GoogleフォームのQRコードの作り方と、チラシや掲示で回答を集める手順


この記事のポイント
- ✓GoogleフォームのQRコードの作り方を
- ✓フォームの公開とリンクのコピー
- ✓Chromeでの作成(パソコン・Android・iPhone)
GoogleフォームのQRコードは、フォームの「回答者に送るリンク」をQRコードに変換して作ります。Googleフォームの画面そのものにはQRコードを作るボタンがないため、ブラウザのChromeに付いているQRコードの作成機能を使うのが、追加の道具なしで済むいちばん手軽な方法です。この記事では、フォームの公開からQRコードの作成、チラシや掲示物に印刷するときの大きさと余白、読み取れないときの確かめ方までを、Googleの公式ヘルプに沿って順に説明します。集まった回答を担当や対応状況つきで管理したい場合の選択肢として、Halict にも触れます。
GoogleフォームのQRコードは「リンクを変換したもの」
最初に仕組みを押さえておきます。QRコードは、文字列を白黒の模様に変換したものです。GoogleフォームのQRコードの中身は、フォームのURLそのものです。スマートフォンのカメラで読み取ると、URLが取り出され、ブラウザでフォームが開きます。
この仕組みから、次の3つのことが分かります。
1つ目は、QRコードを作る前に、フォームが回答できる状態になっている必要があることです。フォームが公開されていなければ、QRコードを読み取っても回答画面は開きません。
2つ目は、フォームの質問を後から直しても、URLが変わらなければQRコードは作り直さなくてよいことです。質問の文言を変えた、選択肢を追加した、といった変更は、同じURLのフォームの中身が変わるだけです。チラシを刷ったあとに誤字に気づいても、フォーム側を直せば済みます。
3つ目は、URLが長いほどQRコードの模様が細かくなることです。QRコードに入れる文字数が増えると、模様のマス目が増え、同じ大きさで印刷したときに1マスが小さくなります。小さく印刷するチラシや名刺では、短いURLを使うほうが読み取りやすくなります。
ぶっちゃけ、QRコードの作成そのものは1分もかかりません。つまずくのは、その前後です。フォームの公開設定を忘れて、印刷後に「アクセス権が必要です」と表示される。小さく刷りすぎて、古い機種のスマートフォンで読めない。この2つを防げば、ほとんどの失敗はなくなります。
手順1:フォームを公開して、回答者に送るリンクをコピーする
まず、QRコードにするURLを用意します。現在のGoogleフォームは、作ったフォームを「公開」する操作をしてから回答を受け付ける流れになっています。公式ヘルプでは、公開について次のように説明しています。
フォームを公開すると、回答者がフォームにアクセスできるようになります。フォームの公開を停止すると、リンクを知っている回答者もフォームにアクセスできなくなります。 出典: support.google.com
手順は次のとおりです。
- Googleフォームでフォームを開く
- 右上の[公開]を押す
- 誰が回答できるかを確かめる(不特定多数から集めるなら、[一般的なアクセス]で「リンクを知っているすべてのユーザー」を選ぶ)
- 公開されると、右上に[公開済み]と表示される
- [公開済み]を押し、[回答者に送信するリンクをコピー]を選ぶ
- [URL を短縮]の横のチェックボックスをオンにして、[コピー]を押す
ここで大事なのが手順3です。会社や学校のGoogleアカウントで作ったフォームは、組織の中の人だけが回答できる設定になっていることがあります。この状態のままQRコードにすると、組織の外の人が読み取ったときにログインを求められ、回答できません。チラシや掲示で一般の人から回答を集めるなら、組織の外からも回答できる設定になっているかを必ず確かめます。
手順6の短縮版のリンクは、フォームを公開したあとにコピーできるようになります。短縮のURLは文字数が少ないので、前の章で書いたとおり、QRコードの模様が粗くなり、小さく刷っても読み取りやすくなります。特別な理由がなければ、短縮版を使うのがおすすめです。
回答にGoogleアカウントへのログインが必要になる設定
フォームの中に、ファイルのアップロードの質問を入れている場合は注意が必要です。公式ヘルプでは、この質問に答えるには、回答者がGoogleアカウントにログインする必要があると説明されています。街頭のチラシや店頭の掲示のように、誰が読み取るか分からない場面では、ログインを求められた時点で回答をやめる人が出ます。不特定多数から集めるフォームでは、ファイルのアップロードの質問を外すか、別のフォームに分けることを考えます。
手順2:ChromeでQRコードを作る
URLが用意できたら、QRコードを作ります。Chromeには、開いているページのQRコードを作る機能があります。手順はパソコン、Android、iPhoneで少しずつ違います。いずれも、手順1で公開したフォームの回答画面(回答者が見る画面)をChromeで開いてから操作します。編集画面のURLでQRコードを作ると、読み取った人に編集画面のURLが渡り、権限がないと開けないので注意してください。
パソコンのChromeで作る
- Chromeを開き、手順1でコピーしたリンクをアドレスバーに貼り付けて、フォームの回答画面を開く
- 右上のその他アイコン(縦に3つ並んだ点)を押す
- [キャスト、保存、共有]から[QR コードを作成]を選ぶ
- [ダウンロード]を押して、QRコードの画像を保存する
保存した画像は、WordやPowerPoint、デザインの道具に貼り付けて、チラシや掲示物に使えます。同じ画面では、QRコードのリンクをコピーすることもできます。
AndroidのChromeで作る
- AndroidのスマートフォンやタブレットでChromeを開き、フォームの回答画面を開く
- ツールバーの横にあるその他アイコンから[共有...]をタップする
- [QR コード]を選ぶ
- 画面の手順に沿って共有するか、QRコードをダウンロードする
iPhoneやiPadのChromeで作る
- iPhoneやiPadでChromeを開き、フォームの回答画面を開く
- 上部の共有から[QR コードを作成]をタップする
- QRコードの下の[共有]をタップして、画像を保存したり、ほかのアプリに送ったりする
手順の出典は、ChromeのヘルプのChrome でタブを共有するです。メニューの名前はChromeの更新で変わることがあるので、見つからないときはこのページで最新の手順を確かめてください。
Chrome以外で作る方法
Chromeを使わない場合は、QRコードを作るWebサービスやアプリを使う方法もあります。URLを貼り付けるだけで画像を作れるものが多く、色を変えたり、中央にロゴを入れたりできるものもあります。
ただし、選ぶときに確かめておきたい点が2つあります。1つは、作ったQRコードの中身が、フォームのURLそのものになっているかどうかです。サービスによっては、一度そのサービスのURLを経由してからフォームに転送する形のQRコードを作るものがあり、無料の期間が終わると転送が止まる場合があります。チラシを刷ったあとで読み取れなくなると、刷り直すしかありません。もう1つは、読み取った人に広告が表示されないかどうかです。利用規約や料金のページを読み、転送の仕組みを使わないQRコードを作れるかを確かめてから使います。
手順3:印刷する前に、必ず読み取りを試す
QRコードの画像ができたら、印刷する前に読み取りを試します。ここを省くと、刷り上がってから間違いに気づくことになります。
確かめるのは次の4点です。
・自分以外のスマートフォンで読み取れるか(iPhoneとAndroidの両方で試せると安心)
・Googleアカウントからログアウトした状態のブラウザで、フォームが開くか
・開いた画面が、編集画面ではなく回答画面か
・回答を1件送ってみて、回答が届くか(試しの回答は後で削除する)
2つ目のログアウトした状態での確認は、とくに大事です。作った本人は自分のアカウントでログインしているので、組織の中だけに限定された設定でもフォームが開いてしまいます。ブラウザのシークレットモードで開くか、家族のスマートフォンを借りて試すと、外の人と同じ条件で確かめられます。
チラシや掲示物に印刷するときのコツ
QRコードは、印刷の大きさや置き方で読み取りやすさが大きく変わります。QRコードを開発した株式会社デンソーウェーブの解説ページには、印刷するときに守る点がまとめられています。
大きさは、読み取る距離に合わせる
QRコードの大きさは、どのくらい離れた場所から読み取ってもらうかで決めます。手に取って読むチラシなら、目の前で読み取るので比較的小さくても読み取れますが、壁に貼る掲示物やポスターは、少し離れた場所から読み取られるため、ずっと大きくする必要があります。迷ったら、実際に印刷したものを想定の距離から自分のスマートフォンで読み取ってみるのが確実です。前の章で書いたとおり、短縮版のURLを使うと模様が粗くなるので、同じ大きさでも読み取りやすくなります。
周りの余白を削らない
QRコードの周りには、何も描かれていない余白が必要です。デンソーウェーブの解説では、余白について次のように説明しています。
マージンとはシンボルの4辺を囲む、何も表示されない領域です。上下左右、それぞれ4セル分以上の確保が必要です。 出典: qrcode.com
セルとは、QRコードを作っている白黒の小さな四角の1マスのことです。デザインの都合でQRコードを枠や写真のすぐ近くに配置すると、余白が足りず、読み取れなくなることがあります。チラシの中でQRコードの周りは白く空けておきます。
汚れやかすれへの強さを知っておく
QRコードには、一部が汚れたり欠けたりしても読み取れるように、データを復元する仕組みがあります。デンソーウェーブの解説によると、この「誤り訂正」の強さは4段階あり、一般的には15%を復元できるレベルMで使われることが多いとされています。屋外の掲示物のように汚れやすい場所に貼る場合は、作成の道具で誤り訂正のレベルを選べるなら、高めのレベルを選ぶと安心です。ただし、レベルを上げると模様が細かくなるので、その分だけ大きく印刷します。
QRコードの横に、何のフォームかを書く
QRコードだけを載せても、読み取る前に何が開くのかは分かりません。「イベントの参加申し込みはこちら」「ご来店アンケート(所要3分)」のように、何のためのフォームか、どのくらいで終わるかをQRコードのすぐ横に書いておくと、読み取ってもらいやすくなります。締め切りがある場合は、日付も添えます。スマートフォンを持っていない人やカメラが使えない人のために、短縮版のURLを文字でも載せておくと親切です。
QRコードの画像をチラシに入れるときの注意
ダウンロードしたQRコードの画像をチラシの原稿に入れるときは、画像の扱いで読み取りにくくなることがあります。気をつけたい点を4つ挙げます。
・縦横の比率を変えない。横長や縦長に引き伸ばすと、模様が崩れて読み取れなくなる
・小さな画像を大きく引き伸ばさない。ぼやけた輪郭は読み取りの失敗につながる。大きく刷るときは、作成の道具でできるだけ大きな画像を書き出す
・色は濃い色の模様と明るい背景の組み合わせにする。デザインに合わせて色を変える場合も、模様と背景の明るさの差をはっきり残す。模様を明るく、背景を暗くした反転の配色は避ける
・光沢の強い紙や、ラミネートした掲示物は、照明が反射して読み取りにくくなることがある。掲示する場所の明かりの下で試す
印刷会社に入稿する場合は、QRコードの部分だけ画像の解像度が低くなっていないかを、入稿前の確認用のデータで見ておきます。家庭用のプリンターで試し刷りし、実際の大きさで読み取れるかを確かめてから入稿すると、刷り直しのリスクを減らせます。
紙の回答とQRコードを併用する
チラシや掲示でQRコードだけに頼ると、スマートフォンを持っていない人や、QRコードの読み取りに慣れていない人が回答できません。高齢の人が多い地域の行事や、子どもの保護者以外も参加する集まりでは、紙の申込用紙や電話での受け付けも残しておくと、回答の取りこぼしを防げます。
紙で受け付けた分は、担当者がGoogleフォームに代わりに入力しておけば、回答の一覧を1か所にまとめられます。代わりに入力した回答が分かるように、フォームに「受け付けの方法(フォーム、紙、電話)」の質問を設けておくと、あとで集計するときに区別できます。QRコードの読み取り方が分からない人のために、「スマートフォンのカメラを向けると、画面にリンクが表示されます」と一言添えておくのも効果があります。
QRコードを読み取っても回答できないときの確かめ方
QRコードを配ったあとに「開けない」「回答できない」と言われた場合は、次の順に確かめます。
| 症状 | 考えられる原因 | 確かめること |
|---|---|---|
| ログインを求められる | 回答できる人が組織の中に限られている、ファイルのアップロードの質問がある | 公開の設定の[一般的なアクセス]、質問の種類 |
| 「アクセス権が必要です」と出る | 編集画面のURLでQRコードを作った | 回答画面のURLで作り直す |
| 「回答の受け付けを終了しました」と出る | 回答の受け付けがオフになっている、終了日や回答数の上限に達した | 公開の設定の[回答を受付中] |
| ページが見つからない | フォームの公開を停止した、フォームを削除した | フォームの状態 |
| そもそも読み取れない | 印刷が小さい、余白が足りない、光の反射 | 印刷の大きさと配置 |
回答の受け付けを止める設定は、イベントの申し込みを締め切るときに便利です。公式ヘルプによると、公開アイコンから[回答を受付中]をオフにすれば、回答者には受け付けを終了したことを知らせるメッセージが表示されます。終了日や回答数の上限を前もって設定しておくこともできます。締め切りを過ぎたチラシが残っていても、読み取った人には終了のメッセージが出るので、混乱を防げます。
チラシや掲示でQRコードを使う場面
GoogleフォームのQRコードは、紙とスマートフォンをつなぐ道具として、いろいろな場面で使われています。代表的な例を挙げます。
イベントやセミナーの申し込み
チラシにQRコードを載せ、申し込みをフォームで受け付ける使い方です。名前、連絡先、参加人数を集めておけば、当日の受付名簿にそのまま使えます。当日の会場では、別のフォームで参加後のアンケートを集めることもできます。会場の出口や配布資料の最後のページにQRコードを載せておくと、記憶が新しいうちに答えてもらえます。
店舗や施設のアンケート
レジの横やテーブルにQRコードを掲示し、来店した人の感想を集める使い方です。紙のアンケート用紙と違って、集計の手間がかかりません。回答の数を見ながら、質問の数や順番を調整することもできます。
学校や地域の連絡
保護者への出欠の確認や、地域の行事の参加の確認に使う例もあります。配布するおたよりにQRコードを載せておけば、紙の回収と集計の手間を減らせます。
社内の申請や報告
紙の申請書の代わりに、フォームのQRコードを掲示しておく使い方です。備品の貸し出しや、設備の不具合の報告のように、その場で記録してほしい内容に向いています。
QRコードから開く人に合わせたフォームの作り方
QRコードから開いたフォームは、ほぼ全員がスマートフォンで回答します。パソコンで作ったフォームをパソコンの画面で見て問題がなくても、スマートフォンの小さな画面では答えにくいことがあります。チラシや掲示で集めるフォームでは、次の点を意識して作ると、途中で回答をやめる人が減ります。
質問の数を絞り、所要時間を書く
街頭や店頭でQRコードを読み取った人は、その場で立ったまま答えることが多く、長いフォームは途中で閉じられがちです。質問は本当に必要なものに絞り、フォームの説明欄に「所要時間は3分です」のように目安を書いておきます。目安があるだけで、最後まで答えてもらえる割合は変わります。
文字を打たせる質問を減らす
スマートフォンで長い文章を打つのは手間がかかります。答えの候補が決まっている質問は、選択式やプルダウンにします。自由に書いてもらう欄は、最後に1つだけ「ご意見があればご記入ください」と設け、必須にしないのが基本です。
必須の質問を最小限にする
すべての質問を必須にすると、1つでも答えにくい質問があったときに、回答そのものを諦める人が出ます。申し込みに欠かせない名前や連絡先などだけを必須にし、それ以外は任意にしておきます。
送信後のメッセージで次の行動を伝える
回答を送信したあとに表示されるメッセージは、フォームの設定から変更できます。「お申し込みを受け付けました。当日は受付で名前をお伝えください」のように、回答した人が次に何をすればよいかを書いておくと、問い合わせが減ります。
掲示する場所ごとにQRコードを分ける方法
同じフォームを、複数の店舗や複数のチラシで配る場合、どこから回答されたのかを知りたくなることがあります。そのときに使えるのが、Googleフォームの「事前入力」の機能です。
公式ヘルプによると、フォームの右上のその他アイコンから[フォームに事前入力する]を選び、事前に入れておきたい回答欄に入力して[リンクを取得]を押すと、一部の欄があらかじめ入力された状態のフォームのリンクが作れます。この仕組みを使い、フォームに「どこでこのフォームを知りましたか」という質問を設けて、店舗Aの掲示用には「店舗A」、駅前のチラシ用には「駅前チラシ」を事前入力したリンクをそれぞれ作り、別々のQRコードにします。
こうすれば、1つのフォームで回答を集めながら、回答の一覧で場所ごとの数を比べられます。どの掲示がよく読み取られているかが分かれば、次に刷るチラシの部数や、掲示の場所を見直す材料になります。事前入力したリンクは、普通のリンクより長くなるので、QRコードの模様も細かくなります。印刷の前の読み取りの確認は、いつも以上にしっかり行ってください。
名前や連絡先を集めるときに書いておくこと
イベントの申し込みや問い合わせのように、名前、電話番号、メールアドレスといった個人情報をフォームで集める場合は、何のために使うのかをフォームに書いておきます。個人情報保護委員会のガイドラインでは、入力画面から直接本人の個人情報を受け取る場合について、次のように説明しています。
個人情報取扱事業者は、契約書や懸賞応募はがき等の書面等による記載、ユーザー入力画面への打ち込み等の電磁的記録により、直接本人から個人情報を取得する場合には、あらかじめ、本人に対し、その利用目的を明示(※)しなければならない。 出典: ppc.go.jp
利用目的とは、集めた情報を何に使うのかということです。フォームの説明欄の冒頭に「ご記入いただいた情報は、本イベントの参加受付とご連絡にのみ使用します」のように一文書いておけば、回答する人も安心して入力できます。自分の団体や会社に当てはまる決まりの細かな点は、個人情報保護委員会のガイドラインや、所属先の担当部署で確かめてください。
集めた回答の扱いにも気をつけます。フォームの回答やスプレッドシートを共有する範囲は、その情報が必要な人だけに絞り、イベントが終わって不要になった回答は、決めた時期に削除します。チラシに載せるQRコードは誰でも読み取れるので、集める情報が多いほど、こうした扱いの決まりを先に作っておくことが大事になります。
締め切ったあとの片付けと、次回への使い回し
QRコードで回答を集める仕事は、締め切って終わりではありません。チラシや掲示物は、配ったあとも街や店内に残り続けます。締め切ったあとにやっておきたいことを整理します。
回答の受け付けを止める
まず、フォームの回答の受け付けを止めます。前の章で触れたとおり、公開アイコンから[回答を受付中]をオフにすれば、QRコードを読み取った人には受け付けを終了したことを知らせるメッセージが表示されます。メッセージは編集できるので、「今回の受け付けは終了しました。次回の開催は改めてお知らせします」のように、次の案内を書いておくと親切です。
フォームを削除したり、公開を停止したりすると、読み取った人には「ページが見つからない」などの画面が出てしまいます。何が起きたのか分からず、問い合わせにつながることもあるので、締め切りの直後は受け付けの停止にとどめ、フォームそのものは残しておくほうが無難です。
掲示物を外す
店頭や施設に掲示していたQRコードは、締め切ったら外します。読み取っても終了のメッセージが出るだけとはいえ、古い掲示が残っていると、お店や団体の印象にも関わります。掲示した場所の一覧を最初に作っておくと、外し忘れを防げます。
次回も同じ形で集めるなら
毎月の定例会や、毎年の行事のように、同じ形のフォームを繰り返し使う場合は、フォームを複製して回ごとに新しいフォームを作る方法と、同じフォームの回答を毎回リセットして使い回す方法があります。回ごとに新しいフォームを作ると、回答が混ざらず管理しやすい一方で、URLが変わるので、QRコードも毎回作り直すことになります。同じフォームを使い回すとQRコードは変わりませんが、前回の回答をどこかに保存してから削除する手間がかかります。掲示物を貼りっぱなしにしたい場合は使い回し、チラシを毎回刷り直す場合は新しいフォーム、と使い分けると分かりやすくなります。
回答が届いたあとの管理まで考える
QRコードで回答を集め始めると、次に困るのが、届いた回答の扱いです。Googleフォームの回答は、フォームの[回答]のタブで確かめられ、Googleスプレッドシートに書き出して一覧にすることもできます。回答を集計するだけなら、これで十分です。
[回答]のタブでは、質問ごとのグラフで回答の傾向をひと目で見られます。店舗のアンケートのように、選択式の質問が中心で、全体の傾向が分かればよい場合は、このグラフだけで足りることも多いでしょう。回答をスプレッドシートにつないでおけば、新しい回答が届くたびに行が追加されるので、並べ替えや絞り込み、場所ごとの件数の集計といった作業も表計算の機能で行えます。前の章で紹介した事前入力のリンクで掲示の場所を分けている場合は、スプレッドシートで場所の列ごとに件数を数えると、どのQRコードがよく読み取られたかを比べられます。
一方で、イベントの申し込みや問い合わせのように、届いた一件ごとに返事をしたり、対応の状況を追ったりする必要がある場合は、スプレッドシートに「担当」「対応状況」の列を自分で追加し、返信はメールソフトから送る、という運用になりがちです。回答が数十件になると、どの申し込みに返事をしたのか、誰が対応しているのかが分からなくなってきます。
こうした場面で使える道具の1つが Halict です。フォームを作り、届いた回答を担当・ステージ・タグつきで管理し、同じ画面から返信まで送れます。フォームの送信直後に回答の控えを送る自動返信や、Slack・Teams・Chatwork・Discordへの新着の通知にも対応しています。料金ページによると、メンバー1人までのフリーのプランは0円で、フォームの数も回答の数も無制限です。作ったフォームのURLは、この記事で説明したChromeの手順でQRコードにでき、チラシや掲示から回答を集める流れはGoogleフォームと同じです。Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
回答の件数が少なく、返事の必要もない集計だけのフォームなら、Googleフォームで十分です。返信や対応の管理が必要になってきたら、道具を見直すきっかけと考えてください。
QRコードとフォームにまつわる仕事から見えること
GoogleフォームのQRコードの作成は、それ自体は誰でもできる作業です。ただ、実際の現場では、フォームの設計、チラシのデザイン、回答の集計、個人情報の扱いまでをまとめて任せたいというニーズがあり、在宅のフリーランスが受ける仕事にもなっています。
受託の現場では、イベントの申し込みフォームのQRコードを刷ったチラシが、印刷後に「組織の外から回答できない」設定のままだと分かる、という例が珍しくありません。刷り直しの費用より痛いのは、配布が遅れたことで申し込みの受付期間が短くなることです。フォームやWebのページを公開する前に、外の人と同じ条件で動きを確かめる作業は、それだけで仕事として成り立ちます。公開前の動作の確認を専門に請け負う仕事はQA・テスト・コードレビューのお仕事で、フォームで集めた情報の安全な扱いやマーケティングへの活用を担う仕事はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。
在宅ワークの仲介の現場を長く見てきた立場から言えば、こうした小さな作業を「ついでに」頼まれたときに、確認の手順まで含めて引き受けられる人は、次の依頼につながりやすい傾向があります。依頼する側も、仲介の手数料が乗らない手数料0%の直接取引なら、同じ予算で確認の作業まで含めて頼みやすくなります。チラシやQRコードを含む販促物のデザインの報酬の目安はデザイナーの年収・単価相場で確かめられます。
QRコードは、作るより、読み取れることを確かめるほうが大事です。印刷の前に、ログアウトした状態のスマートフォンで1回読み取る。この一手間を習慣にしてください。
よくある質問
Q. GoogleフォームにQRコードを作る機能はありますか?
Googleフォームの画面には、QRコードを作るボタンはありません。フォームを公開して回答者に送るリンクをコピーし、そのリンクをQRコードに変換して作ります。Chromeには開いているページのQRコードを作る機能があり、パソコンならその他アイコンの[キャスト、保存、共有]から[QR コードを作成]を選ぶと、画像をダウンロードできます。
Q. フォームの質問を直したら、QRコードは作り直す必要がありますか?
QRコードの中身はフォームのURLなので、質問の文言や選択肢を直しても、URLが変わらなければ作り直す必要はありません。チラシを印刷したあとに誤字に気づいた場合も、フォーム側を直せば済みます。ただし、フォームの公開を停止したり、別のフォームに作り直したりするとURLが変わるため、その場合はQRコードも作り直します。
Q. QRコードを読み取るとログインを求められるのはなぜですか?
組織のGoogleアカウントで作ったフォームが、組織の中の人だけ回答できる設定になっていることが考えられます。公開の設定の[一般的なアクセス]を確かめてください。また、ファイルのアップロードの質問がある場合は、回答者がGoogleアカウントにログインする必要があります。不特定多数から集めるなら、この質問を外すか別のフォームに分けることを考えます。
Q. チラシに載せるQRコードはどのくらいの大きさにすればよいですか?
読み取ってもらう距離によって変わります。手に取って読むチラシは目の前で読み取るので比較的小さくても済みますが、離れた場所から読み取られる壁の掲示物は大きめにします。周りには上下左右それぞれ4マス分以上の余白を空けることが、QRコードを開発したデンソーウェーブの解説で示されています。印刷する前に、想定の距離から実際に読み取って確かめるのが確実です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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