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山梨県 富士山吉田ルート通行予約の情報流出の可能性|令和7・8年度 アソビュー経由 確かめること 2026

@SOHO編集部
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山梨県 富士山吉田ルート通行予約の情報流出の可能性|令和7・8年度 アソビュー経由 確かめること 2026

この記事のポイント

  • ✓山梨県の情報漏洩の可能性について
  • ✓富士山吉田ルート通行予約システム(令和7・8年度)の件を県とアソビューの発表どおりに整理
  • ✓対象は令和7年度最大83,013人・令和8年度最大114,543人で

山梨県は2026年11月4日、令和7年度と令和8年度の「富士山吉田ルート通行予約システム」を使った人の情報が、外部に流出した可能性があると発表しました。予約システムの業務を受託したアソビュー株式会社が、メール配信に使う外部のサービスに不正アクセスを受けたためで、対象になりうるのは令和7年度が最大83,013人、令和8年度が最大114,543人です。ただし、この人たちの情報が実際に流出した中に含まれているかは、2026年11月7日時点でも、県のページでは「同社において調査中」とされています。一方でアソビューは2026年11月6日、自社のお知らせに、11月5日19時時点で対象となるすべての人へメールで報告したと追記しました。

利用者がまずすることは3つです。アソビューや山梨県を名乗るメール・SMS・電話で、パスワードやカード番号を求められても応じないこと。心当たりのない連絡の中のURLを開かないこと。自分が対象かどうかは、アソビューから届いた報告のメールを公式の窓口で確かめるか、アソビューのお客様専用窓口で確かめることです。

この記事では、県とアソビューの公式発表に書かれている範囲だけを使い、何が分かっていて何がまだ分かっていないのかを順に整理します。富士山に登るために予約をした人、家族や仲間の分をまとめて予約した人が、次に何をすればよいかが分かるように書いています。

2026年11月6日のアソビューの追記で分かったこと

アソビューは2026年11月6日、11月3日に出したお知らせ「委託先メール配信サービスへの不正アクセスに関するお詫びとお知らせ」に、次の追記をしました。

(※注 2026年11月6日追記:【更新】アララ社から対象者を受領し、11月5日19時時点で対象となるすべての方へ、メールにてご報告いたしました。) 出典: アソビュー株式会社「委託先メール配信サービスへの不正アクセスに関するお詫びとお知らせ」(2026年11月6日更新)

11月3日の時点でアソビューは、流出したメールアドレスがどの会員のものかは特定できておらず、アララから情報を受け取って精査したうえで、対象の人に個別に報告するとしていました。追記によると、その報告は11月5日19時時点で、対象となるすべての人にメールで済んでいます。

ただし、追記には、富士山吉田ルートの通行予約をした人のうち何人が対象だったかは書かれていません。山梨県のページも2026年11月7日時点で11月4日の版のままで、予約システムを使った人の情報が含まれているかは「現在、同社において調査中」と書かれています。県のページでは、令和7年度が最大83,013人、令和8年度が最大114,543人で、まとめ買いを含むため実際の対象人数は少なくなる見込みとしています。2つの年度を合わせた人数は、県のページに書かれていません。

富士山の予約をした人は、11月5日ごろにアソビューから報告のメールが届いていないかを確かめてください。届いたメールが本物か迷うときは、メールの中の番号ではなく、後の節に載せたアソビューのお客様専用窓口に自分で電話して確かめるのが確実です。

2026年11月5日時点で分かっていること

最初に、山梨県の発表の骨組みを整理します。県が発表したのは「令和7年度及び令和8年度山梨県富士山吉田ルート通行予約システムに係る情報流出の可能性について」というページで、更新日は2026年11月4日です。

発表によると、予約システムの業務を受託しているアソビュー株式会社から、次のような報告が令和8年11月3日に県へ届きました。アソビューがメール配信に利用している外部のシステム「アララメッセージ」(提供はアララ株式会社)が第三者による不正アクセスを受け、アソビューが保有する会員情報の一部が外部へ流出したことが確認された、という内容です。流出が確認された件数は15,821,184件(精査中)で、県のページは「今後の調査により変更となる可能性があります」と添えています。

ここで大事なのは、15,821,184件という数字は、アソビュー全体の会員情報の件数だという点です。富士山の予約システムを使った人の件数ではありません。県が示した予約システムの利用者の数は、次のとおりです。

年度 予約システムを使った人の数(県の発表)
令和7年度 最大83,013人
令和8年度 最大114,543人

この2つの年度の数字について、県は「まとめ買いを含むため、実際の外部流出の対象人数は少なくなる見込み」と書いています。また、2つの年度を合わせた人数は発表に書かれていません。同じ人が両方の年度に予約している場合もありうるため、この記事でも2つの数字を足し合わせた人数は書きません。

そして、この利用者の情報がアソビューの流出した会員情報に含まれているかどうかは、「現在、同社において調査中」というのが県の発表の言葉です。つまり2026年11月5日時点では、富士山の予約をした人の情報が流出したと確定したわけではありません。県のページの見出しが「情報流出の可能性」となっているのは、このためです。

なお、報道の中には2つの年度の人数を足した数字を見出しにしたものもありますが、県の発表にはそうした合計はありません。数字を確かめるときは、県のページの表記を正としてください。

公表の経緯を日付で追う

この件は、複数の会社と自治体が順に発表しているため、日付で並べると理解しやすくなります。公式発表に書かれている日付だけを並べます。

日付 出来事 出典
2026年10月28日から31日 アララのメール配信サービスを経由した不正アクセスで、契約企業の環境のサーバーから情報が持ち出された アララ株式会社 第2報
2026年10月31日 アララが本サービスの提供をすべて停止(再開は未定) アララ株式会社 第2報
2026年11月2日 アララが第2報を公表。アソビューはアララから、持ち出されたデータに預託していた情報が含まれる旨の報告を受け、メール配信を停止 アララ株式会社、アソビュー株式会社
2026年11月3日 アソビューがアララから流出件数と項目の報告を受け、お知らせを公表。同日、県へ報告 アソビュー株式会社、山梨県
2026年11月4日 山梨県が「情報流出の可能性」を発表 山梨県

アソビューのお知らせ「委託先メール配信サービスへの不正アクセスに関するお詫びとお知らせ」によると、アソビューは11月2日のうちに、アララのサービスを使うすべてのメール配信を止め、管理画面のパスワードやAPIキーといった認証情報を無効にしています。APIキーとは、システム同士が通信するときに使う合言葉のようなものです。これを無効にしておくと、仮に合言葉が盗まれていても、そこから先へ入られにくくなります。

県は、アソビューから報告を受けた翌日に発表したことになります。受託した会社からの報告を受けて、自治体が自らのページで利用者に知らせる、という順番で情報が出てきている点も、この件を追うときの手がかりになります。県の発表は今後について「外部流出の事実が判明した場合は、本ホームページでお知らせします」としています。続報は県のページに出るので、気になる人はブックマークしておくと確かめやすくなります。

流出の可能性がある項目と、含まれないとされた項目

県の発表は、外部流出の可能性がある情報を3つのまとまりに分けて示しています。県のページから、表記をそのまま引用します。

情報の外部流出の可能性がある情報 連絡先 メールアドレス、電話番号、郵便番号、居住地域 会員情報 会員ID・会員番号、氏名、性別、生年月日、会員登録日、最終ログイン日 等 チケットの購入・利用情報 購入日時、チケットの種類、購入枚数、利用施設名、利用日時、参加人数、キャンセルの有無 等 パスワード・クレジットカード番号は外部流出の対象には含まれていません。 出典: pref.yamanashi.jp

これを、流出の可能性があるものと、含まれないと明記されたものに分けると次のようになります。

区分 項目
流出の可能性がある(連絡先) メールアドレス、電話番号、郵便番号、居住地域
流出の可能性がある(会員情報) 会員ID・会員番号、氏名、性別、生年月日、会員登録日、最終ログイン日 など
流出の可能性がある(購入・利用情報) 購入日時、チケットの種類、購入枚数、利用施設名、利用日時、参加人数、キャンセルの有無 など
含まれないと明記 パスワード、クレジットカード番号

この項目の組み合わせから、読者が気をつけたい点が見えてきます。メールアドレスと電話番号があれば、メールとSMS(携帯電話の番号あてに届く短いメッセージ)の両方で連絡ができます。そこに氏名と生年月日、利用した施設名と日時が加わると、送り主は「いつ、どこを予約した誰なのか」を知っているかのような文面を作れます。

一方で、パスワードとクレジットカード番号は含まれていないとされています。そのため、この件そのものによって、すぐにアカウントへ入られたりカードを使われたりするとは言えません。注意したいのは、手元に届く連絡の中で、パスワードやカード番号を「入力させよう」とする動きです。

「流出が確認された」と「流出の可能性」の違い

この件では、発表する立場によって言葉が少しずつ違います。読み違えると不安を大きくしすぎたり、逆に軽く見すぎたりするので、ここで整理します。

アソビューは自社の会員情報について、15,821,184件が「外部に流出したことが判明」したと書いています。これはアソビューの会員全体のうち、アララのサービスに預けていた情報についての言葉です。一方、山梨県は、県の予約システムの利用者について「情報流出の可能性」という言葉を使い、含まれているかは調査中だとしています。

つまり、アソビューの会員情報が流出したことは確認されていても、その中に富士山の予約をした人の情報が入っているかは、まだ確かめられていない段階です。県の利用者の数は、令和7年度が最大83,013人、令和8年度が最大114,543人ですが、これは「流出した人数」ではなく「対象になりうる人数の上限」です。

この違いを押さえておくと、ニュースの見出しを見たときにも落ち着いて読めます。見出しが「流出」と言い切っていても、県の発表が「可能性」としている間は、まだ確定していないと受け止めてください。そのうえで、確定を待たずにできる注意はしておく、というのが現実的な構えです。

アソビューのメール配信が止まっている間に気をつけること

アソビューは11月2日に、アララのサービスを使うすべてのメール配信を停止したと発表しています。このため、これまでアソビューから届いていた種類のメールが、しばらくいつもの形で届かないことがありえます。

こうした時期は、偽の連絡が紛れ込みやすくなります。「メールが届かない不具合のため、こちらから再登録してください」「配信停止のため、連絡先を確認してください」といった、停止そのものを口実にした連絡には特に注意してください。アソビューの発表には、利用者に再登録や連絡先の入力を求めるという案内は書かれていません。

予約や購入についての確認が必要なときは、届いたメールからではなく、自分でアソビューの公式サイトやアプリを開き、ログインしてから確かめます。メールが来ないことを不安に思っても、メールに書かれたリンクを頼りにしないのが安全です。

原因:アソビューが使うメール配信サービスへの不正アクセス

県の発表が原因として書いているのは、アソビューがメール配信に使う外部システム「アララメッセージ」が第三者による不正アクセスを受けた、という点です。県の予約システムそのものに入られたとは書かれていません。

このアララの件は、富士山の予約に限った話ではありません。アララ株式会社の第2報(2026年11月2日)によると、同社のメール配信サービスを経由した不正アクセスは10月28日から31日にかけて起き、契約企業の環境のサーバー97台から、メールアドレスと会員情報が外部に持ち出されました(持ち出された恐れのあるものを含みます)。対象の契約企業は精査中で、推計では最大約380社とされています。持ち出されたメールアドレスは約77百万件(精査中)で、アララは、1人が複数のアドレスを持っている場合もあるため最終ユーザーの数を示すものではないと説明しています。詳しくはアララの第2報のPDFで確かめられます。

アララはこのほか、10月28日から30日にかけて、送信元を [email protected] とする不審なメールが最大約713万通送られたことも公表しています。件名は「利用内容確認のご依頼」「ご利用明細確認のご依頼」などです。こうした件名のメールが届いていた人は、本文のURLを開かずに削除しておけば十分です。

アララの件の全体像と、これまでに公表した企業や自治体の一覧は、アララメッセージへの不正アクセスの総まとめで整理しています。ここで注意したいのは、アララの約77百万件という数字と、県の予約システムの人数を混ぜないことです。アララの数字は約380社の契約企業すべてにまたがるもので、山梨県の件の件数ではありません。

アソビューの会員としての発表との関係

富士山の予約とは別に、アソビュー自身も同じ件を自社の会員向けに発表しています。アソビューのお知らせでは、流出した件数を15,821,184件とし、パスワードとクレジットカード情報はアララのサービスに預けておらず流出の対象ではないこと、現時点で悪用による被害は確認されていないことを書いています。

また、アソビューは11月3日の時点で「流出したメールアドレスがどの会員さまのものであるかの特定には至っておりません」としたうえで、アララから情報を受け取って精査したのち、対象の人に個別に報告すると説明していました。対象が特定されるまでの間は、すべての会員に注意を呼びかけています。11月6日の追記で、11月5日19時時点で対象となるすべての人にメールで報告したとしています。

アソビューの会員として遊びや体験のチケットを買ったことがある人は、富士山の予約とは別に、こちらの件でも対象になりうる立場です。アソビューの会員情報の流出全体については、アソビューの会員情報流出の記事で、項目と確かめることを詳しく整理しています。富士山の予約だけをした人も、アソビューのサービスを日ごろ使っている人も、届く連絡への注意は同じです。

令和6年度の予約システムの件とは別の事案

山梨県の富士山の予約では、もう1つ別の発表があります。県の「令和6年度山梨県富士山吉田ルート通行予約システムに係る情報漏洩の可能性について」(更新日 2026年11月4日)です。これは令和6年度の予約システムの受託企業だった株式会社JapanTicketが、同社の利用する外部分析ツールへの不正アクセスを受けたという内容で、令和8年10月30日に県へ報告が届いています。

この2つは、年度も、受託した会社も、不正アクセスの経路も違います。違いを表にすると次のとおりです。

比べる点 令和7・8年度の件(この記事) 令和6年度の件
受託企業 アソビュー株式会社 株式会社JapanTicket
経路 メール配信の外部システム(アララメッセージ) 外部分析ツール
県への報告 令和8年11月3日 令和8年10月30日
問い合わせ先 アソビューのお客様専用窓口(電話) JapanTicketの専用窓口(メール)

令和6年度の発表には「令和7・8年度の予約システム利用者情報については本件の対象外です」と書かれています。2024年度に登った人と、2025年度や2026年度に登った人では、確かめる窓口が違います。複数の年に予約をした人は、両方の発表を見比べてください。

また、県は「外部からの不正アクセスによる個人情報漏洩に関する注意喚起」というページ(更新日 2026年10月30日)で、県や県の関係機関が使う外部システムで起きた件を一覧にしています。メール配信の利用者が間接的に被害を受ける可能性があるとして、不審なメールやウェブサイトへの注意、パスワードの管理、多要素認証の活用を呼びかけています。

自分が対象かを確かめる方法

2026年11月7日時点で、県のページでは、県の予約システムを使った人の情報が含まれているかは調査中とされています。アソビューは11月5日19時時点で対象となるすべての人にメールで報告したとしているので、届いた報告のメールが確かめる手がかりになります。確かめ方は、次の順番で考えると迷いません。

  1. 令和7年度(2025年)または令和8年度(2026年)に、富士山吉田ルートの通行予約をしたかを思い出す
  2. 予約したときのメールアドレスと電話番号を確かめる。予約完了のメールが残っていれば、宛先のアドレスで分かる
  3. アソビューからの報告のメールが届いていないかを確かめる。アソビューは11月5日19時時点で、対象となるすべての人にメールで報告したとしている。迷惑メールのフォルダも見る
  4. 待てないときや不安なときは、アソビューのお客様専用窓口に電話で問い合わせる
  5. 続報は県のページで確かめる。流出の事実が判明した場合は、県のページで知らせるとされている

ここで気をつけたいのは、個別の連絡を装った偽物です。本物のお知らせかどうか迷ったら、届いたメールのリンクや電話番号を使わず、県のページやアソビューの公式サイトに自分でたどり着いてから確かめます。アソビューは、メール・SMS・電話でパスワードやクレジットカード情報の入力を求めることはないと明記しています。

なお、県のページに出ている「最大83,013人」「最大114,543人」は、予約システムを使った人の数の上限です。この人数の全員に連絡が来るとは限らず、含まれていると分かった人に連絡が届く形だと考えておくのが自然です。

複数人の分を一度に予約した人と、同行した家族や仲間の扱い

県の発表にある「まとめ買いを含むため、実際の外部流出の対象人数は少なくなる見込み」という一文は、読み方に少しこつが要ります。まとめ買いとは、1人の予約者が、同行する家族や仲間の分もあわせて予約することです。こうした予約があると、予約の数え方によっては同じ予約者が重なって数えられるため、実際に対象となる人数はこれより少なくなる、という趣旨に読めます。

ここから、まとめて予約した人には次のことが言えます。流出の可能性がある項目に「購入枚数」「参加人数」が含まれているので、予約者の連絡先と一緒に「何人で、いつ登る予約をしたか」が知られている可能性があります。代表で予約した人は、自分あての連絡に気をつけるだけでなく、同行した人にもこの件を知らせておくと安心です。

ただし、同行者の名前や連絡先まで予約時に登録していたかどうかは、予約の仕方によって違います。県の発表は、同行者の情報がどう扱われたかまでは書いていません。分からないときは、アソビューの窓口で「同行者の情報も対象になりうるか」をたずねるのが確実です。

利用者がすること(項目ごとに)

流出の可能性がある項目に合わせて、要ることだけを具体的に挙げます。

メールアドレスについて

  • アソビュー、山梨県、富士山の予約、アララを名乗るメールで、返金・キャンセル・本人確認を理由にリンクを開かせようとするものは開かない
  • 「通行予約の再確認」「キャンセル料の返金」のように、予約の話題を使った件名にも気をつける
  • 送信元のアドレスと、リンク先のドメイン(URLの最初の部分)を確かめる。迷ったら開かずに削除する

偽のメールの見分け方は、フィッシング詐欺メールの見分け方で、送信元とURLを5秒で確かめる手順として整理しています。

電話番号について

電話番号が含まれているため、SMSと電話での連絡にも注意が要ります。SMSは送信元の表示を偽れることがあり、本物の会社の名前で届くこともあります。本文のURLを開かないことが一番の守りです。SMSの見分け方はスミッシング詐欺の見分け方で、本文とURLのどこを見ればよいかを手順にしています。知らない番号からの電話には出ない、出てしまったら個人情報を答えずに切る、という基本の対応も、電話番号が知られているかもしれない間は意識しておくと安心です。

氏名・生年月日・予約の内容について

氏名や生年月日、登った日や人数を知っている相手からの連絡は、本物らしく見えます。それでも、パスワードやカード番号を聞かれたら偽物と考えて差し支えありません。電話で個人情報を聞かれたら、その場で答えずにいったん切り、公式サイトに載っている番号にかけ直します。

パスワードとクレジットカードについて

この件ではパスワードとカード番号は対象外とされています。そのため、慌ててすべてのパスワードを変える必要はありません。ただし、もし偽のメールやSMSのURLを開いてカード番号を入力してしまったときは、すぐにカード会社へ連絡します。アソビューもお知らせの中でそのように案内しています。

予約の情報を使った偽の連絡は、どんな形で届きうるか

流出の可能性がある項目には、予約した日時、チケットの種類、参加人数、キャンセルの有無まで含まれています。これらは、偽の連絡を本物らしく見せるための材料になりえます。アソビューのお知らせも、アソビューを名乗り、返金・キャンセル・当選・本人確認などを理由に個人情報や支払いを求める連絡に注意するよう呼びかけています。

ここでは、その呼びかけに沿って、届きうる連絡の形と、見分けるときの目のつけどころを表にします。実際にこうした連絡が確認されたという意味ではなく、項目の組み合わせから考えられる形として読んでください。

届きうる連絡の形 本物らしく見える理由 見分けるときの目のつけどころ
「通行予約の返金手続きのお願い」というメール 予約した日と人数が書かれている 返金のためにカード番号や口座を入力させる画面へ誘導していないか
「本人確認が必要です」というSMS 氏名と予約の年度が書かれている SMSのURLから入力画面へ進ませようとしていないか
予約のキャンセル料の請求を名乗る電話 氏名と生年月日を言い当てる その場で支払いを求めてこないか。いったん切って公式の番号にかけ直す
「来年度の優先予約の当選」というメール 過去の予約歴を知っている 当選を理由に手数料や個人情報を求めていないか

どの形でも、共通する見分け方は1つです。パスワードやカード番号、口座番号の入力や支払いを求めてきたら、まず偽物を疑います。本物の会社や県が、メールやSMSのリンクからそうした入力を求めることは、アソビューの発表でも否定されています。

迷ったときは、届いた連絡の中のリンクや番号を一切使わず、自分で公式サイトを開いて確かめます。県の発表ページやアソビューのお知らせに、同じ内容の案内が出ているかを見るだけでも、偽物の多くは見抜けます。

今日のうちにできる点検

調査の結果を待つ間にも、手元でできる点検があります。どれも数分で終わるものを、効果の大きい順に並べます。

  1. 予約に使ったメールアドレスの受信箱で、10月28日以降に届いたアララ([email protected])名義のメールがないかを探し、あれば開かずに削除する
  2. メールの自動転送の設定に、見覚えのない転送先が入っていないかを確かめる
  3. 予約に使ったアドレスと同じパスワードを、ほかのサービスで使い回していないかを見直す
  4. 携帯電話会社が用意している迷惑SMSの対策(拒否の設定や、怪しい番号の判定)が有効になっているかを確かめる
  5. 家族や同行した仲間に、この件と県のページを伝えておく

3つめの使い回しの見直しは、この件でパスワードが対象外とされていても意味があります。偽のメールで1つのパスワードをだまし取られたとき、同じパスワードを使っているサービスに次々と入られるのを防げるからです。見直しの順番は、パスワードが漏洩したらどうなるかで、どのサービスから変えるべきかとあわせて整理しています。

こうした点検は、富士山の予約に限らず、アララのサービスを使っていたほかの会社や自治体から同じような発表が出たときにも、そのまま使えます。一度手順を覚えておくと、次に通知が届いたときに落ち着いて動けます。

本物のお知らせが届いたときに確かめる3つのこと

アソビューは、11月5日19時時点で対象となるすべての人にメールで報告したとしています。本物の報告が届いたあとは、偽物も同じような文面で届くかもしれません。本物かどうかを見分けるために、次の3つを確かめてください。

1つめは、内容が公式ページの発表と食い違っていないかです。件数や項目、問い合わせ先の番号が、県のページやアソビューのお知らせと同じかを見比べます。公式ページにない電話番号や、見慣れない窓口の名前が書かれていたら、その番号には電話をかけずに、公式ページの番号で確かめます。

2つめは、何かを入力させようとしていないかです。お詫びや報告のための連絡であれば、カード番号やパスワード、口座番号を入力させる必要はありません。お詫びの品やポイントを受け取るために入力が必要だと書かれていても、すぐには応じず、公式ページに同じ案内があるかを先に確かめます。

3つめは、急がせる言葉が並んでいないかです。「24時間以内に手続きしないと予約が無効になる」「今日中に確認しないと返金できない」といった言い回しは、考える時間を奪うための典型的な書き方です。今回の件で、県もアソビューも、利用者に期限つきの手続きを求めるとは発表していません。

この3つを確かめても判断がつかないときは、アソビューのお客様専用窓口に電話で問い合わせるのが確実です。問い合わせの際は、届いた連絡の送信元と日時を控えておくと、本物かどうかを窓口で照らし合わせてもらいやすくなります。

問い合わせ窓口

この件の問い合わせ先として、県の発表に載っている窓口は次のとおりです。

窓口 連絡先 受付時間
アソビュー株式会社 お客様専用窓口 0120-30-3521 10:00から19:00(平日/土日祝)
山梨県 観光文化・スポーツ部 富士山観光振興グループ(このページに関する問い合わせ先) 055(223)1315 発表に記載なし

自分が対象かどうか、予約の情報がどう扱われたかといった個別の問い合わせは、県の発表で「本件に関するお問い合わせ先」とされているアソビューの窓口が受け付けます。県の番号は、県のページについての問い合わせ先として載っているものです。

電話をかける前に、予約したときのメールアドレス、予約した年度と日付を手元に用意しておくと、話が早く進みます。アララにも窓口はありますが、アララの窓口は契約企業向けのもので、個人の問い合わせ先ではありません。

在宅で仕事をする人が気をつけること

富士山の予約に、仕事用のメールアドレスや電話番号を使った人もいるはずです。フリーランスや在宅で仕事をする人は、そのアドレスで取引先とやり取りしていることが多く、偽のメールが仕事の連絡に紛れ込むおそれがあります。仕事用のアドレスに届いた「予約の確認」や「返金」の連絡も、ふだんの仕事のメールと同じように送信元を確かめてください。

もう1つ、取引先から個人情報を預かる立場としての目線も持っておきたいところです。個人情報保護委員会は「漏えい等の対応とお役立ち資料」のページで、個人情報を扱う事業者が、一定の場合に漏えいやそのおそれを委員会に報告する義務を負うことを説明しています。報告が必要な場合として、不正アクセスなど不正の目的で行われたおそれがあるもの、本人の数が1,000人を超えるものなどが挙げられています。

報告の期限は、まず発覚したら速やかに報告し、不正な目的で行われたおそれがある場合は発覚日から60日以内とされています。個人で仕事を受けていても、顧客の名簿やメールアドレスを扱っていれば、こうした決まりと無関係ではありません。自分が使っているメール配信や予約のサービスに同じことが起きたら何をするのか、一度考えておくと慌てずに済みます。

今回の件で仕事用のアドレスが対象になりうる場合、取引先へ知らせる必要があるかも気になるところです。この件で流出の可能性があるのは予約をした本人の情報で、取引先の情報が含まれるとは発表されていません。そのため、取引先に一律で知らせる必要はありませんが、同じアドレスから不審なメールが送られたと取引先から言われたときに備えて、この件の発表ページをすぐ示せるようにしておくと説明が短く済みます。

具体的には、仕事で使っている外部サービスの一覧を作り、それぞれに多要素認証(パスワードに加えて、スマホに届く番号などでも本人を確かめる仕組み)を設定しておくことです。設定の考え方と主な製品は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較で解説しています。

運営者として見てきた、委託先の事故との付き合い方

2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた運営者として見てきた限りでは、情報の事故で困るのは、漏れたことそのものよりも、その後に届く偽の連絡に反応してしまう場面です。今回のように、発表の段階では「可能性」「調査中」とされていても、連絡先と予約の内容が知られているかもしれない、という前提で動くのが安全です。

また、今回の件は、自治体が業務を外部の会社に任せ、その会社がさらに別の会社のサービスを使っている、という重なりの中で起きています。利用者からは見えにくい部分ですが、在宅で仕事を受ける人にとっても他人事ではありません。仕事で使うツールの先にどんな会社のサービスがつながっているかを把握しておくと、同じような発表が出たときに、すぐに自分が関係するかを判断できます。

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富士山の予約の件は、2026年11月7日時点で、県のページではまだ調査中とされています。県とアソビューの発表は今後も更新される見込みなので、続報を確かめながら、届く連絡には落ち着いて対応してください。

よくある質問

Q. 富士山吉田ルートの予約をした人の情報は流出したのですか?

2026年11月7日時点で、山梨県のページでは確定していません。県の発表では、アソビューの会員情報15,821,184件(精査中)の流出が確認された一方、令和7年度・令和8年度に予約システムを使った人の情報が含まれているかは「同社において調査中」とされています。アソビューは11月6日の追記で、11月5日19時時点で対象となるすべての人にメールで報告したとしているので、報告のメールが届いていないかを確かめてください。続報は県のページで知らせるとされています。

Q. 対象になりうる人数は何人ですか?

県の発表では、令和7年度が最大83,013人、令和8年度が最大114,543人です。まとめ買いを含むため実際の対象人数は少なくなる見込みとされています。2つの年度を合わせた人数は発表に書かれていないため、足し合わせた数字で考えないようにしてください。

Q. パスワードやクレジットカードの変更は必要ですか?

県の発表では、パスワードとクレジットカード番号は外部流出の対象に含まれていません。この件だけを理由に急いで変更する必要はありません。ただし、偽のメールやSMSのリンク先でカード番号を入力してしまった場合は、すぐにカード会社へ連絡してください。

Q. どこに問い合わせればよいですか?

県の発表では、本件の問い合わせ先はアソビュー株式会社のお客様専用窓口(0120-30-3521、10時から19時、平日・土日祝)です。県のページについては富士山観光振興グループ(055-223-1315)が問い合わせ先として載っています。届いたメールに書かれた番号ではなく、公式ページの番号を使ってください。

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月7日
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