Kyuunの情報漏えいの可能性|2026年3月25日以降の利用者 3万9,267名 ハンドルネーム・メールアドレス・電話番号・ログインパスワード 対象と確かめること 2026


この記事のポイント
- ✓Kyuunの情報漏洩について
- ✓STARTDASH株式会社の2026年4月14日の公表と8月31日の対応完了の報告をもとに整理
- ✓2026年3月25日以降の利用者 3万9,267名のハンドルネーム
Kyuunの情報漏洩について、運営会社のSTARTDASH株式会社は2026年4月14日、海外からの不正アクセスにより、webサイト「Kyuun」と同社の11のアプリの一部の利用者の情報が外部へ漏えいした可能性があると発表しました。対象は2026年3月25日以降にサービスを使った3万9,267名で、ハンドルネーム、メールアドレス、電話番号、ログインパスワード、プロフィール情報、IPアドレスなどのアカウント情報が含まれます。クレジットカード情報、チャットの内容、年齢認証のための身分証明書の画像、銀行情報の漏えいは確認されていないと明記されています。 対象の人がまずすることは、Kyuunと同じパスワードを他のサービスで使っていればすぐに変えること、そしてURLの入ったメールやSMS、知らない番号からの電話に注意することです。 2026年11月1日時点で、同社は2026年8月31日に個人情報保護委員会から対応の終了の連絡を受け、一連の対応を完了したと報告しています。発覚後に、利用者のアカウントが第三者に不正利用された事実は確認されていません。
この記事は、2026年11月1日時点でSTARTDASH株式会社の公式発表「個人情報漏えいに関するお詫びとご報告」(最終更新日 2026年8月31日)と、同社のニュースの一覧を開き直して確かめた内容だけで書いています。報道の数字や推測は入れていません。
Kyuunの情報漏洩で何が起きたのか
Kyuunは、STARTDASH株式会社が運営するwebサイトとアプリのサービスです。公式発表によると、利用者どうしがメッセージや画像、動画を送り合うチャットの機能があり、年齢認証のために身分証明書を提出する仕組みや、ポイントの仕組みもあります。男性の利用者はクレジットカードで決済でき、女性の利用者は銀行の情報を登録する、という分かれ方も発表から読み取れます。
今回の件の対象は、webサイトのKyuunだけではありません。同社が運営する次の11のアプリも対象のサービスとして挙げられています。
- Misyuu
- Charin
- Again
- Land
- Jam
- Marron
- Secret
- Maria
- Monna
- Sukkirin
- Karakara
アプリの名前がKyuunと違うため、自分が使っているアプリが対象だと気づいていない人もいるかもしれません。上の11のアプリのどれかを使っていた人も、この件の対象のサービスの利用者です。
発表の骨子は次のとおりです。
- 2026年4月11日18時頃、利用者の情報の一部が海外のサイトで販売されているという情報をつかんだ
- 調査で、2026年4月1日から4月6日にかけて、社内のログ管理画面のログデータに第三者が無断でアクセスできる状態だったと分かった
- 外部に送られたログの量と中身が、海外のサイトで公開されているサンプルデータの一部と一致した
- そのため、一部の利用者の情報が外部に漏えいしている可能性がある
- 対象は2026年3月25日以降にサービスを使った3万9,267名
「漏えいした可能性」という言い方は、会社の発表そのものの表現です。ただ、今回の件では、海外のサイトで販売されているという情報があり、公開されたサンプルデータとの一致も確かめられています。可能性の段階という表現であっても、対象の人は情報が外に出ている前提で備えるほうが安全です。
公表の経緯:4月14日の公表から8月31日の対応完了まで
同社の発表のページには「これまでの経緯」として、日付ごとの対応が追記されています。ニュースの一覧にも、2026年4月15日付の公表の案内と、2026年9月1日付の「個人情報漏えいに関する対応完了のご報告」が並んでいます。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年4月11日 | 利用者の情報が海外のサイトで販売されているとの情報を把握し、調査を開始 |
| 2026年4月13日 | 第三者の専門機関へ相談 |
| 2026年4月14日 | 個人情報保護委員会へ速報を提出し、コーポレートサイトで公表 |
| 2026年4月15日 | 対象の利用者へ、サービス内とメールで順次連絡を開始 |
| 2026年4月24日 | 影響範囲と原因の調査が完了。サイト上の不適切なコンテンツの修正・削除、セキュリティヘッダーの修正などを完了 |
| 2026年5月8日から14日 | 対象の利用者のパスワードを段階的に強制変更 |
| 2026年5月28日 | 対象の利用者へお詫びとしてポイントを付与 |
| 2026年6月8日 | 個人情報保護委員会へ確報と、フォレンジック調査報告書などを提出 |
| 2026年8月31日 | 個人情報保護委員会から、本件の対応の終了について連絡を受領 |
フォレンジック調査とは、コンピューターに残った記録を調べて、いつ、何が、どのように起きたかを突き止める調査のことです。同社はこの調査の報告書を、確報と合わせて個人情報保護委員会に出しています。
4月24日の欄にある「Google Safe Browsingへの再審査の申請」も、発表に書かれている対応の1つです。Google Safe Browsingは、危険なサイトをブラウザが利用者に警告する仕組みです。再審査を申請したということは、対策の完了を受けて、サイトが安全だと確認してもらう手続きを進めたということです。
2026年8月31日の更新で、同社は次のように報告しています。
影響範囲および原因の調査、脆弱性の修正、セキュリティ体制の強化、対象のユーザー様への個別のご連絡およびパスワードの強制変更は、いずれも完了しております。また、本件発覚後、ユーザー様のアカウントが第三者に不正利用された事実は確認されておりません。 出典: startdash.co.jp
会社としての対応は2026年8月31日で区切りがついています。同社は、個人情報保護委員会から対応の終了について連絡を受けたことを受けて、本件に関する一連の対応を完了としています。本件の問い合わせは、その後も同じ窓口で受け付けると書かれています。ただ、外に出た可能性のある情報が回収されたわけではありません。会社の対応の完了と、利用者の側の備えの完了は別の話として考えてください。
漏えいした可能性がある情報と含まれない情報
発表では、漏えいの可能性がある情報と、漏えいが確認されていない情報が分けて書かれています。
| 区分 | 項目 | 補足 |
|---|---|---|
| 漏えいの可能性がある情報 | ハンドルネーム | サービス上で使っている名前 |
| 漏えいの可能性がある情報 | メールアドレス | 登録している人のみ |
| 漏えいの可能性がある情報 | 電話番号 | 男性の利用者で、登録している人のみ |
| 漏えいの可能性がある情報 | ログインパスワード | 登録している人のみ |
| 漏えいの可能性がある情報 | プロフィール情報 | 公式に中身の記載なし |
| 漏えいの可能性がある情報 | IPアドレス等 | 接続に使った住所のような番号 |
| 漏えいが確認されていない情報 | クレジットカード情報 | 男性の利用者のみ登録 |
| 漏えいが確認されていない情報 | 送受信したチャットの内容 | メッセージ、画像、動画データ等 |
| 漏えいが確認されていない情報 | 年齢認証のための身分証明書画像 | 外部のeKYCシステムで保管 |
| 漏えいが確認されていない情報 | 銀行情報 | 女性の利用者のみ登録 |
eKYCとは、オンラインで本人確認をするための仕組みのことです。発表のよくある質問では、提出された身分証明書のデータは外部のeKYCシステムで適切に保管されていて、今回の漏えいの対象にはなっていないと説明されています。
IPアドレスとは、インターネットにつないだ機器に割り当てられる番号のことです。IPアドレスだけで本人の名前や住所が分かるわけではありませんが、どの通信会社を使っているかや、だいたいの地域が推測されることはあります。
特に注意が要るのは、ログインパスワードが漏えいの可能性がある情報に含まれている点です。漏えいの発表によっては「パスワードは含まれない」「暗号化されていた」と書かれることがありますが、今回の発表にはそうした説明がありません。メールアドレスやハンドルネームとパスワードがそろっていると、同じ組み合わせで他のサービスにログインを試されるおそれがあります。
チャットの内容や身分証明書の画像の漏えいが確認されていないことは、利用者にとって大きな安心材料です。とくに身分証明書には、本名、住所、生年月日、顔写真が載っているため、これが対象外とされていることの意味は大きいと言えます。
原因:ログ管理画面に第三者がアクセスできる状態だった
発表で説明されている原因は、海外からの不正アクセスです。具体的には、2026年4月1日から4月6日にかけて、同社の内部のログ管理画面のログデータに、第三者が無断でアクセスできる状態にあったことが判明したと書かれています。
ログデータとは、システムが動いた記録のことです。誰がいつログインしたか、どんな操作をしたかなどが自動で書き残されます。本来は社内の担当者だけが見るものですが、その記録の中に利用者のアカウント情報が含まれていて、それが外から見られる状態になっていた、というのが発表の説明です。
同社は、送信されたログの転送量と中身が、海外のサイトで公開されているサンプルデータの一部と一致したと説明しています。サンプルデータとは、情報を売ろうとする側が「本物のデータを持っている」と示すために一部だけ見せるものです。この一致が、漏えいの可能性があると判断した根拠になっています。
漏えいの原因となった脆弱性はすでに修正済みで、現在は安全にサービスを使える状態だと発表は説明しています。脆弱性とは、システムの作りの弱い部分のことで、悪用されると本来入れない場所に入られてしまう原因になります。どのような脆弱性だったかの詳しい中身は公表されていません。
対象は「2026年3月25日以降に当サービスをご利用されたユーザー様」とされています。なぜこの日付で区切られているのかは、発表には書かれていません。3月25日より前にだけ使っていて、それ以降に一度も使っていない人は、発表の書き方では対象に入りません。
再発防止の対策の中身を読み解く
発表には、第三者である専門機関の調査と検証を受けて完了したという、再発防止の対策が並んでいます。用語が多いので、1つずつ意味を整理します。
| 対策 | 意味 |
|---|---|
| 不正アクセスの原因となったサーバーの遮断・隔離 | 問題のあったサーバーを、外からも社内からもつながらない状態にする |
| 脆弱性の修正とアクセス制御の強化 | 弱い部分を直し、誰がどこに入れるかの決まりを厳しくする |
| セキュリティ監視体制の強化 | 不審なアクセスに早く気づけるよう、見張りの仕組みを強める |
| サイト上の不適切なコンテンツと外部広告タグの削除 | サイトに含まれていた不適切な表示や、外部の広告を表示するための部品を取り除く |
| 外部アプリインストール導線の撤去 | サイトから外部のアプリを入れさせる案内の部分を取り除く |
| セキュリティヘッダーの修正 | ブラウザに対して安全な表示のしかたを指示する設定を直す |
外部広告タグとは、サイトに他社の広告を表示するために埋め込む小さなプログラムのことです。こうした部品は便利な一方で、サイトの運営者が中身をすべて管理できるわけではありません。発表は、これらを削除し、外部アプリのインストールへの導線も撤去したと書いています。
4月24日にGoogle Safe Browsingへ再審査を申請したと書かれていることから、同社がサイトの安全性を外部の仕組みにも確かめてもらう手続きを進めたことが分かります。どのような理由で再審査が必要になったかは、発表には書かれていません。
利用者の側から見ると、これらの対策は会社の側で済んでいるものです。利用者がサイトやアプリで何か設定を変える必要は、発表には書かれていません。ただ、サイトから案内されて外部のアプリを入れたことがある人は、そのアプリが今も必要かを見直し、使っていなければ削除しておくと安心です。
会社の対応と、お詫びのポイント
発表に書かれている会社の対応は、次のとおりです。
- 原因となったサーバーの遮断・隔離
- 脆弱性の修正と、アクセス制御の強化
- セキュリティの監視体制の強化
- サイト上の不適切なコンテンツと、外部広告タグの削除
- 外部アプリのインストールへの導線の撤去
- 対象の利用者へ、サービス内(お知らせ、システムメッセージ、Push通知)とメールで順次連絡
- 2026年5月8日から14日にかけて、対象の利用者のパスワードを段階的に強制変更
- 2026年5月28日に、対象の利用者へお詫びとしてポイントを付与
パスワードの強制変更とは、会社の側で利用者のパスワードを使えない状態にし、新しいパスワードを設定し直してもらう措置のことです。漏えいの可能性があったパスワードのままではKyuunにログインできなくなるため、Kyuunのアカウントそのものは守られやすくなります。
お詫びとして付与されたポイントの数は、発表には書かれていません。対象の利用者は、自分のアカウントのポイントの履歴で確かめられます。保有していたポイントについては、よくある質問で「保有ポイントに変動はありません」と説明されています。漏えいのお詫びとしてポイントやお金が出る例が一般にどう扱われているかは、情報漏洩の補償はもらえるのかで整理しています。
二次被害への対策について、同社は個人情報保護委員会や第三者の専門機関と連携し、適切な助言を得ながら対応するとしています。利用者から具体的な申し出があった場合は、個別に検討して、できる限り対応すると書かれています。
2026年11月1日時点で分かっていることと分かっていないこと
発表を読み直すと、分かっていることと、公表されていないことがはっきり分かれます。判断を誤らないよう、両方を並べて整理します。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 分かっていること | 対象は2026年3月25日以降にサービスを使った3万9,267名 |
| 分かっていること | 2026年4月1日から4月6日にかけて、ログ管理画面のログデータに第三者が無断でアクセスできる状態だった |
| 分かっていること | 海外のサイトで公開されたサンプルデータの一部と、送信されたログの中身が一致した |
| 分かっていること | 対象の利用者のパスワードは2026年5月8日から14日に強制変更された |
| 分かっていること | お詫びとして2026年5月28日にポイントが付与された |
| 分かっていること | 発覚後、アカウントが第三者に不正利用された事実は確認されていない |
| 公表されていないこと | 修正された脆弱性の詳しい中身 |
| 公表されていないこと | プロフィール情報に含まれる項目の中身 |
| 公表されていないこと | お詫びのポイントの数 |
| 公表されていないこと | 海外のサイトで販売されていた情報のその後 |
「公表されていないこと」は、起きていないという意味ではありません。会社が発表に書いていない、という意味です。たとえば、海外のサイトで販売されていた情報がその後どうなったかは、会社にも止めようのないことです。会社の対応が完了した後も、漏えいの可能性があった情報を使った連絡には、しばらく気をつけておくのが安全です。
反対に、アカウントの不正利用が確認されていないことは、会社が明記している事実です。対象の人は、必要以上に不安を広げず、パスワードの見直しと不審な連絡への注意という、要る備えを済ませておけば十分です。
自分が対象かを確かめる方法
自分が対象かどうかは、会社からの連絡で確かめられます。発表のよくある質問では、対象の利用者には2026年4月15日から、サービス内(お知らせ、システムメッセージ、Push通知)と、メールアドレスを登録している人にはメールで、順次連絡すると説明されています。
確かめる手順は次のとおりです。
- Kyuunや対象の11のアプリを開き、お知らせとシステムメッセージに、2026年4月以降の連絡がないかを見る
- 登録しているメールアドレスの受信箱と迷惑メールのフォルダで、STARTDASHからのメールを探す
- 2026年5月8日から14日の間に、パスワードの再設定を求められた覚えがあるかを思い出す
- 分からない場合は、発表に載っている問い合わせ先のメールアドレスに問い合わせる
3つ目は、手がかりとして役立ちます。会社は対象の利用者のパスワードを強制変更しているので、この期間にパスワードを設定し直すよう求められた人は、対象だった可能性が高いと考えられます。
アプリを消してしまった人や、もう使っていない人は、サービス内のお知らせを見られないことがあります。Push通知を切っていた人も、通知に気づいていないことがあるので、アプリを開いてお知らせの一覧を直接見てください。その場合は、登録していたメールアドレスの受信箱を探すか、問い合わせ先に連絡して確かめてください。
対象の期間は「2026年3月25日以降にサービスを使った人」です。3月25日より前に登録していても、その日以降に一度でも使っていれば対象に入りえます。反対に、3月24日以前にだけ使っていた人は、発表の書き方では対象外です。
対象の人がすること
同じパスワードを使っている他のサービスを先に変える
最初にすることは、パスワードの見直しです。発表は、漏えいした可能性のある情報(メールアドレス、ログインパスワードなど)を他のサービスでも使っている場合は、至急変更するよう求めています。
Kyuunのパスワードは会社が強制変更していますが、同じパスワードを他のサービスで使っていた場合は、そちらは自分で変えない限り古いままです。メールアドレスとパスワードの組み合わせが出回ると、その組み合わせで他のサービスへのログインを次々に試されることがあります。
変える順番は、メールのアカウントと、お金に関わるサービスが先です。メールのアカウントに入られると、他のサービスのパスワードの再設定まで進められてしまうからです。そのうえでSNS、通販サイト、他のアプリへと進めます。変え方の順番は、パスワードが漏洩したらどうなるで詳しく説明しています。
パスワードを変えるのと合わせて、多要素認証を設定しておくと安心です。多要素認証とは、パスワードに加えて、スマートフォンに届く確認コードなど別の手段でも本人を確かめる仕組みのことです。パスワードが知られても、それだけではログインされにくくなります。仕組みはMFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較で紹介しています。
URLの入ったメールやSMSに注意する
次に、なりすましの連絡への備えです。発表は、不審な電話やメールが届いたら、応答や開封の際に注意するよう呼びかけていて、とくにURLを含めたフィッシング詐欺への注意を求めています。
フィッシング詐欺とは、本物の会社を装ったメールやSMSで偽のページに誘導し、パスワードやカードの番号を入力させる手口のことです。今回の件では、メールアドレスやハンドルネームが漏えいの可能性がある情報に入っているため、「Kyuunのアカウントに問題がある」「ポイントの補償の手続き」などを装った連絡が届くことも考えられます。
不審なメールは開かずに削除し、もし開いてしまってもリンクを押さないでください。発表のよくある質問では、心配な場合は「フィッシング110番」などへの相談を勧めています。メールの見分け方は、フィッシング詐欺メールの見分け方で、開く前に確かめる点と、開いてしまった後の対処をまとめています。
電話番号を登録していた人は知らない番号に注意する
電話番号が漏えいの可能性がある情報に入っているのは、男性の利用者で電話番号を登録していた人です。発表のよくある質問では、アカウントデータの引き継ぎを設定していた人や、電話番号で登録した人が対象だと説明されています。
電話番号が出回ると、知らない番号からの電話やSMSが増えることがあります。心当たりのない電話には出ない、出てしまっても個人情報を話さない、SMSのリンクは押さない、という3点を決めておくと落ち着いて対応できます。電話番号が出回ったときの備えは、電話番号の流出チェックの方法で整理しています。
ハンドルネームとプロフィール情報が出回ったときに考えること
今回の件で漏えいの可能性がある情報には、ハンドルネームとプロフィール情報が含まれています。プロフィール情報の中身は発表に書かれていませんが、サービス上で自分を紹介するために登録した内容だと考えられます。
ハンドルネームは、それだけで本人の名前が分かるものではありません。ただ、同じハンドルネームを他のSNSやゲーム、掲示板でも使っていると、複数のサービスの情報が結びつき、どこの誰かが推測されやすくなることがあります。プロフィールに住んでいる地域や年代、趣味などを書いていた場合は、なおさらです。
心配な人ができることは、次のとおりです。
- 他のサービスで同じハンドルネームを使っていれば、変えられるものは変える
- 他のSNSのプロフィールに、Kyuunのプロフィールと同じ文章や写真を使っていないかを確かめる
- 公開範囲を設定できるSNSでは、知らない人に見える情報を減らす
- 見知らぬ相手から、Kyuunでのやりとりを知っているかのような連絡が来ても、応じずに記録を残す
最後の点については、会社はチャットの内容の漏えいは確認されていないと説明しています。それでも、ハンドルネームとサービスの名前を知っている相手が、それらしい話を持ちかけてくることは考えられます。脅すような内容の連絡が来た場合は、相手に返信やお金の支払いをせず、警察の相談窓口に相談してください。
スパムメールが増えたと感じたら
対象の人の中には、公表の後に迷惑メールが増えたと感じている人もいるはずです。発表のよくある質問には、この点への会社の答えも載っています。
大変申し訳ございませんが、ユーザー様に届くメールがスパムメールかどうか、また今回の件と直接的な関係があるかは、当社では把握することができません。 出典: startdash.co.jp
会社にも、届いたメールが今回の件と関係があるかは分からない、ということです。迷惑メールの送り手は、さまざまな経路でメールアドレスを集めています。今回の件が原因かどうかを突き止めるより、届いた迷惑メールに反応しないことのほうが大事です。
迷惑メールが増えたときにできることは、次のとおりです。
- メールのアプリやサービスの迷惑メールの報告の機能を使い、振り分けの精度を上げる
- 迷惑メールの中の「配信停止」のリンクは押さない(押すと、アドレスが使われていると相手に伝わることがある)
- 心配な場合は、フィッシング110番などの相談先に相談する
- 迷惑メールが多すぎて困るなら、メールアドレスの変更も検討する
自分のメールアドレスが過去の他の漏えいに含まれていないかを調べたい人は、Have I Been Pwnedの使い方で、確かめ方を紹介しています。今回の件以外の経路でアドレスが出回っている場合も、そこで分かることがあります。
もう使っていない人や、やめたい人がすること
対象の期間の後にサービスを使わなくなった人や、今回の件をきっかけにやめたいと考えている人もいるはずです。
使わなくなったまま放っておくと、アカウントに登録した情報はそのまま残ります。もう使わないのであれば、ログインできるうちに次のことを済ませておくと安心です。
- サービス内の「設定」ページで、パスワードを他のどのサービスとも違うものに変える
- 保有しているポイントの扱いを確かめる
- 退会の手続きがあれば、手順を確かめて進める
- 退会後に登録した情報がどう扱われるかが気になる場合は、問い合わせ先に確かめる
退会しても、会社が法令や利用規約に基づいて一定期間保存する情報があることがあります。一般にはこう扱われるという話で、会社やサービスによって変わるため、気になる場合は窓口に確かめてください。退会と個人情報の削除の関係は、退会したら個人情報は削除されるのかで整理しています。
アプリを先に消してしまっていても、アカウントそのものが消えたわけではないことがあります。アプリを入れ直してログインするか、問い合わせ先にアカウントの扱いを確かめてください。
問い合わせ窓口
発表に載っている問い合わせ先は、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 窓口 | STARTDASH株式会社 |
| メールアドレス | [email protected] |
| 電話番号・受付時間 | 発表に記載なし |
問い合わせはメールで受け付けています。発表の最終更新の2026年8月31日の時点でも、本件に関する問い合わせは引き続きこの窓口で受け付けると書かれています。
問い合わせのメールを送るときは、次のことを書いておくと話が早く進みます。
- 使っているサービスの名前(Kyuunか、11のアプリのどれか)
- サービス上のハンドルネーム
- 登録しているメールアドレス(メールを送るアドレスと違う場合)
- 確かめたいこと(対象かどうか、どの情報が対象か、など)
問い合わせのメールに、パスワードやクレジットカードの番号を書かないでください。会社が対象かどうかを確かめるのに、パスワードは必要ありません。また、STARTDASHを名乗る相手から「本人確認のため」とパスワードを求められたら、それは本物の連絡ではないと考えてください。
メールアドレスやパスワードの変更は、サービス内の「設定」ページからできると発表に書かれています。問い合わせの返事を待たずに、変更はすぐに自分で済ませておけます。
在宅で仕事をする人が気をつけたいこと
在宅で仕事をする人の中には、仕事用のメールアドレスや、仕事で使っているのと同じパスワードで、Kyuunのような個人のサービスに登録していた人もいるかもしれません。その場合は、今回の件で注意することが少し増えます。
在宅で仕事をする人は、取引先から顧客の名簿や原稿、社内の資料などを預かる立場になることがあります。個人のサービスで使っていたパスワードが仕事のアカウントと同じだと、1つのサービスで起きた漏えいが、仕事のアカウントにまで広がるおそれがあります。取引先の情報を守る立場として、次のことを意識してください。
- 仕事用のメールアドレスを、個人の趣味や交流のサービスの登録に使わない
- 仕事のアカウントのパスワードは、他のどのサービスとも別のものにする
- 仕事のメール、クラウドストレージ、チャットツールには多要素認証を設定する
- 自分のアカウントに不審なログインの通知が来たら、すぐに取引先にも知らせる
個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページでは、事業者が委員会への漏えい等の報告をしなければならない場合として、不正の目的で行われたおそれがある漏えい等や、本人の数が1,000人を超える漏えい等が挙げられています。個人で仕事を受けていても、取引先から預かった個人情報を漏らしてしまえば、取引先がこうした対応を迫られることがあります。自分のアカウントを守ることは、取引先を守ることにもつながります。
運営の現場から見えること
フリーランスや在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、仕事のアカウントを乗っ取られる人の多くは、仕事とは関係のない個人のサービスで使っていたパスワードを、仕事のメールでも使っていたことがきっかけになっています。個人のサービスで漏えいが起きたときに「仕事とは関係ない」と流してしまうと、そこから仕事のアカウントに入られることがあります。
漏えいの発表を見たら、そのサービスで使っていたパスワードが、仕事で使うどのアカウントと重なっているかを最初に確かめる。この習慣がある人ほど、取引先から安心して仕事を任されています。
もう1つ、運営の現場でよく見るのは、仕事用と個人用のメールアドレスを分けていないために、個人のサービスの迷惑メールや不審な連絡が仕事の受信箱に紛れ込む形です。取引先からの大事なメールと、なりすましのメールが同じ受信箱に並ぶと、見分けるのに手間がかかり、見落としも起きやすくなります。仕事用のアドレスは仕事の登録だけに使う、という決まりを1つ持っておくだけで、漏えいの発表があったときに確かめる範囲がぐっと狭くなります。
在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事に関心がある人は、@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、仕事の種類と探し方を紹介しています。
よくある質問
Q. Kyuun以外のアプリしか使っていませんが、対象になりますか?
発表では、webサイトのKyuunに加えて、Misyuu、Charin、Again、Land、Jam、Marron、Secret、Maria、Monna、Sukkirin、Karakaraの11のアプリが対象のサービスとして挙げられています。これらのどれかを2026年3月25日以降に使っていれば、対象に入りえます。対象かどうかは、サービス内のお知らせやメールで確かめるか、[email protected] に問い合わせてください。
Q. クレジットカードを止める必要はありますか?
発表では、クレジットカード情報の漏えいは確認されていないと説明されています。よくある質問でも、カード情報は今回の漏えいの対象になっていないと答えています。そのため、今回の件だけを理由にカードを止める必要は示されていません。明細に身に覚えのない請求があれば、今回の件と関係があるかにかかわらず、すぐにカード会社へ連絡してください。
Q. 提出した身分証明書の画像は漏れていませんか?
発表では、年齢認証のために提出された身分証明書の画像の漏えいは確認されていないと説明されています。身分証明書のデータは外部のeKYCシステムで適切に保管されていて、今回の漏えいの対象にはなっていないとされています。ただ、身分証明書を名目に個人情報を求める不審な連絡には応じないでください。
Q. Kyuunのパスワードはもう変えなくてよいのですか?
会社は2026年5月8日から14日にかけて、対象の利用者のパスワードを段階的に強制変更しています。それでも、漏えいの可能性があった古いパスワードと同じものや似たものを他のサービスで使っている場合は、そちらは自分で変えない限り古いままです。メールのアカウントやお金に関わるサービスから先に見直してください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
関連記事

メルカリのパスキーの設定|登録できないとき・機種変更のときの対処 2026

iPhoneのウイルス警告は本物か|押してしまったときの対処と消し方 2026

楽天の不正ログインの対処|身に覚えのないログインの通知と問い合わせ先 2026

ETCを装う詐欺メール|ETCマイレージ・利用照会サービスの偽メールの見分け方 2026

フィッシング詐欺で入力してしまったら|カード番号・パスワード・住所ごとにすぐすること 2026

TikTokの乗っ取りの対処|確認方法と取り戻す手順、通報 2026

ワンタイムパスワードを聞き出す詐欺|SMSで届いたコードを教えてはいけない理由 2026

楽天証券の多要素認証の設定方法|パスキーとメールの認証、できないときの対処 2026
カテゴリから探す

クラウドソーシング入門
クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド
職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク
副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス
フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ
プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング
サービス比較・おすすめランキング

AI活用
職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人
看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人
薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人
介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人
保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人
医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス
経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金
個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

M&A・事業売却
会社売却・事業承継・事業譲渡を考える経営者向け。売却の流れ、税金、従業員への伝え方、仲介会社の選び方

アウトソーシング・外注ガイド
SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方