ダイワロイネットホテルの情報流出の可能性|Booking.com上のアカウントに不正アクセス 偽メッセージに注意 2026


この記事のポイント
- ✓ダイワロイネットホテルの情報漏洩について
- ✓2025年12月31日の発表をもとに整理
- ✓Booking.comの宿泊予約情報管理システム上のアカウントへの不正アクセスで予約客の情報が流出した可能性と
ダイワロイネットホテルの情報漏洩について、大和ハウスリアルティマネジメント株式会社とダイワロイネットホテルズ株式会社は2025年12月31日、ホテルで使っているBooking.comの宿泊予約情報管理システム上の会社のアカウントが外部の第三者による不正アクセスを受け、予約した客の情報(個人情報を含む)が流出した可能性があると発表しました。あわせて、名古屋新幹線口、京都テラス八条 PREMIER、仙台西口 PREMIERの3ホテルを予約した一部の客に、WhatsAppなどでクレジットカード情報をだまし取るためのフィッシングサイトへ誘導するメッセージが配信された可能性があるとしています。 Booking.comでダイワロイネットホテルを予約した人がまずすることは、届いたメッセージのリンクやファイルを開かないこと、そしてカード情報や支払いを求める連絡には応じず、ホテルかBooking.comに確かめることです。 ホテル側は、WhatsAppやメール、予約サイトのチャットでカード情報を求めたり支払いを催促したりすることはしていないと明記しています。
公表から10か月がたった2026年11月1日時点で、ダイワロイネットホテルの公式サイトのお知らせの一覧(2026年10月30日の掲載まで)と、ダイワロイネットホテルズ株式会社のニュースの一覧を開いて確かめた範囲では、この件の続報は掲載されていません。発表では、Booking.comを含めた調査が完了しだい、あらためて案内するとしていますが、その案内は2026年11月1日時点で出ていません。流出した可能性がある情報の項目と件数も、公式には示されていません。
この記事は、2026年11月1日に2社の発表を開き直して確かめた内容だけで書いています。報道の数字や推測は入れていません。
ダイワロイネットホテルの不正アクセスで何が起きたのか
ダイワロイネットホテルは、全国の主要な都市に展開しているホテルのチェーンです。今回の発表は「不正アクセスによる個人情報流出の可能性とフィッシングサイトに誘導するメッセージの配信について」という題で、2025年12月31日付で出されました。
発表の骨子は次のとおりです。
- ダイワロイネットホテルが使っている、Booking.com社が提供する宿泊予約情報管理システム上の会社のアカウントが、外部の第三者による不正アクセスを受けた
- 予約した客の情報(個人情報を含む)が流出した可能性があることを確認した
- 名古屋新幹線口、京都テラス八条 PREMIER、仙台西口 PREMIERの3ホテルを予約した一部の客に、WhatsAppなどでフィッシングサイトへ誘導するメッセージが配信された可能性がある
- 今後、この3ホテル以外のホテルも含めて、予約している客に同じようなメッセージが送られる可能性がある
- ホテル側は、WhatsAppのほか、メールや宿泊予約サイト上のチャットでクレジットカード情報を求めたり、支払いを催促したりすることはしていない
- 詳しいことはBooking.com社と連携して調べており、調査が完了しだい、あらためて案内する
発表の冒頭には、次のように書かれています。
ご予約いただいたお客様の情報(個人情報を含みます)が流出した可能性があること、また、それに伴って「ダイワロイネットホテル名古屋新幹線口」、「ダイワロイネットホテル京都テラス八条 PREMIER」および「ダイワロイネットホテル仙台西口 PREMIER」を予約された一部のお客様に対して、WhatsApp 等でお客様のクレジットカード情報を詐取するためのフィッシングサイトへ誘導するメッセージが配信された可能性があることを確認しました。 出典: ダイワロイネットホテル「不正アクセスによる個人情報流出の可能性とフィッシングサイトに誘導するメッセージの配信について」
「流出した可能性」「配信された可能性」という言い方は、発表そのものの表現です。この記事でも、情報が流出したとは言い切らず、発表の言い方に合わせて書きます。
もう1つ押さえておきたいのは、不正アクセスを受けたのが「Booking.com社が提供する管理システム上の、ホテル側のアカウント」だと書かれていることです。発表は、Booking.comのシステムそのものが破られたとは書いていません。どのようにしてアカウントに入られたのかも、発表には書かれていません。
発表した2社と対象のホテル
発表は、大和ハウスリアルティマネジメント株式会社と、ホテルの運営会社であるダイワロイネットホテルズ株式会社の連名です。ダイワロイネットホテルズ株式会社のサイトでは、同社は大和ハウスグループで商業施設やホテルなどの運営管理を行う大和ハウスリアルティマネジメント株式会社の100%出資の会社で、全国に展開するダイワロイネットホテルの運営を受託していると説明されています。同じサイトでは、ホテルの数は78(2026年8月6日現在)とされています。
発表に名前が出ているホテルは、次の3つです。
| ホテル | 発表での扱い |
|---|---|
| ダイワロイネットホテル名古屋新幹線口 | 一部の予約客にフィッシングサイトへ誘導するメッセージが配信された可能性 |
| ダイワロイネットホテル京都テラス八条 PREMIER | 一部の予約客にフィッシングサイトへ誘導するメッセージが配信された可能性 |
| ダイワロイネットホテル仙台西口 PREMIER | 一部の予約客にフィッシングサイトへ誘導するメッセージが配信された可能性 |
ただし、発表は、この3ホテル以外のホテルも含めて、予約している客に同じようなメッセージが送られる可能性があるとしています。また、ログインのパスワードの変更などの対応は、ダイワロイネットホテルの全施設で行ったと書かれています。3ホテル以外のダイワロイネットホテルをBooking.comで予約した人も、自分は関係ないと決めつけず、届くメッセージに注意するのが安全です。
名前が似ているホテルとして、ダイワロイヤルホテルなどの別のブランドもあります。今回の発表に出てくるのは「ダイワロイネットホテルズ」が運営するダイワロイネットホテルで、ほかのブランドが対象だとは書かれていません。
公表の経緯と2026年11月1日時点の状況
2026年11月1日時点で公式に出ているのは、2025年12月31日付の発表1本だけです。
| 日付 | 出来事 | 分かったこと |
|---|---|---|
| 2025年12月31日 | 2社が連名で発表 | 予約客の情報が流出した可能性、3ホテルの一部の客にフィッシングのメッセージが配信された可能性、ホテル側はカード情報を求めないこと、問い合わせ窓口 |
| 2026年11月1日時点 | 続報なし | ホテルの公式サイトのお知らせの一覧、ダイワロイネットホテルズ株式会社のニュースの一覧ともに、2025年12月31日の発表の後に関連の掲載はない |
発表は、ダイワロイネットホテルの公式サイトのトピックスと、ダイワロイネットホテルズ株式会社のサイトのニュースの両方に掲載されています。どちらもPDFの同じ内容の文書です。
発表の最後には、そのほかの詳しいことはBooking.com社を含めた調査が完了しだい、あらためて案内すると書かれています。言い換えると、2025年12月31日の時点では、何件の情報が、どの項目について流出した可能性があるのかは、まだ示されていなかったということです。2026年11月1日時点でも、その続きの案内は見当たりません。
続報を確かめるときは、検索結果に出てくる記事ではなく、ダイワロイネットホテルの公式サイトのトピックスの一覧を見るのが確実です。2025年12月31日の発表もそこから開けます。
Booking.com側がこの件について発表を出しているかどうかは、Booking.comのニュースルームと安全に関するリソースセンターを開いた範囲では見つかりませんでした。この記事では、Booking.comについては、旅行者向けに一般に案内している注意事項だけを紹介します。
流出した可能性がある情報について発表で分かっていること
発表では、流出した可能性がある情報を「ご予約いただいたお客様の情報(個人情報を含みます)」と書いています。具体的な項目の一覧や件数は、2026年11月1日時点で公式に示されていません。
| 区分 | 発表に書かれていること |
|---|---|
| 流出した可能性がある情報 | 予約した客の情報(個人情報を含む) |
| 項目の一覧 | 示されていない |
| 件数 | 示されていない |
| 対象の範囲 | 管理システム上の会社のアカウントに関わる予約の情報。3ホテル以外の予約客にもメッセージが送られる可能性 |
| 実際に起きたこと | 3ホテルの一部の予約客に、フィッシングサイトへ誘導するメッセージが配信された可能性 |
この記事では、項目を推測で書くことはしません。ただ、利用者の側で備えるときには、届いたメッセージに何が書かれていたかが手がかりになります。メッセージに自分の名前、宿泊の日付、ホテルの名前、予約番号、料金などが正しく書かれていても、それだけで本物と判断しないことが大切です。
Booking.comは、旅行者向けの安全の案内で、宿泊施設やBooking.comから送信されたように見えるメッセージには、宿泊日や宿泊料金など、もっともらしく見える具体的な情報が含まれていることがよくある、と注意を呼びかけています。予約の中身が正しく書かれていることは、本物の連絡である証拠にはなりません。
クレジットカード情報について
発表は、フィッシングサイトへ誘導するメッセージの目的を「お客様のクレジットカード情報を詐取するため」と書いています。一方で、管理システムからクレジットカード情報が流出した可能性があるかどうかは、発表には書かれていません。カード情報が流出したかどうかを、この記事で決めつけることはしません。
大事なのは、メッセージに誘われてカード情報を入力しないことです。入力してしまった場合の対処は、後の節で説明します。
宿泊予約情報管理システムとアカウントについて
宿泊予約情報管理システムとは、ホテルがBooking.comを通じて受けた予約を確かめたり、客室の空きや料金を管理したりするために使う仕組みのことです。発表では、Booking.com社が提供するこの管理システム上で、ホテル側が使っているアカウントが不正アクセスを受けたとしています。
ホテルの側から見ると、このアカウントに入られることは、ホテルあての予約の情報を他人に見られうることを意味します。客の側から見ると、自分の予約の中身を知っている相手から、ホテルの名前で連絡が届けば、本物だと受け取りやすくなります。
発表が「流出した可能性」と「メッセージが配信された可能性」を並べているのは、この2つが結びついているからだと読めます。ただし、どの仕組みを使ってメッセージが送られたのか、どの範囲の予約が見られた可能性があるのかは、発表には書かれていません。
WhatsAppとは
WhatsAppとは、電話番号で相手とつながる、海外で広く使われているメッセージのアプリのことです。Booking.comも、旅行者向けの案内でWhatsAppでのフィッシングのメッセージに注意を呼びかけています。発表では「WhatsApp 等」と書かれているので、WhatsApp以外の手段でメッセージが届く可能性もあると考えておくのが安全です。
原因について発表で分かっていること
発表に書かれている原因は、Booking.com社が提供する管理システム上の会社のアカウントへの、外部の第三者による不正アクセスです。
どうやってアカウントに入られたのか(パスワードが知られたのか、別の方法なのか)は、2026年11月1日時点で発表に書かれていません。そのため、この記事でも侵入の手口を推測して書くことはしません。
分かっているのは、会社が取った対応から読み取れる範囲です。会社は、ダイワロイネットホテルの全施設で、Booking.comのログインパスワードを変更するなどの対応を行ったとしています。
Booking.comは、旅行者向けの安全の案内に「WhatsAppでのフィッシングメッセージの増加について」という項目を設けています。そこでは、サイバー犯罪やオンライン詐欺はBooking.comや旅行業界だけで起きているものではなく、多くの企業が標的にされるケースが増えていると説明しています。また、ユーザーのデータの漏えいにつながる攻撃が起きた場合、そのデータがWhatsAppのほか、電話やメールによるフィッシングなどの詐欺に悪用される可能性があるとも書いています。
管理画面のアカウントを守る方法として、多要素認証があります。多要素認証とは、パスワードに加えて、スマートフォンに届く確認コードなど別の方法でも本人であることを確かめる仕組みのことです。仕組みと導入の考え方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で詳しく説明しています。
ダイワロイネットホテルの対応
発表に書かれている会社の対応を整理します。
| 対応 | 内容 |
|---|---|
| 調査 | Booking.com社と連携して調査中 |
| 注意喚起 | フィッシングサイトへ誘導するメッセージが配信される可能性のある客に、注意喚起のメッセージを配信 |
| パスワード | ダイワロイネットホテルの全施設で、Booking.comのログインパスワードを変更するなどの対応 |
| 今後の案内 | Booking.com社を含めた調査が完了しだい、あらためて案内 |
| 窓口 | 3ホテルの予約に関する窓口と、不正アクセスに関する窓口を案内 |
会社からの注意喚起のメッセージが届いている人もいるはずです。ここで気をつけたいのは、注意喚起そのものをまねたメッセージが届く可能性です。本物の注意喚起は、リンクを開かせたり、カード情報を入力させたりするものではないはずです。もし「注意喚起」をうたうメッセージの中で、カード情報の入力や支払いを求められたら、それはホテルが発表で否定しているやり方です。
補償やお詫びについては、2026年11月1日時点で発表に書かれていません。補償の有無をこの記事で推測することはしません。
自分が対象かを確かめる方法
自分が対象になりうるかは、次の順で確かめます。
- ダイワロイネットホテルを、Booking.comを通じて予約したことがあるか、今予約しているかを確かめる
- 名古屋新幹線口、京都テラス八条 PREMIER、仙台西口 PREMIERのいずれかを予約していたかを確かめる
- WhatsApp、メール、Booking.comのチャットなどに、ホテルの名前で支払いやカード情報を求めるメッセージが届いていないかを確かめる
- 会社からの注意喚起のメッセージが届いていないかを確かめる
発表は、流出した可能性がある予約の範囲を、期間やホテルで区切って示していません。そのため、Booking.comでダイワロイネットホテルを予約した人は、3ホテル以外であっても、届く連絡に注意しておくのが安全です。
ホテルの公式サイトから直接予約した人や、電話で予約した人については、発表は触れていません。発表の対象はBooking.comの管理システム上のアカウントなので、Booking.comを通じた予約が中心だと読めますが、ほかの予約の経路が対象外かどうかは書かれていないので、不安があれば窓口でたずねてください。
メッセージを受け取った人がすること
フィッシングサイトへ誘導するメッセージが届いた、または届いたかもしれない人がすることを、場面ごとに整理します。
リンクとファイルを開かない
発表は、メッセージを受け取った場合は、そのメッセージに含まれるファイルやリンクに不用意にアクセスしないよう求めています。内容に心当たりがない場合は、Booking.com社かホテルに問い合わせるよう案内しています。
メッセージに書かれた電話番号やリンクから問い合わせるのではなく、自分でホテルの公式サイトを開いて確かめた窓口か、Booking.comのアプリや予約確認メールから開いた正規の窓口を使います。
予約確認書と見比べる
Booking.comは、宿泊施設やBooking.comから送信されたように見えるメールを受け取った場合は、リンクをクリックする前に、予約確認書に書かれている内容を必ず確かめるよう案内しています。また、予約確認書に書かれた支払いのポリシーと違う銀行振込を求めることはない、としています。
予約の支払い方法が「現地で支払い」なのか「事前の支払い」なのかは、予約確認書で確かめられます。メッセージで「予約を確保するために、今すぐカードの確認が必要」と言われても、予約確認書の支払いのポリシーにそうした手続きが書かれていなければ、応じる必要はありません。
カード情報を入力してしまったとき
メッセージのリンクから開いたページで、クレジットカード情報を入力してしまった場合は、すぐにカード会社に連絡します。フィッシング対策協議会は、クレジットカード情報を入力してしまった場合は、すぐにカード会社の紛失・盗難の窓口に連絡し、利用停止と、必要に応じてカードの再発行の手続きを行うよう案内しています。Booking.comも、誤ってリンクをクリックしたり、共有すべきでない情報を詐欺師に伝えてしまったりした可能性がある場合は、銀行や決済サービスの会社に連絡し、カードの利用停止と新しいカードの発行を依頼するよう勧めています。
カード会社の電話番号は、カードの裏面に書かれています。メッセージや偽のページに書かれた番号ではなく、カードの裏面の番号にかけてください。そのうえで、身に覚えのない請求がないか、カードの利用明細を確かめます。
IDとパスワードを入力してしまったとき
偽のページで、Booking.comなどのログインIDとパスワードを入力してしまった場合は、すぐにパスワードを変えます。フィッシング対策協議会は、他のサービスで同じID(メールアドレス)を使っている場合は、推測されやすいパスワードを使っていないかを改めて確かめ、必要に応じて変えるよう案内しています。
メッセージを受け取っただけの人
メッセージが届いても、リンクを開かず、何も入力していなければ、それだけでカードを止めたり再発行したりする必要は、発表からは読み取れません。返信もしないでください。返信すると、その連絡先が使われていることを相手に知らせることになります。
予約そのものをキャンセルする必要があるとも、発表には書かれていません。予約が本当に有効かどうかが気になるときは、メッセージのリンクではなく、Booking.comのアプリや予約確認メールから自分の予約を開いて確かめます。予約の状態や支払いの方法は、そこで確かめられます。
届いたメッセージは、すぐに削除せず、ホテルやBooking.com、フィッシング対策協議会に知らせるまでは残しておくと、送り主や文面を伝えるときに役立ちます。知らせ終えたら削除して構いません。WhatsAppなどのアプリで見知らぬ相手から届いた場合は、アプリの報告やブロックの機能を使うことも考えられます。
報告する
フィッシングのメッセージを受け取ったときは、ホテルかBooking.comに知らせることが発表で求められています。あわせて、フィッシング対策協議会のフィッシングの報告のページでは、フィッシングと思われるメールやSMS、偽のホームページの情報を受け付けています。SMSは直接転送できないので、画面の写し(スクリーンショット)を撮ってメールに添付して送るよう案内されています。
入力した情報が悪用されて被害を受けた場合は、警察への相談も選択肢です。警察庁のフィッシング対策のページでは、フィッシングの手口と、被害に遭ったときの相談先がまとめられています。
フィッシングのメッセージの見分け方
ダイワロイネットホテルの発表とBooking.comの案内から、見分けるときの目安を整理します。
- ホテルはWhatsApp、メール、予約サイトのチャットでカード情報を求めない(発表に明記)
- ホテルはWhatsApp、メール、予約サイトのチャットで支払いを催促しない(発表に明記)
- Booking.comは、メール、電話、テキストメッセージ、WhatsAppでクレジットカード情報の共有を求めない(Booking.comの旅行者向けの案内)
- Booking.comは、予約確認書に書かれた支払いのポリシーと違う銀行振込を求めない(同)
- 「予約を維持するため」「24時間以内に」など、急がせる言葉が並んでいる
- メッセージの中のリンクが、普段使っている予約サイトの画面と違う場所に飛ぶ
Booking.comは、フィッシングのメッセージでは、予約を維持するためと称して、支払い情報の共有や再共有について至急対応するよう求められることがよくある、と説明しています。急がせてくる連絡ほど、いったん手を止めて確かめることが大切です。
フィッシングのメールを短い時間で見分ける手順は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処で詳しく書いています。SMSで届いたときの見分け方は、スミッシング詐欺の見分け方|SMSの本文とURLで判定する手順が参考になります。
例として考えられるメッセージ
次のような文面は、発表とBooking.comの案内に照らすと、応じてはいけないものです(いずれも、この件で実際に届いた文面として発表されたものではありません)。
- 「お客様のカードの確認が取れませんでした。予約を維持するため、以下のリンクからカード情報を再入力してください」
- 「本日中にお支払いがない場合、予約はキャンセルされます」
- 「セキュリティ確認のため、カード番号と有効期限、裏面の3桁の番号を返信してください」
どの文面も、ホテルが発表で「行っておりません」と書いている、カード情報を求める連絡か、支払いを催促する連絡にあたります。
これから予約する人と宿泊を控えている人の注意
2026年11月1日時点で、調査の結果は公表されていません。これからダイワロイネットホテルをBooking.comで予約する人や、すでに予約して宿泊を控えている人は、次の点に気をつけます。
- 予約の後に届く、カード情報や支払いを求めるメッセージには応じない
- 支払いのポリシーは、予約確認書で確かめる
- ホテルとのやり取りは、予約サイトの正規のメッセージ機能か、ホテルの公式サイトに載っている電話番号を使う
- 予約サイトの外(個人のメッセージアプリなど)でのやり取りに誘われても乗らない
Booking.comは、緊急性の高い支払いや、Booking.comのプラットフォームの外でのやり取りを宿泊施設から求められた場合は、カスタマーサービスに問い合わせるよう案内しています。
個人情報が流出した可能性があると知らされたときに、全体として何をすればよいかの順番は、個人情報が漏えいしたときの対応で整理しています。
問い合わせ窓口
発表に書かれている問い合わせ窓口は、次のとおりです。受付時間は発表に書かれていません。
| 窓口 | 電話番号 | メールアドレス |
|---|---|---|
| ダイワロイネットホテル名古屋新幹線口への予約に関する問い合わせ | 052-452-7055 | [email protected] |
| ダイワロイネットホテル京都テラス八条 PREMIERへの予約に関する問い合わせ | 075-682-0855 | [email protected] |
| ダイワロイネットホテル仙台西口 PREMIERへの予約に関する問い合わせ | 022-217-7255 | [email protected] |
| 不正アクセス等に関する問い合わせ(大和ハウスリアルティマネジメント株式会社 広報宣伝部) | 記載なし | [email protected] |
3ホテルの予約については、それぞれのホテルに問い合わせます。不正アクセスそのものについての問い合わせは、大和ハウスリアルティマネジメント株式会社の広報宣伝部のメールで受け付けています。
メッセージの内容に心当たりがない場合は、Booking.com社に問い合わせることも発表で案内されています。Booking.comに問い合わせるときは、Booking.comのアプリやサイト、予約確認メールに載っている公式の問い合わせ方法を使ってください。Booking.comは、カスタマーサービスの担当者が尋ねるのは予約番号や予約の暗証番号だけで、アカウントのパスワードやクレジットカード番号などを尋ねることは一切ないと案内しています。
在宅で仕事をする人が気をつけること
今回の件のように、予約サイトや業務用のシステムの管理画面のアカウントが狙われる問題は、大きなホテルのチェーンだけのものではありません。在宅で仕事を受けている人の中には、小さな宿泊施設や店舗から、予約サイトの管理、SNSの運用、問い合わせへの返信といった仕事を任されている人もいます。そうした人は、取引先のアカウントを預かる立場として、次の点を押さえておくと安心です。
預かった管理画面のアカウントを守る
取引先から渡された予約サイトの管理画面のIDとパスワードは、自分の個人用のアカウントと同じパスワードにしないこと、多要素認証が使えるなら取引先と相談して設定することが基本です。パスワードをチャットやメールに書いたまま残さないことも大切です。
管理画面には、客の名前や宿泊の日付、連絡先など、取引先の客の個人情報が並んでいます。そこに入られると、今回の発表のように、客を狙ったフィッシングのメッセージに使われるおそれがあります。
気づいたらすぐ取引先に知らせる
身に覚えのないログインの通知が届いた、管理画面の設定が変わっている、客から「おかしなメッセージが届いた」と連絡があった。そうしたときは、自分で判断して様子を見るのではなく、すぐ取引先に知らせます。
個人情報保護委員会の漏えい等の対応とお役立ち資料のページでは、事業者に報告が義務付けられる場合として、不正に使われると財産的な被害が出るおそれがある個人データの漏えい(またはそのおそれ)や、不正の目的をもって行われたおそれがある行為による漏えい(またはそのおそれ)を挙げています。後者の例として、外部からの不正アクセスにより個人データが漏えいした場合が挙げられ、報告の期限は発覚した日から60日以内とされています。報告をするのは多くの場合、情報を預けた事業者の側ですが、仕事を受けた人が早く伝えるほど、事業者は対応を進められます。
客への連絡の手段を決めておく
宿泊施設や店舗の側で客とのやり取りを任されている場合は、「カード情報はメッセージで聞かない」「支払いは予約サイトの決まった方法だけ」といった決まりを、取引先と共有しておくと安心です。今回のダイワロイネットホテルの発表のように、決まりをはっきり言える状態であれば、偽のメッセージが出回ったときにも、客に向けて「当方はこういう連絡はしない」と伝えられます。フィッシングのメールを見分ける力を職場で身につける方法は、社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドで紹介しています。
アカウントを守る力を仕事に生かす
今回の件のように、ホテルや企業は、不正アクセスへの備え、調査、客への注意喚起に多くの手間をかけています。管理画面のアカウントの管理、多要素認証の設定、フィッシングへの注意喚起の文面づくりといった作業は、セキュリティの知識を持つ人の力が求められる分野です。
在宅で仕事を探している人の中で、ネットワークやセキュリティの知識を持つ人には、こうした分野の仕事の口があります。@SOHO の AI・マーケティング・セキュリティのお仕事 では、セキュリティに関わる在宅の仕事の内容と、求められる知識を整理しています。ネットワークの基礎を体系立てて学びたい人には、CCNA(シスコ技術者認定)の資格ガイドも参考になります。
自分のアカウントを守る習慣は、取引先のアカウントを預かる仕事をするうえでの信頼にもつながります。パスワードを使い回さないこと、多要素認証を設定すること、カード情報や支払いを求めるメッセージにその場で応じないこと。この3つは、今回の件の対象かどうかにかかわらず、今日から始められます。
よくある質問
Q. 名前が出た3ホテル以外を予約していても注意が必要ですか?
必要です。発表では、名古屋新幹線口、京都テラス八条 PREMIER、仙台西口 PREMIERの一部の予約客にメッセージが配信された可能性があるとしたうえで、今後は3ホテル以外のホテルも含めて同じようなメッセージが送られる可能性があると書いています。Booking.comでダイワロイネットホテルを予約した人は、届く連絡に注意してください。
Q. どんな情報が流出した可能性があるのですか?
発表では「ご予約いただいたお客様の情報(個人情報を含みます)」と書かれていて、具体的な項目と件数は2026年11月1日時点で示されていません。詳しいことはBooking.com社を含めた調査が完了しだい案内するとしていますが、その案内はまだ出ていません。続報はホテルの公式サイトのトピックスで確かめてください。
Q. ホテルからカード情報の確認を求めるメッセージが届きました。本物ですか?
発表では、ホテル側はWhatsApp、メール、予約サイト上のチャットでクレジットカード情報を求めたり、支払いを催促したりすることはしていないと明記しています。そうしたメッセージのリンクやファイルは開かず、予約確認書の支払いのポリシーを確かめたうえで、ホテルかBooking.comの正規の窓口に問い合わせてください。
Q. 偽のページにカード情報を入力してしまったら、どうすればよいですか?
すぐにカードの裏面に書かれたカード会社の窓口に連絡し、利用停止と、必要に応じて再発行を依頼してください。フィッシング対策協議会とBooking.comも、この手順を案内しています。そのうえで、身に覚えのない請求がないか利用明細を確かめ、被害があれば警察にも相談してください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
関連記事

白梅豊岡病院のサイバー攻撃|ランサムウェアで利用者と家族の氏名・住所・病名などが漏洩 2026

EPARKリラク&エステの情報漏えい|PeakManager 約2,218万レコード 氏名・生年月日・住所・備考欄 対象と確かめること 2026

ムラウチドットコムの情報漏えい|不正アクセスで7,716,811件 氏名・住所・電話番号 対象と確かめること 2026

デジタル庁の情報漏えいの可能性|GSSへのVPN経由の不正アクセス 約24.6万件 氏名・メールアドレス・電話番号 対象と確かめること 2026

野村證券の多要素認証|設定の手順と必須化、未設定のお知らせメールの確かめ方 2026

両毛システムズの不正アクセスと情報漏えいのおそれ|ランサムウェア被害 取引先の顧客・社員・応募者の情報 対象と確かめること 2026

インク革命の情報漏えいの可能性|クレジットカード情報 24,166名 セキュリティコード・氏名・電話番号 対象と確かめること 2026

発車オーライネットの予約情報流出|工房のAPIサーバー 電話番号・予約内容 確かめること 2026
カテゴリから探す

クラウドソーシング入門
クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド
職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク
副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス
フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ
プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング
サービス比較・おすすめランキング

AI活用
職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人
看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人
薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人
介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人
保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人
医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス
経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金
個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

M&A・事業売却
会社売却・事業承継・事業譲渡を考える経営者向け。売却の流れ、税金、従業員への伝え方、仲介会社の選び方

アウトソーシング・外注ガイド
SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方