Googleタスクで仕事を管理する手順と、チームで使うと足りなくなる点

@SOHO編集部
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Googleタスクで仕事を管理する手順と、チームで使うと足りなくなる点

この記事のポイント

  • ✓Googleタスク(Google ToDo リスト)で仕事を管理する手順を
  • ✓タスクとリストの作り方
  • ✓Gmailやカレンダーからの登録まで公式ヘルプに沿って解説します

Googleタスクは、Googleアカウントがあれば無料で使えるやることリストです。日本語の画面では「Google ToDo リスト」と表示され、Gmailやカレンダーの横にあるサイドパネルから、いま見ているメールや予定を離れずにタスクを登録できます。1人で自分の仕事を管理するなら、これだけで十分に回せます。一方で、複数の人で同じ仕事を進めるようになると、進み具合の共有や担当の割り振りで物足りなさを感じる場面が出てきます。

この記事では、Googleタスクで仕事を管理する手順を、公式ヘルプの記載に沿って整理したうえで、チームで使うと足りなくなりやすい点と、その補い方を説明します。チームで共有するボードの例として、Pinatecaにも後半で触れます。

Googleタスクとはどんな道具か

Googleタスクは、Googleが提供するタスク管理の機能です。スマートフォンには「Google ToDo リスト」のアプリがあり、パソコンではGoogleカレンダーの中の画面や、Gmailなどのサイドパネルから使います。公式ヘルプは、この道具の利点を次のように説明しています。

重要な用件を手持ちの全デバイス間で同期させて進捗管理するには、Google ToDo リストを使用するのが便利です。 出典: support.google.com

同じヘルプでは、どの端末からでもすばやく記録できること、詳細やサブタスクを加えられること、GmailやカレンダーなどのGoogleのサービスからタスクを作れること、期限と通知で進み具合を管理できることが挙げられています。

使える場所は広く、ヘルプによると、Gmail、カレンダー、チャット、ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライドの画面のサイドパネルからToDoリストを開けます。サイドパネルが見当たらないときは、画面右下の「サイドパネルを表示」のアイコンで出せます。仕事用や学校用のアカウントでは、管理者がToDoリストの利用を管理しているため、表示されない場合は管理者に確かめる必要があります。

料理にたとえると、Googleタスクは「よく切れる包丁1本」です。余計な機能がない分だけ、手に取ってすぐ使えます。何十人分の仕込みを分担する厨房の道具ではありませんが、1人で台所に立つなら、これ以上の道具はいりません。この性格を押さえておくと、どこまでをGoogleタスクに任せ、どこから別の道具を考えるかが判断しやすくなります。

個人のタスク管理にGoogleタスクが選ばれる理由

やることリストのアプリは数多くありますが、Googleタスクが選ばれる理由は、主に3つです。

1つ目は、無料で、すでに持っているアカウントで使えることです。新しいアカウントを作ったり、料金プランを比べたりする必要がありません。Gmailを仕事に使っている人なら、今日からそのまま始められます。

2つ目は、メールと予定の流れの中でタスクを作れることです。仕事のタスクの多くは、メールの依頼や会議の決定事項から生まれます。Gmailで開いているメールをそのままタスクにでき、日時を入れたタスクはカレンダーにも表示されます。依頼を受けた場所と、やることを書き留める場所が同じ画面にあるので、書き写す手間と書き漏らしが減ります。

3つ目は、機能が少なく、迷わないことです。タスクには、タイトル、詳細、日時、期限、繰り返し、サブタスクを付けられる程度で、設定の項目が多すぎません。タスク管理が続かない理由の多くは、道具の設定や分類に疲れることです。最小限の機能で始められることは、続けるうえで大きな利点になります。

音楽の制作の仕事では、1つの案件の中に「仮の曲を作る」「修正を反映する」「書き出して納品する」「請求書を送る」といった小さな作業が並びます。こうした自分だけの作業を落とさず進めるには、Googleタスクくらいの軽さがちょうどよいと感じる人は多いはずです。

Googleタスクの基本の使い方

ここからは、パソコンでの使い方を、公式ヘルプの手順に沿って説明します。画面の名前は変わることがあるので、つまずいたときはヘルプで最新の表記を確かめてください。

タスクを作る

いちばん手軽なのは、サイドパネルから作る方法です。Gmailやカレンダーなどの画面で、右側のサイドパネルにあるToDoリストのアイコンをクリックし、上部の[タスクを追加]をクリックしてタスクを入力します。

カレンダーの画面から作ることもできます。Googleカレンダーで空いている時間枠をクリックするか、左上の[作成]をクリックして[タスク]を選び、設定を入れて[保存]をクリックします。カレンダーのToDoリストの画面を開き、[作成]から作る方法もあります。

詳細と日時、期限を入れる

タスクには、詳細情報、日時、期限を加えられます。カレンダーからタスクを作る場合、ヘルプでは「開始日時」にタスクの開始日とかける予定時間、「期限」に完了予定日を入れる、と説明されています。期限はカレンダーの[終日]の欄に表示されます。日時を設定したタスクはカレンダーにも表示されるので、予定とやることを1つの画面で見渡せます。

詳細の欄には、作業の手順や関係する資料の場所、依頼主の要望などを書いておきます。タイトルは短く、細かい情報は詳細に、と分けておくと、一覧が読みやすくなります。

サブタスクで作業を分ける

大きな作業は、サブタスクに分けます。タスクの横にある「タスクのオプション」のアイコンから[サブタスクを追加]をクリックします。「新曲のデモを納品する」というタスクなら、「仮の構成を決める」「メロディを作る」「書き出して確認する」のように、1回の作業で終わる大きさまで分けると、着手しやすくなります。

繰り返すタスクを設定する

毎週の報告や毎月の請求のように、決まった間隔で発生するタスクは、繰り返しに設定します。ヘルプでは、日時の設定から[繰り返し]を選ぶ手順が案内されています。ただし、サブタスクを設定したタスクは繰り返せないので、繰り返しの作業は1つのタスクとして作ります。繰り返しに設定したタスクは、別のリストに移動できない点にも注意します。

タスクを完了にする、削除する

終わったタスクは、タスク名の左側の完了のアイコンをクリックして完了にします。完了したタスクは[完了]の欄にまとまり、表示と非表示を切り替えられます。不要になったタスクは、「タスクのオプション」のアイコンから[削除]を選びます。完了したタスクを一度に片付けたいときは、リストの上部の「リストのオプション」のアイコンから[完了したタスクをすべて削除]を選びます。

新しいリストを作る

仕事用、私用、案件ごとのようにタスクを分けたいときは、リストを作ります。ヘルプの手順では、Gmailやカレンダーなどの画面で右側のToDoリストのアイコンをクリックし、上部の下矢印から[新しいリストを作成]をクリックして名前を入力し、[完了]をクリックします。同じ下矢印から、表示するリストを切り替えたり、名前を変えたりできます。

期限と通知を使いこなす

タスクを書き留めても、期限を過ぎてから思い出したのでは意味がありません。Googleタスクの通知の仕組みは、ヘルプで次のように説明されています。

時刻を設定していないタスクについては、午前 9 時に通知が表示されます。期限のあるタスクについては、期限当日の午前 9 時(現地時間)にタスクの完了を促す通知が表示されます。 出典: support.google.com

この仕組みを踏まえると、通知の使い方には2つのコツがあります。

1つ目は、時刻を入れるタスクを絞ることです。全部のタスクに時刻を入れると、通知が多すぎて見なくなります。会議の前に済ませる作業や、決まった時間に送る連絡など、時刻に意味があるタスクだけに時刻を入れ、それ以外は日付だけにしておくと、朝9時にその日のやることがまとまって届きます。

2つ目は、期限の前に作業する日を入れることです。期限当日の朝に通知が来ても、半日で終わらない作業には間に合いません。納品が金曜なら、作業を始める水曜を日時に入れ、期限は金曜にしておくと、着手の合図と締め切りの合図を両方受け取れます。

リストの分け方と並べ方

タスクが増えてきたら、リストを分けます。リストの分け方は人それぞれですが、仕事で使うなら次の3つの分け方がよく使われます。

分け方 例 向いている人
案件ごと A社のBGM、B社のナレーション 複数の依頼主の仕事を並行して受ける人
場面ごと 制作、事務、連絡 作業の種類で頭を切り替えたい人
時期ごと 今週、今月、いつか 優先順位を時間で考えたい人

どの分け方にするかより、分け方を1つに決めて守ることが大切です。案件ごとと場面ごとが混ざると、同じタスクをどこに入れるかで毎回迷います。

リストの中の並べ方は、リストの上部の「リストのオプション」のアイコンから選べます。ヘルプでは、[指定した順序][日付][期限][最近スターを付けたタスク][タイトル]が並べ替えの方法として案内されています。自分で順番を決めたい場合は[指定した順序]にし、タスクを長押しして好きな位置へ動かします。期限の近い順に並べたいなら[期限]を選びます。

ヘルプによると、作成できるタスクは全リストで100,000件まで、各リストの未完了のタスクは20,000件までです。個人の仕事でこの上限に届くことはまずありませんが、完了したタスクを定期的に削除しておくと、一覧が見やすく保てます。

パソコンで速く操作するための機能

タスク管理を続けるには、書き留める手間をできるだけ小さくすることが大切です。パソコンでGoogleタスクを使うなら、キーボードの操作を覚えておくと、マウスに持ち替えずにタスクを積み上げられます。公式ヘルプで案内されている主なショートカットは次のとおりです。

操作 Mac Windows
タスクを作成 Enter Enter
タスクを完了とする Space Space
タスクをインデント(1段下げる) ⌘+] Ctrl+]
インデントを外す ⌘+[ Ctrl+[
サブアイテムを追加 ⌘+Opt+Return Ctrl+Alt+Return
編集を終了 Esc または Enter Esc または Enter

インデントの操作を使うと、タスクを1段下げてサブタスクにできます。思いついた作業を上から順に打ち込み、あとから関係するものを1段下げて親のタスクの下にまとめる、という流れにすると、考えを止めずに書き出せます。

紙に書き出して確かめたい場面もあります。ヘルプによると、サイドパネルのToDoリストで印刷したいリストを選び、[タスクを追加]の横にあるリストのオプションから[リストを印刷]をクリックすると、リストを印刷できます。週の初めに今週のリストを印刷して机の横に貼っておく、という使い方も、画面を切り替える回数を減らすのに役立ちます。

画面の見やすさを変えたい人は、ダークモードも使えます。ヘルプでは、カレンダーでダークモードにすると、カレンダーとサイドパネルのToDoリストの両方に適用されると案内されています。Androidのスマートフォンでは、ホーム画面にToDoリストのウィジェットを追加して、アプリを開かずにタスクを確かめたり作ったりすることもできます。

1日と1週間の回し方の型

道具の使い方を覚えても、見直す習慣がなければ、リストはすぐに古いタスクで埋まります。Googleタスクで仕事を回すときの、1日と1週間の型を紹介します。

1日の始まりに5分

朝、その日のタスクを確かめます。時刻を入れていないタスクの通知は午前9時に届くので、その通知を合図にリストを開く、と決めておくと習慣にしやすくなります。今日やるタスクを3つほど選び、リストの上に動かします。全部をこなそうとせず、終わらせるものを先に決めるのがコツです。

1日の終わりに5分

仕事を終える前に、完了したタスクにチェックを付け、終わらなかったタスクの日付を見直します。翌日に回すのか、期限そのものを相手と相談して動かすのかを、この時点で判断します。期限を過ぎたタスクを放置すると、リスト全体が信用できなくなります。

週に1回、30分

週の終わりか始まりに、すべてのリストを見直します。やらないと決めたタスクは削除し、大きすぎて手が止まっているタスクはサブタスクに分けます。翌週の会議の予定をカレンダーで確かめ、どの時間でどのタスクを進めるかの見当を付けます。完了したタスクが溜まっていたら、[完了したタスクをすべて削除]で片付けます。

この型は、料理でいえば仕込みと片付けにあたります。毎日の仕込みと片付けが回っている台所では、忙しい日でも慌てずに済みます。タスク管理も、道具よりこの小さな習慣で続くかどうかが決まります。

Gmailとカレンダーからタスクを作る

Googleタスクがほかのやることリストのアプリと違うのは、Googleのサービスとのつながりです。とくに仕事で効くのが、Gmailからの登録です。

Gmailのメールをタスクにする

依頼のメールを開き、上部の「ToDo リストに追加」のアイコンをクリックすると、そのメールがタスクになります。アイコンが見当たらないときは、その他のアイコンから[ToDo リストに追加]を選びます。メールをサイドパネルのToDoリストにドラッグ&ドロップして作ることもできます。

メールから作ったタスクには、元のメールへのつながりが残るので、作業を始めるときに依頼の内容をすぐ読み返せます。受信箱を「やることの置き場」として使っていた人は、タスクにしたメールをアーカイブしていくと、受信箱には未読と新しい依頼だけが残るようになります。

Google Chatのメッセージをタスクにする

Google Chatのダイレクトメッセージからも、タスクを作れます。メッセージにカーソルを合わせ、その他のアイコンから[タスクに追加]をクリックすると、最も最近見たリストにタスクが入ります。チャットで頼まれた小さな作業を、流れていく前に書き留めるのに向いています。

カレンダーで予定とタスクを並べる

日時を入れたタスクは、カレンダーに予定と並んで表示されます。週の初めにカレンダーを開き、会議の合間にどのタスクを進めるかを決めておくと、「予定は埋まっているのに、やるべき作業が進まない」という状態を避けられます。ヘルプによると、カレンダーの上部の[保留中のタスク]から、過去365日間のタスクを一覧で確かめられます。

カレンダーの予定とタスクを使い分ける

Googleカレンダーでは、予定もタスクも作れます。どちらで登録するか迷う人は多いので、使い分けの目安を整理しておきます。

予定は、その時間にその場所にいる必要があるものです。会議、打ち合わせ、収録、通院などがこれに当たります。相手がいて、時間が動かせないものは予定として登録します。

タスクは、期限までに終わらせればよく、いつ手を付けるかは自分で決められるものです。資料の作成、見積もりの送付、請求書の発行などがこれに当たります。タスクには完了のチェックがあり、終わったかどうかを記録できるのが予定との大きな違いです。

迷ったら、「終わったかどうかを記録したいか」で分けます。記録したいならタスク、時間を押さえたいだけなら予定です。作業の時間を確保したい場合は、タスクに開始日時と予定時間を入れておけば、カレンダーの上で時間の枠として見えます。ヘルプによると、カレンダーでタスクを作るときの詳細設定では、空き情報を[予定なし]か[予定あり]に設定することもでき、作業に集中したい時間をほかの人から見て埋まっている時間にしておけます(会議の招待を自動で断る設定などは、仕事用か学校用のアカウントだけで使えます)。

Googleタスクが向いている使い方、向いていない使い方

ここまでの機能を踏まえて、Googleタスクが向いている使い方と、ほかの道具を考えたほうがよい使い方を整理します。

向いているのは、まず、自分1人の仕事の段取りです。依頼のメールをタスクにし、期限と通知で漏れを防ぐ使い方は、Googleタスクがもっとも得意とするところです。次に、Gmailとカレンダーを中心に仕事をしている人です。サイドパネルから離れずに操作できるので、道具を行き来する手間がありません。さらに、お金をかけずに始めたい人にも向いています。

一方で、向いていないのは、複数の人で進み具合を細かく共有する使い方です。途中の状態や担当者ごとの負荷を見える形にしたい場合は、次の節で説明するとおり、足りない点が出てきます。また、タスクに資料を添付したり、タスクの上で議論を重ねたりする使い方も、Googleタスクの作りには合いません。

自分の使い方がどちらに近いかを先に考えておくと、道具を探し回る時間を減らせます。

チームで使い始めると足りなくなる点

ここまでの機能は、1人で仕事を管理するには十分です。ところが、同じ仕事を複数の人で進めるようになると、Googleタスクでは足りなくなる場面が出てきます。どこが足りなくなるのかを先に知っておくと、無理に使い続けて混乱することを避けられます。

共同作業の入り口が限られている

ヘルプで案内されている、ほかの人とタスクを扱う方法は、主にGoogle Chatのスペースでのグループタスクと、Googleドキュメントからの割り当てです。Chatのスペースでは、メンバーがグループのタスクを作り、ほかのメンバーに割り当てられます。ドキュメントからの割り当ては、この機能に対応したGoogle Workspaceのプランでの利用が前提です。

裏を返すと、個人のToDoリストのリストを、そのまま複数人で見て編集する形にはなっていません。チームの全員が「いま何が、誰の手元で、どこまで進んでいるか」を1つの画面で見渡す使い方は、Googleタスクの得意分野ではありません。

状態が「未完了」と「完了」の2つしかない

Googleタスクのタスクには、未完了と完了の2つの状態しかありません。チームの仕事では、「未着手」「作業中」「確認待ち」「完了」のように、途中の状態が大事です。とくに、誰かの確認を待っているのか、まだ手を付けていないのかが分からないと、進み具合を確かめるたびに本人に聞くことになります。

期間の重なりや人ごとの負荷が見えない

複数の作業が並行すると、「どの作業がいつからいつまでか」「誰に作業が偏っているか」を見たくなります。Googleタスクは日時と期限をカレンダーに表示できますが、作業の期間を横に並べて重なりを見る表や、人ごとの負荷を比べる画面はありません。

タスクの上で話し合えない

チームの仕事では、1つのタスクについて「この仕様で合っているか」「素材はどれを使うか」といったやり取りが発生します。Googleタスクにはタスクごとのコメントの欄がないため、話し合いはチャットやメールで別に行うことになり、決まった内容がタスクと離れた場所に残ります。

料理のたとえでいえば、包丁1本で1人分の料理は作れても、何人かで厨房を回すには、注文票を並べる板や、誰がどの皿を担当しているかを示す仕組みが要る、ということです。

足りない点を補う3つの方法

チームで使い始めて足りなさを感じたとき、取れる方法は大きく3つあります。

方法1 Googleのサービスの組み合わせで補う

Google Workspaceを使っている組織なら、Chatのスペースのグループタスクで担当を割り振り、進み具合はスペースの会話で共有する、という運用ができます。少人数で、作業の数もそれほど多くないなら、新しい道具を入れずに済むこの方法がいちばん手軽です。

方法2 スプレッドシートで進み具合を管理する

タスクの一覧をGoogleスプレッドシートに作り、担当者、状態、期限の列を設けて全員で更新する方法です。状態の列を作れば「作業中」「確認待ち」も表せます。ただし、更新を忘れる人が出ると表がすぐに古くなり、表とタスクの二重管理にもなりやすい点に注意します。

方法3 チーム向けのタスク管理の道具を使う

カードを列で動かすボードや、期間を横に並べる表を備えた、チーム向けの道具に移る方法です。個人のやることはGoogleタスクに残し、チームで共有する仕事だけを別の道具で管理する、という使い分けも現実的です。

どの方法が合うかは、人数と作業の数、そしてどこまで進み具合を細かく共有したいかで決まります。2〜3人で週に数件の作業なら方法1、表で十分なら方法2、状態や期間を見える形で共有したいなら方法3が目安です。

チームで共有できるボードの選択肢

方法3の候補の1つが、プロジェクト管理の道具のPinatecaです。公式サイトによると、カンバン、ガント、カレンダー、リスト、ディスカッション、グリッド、時間割、リソースの8種類のボードとチャットを、無料プランから使えます。

カンバンのボードでは、「未着手」「作業中」「レビュー」「完了」のような列にカードを並べて動かすので、Googleタスクでは表しにくい途中の状態をチームで共有できます。ガントのボードではカードの期間が横棒で並び、締め切りの重なりが見えます。リソースのボードでは、人やチームごとの負荷の偏りを確かめられます。カードごとにコメントを付けられ、チャットからカードを参照できるので、話し合いとタスクが離れません。ChatGPTやClaudeから話しかけてボードを読んだり、カードを作ったりすることもできます。

公式の料金ページ(税抜)では、5人まで、ボード10個までなら無料で、期限はなく、クレジットカードの登録も要りません。人数やボードがそれを超える場合のスタンダードは、1人あたり月額500円(年払いなら1人あたり月額400円)で、機能は無料プランと同じです。Trelloのデータを読み込んで移行する機能もあります。

個人のやることはGoogleタスクで、チームで共有する仕事はボードで、という使い分けを考えている場合に、比べる候補に入れてみてください。

Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

道具を切り替えるときに決めておくこと

Googleタスクから、あるいはGoogleタスクと並べて、別の道具を使い始めるときは、次のことを先に決めておくと混乱しません。

1つ目は、どの仕事をどちらで管理するかです。「依頼主や同僚と共有する仕事はボード、自分だけの細かい作業はGoogleタスク」のように線を引きます。同じ仕事を両方に書くと、片方の更新を忘れたときに食い違いが生まれます。

2つ目は、状態の名前です。ボードの列を「未着手」「作業中」「確認待ち」「完了」のように決め、全員が同じ意味で使うようにします。「確認待ち」を誰の確認を待つ状態とするのかまで決めておくと、カードが止まっている理由がすぐに分かります。

3つ目は、更新のタイミングです。作業を始めたら列を動かす、1日の終わりに自分のカードを見直す、といった決まりを作ります。道具がどれほど良くても、更新されなければ状況は見えません。

4つ目は、移行の期限です。新しい道具を入れたら、いつまでに古い管理方法をやめるかを決めます。並行期間が長いほど、二重管理の手間が続きます。

個人の段取りを整える力は、在宅の仕事の土台になる

最後に、タスク管理の力が、在宅の仕事でどう生きるかを考えます。

在宅で仕事を受けると、上司が進み具合を見てくれる環境はありません。複数の依頼主の仕事を並行して進め、締め切りを守り、請求まで自分で回す必要があります。Googleタスクのような軽い道具で日々の段取りを整える習慣は、どの職種でも仕事の土台になります。

音楽の制作の仕事でよく聞く失敗に、修正の依頼をメールで受けたまま書き留めず、2つの案件の修正の内容を取り違えて納品してしまう、というものがあります。依頼主に謝って作り直すことになり、信頼も時間も失います。防ぐ方法は単純で、依頼のメールはその場でタスクにし、詳細の欄に修正の内容を写しておくことです。道具の機能より、受けた瞬間に書き留める習慣のほうが、ずっと効きます。

業務の段取りを整える力は、ほかの人の仕事の効率化を手伝う仕事にもつながります。会社の業務にAIや自動化の道具を取り入れる支援の仕事は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で、仕事の種類と始め方を紹介しています。タスク管理やチームの道具そのものを作る側に関心があるなら、アプリケーション開発のお仕事で、求められる経験と仕事の探し方を確かめられます。小さな会社の業務の流れを見直して経営の改善を提案する立場を目指すなら、国家資格の中小企業診断士も選択肢になります。在宅勤務の環境を整える会社向けの支援制度については、テレワーク 助成金 2026で対象と申請の流れを整理しています。

20年にわたって在宅ワークの市場を見てきた運営者の立場から言えば、長く仕事が続く人ほど、作業の速さより「頼んだことが漏れない」という信頼で選ばれています。依頼を受けた瞬間に書き留め、期限の前に進み具合を自分から伝える。地味な段取りの積み重ねが、次の依頼につながります。

運営者として見てきた実感では、仲介の手数料が乗らない直接の取引だと、同じ予算で依頼する側はより多くの作業を頼め、受ける側は手取りが厚くなります。手数料0%で直接やり取りできる場なら、段取りの良さで信頼を積み、継続の依頼を受ける関係を作りやすくなります。業務の効率化の経験を仕事に生かしたい人は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で求められる経験を確かめてみてください。

よくある質問

Q. GoogleタスクとGoogle ToDo リストは同じものですか?

同じものです。英語の名前は Google Tasks で、日本語の画面やアプリでは「Google ToDo リスト」と表示されます。スマートフォンではGoogle ToDo リストのアプリから、パソコンではGoogleカレンダーの中の画面や、Gmailなどの右側のサイドパネルから使えます。Googleアカウントがあれば無料で利用できます。

Q. Googleタスクの通知は何時に届きますか?

公式ヘルプによると、時刻を設定していないタスクは午前9時に通知が表示され、期限のあるタスクは期限当日の午前9時(現地時間)に完了を促す通知が表示されます。時刻を設定したタスクは、その時刻に通知されます。時刻に意味のあるタスクだけに時刻を入れ、それ以外は日付だけにしておくと、通知が多すぎて見なくなることを防げます。

Q. Googleタスクをほかの人と共有できますか?

公式ヘルプで案内されている共同作業の方法は、Google Chatのスペースでグループのタスクを作ってメンバーに割り当てる方法と、Googleドキュメントからタスクを割り当てる方法です。ドキュメントからの割り当ては、対応したGoogle Workspaceのプランが前提です。チーム全員で進み具合を細かく共有したい場合は、ボードを備えたチーム向けの道具との使い分けを考えます。

Q. 繰り返しのタスクにサブタスクを付けられますか?

付けられません。公式ヘルプでは、サブタスクを設定したタスクは繰り返せないと案内されています。また、繰り返しに設定したタスクは別のリストに移動できません。毎週の報告のように繰り返す作業は、手順を詳細の欄に書いた1つのタスクとして作ると、繰り返しの設定と両立できます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年2月9日最終更新:2026年10月14日
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