ライチレッドマインの特徴と、素のRedmineから移るときに確かめたい点


この記事のポイント
- ✓ライチレッドマイン(Lychee Redmine)の特徴を
- ✓素のRedmineとの違い
- ✓料金とクラウド利用料の改定
ライチレッドマイン(Lychee Redmine)は、オープンソースのRedmineをもとに、ガントチャートや工数の管理を加えたプロジェクト管理ツールです。結論から言うと、「Redmineのチケットの仕組みはそのままに、工程表と工数の管理を強くしたい会社」には有力な候補で、「Redmineほどの仕組みは要らない小さなチーム」には持て余しやすい道具です。
この記事では、公式サイトの記載をもとに、素のRedmineとの違い、料金と2026年7月のクラウド利用料の改定、無料プランで試せる範囲、口コミに出やすい評価を順に整理します。そのうえで、すでにRedmineを使っている会社が移るときに確かめたい点と、移行の段取りをまとめました。チケットの仕組みまでは要らず、カンバンやガントで手軽に作業を見渡したい小さなチームには、5人まで無料で使えるPinatecaのような選択肢もあります。
ライチレッドマインとは:Redmineに独自機能を加えたプロジェクト管理ツール
ライチレッドマインは、大阪に本社を置く株式会社アジャイルウェアが提供するプロジェクト管理ツールです。公式サイトでは、Redmineとの違いを次のように説明しています。
Lychee RedmineはオープンソースのRedmineをベースに、独自機能を追加したプロジェクト管理ツールです。Redmineの標準機能に加え、ドラッグ&ドロップで操作できる高機能ガントチャートや、工数管理・リソース管理・EVM・CCPMなどの機能を利用できます。 出典: lychee-redmine.jp
まず、もとになっているRedmineについて押さえておきます。Redmineは、仕事を「チケット」という単位で登録し、担当者・期日・状態を付けて管理する道具です。チケットとは、1つの作業や不具合を1枚の札として記録したもの、と考えると分かりやすいでしょう。Redmineの公式サイトには、GNU General Public License v2(GPL)のもとで公開されているオープンソースのソフトだと書かれています。誰でも無料で手に入れて、自社のサーバーで動かせるのが大きな特徴です。
ただ、無料で使える代わりに、サーバーの用意、バージョンの更新、バックアップ、プラグイン(あとから機能を加える追加部品)の管理は、使う側が受け持ちます。画面もシンプルで、工程表を見やすく描いたり、ドラッグで日程を動かしたりする機能は、標準では限られています。
ライチレッドマインは、このRedmineの土台の上に、日程の管理と数字の管理を足した製品です。公式サイトによると、導入している会社は7,000社を超え、少人数のチームから3,000名規模、毎月3万枚のチケットを扱う運用の事例まであります。ソフトウェア開発だけでなく、製造業や金融業界など、ITの外の業種でも使われていると書かれています。
提供の形は2つあります。アジャイルウェアのサーバーで動く「クラウド版」と、自社のサーバーに入れて使う「オンプレミス版」です。オンプレミスとは、自社で用意した機器や環境の中でソフトを動かす形のことです。Redmineを自社のサーバーで動かしている会社なら、どちらの形で移るかが最初の分かれ道になります。
プロジェクト管理ツールが比べられる背景
プロジェクト管理ツールを探す人が増えている背景には、仕事の進め方の変化があります。在宅勤務や、社外のフリーランスと組む仕事が広がり、同じ部屋で顔を合わせて進み具合を確かめる場面が減りました。誰が何を抱えていて、どこで止まっているかを、画面で共有する必要が高まっています。
もう1つは、Excelの工程表の限界です。ライチレッドマインの公式サイトも、現場の課題として「Excelの工程表」「全体が見えない工程表」「過去の計画と判断の経緯」を挙げています。Excelの工程表は作るのは簡単ですが、日程が1つずれると後ろの行をすべて手で直すことになり、複数の案件を1枚で見渡すのも苦手です。誰がいつ計画を変えたのかも残りにくく、あとから振り返れません。
編集部でも、記事の制作進行をExcelの表で管理していた時期があります。締め切りが1本ずれるたびに、関係する行を探して手で日付を書き換え、更新した表をチャットに貼り直していました。表の版が複数出回り、どれが最新か分からなくなったこともあります。工程表を道具に任せると、この「直す」「配る」の手間がまとめて減ります。プロジェクト管理ツールを比べる人の多くは、この手間を減らしたいという動機を持っています。
一方で、道具を入れれば管理がうまくいくわけではありません。チケットの書き方、状態の決め方、誰がいつ更新するかといった運用の決まりがなければ、どの道具でも情報は古くなります。ライチレッドマインのように機能の多い道具ほど、使う機能を絞って始める姿勢が大切です。
素のRedmineとの違い:工程表、工数、予算、AI
素のRedmineと比べたときの違いは、大きく4つに分けて考えると整理しやすくなります。
ドラッグで動かせるガントチャート
ガントチャートとは、作業の期間を横棒で並べ、日程の重なりや前後のつながりを1枚で見る図のことです。ライチレッドマインのガントチャートは、横棒をドラッグして開始日や期日を変えられます。日程の変更がチケットにそのまま反映されるので、Excelで行を探して直す作業が要りません。複数のプロジェクトを1つの画面に並べて見る「全社ガントチャート」も用意されています。
バックログとカンバン
カンバンとは、「未着手」「進行中」「完了」のような列にカードを並べ、作業の状態を目で追う形の管理画面です。バックログは、これから取り組む作業を優先順に並べた一覧です。ライチレッドマインには「Neoバックログ」「Neoカンバン」という機能があり、公式サイトでは、ガントチャートによる計画型の管理と、カンバン・バックログによる反復型の管理を、プロジェクトごとに使い分けられると説明しています。
工数・リソース・予算の管理
工数とは、作業にかかった時間や人手の量のことです。上位のプランでは、時間の記録(タイムマネジメント)、メンバーごとの負荷の把握(リソースマネジメント)、費用の管理(コストマネジメント)に加え、EVMとCCPMという手法の機能が使えます。EVMは、予定していた作業量と実際に終わった量、使った費用を同じ物差しで比べ、遅れや予算の超過を早めに見つける考え方です。CCPMは、作業ごとの余裕をまとめてプロジェクト全体で持ち、遅れを吸収する計画の立て方です。素のRedmineにも時間の記録はありますが、これらを図や表で見る機能はプラグインを探して足す必要があります。
外部の道具との連携
公式サイトでは、Microsoft Teamsのアプリをはじめ、RedmineのREST API(ほかのソフトからデータを読み書きするための窓口)や、オープンソースのプラグインを通じて、普段使っている道具とつながると説明しています。Teamsでの会話をそのままチケットにする機能も紹介されています。また、ライチレッドマインと連携するホワイトボードの「otofusen」が、別の申し込みで1ユーザーあたり月額600円(税抜、10ユーザー単位)で用意されています。会議で出た意見を付箋のように並べ、そこから作業を起こしたいチームには役立つ追加の機能です。
素のRedmineでも、REST APIを使えばほかの道具とつなげられます。ただ、つなぐための仕組みは自分たちで作るか、プラグインを探して入れる必要があります。連携の機能が製品として用意され、サポートの対象になっている点は、社内に詳しい人がいない会社にとって安心材料になります。
Lychee AI
ライチレッドマインは2025年11月から、生成AIを使う「Lychee AI」を提供しています。チャットで話しかけると、遅れているチケットを教えてくれたり、日程の変更をまとめて提案したりする機能です。公式の紹介ページには、AIが操作を実行する前に必ず確認を求めること、チケットやプロジェクトのデータを削除しないこと、入力した内容をAIの学習に使わないことが書かれています。ただし使うための条件があり、これは後の「移るときに確かめたい点」で触れます。
料金プランと、2026年7月のクラウド利用料の改定
ライチレッドマインのクラウド版は、「プラン料金」と「クラウド利用料」の2つを合わせて払う形です。公式の料金ページ(2026年10月11日時点、税抜)に載っているプラン料金は次のとおりです。
| プラン | 1ユーザーあたりの月額 | 主な機能 |
|---|---|---|
| フリー | 0円 | 基本機能の一部とカンバン。ガントチャートは含まれない |
| スタンダード | 900円 | ガントチャート、Neoバックログ、Neoカンバン、Lychee AI、ダッシュボード |
| プレミアム | 1,400円 | スタンダードの機能に加えて、タイムマネジメント、リソースマネジメント、EVM、コストマネジメント、CCPM |
| ビジネス | 2,100円 | プレミアムの機能に加えて、プロジェクトレポート、カスタムフィールドの拡張、チケット関連図、グループの階層化 |
有料プランはどれも10ユーザー単位で買う決まりです。たとえば7人のチームでも、10ユーザー分の料金がかかります。契約期間は6か月か12か月から選びます。
これに、クラウド利用料が加わります。料金ページの表では、10〜99ユーザーの通常の利用で1クラウドサーバーあたり月額5,000円です。10〜99ユーザーでも、IPアドレスの制限、他社製のプラグインの導入(5個まで)、SVNやGitといったバージョン管理の仕組みを使う「カスタマイズ利用」にすると月額25,000円になります。100〜299ユーザーは25,000円、300人を超えると、プランによって60,000円から180,000円まで段階的に上がります。
この形は、2026年7月1日の改定で決まったものです。アジャイルウェアのお知らせによると、それまで100名未満の利用ではクラウド利用料はプラン料金に含まれていましたが、円安でサーバーの仕入れ値が上がったため、100名未満でも「プラン利用料+クラウド利用料」の形に変わりました。100名以上の利用では、クラウド利用料が一律で約20%上がっています。すでに契約している会社は、2027年6月30日までは今の価格体系で更新でき、2027年7月1日以降の更新から新しい価格になります。
ネット上の比較記事には、改定前の「プラン料金だけ」で計算した費用が残っていることがあります。見積もりを取るときは、プラン料金とクラウド利用料を合わせた額で比べましょう。たとえばスタンダードを10ユーザーで使う場合、プラン料金が月額9,000円、クラウド利用料が月額5,000円で、合わせて月額14,000円(税抜)になります。
オンプレミス版の料金は別建てで、スタンダードが1ユーザーあたり月額800円、プレミアムが1,500円、ビジネスが2,300円(いずれも税抜、10ユーザー単位)です。サーバーは自社で用意するので、その費用と保守の手間は別にかかります。
無料プランとトライアルでどこまで試せるか
ライチレッドマインには、0円のフリープランと、有料プランの30日間の無料トライアルがあります。役割が違うので、分けて考えます。
フリープランは、ユーザー数に制限がなく、チケットは5,000件まで、容量は2GBまでです。使えるのは基本機能の一部とカンバンで、料金ページには「ガントチャートは含まれません」と明記されています。プロジェクトのテンプレート、チケットセット、ロールと権限、チェックリスト、APIの利用も、フリープランでは使えません。つまりフリープランは、ライチレッドマインの売りであるガントチャートや工数の管理を確かめる場にはなりません。
ガントチャートや工数の管理を試したいなら、30日間の無料トライアルを使います。公式サイトでは、トライアル期間中はユーザー数に制限がなく、クレジットカードの登録も要らないと説明しています。本契約のときにプランを変えることもできます。
トライアルを有効に使うには、始める前に「何を確かめるか」を決めておくのが近道です。おすすめは、次の3つを30日の中で必ず試すことです。
・実際の案件1つ分のチケットを入れ、ガントチャートで日程を動かしてみる
・複数のメンバーに工数を記録してもらい、集計の画面を見る
・社内でいちばん忙しい人に1週間使ってもらい、更新が続くかを見る
3つ目が意外と大切です。管理する側が便利でも、更新する側の手間が増えると、道具はすぐに使われなくなります。デモサイトの画面を眺めるだけで判断せず、現場の人の手で試しておくと、導入後の「思っていたのと違う」を減らせます。
口コミから見える評価と、合う会社・合わない会社
ライチレッドマインは、ITreviewの「ITreview Grid Award 2026 Fall」のプロジェクト管理ツール部門でLeaderを受賞しており、公式サイトでは5期連続、評価は4.2(2026年10月時点)と紹介されています。ITreviewに寄せられた口コミでは、ガントチャートに関する評価が目立ちます。
当社の通販DMの月々の運用や重要資材の立ち上げ管理等にガントチャート機能を活用しています。元々はエクセルでテンプレートを作成して運用していたのですが、ライチレッドマインのガントチャートに置き換えたおかげで、初期設定時間(テンプレートをコピーする作業)の短縮、リスケ時間の短縮、社内関係者との協議による工程の微調整などが劇的に楽になりました。 出典: itreview.jp
この口コミで評価されているのは、毎月同じ形をくり返す仕事の段取りが速くなった点と、日程の組み直し(リスケ)が楽になった点です。Excelの工程表で困っていたことが、そのまま解消された形です。素のRedmineを使っている人からも、ガントチャートを使うと作業の日程や優先度が見えるようになる、という声が寄せられています。
一方で、口コミの改善してほしい点には、新しく参加したメンバーから「最初はメニューやボタンが多くて少し戸惑う」という声を聞く、といった書き込みや、機能が多すぎて使いたい機能だけに集中しにくい、という声も見られます。正直なところ、これは機能の多い道具の宿命です。工数、リソース、EVM、CCPMまで一度に使おうとすると、入力の項目が増え、現場の負担が先に立ちます。
口コミと公式の記載を合わせると、合う会社と合わない会社は次のように分かれます。
・合う会社:すでにRedmineを使っていて、チケットの運用は回っているが、工程表と工数の見える化で困っている会社。複数の案件を並行して進め、人の割り振りを調整する立場の人がいる会社
・合わない会社:数人で小さな作業を回していて、チケットや状態の決まりを作るほどの仕組みが要らないチーム。費用を1か月数千円より小さく抑えたいチーム
「Redmineの延長で、管理を一段上げたい」という動機がはっきりしているほど、ライチレッドマインの機能は生きてきます。
素のRedmineから移るときに確かめたい7つの点
公式サイトのよくある質問では、RedmineはLychee Redmineへ移行でき、チケットやプロジェクトのデータを引き継げると説明されています。操作の方法も大きくは変わりません。それでも、移る前に確かめておきたい点が7つあります。
1. 今使っているRedmineのバージョン
ライチレッドマインの動作環境のページには、対応するRedmineのバージョンが並んでいます。2026年10月11日時点で載っているのは、Redmine 6.1系(6.1.0〜6.1.2)、6.0系(6.0.0〜6.0.9)、5.1系(5.1.4〜5.1.12)です。Redmine 6.0.0と6.0.1、5.1.4は2026年11月12日で、6.1.0は2027年9月21日でサポートが終わると書かれています。
Redmineの公式サイトでは、7.0系もすでに公開されています。自社のRedmineがどのバージョンかを管理画面の「情報」で確かめ、ライチレッドマインの対応範囲に入っているかを見てください。とくにオンプレミス版で移るときは、まずRedmineの更新が必要になる場合があります。
2. 他社製のプラグイン
素のRedmineを長く使っている会社ほど、自分たちでプラグインを追加しています。クラウド版で他社製のプラグインを使うには、先に触れた「カスタマイズ利用」が必要で、導入できるのは5個までです。今入っているプラグインを一覧にし、本当に使っているもの、ライチレッドマインの標準機能で代わりがきくもの、どうしても残したいものに分けておきましょう。
3. クラウド版かオンプレミス版か
クラウド版はサーバーの管理をアジャイルウェアに任せられます。オンプレミス版は自社の決まりに合わせて運用でき、ファイルの容量も自社の環境しだいです。社外のサーバーにデータを預けられない業種なら、オンプレミス版を選ぶことになります。
4. 人数の数え方と10ユーザー単位
有料プランは10ユーザー単位で、クラウド利用料の表の人数は「登録メールアドレス数」で数えると書かれています。社外の協力会社やフリーランスにもアカウントを発行するなら、その人数も入れて見積もりを取ります。
5. Lychee AIの利用条件
Lychee AIは、クラウド版のスタンダード以上のプランで使えます。紹介ページには、オンプレミス版では使えないこと、OpenAIまたはAzure OpenAIとのAPI契約(外部のAIを自社の道具から呼び出すための契約)が別に必要なことが書かれています。AIを目当てに移るなら、この2つの条件を先に確かめます。
6. 契約期間と更新の時期
クラウド版の契約期間は6か月か12か月です。年度の途中で移るなら、今のRedmineの保守契約やサーバーの契約の終わりと、ライチレッドマインの契約の始まりを合わせると、二重の支払いを避けられます。
7. データ移行の相談の窓口
公式サイトには、「Redmineご利用中でデータ移行ご希望の方」向けの問い合わせの窓口があります。初回の運用相談は無料と書かれているので、チケットの件数、添付ファイルの容量、プラグインの一覧をそろえてから相談すると話が早く進みます。
移行を進める段取り
Redmineからの移行は、データを移す作業より、使う人の慣れと運用の決まりの見直しに時間がかかります。進め方の一例を挙げます。
- 今のRedmineの棚卸しをする。プロジェクトの数、チケットの件数、添付ファイルの容量、プラグイン、カスタムフィールド(チケットに自分たちで加えた項目)を一覧にする
- 使っていないプロジェクトやカスタムフィールドを整理する。移行は、古い決まりを見直すよい機会になる
- トライアルで、実際の案件1つを動かしてみる。ガントチャートの見え方と、工数の入れ方を現場の人と確かめる
- 見積もりを取る。プラン料金、クラウド利用料、必要ならカスタマイズ利用の費用をまとめて出してもらう
- 移行の日を決め、その日までに今のRedmineの更新を止める期間を作る
- 移行のあと、最初の1か月は使う機能を絞る。まずはガントチャートとチケットだけ、工数の管理は慣れてから、という順にする
とくに6番目は大切です。機能が増えた分、全部を初日から使おうとすると、入力の負担で更新が止まりがちです。最初の1か月は「日程を道具で直す」ことに集中し、工数や予算の管理は次の段階に回すと、現場の抵抗を小さくできます。
もう1つ、移行の前後で必ずバックアップを取っておきます。素のRedmineのデータベースと添付ファイルの保存先を、移行の直前の状態で控えておけば、万一データが欠けていたときに見比べられます。
移ったあとに定着させるための運用の決まり
道具を入れ替えても、運用の決まりが前のままだと、同じ悩みがくり返されます。素のRedmineで「チケットが古いまま放置される」「誰が担当か分からないチケットがある」といった困りごとがあったなら、移行を機に次の点を決め直しておきましょう。
・チケットの状態の数を絞る。「新規」「進行中」「確認待ち」「完了」の4つ程度にとどめ、細かい状態を作りすぎない
・担当者のいないチケットを作らない。作った人が担当を決めるか、毎週の打ち合わせで割り振る
・期日はガントチャートで直す。チケットの本文に「○日に延期」と書くのではなく、横棒を動かして日付そのものを変える
・工数を記録するなら、記録する単位を決める。30分単位か1時間単位か、打ち合わせも入れるかを先にそろえる
・毎週1回、全員でガントチャートを開く時間を作る。遅れの見つけ方を、画面を見ながら共有する
公式サイトによると、ライチレッドマインは開発とサポートを国内の自社チームで行っており、無料のメールサポートと基礎講座のほか、有償の研修や運用支援も用意しています。初回の運用相談は無料です。社内で使い方を教えられる人がいない場合は、こうした窓口を使って、最初のルール作りを一緒に進めるのも1つの手です。
運用の決まりは、紙1枚に収まる程度の量にとどめるのがコツです。決まりが多すぎると、新しく入ったメンバーが覚えきれず、結局は人によって使い方がばらばらになります。決まりを紙1枚に書き出し、プロジェクトのWikiに保存して、誰でも見られるようにしておきましょう。
ほかのプロジェクト管理ツールと比べるときの見方
ライチレッドマインを候補に入れつつ、ほかの道具とも比べたい人は多いはずです。道具ごとに機能の名前や料金の形が違うので、次の5つの観点をそろえて比べると判断しやすくなります。
・料金の数え方:1人あたりの料金か、チームの固定の料金か。購入の単位(1人単位か10人単位か)と、サーバーやストレージの費用が別にかかるか
・管理の深さ:作業の状態と日程が見えれば足りるのか、工数や予算、人の負荷まで管理したいのか
・データの置き場所:クラウドで使えるか、自社のサーバーで動かす必要があるか
・移行のしやすさ:今使っている道具(RedmineやExcel、ほかのサービス)からデータを取り込めるか
・社外の人の扱い:協力会社やフリーランスを招くとき、料金の人数に数えるか、見られる範囲を絞れるか
料金は改定されることが多いので、比較記事の表をそのまま信じず、各社の公式の料金ページで今日時点の金額を確かめてください。ライチレッドマインのように、料金の形そのものが変わる改定もあります。税込か税抜か、月払いか年払いかも、そろえて比べる必要があります。
この5つの観点で見ると、ライチレッドマインは「管理の深さ」と「データの置き場所の選びやすさ」に強みがあり、「料金の数え方」では小さなチームほど割高になりやすい道具だと整理できます。自分たちが何を優先するかを先に決めておけば、機能の一覧に振り回されずに選べます。
チケットの仕組みまでは要らないチームの候補
ここまで見てきたように、ライチレッドマインはRedmineの仕組みを土台にした、機能の多い道具です。一方で、「Redmineは自分たちには重い」「チケットの状態や担当の決まりを作るほどの規模ではない」と感じて、別の道具を探している人もいるはずです。10ユーザー単位の購入と、クラウド利用料の固定の費用は、数人のチームにとっては負担になります。
そうしたチームの候補の1つが、Pinatecaです。公式サイトの記載によると、Pinatecaはカンバン、ガントチャート、カレンダー、リストなど8種類のボードとチャットを1か所にまとめたプロジェクト管理のサービスで、5人まで無料で使えます。無料プランでもガントチャート、チャット、カスタムフィールドを使え、ボードは10個まで、ファイル容量は1GBです。人数やボードが増えたときのスタンダードプランは1人あたり月額500円(税抜、年払いなら1人あたり月額400円)で、人数とボードの上限がなくなります。
ただし、PinatecaはRedmineをもとにした道具ではありません。公式サイトで案内している移行はTrelloからの取り込みで、Redmineのチケットをそのまま移す機能は書かれていません。オンプレミス版や、EVMやCCPMのような工数と予算の管理もありません。Redmineのデータと運用を引き継ぎ、工数や予算まで管理したいならライチレッドマイン、数人のチームで作業の流れと日程を手軽に見渡したいならPinateca、というように、チームの規模と管理したい深さで選ぶのがよいでしょう。
Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
プロジェクト管理ツールの扱いは、業務委託の仕事でも求められる
プロジェクト管理ツールを使いこなす力は、会社の中だけでなく、業務委託の仕事でも求められます。発注する会社の多くは、ライチレッドマインやRedmine、そのほかの道具で案件を管理しており、外部のメンバーにもアカウントを渡してチケットで作業を頼みます。チケットの更新が遅い、状態を正しく変えない、といった小さなことが、相手の信頼を左右します。
20年この市場を見てきた立場から言えば、長く取引が続く人ほど、相手の道具の決まりに素早く合わせ、進み具合を相手が確かめやすい形で見せています。とくに仲介の手数料がかからない直接の取引では、条件の確認から進捗の共有までを当事者どうしで行うことになります。中間の手数料が乗らない分、受ける側の手取りが厚くなり、発注する側も同じ予算でより多くを頼めます。その分、段取りの確かさがそのまま信頼の土台になります。
開発の現場で課題管理の道具を使いながら進める仕事については、アプリケーション開発のお仕事で仕事の内容や求められる経験をまとめています。会社に道具の導入や業務の見直しを提案する仕事に関心がある人は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事が参考になります。中小企業の業務の改善を体系的に学びたい人は、中小企業診断士の資格ガイドも読んでみてください。
よくある質問
Q. ライチレッドマインは無料で使えますか?
フリープランは0円で、ユーザー数の制限はありません。ただしチケットは5,000件まで、容量は2GBまでで、使えるのは基本機能の一部とカンバンです。ガントチャートはフリープランに含まれないので、ガントチャートや工数の管理を試したいときは、有料プランの30日間の無料トライアルを使います。
Q. RedmineのデータはLychee Redmineに引き継げますか?
公式サイトでは、Redmineをもとにしているため、チケットやプロジェクトのデータを引き継げると説明しています。ただし、対応するRedmineのバージョンには範囲があり、他社製のプラグインはクラウド版だとカスタマイズ利用で5個までです。移る前に、バージョンとプラグインの一覧を確かめ、データ移行の窓口に相談すると安心です。
Q. 10人で使うと費用はいくらかかりますか?
クラウド版のスタンダードなら、プラン料金が1ユーザーあたり月額900円で10ユーザー分の9,000円、クラウド利用料が月額5,000円で、合わせて月額14,000円(税抜)です。2026年7月の改定で、100名未満でもクラウド利用料が別にかかる形に変わったので、古い比較記事の金額と食い違うことがあります。
Q. Lychee AIはどのプランでも使えますか?
使えるのは、クラウド版のスタンダード、プレミアム、ビジネスの各プランです。オンプレミス版では使えません。また、OpenAIまたはAzure OpenAIとのAPI契約が別に必要で、そのAPIキーを設定しないと動きません。AIを目当てに導入するなら、この条件と外部のAPIの費用を先に確かめておきましょう。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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