Googleフォームの集計方法と、スプレッドシートで分析する手順


この記事のポイント
- ✓Googleフォームの集計方法を
- ✓フォームの回答の概要でグラフを見る方法
- ✓スプレッドシートに回答を保存する手順
Googleフォームの集計は、フォームの「回答」の画面でグラフを見るだけなら、何の設定もいりません。ところが、「年代ごとに満足度を比べたい」「複数選択の項目を数えたい」となると、回答をGoogleスプレッドシートに保存して、自分で集計する必要が出てきます。
この記事では、Googleフォームの集計方法を、フォームの中で概要を見る方法、回答をスプレッドシートに保存する手順、スプレッドシートの関数とピボットテーブルで分析する手順の順に整理します。操作の手順は、Googleの公式ヘルプ(2026年10月時点)で確かめた画面の名前で書いています。集計だけで終わらず、届いた回答の1件ずつに担当を決めて返信まで管理したい場合の道具として、Halictにも後半で触れます。
Googleフォームの集計は3つの見方から選ぶ
Googleフォームで集まった回答は、フォームの上部にある「回答」を開くと確かめられます。見方は大きく3つあります。
| 見方 | 分かること | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 概要 | 質問ごとの回答の分布をグラフで見られる | 全体の傾向をざっと確かめたいとき |
| 質問 | 1つの質問について、全員の回答を並べて見られる | 自由記述の回答を読みたいとき |
| 個別 | 1人分の回答をまとめて見られる | 特定の人の回答を確かめたいとき |
このほかに、すべての回答をスプレッドシートで表示する方法と、CSV形式でダウンロードする方法があります。Googleのヘルプでは、それぞれ次の手順で案内されています。
Google フォーム でフォームを開きます。 フォームの上部にある [回答] をクリックします。 その他アイコン [回答をダウンロード(.csv)] をクリックします。 出典: support.google.com
CSVでダウンロードした回答は、Excelなどの表計算ソフトでも開けます。勤め先でExcelを使っている場合や、回答のデータを手元に保管しておきたい場合は、この方法が便利です。ただし、ダウンロードしたCSVはその時点の回答だけを含むので、締め切りの後にもう一度ダウンロードし直す必要があります。
フォームの中の概要で足りるのは、1つの質問ごとの回答の割合を知りたいときです。2つ以上の質問を組み合わせて比べたいとき、条件を付けて数えたいときは、スプレッドシートに回答を保存して集計します。
フォームの概要でグラフを確かめる
まずは、フォームの中で全体の傾向を確かめる方法です。
- Googleフォームでフォームを開く
- 上部の「回答」をクリックし、「概要」を開く
「概要」のタブには、質問ごとに回答の分布がグラフで表示されます。選択式の質問なら、どの選択肢が何件選ばれたかが一目で分かります。なお、ヘルプによると、「概要」のタブは回答が1つ以上あるときにだけ表示されます。
1人ずつの回答を確かめたいときは、「回答」の中の「個別」を開きます。前後の回答に移動しながら、1人分の回答をまとめて見られます。フォームを複数回送信できる設定にしている場合は、送信された回答ごとに表示されます。
概要に表示されたグラフは、ほかの資料に貼り付けることもできます。「回答」を開き、グラフの右上にあるコピーのアイコンをクリックすると、グラフをコピーできます。Googleドキュメントやスライドに貼り付けた場合は、編集の権限があれば、貼り付けたグラフを最新の状態に更新することもできます。会議の資料に回答の結果を載せたいときに便利です。
新しい回答が届いたことを知りたい場合は、「回答」の画面のその他のアイコンから「新しい回答についてのメール通知を受け取る」をクリックすると、回答が届くたびにメールで知らせが来ます。
回答をスプレッドシートに保存する手順
本格的に集計するなら、回答をGoogleスプレッドシートに保存します。ヘルプによると、回答をスプレッドシートに保存すると、スプレッドシートがデータを自動的に表の形に整えてくれます。手順は次のとおりです。
- Googleフォームでフォームを開く
- 上部の「回答」から「概要」をクリックする
- 右上のその他のアイコンから「回答の送信先を選択」をクリックする
- 「新しいスプレッドシートを作成」か「既存のスプレッドシートを選択」を選ぶ
- 「作成」または「選択」をクリックする
一度つなげておくと、それ以降に届いた回答は、スプレッドシートに自動で1行ずつ追加されます。回答用のスプレッドシートは、Googleスプレッドシートのホーム画面やGoogleドライブから開けます。すでにスプレッドシートとつながっている場合は、「回答」の画面の右上にあるスプレッドシートへのリンクのアイコンから開けます。
気をつけたいのが、共有の範囲です。ヘルプには、新しい回答用のスプレッドシートを作ると、フォームの共同編集者は自動的にそのスプレッドシートにアクセスできるようになると書かれています。一方で、あとからフォームの権限を変えても、スプレッドシートの権限は自動では変わりません。共同編集者を外すときは、フォームとスプレッドシートの両方で、それぞれ権限を外す必要があります。
スプレッドシートへの保存を止めたいときは、同じ「その他」のメニューから「フォームのリンクを解除」を選びます。新しい回答はスプレッドシートに送られなくなりますが、それまでのデータはそのまま残ります。
集計の前に、回答のデータを整える
スプレッドシートに保存された回答は、そのまま集計すると、思わぬ誤差が出ることがあります。関数やピボットテーブルを使う前に、次の4つを確かめておきます。
1つ目は、テストの回答です。フォームを作ったときに、自分で試しに送った回答が残っていることがよくあります。タイムスタンプが公開日より前のものや、名前の欄に「テスト」と書いたものは、集計の対象から外します。外し方は、行を消すのではなく、「集計に含めない」と書いた列を1つ作って印を付け、集計の範囲から外すほうが安全です。もとのデータを残しておけば、あとで確かめ直せます。
2つ目は、同じ人の重複した回答です。フォームを複数回送信できる設定にしていると、同じ人が2回送っていることがあります。メールアドレスを集めている場合は、メールアドレスの列で並べ替えると、重複を見つけやすくなります。どちらの回答を採用するか(最初か、最後か)を決めて、もう一方に印を付けます。
3つ目は、自由記述で答えてもらった項目の表記のゆれです。「東京」「東京都」「とうきょう」のように書き方がばらばらだと、COUNTIF関数では別々に数えられてしまいます。集計用の列を1つ作り、表記をそろえた値を書き込んでから数えます。
4つ目は、空欄です。必須にしていない質問には、空欄の回答が含まれます。割合を出すときに、分母を「全回答数」にするのか「その質問に答えた人の数」にするのかを決めておきます。空欄の数は、COUNTBLANK関数で数えられます。
この下ごしらえを済ませておくと、集計の数字に自信を持てるようになり、あとから「数字が合わない」と慌てることがなくなります。
スプレッドシートの関数で基本の集計をする
回答がスプレッドシートに保存されたら、関数を使って集計します。スプレッドシートでは、1行目に質問の文が見出しとして並び、2行目から下に1件ずつ回答が並びます。A列には回答が送信された日時(タイムスタンプ)が入ります。
回答の件数を数える
回答の総数は、COUNTA関数で数えられます。COUNTA関数は、データの中で値が入っているセルの個数を返す関数です。たとえば、A列のタイムスタンプが2行目から100行目まで入っているなら、「=COUNTA(A2:A100)」で回答の件数が分かります。
選択肢ごとの件数を数える
選択肢ごとの件数は、COUNTIF関数で数えます。COUNTIF関数は、範囲の中で条件に一致するセルの個数を返す関数です。GoogleのCOUNTIFのヘルプでは、「COUNTIF(範囲, 条件)」の形で使い、文字の条件は二重引用符で囲むと説明されています。たとえば、C列に満足度の回答が入っていて、「満足」と答えた人の数を知りたいなら、「=COUNTIF(C2:C100,"満足")」と入力します。
選択肢の名前を別のセルに並べておき、そのセルを条件に使うと、表の形で一度に集計できます。E2に「満足」、E3に「やや満足」と並べて、F2に「=COUNTIF($C$2:$C$100,E2)」と入れ、下のセルにコピーすれば、選択肢ごとの件数の表ができます。件数をすべての回答の数で割れば、割合も出せます。
条件を2つ以上付けて数える
「30代で、満足と答えた人」のように、条件を2つ以上付けて数えたいときは、COUNTIFS関数を使います。COUNTIF関数は1つの条件でしか数えられないため、複数の条件があるときは、COUNTIFS関数か、データベース関数を使うよう、ヘルプで案内されています。たとえば、B列が年代、C列が満足度なら、「=COUNTIFS(B2:B100,"30代",C2:C100,"満足")」と書きます。
数値の回答の平均を出す
5段階の評価のように、数値で答えてもらう質問なら、AVERAGE関数で平均が出せます。「=AVERAGE(D2:D100)」のように使います。平均だけでなく、最も多かった値や、ばらつきも合わせて見ると、回答の偏りに気づきやすくなります。
新しい回答が届いても集計が崩れないようにする
フォームとスプレッドシートをつないでおくと、新しい回答は自動で下の行に追加されます。ところが、集計の関数の範囲を「C2:C100」のように決めてしまうと、101件目からの回答は集計に入りません。回答が集まっている途中から集計を始める場合は、範囲の決め方に気をつけます。
いちばん簡単なのは、範囲の終わりを書かずに、列全体を指定する方法です。「=COUNTIF(C2:C,"満足")」のように書くと、C列の2行目から下のすべてのセルが範囲になり、新しい回答が増えても自動で数に入ります。
もう1つの工夫は、集計の表を、回答が入るシートとは別のシートに作ることです。回答のシートには、フォームから送られてきたデータだけを置き、集計の関数やピボットテーブルは別のシートにまとめます。回答のシートに列を書き足したり、並べ替えたりすると、フォームから届く新しい回答の位置がずれることがあるので、回答のシートには手を加えないのが安全です。
ピボットテーブルも、データの範囲を列全体にしておけば、新しい回答が届くたびに自動で更新されます。集計の表を一度作っておけば、締め切りまで毎日開いて、最新の結果を確かめられます。
集計の表をほかの人と共有するときは、閲覧だけの権限で共有するのが基本です。編集の権限を渡すと、うっかり関数を消されたり、回答のシートを並べ替えられたりすることがあります。先に触れたとおり、フォームの共同編集者は回答用のスプレッドシートにもアクセスできるので、誰が編集できるかを、フォームとスプレッドシートの両方で確かめておきましょう。
複数選択(チェックボックス)の回答を数える
Googleフォームの集計でつまずきやすいのが、チェックボックスの質問です。複数の選択肢を選べる質問では、スプレッドシートの1つのセルに、選ばれた選択肢がまとめて入ります。そのため、「=COUNTIF(C2:C100,"選択肢A")」と書いても、選択肢Aだけを選んだ人しか数えられません。
ここで使うのが、ワイルドカードです。Googleのヘルプによると、COUNTIF関数の条件には「?」や「」のワイルドカードを使えます。「?」は1文字、「」は0文字以上の連続した文字を表します。「=COUNTIF(C2:C100,"選択肢A")」と書けば、セルのどこかに「選択肢A」が含まれている回答を数えられます。
注意したいのは、選択肢の名前が、ほかの選択肢の名前の一部になっている場合です。たとえば「デザイン」と「Webデザイン」という選択肢があると、「デザイン」は両方を数えてしまいます。フォームを作る段階で、選択肢の名前がほかの選択肢に含まれないように付けておくと、集計の手間が減ります。
フォームの「概要」のグラフでは、チェックボックスの質問も選択肢ごとの件数が表示されます。全体の件数だけを知りたいなら、まず概要を確かめ、ほかの質問と組み合わせたいときに、スプレッドシートでワイルドカードを使う、という使い分けが効率的です。
ピボットテーブルでクロス集計をする
「年代ごとの満足度」「利用した期間ごとのおすすめ度」のように、2つの質問を組み合わせて比べる集計を、クロス集計と呼びます。関数でもできますが、ピボットテーブルを使うと、関数を書かずに表を作れます。ピボットテーブルとは、大きな表のデータを、選んだ項目ごとにまとめて数えたり合計したりする機能のことです。
Googleのピボットテーブルのヘルプでは、次の手順で案内されています。
- パソコンでスプレッドシートを開き、集計に使うデータのセルを選ぶ(列ごとに見出しが必要)
- 上部のメニューで「挿入」から「ピボットテーブル」をクリックする
- サイドパネルの「行」または「列」の横にある「追加」をクリックし、項目を選ぶ
- 「値」の横にある「追加」をクリックし、数えたい項目を選ぶ
たとえば、「行」に年代、「列」に満足度、「値」にタイムスタンプを選んで、集計の方法を個数にすると、年代ごとに満足度の各選択肢が何件あったかの表ができます。データを選ぶと、ピボットテーブルの候補が自動で表示されることもあります。
ピボットテーブルは、もとのデータが変わると自動で更新されます。新しい回答がスプレッドシートに追加されても、データの範囲に含まれていれば、表を作り直す必要はありません。集計したセルをダブルクリックすると、そのセルのもとになった回答の行が新しいシートに表示されるので、「この件数は誰の回答か」を確かめることもできます。
日ごとの回答数の推移を見る
アンケートを公開したあと、「いつ回答が集まったか」を見ると、案内の効果が分かります。メールで案内した日、SNSに投稿した日に回答が増えていれば、その案内が届いていたということです。
スプレッドシートのA列には、回答が送信された日時が入っています。この列の隣に「日付」の列を作り、日時から日付だけを取り出してから、ピボットテーブルの「行」に日付を、「値」に件数を入れると、日ごとの回答数の表ができます。表を選んで折れ線グラフにすれば、回答の増え方が一目で分かります。
推移を見ると、次の打ち手も決めやすくなります。公開から3日ほどで回答がほとんど止まっているなら、締め切りの前にもう一度案内を出すと、追加の回答が集まることがあります。特定の時間帯に回答が集中しているなら、次の案内もその時間帯に出すと効果的です。
回答の推移は、アンケートの結果そのものではありませんが、次にアンケートを取るときの案内の仕方を考える材料になります。結果の資料に、回答の期間と日ごとの件数を添えておくと、読み手も「どんな人が、いつ答えたか」を思い描きやすくなります。
自由記述の回答を整理する
選択式の質問はグラフや関数で数えられますが、自由記述の回答は、読んで整理する必要があります。件数が少なければ、フォームの「回答」の中の「質問」の画面で、1つの質問への回答を並べて読むのが早道です。
件数が多い場合は、スプレッドシートで、自由記述の列の隣に「分類」の列を作ります。回答を読みながら、「価格」「使い方」「サポート」のように内容の分類を書き込んでいき、最後にCOUNTIF関数やピボットテーブルで分類ごとの件数を数えます。分類の名前は、最初に5つから8つほど決めておき、どれにも当たらないものは「その他」にまとめると、ぶれが少なくなります。
分類を書き込むときは、もとの回答の文は書き換えずに残しておきます。あとから分類を見直したくなったときに、もとの文に戻って確かめられるようにするためです。
集計の前に、フォームで整えておくこと
集計の手間は、フォームを作る段階でかなり減らせます。次の点を、フォームを公開する前に確かめておきます。
選択式にできる質問は選択式にする。 年代、地域、利用の頻度のように、答えの種類が決まっている質問を自由記述にすると、「30代」「30歳」「三十代」のように書き方がばらばらになり、集計の前に表記をそろえる作業が必要になります。
選択肢の名前を短く、重ならないようにする。 先に触れたとおり、チェックボックスの選択肢の名前がほかの選択肢に含まれると、ワイルドカードで数えるときに誤差が出ます。
必須にする質問を決める。 集計に欠かせない質問は必須にしておくと、空欄の回答が減ります。ただし、必須の質問が多すぎると、途中で答えるのをやめる人が増えるので、本当に必要な質問だけに絞ります。
メールアドレスの集め方を決める。 回答者に連絡する必要があるなら、設定の「回答」から「メールアドレスを収集する」を選びます。Googleアカウントのメールアドレスを集める「確認済み」と、回答者に入力してもらう「回答者からの入力」の2つから選べます。「確認済み」の場合は、回答と一緒にメールアドレスが集められることが、回答者に表示されます。
締め切りを決める。 公開済みのフォームの右上にある公開のアイコンから「回答を受付中」をオフにすると、回答の受け付けを止められます。終了の日付や、回答数の上限を前もって設定することもできます。締め切りを決めておくと、集計を始めるタイミングがはっきりします。
回答が多いときに気をつけたい上限
回答が数万件の規模になると、Googleフォームの画面で見られる範囲に上限があります。ヘルプには、回答が多いときに起こりうることとして、次の目安が書かれています。
・回答が1万件を超えると、「質問」や「個別」の画面が表示されないことがある
・回答が5万件を超えると、回答の概要が表示されないことがある
・回答が10万件を超えると、スプレッドシートへの同期が止まることがある
・回答が1万件を超えると、CSVでダウンロードしたときに送信の日時の順に並ばないことがある
さらに、2026年9月からは、1つのフォームにつき合計の保存容量が1GBまで(回答者がアップロードしたファイルは含まない)、回答数が50万件までという新しい上限が適用されています。上限に達したあとも回答を受け付け続けるには、フォームのオーナーが既存の回答をダウンロードしてから削除する必要があります。
大規模な調査を行う場合は、回答が1万件に近づいた時点で、CSVでダウンロードしてスプレッドシートやほかの道具で集計する形に切り替えておくと安心です。ダウンロードしたCSVが日時の順に並んでいない場合は、スプレッドシートに読み込んでから並べ替えます。
集計でよくある失敗
最後に、Googleフォームの集計でよく見かける失敗を挙げておきます。
フォームの質問を途中で書き換える。 回答を集めている途中で質問の文や選択肢を変えると、変える前と後の回答が混ざり、同じ列に違う意味の答えが並ぶことになります。どうしても直す必要があるときは、直した日時を記録しておき、集計のときに前後を分けて扱います。
割合の分母がそろっていない。 ある質問は全回答数で割り、別の質問はその質問に答えた人の数で割る、という集計をすると、質問どうしを比べられなくなります。資料の最初に、分母をどう決めたかを書いておきます。
少ない件数で結論を出す。 年代ごとにクロス集計をすると、ある年代は回答が3件しかない、ということがよくあります。3件のうち2件が「不満」でも、それを年代の傾向とは言えません。件数が少ない区分は、隣の区分とまとめるか、「件数が少ないため参考値」と書き添えます。
もとのデータを上書きする。 表記をそろえたり、テストの回答を消したりするときに、フォームから送られてきた列を直接書き換えると、あとで確かめ直せなくなります。作業は別の列や別のシートで行い、もとのデータには手を付けないのが原則です。
集計の結果をまとめて共有する
集計が終わったら、結果を共有する資料にまとめます。読み手が知りたいのは、すべての数字ではなく、「何が分かったか」と「次に何をするか」です。
まとめるときは、最初に回答の件数と期間を書き、次に主な結果を3つほどに絞って書きます。それぞれの結果には、根拠になるグラフや表を1つずつ添えます。フォームの概要のグラフは、そのままコピーして貼り付けられますし、ピボットテーブルで作った表は、スプレッドシートのグラフの機能で棒グラフなどに変えられます。
自由記述の回答からは、分類ごとの件数に加えて、代表的な声を2つか3つ、そのまま引用すると、数字だけでは伝わらない手触りが伝わります。引用するときは、回答者が特定されないように、名前や所属などの情報を外しておきます。
最後に、結果から考えられる次の打ち手を書きます。「満足度が低かった年代に向けて、説明会を開く」のように、具体的な行動に落とし込むと、アンケートを取った意味がはっきりします。
集計で終わらない回答を扱うなら
ここまでの方法は、回答を数えて傾向をつかむための集計です。一方で、問い合わせ、イベントの申し込み、応募の受け付けのように、届いた回答の1件ずつに対応が必要な場合は、集計よりも「誰が、どこまで対応したか」の管理が大切になります。スプレッドシートに「担当者」「対応状況」の列を手で書き足し、返信はメールのソフトで送る、という運用をしていると、対応の漏れや二重の返信が起きやすくなります。
そうした使い方の候補になるのが、フォームと回答の管理をまとめたサービスのHalictです。公式サイトによると、Halictでは、届いた1件ごとに担当者と状況(未対応、対応中など)を割り当て、表とボードを切り替えて管理でき、回答の画面から回答者に個別にメールを送れます。送ったメールの開封やクリックも記録されます。集まった回答は一覧で確かめられ、CSVで書き出して集計や共有に使えます。回答数とフォームの数は、どのプランでも無制限です。
料金は税抜の月額で、1人で使うフリーが無料(フォームと回答は無制限、状況の管理、自動返信、CSVの書き出しを含む)、メンバー3人までのスターターが2,980円で、Googleスプレッドシートとの連携が加わります。新しい回答がスプレッドシートに1行ずつ追記され、状況を変えると同じ行が更新されるので、集計はスプレッドシートで、対応の管理はHalictで、という分担もできます。年払いにすると2か月分が無料になります。
Halictの公式サイト自身も、アンケートを取って集計を見るだけで終わる用途なら、Googleフォームから乗り換える理由はないと書いています。回答を集計するだけならGoogleフォームとスプレッドシート、1件ずつの対応まで管理したいならHalict、と目的で分けて考えると選びやすくなります。
Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
集計と分析の力は、在宅の仕事でも求められる
Googleフォームで回答を集め、スプレッドシートで集計し、結果を資料にまとめる。この一連の作業は、小さな会社や団体では、担当者が本業の合間に手探りで行っていることが少なくありません。フォームの設計から集計、報告の資料づくりまでを引き受けられる人は、在宅の仕事でも重宝されます。
業務の道具を整えたり、AIを使って集計や報告の手間を減らしたりする仕事は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。調査の設計や分析そのものを深めたい人は、研究者の年収・単価相場で、調べる仕事の収入の目安を確かめられます。フォームや集計の仕組みを作る側に回りたい人は、アプリケーション開発のお仕事をのぞいてみてください。
20年にわたって在宅ワークの市場を見てきた運営者の立場から言えば、集計の仕事で長く頼まれる人は、関数に詳しい人というより、依頼主が「その数字で何を決めたいのか」を最初に聞ける人です。目的が分かれば、フォームの質問の作り方から変えられ、集計の手間そのものを減らせます。仲介の手数料が乗らない直接の取引なら、同じ予算で依頼する側はより多く頼め、受ける側は手取りが厚くなります。手数料0%で直接やり取りできる場は、こうした継続の相談を受ける仕事と相性がよく、業務の効率化を仕事にしたい人は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事から仕事の種類を確かめてみてください。
よくある質問
Q. Googleフォームの集計結果はどこで見られますか?
フォームを開き、上部の「回答」をクリックすると見られます。「概要」のタブでは質問ごとの回答の分布がグラフで表示され、「個別」では1人分の回答をまとめて確かめられます。「概要」のタブは、回答が1つ以上あるときにだけ表示されます。
Q. Googleフォームの回答をスプレッドシートに保存するには?
フォームの「回答」から「概要」を開き、右上のその他のアイコンから「回答の送信先を選択」をクリックします。「新しいスプレッドシートを作成」か「既存のスプレッドシートを選択」を選ぶと、それ以降の回答が自動で1行ずつ追加されます。
Q. チェックボックスの複数選択の回答はどう数えればよいですか?
スプレッドシートでは、選ばれた選択肢が1つのセルにまとめて入るため、COUNTIF関数の条件にワイルドカードを使います。「=COUNTIF(C2:C100,"選択肢A")」のように書くと、選択肢Aを含む回答を数えられます。選択肢の名前がほかの選択肢に含まれないように付けておくと、誤差が出ません。
Q. Googleフォームの回答が多いと集計できなくなりますか?
Googleのヘルプによると、回答が1万件を超えると「質問」や「個別」の画面が、5万件を超えると概要が表示されないことがあり、10万件を超えるとスプレッドシートへの同期が止まることがあります。大規模な調査では、早めにCSVでダウンロードして集計する形に切り替えると安心です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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