アバハウスの個人情報漏えいの可能性|会員・注文情報 返金を装うメールに注意 2026


この記事のポイント
- ✓アバハウスの情報漏洩について
- ✓2026年10月3日の報告と10月9日の続報をもとに整理
- ✓社内システムへの不正アクセスで会員情報と注文情報が漏えいした可能性の範囲
アバハウスの情報漏洩について、衣料品ブランドを展開する株式会社アバハウスインターナショナルは2026年10月3日、社内システムへの第三者による不正アクセスにより、お客様の個人情報の一部が漏えいした可能性があると発表しました。漏えいの可能性がある情報は、会員ID、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、性別、注文情報(注文日時・商品名・金額・お届け先など)です。対象の人数や件数は発表に書かれていません。クレジットカード番号とセキュリティコードは同社のシステムに保存しておらず、漏えいは確認されていないとされています。 対象と判断された人には、2026年10月2日に登録のメールアドレスあてに個別のメールが送られています。まずすることは、返金や欠品を理由にしたメールのリンクや連絡先を使わないこと、アバハウスメンバーズクラブ(AMC)のログインパスワードを変えること、カードの利用明細に身に覚えのない請求がないかを見ることの3つです。
2026年11月1日時点で、同社のニュースの一覧に出ている今回の件の発表は、10月3日の「お詫びとご報告」と10月9日の「続報」の2本です。続報では、所轄の警察へ被害届を出したこと、追加のセキュリティ対策を行ったこと、10月9日時点で金銭的な被害の申し出は確認されていないことが報告されました。取得された情報の範囲と原因の詳細は、外部の専門機関と調査を続けているとされています。補償やお詫びの品についての記載は、11月1日時点の発表にはありません。
この記事は、2026年11月1日時点でアバハウスインターナショナルの公式の発表を開き直して確かめた内容だけで書いています。報道の数字や推測は入れていません。
アバハウスの不正アクセスで何が起きたのか
アバハウスインターナショナルは、紳士服や婦人服、雑貨の複数のブランドを持つ会社で、店舗のほかにオンラインストアを運営しています。今回の件は、そのオンラインストアの会員情報と注文の情報に関わるものです。
10月3日の発表の骨子は次のとおりです。
- 2026年9月27日深夜から28日にかけて、海外の第三者による不正アクセスがあったと推定される
- 9月28日、複数の客から「注文情報と一致する不審な返金案内メールを受信した」と問い合わせがあり、調査を始めた
- 調査の結果、会社が持つ会員情報と受注情報の一部に、不正アクセスの痕跡が確認された
- 確認されている不正アクセスの経路は遮断しており、それ以上の影響の拡大は確認されていない
- 漏えいの可能性があると判断した客に、10月2日に個別にメールで連絡した
- 個人情報保護委員会へ報告した
発表の冒頭の文は、次のとおりです。
このたび、当社の社内システムに対する第三者による不正アクセスにより、お客様の個人情報の一部が漏えいした可能性があることが判明いたしました。 出典: 株式会社アバハウスインターナショナル「不正アクセスによる個人情報漏えいに関するお詫びとご報告」
会社の言い方は「漏えいした可能性」です。漏えいしたと確かめられたわけではなく、可能性があると分かった段階の表現なので、この記事でもそのまま扱います。
今回の件で特徴的なのは、会社が気づいたきっかけが、客からの問い合わせだったことです。注文の内容と一致する返金の案内メールが届いた、という声が複数寄せられ、それをもとに調べたところ不正アクセスの痕跡が見つかりました。つまり、発表の時点で、会社を装う不審なメールがすでに出回っていたことになります。会員がいちばん気をつけたいのは、この不審なメールです。
公表の経緯と、それぞれの発表で分かったこと
2026年11月1日時点で、アバハウスインターナショナルのニュースの一覧から確かめられる流れは次のとおりです。
| 日付 | 発表・出来事 | 分かったこと |
|---|---|---|
| 2026年9月27日深夜から28日 | 不正アクセスがあったと推定される期間 | 海外の第三者による不正アクセスと推定 |
| 2026年9月28日 | 客からの問い合わせで調査を開始 | 注文情報と一致する不審な返金案内メールを受け取ったとの問い合わせが複数 |
| 2026年10月2日 | 対象と判断した客へ個別メール | 退会した客にも同じメールを送付 |
| 2026年10月3日 | お詫びとご報告(第一報) | 漏えいの可能性がある情報、原因の見立て、不審なメールの特徴、個人情報保護委員会への報告 |
| 2026年10月9日 | 続報 | 経路の遮断と追加の対策、外部の専門機関と調査を継続、被害届の提出、金銭的な被害の申し出は確認されていない |
10月3日の第一報では、何が起きたか、どの情報が対象になりうるか、届いている不審なメールにどう気をつけるか、が中心に書かれていました。10月9日の続報では、その後に行った対策と、警察への被害届の提出が加わっています。漏えいの可能性がある情報の範囲は、続報でも書き換えられていません。
続報の最後には、今後、必要に応じて客へ個別に連絡する場合があるとも書かれています。新たに知らせる事項が分かった場合は、発表のページで知らせるとされています。11月1日時点で、10月9日の続報より後の発表は出ていません。続報を確かめるときは、検索結果に出てくる記事ではなく、アバハウスインターナショナルの続報のページと、同社のニュースの一覧を見てください。
漏えいの可能性がある情報と、含まれない情報
10月3日の発表に書かれている情報を、会社の表現どおりに分けると次のようになります。
| 区分 | 項目 | 発表の表現 |
|---|---|---|
| 漏えいの可能性がある情報 | 会員ID | 漏えいの可能性がある |
| 漏えいの可能性がある情報 | 氏名、住所、電話番号、メールアドレス | 漏えいの可能性がある |
| 漏えいの可能性がある情報 | 生年月日、性別 | 漏えいの可能性がある |
| 漏えいの可能性がある情報 | 注文情報(注文日時・商品名・金額・お届け先など) | 漏えいの可能性がある |
| 漏えいが確認されていない情報 | クレジットカード番号 | 決済代行会社のシステムで管理し、同社のシステムには保存していない。現時点の調査で漏えいは確認されていない |
| 漏えいが確認されていない情報 | セキュリティコード | 同上 |
注文情報に「お届け先」が入っている点に気をつけてください。家族や友人へのプレゼントとして、別の人の住所あてに商品を送ったことがある人は、その人の氏名や住所も対象に入っている可能性があります。
ログインのパスワードは、漏えいの可能性がある情報として名前が挙がっていません。それでも会社は、予防措置としてAMCのログインパスワードを変えるよう勧めています。パスワードが漏えいの対象かどうかについて、発表ははっきりとは書いていないので、勧めに従って変えておくのが確実です。
カードについては、番号とセキュリティコードは決済代行会社のシステムで管理されていて、アバハウスのシステムには保存されていないと説明されています。決済代行会社とは、通販サイトに代わってカード決済の処理を受け持つ専門の会社のことです。ただし、会社はあわせてカードの利用明細を確かめるよう呼びかけています。偽のメールからカード番号を入力させる手口があるためで、これは後の節で扱います。
原因について発表で分かっていること
10月3日の発表では、原因について次のように書かれています。
- 社内システムへの不正なログインを起点にした
- システムの不備を悪用して、不正なプログラムが設置され、実行された
- その結果、会員情報とEC受注情報を保管するデータベースへ不正にアクセスされたとみられる
ここでの「不正なログイン」とは、本来の利用者ではない者が社内のシステムに入ったことを指します。どのような方法でログインされたのかは、発表に書かれていません。「データベース」とは、会員や注文の情報を整理して保管している仕組みのことです。
10月9日の続報では、取得された情報の範囲と原因の詳細は、外部の専門機関と連携して調査を続けているとされています。つまり、原因の大まかな流れは示されていますが、どのIDが、どのように使われたのかといった詳細は、11月1日時点では調査中と発表されている段階です。
続報に書かれている対策は次のとおりです。
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| 侵入経路への対応 | 不正アクセスを確認したアカウントの停止、関連システムのパスワードの変更、侵入経路の遮断 |
| 管理システムの強化 | ECの各管理システムへのアクセス制限と認証の強化、管理システムの利用者パスワードの再設定 |
| 監視の強化 | ログイン履歴の記録と監視の強化 |
会社の側の対策は、社内の管理システムに入るための仕組みを固めるものが中心です。利用者の側でできることは、これとは別に、届く連絡を見分けることと、自分のパスワードとカードの明細を見直すことです。
アバハウスの対応
10月3日と10月9日の発表から、会社の対応を整理すると次のようになります。
| 対応 | 内容 |
|---|---|
| 不正アクセスへの対応 | 経路の遮断、追加のセキュリティ対策 |
| 調査 | 外部の専門機関と連携し、取得された情報の範囲と原因の詳細を調査中 |
| 届け出 | 個人情報保護委員会へ報告、所轄の警察へ被害届を提出 |
| 対象者への連絡 | 2026年10月2日に、漏えいの可能性があると判断した客へ個別にメール。退会した客にも送付 |
| 被害の状況 | 10月9日時点で、金銭的な被害の申し出は確認されていない |
| 今後 | 新たな事項は発表のページで知らせる。必要に応じて個別に連絡する場合がある |
補償やお詫びの品についての記載は、11月1日時点の発表にはありません。書かれていないことを、ここで推し量ることはしません。
10月2日に届いた個別のメールは、削除せずに残しておきましょう。後で窓口に問い合わせるときや、似た件名の不審なメールが届いたときに、本物の案内がどのような差出人と文面だったかを見比べる手がかりになります。また、10月3日のページは続報が出たあとも残っているので、続報だけでなく第一報もあわせて開き直すと、項目や不審なメールの特徴を確かめ直せます。
自分が対象かを確かめる方法
対象かどうかは、10月2日に届いた個別のメールで判断します。発表によると、データベースに不正にアクセスされた可能性があり、取得された情報の範囲を完全には特定できていないため、購入履歴などに基づいて漏えいの可能性があると判断した客にメールを送ったとされています。
メールの件名は、発表に次のとおり書かれています。
- 【重要】お客様の会員情報の不正アクセスによる漏えいの可能性について
確かめるときに気をつけたい点は次のとおりです。
- 送られたのは2026年10月2日で、登録のメールアドレスあて
- すでに退会した人にも同じメールが送られている
- メールが届いていても、そのメールのリンクから何かを入力する必要があるとは発表に書かれていない
- 件名が同じでも、送信元や中身が違う偽物がまぎれ込む可能性はある
退会した人にも送られている理由について、会社は次のように説明しています。退会から1か月後に会員情報は削除しているものの、法令への対応や会計の処理のため、過去の注文に関する取引の記録を一定期間保存しており、その注文情報が不正アクセスの対象になった可能性を否定できないためです。退会したのにメールが届いて驚いた人もいるはずですが、この説明のとおり、退会者も対象に入る可能性があります。
メールが届いたかどうか分からない場合や、届いたメールが本物かを確かめたい場合は、メールの中の連絡先ではなく、後の節に載せたカスタマーサポートセンターに問い合わせます。
返金や欠品を装う不審なメールの特徴
今回の件では、発表の時点で、アバハウスを装う不審なメールがすでに確認されています。会社は「返金」「欠品」などを名目とする不審なメールが確認されていると書き、実際の注文内容と一致する情報が書かれていても本物とは限らないと注意しています。
会社が挙げている特徴は次の3つです。
- 会社とは関係のないメールアドレス(例として、フリーメール)から届く
- 「公式LINE」など、LINEへの連絡を促す
- 「来週水曜日まで」など、返金の受付期限を設けて急がせる
注文した商品の名前や金額、注文日時が正しく書かれていると、本物の連絡だと思いやすくなります。今回漏えいの可能性がある情報には、まさにその注文情報が入っています。中身が正しいことは、本物である証拠になりません。
偽のメールが狙っているのは、返金を口実に別の場所へ連れ出すことです。LINEで友だち追加をさせ、そこで「返金の手続き」と称して、カード番号やネットバンキングの情報を入力させたり、逆にお金を送らせたりする流れが考えられます。どの段階でも、返金を受け取るために客の側がお金を払ったり、カードの情報を入力したりする必要はないはずです。
会社が示している正しい確かめ方は、メールの中のリンクや連絡先を使わず、オンラインストアのマイページの注文履歴で注文の状況を見るか、カスタマーサポートセンターに問い合わせることです。マイページは、メールのリンクからではなく、自分で登録したブックマークか、手入力したURLから開いてください。
偽メールの見分け方を全般的に知りたい場合は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処が役に立ちます。
返金を装うメールの文面の例と、本物の連絡との違い
会社が挙げた3つの特徴をもとに、偽のメールにありがちな文面の型を示します。実際に届いたメールの全文を会社が公開しているわけではないので、ここに挙げるのは特徴を当てはめた例です。
- 「ご注文の商品(商品名)が欠品となりました。代金を返金いたしますので、公式LINEからご連絡ください」
- 「返金の受付は来週水曜日までです。期限を過ぎると返金できません」
- 「返金先の確認のため、こちらのページでカード番号とセキュリティコードを入力してください」
- 「返金の手続きにはLINEでの本人確認が必要です。下のボタンから友だち追加をお願いします」
本物の連絡かどうかを見分けるために、会社の発表から分かる本物の側の特徴と並べると次のようになります。
| 見る点 | 偽のメールにありがちなこと | 発表から分かること |
|---|---|---|
| 送信元 | 会社とは関係のないアドレス、フリーメール | 会社は、関係のないアドレスから届くメールに注意するよう呼びかけている |
| 連絡の手段 | 公式LINEなど、LINEへの連絡を促す | 会社は、LINEへの連絡を促すメールに注意するよう呼びかけている |
| 期限 | 返金の受付期限を設けて急がせる | 会社は、期限を設けて急がせるメールに注意するよう呼びかけている |
| 確かめ方 | メールの中のリンクや電話番号へ誘う | 会社は、マイページの注文履歴か、カスタマーサポートセンターで確かめるよう案内している |
| 入力を求めるもの | パスワード、カード番号、セキュリティコード | 会社は、これらをメールのリンク先に入力しないよう求めている |
この表で大事なのは、最後の2行です。本物の会社の案内は、確かめる先をマイページか窓口に限っています。メールの中のリンクから何かを入力させる案内であれば、それだけで疑う理由になります。
偽のメールは、注文した商品名や金額が合っているため、本物に見えてしまいます。中身の正しさではなく、どこに連れて行こうとしているかで見分けてください。
会員がすること
発表に書かれているお願いを、すぐできる順に並べます。
返金や欠品を理由にしたメールのリンクと連絡先を使わない
返金や欠品を理由にしたメールが届いたら、メールの中のリンクにも電話番号にも、アクセスや返信をしません。注文の状況は、マイページの注文履歴で確かめます。
パスワード、カード番号、セキュリティコードをメールのリンク先に入力しない
会社は、これらをメールのリンク先に絶対に入力しないよう求めています。入力を求める画面にたどり着いた時点で、偽物を疑ってください。
AMCのログインパスワードを変える
予防措置として、AMCのログインパスワードを変えることが勧められています。新しいパスワードは、他のサービスで使っていないものにします。AMCと同じパスワードを他の通販サイトやメールで使っていた人は、そちらも変えておくと安心です。変える順番の考え方は、パスワードが漏洩したらどうなる|変更の順番と使い回しの見直し方 2026で説明しています。
カードの利用明細を見る
カードの利用明細に、身に覚えのない請求がないかを確かめます。カード番号は漏えいが確認されていないとされていますが、偽メールから入力させられる手口に備えるためです。明細の見方と、身に覚えのない請求があったときの手順は、クレジットカードの不正利用の確認方法|明細の見方と身に覚えのない請求への対処 2026で詳しく扱っています。
プレゼントの送り先になった人に一声かける
注文情報にはお届け先が含まれます。家族や友人に商品を送ったことがある人は、その人にも、アバハウスを名乗る不審な連絡や郵便が届く可能性があることを伝えておきます。住所が漏れたときに起きることと備えは、個人情報が流出して住所が漏れたときの対応|起きることと防ぎ方の順番にあります。
しなくてよいこと
発表の範囲では、次のことは急いでする必要はありません。
- クレジットカードの停止や再発行(番号とセキュリティコードは同社のシステムに保存されておらず、漏えいは確認されていない)
- 届いた本物のお知らせメールへの返信や、そこからの手続き(発表は手続きを求めていない)
リンクを開いてしまった、入力してしまったとき
会社は、不審なメールのリンクを開いてしまった場合や被害に遭った場合は、すぐにカード会社や金融機関へ連絡するよう書いています。そのうえで、警察相談専用電話(#9110)と消費者ホットライン(188)にも相談できると案内しています。
状況ごとに、することを整理します。
| 状況 | すること |
|---|---|
| リンクを開いただけで、何も入力していない | ページを閉じる。念のためAMCのパスワードを変え、カードの明細を見ておく |
| パスワードを入力した | AMCのパスワードをすぐに変える。同じパスワードを使っている他のサービスも変える |
| カード番号やセキュリティコードを入力した | カードの裏面の番号からカード会社に連絡し、利用の停止を相談する |
| ネットバンキングの情報を入力した、お金を送った | すぐに金融機関に連絡する。警察相談専用電話(#9110)や消費者ホットライン(188)にも相談する |
| LINEで友だち追加をしてしまった | そのアカウントとのやりとりをやめ、求められても個人情報やお金を送らない |
警察相談専用電話の#9110は、犯罪や事故にあたるかどうか分からない困りごとを警察に相談するための番号です。消費者ホットラインの188は、近くの消費生活センターなどの相談窓口を案内してもらえる番号です。どちらも、すぐに駆けつけてほしい緊急のときにかける110番とは別の番号です。
あわてて相手に連絡し直すと、さらに情報を聞き出されるおそれがあります。届いたメールやLINEのやりとりは、削除する前に画面を記録しておくと、カード会社や警察に相談するときの手がかりになります。
退会した人と、店舗だけで買い物をした人
退会した人にも10月2日のメールが送られていることは、「自分が対象かを確かめる方法」の節で触れました。会社の説明では、退会から1か月後に会員情報は削除しているものの、過去の注文に関する取引の記録は、法令への対応や会計の処理のために一定期間保存しているとされています。退会した人が対象になる可能性があるのは、この取引の記録に含まれる注文情報です。
退会した人は、次の点を確かめておくと安心です。
- 退会前にオンラインストアで注文したことがあるか、それはいつ頃か
- 注文のときに使ったメールアドレスは、いまも使っているか
- 届け先に、自分以外の人の住所を指定したことがあるか
- 退会したときに使っていたパスワードを、他のサービスでも使っていないか
退会していると、マイページの注文履歴で確かめる方法は使えない可能性があります。その場合は、カスタマーサポートセンターに電話で問い合わせるのが確実です。
店舗だけで買い物をした人については、発表に直接の記載はありません。発表で不正にアクセスされたとされているのは、会員情報とEC受注情報(オンラインストアでの注文の情報)を保管するデータベースです。オンラインストアの会員登録をしておらず、店舗だけで買い物をした人が対象になるかどうかは、発表からは分かりません。気になる場合は、窓口に尋ねてください。
送り先になった家族や友人に伝えること
注文情報に含まれる「お届け先」は、注文した本人の住所とは限りません。誕生日の贈り物を実家に送った、友人の家に直接届けてもらった、という場合、その相手の氏名と住所も、注文情報の一部として対象になっている可能性があります。
送り先になった人は、アバハウスの会員ではないかもしれません。そうすると、会社からの個別のメールは届かず、今回の件を知らないまま、アバハウスを名乗る連絡を受け取ることになります。商品を受け取った覚えがあるだけに、「返金」「お届けの確認」といった連絡を信じやすい立場です。
伝えるときは、次の3点に絞ると伝わりやすくなります。
- アバハウスのオンラインストアで、相手あてに商品を送ったことがあり、その届け先の情報が漏えいの可能性の対象に入っているかもしれないこと
- アバハウスを名乗る郵便、電話、メール、SMSが届いても、返金や確認を理由に個人情報やお金を求められたら応じないでほしいこと
- 不安なときは、届いた連絡に書かれた番号ではなく、会社の発表に載っているカスタマーサポートセンターの番号に確かめてほしいこと
高齢の家族に送ったことがある場合は、電話で丁寧に伝えておくと安心です。郵便や電話で「返金がある」と言われると、身に覚えのある買い物と結びつけてしまいやすいからです。
メールが届いてから1か月の見直しの順番
すぐすることと、しばらく続けることを分けて、時期ごとに並べます。
メールが届いた日にすること
- 届いたお知らせのメールが本物かを、会社のニュースのページを自分で開いて確かめる
- AMCのログインパスワードを変える
- 同じパスワードを使っている他のサービスがあれば、そちらも変える
- プレゼントなどで送り先にした人がいれば、その人に一声かける
1週間のうちにすること
- カードの利用明細を、カード会社のサイトやアプリで見る
- 仕事と同じメールアドレスで登録していれば、受信箱の振り分けを見直す
- 返金や欠品を理由にしたメールが届いていれば、日時と送信元をメモに残してから削除する
1か月ほど続けること
- カードの利用明細を、ふだんより少し頻繁に見る
- アバハウスを名乗るメール、SMS、電話、郵便に気を配る
- 会社のニュースの一覧を、ときどき開いて続報がないかを見る
続報で対象の範囲や項目が新たに分かったら、その内容に合わせて見直しの中身を変えます。会社は、必要に応じて個別に連絡する場合があるとしているので、その連絡が届いたときも、まずニュースのページで同じ内容が出ているかを確かめてください。
問い合わせ窓口
今回の件の問い合わせ先は、10月9日の続報に次のとおり載っています。
| 名称 | 電話番号 | 受付時間 |
|---|---|---|
| 株式会社アバハウスインターナショナル カスタマーサポートセンター | 0120-597-537(フリーダイヤル) | 平日10時から17時 |
続報には、問い合わせのページとしてオンラインストアのお問い合わせのページも示されています。電話をかけるときは、メールに書かれた番号ではなく、この発表に載っている番号を使ってください。偽のメールには、本物らしく見せた電話番号が書かれていることがあります。
電話をかける前に、次の点をメモにしておくと話がまとまりやすくなります。
- AMCに登録した氏名とメールアドレス
- 10月2日の個別のメールが届いたかどうか
- 退会しているかどうか、退会した時期
- 不審なメールが届いていれば、その日時、送信元、内容
- 確かめたいこと(自分が対象か、注文の状況、など)
窓口に問い合わせるときも、パスワードやカード番号、セキュリティコードを伝える必要はありません。
在宅で仕事をする人が気をつけること
衣料品の通販は個人の買い物ですが、在宅で業務委託の仕事を受けている人は、仕事用と同じメールアドレスで通販サイトに登録していることがあります。その場合、返金を装う偽メールは、取引先からの連絡と同じ受信箱に届きます。忙しいときほど、件名と商品名だけを見て開いてしまいがちです。
在宅で働く人は、取引先から顧客の名簿、原稿、デザインのデータなどを預かる立場になることもあります。偽メールから自分のメールやクラウドのアカウントを乗っ取られると、預かった取引先の情報まで外に出るおそれがあります。
個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページでは、事業者に委員会への報告が義務づけられる場合として、要配慮個人情報(病歴など、とくに慎重に扱う情報)を含む漏えい等、不正に使われるとお金の被害が出るおそれがある漏えい等、不正の目的で行われたおそれがある漏えい等、本人の数が1,000人を超える漏えい等が挙げられています。不正アクセスによる漏えいは、不正の目的で行われたおそれがある例として示されています。報告は発覚したら速やかに行い、不正の目的で行われたおそれがある場合は発覚日から60日以内とされています。今回、アバハウスインターナショナルも個人情報保護委員会へ報告したと発表しています。
業務委託で個人情報を扱う人が、自分の端末やアカウントから預かった情報を漏らしてしまった場合、まず対応を迫られるのは委託元の取引先です。どこまでが自分の責任になるかは契約の内容や事情で変わるので、ここでは断定できません。それでも、気づいた時点ですぐ取引先に伝えることが、取引先が必要な手続きを進めるうえで欠かせない点は変わりません。個人情報保護法について一般的な相談をしたいときは、個人情報保護委員会の個人情報保護法相談ダイヤル(03-6457-9849、受付時間9時30分から17時30分、土日祝日と年末年始を除く)があります。
今回の件をきっかけに、仕事で使うアカウントについて次の点を見直しておくと安心です。
- 通販サイトの登録に、仕事用のメールアドレスを使っていないか
- 仕事のメール、クラウドストレージ、チャットのパスワードが、通販サイトと同じになっていないか
- 仕事で使うアカウントに多要素認証を設定しているか
- 取引先からの「振込先の変更」「支払い方法の確認」の連絡を、別の手段で確かめ直す決まりを持っているか
- 取引先から預かったデータを、必要がなくなったあとも手元に残していないか
フリーランス・在宅ワークの仲介を長く続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く取引が続く人ほど、納品物の質だけでなく、預かった情報の扱い方で信頼を得ています。仕事用と個人用のアカウントを分ける、急がせる連絡ほど別の手段で確かめ直す、といった地味な手当てが、そのまま取引先からの評価につながっていきます。中間の手数料が乗らない直接の取引では、こうした信頼が次の依頼と手取りの厚さに結びつきます。
アカウントを守る力を仕事に生かす
情報の守り方は、自分の身を守る知識であると同時に、仕事として求められる力でもあります。企業の中には、社員向けのセキュリティの研修資料の作成、顧客向けの注意喚起の文面づくり、社内のアカウントの棚卸しの手伝いなどを、外部の人に頼むところがあります。今回のような事案を公式の発表から正確に読み取り、「何が含まれて何が含まれないか」「利用者は何をすればよいか」を整理する作業も、その一つです。
セキュリティの仕事を在宅で受けたい場合、いきなり専門的な診断の仕事を目指す必要はありません。まずは自分のアカウントの管理を整え、事案の発表を正確に読む習慣をつけるところから始められます。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。
アバハウスの件は、2026年11月1日時点で外部の専門機関と調査が続いている段階です。オンラインストアを使ったことがある人は、返金や欠品を理由にしたメールのリンクと連絡先を使わないこと、AMCのログインパスワードを変えること、カードの利用明細を見ることの3つを先に済ませ、続報はアバハウスインターナショナルのニュースの一覧で確かめてください。
よくある質問
Q. アバハウスの情報漏洩で、自分が対象かはどうやって分かりますか?
アバハウスインターナショナルは、漏えいの可能性があると判断した人に、2026年10月2日に登録のメールアドレスあてに個別のメールを送っています。件名は「【重要】お客様の会員情報の不正アクセスによる漏えいの可能性について」です。退会した人にも送られています。届いたか分からない場合は、カスタマーサポートセンター(0120-597-537、平日10時から17時)に問い合わせてください。
Q. 注文した商品名が正しく書かれた返金のメールが届きました。本物ですか?
本物とは限りません。会社は、実際の注文内容と一致する情報が書かれていても本物とは限らないと注意しています。フリーメールから届く、公式LINEへの連絡を促す、期限を設けて急がせる、といった特徴がある場合は特に注意が必要です。メールのリンクや連絡先は使わず、マイページの注文履歴で確かめてください。
Q. 退会したのにメールが届いたのはなぜですか?
会員情報は退会から1か月後に削除しているものの、法令への対応や会計の処理のため、過去の注文に関する取引の記録を一定期間保存しており、その注文情報が不正アクセスの対象になった可能性を否定できないため、と会社は説明しています。退会者も、返金を装うメールへの注意とカードの明細の確認をしておくと安心です。
Q. クレジットカードは止めたほうがよいですか?
発表の範囲では、その必要は読み取れません。カード番号とセキュリティコードは決済代行会社のシステムで管理され、アバハウスのシステムには保存されておらず、漏えいは確認されていないとされています。ただし会社は利用明細の確認を勧めています。偽のメールからカード番号を入力してしまった場合は、すぐカード会社に連絡してください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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