階級、市職員は氏名、メールアドレス、職員番号、所属などです。 2026年11月1日時点で、市のお知らせのページは10月30日に更新されていますが、漏洩した可能性のある情報の種類、件数、対象の範囲は「現在調査中」とされ、件数の確定や補償についての記載はありません。安全メールは通常どおり配信されています。 登録している人がまずすることは、心当たりのない送信元や自治体などをかたる不審なメールを開かずに削除すること、メールのURLや添付ファイルを開かないこと、個人情報やパスワードを入力しないことです。

この記事は、2026年11月1日時点で上越市のお知らせのページと、運営会社であるアルカディアの公式の発表を開き直して確かめた内容だけで書いています。報道の数字や推測は入れていません。件数は市が調査中としているため、この記事でも書きません。

上越市安全メールで何が起きたのか

上越市安全メールは、上越市が災害や犯罪、交通事故など、市民の安全と安心にかかわる情報をメールで届けているサービスです。市のページによると、配信している情報は次のとおりです。

  • 防犯情報(不審者情報、特殊詐欺などの事件情報)
  • 防災情報(災害発生、避難関係情報、台風接近情報)
  • 火災情報(火災発生・鎮火情報、林野火災注意報・警報)
  • 交通安全情報(交通事故発生情報、交通安全運動の実施)
  • その他(クマやサルなどの出没、行方不明者情報など)

この安全メールの配信に使われているのが、株式会社アルカディアが運営する「SpeeCAN RAIDEN」です。SpeeCAN RAIDENは、自治体や消防、学校などが、登録者へ一斉に情報を送るためのしくみで、全国の多くの自治体が使っています。アルカディアが2026年10月23日に公表した説明資料によると、2026年9月末の時点で官公庁875件(うち自治体715件、消防署312件、警察署22件)、企業など242件、学校584校が契約しています。

今回、このSpeeCAN RAIDENに第三者が不正にアクセスしたことが分かり、上越市安全メールの登録者の情報が漏洩した可能性が出てきました。市のお知らせのページでは、次のように説明されています。

10月13日(火曜日)、上越市安全メールを配信するために使用している、防災情報配信サービス「SpeeCAN RAIDEN」が不正アクセスを受けたことに伴い、個人情報漏洩の可能性があると、同サービスの運営会社である(株)アルカディアから情報提供がありました。 利用者の皆さんにはご心配やご不便をおかけしておりますことをお詫び申し上げます。 出典: city.joetsu.niigata.jp

「漏洩の可能性」という言い方は、市の発表そのものの表現です。情報が外に持ち出されたと確定したわけではなく、その可能性がある段階だということです。ただし、可能性の段階でも、登録者の側でできる備えは先に済ませておくほうが安全です。

運営会社側の全体の件数や経緯は、アルカディアの情報漏洩|SpeeCAN RAIDENの約313万件と偽メールの見分け方で詳しく扱っています。この記事では、上越市安全メールの登録者に関係する部分に絞って説明します。

公表の経緯と2026年11月1日時点で分かっていること

上越市の発表は、市民安全課(原子力防災対策室)のお知らせのページ「上越市安全メールの個人情報漏洩の可能性があることが分かりました」にまとめられています。このページは2026年10月30日に更新されており、安全メールの案内のページ(10月23日更新)の「重要なお知らせ」からもたどれます。

日時 出来事 出典
2026年10月11日 16時30分 SpeeCAN RAIDENで、不正アクセスが疑われる不審な挙動を確認 アルカディアの公表
2026年10月12日 3時ごろ 侵入経路を塞ぐ応急措置を実施 アルカディアの公表
2026年10月13日 アルカディアが公式ブログで漏洩の可能性を公表。上越市にアルカディアから情報提供 アルカディアの公表、上越市のお知らせ
2026年10月21日 アルカディアが、システムから外部に不正なメールが配信されていたことを公表 SpeeCAN RAIDEN公式ブログ
2026年10月23日 アルカディアが説明資料と報告書を公表。上越市の安全メールの案内のページを更新 SpeeCAN RAIDEN公式ブログ、上越市
2026年10月30日 上越市のお知らせのページを更新。アルカディアが第24報を掲載 上越市のお知らせ、SpeeCAN RAIDEN公式ブログ

10月30日の時点のお知らせには、市民から「実在する企業を名乗る不審なメールが届いている」との情報が寄せられていることと、不審なメールへの注意点が書かれています。市は、本件に関する情報を市のホームページとサービスの登録者へのメールで周知しているとしています。

漏洩した可能性のある情報の種類、件数、対象の範囲は、2026年11月1日時点でも「現在調査中」で、詳細が分かりしだい市のホームページなどで知らせるとされています。補償やお詫びの品については、市の発表にもアルカディアの公表にも記載がありません。記載がないことを、補償がないと決まったという意味に読み替えることはできないため、この記事では「2026年11月1日時点で記載はない」とだけ書いておきます。

続報を確かめるときは、上越市のお知らせのページと、市のページからリンクされているSpeeCAN RAIDEN公式ブログの重要なお知らせの両方を見るのが確実です。

漏洩した可能性がある個人情報

市のお知らせのページでは、上越市安全メールを登録した人について、漏洩した可能性がある個人情報を登録者の区分ごとに挙げています。

登録者の区分 漏洩した可能性がある個人情報
一般市民 メールアドレス
消防団員 氏名、メールアドレス、電話番号、所属(消防部等)、階級
市職員 氏名、メールアドレス、職員番号、所属など

一般市民の登録者について挙げられているのは、メールアドレスだけです。安全メールは、空メールを送って登録画面から登録するか、市役所や出張所、各総合事務所の窓口に申請書を出して登録するしくみです。一般市民の項目として氏名や住所、電話番号は挙げられていません。

消防団員は、氏名、メールアドレス、電話番号に加えて、所属(消防部など)と階級が挙げられており、一般市民より項目が多くなっています。市職員は、氏名、メールアドレス、職員番号、所属などとされています。「など」とあるため、ここに書かれていない項目が含まれる可能性もありますが、市の発表に書かれていない項目について、この記事では推測しません。

クレジットカードについては、アルカディアが2026年10月13日の第2報で、SpeeCAN RAIDENではクレジットカードなどの決済情報を扱っていないため漏洩の対象ではないと説明しています。安全メールの登録で、市民がカード番号や口座番号を市に伝える場面もありません。

市は、漏洩した可能性のある情報の種類についても「現在調査中」としています。調査が進めば、項目が追加されたり、範囲が絞られたりする可能性があります。

件数がまだ公表されていないことの読み方

上越市は、2026年11月1日時点で、漏洩した可能性のある件数を公表していません。お知らせのページには、情報の種類、件数、対象の範囲は現在調査中と書かれています。報道などで件数が出ていることがあっても、市の公式の数字ではないため、この記事では取り上げません。件数が公表されたときは、市のお知らせのページの数字を基準にしてください。

運営会社のアルカディアは、SpeeCAN RAIDEN全体で漏洩の可能性がある個人情報の最大件数を、メールアドレス約3,136,000件、電話番号約105,000件、FAX番号約15,000件と公表しています。これは上越市だけでなく、契約しているすべての自治体や学校などを合わせた推定値で、アルカディア自身も「あくまでも推定値」としています。この全体の数字を、上越市の件数として読まないよう注意してください。

件数が決まっていない段階で大切なのは、自分が登録しているかどうかです。上越市安全メールに登録しているなら、件数がいくつであっても対象の可能性があるものとして備えておくのが確実です。

原因について公式に分かっていること

上越市の発表では、原因は、SpeeCAN RAIDENが不正アクセスを受けたことと書かれています。どのような手口だったかは、市の発表には書かれていません。

運営会社のアルカディアは、2026年10月19日の第12報と10月23日の説明資料で、もう少し詳しく説明しています。公表されている内容を要約すると次のとおりです。

  • 2026年10月11日6時26分に攻撃者がアクセスを始め、ログイン画面やファイルサーバーなどを探った
  • メディアサーバーの弱点(本来は見られないファイルにアクセスできてしまうもの)から設定ファイルを取られ、サービス間のログインに使う秘密の鍵が流出した
  • その鍵とアカウントIDの総当たりでログインされ、内部の情報を取られた
  • 10月11日23時40分に、社内の監視がデータベースの異常な負荷に気づき、不正アクセスを検知した
  • 10月12日3時に、ファイルサーバーの弱点の修正などで不正アクセスの経路を遮断した

「総当たり」とは、多数のIDやパスワードを機械的に試してログインを突破しようとする攻撃のことです。アルカディアは、全サービスで脆弱性の診断とプログラムの点検を行ったこと、データベースへのアクセス方法を見直したこと、監視を強めていることを再発防止の取り組みとして挙げています。2026年10月30日には、SpeeCAN RAIDENの管理者向けにログイン時の2段階認証の機能を追加したと知らせています。

これらは運営会社が公表した調査の経過で、セキュリティの専門の第三者機関に詳しい調査を依頼しているとも書かれています。最終的な原因と影響の範囲は、今後の報告で変わる可能性があります。

市民に届いている「実在する企業を名乗る不審なメール」

上越市のお知らせのページには、市民から「実在する企業を名乗る不審なメールが届いている」との情報が寄せられていると書かれています。この不審なメールが今回の件と直接関係するかどうかは、市の発表には書かれていません。

一方、運営会社のアルカディアは、2026年10月21日の第17報で、10月13日1時17分から7時16分までのあいだに、不正なプログラムによって同社のシステムから外部に不正なメールが配信されたと公表しています。

  • 配信の内容はフィッシング詐欺(実在する企業などを装い、偽サイトへ誘導して情報を盗み取る手口)
  • 配信の総数は1,423,428通
  • そのうち少なくとも869,575通は、同社が持っているメールアドレスへの配信ではないことが分かった
  • 10月13日7時16分の時点で、不正なメールの配信は止められている

10月23日の説明資料では、不正なメールの多くはカード会社を装うフィッシングの疑いがあると書かれています。外部の機関によるダークウェブ(盗まれた情報が売り買いされることがある、通常の検索では届かないネット上の場所)の調査を行い、結果を後日報告するとも書かれています。

上越市の登録者のメールアドレスに、この不正なメールが届いたかどうかは公表されていません。ただ、カード会社や通販会社など、実在する企業を名乗る見覚えのないメールが届いたら、今回の件と関係があるかにかかわらず、開かずに削除するのが安全です。メールの見分け方と、開いてしまった後の対処は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処で手順を説明しています。

上越市の対応と、登録者への連絡のされ方

上越市は、運営会社によるシステムの安全確認が行われているとして、安全メールを通常どおり配信しています。安全メールは火災や災害、クマの出没などの情報を届けるサービスなので、配信が止まると暮らしの安全に関わる情報が届かなくなるためです。登録している人は、これまでどおり市からの情報を受け取れます。

市は、本件に関する情報を、市のホームページとサービスの登録者へのメールで周知しているとしています。つまり、上越市安全メールに登録しているアドレスに、市からこの件のお知らせが届いている可能性があります。そのメールがあれば、内容を市のお知らせのページと見比べて確かめてください。

アルカディアの説明資料には、住民への案内について、個人情報保護法の目的外の利用になるため、同社から住民へ直接メールを配信することは行っていないと書かれています。上越市の登録者に向けた案内は、市のページや市からの配信で行われ、アルカディアから登録者に直接メールが届くことはない、ということです。アルカディアを名乗って「個人情報の確認」や「補償の手続き」を求めるメールが届いた場合は、その時点で疑ってかかるのが安全です。

アルカディアは、個人情報保護委員会(個人情報の扱いを監督する国の機関)への報告について、契約している自治体などの同意を得て代わりに報告する手続きを進めており、2026年10月23日に同意を得たリストとともに報告書を提出したと公表しています。上越市がこの代行の報告に含まれているかどうかは、市の発表には書かれていません。

自分が対象かを確かめる方法

対象になるのは、上越市安全メールに登録している人です。一般市民、消防団員、市職員のそれぞれで、漏洩した可能性がある情報が違います。

自分が登録しているかどうかは、普段届いているメールを見るのが一番早い方法です。上越市安全メールの登録は、「[email protected]」に空メールを送る方法で行われており、配信も同じドメイン(raiden.ktaiwork.jp)からのメールを受け取れるように設定するよう案内されています。防犯情報や火災情報などがこのドメインから届いているメールアドレスは、登録されているメールアドレスです。複数のメールアドレスを使っている人は、どのアドレスに届いているかを確かめておきます。

窓口で申請書を出して登録した人も、登録したメールアドレスに配信が届いていれば対象に含まれると読むのが自然です。安全メールの案内のページには、迷惑メールの設定やメールアドレスの変更などで送信できなくなったメールアドレスは自動的に削除されると書かれています。過去に登録していて、すでに削除された人が今回の対象に含まれるかどうかは、市の発表には書かれていません。気になる場合は、後の節に挙げる窓口で確かめてください。

市の発表には、対象者一人ひとりに個別の通知を送るとは書かれていません。そのため「個別の通知が来ていないから対象外」とは言えません。登録していると分かった時点で、対象の可能性があるものとして、次の節の備えをしておくのが確実です。

なお、メールアドレスが過去の別の漏洩で出回っていないかを調べたい場合は、Have I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩で調べ方を説明しています。ただし、今回の件が調べられるサービスに載るとは限らないため、結果が出なくても対象外という意味にはなりません。

登録している人がすること

漏洩した可能性がある項目が、登録者の区分によって違います。自分の区分に合わせて、要るものだけを行ってください。

一般市民の登録者

項目はメールアドレスです。メールアドレスが知られると、そのアドレスに不審なメールが届きやすくなります。市は、不審なメールが届いたら次の点に注意するよう呼びかけています。

  • メールを開かずに削除する
  • メールに記載されたURLや添付ファイルを開かない
  • 個人情報やパスワードを入力・送信しない
  • メールの真偽を確認するときは、メールに記載された連絡先ではなく、公式ホームページなどで公開されている問い合わせ先に確認する

上越市安全メールの本物の配信は、防犯や防災、火災などの情報を知らせるものです。登録を続けるために個人情報やカード番号の入力を求める内容は、市の案内に出てきません。

消防団員の登録者

項目は氏名、メールアドレス、電話番号、所属(消防部など)、階級です。氏名と電話番号、所属がそろうと、消防団や市の担当、関係する団体を名乗る電話やメールが本物らしく見えやすくなります。

  • 消防団や市の担当を名乗る連絡で、口座番号や暗証番号、カード番号を聞かれても答えない
  • 「団員の登録情報の確認」「手当の振り込み」などを理由に、ATMやコンビニへ行くよう求められたら電話を切る
  • 本物か迷ったら、いったん連絡を切り、所属の部や市の公式の番号に確かめる

電話番号が出回ったときの備え方は、電話番号の流出チェックの方法|流出したらどうなるかと迷惑電話・SMSへの備え 2026で詳しく説明しています。消防団の活動に関わる連絡の扱いは、所属の部の指示に従ってください。

市職員の登録者

項目は氏名、メールアドレス、職員番号、所属などです。職員の場合は、同僚や上司、取引のある事業者を名乗る連絡に注意が必要です。業務に関わる判断は、所属の指示に従ってください。

しなくてよいこと

今回の件だけを理由に、クレジットカードを止める必要はありません。SpeeCAN RAIDENでは決済情報を扱っておらず、漏洩の対象ではないと運営会社が説明しているためです。ただし、偽サイトでカード番号を入力してしまった場合は別で、すぐにカード会社に連絡してください。

また、市は安全メールを通常どおり配信しています。登録を解除するかどうかは各自の判断ですが、解除すると火災や災害、クマの出没などの情報もメールでは届かなくなる点は考えておく必要があります。

不審なメールの見分け方と、入力してしまったとき

市民から「実在する企業を名乗る不審なメール」の情報が寄せられているとおり、今回のような発表のあとには、便乗した連絡が出回りやすくなります。上越市安全メールの登録者が受け取る可能性のある、注意したい連絡の例を挙げます。

実在する企業を名乗るメール

  • カード会社を名乗り、利用の確認やカードの停止を理由にログインさせるメール
  • 通販会社や宅配会社を名乗り、注文の確認や再配達の手続きを理由にURLへ誘導するメール
  • 「アカウントが停止されます」など、急がせる言葉で入力を迫るメール

自治体や運営会社をかたるメール

  • 「安全メールの登録情報を確認してください」としてURLへ誘導するメール
  • 「個人情報漏洩のお詫び」として、補償の受け取りのために口座情報の入力を求めるメール

アルカディアは住民へ直接メールを配信していないと説明しており、市の発表にも補償の手続きの記載はありません。こうした内容のメールが届いたら、開かずに削除するのが安全です。

SMSと電話

消防団員の登録者は電話番号も対象になるため、SMSや電話にも注意します。宅配の不在通知、カード会社、役所を名乗るSMSで、URLを開かせる手口は以前から多く見られます。SMSの文面とURLで見分ける手順は、スミッシング詐欺の見分け方|SMSの本文とURLで判定する手順で説明しています。

入力してしまったとき

偽サイトでパスワードを入力してしまったら、そのパスワードを使っているサービスのパスワードをすぐに変えます。市は、同じIDやパスワードを使い回さずサービスごとに変えること、長く複雑なパスワードにすること、生体認証(指紋や顔の認証)やSMSで届く確認コードを組み合わせた多要素認証を使うことを呼びかけています。カード番号を入力してしまったら、カード会社に連絡して利用を止めてもらいます。お金の被害が出た場合や、脅すような連絡が続く場合は、警察の相談窓口に相談してください。フィッシングへの対策は、市のページからリンクされている警察庁のフィッシング対策のページでも案内されています。

届いたメールが本物の安全メールか確かめる方法

不審なメールが増える時期は、本物の安全メールまで疑わしく見えることがあります。上越市安全メールの配信内容は、メール以外の方法でも確かめられます。

  • 市のホームページのトップ画面に、配信された上越市安全メールが新着順に3件表示される(表示期間は配信日から3日間)
  • 過去に配信されたメールは、市のページからリンクされている「上越市安全メール」のサイトで見られる
  • 上越市安全安心情報のFacebook、上越市公式LINE、上越市公式X(旧Twitter)でも、安全メールと同じ内容が配信されている

届いたメールの内容が、市のホームページやSNSに出ている配信と同じであれば、本物の安全メールだと判断しやすくなります。反対に、市のホームページやSNSに見当たらない内容で、URLの入力や個人情報の確認を求めるメールは、疑ってかかるのが安全です。

メールを解除するかどうか迷っている人も、SNSで同じ内容を受け取れることを知っておくと判断しやすくなります。家族の中に安全メールに登録している高齢の人がいる場合は、不審なメールを開かないこと、迷ったら市のホームページで確かめることを、一声かけて伝えておくと安心です。

問い合わせ窓口

今回の件の問い合わせ先は、市のお知らせのページとアルカディアの公表に次のとおり載っています。

名称 連絡先 受付時間など
上越市 市民安全課(原子力防災対策室)防犯・交通安全係 電話 025-520-5661、メール [email protected]、市のページの問い合わせフォーム 市役所の開庁時間は月曜日から金曜日の午前8時30分から午後5時15分(祝日・12月29日から1月3日を除く)
株式会社アルカディア 個人情報相談窓口 電話 050-5830-0750、メール [email protected] 午前9時から午後5時(土日祝・年末年始は除く)

市のページでは、迷惑メール防止のためメールアドレスの「@」が全角で書かれています。送るときは半角に直してください。市役所の開庁時間は市のホームページの末尾に載っているもので、部署によって異なることがあると書かれています。アルカディアの個人情報相談窓口については、電話がつながりにくいときはメールで連絡するよう、同社が公式ブログで案内していました。

問い合わせる前に、次の点をメモしておくと話がまとまりやすくなります。

  • 登録している区分(一般市民、消防団員、市職員)
  • 登録しているメールアドレス
  • 不審なメールや電話があれば、その日時と内容(差出人、件名、書かれていたURLは開かずに控える)

窓口に問い合わせるときも、パスワードやカード番号、口座の暗証番号を伝える必要はありません。電話口でそれらを聞かれたら、その相手が本物の窓口かどうかを確かめ直してください。

個人情報保護委員会への報告と、自治体の場合の決まり

自治体が持つ個人情報が漏洩したとき、またはそのおそれがあるときは、個人情報保護委員会への報告が必要になる場合があります。個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページでは、国の行政機関や地方公共団体などの「行政機関等」について、報告が必要になる場合を次のように挙げています。

  • 要配慮個人情報(病歴など、とくに慎重に扱う情報)が含まれる漏えい等、またはそのおそれ
  • 不正に使われることでお金の被害が出るおそれがある漏えい等、またはそのおそれ
  • 不正の目的で行われたおそれがある行為による漏えい等、またはそのおそれ
  • 本人の数が100人を超える漏えい等、またはそのおそれ

民間の事業者の場合は人数の基準が1,000人を超える場合ですが、行政機関等では100人を超える場合とされています。報告は発覚したら速やかに行い、不正の目的で行われたおそれがある場合は発覚日から60日以内とされています。

個人情報保護委員会のページでは、不正の目的で行われたおそれがある例として、外部からの不正アクセスでデータが盗まれた場合が挙げられています。上越市の件も、SpeeCAN RAIDENへの不正アクセスによるものです。市がどの時点でどのような報告をしたかは市の発表には書かれていませんが、アルカディアは前の節のとおり、自治体の同意を得て代わりに報告する手続きを進めていると公表しています。

在宅で仕事をする人が気をつけること

上越市安全メールに登録している人の中には、在宅で業務委託の仕事を受けている人もいるはずです。在宅で働く人は、取引先から顧客の名簿、原稿、デザインのデータなどを預かる立場になることがあります。自分のメールアカウントが不審なメールをきっかけに乗っ取られると、預かった取引先の情報まで外に出るおそれがあります。

個人情報保護委員会のページでは、民間の事業者について、要配慮個人情報を含む漏えい等、お金の被害が出るおそれがある漏えい等、不正の目的で行われたおそれがある漏えい等、本人の数が1,000人を超える漏えい等の場合に、委員会への報告が必要になると示されています。業務委託で個人情報を扱う人が、自分の端末やアカウントから預かった情報を漏らしてしまった場合、まず対応を迫られるのは委託元の取引先です。どこまでが自分の責任になるかは、契約の内容や事情で変わるため、ここでは断定できません。ただ、気づいた時点ですぐ取引先に伝えることが、取引先が必要な手続きを進めるうえで欠かせない点は変わりません。

今回の件をきっかけに、仕事で使うアカウントについて次の点を見直しておくと安心です。

  • 安全メールなどの登録に使っているメールアドレスと、仕事のメールアドレスが同じになっていないか
  • 仕事のメールやクラウドストレージのパスワードを、他のサービスと使い回していないか
  • 仕事で使うアカウントに多要素認証(パスワードに加えて確認コードなどで本人確認するしくみ)を設定しているか
  • 取引先から預かったデータを、必要がなくなったあとも手元に残していないか
  • 不審なメールを開いてしまったとき、取引先の誰に、どの手段で連絡するかを決めているか

多要素認証の考え方と製品の選び方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で説明しています。

フリーランス・在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く取引が続く人ほど、納品物の質だけでなく、預かった情報の扱い方で信頼を得ています。仕事用と個人用のメールアドレスを分ける、パスワードを使い回さない、といった地味な手当てが、そのまま取引先からの評価につながっていきます。中間の手数料が乗らない直接の取引では、こうした信頼がそのまま次の依頼と手取りの厚さに結びつきます。

セキュリティの知識を仕事に生かす

情報の守り方は、自分の身を守る知識であると同時に、仕事として求められる力でもあります。自治体や企業の中には、住民や顧客に向けた注意喚起の文面づくり、社員向けのセキュリティの研修資料の作成、配信サービスの登録者への案内文の整理などを、外部の人に頼むところがあります。今回のような事案を、公式の発表から正確に読み取り、「どの登録者が対象で、何が含まれるか」「登録者は何をすればよいか」を整理する作業も、その一つです。

セキュリティの仕事を在宅で受けたい場合、いきなり専門的な診断の仕事を目指す必要はありません。まずは自分のアカウントの管理を整え、事案の発表を正確に読む習慣をつけるところから始められます。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。

上越市安全メールの件は、2026年11月1日時点で、件数や範囲の調査が続いている段階です。登録している人は、不審なメールを開かずに削除すること、URLや添付ファイルを開かないこと、個人情報やパスワードを入力しないことの3つを守り、続報は上越市のお知らせのページとSpeeCAN RAIDEN公式ブログで確かめてください。

よくある質問

Q. 上越市安全メールに登録していると、住所や電話番号も漏れたのですか?

市の発表では、一般市民の登録者について漏洩した可能性がある情報はメールアドレスとされています。氏名や住所、電話番号は一般市民の項目に挙げられていません。消防団員は氏名、メールアドレス、電話番号、所属、階級、市職員は氏名、メールアドレス、職員番号、所属などが挙げられています。種類や範囲は調査中とされています。

Q. 何件が漏洩した可能性があるのですか?

2026年11月1日時点で、上越市は件数を公表していません。お知らせのページでは、漏洩した可能性のある情報の種類、件数、対象の範囲は現在調査中で、詳細が分かりしだい市のホームページなどで知らせるとされています。報道の数字ではなく、市の公式の発表で確かめてください。

Q. 安全メールの登録を解除したほうがよいですか?

市は、運営会社によるシステムの安全確認が行われているとして、安全メールを通常どおり配信しています。解除するかどうかは各自の判断ですが、解除すると火災や災害の情報がメールで届かなくなります。同じ内容は市の公式LINEやFacebook、Xでも配信されているので、受け取り方を考える材料にしてください。

Q. 企業を名乗る不審なメールが届きました。どうすればよいですか?

市は、心当たりのない送信元や自治体などをかたる不審なメールは開かずに削除し、URLや添付ファイルを開かず、個人情報やパスワードを入力しないよう呼びかけています。真偽を確かめるときは、メールに書かれた連絡先ではなく、公式ホームページに載っている問い合わせ先に確認してください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月1日
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アウトソーシング・外注ガイド

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