LINEから送れる申し込みフォームを無料で作成する手順と注意点

@SOHO編集部
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LINEから送れる申し込みフォームを無料で作成する手順と注意点

この記事のポイント

  • ✓LINEで送れる申し込みフォームを無料で作成する方法を
  • ✓LINE公式アカウントの機能
  • ✓Googleフォームなど外部のフォーム

LINEで申し込みを受け付けたいとき、いちばん手軽なのは、無料のフォーム作成サービスでフォームを作り、そのURLをLINEのメッセージやメニューで送る方法です。LINE公式アカウントそのものには、申し込みフォームを作る専用の機能はありません。そのため「LINEで申し込みフォームを作る」という作業は、実際には「フォームをどこで作り、LINEのどこから案内するか」を決める作業になります。

この記事では、無料で始められる方法を3つに分けて手順を整理し、それぞれの無料の範囲と、始める前に確かめておきたい注意点を解説します。教室やサロン、個人で講座やイベントを開いている人、小さな店舗でLINE公式アカウントを運用している人を主な読み手として書いています。

LINEで申し込みを受け付ける人が増えている理由

申し込みの受付にLINEを使う個人や小さな事業者は、年々増えています。理由は単純で、お客様の多くがふだんからLINEを使っていて、メールよりも読まれやすいからです。

LINEヤフーがLINE公式アカウントの案内ページで紹介している調査では、LINE公式アカウントから届いたメッセージを「その日のうちに見る」と答えた人は約8割でした(2021年7月のアンケート、総サンプル数2,060)。メールのように埋もれにくいことが、申し込みの案内にLINEが選ばれる大きな理由になっています。

一方で、LINEのトーク画面だけで申し込みを受け付けると、困ったことが起きます。お客様ごとに書き方がばらばらで、名前、希望日、人数、連絡先といった必要な情報が抜けやすく、確認のやり取りが何往復も続きます。申し込みが月に数件のうちはそれでも回りますが、10件、20件と増えると、誰からどんな申し込みが来ているのかを把握するだけで手間がかかります。

そこで、入力してほしい項目を決めたフォームを用意し、LINEからはフォームのURLを案内する、という形が広く使われています。フォームなら必要な項目を必須にでき、届いた申し込みは一覧で確認できます。

在宅や小さな事業の働き方を長く見てきた立場から言うと、申し込みの受付で疲れてしまう人の多くは、受付の仕組みではなく「確認のやり取り」に時間を取られています。最初に聞くべきことをフォームで全部聞いてしまうだけで、1件あたりのやり取りが半分以下になることも珍しくありません。

LINE公式アカウントだけでできること、できないこと

まず前提として、LINE公式アカウントにどこまでの機能があるかを確認しておきます。LINE公式アカウントを使ったフォーム作りを解説している記事では、次のように整理されています。

LINE公式アカウントを申し込みフォームとして利用することはできますが、LINE公式アカウント自体に申し込みフォームのテンプレートを作成するような機能はありません。 出典: lme.jp

LINE公式アカウントの機能で申し込みの受付に使えるのは、主に次の3つです。

メッセージとチャット

お客様にメッセージを送り、返信してもらう形です。チャットとは、お客様と1対1でやり取りする機能のことです。LINEヤフーの料金ページによると、チャットの送受信や自動応答メッセージは無料で使え、配信したメッセージの通数には数えられません。少人数の受付なら、チャットだけでも回せます。ただし、申し込みの内容は会話の中に埋もれるので、自分で一覧に書き写す必要があります。

リッチメニュー

リッチメニューとは、トーク画面の下に固定で表示されるメニューのことです。LINEヤフーの案内によると、クーポンやショップカードのほか、予約サイトなど外部のサイトへのリンクを設定できます。ここに外部のフォームのURLを設定しておけば、お客様はいつでもトーク画面から申し込みフォームを開けます。

リサーチ機能(2026年12月2日に提供終了)

LINE公式アカウントには、投票やアンケートの形で意見を集める「リサーチ」という機能があります。ただし、LINEヤフーの案内ページには、2026年12月2日をもってリサーチ機能の提供を終了すると告知されています。これから申し込みの受付の仕組みを作るなら、リサーチ機能を前提にしないほうが安全です。

マニュアルによると、リサーチで設定できる自由形式の質問は最大7つまでで、自由に文章を書いてもらう回答形式は未認証のアカウントでは使えません。また、回答が20件以上集まらないと結果をダウンロードできません。もともとアンケート向けの機能で、申し込みの受付には向いていない面もありました。

方法1:Googleフォームで作ってLINEで送る

無料で始めるなら、最初に候補になるのがGoogleフォームです。先ほどの記事でも、次のように紹介されています。

GoogleフォームはGoogleが提供する回答フォームを作成できるツールです。アンケートや問い合わせフォーム、イベントの参加申し込みフォームなどを簡単に作成できます。 出典: lme.jp

Googleのアカウントがあれば、追加の費用なしで使えます。基本の手順は次のとおりです。

  1. Googleフォームを開き、新しいフォームを作ります。タイトルに講座名やイベント名を入れます。
  2. 名前、連絡先、希望日、人数など、必要な質問を追加します。必ず答えてほしい項目は「必須」にします。
  3. 申し込み後に表示される確認メッセージを設定します。「受付が完了しました。2日以内にLINEでご連絡します」のように、次に何が起きるかを書いておくと問い合わせが減ります。
  4. 送信の画面からフォームのURLをコピーします。URLが長い場合は、短縮の設定を使います。
  5. LINE公式アカウントのメッセージ、あいさつメッセージ、リッチメニューなどにURLを設定します。

回答はフォームの管理画面で一覧として確認でき、スプレッドシートに書き出して管理することもできます。Googleフォームの詳しい使い方は、Googleフォームの公式ページで確認できます。

Googleフォームの向き・不向き

Googleフォームは、すでにGoogleのアカウントを持っている人が、費用をかけずに受付を始めたい場合に向いています。一方で、届いた申し込みごとに「対応済み」「返信待ち」といった状況を管理する機能は標準ではないため、スプレッドシートに列を作って自分で管理することになります。申し込みが増えてくると、表の管理と返信のメール作成を別々の画面で行う手間が出てきます。

また、フォームから送られてきた内容と、LINEの友だちとを自動で結び付けることはできません。誰が申し込んだかを確かめるには、フォームに名前とLINEの表示名を書いてもらい、手で照らし合わせる必要があります。

方法2:LINE連携に強いツールで作る

LINE公式アカウントと連携して動く外部のツールを使う方法もあります。L Message(エルメ)、Lステップ、Linyといったサービスがこの分野にあり、LINEの友だちとフォームの回答を結び付けて管理できるものが多くあります。フォームに答えた人に自動でメッセージを送ったり、回答の内容で友だちを分類したりできるのが強みです。

これらのツールには無料で始められるプランを用意しているものもありますが、無料の範囲や有料プランの料金は製品ごとに違い、改定されることもあります。導入を考える場合は、必ず各社の公式の料金ページで、今日時点の条件を確かめてください。

連携ツールの向き・不向き

連携ツールは、LINE公式アカウントを集客や販売の中心に据えている人に向いています。友だちの数が多く、申し込み後のフォローまで自動化したい場合は、手作業で管理するより確実に手間が減ります。

一方で、機能が多い分、設定に時間がかかります。月に数件の申し込みを受けるだけなら、使わない機能のほうが多くなることもあります。また、連携ツールはLINE公式アカウントの仕組みの上で動くため、LINE側の料金プランの通数の上限にも気を配る必要があります。

方法3:LINE公式アカウントのチャットとメニューだけで受け付ける

外部のツールを使わず、LINE公式アカウントの機能だけで受け付ける方法もあります。手順はこうです。

  1. あいさつメッセージに「お申し込みは、お名前・ご希望日・人数をこのトークにお送りください」と書きます。
  2. よく聞かれる質問には、キーワードに反応して返事をする自動応答メッセージを設定します。
  3. 届いた申し込みは、チャットで内容を確認し、手元の表やメモに書き写します。

追加の費用がかからず、お客様もいつものトーク画面から申し込めるのが利点です。ただし、項目の抜け漏れを防げないこと、申し込みの一覧を自分で作る必要があることは避けられません。申し込みが月に数件までの段階で試し、増えてきたらフォームに移る、という使い方が現実的です。

LINE公式アカウントの無料プランで気をつけること

どの方法を選ぶ場合も、LINE公式アカウントの料金プランは確認しておく必要があります。フォームのURLをメッセージで一斉に送ると、その分が通数に数えられるからです。

LINEヤフーの料金ページによると、2026年10月時点の料金プランは次の3つです。

プラン 月額固定費 無料メッセージ 追加メッセージ
コミュニケーションプラン 0円 200通 不可
ライトプラン 5,000円(税別) 5,000通 不可
スタンダードプラン 15,000円(税別) 30,000通 1通あたり3円(税別)まで

通数は「メッセージを送った回数」に「送った友だちの数」を掛けて数えます。たとえば友だちが100人いて、申し込みの案内を月に2回一斉に送ると、それだけで200通になり、無料のコミュニケーションプランの上限に届きます。コミュニケーションプランとライトプランでは、上限を超えて追加でメッセージを送ることはできません。

無料プランのまま運用したいなら、一斉配信で何度もURLを送るより、リッチメニューにフォームのURLを設定しておき、お客様に自分で開いてもらう形のほうが、通数を使わずに済みます。チャットの送受信や自動応答メッセージは通数に数えられないので、個別の問い合わせへの返事にも通数の心配はいりません。

有料プランに切り替えるかどうかは、1か月に一斉配信する回数と友だちの数で判断します。友だちが500人いて、月に4回の案内を送るなら2,000通になり、無料プランでは足りず、ライトプランの5,000通の範囲に収まります。友だちが2,000人で月に4回なら8,000通になり、ライトプランでも上限を超えるため、スタンダードプランが必要になります。LINEヤフーの料金ページには、プランを月の途中で上げた場合は差額を支払うと、その月から差分の通数が付与されると書かれています。まずは無料で始め、通数が足りなくなった時点で見直せば十分です。

申し込みフォームで集める情報と、個人情報の扱い

申し込みフォームでは、名前、電話番号、メールアドレスなど、個人を特定できる情報を集めることになります。個人で講座を開いている場合でも、個人情報の扱いには気をつける必要があります。

個人情報保護法では、個人情報を取り扱う事業者は、利用目的をできる限り特定し、取得したときに本人に知らせるか公表することが求められています。小さな事業者や個人事業主もこの対象になります。制度の全体像は個人情報保護委員会のページで確認できます。

フォームを作るときは、次の点を最初に決めておくと安心です。

聞く項目を必要な分だけに絞る

「あとで使うかもしれない」と思って項目を増やすと、お客様の入力の手間が増え、途中でやめる人が出ます。集めた情報を守る責任も重くなります。申し込みの受付と当日の連絡に必要な項目だけに絞ります。住所が必要なのは、教材を郵送する場合などに限られます。

利用目的をフォームの冒頭に書く

「ご記入いただいた情報は、お申し込みの受付と当日のご連絡にのみ使います」のように、何に使うかをフォームの冒頭に書いておきます。メールマガジンや次回の案内に使う可能性があるなら、そのことも書き、希望するかどうかを選べるようにしておくと、あとで行き違いが起きません。

回答を誰が見られるかを確かめる

フォームの回答をスプレッドシートで管理する場合、共有の設定を誤ると、関係の無い人まで見られる状態になります。共有する相手を確かめ、使い終わった申し込みの情報をいつまで保存するかも決めておきます。

保険の相談の仕事では、申し込みの段階で家族構成や収入を聞きたくなる場面がありますが、事前のフォームで細かく聞きすぎると、申し込み自体をためらう人が出てきます。最初のフォームは日程と連絡先だけにして、詳しいことは面談で聞くほうが申し込みにつながりやすい、というのは相談の仕事に共通する実感です。

申し込み率を上げるフォームの作り方

フォームを作っても、途中でやめてしまう人が多ければ申し込みにはつながりません。スマホのLINEから開かれることを前提に、次の点を見直します。

質問は5〜7問を目安にする

スマホの画面で入力するため、質問が多いと途中でやめる人が増えます。受付に必要な最低限の項目に絞り、5〜7問程度にまとめるのが目安です。

選択式を増やす

希望日や参加人数のように、答えが決まっている項目は選択式にします。自由に入力してもらう欄が少ないほど、スマホでの入力は楽になり、受け取る側も集計しやすくなります。

送信後に次の流れを示す

申し込み後に「受付が完了しました」とだけ表示されると、お客様は本当に届いたのか不安になります。いつまでに、どの手段で連絡するかを書いておくと、確認の問い合わせが減ります。

自動返信を設定する

フォームのサービスによっては、申し込みを受け付けたときに、入力されたメールアドレスへ自動で確認のメールを送れます。申し込み内容の控えがお客様の手元に残るので、当日の行き違いを防げます。

用途別に見る、フォームの項目の決め方

申し込みフォームといっても、何の申し込みかによって聞くべき項目は大きく変わります。よくある4つの用途について、最低限そろえたい項目の例を挙げます。自分の用途に近いものを出発点にして、足りないものだけを加えると、項目を絞りやすくなります。

教室・講座の申し込み

教室や講座では、受講する人の名前、連絡先、希望する日程、受講の経験の有無を聞くのが基本です。初心者向けと経験者向けで内容を分けているなら、経験の有無は選択式で聞きます。オンラインと対面の両方で開いている場合は、受講の形式も選んでもらいます。教材の発送が必要な講座だけ、住所の欄を設けます。

サロン・個人サービスの予約前の受付

サロンやカウンセリングなど、予約の前に相談の内容を知りたい場合は、希望するメニュー、希望日を第3希望まで、初めての利用かどうか、を聞きます。肌の状態や体調など、施術に関わる情報を聞く場合は、何のために聞くのかをフォームに書き、答えたくない人が困らないよう任意の項目にしておく配慮も必要です。予約の日時を確定させたいなら、フォームよりも予約システムのほうが向いていることもあります。

イベント・説明会の参加申し込み

イベントでは、参加者の名前と人数、連絡先、参加のきっかけを聞くのが一般的です。会場の広さに限りがある場合は、定員に達したら受付を止める必要があるため、申し込みの数を毎日確かめるか、上限を設定できるフォームのサービスを選びます。当日に受付で名前を確認するなら、申し込み時の名前の書き方(漢字かカタカナか)をそろえてもらうと照合が楽になります。

商品の注文

小さな店舗がLINEで注文を受ける場合は、商品名と数量、受け取りの方法、受け取りの希望日時を聞きます。代金の支払い方法も選んでもらいます。通信販売として商品を売る場合は、特定商取引法にもとづいて事業者名や返品の条件などを表示する決まりがあり、扱う商品や売り方によって必要な表示が変わるため、消費者庁の案内で確かめてから始めてください。

申し込みのあとの連絡の流れを先に決める

フォームを作る段階で見落とされやすいのが、申し込みが届いたあとの流れです。ここを決めずに受付を始めると、返事の遅れや連絡の行き違いが起きやすくなります。次の5つの場面で、誰が、いつ、どの手段で連絡するかを先に決めておきます。

  1. 受付の確認:申し込みが届いたことを、自動返信またはLINEのメッセージで伝えます。
  2. 内容の確定:日程や人数を確かめ、正式に受け付けたことを連絡します。ここで支払いの方法も伝えます。
  3. 前日の連絡:日時と場所、持ち物をあらためて伝えます。オンラインなら参加用のURLもここで送ります。
  4. 当日:遅刻や欠席の連絡をどこに送ればよいかを伝えておきます。
  5. 終了後:お礼と、次回の案内を希望するかどうかの確認を送ります。

このうち、LINE公式アカウントで一斉に送る連絡は、前の節で触れた通数に数えられます。前日の連絡を参加者全員に一斉配信すると、その人数分の通数を使います。参加者が少ないうちは、チャットで1人ずつ連絡すれば通数を使わずに済みます。

連絡の手段を混ぜないことも大切です。申し込みはLINE、確認はメール、変更の連絡は電話、と手段が分かれると、お客様は何を見ればよいか分からなくなります。原則としてLINEでやり取りし、控えとしてメールの自動返信を使う、といった形に統一しておくと混乱が起きません。

キャンセルと支払いの決まりを最初に示す

有料の講座やサービスの申し込みでは、キャンセルの扱いと支払いの方法をフォームの中に書いておくことが欠かせません。申し込みの時点で条件を示しておけば、あとから「聞いていなかった」という行き違いを防げます。

キャンセルの決まりは、「前日までのキャンセルは無料、当日のキャンセルは料金の50%をいただきます」のように、いつまでならどうなるのかを具体的に書きます。フォームの最後に「キャンセルの規定に同意します」というチェックの項目を設けると、読んでもらえたかを確かめられます。

支払いについては、事前の振り込みか、当日の現金か、オンラインの決済かを明記し、振り込みなら期限も書きます。フォームの中で銀行の口座番号まで案内すると、誤って別の人に共有されたときの影響が大きいため、口座の情報は申し込みを確定させたあとに個別に送るほうが安全です。

キャンセル料の金額の決め方や、法律上どこまで請求できるかは、サービスの内容や契約の形によって変わります。金額の大きいサービスを扱う場合は、消費生活センターや専門家に相談したうえで決めると安心です。

フォームを公開する前に確かめること

フォームを作り終えたら、LINEで案内する前に、次の点を自分で確かめます。公開してから間違いに気づくと、すでに申し込んだ人への連絡が必要になり、手間が何倍にもなります。

・自分のスマホのLINEからURLを開き、最後まで入力して送信できるか
・必須の項目を空けたまま送信しようとすると、正しく止まるか
・送信後の確認メッセージや自動返信の内容が正しいか
・回答が管理画面や表に正しく届いているか
・リッチメニューやメッセージに設定したURLが、最新のフォームを指しているか

もう1つ見落とされやすいのが、締め切りの扱いです。募集を終えたあともフォームが開いたままだと、締め切り後に申し込みが届き、断りの連絡を入れることになります。多くのフォームのサービスには回答の受付を止める設定があるので、締め切りの日に止めるよう予定に書いておきます。リッチメニューのURLも、受付を終えたら差し替えます。

無料のフォームサービスを比べるときの観点

無料で使えるフォームのサービスはいくつもあり、どれを選ぶか迷う人も多いはずです。料金だけで比べると差が見えにくいので、次の観点で、自分の使い方に合うかどうかを確かめます。

無料の範囲がどこで区切られているか

無料プランの区切り方は、サービスによって違います。作れるフォームの数で区切るもの、1か月に受け付けられる回答の数で区切るもの、使える人数で区切るものがあります。申し込みが特定の時期に集中する講座やイベントでは、回答の数で区切られていると、いちばん申し込みが多い時期に上限に届いてしまうことがあります。自分の申し込みが年間で何件くらいか、最も多い月で何件かを見積もってから選びます。

スマホで入力しやすいか

LINEから開かれるフォームは、ほぼすべてスマホで入力されます。作った画面をパソコンで見て満足せず、必ずスマホで開いて、文字の大きさ、選択肢の押しやすさ、入力欄への移りやすさを確かめます。1つの画面に全部の質問が並ぶ形と、1問ずつ進む形があり、質問が多いフォームでは1問ずつ進む形のほうが途中でやめる人が少ない傾向があります。

届いたあとの管理がどこまでできるか

フォームの作りやすさに目が行きがちですが、長く使うと差が出るのは、届いた申し込みをどう管理できるかです。回答の一覧を見られるだけなのか、対応の状況を記録できるのか、返信まで同じ画面で送れるのかを確かめます。複数の人で受付を分担するなら、何人まで一緒に使えるかも大切です。

サービスの表示や広告が入るか

無料プランでは、フォームの下にサービス名の表示が入ることがよくあります。個人の教室なら気にならなくても、店舗の名前で受け付ける場合は、表示を外すのに有料プランが必要かどうかを確かめておきます。

料金の改定やサービスの終了の告知

無料のサービスは、料金の改定や機能の終了が起きることもあります。この記事で触れたLINE公式アカウントのリサーチ機能のように、提供の終了が前もって告知される場合もあるので、使い始める前に、各サービスのお知らせのページを一度確かめておくと安心です。

申し込みが増えてきたときに見直すこと

月に数件のうちは、Googleフォームとスプレッドシートで十分に回ります。ところが、申し込みが月に数十件になると、次のような困りごとが出てきます。

・どの申し込みに返事をしたか、表を見ても分からなくなる
・複数の人で受付を分担すると、同じお客様に2人が返事をしてしまう
・返信のメールを別のソフトで書くため、表とメールの画面を何度も行き来する

この段階になったら、申し込みを受け取ったあとの管理まで1つの画面でできるサービスを検討する時期です。

無料から試せる選択肢

候補の1つに、フォームの作成から、届いた申し込みへの対応までをまとめて扱えるHalict(ハリクト)があります。公式サイトによると、届いた1件ごとに担当者と対応の状況が記録され、返信も同じ画面から送れます。作りたいフォームの内容を伝えると、AIが質問の構成まで組み立てる機能もあります。

料金は利用する人数で決まり、フォームの数と回答の数はどのプランでも無制限と案内されています。無料のフリープランはメンバー1人までで、対応状況の管理(ステージ管理)、自動返信、CSVの書き出しが使えます。メンバー3人までのスタータープランは月額2,980円(税抜)で、Googleスプレッドシートとの連携が加わります。登録にクレジットカードは不要です。作ったフォームのURLをLINEのメッセージやリッチメニューに設定すれば、LINEからの申し込みの受け口として使えます。料金や機能の詳細はHalictの料金プランと費用で確認できます。

Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

LINEの友だちとフォームの回答を自動で結び付けたい場合は、前の節で紹介したLINE連携のツールのほうが向いています。申し込み後の対応を人の手で丁寧に行いたいのか、LINEの中で自動化したいのかによって、選ぶべき道具は変わります。

フォームづくりを仕事にする人の視点

LINE公式アカウントの運用や、申し込みフォームの設計は、それ自体が外注される仕事にもなっています。小さな店舗や教室では、フォームを作る時間が取れず、LINEの運用と合わせて外部に頼むケースが少なくありません。

営業の資料や販促の仕組みづくりを手伝う仕事の内容は営業代行・アポ・販促資料作成のお仕事で整理されており、LINEを使った集客の導線づくりもこの延長にあります。LINE公式アカウントで使うリッチメニューの画像やアイコンの制作は、キャラクター・アイコン・LINEスタンプのお仕事の分野と重なります。

フォームの質問文や、申し込みページの説明文を書く仕事もあります。文章の仕事の年収や単価の傾向は著述家,記者,編集者の年収・単価相場にまとまっています。フォームとLINEを連携させる仕組みを組む仕事は、開発の知識が求められる分野で、ソフトウェア作成者の年収・単価相場が参考になります。

依頼する側の立場で考えると、外注する前に「何件くらいの申し込みを、何人で処理したいのか」を決めておくと、提案を比べやすくなります。サロンや美容室で受付の仕組みに投資する場合は、使える補助金がないかも確かめておきたいところです。美容室・サロン向け補助金2026年版|設備投資・内装リフォームに使える制度では、サロン向けに使える制度の考え方を整理しています。

運営者として見てきた限りでは、受付の仕組みづくりを長く任される人は、ツールの設定よりも先に、依頼主のお客様がどこでつまずくかを聞き取っています。仲介する会社を通さずに直接取引をすると、こうした細かな聞き取りに時間をかけやすく、中間の手数料がかからない分だけ、依頼する側は同じ予算でより多くを頼め、受ける側の手取りも厚くなります。経営の視点から受付の改善を助言する専門家として中小企業診断士の資格を持つ人もいて、小さな事業者の業務改善の相談に乗る場面が増えています。

LINEで送れる申し込みフォームは、無料のサービスを組み合わせるだけで今日から作れます。まずは聞く項目を絞ったフォームを1つ作り、リッチメニューにURLを設定するところから始めてみてください。

よくある質問

Q. LINE公式アカウントだけで申し込みフォームを作れますか?

LINE公式アカウントには、申し込みフォームを作る専用の機能はありません。アンケート向けのリサーチ機能はありますが、LINEヤフーの案内ページで2026年12月2日に提供を終了すると告知されています。外部のフォーム作成サービスでフォームを作り、そのURLをメッセージやリッチメニューで案内する方法が一般的です。

Q. 無料でLINEから申し込みを受け付けるには何が必要ですか?

LINE公式アカウントのコミュニケーションプラン(月額固定費0円)と、Googleフォームなどの無料のフォーム作成サービスがあれば始められます。フォームのURLをリッチメニューに設定しておけば、一斉配信の通数を使わずに案内できます。無料プランの無料メッセージは月200通までなので、一斉配信の回数には注意してください。

Q. 申し込みフォームの質問はいくつくらいが適切ですか?

スマホのLINEから開かれることが多いため、5〜7問程度を目安に、受付と当日の連絡に必要な項目だけに絞るのが無難です。希望日や人数など答えが決まっている項目は選択式にすると、入力の手間が減り、途中でやめる人も少なくなります。詳しいことは申し込みのあとに聞く形でも十分です。

Q. 申し込みフォームで個人情報を集めるときに気をつけることは?

個人情報保護法では、利用目的をできる限り特定し、取得したときに本人に知らせるか公表することが求められます。フォームの冒頭に「お申し込みの受付と当日のご連絡にのみ使います」のように書き、聞く項目は必要な分だけにします。回答を管理する表の共有範囲と、保存する期間も決めておくと安心です。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年3月26日最終更新:2026年10月4日
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