LINE公式アカウントでアンケートを作る手順と、集まった回答の管理


この記事のポイント
- ✓LINE公式アカウントでアンケートを作る手順を
- ✓標準の「リサーチ」機能の設定画面に沿って説明します
- ✓結果のダウンロードは回答20件以上からといった決まり
LINE公式アカウントでアンケートを作るには、管理画面に標準で用意されている「リサーチ」という機能を使う方法と、外部のフォームを作ってそのURLをLINEで配る方法の2つがあります。友だちに手軽に答えてもらい、集計の結果を知りたいならリサーチ、回答者1人ずつに返信や対応をしたいなら外部のフォーム、というのが大まかな使い分けです。
この記事では、LINEヤフーの公式マニュアルに沿って、リサーチの作成の手順と設定できる項目の決まりを説明し、そのうえで外部のフォームを使う方法との違い、配信にかかるメッセージの通数、集まった回答の管理の仕方までを整理します。回答を1件ずつ担当と状況つきで管理したい場合は、フォームと回答の管理を1つにしたHalictのような道具を使う方法もあります。
LINE公式アカウントでアンケートを取る2つの方法
最初に、2つの方法の違いを整理しておきます。
1つ目は、LINE公式アカウントの管理画面(LINE Official Account Manager)にある「リサーチ」です。管理画面の中でアンケートを作り、メッセージなどで友だちに届けます。友だちはLINEのアプリの中で回答でき、別のサイトに移動する必要がありません。結果は管理画面で確かめられ、一定の件数が集まればExcel形式で書き出せます。
2つ目は、Googleフォームなどの外部のフォームでアンケートを作り、そのURLをLINEのメッセージやリッチメニュー(トーク画面の下に表示される大きなメニュー)で配る方法です。質問の数や形式の自由度が高く、回答をスプレッドシートなどで扱えます。そのかわり、回答者はLINEからブラウザに移動して答えることになります。
| 比べる点 | リサーチ(標準機能) | 外部のフォームを配る |
|---|---|---|
| 回答する場所 | LINEのアプリの中 | ブラウザ |
| 質問の数 | 自由形式の質問は7つまで | フォームの決まりによる |
| 結果の見方 | 管理画面、Excel形式の書き出し | フォームの集計、表計算 |
| 回答者への個別の対応 | 想定された使い方ではない | フォームに連絡先の質問を入れれば可能 |
| 向いている用途 | 好みの調査、満足度、人気投票 | 申込、問い合わせ、個別の返信が要る調査 |
LINEでアンケートを取る利点は、普段から使っているアプリの中で答えてもらえることです。メールで届くアンケートは、受信箱に埋もれて開かれないまま終わることが少なくありません。LINEのトークは、家族や友人とのやり取りと同じ画面に届くため目に留まりやすく、スマートフォンでそのまま答えられます。一方で、その近さゆえに、配信が多すぎると負担に感じられやすいという面もあります。手軽さと距離の近さの両方を意識して使うことが大切です。
どちらが優れているということではなく、アンケートの目的で選びます。迷ったら、「答えてくれた人1人ずつに何かを返す必要があるか」を考えると決めやすくなります。
リサーチ機能の決まりを先に知っておく
作り始める前に、公式マニュアルに書かれているリサーチの決まりを確かめておきましょう。作ってから「質問が足りない」「結果が書き出せない」と気づくのを防げます。
- 自由形式の質問は最大7つまで追加できる
- 単一回答と複数回答の選択肢は、それぞれ最大10個まで
- 回答の形式は「自由回答」「単一回答」「複数回答」の3つ
- 自由回答の形式は、未認証アカウントでは使えない
- 属性の質問(年齢・性別・居住地)を別に設定できる。属性の質問は必須ではない
- リサーチを実施する期間は、途中から変更できない
- 作成できるリサーチの数は1,000個まで(実施中・終了・下書きを含む)
結果の書き出しについては、マニュアルに次の注意書きがあります。
回答数が20件以上集まらない場合は、結果のダウンロードが行えません。 ダウンロードできる結果は50,000行までであり、50,000以上の回答があった場合は、その回答は確認できない仕様となっております。(1ユーザー1行) 出典: lycbiz.com
つまり、友だちが少なく回答が20件に届かない場合は、結果をExcelで書き出せません。小さな店舗や教室で始めたばかりのアカウントでは、この点がつまずきやすいところです。回答が多くなる見込みの大きな調査では、マニュアルは別のサービスである「LINEリサーチ」の利用も案内しています。
「未認証アカウント」とは、LINEヤフーの審査を経ていないアカウントのことです。審査を経たアカウントは「認証済アカウント」と呼ばれ、自由回答の形式のほか、いくつかの機能が使えるようになります。自由に意見を書いてもらう質問を入れたい場合は、自分のアカウントが認証済かどうかを先に確かめてください。
作り始める前に決めておく3つのこと
管理画面を開く前に、次の3つを紙やメモに書き出しておくと、作成の途中で手が止まりません。
1つ目は、アンケートの結果で何を決めるかです。「新しいメニューをどれにするか決める」「営業時間を延ばすかどうか決める」のように、結果を受けて行う判断を1行で書きます。判断が決まっていないアンケートは、質問が増えるばかりで、集計しても使い道が見えません。
2つ目は、誰に答えてもらうかです。友だち全員なのか、最近来店した人なのか、新しく友だちになった人なのか。届ける相手によって、メッセージで一斉に送るか、あいさつメッセージで自動で届けるかといった配り方が変わります。
3つ目は、いつまでに結果が要るかです。リサーチの実施期間は途中で変えられないので、結果を使う日から逆算して締め切りを決めます。回答の多くは配信した当日と翌日に集まるため、期間は1週間から2週間あれば足りることが多いですが、結果の書き出しには20件以上の回答が必要な点も考えて余裕を持たせます。
リサーチの作成の手順
ここからは、公式マニュアルに沿って作成の手順を説明します。画面の名前は、マニュアルの記載に合わせています。
手順1:作成の画面を開く
LINE Official Account Manager にログインし、メニューの「リサーチ」をクリックして「作成」を選びます。新規作成の画面が開きます。
手順2:基本設定を入れる
基本設定では、リサーチの名前、実施する期間、友だちのトーク画面に表示される画像などを決めます。期間は途中で変えられないので、締め切りに余裕を持たせて設定します。設定した内容は、画面のプレビューで確かめられます。
手順3:紹介ページを設定する
紹介ページは、友だちが「回答する」をタップしたあとに表示されるページです。6種類のアイコンから1つを選び、トップの画像を設定します。チェックを入れると、問い合わせ先の電話番号や、回答についての同意の表示を加えられます。
紹介ページには、アンケートの目的と、かかる時間の目安を書くのがおすすめです。「質問は5問、1分ほどで終わります」と書いてあるだけで、回答を始めてくれる人は増えます。
手順4:サンクスページを設定する
サンクスページは、回答を終えた人に表示されるページです。お礼のメッセージや、回答した人が受け取れるクーポンを設定できます。クーポンを付ける場合は、店頭での使い方や期限をはっきり書いておきます。
手順5:属性の質問を設定する
年齢・性別・居住地を聞く質問を設定できます。チェックを入れた項目だけが質問になり、選択肢は「テンプレートを使用する」か「選択肢を作成する」から選びます。自分で選択肢を作る場合、マニュアルでは次の上限が示されています。
- 年齢:1つの選択肢は70文字まで、15個まで
- 性別:1つの選択肢は70文字まで、10個まで
- 居住地:1つの選択肢は70文字まで、50個まで
属性の質問は必須ではありません。答えにくい質問が増えると回答をやめる人が出るので、分析に本当に使う項目だけに絞ります。
手順6:質問を作る
自由形式の質問を設定します。「+質問を追加」で質問を増やし、それぞれの質問で形式(自由回答・単一回答・複数回答)を選びます。質問の順番の入れ替えや削除もこの画面で行えます。単一回答と複数回答では「+選択肢を追加」で選択肢を加え、最大10個まで設定できます。質問と選択肢には画像も付けられ、推奨のサイズは780×510ピクセルです。
手順7:保存して配る
必要な項目を設定したら「保存」をクリックします。編集の途中なら「下書き保存」もできます。保存したリサーチは、メッセージ、LINE VOOM、あいさつメッセージ、自動応答メッセージで友だちに届けられます。
配り方と、メッセージの通数の数え方
作ったリサーチを届ける方法は4つあります。それぞれの特徴を押さえておきましょう。
- メッセージ:友だち全員、または条件で絞った友だちに一斉に届ける。もっとも多く使われる方法
- あいさつメッセージ:新しく友だちになった人に自動で届ける。友だちになったきっかけを聞く調査に向いている
- 自動応答メッセージ:友だちが決まった言葉を送ったときに返す。「アンケート」と送ってくれた人にだけ届ける使い方ができる
- LINE VOOM:投稿として公開し、見た人に答えてもらう
メッセージで配る場合は、料金のプランで決まっているメッセージの通数を使います。LINEヤフーの料金のページでは、「メッセージを送った回数」×「送った友だちの数」が通数として数えられると説明されています。たとえば友だち300人に1回送れば300通です。
| プラン | 月額固定費 | 無料メッセージの通数 | 追加のメッセージ |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションプラン | 0円 | 200通 | 送れない |
| ライトプラン | 5,000円(税別) | 5,000通 | 送れない |
| スタンダードプラン | 15,000円(税別) | 30,000通 | 送れる(従量課金) |
開設したときはコミュニケーションプランになっています。友だちが200人を超えるアカウントでは、無料のプランのままでは全員に一度送るだけで通数を使い切ってしまいます。アンケートを配る月は、ほかのお知らせと合わせて通数が足りるかを先に計算しておきましょう。スタンダードプランの追加のメッセージの単価は、2026年10月1日に改定されたと料金のページに案内されています。正確な金額は、LINEヤフーの料金プランのページで最新の記載を確かめてください。
通数を節約したいなら、あいさつメッセージや自動応答メッセージで届ける方法や、リッチメニューにアンケートへの入口を常に表示しておく方法も検討できます。
回答が集まるアンケートにするための設問のコツ
LINEで届くアンケートは、友だちが移動中や休憩中にスマートフォンで答えることがほとんどです。パソコンで答えるアンケートより、短く、迷わず答えられる形にする必要があります。
質問は5問前後に絞る
リサーチの自由形式の質問は7つまで設定できますが、上限まで使う必要はありません。知りたいことを書き出し、「この答えで何を決めるのか」が説明できない質問は外します。5問前後に絞ると、最後まで答えてもらいやすくなります。
選択肢は「答えやすい言葉」で書く
選択肢は、店や会社の言葉ではなく、友だちが普段使う言葉で書きます。たとえば飲食店なら「客単価」ではなく「1回のお会計の金額」、教室なら「受講形態」ではなく「通い方」と書くと、読み返さずに選べます。選択肢の最後には「その他」や「わからない」を入れておくと、当てはまらない人が適当に選んで結果がゆがむのを防げます。
単一回答と複数回答を正しく使い分ける
「いちばん好きなメニューは」のように1つに決まる質問は単一回答、「よく注文するメニューは」のように複数ありうる質問は複数回答にします。ここを取り違えると、集計の意味が変わってしまいます。複数回答にした質問の結果は、選ばれた数の合計が回答者の数を超えるので、割合を出すときは「回答者のうち何%が選んだか」で読みます。
画像を使うときは文字を入れすぎない
質問や選択肢に画像を付けられるのはリサーチの利点です。商品の写真を並べて「どれが気になりますか」と聞くと、文字だけより答えやすくなります。ただし、画像の中に細かい文字を入れると、スマートフォンでは読めません。画像は写真やイラストにとどめ、説明は質問の文で書きます。
業種ごとの質問の例
ここでは、LINE公式アカウントを使うことの多い業種ごとに、リサーチで使える質問の例を挙げます。どれも単一回答か複数回答で答えられる形にしているので、自由回答が使えない未認証アカウントでもそのまま使えます。
飲食店
- 当店を知ったきっかけを教えてください(単一回答:通りがかり、知人の紹介、検索、SNS、その他)
- 来店する時間帯で多いものを選んでください(複数回答:平日の昼、平日の夜、土日の昼、土日の夜)
- 今後、あるとうれしいものを選んでください(複数回答:テイクアウト、予約の受付、平日限定のセット、子ども向けのメニュー、その他)
- 次の新メニューの候補のうち、食べてみたいものを1つ選んでください(単一回答:候補の写真を付けて)
美容室やサロン
- 前回の来店から、次の来店までの間隔はどのくらいですか(単一回答:1か月以内、2か月、3か月、それ以上)
- 予約の方法でいちばん使いやすいものを選んでください(単一回答:電話、LINE、予約サイト、その他)
- 興味のあるメニューを選んでください(複数回答)
教室や講座
- 受講して、いちばん役に立った内容を選んでください(単一回答)
- 通いやすい曜日と時間帯を選んでください(複数回答)
- 今後受けてみたい講座を選んでください(複数回答)
通販
- 商品を選ぶときに重視することを選んでください(複数回答:価格、品質、配送の早さ、口コミ、その他)
- お届けの日数について、どう感じましたか(単一回答:早かった、ちょうどよい、遅かった)
- 今後のお知らせで受け取りたい内容を選んでください(複数回答:新商品、セール、使い方の紹介、その他)
認証済アカウントで自由回答が使える場合は、最後に「そのほか、ご意見があればお書きください」という自由回答を1問加えると、選択肢では拾えない声が集まります。自由回答は任意にしておくと、書くことがない人も最後まで答えられます。
配信の文面の例
リサーチをメッセージで届けるときの文面は、短く、何をすればよいかがすぐ分かる形にします。トーク画面では長い文章は読まれにくいため、3行から5行程度に収めるのが目安です。
文面の例(飲食店の場合):「いつもご利用ありがとうございます。来月の新メニューを決めるため、かんたんなアンケートにご協力ください。質問は4問、1分ほどで終わります。ご回答いただいた方には、次回使えるドリンク1杯無料のクーポンをお届けします。」
文面に入れたいのは、アンケートの目的、質問の数とかかる時間、お礼の内容(ある場合)の3つです。目的を「サービス向上のため」のようにぼかすより、「来月の新メニューを決めるため」のように具体的に書くと、自分の答えが役に立つと感じてもらえます。
配信の時間帯も回答率に影響します。自分の店の友だちがLINEを見やすい時間帯は、過去のメッセージの開封の傾向から推し量れます。管理画面の分析の機能で、過去の配信の反応を確かめてから時間を決めるとよいでしょう。
外部のフォームをLINEで配る方法
リサーチの決まりでは足りない場合、たとえば質問を8問以上にしたい、回答者に個別に連絡したい、回答をほかの業務の表とつなげたい、といった場合は、外部のフォームを使います。
手順は次のとおりです。
- Googleフォームなどでアンケートを作り、公開してURLをコピーする
- LINE公式アカウントのメッセージに、アンケートの目的とかかる時間を書き、URLを貼り付けて配信する
- 常に回答を受け付けたい場合は、リッチメニューにアンケートのURLを設定する
外部のフォームでは、回答者が誰かをLINEの側から自動で知る方法はありません。回答者に連絡したい場合は、フォームの中で名前や連絡先を聞く必要があります。その場合、何のために連絡先を聞くのか、どう扱うのかをフォームの冒頭に書いておきます。
また、LINEのトーク画面からURLを開くと、LINEの中のブラウザでフォームが表示されます。ファイルのアップロードの質問など、Googleのアカウントへのログインが必要な質問を入れると、回答者がつまずくことがあります。LINEで配るフォームは、ログインせずに答えられる形にしておくのが無難です。
集まった回答の確かめ方と書き出し
リサーチの結果は、管理画面のリサーチの一覧から確かめます。作ったリサーチは「リサーチ期間中」「リサーチ期間終了」「下書き」のタブに分かれて表示され、リサーチ名をクリックすると詳細の画面に移ります。期間が未来のものは、詳細の画面から編集や削除もできます。
結果は、リサーチの詳細からExcel形式で書き出せます。先に触れたとおり、回答が20件以上集まっていないと書き出しはできません。書き出した表は、1人の回答が1行になっています。Excelやスプレッドシートで開き、質問ごとに件数を数えたり、属性ごとに分けて集計したりします。
集計のときは、属性の質問の結果を使って結果を分けて見ると、手がかりが増えます。たとえば「20代では新メニューへの関心が高く、40代では駐車場の有無を気にしている」のように、属性によって答えが違うことが見えれば、配信の内容を属性ごとに変える判断材料になります。ただし、1つの区分の回答が少ないと数字はぶれやすいので、回答の数を確かめてから読み取りましょう。
回答が集まらないときの見直し
配信から2日たっても回答が思うように集まらない場合は、次の点を順に見直します。
- メッセージが開かれているか:管理画面の分析で、配信したメッセージの開封の数を確かめます。開かれていないなら、配信の時間帯や、冒頭の一文に問題がある可能性があります
- 開かれたのに回答が始まっていないか:紹介ページで離れている可能性があります。目的とかかる時間が紹介ページに書かれているかを確かめます
- 回答を始めたのに終わっていないか:質問の数が多い、答えにくい質問がある、といった原因が考えられます。次回のために、どの質問が答えにくかったかを振り返ります
実施の期間は途中で変えられないため、回答が少ないまま期間が終わりそうなら、締め切りの前日に一度だけお願いのメッセージを送る方法があります。何度も送るとブロックの原因になるので、再度のお願いは1回にとどめます。
結果を次の配信と店づくりに生かす
アンケートは、結果を使ってはじめて意味を持ちます。集計が終わったら、次の3つの順番で結果を生かす行動につなげます。
まず、最初に決めておいた「結果で何を決めるか」に答えを出します。新メニューの候補なら、いちばん多く選ばれたものを採用する、あるいは上位の2つを期間限定で出して反応を比べる、といった判断です。結果がはっきりしない場合は、決めないという判断も含めて、何を決めたかを記録しておきます。
次に、配信の内容を見直します。「今後のお知らせで受け取りたい内容」のような質問の結果は、そのまま配信の計画に使えます。セールの情報を望む人が多いのに、新商品の紹介ばかり送っていた、というずれが見つかれば、配信の配分を変えます。年齢や居住地の属性の答えから、友だちの中心となる層が分かれば、文面の言葉づかいや画像の雰囲気も合わせやすくなります。
最後に、結果と変えたことを友だちに知らせます。数字をすべて見せる必要はありません。「多くの方に選んでいただいた〇〇を、来月から定番のメニューにします」のように、声が形になったことを伝えるだけで十分です。答えた人は自分の声が届いたと感じ、答えなかった人も次のアンケートに参加してみようと思うきっかけになります。
この流れを、アンケートごとに1枚の記録にしておくと、半年後、1年後に同じような調査をするときに、前回との違いを比べられます。記録には、実施の期間、配った相手、回答の数、主な結果、決めたこと、変えたことを書いておきます。
回答のあとに個別の対応が必要なとき
アンケートの中には、集計して終わりではなく、答えてくれた人1人ずつに対応が要るものがあります。予約の希望を聞く、相談の内容を受け付ける、不満を書いてくれた人に事情を聞く、といった場合です。
LINE公式アカウントには、友だちと1対1でやり取りできる「チャット」の機能があります。友だちのほうからメッセージを送ってもらえれば、チャットで個別に返信できます。アンケートのサンクスページに「詳しくご相談したい方は、このトークでメッセージをお送りください」と書いておくと、対応が必要な人をチャットにつなげられます。
チャットで対応する場合は、返信の目安を決めておくことが大切です。LINEは返事が早いものという印象を持たれやすく、数日返事がないと、ないがしろにされたと感じる人もいます。営業時間外の返信が難しいなら、応答の設定や自動応答のメッセージで「営業時間内に順次お返事します」と伝えておくと、待つ側の不安を減らせます。また、複数のスタッフでチャットを見る場合は、誰が返事をするかを決めておかないと、二重の返信や返し忘れが起きます。
一方で、相談や申込を受け付けるフォームをLINEで配り、回答ごとに担当を決めて返信する、という流れを組みたい場合は、回答の管理の機能を持ったフォームを使う方法があります。Googleフォームは、回答を集めて集計するところまでなら無料で十分に役立ちますが、回答ごとの担当決めや返信は、スプレッドシートとメールソフトを行き来して回すことになります。
その手間をまとめて減らしたい場合の選択肢がHalictです。公式サイトの案内では、Halictはフォームを作り、届いた回答を1件ごとに担当と状況(ステージ)つきで管理し、同じ画面から返信を送れます。URLを配るだけで受付を始められるので、LINE公式アカウントのメッセージやリッチメニューにURLを設定して使えます。回答者に1画面に1問ずつ表示する形なので、スマートフォンで答える人にも見やすいつくりです。料金のページによると、フリーのプランはメンバー1人までで、フォームの数と回答の数は無制限、自動返信も使えます。返信はメールで届くため、フォームにはメールアドレスの質問を入れておきます。
Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
集計が目的ならリサーチ、1人ずつの対応が目的なら回答の管理ができるフォーム、という分け方にしておくと、LINEの友だちに対しても、運営する側にとっても無理のない流れになります。
運用でつまずきやすい点
最後に、LINE公式アカウントでアンケートを運用するときに起きやすいつまずきを挙げておきます。
1つ目は、配信のしすぎです。アンケートのお願いを何度も送ると、友だちにブロックされる原因になります。ブロックされると、その後のお知らせも届かなくなります。アンケートの配信は、ほかのお知らせと合わせて頻度を決め、同じアンケートのお願いは多くても2回までにとどめます。
2つ目は、クーポンの付け方です。回答のお礼にクーポンを付けると回答は集まりやすくなりますが、クーポン目当ての回答が増え、自由回答の中身が薄くなることがあります。回答の質を重視する調査では、クーポンの価値を控えめにするか、全員ではなく抽選にする方法もあります。
3つ目は、結果を友だちに返さないことです。アンケートに答えてもらったら、結果の要点や、それを受けて変えたことを、後日のメッセージで知らせましょう。「皆さまの声を受けて、平日の営業時間を延ばしました」のような報告は、次のアンケートへの協力につながります。
4つ目は、個人の情報の扱いです。外部のフォームで名前や連絡先を聞く場合は、利用の目的を明記し、その目的の範囲で使います。アンケートの回答の表を、関係のない人と共有しないことも大切です。扱いに迷う場合は、業種の決まりや社内の担当に確かめてください。
LINEの運用を仕事として支える
LINE公式アカウントの運用は、配信の企画、アンケートの作成、結果の集計、リッチメニューの画像づくりと、細かな作業が続きます。店舗や教室の運営者が自分で手が回らない部分を、在宅で手伝う業務委託の依頼も出されています。配信やアンケートの集計のような事務の仕事は、オンライン秘書・アシスタントのお仕事で、どのような作業が依頼されているかの傾向を確かめられます。配信の企画や数字の分析まで担いたい人は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事も参考になります。リッチメニューや配信の画像の制作に関わる人は、デザイナーの年収・単価相場で、デザインの仕事の相場感をつかめます。
2004年から在宅ワークと業務委託の仲介を続けてきた運営者として見てきた限りでは、LINEの運用の手伝いで長く頼られる人は、配信の作業そのものより、依頼者の店や教室の「お客さまとの距離感」を理解しようとする人です。どのくらいの頻度なら嫌がられないか、どんな言葉づかいが合うかを依頼者と一緒に考え、アンケートの結果を次の配信に生かす提案をする。そうした積み重ねが、単発の作業から継続の依頼へとつながっています。
こうした仕事は、依頼者と直接やり取りできるほうが進めやすい分野です。配信の文面や画像の細かな直しを、何度も往復して決めることが多いためです。仲介の手数料がかからない直接のやり取りなら、同じ予算でも確認と調整に時間を使え、受け手の手取りも厚くなります。
よくある質問
Q. LINE公式アカウントのアンケートは無料で作れますか?
リサーチの機能は、どの料金プランでも使えます。ただし、メッセージでリサーチを配ると、配信した友だちの数だけメッセージの通数を使います。無料のコミュニケーションプランは1か月あたり200通までなので、友だちが多いアカウントでは通数が足りなくなることがあります。あいさつメッセージや自動応答メッセージで届ける方法もあります。
Q. リサーチで作れる質問の数に上限はありますか?
公式マニュアルによると、自由形式の質問は最大7つまで追加でき、単一回答と複数回答の選択肢はそれぞれ最大10個までです。これとは別に、年齢・性別・居住地の属性の質問を設定できます。自由回答の形式は、未認証アカウントでは使えません。質問をもっと増やしたい場合は、外部のフォームを作ってURLを配る方法を検討してください。
Q. リサーチの結果をExcelで書き出せないのはなぜですか?
回答が20件以上集まっていないと、結果のダウンロードはできない決まりになっています。また、ダウンロードできるのは50,000行までです。友だちが少ないアカウントで書き出しが必要な場合は、回答を集める期間を長めに取るか、外部のフォームで集めて表計算に読み込む方法を検討してください。
Q. アンケートに答えた人に個別に返信できますか?
リサーチは集計を目的とした機能で、回答者1人ずつに返信する使い方には向いていません。個別の対応が必要な場合は、サンクスページでトークへのメッセージを促してチャットで対応するか、連絡先の質問を入れた外部のフォームをLINEで配り、回答ごとに返信する方法を取ります。連絡先を聞く場合は、利用の目的をフォームに明記してください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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