HubSpotのフォームの作り方と、問い合わせ管理だけで使うときの選び方

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HubSpotのフォームの作り方と、問い合わせ管理だけで使うときの選び方

この記事のポイント

  • ✓HubSpotのフォームの作り方を
  • ✓公開と埋め込みまで手順で解説します
  • ✓無料の範囲でできることと有料プランが必要な機能

まず、安心してください。HubSpotのフォームは、無料のアカウントでも作成から公開まで一通りできます。プログラムを書く必要もありません。HubSpotのフォームを調べている皆さんの多くは、「会社のサイトに問い合わせフォームを付けたい」「資料請求の受付をHubSpotでまとめたい」「無料でどこまでできるのか知りたい」という状況にいるはずです。この記事では、HubSpotの公式ヘルプと料金ページの記載をもとに、フォームの作り方を手順で解説し、無料でできることと有料プランが必要な機能を整理します。そのうえで、問い合わせの受付と対応だけが目的の場合に、HubSpotが合うかどうかを判断する材料も紹介します。

HubSpotのフォームとは:送信した人がそのまま顧客の一覧に入る仕組み

HubSpotのフォームは、HubSpotが提供する顧客管理の仕組み(CRM)と一体になったフォーム作成の機能です。CRMとは、顧客や見込み客の連絡先、やり取りの履歴を1か所で管理する仕組みのことで、HubSpotはこの無料のCRMを中心に、マーケティングや営業の機能を組み合わせて提供しています。

公式のフォームの紹介ページでは、フォームについて次のように説明されています。

HubSpotのフォーム作成ツールなら、専門知識なしで、独自のリード創出フォームを容易に作成し、自社のウェブサイトで使用することが可能です。フォームに入力した訪問者は自動的にCRMに追加されるため、パーソナライズしたメッセージやEメールキャンペーンによって購買意欲の醸成を図ることができます。 出典: hubspot.jp

ここで出てくる「リード」とは、自社の商品やサービスに関心を示した見込み客のことです。つまりHubSpotのフォームは、単に入力内容を受け取るだけでなく、送信した人を見込み客として顧客の一覧に登録し、その後のメール配信や営業の対応につなげることを前提に作られています。

この点が、Googleフォームのような汎用のフォーム作成ツールとの一番大きな違いです。汎用のツールでは、回答は表の1行として蓄積されます。HubSpotでは、回答した人が「コンタクト」と呼ばれる顧客の記録として登録され、同じ人が後日別のフォームを送信すると、同じ記録に履歴が追加されていきます。

HubSpotのフォームでできること

公式の紹介ページとヘルプの記載をもとに、HubSpotのフォームで主にできることを整理します。

できること 内容
ドラッグ操作での作成 項目を画面上で並べ替えながらフォームを作れる
テンプレートからの作成 問い合わせ、ニュースレター登録、資料ダウンロードなどのひな形がある
CRMへの自動登録 送信した人がコンタクトとして登録される
送信後のメール 送信した人へのフォローアップのメールを自動で送れる
社内への通知 フォームが送信されたときに、担当のユーザーやチームへ通知できる
公開の方法 HubSpotのページへの埋め込み、外部サイトへの埋め込み、単体のページとして共有
分析 閲覧数、送信数、コンバージョン率を追跡できる

公式の紹介ページでは、テンプレートの例として、お問い合わせフォーム、マルチステップフォーム、ニュースレター登録フォーム、料金回収フォーム、サポート問い合わせフォーム、リソースダウンロードフォームが挙げられています。

使える項目の種類は、ヘルプによると、1行のテキスト、複数行のテキスト、電話番号、チェックボックス、ドロップダウン、ラジオボタン、日付、数値、ファイル、Eメールなどです。一方で、URLや日時の入力など、フォームに使えない種類もあります。作りたい質問がある場合は、対応している種類かを先に確かめておくと、作り直しを防げます。

HubSpotのフォームの作り方:作成から項目の追加まで

ここからは、公式ヘルプの手順に沿って、フォームを作る流れを解説します。HubSpotの画面は更新されることがあるため、メニューの名前が違う場合は、ヘルプの最新の記載もあわせて確かめてください。

ステップ1:フォームの一覧を開く

HubSpotにログインし、画面のメニューから「マーケティング」の「フォーム」を開きます。ヘルプによると、アカウントによっては「その他」の中に「マーケティング」があります。

ステップ2:フォームを新しく作る

右上の「フォームを作成」をクリックし、「フォームエディター」を選んで「次へ」をクリックします。テンプレートの一覧が表示されるので、近いものを選ぶか、自分で一から作る場合は「ゼロから始める」を選びます。

ステップ3:項目(フィールド)を追加する

フォームエディターの左上にある「+」のアイコンをクリックし、追加したい項目の種類をフォームの上にドラッグします。項目を追加すると、その項目を、CRMのどの情報(プロパティー)に保存するかを選ぶ画面が出ます。プロパティーとは、氏名、会社名、電話番号のように、顧客の記録に付いている項目のことです。既存のプロパティーを選ぶか、新しく作ります。

ステップ4:項目ごとの設定を決める

項目をクリックすると、入力欄の下に表示する説明(ヘルプテキスト)、入力前に薄く表示される例(プレースホルダー)、入力を必須にするかどうかなどを設定できます。

ここで知っておきたいのは、ヘルプに書かれている次の点です。初期の設定では、コンタクトを作成するために「Eメール」の項目の入力が必須になっていて、送信前にメールアドレスが有効かどうかが確かめられます。問い合わせフォームであれば問題になりませんが、メールアドレスを聞かないアンケートとして使いたい場合は、設定を変える必要があります。

送信したあとの動きを決める:確認メッセージ、通知、自動メール

フォームの見た目ができたら、送信されたあとの動きを設定します。問い合わせフォームでは、ここが最も大切な部分です。送信した人に「受け付けました」と伝わらなかったり、社内の誰も通知を受け取っていなかったりすると、せっかくの問い合わせが放置されてしまいます。

送信後に表示する内容

ヘルプによると、送信後には、お礼のメッセージを表示するか、指定したページやURLに移動させるかを選べます。問い合わせフォームなら、「内容を確認のうえ、2営業日以内にご連絡します」のように、次に何が起きるかを書いたメッセージにしておくと、送信した人が安心します。

社内への通知

フォームの設定の「送信設定」から、送信があったときに通知を受け取るユーザーやチームを選べます。ヘルプでは、コンタクトの担当者に通知を送る設定もありますが、担当者が決まっていないコンタクトには通知が送られないと書かれています。最初のうちは、確実に誰かに届くよう、通知を受け取る人を明示的に追加しておくのが安全です。

送信した人への自動メール

フォーム送信後に、シンプルワークフローと呼ばれる自動化の機能を使って、フォローアップのメールを送れます。料金ページの比較表では、無料の範囲ではフォームごとのシンプルワークフローは1件で、アクションは最大10件までと書かれています。有料のStarter以上では、フォームごとのシンプルワークフローもアクションも無制限です。

迷惑な送信を防ぐ

送信設定では、特定のメールアドレスのドメインからの送信をブロックしたり、無料のメールサービスからの送信をまとめてブロックしたりできます。営業目的の送信が多い場合に役立ちます。ただし、個人のお客様からの問い合わせも受け付けるフォームで無料のメールサービスをブロックすると、正当な問い合わせまで届かなくなるので注意してください。

フォームの公開方法:埋め込み、共有リンク、HubSpotのページ

フォームが完成したら、右上の「確認と更新」から公開します。ヘルプによると、公開の方法は大きく3つあります。

方法 向いている場面
HubSpotのページに埋め込む HubSpotでランディングページやサイトを作っている場合
埋め込みコードを取得する WordPressなど、HubSpot以外で作ったサイトにフォームを追加する場合
共有リンクをコピーする サイトがない、メールやSNSでフォームのURLだけを配りたい場合

自社のサイトがHubSpot以外で作られている場合は、埋め込みコードをコピーし、サイトのページのHTMLを入力できる場所に貼り付けます。ヘルプでは、外部のページでフォームの分析を追跡するには、HubSpotのトラッキングコードをページに入れる必要があると説明されています。フォームの送信を受け付けるだけならトラッキングコードがなくても動きますが、「どのページを見た人が送信したか」まで知りたい場合は、あわせて設定しておきましょう。

サイトの編集に自信がない人は、まず共有リンクで単体のフォームのページを使う方法から始めるのがおすすめです。URLをメールの署名やSNSのプロフィールに載せるだけで受付を始められ、サイトの改修を待つ必要がありません。

公開する前には、フォームエディターの右上にある「プレビュー」で、パソコン、タブレット、スマートフォンでの見え方を確かめます。ヘルプによると、プレビューの状態では送信はされず、データも集まりません。入力の流れを何度でも試せるので、必須の項目の漏れや、分かりにくい質問の文がないかを、公開前に確かめておきましょう。

フォームの見た目を自社のサイトに合わせる

フォームの見た目が自社のサイトと違いすぎると、訪問した人が「このフォームに入力して大丈夫だろうか」と不安を感じます。HubSpotでは、フォームエディターの左側にあるスタイル設定のアイコンから、見た目を調整できます。

ヘルプによると、調整できるのは主に次の部分です。

部分 変えられること
入力欄 背景、境界線、ラベルのフォントと大きさと色、説明やエラーの文字の色
ボタン 高さ、角の丸み、背景の色やグラデーション、影、ボタンの文字
本文と見出し フォント、文字の大きさ、色
背景 フォーム全体の背景の色や画像、境界線

あらかじめ用意されたスタイルから選ぶこともできるので、デザインに自信がない場合は、まず用意されたものの中から自社のサイトに近いものを選び、ボタンの色だけをサイトの色に合わせる、という進め方が手軽です。

ヘルプには、新しいフォームエディターではフォームを未加工のHTMLとして設定できない、とも書かれています。細かいデザインをHTMLやCSSで作り込みたい場合は、この制約を前提に考える必要があります。社内にWeb制作の担当者がいる場合は、どこまで見た目を合わせたいかを先に相談しておくと、作業の手戻りが減ります。

見た目を整えるときに忘れがちなのが、スマートフォンでの読みやすさです。問い合わせの多くはスマートフォンから届くため、文字が小さすぎないか、ボタンが押しやすい大きさかを、プレビューのスマートフォン表示で必ず確かめてください。

公開したあとに確かめること

フォームは、公開したら終わりではありません。公開の直後と、その後の運用で確かめておきたい点を整理します。

公開の直後:自分で1回送信してみる

プレビューでは送信ができないため、公開したら、自分や同僚のメールアドレスで実際に1回送信してみましょう。確かめるのは次の4点です。

  1. 送信後のメッセージが意図どおりに表示されるか
  2. 送信した人への自動メールが届くか、迷惑メールのフォルダに入っていないか
  3. 社内の通知を受け取る人に、通知が届いているか
  4. HubSpotの顧客の一覧に、送信した内容が正しく登録されているか

特に3つ目は見落としやすい部分です。通知の設定が漏れていると、問い合わせが届いていても誰も気づかないまま日数が過ぎてしまいます。

運用の中で:数字を月に1回見る

公式の紹介ページによると、HubSpotでは、フォームの閲覧数、送信数、コンバージョン率を自動で追跡できます。コンバージョン率とは、フォームを見た人のうち実際に送信した人の割合のことです。月に1回、この数字を見て、閲覧数は多いのに送信が少ないフォームがあれば、項目が多すぎないか、質問の意味が分かりにくくないかを見直します。

運用の中で:返信までの日数を記録する

数字の中で最も大切なのは、実はツールの画面には出てこない「問い合わせから返信までにかかった日数」です。返信が遅れがちなら、通知の受け取り方や担当の決め方を見直すきっかけになります。

フォームで集めた個人情報の扱い

問い合わせフォームでは、名前やメールアドレス、電話番号といった個人情報を受け取ります。ツールの設定とは別に、受け取った情報をどう扱うかを決めておくことも大切です。

まず、フォームの近くに、集めた情報を何に使うかを書いておきます。「お問い合わせへの回答のために利用します」「サービスのお知らせをお送りすることがあります」のように、利用の目的を具体的に示します。自社のサイトにプライバシーポリシーがある場合は、そのページへのリンクも添えておきましょう。

次に、HubSpotのアカウントに誰がログインできるかを確かめます。無料のプランでも、2人までのユーザーが使えます。退職した人や、契約が終わった外部の協力者のアカウントが残ったままになっていないかを、定期的に見直してください。

最後に、受け取った情報をいつまで保存するかを決めておきます。対応が終わった問い合わせの情報を無期限に保存しておく必要があるかどうかは、事業の内容によって変わります。個人情報の扱いについて判断に迷う場合は、自社の顧問や専門家に相談するのが確実です。

無料でできることと、有料プランが必要な機能

HubSpotのフォームで最も多い疑問が、「無料でどこまでできるのか」です。料金ページとヘルプの記載をもとに整理します(2026年10月5日時点)。

機能 無料 Starter Professional以上
フォームの作成と公開 できる できる できる
CRMへの自動登録 できる できる できる
送信後の自動化(シンプルワークフロー) フォームごとに1件、アクション最大10件 無制限 無制限
複数のステップに分けたフォーム できない できる できる
進捗バーの表示 できない できる できる
回答に応じて項目を出し分ける条件付きロジック できない できない できる

ヘルプによると、長いフォームを複数のステップに分ける機能(1フォームあたり最大20ステップ)と、どこまで入力したかを示す進捗バーは、Starter以上のプランが必要です。回答の内容によって次に表示する項目を変えたり、送信後の移動先を変えたりする条件付きロジックは、Marketing HubまたはContent HubのProfessional以上が必要と書かれています。

料金について、Marketing Hubの料金ページでは、無料のプランは2人のユーザーまで料金がかからず、クレジットカードの登録も不要と案内されています。Starterは、通常価格として1シートあたり月額2,400円が表示され、新規の顧客向けの特別価格(一部は期間限定)として最低840円からと案内されています。Professionalは最低で月額96,000円(3件のコアシートを含む)で、これとは別に、1回限りの導入支援の料金360,000円が必須と書かれています。金額は改定や割引の内容によって変わるため、契約の前には必ず公式の料金ページを開いて確かめてください。

問い合わせフォームを1つか2つ作って、届いた内容を確認するだけなら、無料の範囲で足りることがほとんどです。一方で、入力項目が多い申込フォームを使いやすくしたい、回答によって案内を変えたい、という要望が出てくると、有料プランが視野に入ります。

HubSpotのフォームのメリット

ここまでの内容を踏まえて、HubSpotのフォームを使うメリットを整理します。

1. 送信した人の情報が自動で顧客の記録にたまる

最大のメリットは、フォームとCRMが一体になっている点です。問い合わせ、資料請求、セミナーの申込みと、異なるフォームから送信されても、同じメールアドレスの人なら1つの記録にまとまります。「この人は先月資料をダウンロードした人だ」と分かった状態で対応できるのは、営業やサポートにとって大きな助けになります。

2. 無料でも実用的な範囲が使える

無料のプランでも、フォームの作成、公開、CRMへの登録、社内への通知、送信後の簡単な自動化まで使えます。小さな会社や個人事業で、まず問い合わせ窓口を整えたい場合に、費用をかけずに始められます。

3. マーケティングの機能と組み合わせられる

HubSpotには、メール配信、ランディングページ、広告の効果測定など、マーケティングの機能が揃っています。フォームで集めた見込み客に、後日お知らせのメールを送る、といった流れを同じ仕組みの中で作れるため、事業の成長に合わせて使う機能を広げていけます。

4. 公開前に見え方を確かめられる

プレビューで、パソコンとスマートフォンの両方の見え方を送信せずに試せます。テストの送信で顧客の記録が汚れる心配がありません。

HubSpotのフォームのデメリットと注意点

メリットだけを並べるのは公平ではないので、注意しておきたい点も書いておきます。

1. 問い合わせ対応の管理には、別の仕組みが必要になることがある

HubSpotのフォームは、見込み客を集めることに強く作られています。一方で、「届いた問い合わせ1件ごとに、誰が担当し、いまどの段階か、返信は済んだか」を管理する機能は、フォームの機能というより、Service Hubのチケットや受信トレイの領域です。ヘルプによると、Service Hubのフォームをヘルプデスクに連携するには、ProfessionalまたはEnterpriseのサブスクリプションが必要と書かれています。問い合わせ対応の管理まで1つの仕組みで行いたい場合は、どのプランで何ができるかを事前に確かめる必要があります。

2. 機能が多く、画面に慣れるまで時間がかかる

HubSpotはマーケティング、営業、サポートと多くの機能を持つため、フォームだけを使いたい人にとっては、メニューが多くて迷いやすいと感じられます。品質管理の仕事でさまざまな業務の仕組みを見てきた経験から言うと、機能の多い仕組みほど、「誰がどの画面を見るか」を最初に決めておかないと、通知は届いているのに誰も開いていない、という状態が起きやすくなります。

3. 有料プランに上げると費用の幅が大きい

無料とStarterの差に比べて、Professionalへの移行は、月額の料金に加えて導入支援の料金がかかり、費用の段差が大きくなります。条件付きロジックのためだけにProfessionalを検討する場合は、その機能にどれだけの価値があるかを慎重に考える必要があります。

4. メールアドレスの扱いに気を配る

フォームで集めたメールアドレスに、後日お知らせのメールを送る場合は、送信してよいという同意をどう取るかを考えておく必要があります。HubSpotのフォームには、データのプライバシーと同意の項目を追加できるとヘルプに書かれています。お知らせを送る予定があるなら、最初から同意の項目を入れておきましょう。

問い合わせフォームを作るときのコツ

ツールの機能とは別に、問い合わせフォームそのものを使いやすくするコツがあります。どのツールを使う場合でも共通する考え方です。

項目は最小限にする

入力欄が多いほど、途中でやめる人が増えます。問い合わせの段階で本当に必要なのは、名前、連絡先、問い合わせの内容の3つ程度です。会社の規模や予算などは、返信のやり取りの中で聞けば十分です。

問い合わせの種類を選ばせる

「サービスについて」「見積もりの依頼」「取材の依頼」「その他」のように、種類を選ぶ項目を1つ入れておくと、届いたあとの振り分けが楽になります。HubSpotでは、この項目の値をもとに通知先を変えるといった使い方も検討できます。

送信後に次の流れを伝える

送信後のメッセージと自動返信のメールには、「いつまでに、誰から、どの方法で連絡が来るか」を書きます。この一文があるだけで、同じ内容を何度も送信される、電話で催促される、といった二度手間が減ります。

受け取ったあとの担当を決めておく

最も多い失敗は、フォームは立派に作ったのに、届いたあとの担当が決まっていないことです。通知を受け取る人、返信する人、対応が終わったことを記録する人を、公開前に決めておきましょう。少人数の会社ほど、ここが曖昧になりがちです。

Googleフォームとの違いを整理する

HubSpotのフォームと比べられることが多いのが、Googleフォームです。どちらも無料で始められますが、得意なことが違います。

Googleフォームは、アンケートや出欠の確認のように、回答を集めて表で集計することに向いています。回答はスプレッドシートに書き出せるので、集計やグラフ化が簡単です。一方で、回答した人を顧客として管理したり、同じ人の過去の回答をまとめて見たりする仕組みは持っていません。

HubSpotのフォームは、回答した人を顧客の記録として管理し、その後のメール配信や営業の対応につなげることに向いています。その分、最初の設定やメニューの理解に少し時間がかかります。

判断の目安は、「回答を集計したいのか、回答した人と関係を続けたいのか」です。社内アンケートやイベントの出欠ならGoogleフォーム、見込み客からの問い合わせや資料請求ならHubSpotのフォーム、と使い分けている会社も少なくありません。両方を併用しても問題はないので、目的ごとに選んでかまいません。

問い合わせ管理だけが目的のときの選び方

ここまで読んで、「HubSpotは見込み客を集めて育てるための仕組みで、問い合わせの受付と対応だけが目的なら、もう少し身軽な方法もあるのでは」と感じた皆さんもいると思います。目的別に、選び方の考え方を整理します。

目的 合いやすい選び方
見込み客を集めて、メール配信や営業につなげたい HubSpotの無料のプランから始める
すでにHubSpotで顧客を管理している HubSpotのフォームを使う
回答を表で集計できればよい Googleフォームなど汎用のフォーム作成ツール
届いた1件ごとの担当と対応状況を管理したい 受付から対応までを想定したフォームのサービス

HubSpotの無料のCRMとフォームは、将来的にメール配信や営業の管理まで広げたい会社にとって、出発点として優れた選択肢です。一方で、事務局の受付や、少人数での問い合わせ対応のように、「届いた1件をきちんと最後まで対応すること」が目的の場合は、受付後の管理に絞ったサービスのほうが、画面が分かりやすく、導入の負担も小さくなることがあります。

選ぶ前に、次の3つを書き出してみてください。1つ目は、届いたあとに誰が見るか。2つ目は、返信をどこから送るか。3つ目は、対応済みかどうかをどこで確かめるか。この3つにすっきり答えられる仕組みが、皆さんの会社に合った選択です。顧客管理の仕組みそのものを比べたい場合は、中小企業・SOHO向けCRMツールおすすめ5選|HubSpot vs Salesforceで、HubSpotとSalesforceを含めた比較を紹介しています。

受付から対応までを1つの画面で行いたいときの候補

問い合わせや申込みの受付と、その後の対応の管理をまとめて行いたい場合の候補の1つに、Halictがあります。公式サイトによると、届いた1件ごとに担当と状況を記録でき、返信も同じ画面から送れるフォームのサービスです。作りたいフォームの内容を伝えると、AIが質問の構成を組み立てる機能もあります。

料金は使う人数で決まり、どのプランでもフォームの数と回答の数は無制限と案内されています。フリープランは0円でメンバー1人まで、ステージ管理、自動返信、CSVの書き出しが使えます。3人まで使えるスタータープランは月額2,980円、10人まで使えるチームプランは月額7,800円(いずれも税抜)で、年払いにすると2か月分が無料になります。登録にクレジットカードは不要です。Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

HubSpotには、CRMを中心にマーケティングや営業まで広げられる強みがあります。見込み客を育てることが目的ならHubSpot、受付と対応の管理が目的なら受付後の管理に絞ったサービス、というように、目的に合わせて選ぶのが失敗しない方法です。迷う場合は、どちらも無料の範囲で同じ問い合わせフォームを作り、社内の担当者に1週間使ってもらって比べてみてください。

フォームと顧客対応の仕事について、運営者として見てきたこと

20年にわたってフリーランスと在宅ワークの市場を見てきた立場から言えば、フォームの導入で成果を上げている会社は、ツールの機能より先に「届いたあとの流れ」を決めています。フォームを作る作業そのものは1日で終わりますが、返信の文面を整え、担当を決め、対応の記録を残す仕組みを作るほうが、ずっと大きな効果を生みます。

この「届いたあとの流れ」を整える仕事は、外部の専門家に頼まれることも増えています。業務の流れを見直し、ツールの選定と導入を支援する仕事は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で、具体的な仕事の内容とあわせて紹介されています。フォームの文面や自動返信のメールを整える仕事は、文章の専門家が担うことも多く、書き手の仕事の相場は著述家,記者,編集者の年収・単価相場で、公的な統計をもとに整理されています。

もう1つの気づきは、問い合わせへの返信が早く丁寧な会社ほど、外部の協力者とも長く良い関係を続けているということです。仲介を通さず手数料0%で直接取引できる関係では、こうした対応の質がそのまま信頼になり、依頼する側と受ける側の双方の手取りを厚くします。フォームは、その最初の窓口です。皆さんの会社に合った形で、無理のない範囲から整えていってください。

よくある質問

Q. HubSpotのフォームは完全に無料で使えますか?

フォームの作成、公開、送信した人のCRMへの登録、社内への通知は、無料のプランで使えます。無料のプランは2人のユーザーまで料金がかからず、クレジットカードの登録も不要です。ただし、複数のステップに分けたフォームや進捗バーはStarter以上、回答に応じて項目を出し分ける条件付きロジックはProfessional以上が必要です。

Q. WordPressで作ったサイトにHubSpotのフォームを設置できますか?

できます。フォームを公開するときに埋め込みコードをコピーし、サイトのページのHTMLを入力できる場所に貼り付けます。どのページを見た人が送信したかまで分析したい場合は、HubSpotのトラッキングコードもページに入れる必要があります。サイトの編集が難しい場合は、共有リンクで単体のフォームのページを使う方法もあります。

Q. メールアドレスを聞かないアンケートとして使えますか?

初期の設定では、コンタクトを作成するためにEメールの項目の入力が必須になっています。メールアドレスなしで送信を受け付けたい場合は、公式ヘルプに設定の変更方法が案内されています。ただし、HubSpotはメールアドレスで顧客の記録をまとめる仕組みのため、匿名のアンケートが中心なら、汎用のフォーム作成ツールのほうが扱いやすい場合があります。

Q. フォームから届いた問い合わせを、担当者ごとに管理できますか?

フォームの送信設定で、通知を受け取るユーザーやチームを指定できます。届いた問い合わせをチケットとして担当や状況ごとに管理するには、Service Hubの機能を使う方法があり、フォームをヘルプデスクに連携するにはProfessional以上のプランが必要と案内されています。必要な管理の範囲を決めてから、プランを選ぶのが確実です。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年9月4日最終更新:2026年10月6日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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