Freshdeskの機能と料金プランの違い、小さなチームに合う問い合わせ管理の選び方


この記事のポイント
- ✓Freshdeskの機能と料金プラン(Growth・Pro・Enterprise)の違いを
- ✓2026年10月時点の公式料金ページをもとに整理
- ✓エージェント単位の課金
Freshdeskを調べている人の多くは、問い合わせメールが共有の受信箱に溜まり、誰が返したか分からなくなってきた段階にいます。返信漏れが1件出た、同じお客さまに2人が別々の返事をした、担当者が休んだら状況が誰にも分からなかった。きっかけはだいたいこのどれかです。
結論から書きます。Freshdeskは、問い合わせを1件ずつ「チケット」として管理し、担当・優先度・期限を決めて対応を追いかけるための本格的なヘルプデスクです。2026年10月7日時点の公式料金ページに並んでいるのは、Growth、Pro、Enterpriseの3つの有料プランで、料金は対応する人(エージェント)1人ごとにかかります。この記事では、公式の記載をもとに機能とプランの違いを整理し、数人規模のチームがFreshdeskを選ぶべきか、別の道具で足りるのかを判断できるところまで書きます。
Freshdeskとは何をする道具か
Freshdeskは、米国のFreshworks社が提供するカスタマーサポート向けのクラウドサービスです。メール、Webのフォーム、チャットなど、いろいろな入口から届く問い合わせを1か所に集め、1件ずつ「チケット」に変えて管理します。チケットとは、1つの問い合わせとそのやり取りの全部をひとまとめにした記録のことです。
チケットには、担当者、状態(未対応・対応中・解決済みなど)、優先度、期限が付きます。担当者がチケットを開けば、過去のやり取り、社内メモ、関連する別のチケットが1画面で見られます。メールソフトの共有受信箱との一番の違いはここです。メールソフトでは「このメールに誰かが返したか」をメールの見た目から推測するしかありませんが、チケットなら状態の欄を見れば分かります。
公式の料金ページで、全プランに共通して挙げられている主な機能は次のとおりです。
| 機能 | 何ができるか |
|---|---|
| チケット管理 | 問い合わせの優先度付け、担当の割り当て、進み具合の追跡 |
| 共有受信箱 | サポート用のメールアドレスに届くメールをチームで受けて返す |
| スレッドとタスク | チケットに紐づけて社内だけの会話や作業を作る |
| カスタマーポータル | お客さまが自分で問い合わせを送り、答えを探せる窓口ページ |
| ナレッジベース | よくある質問の答えを記事にして公開する |
| 自動化 | 決まった条件で振り分け、催促、エスカレーションを自動で行う |
| 分析とレポート | 対応件数や処理時間などを最初から用意された画面で確認する |
さらに、Freddy AIと呼ばれるAIの機能群があり、問い合わせへの自動応答(AI Agent)や、担当者の返信を手伝う機能(Copilot)が用意されています。
ここで押さえておきたいのは、Freshdeskが「問い合わせを受けたあと、解決まで責任を持って追いかける」ための道具だという点です。受け付けて集計するだけなら、もっと簡単な道具で足ります。逆に、件数が増えて担当が複数に分かれ、対応の期限や品質を数字で見たくなったときに、Freshdeskのような製品の価値が出てきます。
料金プランの違い(2026年10月時点の公式料金ページ)
料金は改定されることがあるので、ここに書く数字は2026年10月7日に公式の料金ページ(freshworks.com の Freshdesk Pricing)で確かめたものです。表示は米ドルで、エージェント1人あたり・年払いのときの1か月あたりの金額です。
| プラン | 年払い時の料金(1エージェントあたり) | 主に向く使い方 |
|---|---|---|
| Growth | 月額19ドル | メールを中心にした問い合わせ対応をチームで始める |
| Pro | 月額55ドル | 多言語対応、細かい振り分け、複数の対応期限ルールが要る |
| Enterprise | 月額89ドル | 権限や監査、AIによる分析まで含めて全社で運用する |
料金ページには「年払いで20%お得」という切り替えがあり、月払いを選ぶと1か月あたりの金額は上の表より高くなります。小さく始めて様子を見たい場合は月払い、使うと決めたら年払い、という順番が現実的です。
AIまわりはプランとは別にお金がかかる部分があります。料金ページによると、AI Agentは各プランで最初の500セッションが含まれ、それを使い切ると100セッションごとに49ドルの追加購入になります。この500セッションは1アカウントにつき1回だけです。セッションとは、お客さまとAIの1回のやり取りの単位で、メールの場合は最初のメールから72時間の間に行われたAIの返信がまとめて1セッションと数えられます。担当者の返信を手伝うCopilotは、ProとEnterpriseで追加できるオプションで、年払いならエージェント1人あたり月額29ドルです。
ほかに、忙しい時期だけ臨時の担当者を入れられる「デイパス」があり、1日あたりGrowthで2ドル、Proで7ドル、Enterpriseで12ドルと案内されています。繁忙期だけ人を増やすチームには使いやすい仕組みです。
無料プランについても触れておきます。2026年10月7日時点の料金ページに掲載されているのは上の3プランだけで、無料プランは載っていません。古い比較記事には「数名まで無料」と書かれたものが残っているので、契約前には必ず公式の料金ページを開いて確かめてください。
プランごとに増える機能と、Growthで足りるかの見分け方
3つのプランの差は、ほぼ「チームの人数と運用の複雑さ」に比例しています。料金ページの比較表から、判断に効く違いを抜き出します。
Growthには、チケット管理、共有受信箱、スレッドとタスク、カスタマーポータル、ナレッジベース、自動化、標準のレポートが入っています。数人のチームがメールで問い合わせを受け、担当を決めて返し、解決したら閉じる。この流れだけなら、Growthで不足を感じる場面は多くありません。
Proで加わる主なものは、多言語のヘルプデスク、独自のダッシュボード、担当者の空き状況に応じた振り分け(ラウンドロビンや負荷分散)、複数の対応期限ルール(SLAポリシー)、外部の協力者の招待です。SLAとは「この種類の問い合わせには何時間以内に一次返信する」といった対応の約束のことで、顧客の種類ごとに違う約束をしている会社ではProが必要になります。ナレッジベースのデザインを自社のブランドに合わせる、コミュニティ掲示板を開く、記事の版を管理するといった機能もProからです。
Enterpriseでは、スキルに応じた振り分け、本番に影響を出さずに設定を試せるサンドボックス、操作の記録(監査ログ)、接続元の制限、AIによる分析(Freddy AI Insights)などが加わります。情報システム部門の監査を通す必要がある会社向けの内容です。
見分け方を1つにまとめるなら、次の質問に答えてみてください。
・問い合わせの言語は日本語だけか(多言語ならPro)
・お客さまによって返信の期限を変えているか(変えているならPro)
・担当者の空きに合わせて自動で振り分けたいか(そうならPro)
・監査ログや接続元の制限を求められているか(求められているならEnterprise)
4つとも当てはまらないなら、Growthから始めて問題ありません。ぶっちゃけ、最初からProを選んで機能の半分も使わないまま更新を迎えるケースは珍しくありません。必要になった時点で上げる、と決めておくほうが無駄が出ません。
問い合わせ管理の道具が求められるようになった背景
問い合わせ管理の専用ツールが小さな会社にまで広がった理由は、入口の数が増えたことにあります。以前はメールと電話だけだった窓口が、Webのフォーム、チャット、SNSのメッセージへと広がりました。入口が増えると、同じお客さまが別の経路から重ねて問い合わせてくることが起きます。メールソフトだけでは、それが同じ人の同じ用件だと気づけません。
もう1つの理由は、在宅勤務や業務委託の広がりです。問い合わせ対応を社外のスタッフや在宅のメンバーに任せる会社が増えると、「誰が今どれを持っているか」を、同じ部屋にいなくても分かる形で残す必要が出てきます。チケットという単位はこの用途にぴったり合います。
AIの機能が各社で横並びになってきたのも、ここ数年の変化です。Freshdeskに限らず、主要なヘルプデスク製品はどれも、よくある質問への自動応答や返信文の下書きをAIで手伝う機能を出しています。ただし、Freshdeskの料金ページを見ると分かるとおり、AIは「使った分だけ払う」形の課金が多く、月の支払いが件数に応じて動きます。人数で決まる基本料金と、件数で動くAIの料金を分けて考えないと、予算の見通しを誤ります。
こうした背景から、問い合わせ管理の道具選びは「機能が多いか」ではなく「自分たちの件数と人数と入口の数に対して、払う金額が見合うか」で考えるのが筋です。次の節からは、その判断に必要なFreshdeskの長所と注意点を順に見ていきます。
Freshdeskのメリット
Freshdeskを選ぶ理由として挙げやすいのは、次の4つです。
1つ目は、チケット管理の基本がよくできていることです。担当の割り当て、状態の管理、社内メモ、関連チケットのひも付けといった、ヘルプデスクに必要な部品が最初からそろっています。自分でスプレッドシートに列を作り、ルールを決めて運用するより、はるかに事故が起きにくくなります。
2つ目は、自動化の幅です。「件名にこの言葉があったらこのグループに回す」「3日返信がなければ催促する」「優先度が高いものは責任者に知らせる」といったルールを、時間や出来事をきっかけに組めます。毎日同じ判断を人がしている作業ほど、自動化の効果が大きくなります。
3つ目は、お客さま向けのポータルとナレッジベースが同じ製品の中にあることです。よくある質問を記事にして公開しておけば、お客さまが自分で解決できる割合が上がり、問い合わせの件数そのものが減ります。担当者が返信の中で記事のリンクを案内することもできます。
4つ目は、規模が大きくなっても同じ製品のまま上のプランへ移れることです。日本で導入を支援している代理店も、この点を強みとして挙げています。
Freshdeskは設定要らずで即稼働。 1時間で設定完了し数名での問い合わせ業務が開始できます。またワークフローや自動化、グループ化など多様な機能がチームや組織でのオペレーションを可能としカスタマイズなしで百名規模のサポートセンターでも構築可能です。 出典: orangeone.jp
数名で始めて、将来は大きなサポートセンターにする予定がある会社なら、最初から同じ製品で揃えておくことに意味があります。乗り換えのたびに過去のやり取りを移す作業は、想像以上に手間がかかるからです。
Freshdeskの注意点(使いづらいと言われる理由)
一方で、小さなチームが導入して「思っていたのと違った」となりやすい点もあります。どれも製品の欠点というより、作りと使い方の相性の問題です。
まず、料金がドル建てで、エージェント単位の課金だという点です。為替が動けば円での支払額も動きます。また、問い合わせに返信する人の数だけ料金がかかるため、「たまに返信を手伝う人」まで全員をエージェントにすると、費用が膨らみます。デイパスを使う、閲覧だけの人はエージェントにしない、といった工夫が必要です。
次に、支払い方法です。料金ページのよくある質問には、Visa、Mastercard、Discover、American Expressのカードで払え、PayPalは使えないと書かれています。請求書払いや銀行振込で経費を処理したい会社は、国内の代理店を通した契約を検討することになります。
3つ目は、解約とプラン変更のタイミングです。公式の案内では、上位プランへの変更はすぐにでき、下位プランへの変更や解約は契約期間の終わりに反映されます。解約の手数料はかかりませんが、年払いで契約した場合は、その年の途中でやめても残りの期間の分が戻るわけではない、と理解しておくのが安全です。
4つ目は、機能の多さそのものです。チケットの状態、グループ、優先度、自動化のルール、SLAと、設定できる項目がとても多いので、最初に運用のルールを決めないまま使い始めると、項目が増えるだけで誰も使わない状態になります。社内ヘルプデスクの導入でよくあるのは、立ち上げの時点で問い合わせの分類を細かく作り込み、数か月後に実際に使われているのはそのうちの一部だけ、という状態です。分類が多いと、担当者はどれを選ぶか迷い、結局「その他」ばかりが増えます。最初は「未対応・対応中・解決済み」の3つだけで回し、困ったときに1つずつ増やすのが確実です。
5つ目は、AIの料金の読みにくさです。前の節で書いたとおり、AI Agentは最初の500セッションを使い切ると追加購入になります。問い合わせが多い月にAIの応答を全面的に使うと、その分だけ支払いが増えるので、上限の考え方を事前に決めておいてください。
小さなチームが選ぶときの判断軸
数人規模のチームが問い合わせ管理の道具を選ぶときは、次の5つの軸で考えると迷いが減ります。
1つ目は、返信する人の数です。Freshdeskはエージェント単位の課金なので、3人で年払いのGrowthを使うと、1か月あたり57ドル、1年で684ドルになります。5人なら1年で1,140ドルです。Proなら3人で1年1,980ドル。この金額を、今の返信漏れや二重対応で失っている手間と比べて判断します。
2つ目は、1か月の問い合わせ件数です。月に20件程度なら、共有のメールアドレスとスプレッドシートの管理表でも回ります。月に100件を超え、担当が2人以上に分かれてくると、チケット単位の管理が効いてきます。
3つ目は、入口の数です。メールだけなのか、Webのフォーム、チャット、SNSまで受けるのか。入口が多いほど、1か所に集める道具の価値が上がります。
4つ目は、返信の管理をどこまで求めるかです。担当と状態が分かれば十分なのか、期限の管理や応答時間の計測まで必要なのか。後者ならFreshdeskのような本格的な製品が合います。
5つ目は、日本語での支援が要るかどうかです。Freshdeskは日本語のページを用意していますが、製品の開発元は海外の会社です。設定の相談や請求書払いを日本語で済ませたい場合は、国内の代理店を通すかどうかも含めて考えます。
| チームの状態 | 向く選択 |
|---|---|
| 月20件未満、返信は1人 | 共有メールと管理表で十分 |
| 月100件前後、担当2〜5人、入口はメールとフォーム | 人数課金の問い合わせ管理ツール、またはFreshdeskのGrowth |
| 多言語、顧客ごとの対応期限、担当の自動振り分けが必要 | FreshdeskのPro |
| 監査ログや接続元の制限が求められる | FreshdeskのEnterprise |
費用を比べるときは、ツールの料金だけでなく、今の運用にかかっている手間も金額に直してみてください。たとえば、担当者が毎朝15分かけて共有受信箱と管理表を突き合わせ、誰が何を返したかを確かめているなら、それだけで1か月におよそ5時間です。返信漏れが起きたときのお詫びや、二重に返してしまったときの説明にかかる時間も加わります。ツールの年額がこの手間より小さいなら、入れる価値があります。逆に、件数が少なくて突き合わせの手間がほとんど無いなら、無理に入れる必要はありません。判断の材料は、製品の機能表ではなく、自分たちの1週間の作業記録の中にあります。
導入の流れと、試用期間の使い方
Freshdeskには14日間の無料試用があります。料金ページのよくある質問によると、登録するとまずEnterpriseプランの機能が14日間使える状態で始まり、期限が近づくと知らせが来ます。続ける場合はプランを選んでカードで支払い、続けない場合はアカウントが停止されます。
試用はEnterpriseの機能で始まる点に注意してください。試用中に便利だと感じた機能が、実際に契約するGrowthには入っていないことがあります。試用を始めたら、まず料金ページの比較表を手元に開き、使っている機能がどのプランのものかを確かめながら触るのが失敗しないやり方です。
14日間の使い方は、次の順番がおすすめです。
- 1日目から3日目:サポート用のメールアドレスを転送でつなぎ、実際の問い合わせがチケットになることを確かめる
- 4日目から7日目:状態を3つだけ決め、担当者全員で実際の問い合わせを回してみる
- 8日目から10日目:繰り返しの判断を2つか3つ選び、自動化のルールにする
- 11日目から14日目:使った機能がどのプランに含まれるかを洗い出し、人数と掛け合わせて年額を出す
最後の年額を出す作業を飛ばすと、契約後に「Proの機能を前提に運用を組んでいた」と気づくことになります。逆に、ここまで試して使わなかった機能は、契約後もまず使いません。
なお、すでに別のツールやスプレッドシートで管理している過去の問い合わせを移すかどうかも、試用中に決めておきます。全件を移す必要はなく、直近数か月の未解決分だけを移す、という割り切りで十分な場合がほとんどです。
共有メールや管理表から移るときに準備すること
多くのチームは、Freshdeskを入れる前に、共有のメールアドレスとスプレッドシートの管理表で問い合わせを回しています。この状態から移るときに、事前に済ませておくと楽になる準備が4つあります。
1つ目は、問い合わせの入口を全部書き出すことです。サポート用のメールアドレス、Webサイトのお問い合わせフォーム、営業担当の個人アドレスに直接届くもの、SNSのメッセージ。意外と見落とされるのが、個人のアドレスに届いている問い合わせです。これをチケットの仕組みに乗せない限り、返信漏れはなくなりません。入口の一覧を作ったら、どれをFreshdeskにつなぎ、どれを今のまま残すかを決めます。
2つ目は、今の管理表の列を見直すことです。スプレッドシートで管理していると、担当、状況、返信日、メモ、対応区分など、列が少しずつ増えていきます。このうち実際に毎日見ている列はどれかを確かめ、それだけをFreshdeskの項目に置き換えます。使っていない列まで項目として再現すると、入力の手間だけが増えます。
3つ目は、返信のひな形を整理することです。よく使う返信文は、Freshdeskでは定型文として登録できます。移る前に、過去の返信から繰り返し使っている文章を10本ほど選び、言い回しを揃えておくと、移った初日から返信の速さが上がります。ひな形が整っていると、新しく入った担当者でも同じ品質で返せるようになります。
4つ目は、誰がエージェントになるかを決めることです。料金はエージェントの人数で決まるので、日常的に返信する人だけをエージェントにし、ときどき確認するだけの人や、繁忙期だけ手伝う人はどう扱うかを先に決めます。ここを曖昧にしたまま始めると、全員を登録してしまい、想定より高い請求が届きます。
この4つは、Freshdeskに限らず、どの問い合わせ管理ツールに移るときにも同じように効きます。道具を選ぶ前に済ませておけば、試用期間を「設定作業」ではなく「実際の運用の確認」に使えます。
運用を始めてから決めておきたいルール
道具を入れただけでは、返信漏れはなくなりません。Freshdeskの機能を活かすには、チームの中で次のようなルールを短く決め、全員が同じ使い方をすることが欠かせません。
まず、状態の意味をそろえます。たとえば「未対応」は誰も手を付けていないもの、「対応中」は担当が決まって返信を準備しているもの、「お客さま待ち」はこちらから返したあと相手の返事を待っているもの、「解決済み」はお客さまの用件が終わったもの、といった具合です。「お客さま待ち」を作っておくと、相手の返事が来ないまま放置されている問い合わせを、一定の日数で自動的に催促する設定がしやすくなります。
次に、担当の決め方です。届いた順に手の空いている人が取るのか、内容の種類で担当グループを分けるのか、責任者が毎朝振り分けるのか。どの方式でも構いませんが、決めないまま始めると、全員が様子見をして誰も取らない問い合わせが出ます。Growthでも自動化のルールで振り分けを組めるので、件名やフォームの選択肢をきっかけに担当グループへ回す設定から始めるのが手軽です。
3つ目は、一次返信の目安です。Proの複数SLAを使わなくても、「平日は受け付けから1営業日以内に最初の返事をする」といった目安をチームで共有しておくだけで、対応の速さは揃います。Freshdeskの標準レポートで一次返信までの時間を月に1回確かめ、目安を超えた問い合わせがどの種類に多いかを見ると、改善すべき場所が見えてきます。
4つ目は、社内メモの使い方です。お客さまに見せない情報、たとえば過去の経緯や判断の理由は、チケットの社内メモに残します。メールの転送や個人のチャットで共有すると、後から見返せなくなります。チケットの中に記録を寄せることが、担当者が休んだときや入れ替わったときの引き継ぎを楽にします。
最後に、ルールの見直し時期を決めます。最初の1か月は週に1回、その後は月に1回、状態や自動化のルールが実態に合っているかを確かめます。使われていない状態や、毎回手で直している自動振り分けがあれば、その場で直します。小さく始めて少しずつ整える運用が、結果として一番手間がかかりません。
Freshdeskが重いと感じたときの候補
試用してみて「機能は申し分ないが、うちの規模には大きすぎる」と感じた場合は、問い合わせの受付と対応の記録に絞った道具も候補になります。選ぶときに見るべき点は、料金が何で決まるか(エージェント数、件数、回答数)、返信を同じ画面から送れるか、担当と状態が1件ずつ残るか、の3つです。
候補の1つに、フォームで受け付けた問い合わせを1件ずつ管理できるHalictがあります。公式の料金ページによると、料金は使うメンバーの人数だけで決まり、フォームの数と回答の数はどのプランでも無制限です。メンバー1人までのフリーは0円で、ステージ管理、自動返信、CSVの書き出しが使えます。3人までのスターターが月額2,980円、10人までのチームが月額7,800円、30人までのビジネスが月額16,800円(いずれも税抜、年払いは2か月分が無料)です。公式サイトでは、届いた1件ごとに担当と状況が残り、返信も同じ画面から送れて開封まで記録されると案内されています。チームプランからは閲覧のみの権限やTeams・Slack・Chatworkへの通知も加わります。詳しくはHalictの紹介ページで確かめられます。Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
Freshdeskのように、ナレッジベース、多言語対応、SLAの管理まで1つの製品で揃えたい会社にはFreshdeskが合います。窓口がフォーム中心で、まずは返信漏れと二重対応をなくしたい小さなチームには、人数で料金が決まる軽い道具が合います。どちらが上という話ではなく、今の件数と人数に合わせて選び、規模が変わったら見直す、という考え方で十分です。
問い合わせ対応の仕事と、在宅ワーク市場から見えること
最後に、問い合わせ管理ツールを仕事にする側の視点にも触れておきます。Freshdeskのようなヘルプデスクは、導入して終わりではなく、自動化のルールづくり、ナレッジベースの記事作成、他のシステムとの連携といった継続的な作業が発生します。こうした作業は、社内に詳しい人がいない中小企業ほど外部に頼む傾向があります。
業務の流れを整理してツールに落とし込む仕事は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しているような、AIや業務ツールの活用支援と重なります。AIの自動応答や返信の下書き機能を実際の運用に合わせて調整する作業は、まさにこの領域です。また、問い合わせ窓口をWebサービスに組み込む、APIで社内システムとつなぐといった作業は、アプリケーション開発のお仕事の範囲に入ります。
開発側の報酬の目安を知りたい場合は、ソフトウェア作成者の年収・単価相場が参考になります。ナレッジベースの記事やよくある質問の文章を書く仕事は、文章の専門職の領域で、相場は著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確認できます。セキュリティや権限設計まで含めた支援に関心があるなら、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事も合わせて読んでおくと、案件の幅が見えてきます。
在宅ワークの市場を20年見てきた運営者として感じるのは、問い合わせ対応の仕組みづくりで長く頼られる人ほど、ツールの機能説明ではなく「この会社の件数と人数なら、ここまでで十分」と線を引ける人だということです。高機能な製品を勧めるのは簡単ですが、使われない設定は依頼主の負担になります。必要な分だけ入れて、使われ方を見て直す。この地道な関係づくりができる人に、次の依頼が集まります。仲介の手数料が乗らない直接のやり取りであれば、依頼する側は同じ予算でより多くの改善を頼め、受ける側は手取りが厚くなります。そうした積み重ねが、継続の依頼につながっていきます。
経営の視点から業務改善を支援する立場を目指すなら、中小企業診断士の資格ガイドも参考になります。問い合わせ対応の仕組みは、顧客対応の品質と人件費の両方に直結するため、経営の相談相手としても話題に上がりやすいテーマです。
よくある質問
Q. Freshdeskに無料プランはありますか?
2026年10月7日時点の公式料金ページに掲載されているのは、Growth、Pro、Enterpriseの3つの有料プランで、無料プランは載っていません。無料で試したい場合は14日間の試用を使います。古い記事には無料プランの記載が残っていることがあるため、契約前に公式の料金ページを必ず確認してください。
Q. Freshdeskの料金は何人分かかりますか?
料金は問い合わせに対応するエージェント1人ごとにかかります。年払いの場合、Growthは1人あたり月額19ドル、Proは月額55ドル、Enterpriseは月額89ドルです。たまにしか対応しない人には1日単位のデイパスを使うと、全員を正式なエージェントにするより費用を抑えられます。
Q. 試用期間が終わるとどうなりますか?
公式のよくある質問によると、試用はEnterpriseプランの機能で14日間始まり、終了前に知らせが届きます。続ける場合はプランを選んでクレジットカードで支払い、続けない場合はアカウントが停止されます。試用中に使った機能が契約予定のプランに含まれるかを確かめておくと安心です。
Q. FreshdeskのAI機能には追加料金がかかりますか?
自動応答のAI Agentは各プランで最初の500セッションが1アカウントにつき1回だけ含まれ、それを超えると100セッションごとに49ドルで追加購入します。返信を手伝うCopilotはProとEnterpriseのオプションで、年払いなら1エージェントあたり月額29ドルです。件数に応じて支払いが動く点に注意が必要です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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