フォームブリッジの使い方と、kintoneにつないで回答を集める手順


この記事のポイント
- ✓フォームブリッジ(FormBridge)の使い方を
- ✓kintoneアプリの準備
- ✓公開までの手順で解説します
フォームブリッジ(FormBridge)の使い方を調べている人の多くは、職場でkintoneを使っていて、外部の人から受け取る申し込みや問い合わせをkintoneに直接入れたいと考えています。kintoneは社内の人がログインして使う業務アプリなので、社外の人に入力してもらう入口が別に必要になります。その入口を作る道具がフォームブリッジです。
この記事では、トヨクモ株式会社の公式サイトと操作ガイドの記載をもとに、フォームブリッジの使い方を順に説明します。kintoneアプリの準備、APIトークンの発行、フォームのデザイン、公開までの基本の流れに加えて、料金コースの選び方、無料お試しの使い方、つまずきやすい設定も扱います。kintoneを使っていない場合に、届いた回答の担当決めから返信までを1か所で管理できるHalictのような選択肢についても、後半で触れます。
フォームブリッジとは
フォームブリッジは、kintoneと連携するWebフォームを作るためのサービスです。提供しているのはトヨクモ株式会社で、kintoneを開発しているサイボウズとは別の会社です。kintone連携サービスとして、フォームブリッジのほかに、kintoneのデータを外部に公開するkViewer、メールを送るkMailer、書類を出力するPrintCreatorなどを提供しています。
kintoneの導入支援をしている会社の解説でも、次のように紹介されています。
トヨクモ株式会社の「フォームブリッジ(FormBridge)」は、kintoneと連携するWebフォーム作成ツールです。kintoneにフォームブリッジを導入すれば、kintone上で簡単にWebフォームを作成でき、データの収集・管理も自動で行えるようになります。 出典: biz.techvan.co.jp
仕組みはシンプルです。フォームブリッジで作ったフォームに社外の人が入力して送信すると、その内容がkintoneのアプリにレコードとして登録されます。レコードとは、表計算でいう1行分のデータのことです。これまで、メールで届いた申し込みを人がkintoneに手で打ち直していた作業が、フォームの送信と同時に終わります。
公式サイトに挙がっている使い道は、問い合わせ、アンケート、イベントの申し込み、会員登録の申請、外注業者とのやり取り、経費や休暇の社内申請、日報や作業報告、アルバイトの勤怠登録などです。社外向けだけでなく、kintoneのアカウントを持たない人も含めた社内の申請にも使えます。
kintoneの標準機能だけでは足りない理由
kintoneにはアプリを作る機能がありますが、アプリに入力できるのは原則としてkintoneにログインできる人です。社外の顧客やイベントの参加希望者にkintoneのアカウントを配るのは、費用の面でも管理の面でも現実的ではありません。
kintoneの料金は、公式の料金ページによると税抜で1ユーザーあたり月額1,000円のライトコース、月額1,800円のスタンダードコース、月額3,000円のワイドコースがあり、ライトとスタンダードは最小10ユーザーから契約します。社外の数百人に入力してもらうためにユーザーを増やすと、その分だけ費用がかかります。そこで、ログインなしで入力できる外部向けのフォームを用意し、送られた内容だけをkintoneに入れる、という分担が生まれました。フォームブリッジはその代表的な道具です。
もう1つの理由は、フォームとしての使い勝手です。公式サイトでは、条件分岐やステップフォーム、入力内容の一時保存、確認画面と完了画面、自動返信メールといった機能が案内されています。条件分岐とは、ある質問への答えによって次に表示する質問を切り替える機能のことです。ステップフォームとは、長いフォームを数ページに分けて少しずつ入力してもらう形のことです。回答する人の手間を減らす工夫が、kintoneの入力画面よりも細かくできます。
ぶっちゃけ、kintoneを使っている職場でフォームを作るなら、最初に検討する候補はフォームブリッジになります。kintoneとの連携を前提に作られているので、保存先の設定やフィールドの対応で迷う場面が少ないからです。
使い始める前に確かめること
フォームブリッジを使い始める前に、3つの条件を確かめておきます。ここを飛ばすと、設定の途中で止まります。
kintoneのコース
公式の料金ページには、フォームブリッジを利用するためにはkintoneのスタンダードコース以上を利用する必要があると書かれています。ライトコースでは使えません。自社のkintoneがどのコースかは、kintoneの管理者に確認します。スタンダードコースは、外部サービスとの連携やプラグインなどの拡張機能が使えるコースです。
APIトークンを発行できる権限
フォームブリッジは、kintoneアプリの「APIトークン」を使ってデータを書き込みます。APIトークンとは、外部のサービスにアプリへの書き込みを許可するための合言葉のような文字列のことです。発行にはアプリの管理権限が必要なので、自分が作ったアプリでない場合は、アプリの管理者に依頼します。
IPアドレスの制限
操作ガイドには、cybozu.comでIPアドレスの制限をしている場合、フォームブリッジのIPアドレスを別途許可するか、Basic認証を設定する必要があると書かれています。IPアドレスの制限とは、決まった場所からしかkintoneに接続できないようにするセキュリティの設定のことです。会社によっては設定されているので、情報システムの担当者に確認しておきます。また、クライアント証明書を使った認証には対応していないとも明記されています。
フォームを管理する人
もう1つ、技術的な条件ではありませんが、フォームを誰が管理するかも決めておきます。フォームブリッジの操作ガイドには、フォームにアクセス権を持つユーザーを追加・削除する、つまり共同編集者を招待する手順も載っています。担当者が1人だけだと、その人が休んだり異動したりしたときに、フォームの修正や締め切りの変更ができなくなります。最低でも2人が設定を触れる状態にしておき、kintoneアプリの管理者とフォームの管理者が別の人なら、連絡の窓口も決めておくと、トラブルのときに慌てずに済みます。
フォームブリッジでフォームを作る手順
ここからが本題です。操作ガイドの「はじめから作成」の手順に沿って、フォームを作って公開するまでを説明します。手順は15段階ありますが、まとまりで分けると5つの作業になります。
作業1 保存先のkintoneアプリを作る
最初に、フォームの回答を保存するkintoneアプリを作ります。フォームブリッジ側で質問を作るのではなく、kintoneアプリのフィールドがそのままフォームの入力欄になる、という順番がポイントです。氏名、メールアドレス、電話番号、問い合わせ内容など、集めたい項目をkintoneアプリのフィールドとして先に用意します。
操作ガイドには、フォームブリッジに対応していないフィールドの種類があると注意書きがあります。作ったアプリのフィールドがフォームに出せるかどうかは、操作ガイドの「フィールドの対応状況」で確かめます。
作業2 フォームブリッジで新しいフォームを作る
フォームブリッジにログインし、「フォームを作成」をクリックします。次に「はじめから作成」をクリックし、基本情報を登録します。入力するのは次の3つです。
| 項目 | 入れる内容 |
|---|---|
| フォーム管理名 | 管理画面で見分けるための名前 |
| kintoneアプリのURL | アプリを開いたときのURL(cybozu.comの /k/ 番号/ の形) |
| APIトークン | 次の作業で発行する文字列 |
フォーム管理名を変えない場合は、当日の日付を含んだ名前が自動で付きます。管理名はフォームのタイトルの初期値にもなりますが、どちらも後から変えられます。
作業3 APIトークンを発行して貼り付ける
基本情報の画面で「APIトークン生成はこちら」をクリックすると、kintoneのAPIトークンの画面に移ります。「生成する」をクリックし、トークンに「レコード追加」のアクセス権を付けます。操作ガイドでは、レコード追加の権限が必要で、ほかの権限は必要に応じて付与すると案内されています。
ここで忘れやすいのが、kintone側の保存操作です。アクセス権を設定したらトークンをコピーし、「保存」をクリックしたうえで「アプリを更新」まで行います。アプリを更新しないとトークンが有効にならず、フォームから送信してもエラーになります。
フォームブリッジの画面に戻り、コピーしたトークンを貼り付けて、「フォームを作成」をクリックします。連携するアプリを2つ以上にしたい場合は「kintoneアプリを追加」から同じ手順を繰り返しますが、操作ガイドでは、これはプレミアムコース以上の機能と書かれています。
作業4 フォームのデザインを整える
フォームができたら「フォームのデザイン」をクリックします。画面の右側にkintoneアプリのフィールドが並んでいるので、フォームに出したくないフィールドを削除したり、並び順を整えたりします。たとえば、kintone側で社内の担当者が使う「対応状況」「担当者」のフィールドは、回答する人に見せる必要がないので削除します。
操作ガイドには、設定画面とプレビュー画面(公開画面)でフィールドの位置が異なることがあると書かれています。設定画面の見た目だけで判断せず、次の作業でプレビューを必ず確かめます。調整が終わったら「フォームのデザインに戻る」をクリックし、「保存」をクリックします。
作業5 プレビューで確かめて公開する
「プレビュー」から、実際に回答する人に見える画面を確かめます。スマートフォンとパソコンの両方で表示を確かめ、試しに送信してkintoneにレコードが入るかまで見ておくと安心です。
操作ガイドによると、エラー通知メールはあらかじめ設定されています。エラー通知メールとは、フォームから送信された内容をkintoneに保存できなかったときに、管理者に届くメールのことです。宛先を変えたい場合は設定を見直します。そのほか必要な機能を設定したら、「公開」をクリックして設定は完了です。
例で見る設計の順番(問い合わせフォームの場合)
手順だけを読んでもイメージがつかみにくいので、会社のWebサイトに設置する問い合わせフォームを例に、設計の順番を具体的に追ってみます。
kintoneアプリに用意するフィールド
最初に、kintoneアプリに次のフィールドを作ります。回答する人に入力してもらう項目と、社内で使う項目を分けて考えるのがコツです。
回答する人に入力してもらう項目は、会社名、氏名、メールアドレス、電話番号、問い合わせの種類、問い合わせ内容の6つです。問い合わせの種類は「製品について」「見積もりの依頼」「採用について」「その他」のような選択式にしておくと、あとで集計しやすくなります。
社内で使う項目は、対応状況、担当者、対応メモ、対応完了日の4つです。この4つはフォームには出さず、kintoneの画面で社内の担当者が入力します。フォームのデザインの段階で、これらのフィールドを削除しておきます。
フォーム側で決めること
次に、フォームブリッジ側で決めることを整理します。問い合わせの種類によって聞きたいことが変わるなら、条件分岐を使います。たとえば「見積もりの依頼」を選んだ人にだけ、希望の数量や納期の入力欄を表示する、といった形です。
送信した人には、受付完了の自動返信メールを送ります。メールには、受け付けた内容の控えと、返信までの目安の日数を書いておくと、問い合わせた側が安心します。社内の担当者には、新しい回答が届いたことを知らせる通知メールを設定します。
kintone側で決めること
最後に、kintoneに入ったあとの流れを決めます。対応状況のフィールドを「未対応」「対応中」「完了」のように分け、kintoneの一覧で「未対応」だけを表示する画面を作っておくと、取りこぼしが減ります。kintoneにはプロセス管理という、申請や承認の流れを作る機能もあり、担当者の割り当てと状況の移り変わりを決まった手順で進められます。
この順番で設計すると、フォームブリッジはあくまで入口で、実際の対応はkintoneの中で回る、という役割分担がはっきりします。フォームを作る前に、kintone側の運用を先に決めておくのが、手戻りを減らす近道です。
よく使う設定と、どのコースで使えるか
基本の手順でフォームは公開できますが、実際の運用では追加の設定が欲しくなります。公式サイトと操作ガイドに載っている機能から、よく使われるものを並べます。
| 設定 | できること |
|---|---|
| 自動返信メール | 送信した人に受付完了のメールを送る |
| 条件分岐 | 答えによって表示する質問を切り替える |
| ステップフォーム | 長いフォームをページに分ける |
| 確認画面・完了画面 | 送信前の確認と、送信後のメッセージを出す |
| 公開期間・回答数の上限 | 受付の締め切りや定員を設定する |
| パスワード保護・IP制限 | 回答できる人を絞る |
| 入力内容の一時保存 | 途中まで入力した内容を残す |
| 回答通知メール | 新しい回答が届いたら担当者に知らせる |
どの機能がどのコースで使えるかは、公式の料金ページの「コース別の機能比較表」で確かめます。料金ページの各コースの説明では、ライトコースが「基本的なフォーム作成に」、スタンダードコースが「自動返信や条件分岐を利用するなら」と案内されています。受付完了のメールを自動で送りたい、答えによって質問を切り替えたい、という場合は、スタンダードコース以上を前提に考えます。
料金コースの選び方
フォームブリッジの料金は、公式の料金ページに税抜で次のように掲載されています。初期費用は無料で、kintone1環境につき1契約です。
| コース | 月額(税抜) | 年額(税抜) | 公式の説明 |
|---|---|---|---|
| ライト | 7,000円 | 84,000円 | 基本的なフォーム作成に |
| スタンダード | 12,000円 | 144,000円 | 自動返信や条件分岐を利用するなら |
| プレミアム | 18,000円 | 216,000円 | 多様な業務改善ができる |
| プロフェッショナル | 30,000円 | 360,000円 | 管理したいユーザーが多いなら |
| エンタープライズ | 50,000円 | 600,000円 | 大量アクセス時でも快適にフォームを案内するなら |
公式サイトによると、作れるフォームの数はどのコースでも無制限です。フォームを1つ作っても10個作っても料金は変わらないので、使う機能で選ぶことになります。
選び方の目安を整理します。社内アンケートのように自動返信が要らない用途ならライトコースから始められます。社外からの問い合わせや申し込みを受けるなら、受付完了のメールを送れないと不安を与えるので、スタンダードコース以上が現実的です。1つの送信内容を複数のkintoneアプリに分けて保存したい場合は、操作ガイドの記載どおりプレミアムコース以上が必要になります。
費用を考えるときは、kintone本体の料金も合わせて見ます。kintoneのスタンダードコースは税抜で1ユーザーあたり月額1,800円、最小10ユーザーからなので、kintone側だけで1か月あたり18,000円以上かかります。フォームブリッジのスタンダードコースを足すと、合計で1か月あたり税抜30,000円からが目安です。すでにkintoneを全社で使っている会社なら追加はフォームブリッジ分だけですが、フォームのためだけにkintoneを契約するなら、ほかの選択肢と比べる価値があります。
無料お試しの上手な使い方
公式サイトでは、全ての機能を30日間無料で試せると案内されています。無料お試しの期間中は全コースの機能が使え、30日間の期間が過ぎても何度でも利用できるとも書かれています。お試し中に有料コースを契約した場合は、データを引き継げます。
お試しの30日間で確かめておきたいのは、次の3点です。
1つ目は、自社のkintoneアプリのフィールドがフォームにきちんと出せるかです。特に、kintone側で凝った作りをしているアプリは、対応していないフィールドがないかを早めに確かめます。
2つ目は、必要な機能がどのコースに入っているかです。お試し中は全機能が使えるので、使ってみて便利だった機能が、契約するつもりのコースに入っていない、ということが起こりえます。試した機能を書き出し、料金ページの機能比較表と突き合わせてからコースを決めます。
3つ目は、運用の流れです。フォームから送られた内容がkintoneに入ったあと、誰がどう対応するのかまで、お試し期間に一度流してみます。フォームを作ること自体は数分で済みますが、届いたあとの担当決めや返信の流れが決まっていないと、kintoneにレコードが溜まっていくだけになります。
組み合わせて使われるトヨクモのサービス
フォームブリッジは単体でも使えますが、同じトヨクモのkintone連携サービスと組み合わせると、できることが広がります。公式サイトのサービス一覧に載っている説明をもとに、フォームブリッジとの組み合わせ方を整理します。
kViewerは、kintoneの情報を外部に公開できるWebページを作るサービスです。たとえば、フォームブリッジで受け付けたイベントの申し込みをkintoneに保存し、kViewerで参加者の一覧や空き状況を外部に見せる、という使い方があります。操作ガイドには、kViewerのデータをフォームの選択肢に使う「kViewerルックアップ」の設定も載っています。
kMailerは、kintoneのデータを引用してメールを送るサービスです。フォームブリッジの自動返信は送信直後の1通ですが、受付後の案内や当日のリマインドなど、kintoneのデータに合わせて別のメールを送りたいときに使います。
PrintCreatorは、kintoneのデータを書類として出力するサービスで、公式サイトでは電子契約の締結まで扱えると案内されています。申し込みフォームの内容をもとに、申込書や受付票をPDFで作る場面で使われます。
DataCollectはkintoneの複数のアプリの間でデータを集計するサービス、kBackupはkintoneのデータをバックアップするサービスです。
どれも別料金のサービスなので、最初から全部をそろえる必要はありません。フォームブリッジで入口を作り、運用してみて足りない部分が見えたら追加する、という順番で考えるのが無理のない進め方です。
つまずきやすいポイントと対処
フォームブリッジの設定でよくつまずく場面を、操作ガイドの記載をもとに整理します。
送信するとエラーになる
フォームから送信してもkintoneにレコードが入らない場合は、まずAPIトークンを疑います。トークンにレコード追加の権限が付いているか、kintone側で「アプリを更新」まで済ませたかを確かめます。トークンを作り直した場合は、フォームブリッジ側にも新しいトークンを貼り直す必要があります。
必須の項目でエラーが出る
kintoneアプリ側で「必須項目」にしたフィールドを、フォームのデザインで削除してしまうと、フォームから送られた内容に値が入らず、保存できないことがあります。kintone側の必須設定と、フォームに出している項目を突き合わせます。
フォームの見た目が設定画面と違う
前の節で触れたとおり、設定画面とプレビュー画面ではフィールドの位置が異なることがあります。レイアウトを変えたら、必ずプレビューで確かめる習慣を付けます。スマートフォン向けには、モバイル用のフィールド設定が用意されています。
社外からつながらない
cybozu.comでIPアドレスの制限をしている場合は、フォームブリッジのIPアドレスを許可するか、Basic認証を設定する必要があります。設定の詳細は操作ガイドの「FormBridge利用時のセキュリティの設定」に書かれています。
公開したあとに見ておきたいこと
フォームを公開したら終わりではありません。公開後しばらくは、次の点を定期的に確かめます。
1つ目は、エラー通知メールが届いていないかです。kintoneのアプリの設定を誰かが変えたり、APIトークンを作り直したりすると、フォームからの保存が失敗することがあります。エラー通知メールの宛先が、実際に読まれているアドレスになっているかを最初に確かめておきます。担当者が異動したあとも古い宛先のまま、というのはよくある見落としです。
2つ目は、回答の数の動きです。公式サイトでは、回答状況をグラフで確認できる機能が案内されています。急に回答が減った場合は、フォームの公開期間が終わっていないか、リンクが壊れていないかを疑います。逆に急に増えた場合は、ボットによる送信の可能性もあります。公式サイトには、ボットやスパムへの対策を自動で行う機能も載っています。
3つ目は、kintoneのアプリの変更とのずれです。社内の要望でkintoneのアプリにフィールドを追加しても、フォームには自動で出てきません。フォームに出したい項目が増えたら、フォームブリッジのデザインの画面で追加します。逆に、kintone側でフィールドを削除すると、フォームの保存先が見つからなくなるおそれがあるので、アプリを変える前にフォームブリッジ側の設定を確かめます。
4つ目は、回答する人からの声です。「送信ボタンが押せない」「確認画面から戻れない」といった連絡が来たら、プレビューで同じ操作を試します。スマートフォンでの表示崩れは、パソコンで設定しているとなかなか気づけないので、公開直後に実機で一度試しておくと安心です。
kintoneを使っていない場合の選択肢
ここまで説明したとおり、フォームブリッジはkintoneと組み合わせて使う前提のサービスです。kintoneを使っていない職場や個人事業では、フォームのためにkintoneを契約するより、フォームの道具だけで回答の管理まで完結する方が費用も手間も少なく済みます。
無料で始めるなら、Googleフォームが有力です。回答はスプレッドシートにまとめられ、少人数のアンケートや出欠確認なら十分に回ります。一方で、問い合わせや申し込みのように、届いた1件ごとに担当を決めて返信する用途では、スプレッドシートに担当や状況の列を手で追加し、返信は別のメールソフトから送る運用になりがちです。
kintoneを使わずに、回答の管理と返信までを1つの画面で済ませたい場合の候補として、Halictがあります。公式サイトによると、Halictはフォームを作り、届いた回答を担当・ステージ・タグ付きで管理し、同じ画面から返信まで送れるフォームの道具です。AIでフォームの下書きを作る機能、1画面に1問ずつ表示する形式、12種類の入力欄、自動返信、一斉送信と開封の計測、Googleスプレッドシートへの追記、Slack・Teams・Chatwork・Discordへの通知が案内されています。料金は人数で決まり、1人で使うフリープランは0円で、フォーム数と回答数はどのプランでも無制限です。フォームブリッジがkintoneに回答を流し込む入口だとすると、Halictは回答の保存先と対応の画面まで自前で持っている道具、という違いがあります。
Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
すでにkintoneで顧客や案件を管理していて、フォームの回答もその流れに乗せたいなら、フォームブリッジを使うのが自然です。kintoneを使っていない、あるいはフォームの回答だけを扱う部署なら、フォームの道具単体で比べてみると選択肢が広がります。
業務改善の仕事として見たフォームブリッジ
最後に、フォームブリッジの設定や運用が、在宅の仕事としてどう関わるかを整理します。
kintoneを導入した会社の多くは、アプリの設計やフォームの設定を社内だけで進めるのに苦労しています。フォームブリッジの設定、kintoneアプリのフィールド設計、自動返信の文面作成といった作業は、外部の人に頼まれることがあります。ノーコードの業務ツールの導入を支援する仕事は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事と重なる部分が大きく、このガイドでは業務の効率化を手伝う仕事の内容と、求められる力がまとめられています。JavaScriptやCSSでフォームをカスタマイズする作業まで受けるなら、アプリケーション開発のお仕事のガイドも参考になります。
フォームの見た目を整える仕事もあります。ロゴや背景色、フォントを整えて会社の印象に合わせる作業は、デザインの経験が活きます。デザインの仕事の報酬の水準は、デザイナーの年収・単価相場で全体像をつかめます。
業務の流れそのものを見直す立場からフォームに関わる人もいます。紙の申込書をフォームに置き換え、kintoneでの管理まで含めた流れを提案するのは、経営の診断と助言を行う中小企業診断士のような専門家の得意分野でもあります。
在宅の仕事の仲介サービスを長く運営してきた立場から見ると、業務ツールの設定を頼まれる人が長く続くかどうかは、設定の技術より、依頼主の業務をどれだけ理解しようとするかで決まります。フォームブリッジで言えば、フォームを作って終わりにせず、届いた回答を誰がどう処理するのかまで一緒に考える人に、次の相談が集まります。仲介の手数料がかからない手数料0%の直接取引では、依頼する側は同じ予算で設定の相談まで頼みやすくなり、受ける側の手取りも厚くなります。
業務ツールの設定や改善の仕事に関心があるなら、まずはAIコンサル・業務活用支援のお仕事のガイドで、どのような依頼があるのかを確かめてみてください。
よくある質問
Q. フォームブリッジはkintoneのライトコースでも使えますか?
公式の料金ページには、フォームブリッジを利用するためにはkintoneのスタンダードコース以上を利用する必要があると書かれています。ライトコースでは使えないため、まず自社のkintoneのコースを管理者に確認してください。コースの変更が必要な場合は、kintone本体の費用も合わせて見積もります。
Q. フォームブリッジの無料お試しは何日間ですか?
公式サイトでは、全ての機能を30日間無料で試せると案内されています。お試し期間中は全コースの機能が使え、期間が過ぎても何度でも利用できると書かれています。お試し中に有料コースを契約すると、作ったフォームのデータを引き継げます。
Q. フォームブリッジで作れるフォームの数に上限はありますか?
公式サイトによると、作れるフォームの数はどのコースでも無制限です。料金はフォームの数ではなくコースで決まるので、自動返信や条件分岐、複数アプリへの保存など、使いたい機能に合わせてコースを選びます。
Q. フォームから送信してもkintoneにデータが入らないのはなぜですか?
多くの場合はAPIトークンの設定が原因です。トークンにレコード追加の権限が付いているか、kintone側で保存とアプリの更新まで済ませたかを確かめてください。kintone側の必須項目をフォームから削除している場合も、保存できないことがあります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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