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MacでHEICをPNGに変換する方法|写真を一括で書き出す手順

@SOHO編集部
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MacでHEICをPNGに変換する方法|写真を一括で書き出す手順

この記事のポイント

  • ✓MacでHEICをPNGに変換する方法を
  • ✓プレビュー・Finderのクイックアクション・写真アプリ・ターミナルのsipsの4通りで説明します
  • ✓何十枚もの写真を一括で書き出す手順

iPhoneからMacへAirDropで写真を送ると、拡張子が「.HEIC」のファイルが届きます。Macの中では普通に開けるのに、Windowsのパソコンに渡したり、Webサイトのアップロード欄に入れたりすると「対応していない形式です」と言われて困る。MacでHEICをPNGに変換したいと考える人の多くは、この状況にいます。結論から書くと、Macに最初から入っているアプリだけで、1枚でも何十枚でもPNGに変換できます。追加のソフトは要りません。この記事では、プレビュー、Finderのクイックアクション、写真アプリ、ターミナルの4つの方法を手順で説明し、どの方法を選べばよいか、変換するときに何に気を付けるかまで順に書きます。ターミナルを使う方法では、フォルダとターミナルを1つの画面で扱えるMac用のファイル管理アプリAtriensにも触れます。

HEICとPNGの違いを先に知っておく

変換の手順に入る前に、2つの形式の違いを押さえておくと、どの場面でPNGにすべきか、JPEGのほうがよいのかを自分で判断できるようになります。

HEICはiPhoneの標準の保存形式

HEIC(ヘイク)は、HEIFという画像の形式で保存されたファイルの拡張子です。iPhoneやiPadのカメラは、設定を変えていなければ写真をこの形式で保存します。Appleの説明によると、HEIFとHEVC(動画の形式)のサポートはiOS 11以降とmacOS High Sierra 10.13以降に組み込まれています。同じ画質のまま、JPEGより小さい容量で保存できるのが特徴で、iPhoneの保存容量を節約するために標準になっています。

よくある勘違いは「HEICは壊れたファイル」「Macでしか見られない特殊なファイル」というものです。実際には新しい規格の画像というだけで、Apple製品や対応したアプリでは普通に表示・編集できます。困るのは、相手のパソコンやWebサービスがまだ対応していないときだけです。

PNGは劣化しない形式

PNG(ピング)は、画像を劣化させずに保存できる形式です。保存し直しても画質が落ちないので、画像編集の途中のデータや、文字や線がくっきりしている図、スクリーンショットの保存に向いています。Windows、Android、ほとんどのWebブラウザとWebサービスで開けるため、「とにかく相手が開ける形にしたい」ときの受け皿になります。

一方で、写真をPNGにすると容量は大きくなります。PNGは画質を落とさない代わりに圧縮が控えめなので、細かい色の変化が多い写真では、HEICの数倍の容量になることも珍しくありません。この点は後の注意点の節で、実際に変換したときの数字を示します。

JPEGとの違いと使い分け

HEICの写真を変換するとき、PNGのほかにJPEGも選べます。どちらにするかは、変換した写真を何に使うかで決まります。

比べる点 HEIC PNG JPEG
画質 高い(圧縮は効率的) 劣化しない 保存のたびに少し落ちる
容量 小さい 大きい 小さい
開ける環境 Apple製品と対応アプリ ほぼすべて ほぼすべて
向いている用途 iPhoneでの保存 編集用の素材、図、スクリーンショット メール添付、Webへの掲載、提出書類

写真をメールで送る、フォームにアップロードするだけならJPEGのほうが容量が小さく扱いやすくなります。PNGを選ぶのは、受け取った側がさらに編集する、提出先がPNGを指定している、画質を一切落としたくない、といった場面です。この記事の手順はどれも、形式の選択でJPEGを選べば同じ流れでJPEGにも変換できます。

HEICのままだと困る場面

HEICの写真が問題になるのは、Apple製品の外にファイルを出すときです。どんな場面で困るのかを先に知っておくと、変換が必要かどうかをすぐに判断できます。

Windowsのパソコンに渡すとき

Windowsでは、環境によってはHEICの写真をそのまま開けず、追加の拡張機能を入れるよう求められることがあります。仕事の相手がWindowsを使っている場合、HEICのまま送ると「開けないので送り直してください」とやり取りが1往復増えます。社外の人に写真を渡すときは、最初からPNGかJPEGにしておくのが確実です。

Webサービスや申請フォームにアップロードするとき

Webサイトの画像のアップロード欄は、受け付ける形式を「JPEG・PNG・GIF」のように限っていることが多くあります。HEICを選ぶとエラーになる、またはアップロードできても表示されない、ということが起きます。オンラインの申し込みや手続きで本人確認の書類や写真を出すときも、受付形式の欄を見てから変換しておくと手戻りがありません。

画像を加工する人に渡すとき

デザインの仕事で、依頼主から届いた写真がHEICだった、という場面はよくあります。編集ソフトによってはHEICを読み込めても、書き出しの選択肢が限られていたり、色の扱いが期待と違ったりすることがあります。加工を前提にした素材なら、劣化しないPNGにそろえてから作業に入ると、受け渡しのたびに画質が落ちる心配がありません。

古いアプリや古いOSで開くとき

Appleの説明では、iOS 10やmacOS Sierra 10.12のように古いOSでは、HEIFの写真を完全には表示・編集できない場合があるとされています。家族の古いMacや、長く使っている業務用のパソコンに写真を移すときも、変換してから渡すと確実です。

方法1:プレビューで1枚ずつPNGに書き出す

最も基本の方法は、Macに入っている画像と書類を表示するアプリ「プレビュー」で書き出すやり方です。HEICの写真をダブルクリックすると、多くの場合はプレビューで開きます。

手順

  1. 変換したいHEICの写真をプレビューで開きます。
  2. 画面上部のメニューで「ファイル」から「書き出す」を選びます。
  3. 「フォーマット」のメニューで「PNG」を選びます。
  4. 保存先と名前を決めて「保存」をクリックします。

Appleのプレビューのユーザガイドでも、同じ流れが説明されています。

「フォーマット」ポップアップメニューをクリックして、HEIC、JPEG、JPEG-2000、OpenEXR、PDF、PNG、またはTIFFを選択します。 変換されたファイルを保存するには、新しい名前を入力するか保存先を選択して、「保存」をクリックします。 出典: support.apple.com

つまずきやすい点

書き出すときに、名前の欄の拡張子が「.png」に変わっているかを確かめてください。フォーマットをPNGにすると自動で変わりますが、名前を手で打ち直したときに拡張子を消してしまうと、相手の環境でファイルの種類が分からなくなります。

もう1つは、「ファイル」メニューの「保存」と「書き出す」の違いです。「保存」は元のHEICのファイルを上書きする操作で、形式は変わりません。形式を変えたいときは必ず「書き出す」を使います。書き出しなら元のHEICは残るので、失敗してもやり直せます。

プレビューのメニューに目的の形式が出ないときは、Optionキーを押したまま「フォーマット」をクリックすると、古い形式や特殊な形式も表示されます。PNGは通常の一覧に出るので、この操作が要るのは珍しい形式を選ぶときだけです。

方法2:プレビューで複数の写真を一括で書き出す

写真が10枚、20枚とあるときに、1枚ずつ開いて書き出すのは手間がかかります。プレビューには、複数の画像をまとめて書き出す機能があります。

手順

  1. Finderで変換したいHEICの写真をすべて選びます(Commandキーを押しながらクリック、またはCommand+Aで全選択)。
  2. 選んだ写真のどれかをControlキーを押しながらクリックし、「このアプリケーションで開く」から「プレビュー」を選びます。1つのウインドウに全部の写真が並びます。
  3. ウインドウの左側のサイドバーに縮小画像が並ぶので、そこでCommand+Aを押して全部を選びます。
  4. 「ファイル」から「選択したイメージを書き出す」を選びます。
  5. 保存先のフォルダを選び、画面の「オプション」を開いて「フォーマット」でPNGを選び、「選択」をクリックします。

Appleのユーザガイドにも「一度に複数の画像ファイルを変換するには、1つのウインドウでファイルを開き、そのウインドウのサイドバーでファイルを選択してから、上の手順に従います」と書かれています。

一括で書き出すときのコツ

一度に数百枚を開くと、プレビューの動きが重くなることがあります。写真が多いときは、50枚ずつのようにいくつかに分けて書き出すと、途中で止まる心配が減ります。

保存先には、新しく作った空のフォルダを選んでください。元のHEICと同じフォルダに書き出すと、同じ名前で拡張子だけが違うファイルが混ざり、どれを相手に送ればよいのか分からなくなります。「PNG変換済み」のように名前を付けたフォルダを先に作っておくと、送るときにそのフォルダごと渡せます。

サイドバーに縮小画像が出ていないときは、「表示」メニューから「サムネール」を選ぶと表示されます。

方法3:Finderのクイックアクション「画像を変換」

アプリを開かずに、Finderの右クリックだけで変換する方法もあります。macOS Monterey以降のFinderには、画像の形式とサイズを変える「画像を変換」というクイックアクションが入っています。

手順

  1. Finderで変換したいHEICの写真を選びます。複数を選んでもかまいません。
  2. Controlキーを押しながらクリックし、「クイックアクション」を選びます。
  3. 表示されたメニューで「画像を変換」を選びます。macOSのバージョンによっては「その他」の中にあります。
  4. 形式で「PNG」を選び、画像のサイズを選んで、変換のボタンをクリックします。

AppleのMacユーザガイドは、この操作を次のように説明しています。

「その他」をクリックし、「画像を変換」を選択してから、形式やサイズを選択します。例えば、iPhoneの.heic形式の写真を.jpeg画像や.png画像に変換できます。 出典: support.apple.com

サイズの選び方

画像のサイズは「小」「中」「大」「実際のサイズ」から選べます。元の画質のままPNGにしたいなら「実際のサイズ」を選びます。PNGは容量が大きくなりやすいので、Webに載せる、メールで送るといった用途なら「大」や「中」を選ぶと扱いやすいファイルになります。

変換したファイルは、元の写真と同じフォルダに、同じ名前で拡張子だけ変わった形で作られます。元のHEICは残ります。数枚だけを急いで変換したいときは、この方法が最も手数が少なくて済みます。

変換できないときに確かめること

クイックアクションの一覧に「画像を変換」が出てこないときは、まずmacOSのバージョンを確かめます。この機能はmacOS Monterey以降のFinderにあるので、それより古いMacではプレビューの書き出しを使います。新しいmacOSでも一覧に無い場合は、クイックアクションのメニューの「その他」から「カスタマイズ」を選ぶと「機能拡張」の設定が開き、表示する項目を選び直せます。

写真をダブルクリックしても開かない、変換が始まらない、というときは、ファイルがMacの中に実際に保存されているかを確かめてください。iCloud Driveに保存したファイルは、雲の形の印が付いていると本体がまだダウンロードされていません。ファイルを一度開くか、右クリックから「今すぐダウンロード」を選んでから変換します。

方法4:写真アプリから書き出す

iPhoneの写真をiCloud写真でMacと同期している人は、Finderに写真のファイルがありません。写真アプリの中にある写真を、そのままPNGで書き出せます。

手順

  1. 写真アプリで書き出したい写真を選びます。
  2. 「ファイル」から「書き出す」を選び、「(枚数)枚の写真を書き出す」を選びます。
  3. 「写真の種類」のメニューで「PNG」を選びます。
  4. 必要ならサイズやファイル名の付け方を選び、「書き出す」をクリックします。
  5. 保存先を選んで、もう一度「書き出す」をクリックします。

Appleの写真アプリのユーザガイドでは、PNGを「ウェブ上の画像や画像編集によく使われるもう1つのロスレスファイルフォーマット」と説明しています。ロスレスとは、保存しても画質が落ちないという意味です。

ファイル名を整えて書き出せる

写真アプリの書き出しでは、ファイル名を「連続」にして、先頭に付ける言葉を決められます。たとえば「現場写真」と入れると、「現場写真 - 1」「現場写真 - 2」のような名前で書き出されます。iPhoneの「IMG_0123」のような名前のまま相手に渡すより、何の写真か分かる名前にしてから渡すほうが、受け取った側の整理が楽になります。

注意したいのは、同じ「書き出す」の中にある「未編集のオリジナルを書き出す」です。こちらは撮影したときの形式のまま書き出すので、HEICで撮った写真はHEICのまま出てきます。PNGにしたいときは「(枚数)枚の写真を書き出す」のほうを選びます。

方法5:ターミナルのsipsで一括変換する

写真が数百枚ある、毎週のように同じ変換をする、という人には、Macに最初から入っている「sips」というコマンドが向いています。sipsは画像の形式やサイズを変えるための、macOSに標準で入っている道具です。アプリを開いて操作する必要がなく、フォルダの中の写真を一度にまとめて変換できます。

1枚を変換する

ターミナルを開き、写真のあるフォルダに移動してから、次のように打ちます。

sips -s format png IMG_0123.HEIC --out IMG_0123.png

フォルダの中のHEICを一括で変換する

変換後の写真を入れるフォルダを作り、そこへまとめて書き出します。

mkdir png
sips -s format png *.HEIC --out png

「--out」に作ったフォルダを指定すると、元の名前のまま拡張子がpngに変わったファイルがそのフォルダに作られます。拡張子が小文字の「.heic」のファイルが混ざっているときは、「*.heic」でもう一度実行します。

大きさをそろえて変換する

PNGは容量が大きくなるので、長い辺の長さを決めて縮めながら変換すると扱いやすくなります。次の例は、長い辺を1600ピクセルにそろえてPNGにします。

mkdir png
sips -Z 1600 -s format png *.HEIC --out png

macOS 27で、macOSに入っている壁紙の画像(6016×6016ピクセル、HEICで約9.3MB)を使って確かめたところ、そのままPNGにすると約47MBになり、長い辺を1600ピクセルにすると大幅に小さくなりました。容量が気になる用途では、サイズの指定をあわせて使うと便利です。

ターミナルを使うときに迷いやすい点

ターミナルに慣れていない人がつまずくのは、コマンドそのものより「写真のあるフォルダに移動する」ところです。ターミナルでは「cd」というコマンドでフォルダを移動しますが、フォルダの場所を文字で打つのは慣れないと間違えやすい作業です。Finderのフォルダをターミナルのウインドウにドラッグすると場所が入力される、という小技もありますが、Finderとターミナルの2つの窓を行き来することに変わりはありません。

フォルダとターミナルを同じ画面で扱う

フォルダを見ながらコマンドを打ちたい人の候補の1つに、Mac用のファイル管理アプリAtriensがあります。公式サイトによると、フォルダの一覧とターミナルが1つの画面にあり、フォルダを切り替えるとターミナルも一緒にそのフォルダへ切り替わるので、cdを打つ必要がありません。写真のフォルダを開いた状態で、上のsipsのコマンドをそのまま打てます。Mac単体で使う機能は期限なく無料で、アカウントの登録も要りません。iPhoneやiPadから自宅のMacを操作する機能を使う場合だけ、月額780円、年額6,800円、または買い切り14,800円(いずれも税込)の有料プランになります。動作環境はmacOS 14以降、Apple Silicon搭載のMacです。

Atriensは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

iPhone側で最初からHEICにしない設定

毎回変換するのが面倒なら、iPhoneの設定を変えて、最初からJPEGで撮る、またはMacに移すときにJPEGにする、という手もあります。ただし、iPhoneの設定で選べるのはJPEGで、PNGにはなりません。PNGが必要な場合は、この記事のMacでの変換の手順を使います。

カメラの保存形式を「互換性優先」にする

Appleのサポートページによると、iPhoneの「設定」から「カメラ」、「フォーマット」と進み、「互換性優先」を選ぶと、新しく撮る写真はJPEG、ビデオはH.264という形式になります。元の省スペースの形式に戻すには「高効率」を選びます。

この設定のよいところは、撮った写真をどこに渡しても開けることです。一方で、写真1枚あたりの容量は大きくなるので、iPhoneの空き容量が少ない人は注意が必要です。設定を変えた後に撮った写真だけが対象で、すでに撮ったHEICの写真は変わりません。

パソコンへ移すときの形式を確かめる

USBケーブルでiPhoneをMacやWindowsにつないで写真を読み込むときは、「設定」の「アプリ」から「写真」に進んだ先にある項目で、転送のときの形式が決まります。Appleの説明では、変換しないようにする場合は「元のフォーマットのまま」を選ぶとされています。反対に、互換性のある形式で受け取りたいなら、この項目が変換する設定になっているかを確かめます。

AirDropやメール、メッセージで送るときは、受け取る側の端末が対応していない場合にJPEGなどで自動的に共有される可能性がある、とAppleは説明しています。Mac同士のAirDropではHEICのまま届くことが多いので、Macに届いた写真を他の人に渡すときは、この記事の変換の手順を使ってください。

撮影の前に決めておきたいこと

仕事で写真を使う人は、撮る前に「この写真は誰に渡すのか」を考えて設定を選ぶと手戻りが減ります。自分のiPhoneとMacの中だけで使うなら高効率のまま、社外に毎回送る現場写真なら互換性優先、という分け方が現実的です。一時的に設定を変えたら、終わった後に戻すのを忘れないようにしてください。

変換するときの注意点

変換そのものは数クリックで終わりますが、変換した写真を人に渡す前に確かめておきたい点がいくつかあります。

容量が大きくなる

先に書いたとおり、写真をPNGにすると、HEICより容量がかなり大きくなります。sipsの節で示した例では約5倍になりました。メールに添付できる容量には上限があることが多く、何枚ものPNGを1通で送ろうとすると届かないことがあります。容量が大きくなりすぎる場合は、サイズを小さくして変換するか、用途によってはJPEGを選ぶ、クラウドの共有リンクで渡す、のいずれかを考えます。

撮影場所などの情報

iPhoneの写真には、撮影した日時や場所などの情報が含まれていることがあります。変換の方法によっては、こうした情報が変換後のファイルにも残る場合があります。自宅で撮った写真を外に出すときは、変換した後のファイルをプレビューで開き、「ツール」の「インスペクタを表示」で位置情報が含まれていないかを確かめてください。写真アプリから書き出すときは、書き出しの画面に位置情報を含めるかどうかの項目があるので、そこで外せます。

元のHEICは残しておく

変換した後に元のHEICを削除するのは、変換したファイルが相手の環境で問題なく開けることを確かめてからにしてください。HEICのほうが画質の情報を多く持っている場合もあり、後で別の形式に変換し直す可能性があるなら、元のファイルを残しておくほうが安全です。容量が気になるときは、外付けのディスクやクラウドに移して保管します。

Live Photosと連写

Live Photos(シャッターの前後の動きも記録する写真)は、変換すると静止画になります。動きの部分まで渡したい場合は、PNGへの変換ではなく、写真アプリからビデオやGIFとして書き出す別の方法を使います。連写で撮った写真も、書き出すときは代表の1枚だけでよいのか、すべてが必要なのかを先に決めておきます。

色の見え方が変わることがある

最近のiPhoneは、明るい部分と暗い部分の差が大きいHDRという形式で写真を撮ることがあります。変換した後の写真が、元の写真より少し暗く見える、色が淡く見える、と感じることがありますが、多くは表示する画面や形式の違いによるものです。色が大事な仕事の素材は、変換した後のファイルを相手の環境に近い画面で確かめてから渡してください。

変換した写真を人に渡すときの整え方

PNGに変換できたら、相手に渡す前にもうひと手間かけると、受け取った側の作業が大きく減ります。仕事で写真をやり取りするときに、最低限そろえておきたい点を3つ挙げます。

ファイル名を内容の分かる名前にする

iPhoneで撮った写真は「IMG_4821.png」のような番号だけの名前になっています。受け取った人は、開いてみるまで何の写真か分かりません。「2026-10-23_店舗外観_01.png」のように、日付、写っているもの、連番を並べた名前にしておくと、相手は一覧を見ただけで目的の写真を探せます。日付を先頭にすると、Finderで名前順に並べたときに撮った順にそろいます。

名前の中には、空白や「/」「:」のような記号を入れないほうが安全です。Windowsやサーバに移したときに、記号が別の文字に置き換わったり、ファイルが開けなくなったりすることがあります。区切りには「_」(アンダースコア)か「-」(ハイフン)を使います。

フォルダごとzipにして渡す

何十枚ものPNGを1枚ずつ添付すると、送る側も受け取る側も数え間違いが起きます。変換したPNGを1つのフォルダに入れ、Finderでそのフォルダを右クリックして「圧縮」を選ぶと、zipという1つのファイルにまとまります。受け取った側はダブルクリックで元のフォルダに戻せるので、Windowsの相手にもそのまま渡せます。

ただし、PNGは圧縮してもあまり小さくなりません。zipにするのは容量を減らすためではなく、枚数の数え間違いと送り漏れを防ぐためだと考えてください。容量が大きすぎてメールで送れないときは、iCloud Driveなどのクラウドに保存して共有のリンクを送る方法に切り替えます。

何枚あるかを本文に書く

写真を送るメールやメッセージには、「店舗外観の写真を12枚、PNG形式でお送りします」のように、枚数と形式を書き添えてください。受け取った側は、届いた枚数が合っているかをすぐに確かめられます。HEICからPNGに変換したことを一言書いておくと、相手が形式で迷うこともありません。こうした一言があるだけで、「確認しました」の返事が早く返ってきます。

どの方法を選べばよいか

ここまでの5つの方法を、写真の枚数と使い方で整理します。

状況 向いている方法 理由
1枚から数枚を急いで変換したい Finderのクイックアクション アプリを開かずに右クリックで終わる
10枚から50枚をまとめて変換したい プレビューの一括書き出し 画面で確かめながら全部を選べる
iCloud写真で同期している 写真アプリの書き出し Finderにファイルが無くても書き出せる、名前も付けられる
数百枚ある、毎週同じ変換をする ターミナルのsips 一度覚えれば1行で全部終わる
毎回変換するのが面倒 iPhoneを互換性優先にする 最初からJPEGで撮れる(PNGではない)

迷ったら、まずFinderのクイックアクションを試してください。追加のソフトもコマンドも要らず、元の写真も残るので、失敗しても困りません。枚数が多くなってきたらプレビューの一括書き出し、繰り返しの作業になったらsips、と段階的に覚えていけば十分です。

ネット上の変換サイトを使う方法もありますが、写真を外部のサーバに送ることになります。顧客から預かった写真や、人の顔や住所が写った写真は、Macの中で変換できる方法を選ぶのが安全です。この記事の方法はすべて、写真をMacの外に出さずに変換できます。

画像の形式を扱う仕事から見えること

HEICとPNGの変換は、写真を扱う仕事では毎日のように出てくる作業です。依頼主から届く写真の多くはiPhoneで撮ったものなので、受け取った側が形式をそろえる手間は今後も無くなりません。

在宅でできる仕事の中には、こうした画像の形式の変換や、受け取ったデザインデータの手直しそのものを請け負う仕事もあります。デザインデータ変換・修正のお仕事では、印刷用やWeb用にデータを整える仕事の中身と、受けるときに求められるスキルを紹介しています。形式の違いを理解して、相手が開ける形で納品できることは、地味ですが信頼につながる力です。

2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く仕事が続く人ほど、納品の形に気を配っています。「開けませんでした」と言われない形式で、何の写真か分かる名前を付け、容量を相手の環境に合わせて渡す。こうした受け渡しの丁寧さが、「この人に頼むと手間がかからない」という評価になり、次の依頼につながっていきます。中間の手数料が乗らない直接の取引では、依頼主は同じ予算でより多くの作業を頼め、受ける側は手元に残る額が厚くなります。小さな作業でも丁寧に納めることが、その関係を長く続ける土台になります。

画像の加工や編集を仕事にしていきたい人は、デザイナーの年収・単価相場で、デザインの仕事の単価の幅と、経験によってどう変わるかを確かめておくと、仕事を選ぶときの目安になります。変換の手順を身に付けたら、次は受け取った写真を相手の用途に合わせて整えるところまで、できることを広げていってください。

よくある質問

Q. MacでHEICをPNGに変換するのに、有料のソフトは必要ですか?

必要ありません。Macに最初から入っているプレビュー、Finderのクイックアクション「画像を変換」、写真アプリ、ターミナルのsipsコマンドのどれでもPNGに変換できます。数枚ならクイックアクション、数十枚ならプレビューの一括書き出し、数百枚ならsipsが手早く済みます。写真を外部のサイトに送らずに変換できるのも利点です。

Q. 変換すると元のHEICの写真は消えますか?

この記事で紹介した方法では、元のHEICは残り、新しくPNGのファイルが作られます。プレビューで「保存」を選ぶと元のファイルを上書きしますが、形式は変わらないので、形式を変えるときは必ず「書き出す」を使います。元のファイルは、変換後の写真が相手の環境で開けることを確かめてから整理してください。

Q. PNGとJPEGのどちらに変換すればよいですか?

提出先が形式を指定していればそれに従います。指定がなく、メール添付やWebへの掲載が目的ならJPEGのほうが容量が小さく扱いやすくなります。受け取った人がさらに編集する素材や、画質を落としたくない画像はPNGが向いています。どの方法でも、形式の選択を変えるだけで同じ手順でJPEGにできます。

Q. iPhoneで最初からPNGで撮ることはできますか?

iPhoneのカメラの設定で選べるのは、省スペースの「高効率」と、JPEGで保存する「互換性優先」の2つで、PNGで撮る設定はありません。毎回の変換を減らしたいなら「互換性優先」にしてJPEGで撮り、PNGが必要なときだけMacで変換する、という使い分けが現実的です。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年3月5日最終更新:2026年10月23日
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