会社員が同人活動と本業を両立|漫画・同人誌制作の確定申告の壁


この記事のポイント
- ✓会社に勤めながら漫画・同人誌制作を続ける人が
- ✓確定申告でつまずきやすいポイントを整理します
- ✓会社員が両立する際に押さえておきたい基本を解説します
「会社員をしながら同人誌制作を続けているけれど、確定申告はどうすればいいのだろう」。皆さんの中にも、こうした不安を抱えながら活動を続けている方がいるのではないでしょうか。まず、安心してください。会社員が本業を続けながら同人活動やイラストの依頼を受けることは、多くの人が実践している両立の形です。ただし、収入が発生する以上、確定申告に関する知識は避けて通れません。この記事では、本業と両立する中で、多くの人がつまずきやすいポイントを整理してお伝えします。
会社員と同人活動、両立する人の実態
漫画やイラストを描く人の多くは、会社員として本業を持ちながら、余暇の時間を使って創作活動を続けています。同人誌即売会への参加や、SNS経由でのイラスト依頼の受注など、活動の形はさまざまですが、共通しているのは「本業の収入とは別に、創作活動から一定の収入を得ている」という点です。
同人誌やイラストを描いてる人はどんな職業についていますか? 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
この質問が投げかけられること自体、同人活動をしている人の職業が多様であることの表れです。会社員、公務員、専業主婦、学生など、さまざまな立場の人が同人活動を続けています。私自身、43歳でメーカーを辞める前の1年間、副業として在宅ワークを始めていました。本業を続けながら新しいことに取り組むという経験は、収入面だけでなく、確定申告という制度への理解を深めるきっかけにもなりました。
なぜ確定申告でつまずく人が多いのか
「副業だから申告不要」という誤解
会社員として給与所得を得ている場合、年末調整で税金の手続きが完結すると考えている方は少なくありません。しかし、給与以外の所得が一定額を超える場合、原則として確定申告が必要になります。この基本的な仕組みを知らないまま活動を続け、後になって慌てて対応することになるケースが、つまずきの典型的なパターンです。
経費として計上できるものがわからない
同人誌制作にかかる印刷費、画材費、ソフトウェアの利用料など、活動に必要な支出は経費として計上できる場合があります。しかし、何が経費として認められるのか、どこまでが個人的な支出とみなされるのかの線引きに迷い、結果として正しく申告できていないケースも見られます。
収入の記録を残していない
同人誌即売会での頒布による現金収入や、SNS経由でのイラスト依頼による報酬は、給与所得のように自動的に記録が残るわけではありません。日々の収入を記録する習慣がないまま活動を続けていると、確定申告の時期になって収入を正確に把握できず、対応に苦労することになります。
会社員が確定申告を考える上での基本的な流れ
まず所得の種類を理解する
同人誌制作やイラスト依頼から得る収入は、多くの場合「雑所得」または「事業所得」として扱われます。どちらに区分されるかは、活動の規模や継続性、営利性などを総合的に判断して決まります。この区分によって、経費として計上できる範囲や、赤字が出た場合の扱いが変わってくるため、自分の活動がどちらに該当するのかを確認しておくことが重要です。
具体的な区分の判断や、自分のケースがどちらに当てはまるかについては、税務署や税理士への相談を通じて確認することをおすすめします。断定的な判断を自己流で行うと、後になって認識の違いが問題になることもあります。
収入と経費を記録する習慣をつける
確定申告をスムーズに行うためには、日々の収入と経費を記録しておくことが欠かせません。同人誌即売会での売上、SNS経由での報酬、印刷費や画材費などの支出を、その都度メモやアプリに記録しておくことで、申告時期になって慌てる事態を避けられます。
家計簿感覚で構いませんので、収入があった日、金額、内容を簡単にでも記録しておく習慣を、活動を始めた初期の段階から持っておくことをおすすめします。私自身、副業を始めた当初は記録をつける習慣がなく、後から思い出しながら整理する苦労を経験しました。早いうちから記録の習慣をつけておくことが、結果的に自分を助けることになります。
会社への影響を確認する
会社員が副業をする場合、就業規則で副業が制限されていないかを確認することも重要です。多くの企業では副業を許可する方向に制度が変わってきていますが、企業によっては届出が必要な場合や、一定の制限を設けている場合があります。就業規則を確認し、必要であれば会社の担当部署に相談することをおすすめします。
また、確定申告の方法によっては、副業の存在が住民税の通知を通じて会社に伝わる可能性があることも知っておく必要があります。この点が気になる場合は、確定申告の際に住民税の徴収方法を選択できる場合があるため、税務署や自治体の窓口で確認しておくと安心です。
同人誌制作特有の収入と経費の考え方
同人誌即売会での頒布収入
即売会での頒布による収入は、現金でのやり取りが中心になるため、記録を残す意識が特に重要です。頒布数と単価を記録しておき、イベントごとの収支を把握しておくことをおすすめします。
印刷費・画材費・ソフトウェア利用料
同人誌の印刷費、画材の購入費、イラスト制作に使うソフトウェアの利用料などは、活動に直接関わる支出として、経費に計上できる可能性があります。ただし、私的な利用と創作活動での利用が混在している場合は、按分して計上する必要があるなど、判断が難しい部分もあります。こうした細かい判断については、税理士に相談することで、正確な処理がしやすくなります。
SNS運用やサイト運営にかかる費用
活動の宣伝のために利用しているツールやサービスの費用も、経費として認められる場合があります。何が経費として認められるかは個別の状況によって異なるため、不明な点は税務署や専門家に確認しながら進めることが大切です。
就業規則との向き合い方
会社員として副業を行う場合、最初に確認すべきは自社の就業規則です。副業を全面的に禁止している企業は減少傾向にありますが、業種や職種によっては、情報漏洩や利益相反の観点から、一定の制限が設けられていることがあります。
同人誌制作やイラストの依頼は、多くの場合、本業とは直接関係のない分野での活動になりますが、それでも就業規則の内容を事前に確認しておくことは、後々のトラブルを避けるための基本的な備えです。就業規則の解釈に迷う場合は、人事担当部署に相談する、あるいは社会保険労務士などの専門家に確認することをおすすめします。
厚生労働省は、副業・兼業の促進に関するガイドラインを公表しており、企業側にも従業員の副業を前提とした就業規則の整備を促す動きが広がっています。会社の方針を確認する際、こうした公的な指針を参考にすることも一つの方法です。
なぜ今、両立を選ぶ会社員が増えているのか
会社員として安定した収入を得ながら、同人活動やイラスト依頼という創作活動を続ける働き方は、この数年で選択肢としての存在感を増しています。背景には、業務委託マッチングサービスの普及によって、個人が案件を見つけやすくなったことに加え、企業側でも副業を許容する制度が広がってきたことがあります。
同人誌制作は、もともと趣味の延長として始める人が多い分野です。しかし、SNSでの発信力が案件獲得につながりやすくなったことで、趣味の延長が副業として成立するケースが増えました。本業の安定性を保ちながら、創作活動という自分の好きな分野で収入を得られることは、多くの会社員にとって魅力的な選択肢になっています。だからこそ、確定申告や就業規則といった実務の壁を正しく理解し、越えていくことが、この働き方を長く続けるための前提条件になります。皆さんもぜひ、創作活動そのものへの情熱と同じくらい、実務面の理解にも時間を割いてみてください。それが、本業と創作活動の両方を大切にし続けるための、一番の土台になります。
本業と両立するための時間管理
無理のないスケジュールを組む
本業がある中で創作活動を続けるには、限られた時間をどう配分するかが鍵になります。平日の夜や休日にまとまった時間を確保する人もいれば、通勤時間や昼休みを使ってアイデア出しやラフ作業を進める人もいます。自分の生活リズムに合わせて、無理のないペースを見つけることが、長く続けるための土台になります。
本業への影響を最小限に抑える
創作活動に熱中するあまり、本業のパフォーマンスに影響が出てしまうと、両立そのものが難しくなります。睡眠時間を削りすぎない、本業の繁忙期には創作活動のペースを落とすなど、本業を優先する場面を明確にしておくことが、長期的な両立の鍵になります。
燃え尽きを防ぐための休息
本業と創作活動の両方に全力で取り組み続けると、心身の負担が蓄積しやすくなります。定期的に休息を取る、締切のない期間を意図的に作るなど、燃え尽きを防ぐための工夫も、両立を続ける上で欠かせません。
確定申告に向けた準備を早めに始める重要性
確定申告は、多くの場合毎年2月から3月にかけて行われますが、準備は年間を通じて進めておくことが望ましいです。年末になってから慌てて1年分の収入と経費を整理しようとすると、記録の抜け漏れが発生しやすくなります。
月に一度など、定期的に収支を確認する習慣をつけておくことで、確定申告の時期になっても落ち着いて対応できます。会計ソフトやスプレッドシートを活用し、収入と経費をカテゴリごとに整理しておくと、申告書の作成もスムーズに進みます。
具体的な申告方法や、自分のケースでどのような手続きが必要かについては、国税庁の公式情報を確認するか、最寄りの税務署、あるいは税理士に相談することをおすすめします。特に初めて確定申告を行う場合は、税務署が開催する相談会や、e-Taxを使った申告方法についての案内を活用すると、負担を減らしながら進めることができます。
独自データから見る両立の実態
在宅ワークの求人・案件データを見ていくと、イラストや漫画関連の依頼には、平日夜間や週末に対応可能な案件が多く含まれています。これは、依頼を受ける側の多くが本業を持ちながら活動していることを反映していると考えられます。
20年近くフリーランス・在宅ワーク市場を見てきた運営者の視点から言えば、本業と両立しながら長く活動を続けている人ほど、収入や活動記録の管理を軽視していません。創作活動そのものへの情熱は大切にしつつ、確定申告や就業規則の確認といった実務面の基本を、面倒がらずに押さえている人ほど、結果的に安心して活動を継続できています。
また、直接依頼を受ける形態は、収入の発生源が明確になりやすいという特徴もあります。仲介業者を挟む場合と比べて、いつ、誰から、いくらの報酬を得たかが把握しやすく、手数料0%という条件のもとでは、報酬額がそのまま収入として計上しやすい構造になっています。この透明性は、確定申告の準備をする上でも実務的なメリットになります。
雑所得と事業所得、両立する人がつまずきやすい判断
判断基準はどこにあるのか
雑所得と事業所得のどちらに区分されるかは、活動の規模、継続性、記帳の状況などを総合的に見て判断されます。会社員が余暇の時間を使って同人活動を続けているケースの多くは、当初は雑所得として扱われることが一般的です。ただし、活動の規模が拡大し、継続的かつ本格的に取り組んでいると認められる場合には、事業所得として扱われる可能性も出てきます。
この違いは、赤字が出た場合に他の所得と損益通算できるかどうかや、青色申告特別控除を利用できるかどうかに影響します。会社員として本業の給与所得がある場合、同人活動の所得区分によって税負担が変わってくるため、自分の活動規模がどの段階にあるのかを、定期的に見直しておくことが望ましいです。
迷ったら専門家に確認する
所得区分の判断は、税務の専門知識が必要な領域です。自己判断で誤った区分のまま申告を続けてしまうと、後になって修正が必要になることもあります。特に活動規模が大きくなってきたと感じたタイミングでは、税理士に一度相談し、自分の活動がどちらの所得区分に該当するのか、専門家の視点で確認しておくことをおすすめします。
確定申告の方法にはいくつかの選択肢がある
白色申告と青色申告
確定申告には、白色申告と青色申告という2つの申告方法があります。青色申告は事前の届出が必要で、帳簿の記帳もより厳密に求められますが、その分税制上の優遇措置を受けられる場合があります。白色申告は比較的手続きが簡易ですが、優遇措置の範囲は限定的です。
同人活動やイラスト依頼による収入規模がまだ小さい段階では、白色申告から始める人が多い一方、活動が軌道に乗り、継続的な収入が見込めるようになった段階で、青色申告への切り替えを検討する人もいます。どちらを選ぶべきかは、活動の規模や将来的な見通しによって異なるため、これも税理士や税務署への相談を通じて判断することをおすすめします。
e-Taxを活用した申告の効率化
近年は、国税庁が提供するe-Taxを利用することで、自宅からオンラインで確定申告を完結させることができます。会社員として本業がある中で、税務署に出向く時間を確保するのが難しい方にとって、e-Taxは時間的な負担を軽減する有効な手段です。初めて利用する際は、事前の準備にやや手間がかかりますが、一度環境を整えてしまえば、翌年以降の申告がスムーズになります。
会社員が副業を続ける上での心理的な壁
「バレたらどうしよう」という不安
副業をしている会社員の多くが抱える不安の一つが、会社に副業の存在が知られることへの心配です。しかし、この不安から正しい申告を避けてしまうことは、かえってリスクを高める行為です。収入を隠したり、申告をしなかったりすることは、後になって税務上の問題に発展する可能性があり、結果的に会社への説明もより困難な状況を招きかねません。
正直に申告した上で、就業規則に沿った形で副業を続けることが、長期的に見て最も安全な選択です。就業規則で副業が許可されている、あるいは届出制になっている場合は、必要な手続きを踏んだ上で、堂々と活動を続けることをおすすめします。
周囲に相談しにくい悩み
同人活動やイラストの副業について、会社の同僚には相談しにくいと感じる方も多いでしょう。そうした場合は、同じように副業をしている人が集まるコミュニティや、フリーランス・副業に詳しい専門家への相談を活用することをおすすめします。一人で抱え込まず、適切な相談先を持っておくことが、精神的な負担を軽減する助けになります。
求人情報から見る同人誌業界の職業的な広がり
同人誌やイラストに関わる仕事は、個人での創作活動だけでなく、業界全体として編集者や製本スタッフ、企画職といった正社員としての求人も存在します。
...必須条件 以下のいずれかに当てはまる方コミック・ライトノベル・書籍(フィクション)等の編集経験(2年以上) あれば活かせるスキル・経験 必須ではありませんTL/BL、成人向けジャンルの編集業務経験同人誌の出版経験 求める人物像 TL/BL、成人向けコンテンツなどに理解がある方漫画に限らず映画など、幅広いカルチャーに関心がある方 出典: 求人ボックス
こうした求人情報からもわかるように、同人誌やイラストに関わる業界は、個人の創作活動と、企業での正社員としての働き方の両方が存在する幅広い分野です。会社員として本業を持ちながら創作活動を続けている人の中には、将来的にこうした業界での転職や、フリーランスとしての完全な独立を視野に入れている人もいます。両立の期間は、そうした将来の選択肢を見極めるための準備期間として捉えることもできます。
両立を続ける中で起きやすい失敗パターン
収入の管理を後回しにしてしまう
創作活動そのものに集中するあまり、収入や経費の管理を後回しにしてしまうケースは非常に多く見られます。忙しい本業の合間を縫って活動しているからこそ、事務的な作業は後回しにしたくなる気持ちはよくわかります。しかし、記録を怠ると、確定申告の時期になって大きな負担としてのしかかってきます。
小さな習慣として、収入や支出が発生するたびにスマートフォンのメモアプリに一言記録しておくだけでも、後の負担は大きく変わります。完璧な帳簿をつけようとするのではなく、まずは最低限の記録を継続することを優先してください。
本業と創作活動の境界が曖昧になる
在宅での創作活動が習慣化してくると、本業の勤務時間中にも創作活動のことを考えてしまう、あるいは逆に、創作活動の時間に本業の仕事が頭から離れないといった、境界の曖昧さに悩む人もいます。時間だけでなく、意識の面でも本業と創作活動を切り分ける工夫が、両立を長続きさせる鍵になります。
たとえば、作業を始める前と終わった後に、簡単なルーティン(決まった音楽を流す、机の上を片付けるなど)を挟むことで、意識の切り替えをしやすくする人もいます。自分に合った切り替えの方法を見つけることをおすすめします。
収入が増えてきたときの対応の遅れ
活動が軌道に乗り、収入が増えてくると、それまでの申告方法や記帳方法では対応しきれなくなることがあります。収入規模が変化したタイミングで、申告方法の見直しや、税理士への相談を検討することを後回しにしてしまうと、後になって大きな手間がかかることになります。収入が一定の水準を超えたと感じたら、早めに専門家へ相談する姿勢を持っておくことをおすすめします。
収入源を分散させることのメリット
本業の給与収入に加えて、同人活動やイラスト依頼という収入源を持つことは、家計全体のリスク分散という観点からも意味があります。本業の収入だけに依存していると、万が一の状況変化があった際に家計への影響が大きくなりますが、複数の収入源を持っておくことで、そのリスクを緩和できます。
ただし、収入源を増やすことは、それだけ管理すべき事務作業も増えることを意味します。収入源を分散させるメリットを享受するためにも、記帳や確定申告といった実務面の基本をおろそかにしないことが重要です。
税務の相談先をどう選ぶか
確定申告や所得区分の判断に不安がある場合、税理士への相談を検討する会社員も増えています。税理士の副業ガイド|確定申告代行・記帳代行で稼ぐ方法【2026年版】のような記事では、税理士に依頼する際の考え方や、記帳代行を活用する選択肢が紹介されており、自分で全てを抱え込まずに専門家の力を借りるという視点を持つ参考になります。
同人活動やイラスト依頼による収入規模がまだ小さいうちは、無料相談会や税務署の窓口を活用するだけでも十分対応できることが多いです。一方で、収入が増え、経費の管理も複雑になってきた段階では、記帳代行や確定申告の代行を専門家に依頼することで、本業との両立にかかる負担を減らすという選択肢も検討する価値があります。
家族への説明とサポート体制
会社員として本業を持ちながら創作活動を続ける場合、家族の理解や協力も両立を支える重要な要素です。私自身、退職を決意する前、家族に副業の状況を共有しながら進めていました。妻には何度も「大丈夫なの」と聞かれましたが、収入や活動内容を正直に共有することで、少しずつ理解を得ることができました。
確定申告の時期など、事務作業が増えるタイミングでは、家族の協力を得ながら効率的に進めることも一つの方法です。一人で全てを抱え込まず、家庭内でのサポート体制を整えておくことも、長期的な両立を支える土台になります。
継続的に活動していくための心構え
本業と同人活動、イラスト依頼の両立は、決して楽な道ではありません。しかし、多くの人が無理のないペースを見つけながら、長く続けています。私自身、退職前の準備期間として副業を始めたとき、収入面だけでなく、確定申告や就業規則といった制度面の理解を深める良い機会になりました。
準備さえすれば、会社員をしながらでも創作活動は十分に両立できます。皆さんも、収入と経費の記録、就業規則の確認、確定申告の基本的な流れを一つずつ押さえながら、自分のペースで活動を続けていってください。焦らず、着実に積み重ねていくことが、長期的な両立への一番の近道です。
両立を続ける中で、時には創作活動のペースを落とさざるを得ない時期も訪れるでしょう。本業が忙しい時期、家庭の事情が変わる時期など、生活の変化に応じて活動量を調整することは、決して後退ではありません。長く続けることを最優先に考え、無理のないペースを保つことが、結果的に本業とのバランスを保ちながら創作活動を続けられる最も確実な方法です。
私も42歳で退職を決意する前、1年間の準備期間の中で、収入面だけでなく、確定申告や就業規則の確認といった実務の基本を一つずつ学んでいきました。ゼロから全てを完璧にこなす必要はありません。わからないことがあれば、その都度専門家や公的な窓口に確認しながら、少しずつ理解を深めていけば十分です。皆さんも、自分のペースで、本業と創作活動の両立を築いていってください。
案件の探し方に関しては、漫画・同人誌・イラスト制作のお仕事のような案件情報がまとまったページを活用することで、本業のスケジュールに合わせた無理のない依頼を見つけやすくなります。また、フリーランスとして本格的に活動範囲を広げていく際には、フリーランスを守る「下請法(取適法)」の知識|発注書・契約書の必須項目チェックリストも参考になります。発注内容や契約条件を明確にしておくことは、副業としての活動を安定させる基盤になります。
よくある質問
Q. 会社員が同人活動で収入を得た場合、必ず確定申告は必要ですか?
給与以外の所得が一定額を超える場合は、原則として確定申告が必要です。具体的な要件は個々の状況によって異なるため、税務署や税理士への確認をおすすめします。
Q. 就業規則で副業が禁止されている場合はどうすればよいですか?
まずは就業規則の内容を正確に確認し、人事担当部署に相談することをおすすめします。副業の定義や制限の範囲は企業によって異なります。
Q. 同人誌制作にかかった費用は経費にできますか?
印刷費や画材費など、活動に直接関わる支出は経費として計上できる場合があります。私的利用との按分が必要なケースもあるため、税理士への相談が安心です。
Q. 確定申告をすると会社に副業がばれますか?
確定申告の方法によっては、住民税の通知を通じて会社に伝わる可能性があります。気になる場合は、住民税の徴収方法について税務署や自治体の窓口で確認してください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
前田 壮一@SOHO編集部
元メーカー管理職・43歳でフリーランス転身
大手電機メーカーで品質管理を20年間担当した後、42歳でフリーランスに転身。中高年のキャリアチェンジや副業の始め方を、自身の経験をもとに発信しています。
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