発車オーライネットの予約情報流出|工房のAPIサーバー 電話番号・予約内容 確かめること 2026


この記事のポイント
- ✓発車オーライネットの情報漏洩を工房の公式発表で整理
- ✓連携用APIサーバーへの不正アクセスで
- ✓カタカナ予約名・電話番号・予約バス情報が流出
発車オーライネットの情報漏洩として調べられている件は、バスチケット予約ポータルサイト「発車オーライネット」を運営する株式会社工房が、2026年10月15日に公表した不正アクセスの事案です。 外部の取引先と予約の情報をやりとりするための連携用APIサーバーに第三者が不正にアクセスし、利用者の予約情報の一部が流出したことが判明したと発表されています。 流出した可能性のある最大対象件数は8,341件、対象人数は5,614件で、どちらも「現在最終確認中」とされています。項目はカタカナの予約名、電話番号、乗車日や路線、予約番号などの予約バス情報です。
2026年11月1日時点で、工房の会社サイトと発車オーライネットのお知らせ一覧に、この件の第2報や最終報は出ていません。 件数は10月15日の発表のまま「現在最終確認中」で、確定の数字はまだ公表されていません。 クレジットカード情報、銀行口座情報、住所、メールアドレス、パスワードなどは、該当サーバーには保存されていないと明記されています。 本件に起因する具体的な被害の報告は受けていないと発表されています。 補償やお詫びの品については、発表に記載はありません。
利用者がまずすることは3つです。 1つ目は、知らない番号からの電話や、バス会社や予約サイトを名乗るSMSに書かれたリンクを開かないことです。 2つ目は、発車オーライネットで予約した人は、同社からの報告のメールが届いていないかを確かめることです。 3つ目は、ほかの予約サイトやバス会社のサイトで予約した人も、予約した先のお知らせを確かめることです。
この記事では、工房と発車オーライネットのサイトに載った公式発表に書かれている事実だけをもとに、流出した情報、件数の読み方、対象かどうかの確かめ方、利用者がすることを順に整理します。 報道で出ている数字や推測は使っていません。 時点はすべて2026年11月1日です。
発車オーライネットと株式会社工房
発車オーライネットは、高速バス、夜行バス、空港連絡バス、定期観光バスなどの座席を予約できるポータルサイトです。 ポータルサイトとは、いろいろなバス会社の便をまとめて探して予約できる入口のサイトのことです。 運営しているのは株式会社工房で、同社はバス会社向けに、予約の仕組みのほか、運行のダイヤを作るシステムや、乗務員の勤務を管理するシステムなども提供しています。
今回の件で押さえておきたいのは、発車オーライネットが、自分のサイトだけで予約を受け付けているわけではないという点です。 同社の発表には、連携用APIサーバーを、バス運行会社などに予約サービス(「発車オーライネット」等)を提供するために使っていると書かれています。 対応状況の欄には、発車オーライネットと連携する各バス事業会社と、旅行サイト運営会社に状況を報告したとあります。 つまり、バス会社のサイトや旅行サイトから予約した場合でも、裏側で工房の仕組みが使われていることがあります。 どの会社のサイトが連携しているかは、発表には書かれていません。
このため、「発車オーライネットを使った覚えがない」という人でも、高速バスをネットで予約した覚えがあれば、予約した先のサイトのお知らせを確かめておくと安心です。 連携しているバス会社や旅行サイトが、自社の利用者向けにお知らせを出していることもあります。 その場合は、それぞれの会社が出しているお知らせに書かれた内容を確かめてください。 この記事では、工房の発表に書かれていない他社の件数や内容は扱いません。
公表の経緯と2026年11月1日時点で分かっていること
工房の発表に書かれている日付を、順に並べます。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年9月16日から9月19日 | 連携用APIサーバーに不審なアクセスがあった期間 |
| 2026年10月13日 | 不審なアクセスを検知し、該当サーバーの通信を遮断 |
| 2026年10月15日 | 「お詫びとご報告」を公表(工房の会社サイトにPDF、発車オーライネットのお知らせにも掲載) |
| 2026年10月18日まで | 発車オーライネット CS センターで問い合わせを受付 |
| 2026年10月19日から | 発車オーライネットお客様相談センターを開設 |
| 2026年11月1日時点 | 続報なし。件数は「現在最終確認中」のまま |
不審なアクセスがあったのは9月16日から19日で、それに気づいたのは10月13日です。 アクセスがあってから検知までに、およそ4週間の間がありました。 検知したあと、同社は直ちに該当サーバーの通信を遮断しましたが、その措置を講じるまでの間に、予約情報の一部が外部へ漏洩した痕跡を確認したと書いています。 その後、不正アクセスの継続と被害の拡大は生じていないことを確認したとしています。
工房の会社サイトでは、2026年10月22日に、システムのセキュリティ対策に伴って会社サイトを一時停止していたというお知らせも出ています。 停止していたのは10月21日20時40分ごろから10月22日15時20分ごろまでで、必要な対応と安全性の確認が完了したため再開したと書かれています。 このお知らせと今回の不正アクセスとの関係は、お知らせには書かれていません。
同社は発表の冒頭で、次のように書いています。
このたび、弊社(株式会社工房)が運営するバスチケット予約ポータルサイト「発車オーライネット」の外部取引先連携用 API サーバーにおいて、第三者による不正アクセスが発生し、ご利用のお客様の予約情報の一部が流出したことが判明いたしました。 出典: khobho.co.jp(工房 お詫びとご報告)
流出した情報と、サーバーに保存されていなかった情報
同社が「流出した可能性のあるご利用のお客様の情報」として挙げている項目と、該当サーバーには保存されていないと明記した項目を分けて並べます。
| 区分 | 項目 |
|---|---|
| 対象の予約 | バスチケットの利用日時が2026年7月16日から2026年11月29日までの一部の予約情報 |
| 流出した可能性がある | カタカナ予約名(氏名) |
| 流出した可能性がある | 電話番号 |
| 流出した可能性がある | 予約バス情報(乗車日、路線、予約番号など) |
| 該当サーバーに保存されていない | クレジットカード情報、銀行口座情報、住所、メールアドレス、パスワード等 |
対象の予約は、予約した日ではなく、バスに乗る日で区切られています。 7月16日から11月29日までに乗る予約の一部なので、2026年11月1日時点では、まだ乗っていない予約も含まれています。 これから乗る予定の人は、とくに予約の内容に関わる連絡に注意してください。
漢字の氏名や住所が含まれないので、この情報だけで郵便物が届くことは考えにくいものの、電話番号と名前と乗る便がそろっている点には注意が要ります。
カードの情報とパスワードは、該当サーバーには保存されていないと同社が明記しています。 そのため、この件だけを理由にクレジットカードを止める必要があるとは、発表からは読み取れません。 発車オーライネットのログインのパスワードも、このサーバーには保存されていなかったとされています。
件数の読み方。全体の件数と、発車オーライネット分の件数
発表には、2組の件数が載っています。 1組目は、連携用APIサーバー全体で流出した可能性のある最大対象件数です。 2組目は、そのうち発車オーライネットのサイトで予約したお客様の件数で、発車オーライネットのお知らせのページに書かれています。
| 範囲 | 対象件数 | 対象人数 |
|---|---|---|
| 流出した可能性のある最大対象件数 | 8,341件(現在最終確認中) | 5,614件(現在最終確認中) |
| うち発車オーライネットのサイトで流出したお客様 | 548件(現在最終確認中) | 448件(現在最終確認中) |
対象件数は予約の数、対象人数は人の数を表していると読めます。 1人で行きと帰りの2つの予約をしていれば、件数は2件、人数は1人と数えられるので、件数のほうが多くなります。 人数の欄も「件」で書かれていますが、ここでは発表の表記どおりに載せています。
全体の5,614件のうち、発車オーライネットのサイトで予約した人は448件で、残りは連携しているバス会社や旅行サイトなど、ほかの経路で予約した人と読み取れます。 ほかの経路の内訳は、発表には書かれていません。 また、どちらの数字も「現在最終確認中」とされていて、2026年11月1日時点で確定の数字は出ていません。 確定の数字が出たときは、工房か発車オーライネットのお知らせに載ると考えられるので、気になる人は公式のページを開き直してください。
発車オーライネットのお知らせ一覧に載った同じ発表では、本サイトで流出したお客様の件数を示したうえで、対象のお客様には順次メールで報告するとしています。 工房の会社サイトのPDFにはこの2組目の件数が載っていないので、件数を確かめるときは発車オーライネットのお知らせ一覧のほうを見てください。
原因は連携用APIサーバーへの不正アクセス
不正アクセスを受けたのは、同社が「外部取引先連携用 API サーバー」と呼ぶサーバーです。 APIとは、別々のシステムどうしが決まった形でデータをやりとりするための窓口のことです。 バス会社や旅行サイトの予約画面で座席を取ると、その情報がAPIを通じて工房の仕組みに送られ、座席の数や予約の内容がそろえられます。 連携用APIサーバーは、その受け渡しを担うサーバーです。
第三者がどのような手口でアクセスしたのか、どこに弱いところがあったのかは、2026年11月1日時点の発表には書かれていません。 発表に書かれているのは、9月16日から19日にかけて不審なアクセスがあったこと、10月13日にそれを検知したこと、通信を遮断するまでの間に予約情報の一部が外部へ漏洩した痕跡を確認したことです。 原因の詳しい内容は、調査の結果が公表されるまで分からないと考えてください。 発表にある「痕跡」とは、サーバーに残った記録から、データが外に送られたことがうかがえる跡のことです。 痕跡が見つかったということは、外に出たかもしれない、ではなく、外に出たことを示す跡がある、という意味で使われています。 同社が冒頭で「流出したことが判明」と書き、件数の欄で「流出した可能性のある最大対象件数」と書いているのは、出たことは分かっているが、だれの分がどこまで出たかを確かめている途中だから、と読めます。 今後の続報では、確定した件数のほか、手口や再発防止策が示されるかどうかを見ておくとよいでしょう。
APIサーバーは、予約サイトの画面とは違い、利用者の目には触れない場所で動いています。 利用者の側からは、どこで何が起きたかを確かめる手段がありません。 だからこそ、利用者にできるのは、流出した可能性のある電話番号や予約番号を使った連絡に備えることになります。
工房の対応
発表に書かれている同社の対応は、次のとおりです。
- 不正アクセスの検知後、直ちに該当サーバーの通信を遮断した
- 個人情報保護委員会に報告した
- 管轄の警察署へ被害届を出し、刑事捜査に全面的に協力している
- 該当サーバーのセキュリティ対策を完了し、不正アクセスの継続と被害の拡大がないことを確認した
- 発車オーライネットと連携する各バス事業会社と旅行サイト運営会社に状況を報告した
- 発車オーライネットのサイトで対象になったお客様に、順次メールで報告する
- 専用の問い合わせ窓口を設けた
個人情報保護委員会は、個人情報の扱いを見守る国の機関です。 会社などは、不正アクセスなどで個人データが漏えいしたおそれがある場合、委員会に報告することが法律で決まっています。 工房は、この報告をしたと発表しています。 あわせて、管轄の警察署へ被害届を出したとしています。 被害届とは、犯罪の被害を受けたことを警察に届け出る書類のことで、これを受けて警察が捜査を進めます。
お詫びの品やポイント、予約の取り消しの手数料の扱いなど、補償にあたる内容は、発表に記載がありません。 この記事では、補償があるかどうかを推測しません。 会社が漏えいのあとにどのような形でお詫びをすることがあるのか、一般的な例を知りたい人は、情報漏洩の補償はもらえるのかで整理しています。
自分が対象かを確かめる方法
対象かどうかを知るには、どこで予約したかで確かめ方が変わります。
- 発車オーライネットのサイトで予約した人:同社から順次、報告のメールが届くと発表されています。予約のときに登録したメールアドレスの受信箱と、迷惑メールのフォルダも見てください。
- バス会社のサイトや旅行サイトで予約した人:工房は連携する各社に状況を報告したとしています。予約した先のサイトのお知らせを確かめ、分からなければ予約した先の窓口に問い合わせてください。
- どこで予約したか覚えていない人:乗る日が7月16日から11月29日までの高速バスの予約がないかを、メールの受信箱で「予約」「乗車」などの語で探すと、予約した先が分かることがあります。
メールが届いていなくても、対象ではないとは言い切れません。 メールは「順次」送るとされているので、届くまでに時間がかかることもあります。 心当たりがあって不安な人は、発車オーライネットのお客様相談センターに問い合わせてください。
注意したいのは、対象かどうかを確かめる連絡が、電話やSMSで届いた場合です。 同社は、SMSなどで暗証番号やクレジットカード情報を尋ねることはないと発表しています。 対象の確認を名目に、番号や情報を聞き出そうとする連絡には答えないでください。
不審なSMSと知らない番号からの電話に備える
工房は発表の中で、流出した電話番号あてに、不審なSMSや知らない番号からの電話が入る可能性があると呼びかけています。
現時点において、本件に起因する具体的な被害の報告は受けておりません。しかしながら、流出した電話番号宛に不審な SMS(フィッシング詐欺)や見知らぬ番号からの電話が入る可能性がございます。 出典: khobho.co.jp(工房 お詫びとご報告)
SMSとは、電話番号あてに届く短いメッセージのことです。 フィッシング詐欺とは、本物の会社を装った連絡で偽のページに誘い、カードの番号やパスワードを入れさせて盗む手口のことです。 同社は、不審なメッセージに書かれたURLにはアクセスしないよう呼びかけています。
今回流出した可能性があるのは、名前と電話番号に加えて、乗る日や路線、予約番号です。 これがそろうと、だれかが「○月○日の○○線のご予約の件で」と具体的に話しかけることができてしまいます。 予約の内容を知っている相手からの連絡でも、それだけで本物の会社からの連絡だとは言えません。 次のような連絡が来たら、その場で答えず、自分で予約した先の公式サイトを開いて確かめてください。
- 便の運休や変更を知らせ、リンクから返金や振替の手続きをさせようとするSMS
- 予約の確認のためと言って、カードの番号や暗証番号を聞く電話
- 予約が取り消されると言って、急いで支払いをさせようとする連絡
電話番号が知られたときの迷惑電話やSMSへの備えは、電話番号の流出チェックの方法にまとめています。 SMSやメールで届いた偽の案内の見分け方は、フィッシング詐欺メールの見分け方で、送り主の見方と開いてしまったあとの対処を順に整理しています。
これから乗る予約がある人の確かめ方
対象の予約には、11月29日までに乗る便が含まれています。 2026年11月1日時点でこれから乗る予約がある人は、乗る前に次のことを確かめておくと安心です。
- 予約した先の公式サイトにログインし、予約の内容が自分の申し込んだとおりか見る。乗る日、便、人数、座席に覚えのない変更がないかを確かめます。
- 予約の確認メールを探し、予約番号と乗る便を手元に控える。乗車の当日に慌てないためと、問い合わせのときにすぐ伝えられるようにするためです。
- 便の変更や運休の知らせが届いたら、そのメールやSMSのリンクを開かず、バス会社の公式サイトの運行情報を自分で開いて確かめる。
発表には、予約そのものが書き換えられた、取り消されたという記載はありません。 流出した可能性があるのは予約の情報で、予約の仕組みが乗っ取られたとは書かれていない点を押さえておいてください。 そのうえで、予約番号が知られたことを使って、変更や返金を装った連絡が来ることには備えておきます。
予約の内容を確かめるときに迷いやすいのが、予約した先の公式サイトがどこかという点です。 検索結果の上のほうに出る広告には、公式に似せたページが混ざることがあります。 予約の確認メールに書かれたサイト名を手がかりに、ふだん使っているブックマークから開くのが確実です。
利用者がすること
流出した可能性のある項目は、名前、電話番号、予約の内容です。 これに合わせて、することを順に並べます。
- 知らない番号からの電話やSMSのリンクに反応しない。同社やバス会社がSMSで暗証番号やカード情報を聞くことはないと発表されています。
- これから乗る予約がある人は、予約の内容を自分で公式サイトから確かめる。届いた連絡のリンクからではなく、ブックマークや検索で開いた公式の予約サイトにログインして見てください。
- 発車オーライネットで予約した人は、同社からのメールを待つ。届いたメールの内容に不安があれば、メールのリンクではなく、公式サイトから問い合わせ窓口を開く。
- 予約した先がほかのサイトの人は、そのサイトのお知らせを確かめる。
- 家族の分も予約していた人は、乗る本人にも、知らない連絡に答えないよう伝える。
カードを止める、パスワードを変える、といった手当ては、この件の発表からは必要とされていません。 カード情報とパスワードは該当サーバーに保存されていなかったと明記されているためです。 ただし、ほかの理由で以前から同じパスワードをいくつものサービスで使い回している人は、この機会に見直しておくと、別の漏えいが起きたときの被害を小さくできます。
もし偽のSMSのリンクを開いてカードの番号を入れてしまった場合は、すぐにカード会社に連絡して利用を止めてもらってください。 パスワードを入れてしまった場合は、そのサービスのパスワードをすぐに変え、同じパスワードを使っているほかのサービスも変えてください。
届いたSMSや電話が本物か迷ったときの手順
予約の内容を知っている相手からの連絡は、本物かどうかの見分けがつきにくくなります。 迷ったときは、連絡の中身ではなく、確かめる経路で判断してください。 手順は次の4つです。
- 連絡に書かれたURL、電話番号、返信先は使わないと決める。本物の連絡でも、偽の連絡でも、ここは同じ扱いにします。
- 予約の確認メールに書かれたサイト名から、自分で公式サイトを開く。ブックマークがあればそこから開きます。
- 公式サイトで予約の内容と運行情報を確かめる。運休や変更が本当なら、公式サイトにも同じ内容が出ています。
- 公式サイトに出ていない話なら、公式の窓口に電話して確かめる。電話番号は公式サイトか、工房の発表に載っているものを使います。
この手順で困るのは、急いでいるときです。 「今日中に手続きしないと予約が取り消されます」「返金の受付は1時間以内です」と書かれていると、確かめる前に動きたくなります。 期限を区切って急がせる連絡ほど、一度手を止めて公式サイトを開くと決めておくと、引っかかりにくくなります。
SMSのリンクを開いてしまっただけで、すぐに被害が出るとは限りません。 困るのは、開いた先のページにカードの番号やパスワード、暗証番号を入れてしまうことです。 入れていなければ、そのページを閉じ、届いたSMSは削除して構いません。 入れてしまった場合は、前の節で書いたとおり、すぐにカード会社への連絡やパスワードの変更を進めてください。
電話の場合も考え方は同じです。 相手が名前と予約の内容を言い当てても、それは今回流出した可能性のある情報そのものです。 「こちらから公式の窓口にかけ直します」と伝えて電話を切り、相手の言う番号ではなく、公式の番号にかけ直してください。
問い合わせ窓口
発表に載っている窓口は、次のとおりです。 2026年10月19日から、電話の窓口が切り替わっています。
| 窓口 | 受付 | 連絡先 |
|---|---|---|
| 発車オーライネットお問い合わせフォーム | 9時から18時 | 発車オーライネットのサイトの「お問い合わせ」から |
| 発車オーライネット CS センター | 2026年10月18日まで(9時から18時) | 048-227-0523 |
| 発車オーライネットお客様相談センター | 2026年10月19日から開設(平日・土日祝 9時から18時) | 0120-539-020 |
2026年11月1日時点で電話をかけるなら、お客様相談センターの0120-539-020です。 発表には、どちらの番号にも、かけ間違いに注意するよう書かれています。 番号は、届いたSMSやメールに書かれたものではなく、公式の発表に載っているものを使ってください。
問い合わせるときは、予約した日、乗る日、路線、予約番号、予約に使った電話番号を手元にまとめておくと話が早く進みます。 ほかの予約サイトやバス会社のサイトで予約した人は、まず予約した先の窓口に問い合わせるほうが、予約の内容をすぐに確かめてもらえることがあります。
個人情報の扱いについて会社の対応に納得できない点がある場合は、国の個人情報保護委員会が設けている個人情報保護法相談ダイヤルにも相談できます。 電話番号は03-6457-9849で、受付時間は9:30から17:30です(土日祝日と年末年始を除く)。
家族や高齢の乗客に伝えておくこと
高速バスは、帰省や通院、旅行で家族の分をまとめて予約することが多い乗り物です。 予約を取った人と、実際に乗る人が違うことはよくあります。 予約名と電話番号に家族の情報を入れていた場合、不審なSMSや電話は、乗る本人の電話に届くかもしれません。
乗る本人に伝えておくとよいことは、次の3つです。
- バス会社や予約サイトを名乗るSMSのリンクは開かない
- 電話でカードの番号や暗証番号を聞かれても答えない
- 便の変更や返金の話をされたら、その場で決めずに予約を取った家族に連絡する
とくに、ふだんネットの予約を使わない高齢の家族は、「予約の件で」と具体的に言われると、本物の連絡だと受け取りやすくなります。 同社の発表に、同社やバス会社からSMSで暗証番号やカード情報を尋ねることはないと書かれていることを、そのまま伝えておくと判断の助けになります。 すでに家族が何かを答えてしまっていた場合は、責めるより先に、カード会社への連絡やパスワードの変更を一緒に進めてください。
バスや旅行の予約で日ごろからできる備え
今回の件に限らず、予約サイトに入れた情報が外に出ることは、ほかのサービスでも起こりえます。 次の備えは、どの予約サイトを使う人にも役立ちます。
- 予約の確認は、メールやSMSのリンクではなく、自分で開いた公式サイトで行う
- 予約サイトのパスワードは、ほかのサービスと同じものにしない
- 使わなくなった予約サイトのアカウントは、退会の手続きをしておく
- カードの利用明細を毎月見て、覚えのない請求がないかを確かめる
使わなくなったアカウントを退会しておくと、その会社に預けたままの情報を減らせることがあります。 退会したあとの情報の扱いは会社ごとに違うので、退会の前に各社の個人情報の取り扱いのページを見ておくとよいでしょう。 パスワードの使い回しをやめる手順や、変える順番は、パスワードが漏洩したらどうなるで整理しています。
カードの明細は、紙ではなくカード会社のアプリやサイトで見られるようにしておくと、覚えのない請求に早く気づけます。 カード会社によっては、利用のたびに通知を受け取る設定もあります。 今回の件ではカード情報は保存されていなかったとされていますが、別の漏えいや偽のSMSに備える意味で、こうした設定を一度見直しておくと安心です。
出張や社員の移動で予約を代わりにしている人の注意
在宅で仕事をする人や小さな会社では、取引先との打ち合わせや出張に高速バスを使うことがあります。 社員や取引先の担当者の分の予約を、まとめて代わりに取っている人もいるでしょう。 その場合、予約名と電話番号に、自分ではない人の情報を入れていることになります。
代わりに予約した人の分が対象になっていた場合、同社からのメールは、予約のときに登録したメールアドレス、つまり予約を取った人に届くことがあります。 その場合は、乗る本人に、流出した可能性のある項目と、不審なSMSや電話への注意を伝えてください。 本人の電話番号あてに連絡が来るかもしれないので、本人が知らないままでいるのが一番困ります。
取引先から預かった情報で予約を取っていた場合は、取引先にも知らせておくと、取引先の確認が進めやすくなります。 国の個人情報保護委員会は、漏えい等の対応とお役立ち資料のページで、会社などが委員会へ報告しなければならない場合を示しています。 そこでは、不正の目的をもって行われたおそれがある行為による個人データの漏えい等や、本人の数が1,000人を超える漏えい等が、報告の義務の対象として挙げられています。 今回の件では、予約サイトを運営する工房が委員会に報告したと発表しています。 予約を代わりに取っただけの人が、自分で報告する立場になるかどうかは、取引の内容と役割分担で変わるので、ここでは断定しません。 気になる場合は、取引先と相談し、委員会の公式ページで確かめてください。
仕事で人の情報を扱う人に役立つ、日ごろの備えもあります。
- 他人の分の予約を取ったときは、だれの分をどこで取ったかを記録しておく
- 予約サイトに登録する連絡先は、乗る本人の同意を得たものにする
- 仕事用のメールには多要素認証を設定し、予約の確認メールが第三者に読まれないようにする
多要素認証とは、パスワードに加えて、スマートフォンに届く番号など種類の違う手がかりで本人を確かめる仕組みです。 方式ごとの違いと導入の手順は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較で整理しています。
独自データの考察。表に出ない連携の仕組みで起きた事故から学べること
今回の件で目を引くのは、利用者が直接触れる予約サイトではなく、会社と会社をつなぐ連携用のサーバーが狙われたことです。 利用者から見れば、予約したのはバス会社のサイトや旅行サイトでも、その裏で予約の情報が別の会社の仕組みに渡っていることがあります。 連携が広がるほど、一つの仕組みに集まる情報も増えます。 利用者の側からは、そうした流れを確かめることができません。
利用する側にできるのは、予約の情報が外に出ることもありうると考えて、出たときに困らない備えをしておくことです。 具体的には、届いた連絡のリンクからは手続きをしないこと、カードやパスワードを聞かれても答えないこと、予約の確認は自分で開いた公式サイトで行うことの3つです。 どれも、情報が出ること自体を防ぐものではありませんが、出た情報を悪用されたときの被害を小さくします。 また、今回のように検知までに時間がかかる場合、利用者が知らせを受け取るのは、情報が出てからしばらく経ったあとになります。 知らせが届く前から、予約やカードに関わる連絡には公式サイトで確かめる、という習慣を持っておくことが、いちばん確実な備えになります。
在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、トラブルに巻き込まれにくい人ほど、具体的な内容を知っている相手からの連絡でも、その場で答えずに自分で公式の窓口を確かめる習慣を持っています。 仕事で外部のサービスを組み合わせて使う人ほど、どのサービスにどの情報を預けているかを把握しておくことが、取引先からの信頼にもつながります。
システムどうしをつなぐ仕組みを作る仕事や、その守りを考える仕事は、在宅でも受けられる分野です。 在宅ワークの仲介サイト@SOHOでは、セキュリティやマーケティングに関わる案件の内容をAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。 APIやネットワークの基礎を体系的に学びたい人には、CCNA(シスコ技術者認定)の資格ガイドも参考になります。 予約や決済のように、複数の会社のシステムがつながる分野では、何を受け渡し、どこに保存するかを設計できる人が求められています。
よくある質問
Q. 発車オーライネットの件で、クレジットカードを止める必要はありますか?
工房の発表では、クレジットカード情報、銀行口座情報、住所、メールアドレス、パスワードなどは、該当サーバーには保存されていないと明記されています。そのため、この件だけを理由にカードを止める必要があるとは公式には書かれていません。偽のSMSのリンクからカードの番号を入れてしまった場合は、すぐにカード会社に連絡してください。
Q. 発車オーライネットを使っていなくても、対象になることはありますか?
あります。不正アクセスを受けたのは、バス会社や旅行サイトと予約の情報をやりとりする連携用APIサーバーで、工房は連携する各社に状況を報告したと発表しています。全体の対象人数5,614件のうち、発車オーライネットのサイトで予約した人は448件です。ほかのサイトで予約した人は、予約した先のお知らせを確かめてください。
Q. 件数はもう確定していますか?
2026年11月1日時点では確定していません。発表では、最大対象件数8,341件、対象人数5,614件、そのうち発車オーライネットのサイト分の548件と448件のいずれも「現在最終確認中」とされています。確定の数字が出たときは、工房か発車オーライネットのお知らせに載ると考えられます。
Q. 問い合わせはどこにすればよいですか?
2026年10月19日からは、発車オーライネットお客様相談センター(0120-539-020、平日・土日祝の9時から18時)が窓口です。発車オーライネットのサイトのお問い合わせフォームからも問い合わせられます。番号は、届いたSMSやメールではなく、公式の発表に載っているものを使ってください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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